JP2015003670A - 車体前部構造 - Google Patents

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Tomoyuki Kuriyama
智行 栗山
玉置 明浩
Akihiro Tamaoki
明浩 玉置
大見 正宣
Masanori Omi
正宣 大見
孝典 榊原
Takanori Sakakibara
孝典 榊原
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Abstract

【課題】本発明は、微小ラップ衝突に対する衝突性能を向上させることができる車体前部構造を得ることを目的とする。
【解決手段】車体前部構造10は、フロントサイドメンバ14と、ホイールハウス30とを備えている。フロントサイドメンバ14は、車体前部12の側部に配置され、車両前後方向に延びると共に車両幅方向の外側に前輪20が配置されている。ホイールハウス30は、前輪20を車両上下方向の上側から覆うと共に前輪20の周方向に沿って湾曲されている。このホイールハウス30は、少なくとも車両前後方向の中間部32Mに、車両前後方向から見た断面形状が閉断面状とされた閉断面状部40を有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、車体前部構造に関する。
フロントサイドメンバ(フロントサイドフレーム)と、フロントサイドメンバの外側に配置され、フロントピラーの下端部から車両前方かつ車両下方へ延出し、フロントサイドメンバの前部に達するアッパメンバーと、を備えた前部車体構造が知られている(例えば、特許文献1)。
特許文献1に開示された技術では、フロントサイドメンバよりも車両幅方向の外側において車両前面衝突(以下、この衝突形態を「微小ラップ衝突」という)したときに、アッパメンバーの前端部によって衝突体を受けるようになっている。
特開2005−112173号公報 特開2005−231435号公報
特許文献1に開示された技術では、微小ラップ衝突時にアッパメンバーの前端部によって衝突体を受けることができるものの、微小ラップ衝突に対する衝突性能を向上させるためには、さらなる解決手段が望まれる。
本発明は、上記の事実を考慮し、微小ラップ衝突に対する衝突性能を向上させることができる車体前部構造を得ることを目的とする。
請求項1に記載の車体前部構造は、車体前部の側部に配置され、車両前後方向に延びると共に車両幅方向の外側に前輪が配置されたフロントサイドメンバと、前記前輪を車両上下方向の上側から覆うと共に該前輪の周方向に沿って湾曲され、少なくとも車両前後方向の中間部に、車両前後方向から見た断面形状が閉断面状とされた閉断面状部を有するホイールハウスと、を備えている。
請求項1に係る車体前部構造によれば、フロントサイドメンバの車両幅方向の外側には、前輪が配置されている。この前輪は、ホイールハウスによって車両上下方向の上側から覆われている。したがって、フロントサイドメンバよりも車両幅方向の外側において車両前面衝突する微小ラップ衝突時には、衝突体がホイールハウスに衝突する。
ここで、ホイールハウスは、前輪の周方向に沿って湾曲すると共に、少なくとも車両前後方向の中間部に閉断面状部を有している。この閉断面状部は、車両前後方向から見た断面形状が閉断面とされている。この閉断面状部によってホイールハウスの中間部の車両前後方向の剛性を高めることにより、微小ラップ衝突時に、ホイールハウスの中間部によって衝突荷重を車両前後方向の後側に伝達することができる。
請求項2に記載の車体前部構造は、請求項1に記載の車体前部構造において、前記フロントサイドメンバの車両幅方向の外側に配置され、前記前輪を支持するサスペンションの上端部を支持するサスペンションタワーを備え、前記閉断面状部の少なくとも一部が、前記サスペンションタワーの車両前後方向の前側に位置している。
