JPH041027Y2 - - Google Patents

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JPH041027Y2
JPH041027Y2 JP6701886U JP6701886U JPH041027Y2 JP H041027 Y2 JPH041027 Y2 JP H041027Y2 JP 6701886 U JP6701886 U JP 6701886U JP 6701886 U JP6701886 U JP 6701886U JP H041027 Y2 JPH041027 Y2 JP H041027Y2
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、例えば自動車等の骨格部材を構成
する例えばサイドメンバとクロスメンバ等のよう
な2つの部材の結合部における結合構造に関する
ものである。
〔従来の技術〕
従来、自動車等の骨格部材を構成する閉じ断面
の2つの部材の結合部における結合構造として、
例えば自動車のサイドメンバとクロスメンバとの
結合構造を例にあげて説明すると、第3図に示す
ように車両前後方向に長く延びるサイドメンバ3
0が車両幅方向に間隔を保つて配設され、かつこ
の左右の各サイドメンバ30間を連結するように
クロスメンバ60が横架されるとともに、前記サ
イドメンバ30の長手方向(車両前後方向)に略
直角に、前記クロスメンバ60の端部610が突
き合わされてスポツト溶接等により接合され結合
されている。この結合構造を詳述すると、第3図
乃至第5図に示すように前記サイドメンバ30お
よびクロスメンバ60はいずれも断面コ字状の板
材20,50と平板状の板材10,40とがそれ
ぞれ接合フランジ210,510,110,41
0により接合されて断面略四角形の閉じ断面を形
成しているとともに、前記サイドメンバ30を前
記クロスメンバ60の端部610におけるコ字状
板材50と平板状板材40とで挟み込むようにし
て、このクロスメンバ60を前記サイドメンバ3
0の長手方向に略直角に突き合わせて接合したも
のである。即ち第3図および第4図に示すよう
に、前記サイドメンバ30の長手方向に略直角に
突き合わせた前記クロスメンバ60の端部610
における平板状板材40を前記サイドメンバ30
の平板状板材10に当接させ接合するとともに、
前記クロスメンバ60の端部610におけるコ字
状板材50のコ字状基部520を前記サイドメン
バ30のコ字状板材20のコ字状基部220(上
面)上に当接させ接合したものである。尚、前記
クロスメンバ60の端部610におけるコ字状板
材50のコ字状両壁530は、前記サイドメンバ
30のコ字状板材20のコ字状両壁230部位に
おいて、第3図に示すように接合フランジ状に折
り曲げ形成され、前記サイドメンバ30のコ字状
板材20のコ字状両壁230に接合されている。
このように、前記クロスメンバ60の端部610
(平板状板材40とコ字状板材50)で前記サイ
ドメンバ30を挟み込むようにして、このサイド
メンバ30の長手方向に略直角に前記クロスメン
バ60の端部610を突き合わせてスポツト溶接
等により接合することにより前記サイドメンバ3
0とクロスメンバ60とを結合するよう構成され
ている。
また、このサイドメンバ30とクロスメンバ6
0(端部610)との結合部位には種々の荷重
(外力)が加わるため、この結合部位の剛性を高
める(確保する)ことが必要であり、従来では第
4図および第5図に示すように、この結合部位に
おける前記サイドメンバ30のコ字状板材20の
コ字状断面内に、補強部70を形成するべく前記
コ字状板材20のコ字状両壁230を連結する
(即ちコ字状両壁230間を支える)ような補強
用のバルクヘツド80が介在され(即ち前記サイ
ドメンバ30の略四角形の閉じ断面内にバルクヘ
ツド80が介在され)、スポツト溶接等により前
記コ字状両壁230に接合されており、このバル
クヘツド80により所謂補強部70を構成し、前
記サイドメンバ30の断面崩れ(断面変形)を防
止して、このサイドメンバ30と前記クロスメン
バ60(端部610)との結合部位の剛性を高め
るよう構成されている。尚、第3図の図中の符号
×はスポツト溶接等による溶接接合箇所を示して
いる。
また、このようにサイドメンバとクロスメンバ
との結合部位を強固に結合するよう構成した結合
