JP2501509Y2 - サスペンシヨン取付部の構造 - Google Patents

サスペンシヨン取付部の構造

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JP2501509Y2
JP2501509Y2 JP1989017030U JP1703089U JP2501509Y2 JP 2501509 Y2 JP2501509 Y2 JP 2501509Y2 JP 1989017030 U JP1989017030 U JP 1989017030U JP 1703089 U JP1703089 U JP 1703089U JP 2501509 Y2 JP2501509 Y2 JP 2501509Y2
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apron upper
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は自動車のサスペンシヨン取付部の構造に関す
る。
[従来の技術] 一般的に自動車のサスペンシヨン取付部では、第3図
に示す如く、サスペンシヨン40のコイルスプリング42が
スプリングサポートプレート44に支持されており、さら
に、このスプリングサポートプレート44はエプロンアツ
パメンバ46に結合されている。
この場合、エプロンアツパメンバ46はエプロンアツパ
メンバ・アツパ48とエプロンアツパメンバ・ロア50の両
端部が互いに接合されて閉断面部52を形成しており、こ
のエプロンアツパメンバ46(閉断面部)の車両幅方向内
側上端部にスプリングサポートプレート44のL字状屈曲
端部44Aが結合されている。このため、車輪からの振動
等の外力は、車体強度部材としてのエプロンアツパメン
バ46へスプリングサポートプレート44を介して伝達され
るようになっている。
一方、第4図に示す如く、スプリングサポートプレー
ト54の端部を延長し、エプロンアツパメンバ56の上部に
結合した構成のサスペンシヨン取付部の構造も提案され
ている(実開昭61−200777号公報)。このようなサスペ
ンシヨン取付部の構造であっても、車輪からの外力は、
スプリングサポートプレート54を介してエプロンアツパ
メンバ56へ伝達される。
[考案が解決しようとする課題] ところで、スプリングサポートプレートとエプロンア
ツパメンバとの結合部の剛性は高いことが望ましい。
この点従来のサスペンシヨン取付部の構造では、前述
の如く、閉断面とされたエプロンアツパメンバの外部に
のみスプリングサポートプレートを単に結合する構成で
あったため、この結合部分を充分な剛性を得ることが容
易でなかった。特に、このような従来の結合構造では、
車輪からスプリングサポートプレートを介してエプロン
アツパメンバへ伝達される外力が、スプリングサポート
プレートとエプロンアツパメンバとが剥離する方向に作
用する場合があり、このため、スプリングサポートプレ
ートの板厚を厚くする必要がある等の欠点があった。
本考案は上記事実を考慮し、板厚の増加を伴なうこと
なく、スプリングサポートプレートとエプロンアツパメ
ンバの結合部の剛性を高めることができるサスペンシヨ
ン取付部の構造を得ることが目的である。
[課題を解決するための手段] 本考案に係るサスペンシヨン取付部の構造は、エプロ
ンアツパメンバ・アツパとエプロンアツパメンバ・ロア
の幅方向両端部が互いに接合されて閉断面部を形成する
エプロンアツパメンバに、サスペンシヨンのコイルスプ
リング支持用スプリングサポートプレートが、車両幅方
向内側から結合されたサスペンシヨン取付部の構造であ
って、前記スプリングサポートプレートの車両幅方向外
側端部を、前記エプロンアツパメンバ方向でかつ前記サ
スペンシヨンから前記スプリングサポートプレートへ伝
達される外力の入力方向に沿う方向へ延長して延長部と
し、前記エプロンアツパメンバ・アツパとエプロンアツ
パメンバ・ロアの前記接合部を、断面における対角線上
の互いに対向する位置であって、車両内側上部及び車両
外側下部に設け、かつ、前記接合部において、前記エプ
ロンアツパメンバ・アツパとエプロンアツパメンバ・ロ
アによって前記スプリングサポートプレートの延長部を
挟持して閉断面部を形成し、前記スプリングサポートプ
レートを介して前記エプロンアツパメンバへ伝達される
外力を、前記エプロンアツパメンバ・アツパとエプロン
アツパメンバ・ロアによる前記スプリングサポートプレ
ートの延長部の挟持部分に剪断力として入力させる、こ
とを特徴としている。
[作用] 上記構成のサスペンシヨン取付部の構造では、エプロ
ンアツパメンバ方向へ延長されたスプリングサポートプ
レートの延長部が、エプロンアツパメンバ・アツパとエ
プロンアツパメンバ・ロアによって挟持され、かつ、こ
のエプロンアツパメンバ・アツパとエプロンアツパメン
バ・ロアの挟持接合部は、断面における対角線上で互い
に対向しかつ車両内側上部及び車両外側下部に位置して
閉断面部を形成する。
したがって、車輪からスプリングサポートプレートを
介してエプロンアツパメンバへ伝達される外力は、エプ
ロンアツパメンバ・アツパとエプロンアツパメンバ・ロ
アによるスプリングサポートプレート挟持部分に剪断力
として作用する。このため、スプリングサポートプレー
トの板厚を厚くする必要がなく、スプリングサポートプ
レートとエプロンアツパメンバの結合部の剛性を板厚の
増加を伴なうことなく高めることができる。
また、エプロンアツパメンバ・アツパとエプロンアツ
パメンバ・ロアによって形成される閉断面部において
は、スプリングサポートプレートがこの断面における対
角線上に位置して補強部材として作用する。このため、
エプロンアツパメンバ自体の断面剛性も向上する。