請求項2に係る車体前部構造によれば、ホイールハウスの閉断面状部の少なくとも一部が、サスペンションタワーの車両前後方向の前側に位置している。したがって、微小ラップ衝突時に、フロントサイドメンバに対してホイールハウスが車両前後方向の後側へ相対移動すると、閉断面状部がサスペンションタワーに衝突する。これにより、前突荷重が、ホイールハウスの閉断面状部を介してサスペンションタワーへ伝達される。
請求項3に記載の車体前部構造は、請求項2に記載の車体前部構造において、前記ホイールハウスが、前記閉断面状部を形成すると共に車両上下方向に分割された一対のホイールハウスロア及びホイールハウスアッパを有し、前記ホイールハウスアッパと前記サスペンションタワーとが一体に形成されている。
請求項3に係る車体前部構造によれば、ホイールハウスアッパとホイールハウスロアとによって閉断面状部が形成されている。このホイールハウスアッパは、サスペンションタワーと一体に形成されている。これにより、微小ラップ衝突時に、閉断面状部からサスペンションタワーへ伝達される前突荷重の伝達効率が高められる。
請求項4に記載の車体前部構造は、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の車体前部構造において、前記閉断面状部には、車両前後方向に延びる前後ビード部が設けられている。
請求項4に係る車体前部構造によれば、閉断面状部に車両前後方向に延びる前後ビード部を設けることにより、閉断面状部の車両前後方向の剛性がさらに高められる。
請求項1に係る車体前部構造によれば、微小ラップ衝突に対する衝突性能を向上させることができる。
請求項2に係る車体前部構造によれば、サスペンションタワーに前突荷重を伝達することにより、微小ラップ衝突に対する衝突性能をさらに向上させることができる。
請求項3に係る車体前部構造によれば、微小ラップ衝突時に、閉断面状部からサスペンションタワーへ前突荷重を効率的に伝達することができる。
請求項4に係る車体前部構造によれば、簡単な構造により閉断面状部の車両前後方向の剛性を高めることができる。
本発明の第1実施形態に係る車体前部構造が適用された車体前部を示す斜視図である。 図1に示される車体前部を示す平面図である。 図2の3−3線に沿って切断した拡大断面図である。 微小ラップ衝突時の衝突形態の一例を示す図2に対応する平面図である。 本発明の第2実施形態に係る車体前部構造が適用された車体前部を示す斜視図である。 図5に示される車体前部を示す平面図である。 図6の7−7線に沿って切断した拡大断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態に係る車体前部構造について説明する。なお、各図において適宜示される矢印UPは車両上下方向の上側を示し、矢印FRは車両前後方向の前側を示し、矢印OUTは車両幅方向の外側(車体右側)を示している。
先ず、第1実施形態について説明する。
図1には、第1実施形態に係る車体前部構造10が適用された車体前部12が示されている。車体前部構造10は、一対のフロントサイドメンバ14と、フロントバンパリインフォースメント22と、エプロンアッパメンバ24と、ホイールハウス30と、を備えている。なお、車体前部12は、車体前部12の車両幅方向の中央部に対して左右対称に構成されている。そのため、以下では、車体前部構造10の右側半分の構成について説明し、車体前部構造10の左側半分の構成については説明を省略する。
一対のフロントサイドメンバ14は、車体前部12の車両幅方向の両側に配置されている。この一対のフロントサイドメンバ14は、車体前部12の側部の骨格を構成する骨格部材であり、車体前部12に設けられた駆動源としてのパワーユニット15(図2参照)の車両幅方向の両側に配置されている。
各フロントサイドメンバ14は、車両前後方向に延びると共に、車両前後方向から見た断面形状が閉断面状とされている。また、フロントサイドメンバ14の車両前後方向の後部14Rは、車両前後方向の前部14Fよりも車両上下方向の下側に位置している。このフロントサイドメンバ14の前部14Fと後部14Rとは、前部14Fから車両前後方向の後側かつ車両上下方向の下側へ向けて傾斜するキック部14Kを介して連結されている。さらに、フロントサイドメンバ14の車両前後方向の前端部には、前面衝突時に軸方向に圧縮変形して衝突エネルギーを吸収する筒状のクラッシュボックス18が設けられている。