構造を示す従来技術として、例えば実開昭51−
34113号公開公報(実願昭49−106356号)がある。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかし第3図乃至第5図に示す部材結合構造の
場合、サイドメンバ30とクロスメンバ60(端
部610)との結合部位の剛性を高める(確保す
る)ため、第4図および第5図に示すように、こ
の結合部位における前記サイドメンバ30のコ字
状板材20のコ字状断面内に補強部70を形成す
るべく別部材のバルクヘツド80を介在、接合す
る必要があり、部品点数が増加するとともに、こ
の別部材のバルクヘツド80を介在、接合するた
めには、前記サイドメンバ30と前記クロスメン
バ60(端部610)とを突き合わせ接合して結
合する以前に、前記サイドメンバ30のコ字状板
材20(コ字状断面内)に前記別部材のバルクヘ
ツド80を介在させて、このバルクヘツド80を
前記サイドメンバ30のコ字状板材20のコ字状
両壁230にスポツト溶接等で接合する作業が必
要となり、作業工程および作業工数が増加するた
め、前述のバルクヘツド80の使用による部品点
数の増加と相まつて各コストが増加することにな
り、所謂生産性が低下するという不具合が生じる
ものである。
そこでこの考案の目的は、部品点数、作業工
程、作業工数およびコストを増加することなく、
生産性を低下させないで複数部材の結合部位を補
強してこの結合部位の剛性を向上することであ
る。
〔問題点を解決するための手段〕
そのためこの考案は上述の問題点を、一方の部
材を形成する一側材と他側材の各接合フランジを
対角線状に形成し、かつ他方の部材を形成する一
側材の端部には前記一方の部材の各接合フランジ
が形成された対角部を結ぶような斜め延設補強部
を延設形成して、この斜め延設補強部を前記一方
の部材の対角部を結ぶよう対角線状に挿入、介在
させ、この一方の部材の対角部における対角線状
の各接合フランジと重ね合わせて接合して、前記
他方の部材の斜め延設補強部で、この他方の部材
と前記一方の部材との結合部位における一方の部
材に補強部を形成することにより解決しようとす
るものである。
さらに詳しくは第1図の符号を付して説明する
と、一側材1と他側材2により略四角形の閉じ断
面を形成する一方の部材3の長手方向に略直角
に、一側材4と他側材5により略四角形の閉じ断
面を形成する他方の部材6の端部61が突き合わ
されて結合されるとともに、この突き合わせ結合
部位の前記一方の部材3には補強部7が形成され
て成る部材結合構造において、前記一方の部材3
の一側材1および他側材2の各接合フランジ1
1,21を対角線状に形成するとともに、前記他
方の部材6の一側材4の端部42には前記一方の
部材3の対角線状の各接合フランジ11,21が
形成された対角部3a,3aを結ぶよう斜めに延
設成形された斜め延設補強部8が形成されてお
り、他方の部材6の一側材4に形成した前記斜め
延設補強部8を前記一方の部材3に対角線状に挿
入し、この一方の部材3の対角部3aにおける対
角線状の各接合フランジ11,21と重ね合わせ
て接合して、前記他方の部材6の斜め延設補強部
8で前記一方の部材3に補強部7を形成するよう
構成したものである。
〔作用〕
上述の手段によれば、一方の部材3と他方の部
材6との結合時には一側材1と他側材2で形成さ
れる一方の部材3の各対角部3aを結ぶよう対角
線状にこの一方の部材3に、他方の部材6の一側
材4の端部42に形成した斜め延設補強部8を挿
入、介在させて、この他方の部材6(一側材4の
端部42)の斜め延設補強部8を前記一方の部材
3の各対角部3aにおける対角線状の各接合フラ
ンジ11,21に挟み込んで重ね合わせて(三枚
重ねにして)接合することにより、前記一方の部
材3と他方の部材6(端部61)との突き合わせ
結合部位を補強して剛性を高めるべく前記一方の
部材3に形成される補強部7を、この一方の部材
3の各対角部3aを結ぶよう対角線状に介在され
各接合フランジ11,21に接合される前記他方
の部材6(一側材4の端部42)の斜め延設補強
部8で形成することができるため、別部材の補強
部材等を用いることなく補強部7形成のための部
品点数が増加することはなく、また前記他方の部
材6(一側材4の端部42)の斜め延設補強部8
の前記一方の部材3への接合は、この一方の部材
3形成時においてこの一方の部材3の各対角部3