[実施例] 第1図には本考案の実施例に係るサスペンシヨン取付
部10の一部破断した斜視図が示されており、第2図には
このサスペンシヨン取付部10の断面図が示されている。
なお、第2図においては、紙面左方側が車両の外側とし
て示されている。
このサスペンシヨン取付部10では、サスペンシヨン12
のコイルスプリング14を支持するスプリングサポートプ
レート16の車両内側の端部16Aは、フロントスプリング
サポート18に溶接(例えば、スポット溶接)によって結
合されている。
一方、スプリングサポートプレート16の車両外側の端
部は、サスペンシヨン12からスプリングサポートプレー
ト16へ伝達される外力の入力方向に沿う方向へ延長され
て延長部20となっており、エプロンアツパメンバ22に結
合されている。
エプロンアツパメンバ22は、共に断面略L字状のエプ
ロンアツパメンバ・アツパ24とエプロンアツパメンバ・
ロア26とによって構成されている。エプロンアツパメン
バ・アツパ24の車両内側のフランジ部24Aはエプロンア
ツパメンバ・ロア26の車両内側のフランジ部26Aに対応
しており、また、エプロンアツパメンバ・アツパ24の車
両外側のフランジ部24Bがエプロンアツパメンバ・ロア2
6の車両外側のフランジ部26Bに対応している。このフラ
ンジ部24Aとフランジ部26A、及びフランジ部24Bとフラ
ンジ部26Bによって、エプロンアツパメンバ22方向へ延
長されたスプリングサポートプレート16の延長部20が挟
持され、溶接(例えば、スポット溶接)によって結合さ
れて閉断面部28を形成している。すなわち、このエプロ
ンアツパメンバ・アツパ24とエプロンアツパメンバ・ロ
ア26による挟持結合部30と挟持結合部32は、閉断面部28
における対角線上で互いに対向し、かつ挟持結合部30が
車両内側上部に位置し挟持結合部32が車両外側下部に位
置している(換言すれば、スプリングサポートプレート
16の延長部20が閉断面部28における対角線上に位置して
いる)。
次に本実施例の作用を説明する。
車輪からサスペンシヨン12(コイルスプリング14)へ
伝わった外力は、スプリングサポートプレート16に伝達
され、さらに、この外力はスプリングサポートプレート
16を介してフロントスプリングサポート18およびエプロ
ンアツパメンバ22へ伝達される。
ここで、エプロンアツパメンバ22では、この外力はス
プリングサポートプレート16の延長部20を介してエプロ
ンアツパメンバ・アツパ24及びエプロンアツパメンバ・
ロア26へ伝達される。
この場合、伝達された外力は、エプロンアツパメンバ
・アツパ24とエプロンアツパメンバ・ロア26による延長
部20の挟持結合部30と挟持結合部32に剪断力として作用
する。このため、スプリングサポートプレート16及びそ
の延長部20の板厚を厚くする必要がなく、スプリングサ
ポートプレート16とエプロンアツパメンバ22の結合剛性
を板厚の増加を伴なうことなく高めることができる。
さらにこの場合、エプロンアツパメンバ・アツパ24と
エプロンアツパメンバ・ロア26によって形成される閉断
面部28においては、スプリングサポートプレート16の延
長部20がこの閉断面部28における対角線上に位置して補
強部材として作用する。このため、エプロンアツパメン
バ22自体の断面剛性も向上する。
[考案の効果] 以上説明した如く本考案に係るサスペンシヨン取付部
の構造では、板厚の増加を伴うことなく、スプリングサ
ポートプレートとエプロンアツパメンバの結合部の剛性
を高めることができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例に係るサスペンシヨン取付部の
構造の一部破断した斜視図、第2図はサスペンシヨン取
付部の構造を示す断面図、第3図及び第4図は従来のサ
スペンシヨン取付部の構造を示す断面図である。 10……サスペンシヨン取付部、16……スプリングサポー
トプレート、20……延長部、22……エプロンアツパメン
バ、24……エプロンアツパメンバ・アツパ、26……エプ
ロンアツパメンバ・ロア、28……閉断面部。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】エプロンアツパメンバ・アツパとエプロン
    アツパメンバ・ロアの幅方向両端部が互いに接合されて
    閉断面部を形成するエプロンアツパメンバに、サスペン
    シヨンのコイルスプリング支持用スプリングサポートプ
    レートが、車両幅方向内側から結合されたサスペンシヨ
    ン取付部の構造であって、 前記スプリングサポートプレートの車両幅方向外側端部
    を、前記エプロンアツパメンバ方向でかつ前記サスペン
    シヨンから前記スプリングサポートプレートへ伝達され
    る外力の入力方向に沿う方向へ延長して延長部とし、 前記エプロンアツパメンバ・アツパとエプロンアツパメ
    ンバ・ロアの前記接合部を、断面における対角線上の互
    いに対向する位置であって、車両内側上部及び車両外側
    下部に設け、 かつ、前記接合部において、前記エプロンアツパメンバ
    ・アツパとエプロンアツパメンバ・ロアによって前記ス
    プリングサポートプレートの延長部を挟持して閉断面部
    を形成し、 前記スプリングサポートプレートを介して前記エプロン
    アツパメンバへ伝達される外力を、前記エプロンアツパ
    メンバ・アツパとエプロンアツパメンバ・ロアによる前
    記スプリングサポートプレートの延長部の挟持部分に剪
    断力として入力させる、ことを特徴とするサスペンシヨ
    ン取付部の構造。
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