パワーユニット15は、例えば、フロントサイドメンバ14の車両幅方向の外側に配置された前輪20を回転駆動する駆動源であり、内燃機関としてのエンジン及び電気モータの少なくとも一方を含んで構成されている。このパワーユニット15は、図示しないマウントブラケットを介して一対のフロントサイドメンバ14に支持されている。なお、パワーユニットの車両前後方向の後側には、ダッシュパネルを隔てて図示しないキャビン(客室)が形成されている。
一対のフロントサイドメンバ14の車両前後方向の前側には、フロントバンパリインフォースメント(以下、単に「バンパリインフォースメント」ともいう)22が配置されている。バンパリインフォースメント22は、車体前部12の前端側に配置されており、車両幅方向に延びると共に、車両幅方向から見た断面形状が略矩形の閉断面状とされている。このバンパリインフォースメント22における車両幅方向の両側には、前述したクラッシュボックス18を介して一対のフロントサイドメンバ14の前端部がそれぞれ結合されている。また、バンパリインフォースメント22の車両幅方向の端部22Aは、フロントサイドメンバ14よりも車両幅方向の外側へ延出している。
フロントサイドメンバ14の車両幅方向の外側かつ車両上下方向の上側には、エプロンアッパメンバ24が配置されている。エプロンアッパメンバ24は、車体前部12における上部側部の骨格を構成する骨格部材であり、フロントサイドメンバ14に沿って車両前後方向に延びると共に、その後端部が図示しないフロントピラーに結合されている。このエプロンアッパメンバ24の車両幅方向の内端部は、フロントサイドメンバ14の前部14Fに結合されている。また、エプロンアッパメンバ24には、サスペンションタワー26が一体に形成されている。
サスペンションタワー26は、前輪20を支持する図示しないサスペンションの上端部を支持するものであり、サスペンションを支持可能な剛性及び強度を有している。このサスペンションタワー26は、平面視にてエプロンアッパメンバ24とフロントサイドメンバ14との間に位置しており、その車両幅方向の内端部がフロントサイドメンバ14の前部14Fに結合されている。
フロントサイドメンバ14の車両幅方向の外側かつ前輪20の車両上下方向の上側には、ホイールハウス30が配置されている。ホイールハウス30は、前輪20の上部を車両上下方向の上側から覆うホイールハウス本体部32と、車体に取り付けられる一対のフランジ部34とを有している。なお、ホイールハウス30の車両前後方向の後側には、車両前後方向に沿って配置され、車体側部の骨格を構成する図示しないロッカが配置されている。
ホイールハウス本体部32は、前輪20の周方向に沿って車両上下方向の上側へ凸を成すように湾曲している。このホイールハウス本体部32は、図示しないブラケット等を介してフロントサイドメンバ14の前部14F及びエプロンアッパメンバ24に結合されている。また、図2に示されるように、ホイールハウス本体部32の車両前後方向の両端部には一対のフランジ部34が設けられており、これらのフランジ部34を介してホイールハウス30が図示しない車体底部に取り付けられている。
図3に示されるように、ホイールハウス本体部32は、車両上下方向に分割された一対のホイールハウスロア36及びホイールハウスアッパ38を有している。ホイールハウスロア36及びホイールハウスアッパ38は鋼板で形成されており、その車両幅方向の中間部が車両上下方向の上側へ凸を成すように緩やかに湾曲されている。
ホイールハウスロア36とホイールハウスアッパ38とは、各々の車両幅方向の両端部に設けられたフランジ部36A,38Aにおいて結合されている。これらのホイールハウスロア36及びホイールハウスアッパ38によって、車両前後方向から見た断面形状が閉断面状とされた閉断面状部40が形成されている。