aにおける対角線状の各接合フランジ11,21
の接合時に同時にスポツト溶接等により行なうこ
とができ、補強部7形成のための作業工程および
作業工数が増加することはないため、前記部品点
数が増加しないことと相まつてコストを低減する
ことができ、所謂生産性を向上することができる
とともに、前記一方の部材3と他方の部材6(端
部61)との突き合わせ結合部位における前記一
方の部材3の各対角部3aを結ぶよう対角線状に
前記他方の部材6(一側材4の端部42)の斜め
延設補強部8を介在、接合して前記結合部位にお
ける前記一方の部材3に補強部7を形成すること
ができるため、前記結合部位を補強することがで
き、この結合部位の剛性を向上することができ
る。
〔実施例〕
以下、添付図面に基づいて、この考案の実施例
を説明する。
第1図および第2図の図面はこの考案の実施例
を示しており、自動車等の骨格部材を構成する略
四角形の閉じ断面の2つの部材の結合構造におい
て、例えば自動車のサイドメンバとクロスメンバ
との結合構造を例にあげて説明すると、この第1
図および第2図に示すように、一側材1と他側材
2の2枚の板材で略四角形の閉じ断面を形成する
一方の部材であるサイドメンバ3の長手方向(車
両前後方向)に略直角に、このサイドメンバ3と
同様一側材4(平板状板材)と他側材5(コ字状
板材)の2枚の板材で略四角形の閉じ断面を形成
する他方の部材であるクロスメンバ6の端部61
が突き合わされて、スポツト溶接等で接合される
ことにより、左右の各サイドメンバ3を連結する
よう横架されたクロスメンバ6(端部61)と前
記サイドメンバ3とが突き合わせ結合されている
(結合状態は第2図参照)。またこのサイドメンバ
3とクロスメンバ6(端部61)との結合部位に
おける剛性を向上(確保)するべく補強するた
め、この結合部位における前記サイドメンバ3に
は補強部7が形成されている。
このように構成された部材(即ちサイドメンバ
3とクロスメンバ6)の結合構造であつて、第1
図および第2図に示すように、略四角形の閉じ断
面のサイドメンバ3を形成するよう接合される一
側材1と他側材2の各接合フランジ11,21
を、この一側材1と他側材2で形成される略四角
形の前記サイドメンバ3の一方の各対角部3aで
接合するようこのサイドメンバ3における対角線
状の各対角部3aに形成する、即ちサイドメンバ
3を形成する一側材1および他側材2はともに対
角線状の各対角部3aに形成された各接合フラン
ジ11,21を有する略L字状に形成され、この
略L字状の一側材1と他側材2を各接合フランジ
11,21にて接合することにより第2図に示す
ような略四角形の閉じ断面を成すサイドメンバ3
を形成することができるものである。また、この
ように形成されたサイドメンバ3に突き合わせ結
合されるクロスメンバ6は、平板状板材の一側材
4と、断面コ字状をなすコ字状板材の他側材5と
を各接合フランジ41,51にて接合することに
より、前記サイドメンバ3と同様略四角形の閉じ
断面を成すよう形成されるとともに、このクロス
メンバ6の端部61における前記平板状板材の一
側材4の前記サイドメンバ3寄りの端部42に
は、このサイドメンバ3の略四角形の閉じ断面内
において、このサイドメンバ3を接合、形成する
べくサイドメンバ3の対角線状に前記各接合フラ
ンジ11,21が形成されたサイドメンバ3の各
対角部3aを結ぶよう斜めに延設成形される斜め
延設補強部8を一体形成したものである。即ち、
第2図に示すように前記クロスメンバ6の一側材
4の端部42には、前記サイドメンバ3の略四角
形の閉じ断面内においてこのサイドメンバ3の各
接合フランジ11,21が形成された各対角部3
aを結ぶよう所謂斜交い状に配設される斜め延設
補強部8を一体形成したものである。そしてクロ
スメンバ6の端部61における一側材4の端部4
2に一体形成した前記斜め延設補強部8を前記サ
イドメンバ3の略四角形の閉じ断面内において各
接合フランジ11,21が形成された各対角部3
aにおいて対角線状に挿入、介在させ前記各接合
フランジ11,21に接合することにより、この
介在、接合された前記クロスメンバ6の斜め延設
補強部8で前記サイドメンバ3とクロスメンバ6
(端部61)との突き合わせ結合部における前記
サイドメンバ3に補強部7を形成するよう構成し
たものである。尚、第1図および第2図の図中の
符号×はスポツト溶接等による溶接接合箇所を示