閉断面状部40は、ホイールハウス本体部32の車両前後方向の略全長に亘って形成されている。つまり、閉断面状部40は、ホイールハウス本体部32の車両前後方向の前端部32F、中間部32M、及び後端部32Rに亘って形成されており、前輪20の周方向に沿って湾曲している。したがって、前輪20の径方向に沿って切断した閉断面状部40の断面は、ホイールハウス本体部32の中間部(頂部)32Mでは車両前後方向を向いており、中間部32Mから前端部32Fまたは後端部32Rに向かうに従って車両上下方向を向くように傾斜している。
これにより、閉断面状部40は、ホイールハウス本体部32の中間部32Mでは車両前後方向の剛性に寄与する一方で、中間部32Mから前端部32Fまたは後端部32Rに向かうに従って車両前後方向の剛性が低くなり、潰れ易くなっている。つまり、ホイールハウス本体部32の前端部32F及び後端部32Rは、車両前後方向の前突荷重によって潰れることによりエネルギーを吸収するエネルギー吸収部として機能するようになっている。
また、閉断面状部40は、複数の前後ビード部42によって補強されている。具体的には、ホイールハウスロア36及びホイールハウスアッパ38の車両幅方向の中間部には、車両上下方向の上側へ凸を成す複数の前後ビード部42が設けられている。複数の前後ビード部42は、ホイールハウスロア36及びホイールハウスアッパ38の各々に沿って車両前後方向に延びると共に、車両幅方向に間隔を空けて形成されている。これらの前後ビード部42によって、ホイールハウス本体部32の中間部32Mの車両前後方向の剛性がさらに高められている。
図2に示されるように、ホイールハウス本体部32の中間部32Mにおける車両幅方向の内端部には、車両幅方向の外側へ凹む凹部44が形成されている。この凹部44には、前述したサスペンションタワー26が配置されている。凹部44は、サスペンションタワー26の車両幅方向の外側を囲んでおり、その車両前後方向の前端部がサスペンションタワー26の車両前後方向の前側へ回り込んでいる。
また、ホイールハウス本体部32の中間部32Mにおける凹部44の車両前後方向の前側には、サスペンションタワー26へ前突荷重を伝達する荷重伝達部32M1が設けられている。つまり、ホイールハウス本体部32の中間部32Mを構成する閉断面状部40の一部が、サスペンションタワー26の車両前後方向の前側に位置している。荷重伝達部32M1には、前述した前後ビード部42が設けられている。この荷重伝達部32M1が、微小ラップ衝突に伴ってサスペンションタワー26に衝突することにより、サスペンションタワー26に前突荷重が伝達されるようになっている。
次に、第1実施形態の作用について説明する。
図4に示されるように、フロントサイドメンバ14よりも車両幅方向の外側において車両前面衝突する微小ラップ衝突時には、衝突体Wがバンパリインフォースメント22の端部22Aに衝突する。これにより、バンパリインフォースメント22を介してクラッシュボックス18に車両前後方向の後側へ向けた前突荷重Fが入力され、当該クラッシュボックス18が軸方向に圧縮変形する。これにより、衝突エネルギーが吸収される。
次に、二点鎖線Lで示されるように、車体前部12に対して衝突体Wが車両前後方向の後側へさらに相対移動すると、衝突体Wがホイールハウス本体部32の前端部32Fに衝突し、当該前端部32Fに車両前後方向の後側へ向けた前突荷重Fが入力される。
ここで、ホイールハウス本体部32は、その車両前後方向の全長に亘る閉断面状部40(図3参照)を有している。この閉断面状部40は、ホイールハウス本体部32の中間部32Mでは車両前後方向の剛性に寄与する一方で、中間部32Mから前端部32Fまたは後端部32Rに向かうに従って車両前後方向の剛性が低くなり、潰れ易くなっている。したがって、ホイールハウス本体部32の前端部32Fに前突荷重Fが入力されると、当該前端部32Fが例えば前輪20との間で車両前後方向へ潰れる。これにより、衝突エネルギーが吸収される。
次に、二点鎖線Lで示されるように、衝突体Wがホイールハウス本体部32の前端部32Fを潰しながら車両前後方向の後側へさらに相対移動し、ホイールハウス本体部32の中間部32Mに達すると、当該中間部32Mに車両前後方向の後側へ向けた前突荷重Fが入力される。
ここで、前述したようにホイールハウス本体部32の中間部32Mは、閉断面状部40によって車両前後方向の剛性が高められている。また、閉断面状部40には複数の前後ビード部42が設けられており、これらの前後ビード部42によって車両前後方向の剛性が高められている。したがって、ホイールハウス本体部32の中間部32Mに衝突体Wが衝突すると、前突荷重Fが当該中間部32Mを介してフロントサイドメンバ14やエプロンアッパメンバ24に分散して伝達される。
さらに、衝突体Wの衝突に伴ってホイールハウス本体部32がフロントサイドメンバ14に対して車両前後方向の後側へ移動すると、ホイールハウス本体部32の中間部32Mに設けられた荷重伝達部32M1がサスペンションタワー26に衝突する。これにより、前突荷重Fが高強度のサスペンションタワー26を介してフロントサイドメンバ14及びエプロンアッパメンバ24に分散して伝達される。
また、ホイールハウス本体部32がフロントサイドメンバ14に対して車両前後方向の後側へ相対移動したときに、ホイールハウス本体部32の後端部32Rが図示しないロッカに衝突すると、当該後端部32Rが潰れる。これにより、衝突エネルギーが吸収される。
このように本実施形態では、ホイールハウス本体部32の前端部32F及び後端部32Rによって衝突エネルギーが吸収されると共に、ホイールハウス本体部32の中間部32Mを介して前突荷重Fがフロントサイドメンバ14及びエプロンアッパメンバ24に分散して伝達される。したがって、図示しないキャビンの変形が抑制されるため、微小ラップ衝突に対する衝突性能が向上する。
また、ホイールハウス本体部32の中間部32Mに前後ビード部42を設け、当該中間部32Mの車両前後方向の剛性を高めることにより、フロントサイドメンバ14等に伝達される前突荷重Fの伝達効率を高めることができる。
さらに、ホイールハウス本体部32の中間部32Mに荷重伝達部32M1を設けることにより、高強度のサスペンションタワー26を介して前突荷重Fをフロントサイドメンバ14等に分散して伝達することができる。
しかも、本実施形態は、閉断面状部40によってホイールハウス本体部32の中間部32Mの車両前後方向の剛性を高め、当該中間部32Mによって前突荷重Fを車両前後方向の後側へ伝達する構成であるため、フロントサイドメンバ14の車両幅方向に外側に新たな部材を設ける必要がない。したがって、部品点数の増加を抑制することができる。
次に、第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同じ構成のものは同符号を付すると共に適宜省略して説明する。
図5及び図6には、第2実施形態に係る車体前部構造50が適用された車両前部51が示されている。この車体前部構造50におけるホイールハウス52は、ホイールハウス本体部54と、一対のフランジ部34とを有している。ホイールハウス本体部54は、車両上下方向に分割されたホイールハウスロア56とホイールハウスアッパ58とを有している。ホイールハウスロア56は、第1実施形態におけるホイールハウスロア36(図3参照)から前後ビード部42を省略したものである。なお、ホイールハウスロア56には、前後ビード部42を設けることも可能である。
ホイールハウスアッパ58は、エプロンアッパメンバ60を介してサスペンションタワー26と一体に形成されている。具体的には、エプロンアッパメンバ60は、車両幅方向に対向する一対の内側壁部60A及び外側壁部60Bと、内側壁部60A及び外側壁部60Bの上端部を接続する上壁部60Cとを有している。このエプロンアッパメンバ60の内側壁部60Aにサスペンションタワー26が一体に形成されると共に、エプロンアッパメンバ60の外側壁部60Bにホイールハウスアッパ58が一体に形成されている。
ホイールハウスアッパ58は、エプロンアッパメンバ60の外側壁部60Bの下端部から車両幅方向の外側へ延出しており、ホイールハウスロア56の車両前後方向の中間部(頂部)の上に重ねられている。これらのホイールハウスアッパ58及びホイールハウスロア56によってホイールハウス本体部54の中間部54Mが構成されている。なお、ホイールハウス本体部54の前端部54Fはホイールハウスロア56の前端部によって構成され、ホイールハウス本体部54の後端部54Rはホイールハウスロア56の後端部によって構成されている。