している。
而して、サイドメンバ3とクロスメンバ6を結
合するべく、このサイドメンバ3の長手方向に略
直角にクロスメンバ6の端部61を突き合わせ結
合する場合には、略L字状の一側材1と他側材2
とで形成されるサイドメンバ3における各接合フ
ランジ11,21が形成された一方の各対角部3
aを結ぶようこのサイドメンバ3の略四角形の閉
じ断面内で対角線状(所謂斜交い状)に、クロス
メンバ6の平板状板材である一側材4の端部42
に一体形成した斜め延設補強部8を挿入して介在
させる、即ち前記サイドメンバ3の一側材1と他
側材2との間であつてこのサイドメンバ3の略四
角形の閉じ断面を2分割して略三角形の閉じ断面
を2つ形成するよう、クロスメンバ6の一側材4
の端部42の斜め延設補強部8をサイドメンバ3
内(各対角部3aを結ぶよう)にて所謂斜交い状
に挿入、介在させるとともに、このクロスメンバ
6の一側材4の端部42に一体形成した斜め延設
補強部8における両端8aを前記サイドメンバ3
の各対角部3aにおける対角線状の各接合フラン
ジ11,21間に挟み込んで重ね合わせて第2図
に示すように所謂三枚重ねにしてスポツト溶接に
より接合する、即ち略四角形の閉じ断面のサイド
メンバ3を形成するべく略L字状の一側材1と他
側材2の対角線状の各接合フランジ11,21を
接合する際、この接合時(スポツト溶接時)に前
記各接合フランジ11,21の間に挟み込んだ前
記クロスメンバ6(一側材4の端部42)の斜め
延設補強部8(両端8a)も同時に接合(スポツ
ト溶接)するものである。またクロスメンバ6
(端部61)を形成するコ字状板材の他側材5の
コ字状基部52は、前記サイドメンバ3を形成す
る略L字状の他側材2の基部22(上面)に当接
させ接合するとともに、前記クロスメンバ6の他
側材5のコ字状両壁53は第1図に示すように接
合フランジ状に折り曲げ形成され、前記サイドメ
ンバ3の他側材2の側壁23に突き合わせ接合さ
れている。尚、前記クロスメンバ6の端部61に
おけるコ字状板材の他側材5のサイドメンバ3
(他側材2)への接合は、スポツト溶接により行
なわれるものであるため、その作業性等の関係に
より一般には第1図に示すように前記クロスメン
バ6の端部61における平板状板材の一側材4
(端部42)の斜め延設補強部8をサイドメンバ
3(一側材1と他側材2との間)に対角線状(各
対角部3aを結ぶよう)に介在、接合する以前
に、前記クロスメンバ6の他側材5(コ字状板
材)は前記サイドメンバ3の他側材2に接合され
るものである。また、この実施例では前記サイド
メンバ3の各対角部3aを結ぶよう対角線状に介
在され接合される前記クロスメンバ6(一側材4
の端部42)の斜め延設補強部8と、前記サイド
メンバ3(一側材1および他側材2)との板合せ
状態(接合状態)を良好にするため、第1図に示
すように例えばクロスメンバ6(一側材4の端部
42)の斜め延設補強部8(両端8a)が接合さ
れる前記サイドメンバ3の一側材1の接合フラン
ジ11には前記クロスメンバ6(斜め延設補強部
8)の板厚を収容するための凹部12(所謂背切
り部と称する)が形成されている構成を示してい
るが、この凹部12は省略してもよいものであ
る。
したがつて、サイドメンバ3とクロスメンバ6
(端部61)との突き合わせ結合部位における前
記サイドメンバ3の略四角形の閉じ断面内におい
てこのサイドメンバ3に対角線状に各接合フラン
ジ11,12が形成された対角部3aを結ぶよう
対角線状に、前記クロスメンバ6の一側材4の端
部42に一体形成した斜め延設補強部8を介在し
て接合することにより、この斜め延設補強部8で
第1図に示すように前記サイドメンバ3とクロス
メンバ6(端部61)との突き合わせ結合部位に
おける前記サイドメンバ3に補強部7を形成する
ことができるとともに、この補強部7を形成する
前記クロスメンバ6(一側材4の端部42)の斜
め延設補強部8は、第2図に示すように前記サイ
ドメンバ3の略四角形の閉じ断面内における各対
角部3aを結ぶよう対角線状、所謂斜交い状に介
在され接合されるため、前記サイドメンバ3とク
ロスメンバ6(端部61)との突き合わせ結合部
位(サイドメンバ3)は、介在され接合される前
記クロスメンバ6(一側材4の端部42)の斜め
延設補強部8により強固に保持され、十分に補強
することができるものである。これにより前記サ
イドメンバ3とクロスメンバ6(端部61)との
突き合わせ結合部位に種々の荷重(外力)が加わ
つた場合、これらの荷重(外力)を前記サイドメ
ンバ3内の補強部7を形成する前記クロスメンバ
6(一側材4の端部42)の斜め延設補強部8で
確実かつ強固に保持して補強することができ、前
記突き合わせ結合部位、特にクロスメンバ6の端
部61が突き合わせ結合されたサイドメンバ3の
閉じ断面における断面崩れ(断面変形)を確実に
防止することができるため、前記突き合わせ結合
部位の剛性を大幅に向上することができ、サイド
メンバ3およびクロスメンバ6本来の機能である
車体の骨格部材を構成するための機能を十分に果
すことができるものである。尚、前記クロスメン
バ6(一側材4の端部42)の斜め延設補強部8
は前述したように(第2図に示すように)、前記
サイドメンバ3の略四角形の閉じ断面内において
各接合フランジ11,21が形成された各対角部
3aを結ぶよう対角線状に介在され接合される、
即ち前記サイドメンバ3の略四角形の閉じ断面内
において斜交い状に介在され接合されるため、前
記サイドメンバ3とクロスメンバ6(端部61)
との突き合わせ結合部位(特にサイドメンバ3)
をさらに強固に保持し補強することができ、これ
により前記突き合わせ結合部位の剛性をさらに大
幅に向上することができるものである。また、こ
の実施例では前記サイドメンバ3に補強部7を形
成するべく、前記サイドメンバ3の略四角形の閉
じ断面内に各対角部3aを結ぶよう対角線状に介
在され接合される前記クロスメンバ6(一側材4
の端部42)の斜め延設補強部8には第1図およ
び第2図に示すように、孔を穿設してこの孔縁に
突出部を形成した所謂プレスビード81および前
記斜め延設補強部8の車両前後方向の両端に上方
もしくは下方(この実施例では上方)に向く立設
フランジ82を形成して、前記斜め延設補強部8
自体の剛性を高めることにより、この斜め延設補
強部8の前記サイドメンバ3への介在、接合によ
るこのサイドメンバ3と前記クロスメンバ6(端
部61)との突き合わせ結合部位の補強効果をさ
らに高めて、この結合部位の剛性をさらに大幅に
向上することができるものである。但し前記斜め
延設補強部8に形成されたプレスビード81およ
び立設フランジ82は必要に応じて適宜形成され
るものであつて、これらプレスビード81および
立設フランジ82を形成しない構成であつても前
述した作用効果を十分得ることができるものであ
り、前記プレスビード81および立設フランジ8
2は省略してもよいものである。
さらに、前記サイドメンバ3とクロスメンバ6
(端部61)との突き合わせ結合部位を補強して
剛性を向上するためこの結合部位における前記サ
イドメンバ3に形成される補強部7は、このサイ
ドメンバ3の各接合フランジ11,21が形成さ
れた各対角部3aを結ぶよう、このサイドメンバ
3の略四角形の閉じ断面において対角線状に介在
され前記各接合フランジ11,21に接合される
前記クロスメンバ6(一側材4の端部42)に一
体形成された斜め延設補強部8で形成することが
できるため、別部材の補強部材(バルクヘツド
等)を介在させ接合する必要は全くないため、部
品点数を低減することができ、これによりコスト
を低減することができるものである。さらにま
た、前記突き合わせ結合部位における前記サイド
メンバ3に補強部7を形成するべく、前記クロス
メンバ6(一側材4の端部42)に一体形成され
た斜め延設補強部8を前記サイドメンバ3(各接
合フランジ11,21)に接合する場合には、前
記サイドメンバ3の形成時において、このサイド
メンバ3の各対角部3aにおける対角線状の各接
合フランジ11,21間に前記クロスメンバ6
(一側材4の端部42)の斜め延設補強部8(両
端8a)を挟み込んで重ね合わせる(所謂三枚重
ねとする)ことにより、前記サイドメンバ3の各
接合フランジ11,21の接合時に同時にスポツ
ト溶接で接合することができるため、前記クロス
メンバ6(一側材4の端部42)の斜め延設補強
部8を前記サイドメンバ3(各接合フランジ1
1,21)に接合するための新めての接合作業が
不要となり、また溶接接合箇所が増加することも
なく、スポツト溶接による接合作業工程および接
合作業工数を大幅に低減することができるもので
ある。したがつて、前述したようにクロスメンバ
6の一側材4の端部42に斜め延設補強部8を一
体形成したことによる部品点数の低減および補強
部7を形成するべく前記斜め延設補強部8の加工
工数(加工工程)の低減と相まつて、各コストを
大幅に低減することができるため、前記サイドメ
ンバ3とクロスメンバ6(端部61)との結合部
位における補強部7を形成しての結合作業性を大
幅に向上することができ、所謂生産性を大幅に向
上することができるものである。
尚、以上の実施例では車体の骨格部材を構成す
るサイドメンバ3とクロスメンバ6(端部61)
との結合構成を例にあげて説明したが、この部位
(部材)に限定されることなく、複数部材の結合
部位であつて、この結合部位の剛性を向上するべ
く補強部が形成される構成であれば如何なる部位
(部材)にも適用することができるものである。
〔考案の効果〕
この考案は上述のように、複数部材の結合部位
における一方の部材を形成する一側材と他側材の
各接合フランジを対角線状に形成し、かつ他方の
部材を形成する一側材の端部には前記一方の部材
の対角線状の各接合フランジが形成された対角部
を結ぶような斜め延設補強部を斜めに延設形成し
て、この斜め延設補強部を前記一方の部材の対角
部を結ぶよう対角線状に挿入、介在させ、この一
方の部材の対角部における対角線状の各接合フラ
ンジと重ね合わせて接合することにより、前記他
方の部材の斜め延設補強部で、この他方の部材と
前記一方の部材との結合部位を補強して剛性を向
上するべくこの結合部位における一方の部材に補
強部を形成したものであつて、別部材の補強部材
を用いることなく補強部を形成するための部品点
数および加工工数を低減することができ、また補
強部である前記斜め延設補強部はサイドメンバ形
成時にこのサイドメンバの各接合フランジに同時
接合することができ、接合作業工程および接合作
業工数を低減することができるため、各コストを
大幅に低減するこができ、一方の部材と他方の部
材との結合部位における補強部を形成しての結合
作業性を大幅に向上することができ、所謂生産性
を大幅に向上することができるとともに、前記他
方の部材の斜め延設補強部の介在、接合により前
記一方の部材に補強部を形成することができ、前
記一方の部材と他方の部材との結合部位を十分補
強することができるため、この結合部位(特に前
記一方の部材)の断面変形(断面崩れ)を確実に
防止することができ、結合部位の剛性を大幅に向
上することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図の図面はこの考案の実施例
を示しており、第1図は一方の部材と他方の部材
の結合前の状態を示す分解斜視図、第2図は結合
後の状態を示す第1図−線断面図、第3図か
ら第5図までの図面は従来例を示しており、第3
図は結合後の状態を示す第1図相当斜視図、第4
図は第2図相当断面図、第5図は一方の部材にお
けるバルクヘツドが接合された他側材の第3図
視図である。 1……一側材、2……他側材、11,21……
接合フランジ、3……サイドメンバ(一方の部
材)、3a……対角部、4……一側材、42……
端部、5……他側材、6……クロスメンバ(他方
の部材)、61……端部、7……補強部、8……
斜め延設補強部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 一側材と他側材により略四角形の閉じ断面を形
    成する一方の部材の長手方向に略直角に、一側材
    と他側材により略四角形の閉じ断面を形成する他
    方の部材の端部が突き合わされて結合されるとと
    もに、この突き合わせ結合部位の前記一方の部材
    には補強部が形成されて成る部材結合構造におい
    て、前記一方の部材の一側材および他側材の各接
    合フランジを対角線状に形成するとともに、前記
    他方の部材の一側材の端部には前記一方の部材の
    対角線状の各接合フランジが形成された対角部を
    結ぶよう斜めに延設成形された斜め延設補強部が
    形成されており、他方の部材の一側材に形成した
    前記斜め延設補強部を前記一方の部材に対角線状
    に挿入し、この一方の部材の対角線状の各接合フ
    ランジと重ね合わせて接合して、前記他方の部材
    の斜め延設補強部で前記一方の部材に補強部を形
    成するよう構成したことを特徴とする部材結合構
    造。
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