図7に示されるように、ホイールハウスロア56とホイールハウスアッパ58とは、各々の車両幅方向の両端部に設けられたフランジ部56A,58Aにおいて結合されている。これらのホイールハウスロア56及びホイールハウスアッパ58によって、ホイールハウス本体部54の中間部54Mに、車両前後方向から見た断面形状が閉断面状とされた閉断面状部62が形成されている。
また、ホイールハウスアッパ58には、車両前後方向に延びる複数の前後ビード部64が形成されている。これらの前後ビード部64によって、閉断面状部62の車両前後方向の剛性が高められている。さらに、図6に示されるように、ホイールハウス本体部54の中間部54Mには、サスペンションタワー26の車両前後方向の前側に位置する荷重伝達部54M1が設けられている。
次に、第2実施形態の作用について説明する。
第2実施形態では、ホイールハウス52の中間部54Mに閉断面状部62が形成されている。この閉断面状部62を構成するホイールハウスアッパ58は、エプロンアッパメンバ60を介してサスペンションタワー26と一体に形成されている。
したがって、図6に示されるように、微小ラップ衝突時に、ホイールハウス52の中間部54Mに前突荷重Pが入力されると、前突荷重Pがエプロンアッパメンバ60を介して高強度のサスペンションタワー26へ伝達される。
また、微小ラップ衝突に伴ってホイールハウス本体部54がフロントサイドメンバ14に対して車両前後方向の後側へ移動すると、ホイールハウス本体部54の中間部54Mに設けられた荷重伝達部54M1がサスペンションタワー26に衝突する。これにより、前突荷重Pが高強度のサスペンションタワー26を介してフロントサイドメンバ14及びエプロンアッパメンバ60に分散して伝達される。
このように閉断面状部62を構成するホイールハウスアッパ58とサスペンションタワー26と一体に形成することにより、微小ラップ衝突時に、前突荷重P1,をサスペンションタワー26へ効率的に伝達することができる。したがって、微小ラップ衝突に対する衝突性能が向上する。
次に、上記第1,第2実施形態の変形例について説明する。なお、以下では、第1実施形態を例に各種の変形例について説明するが、これらの変形例は第2実施形態にも適宜適用可能である。
上記第1実施形態では、ホイールハウス本体部32の車両前後方向の略全長に亘って閉断面状部40を設けた例を示したが、閉断面状部40はホイールハウス本体部32の少なくとも中間部32Mに設ければ良い。また、例えば、サスペンションタワー26の車両前後方向の前側に位置する荷重伝達部32M1のみを閉断面状部で形成することも可能である。なお、荷重伝達部32M1は、必要に応じて設ければ良く、適宜省略可能である。
また、上記第1実施形態では、閉断面状部40に前後ビード部42を設けた例を示したが、これに限らない。例えば、閉断面状部40の内部にバルクヘッド等の補強部材を設け、閉断面状部40の車両前後方向の剛性を高めても良い。また、前後ビード部42は、省略することも可能である。
また、上記第1実施形態では、ホイールハウス本体部32を鋼板で形成した例を示したが、これに限らない。ホイールハウス本体部32は、例えば、樹脂等で形成しても良い。
さらに、上記第1実施形態は、左右のホイールハウス30の少なくとも一方に適用しても良く、例えば、運転席側のホイールハウス30についてのみ適用しても良い。さらに補足すると、上記第1実施形態では、車体前部12を車両幅方向の中央部に対して左右対称に構成した例を示したが、車体前部12は車両幅方向の中央部に対して左右非対称であっても良い。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に限定されるものでなく、一実施形態及び各種の変形例を適宜組み合わせて用いても良いし、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
10 車体前部構造
12 車体前部
14 フロントサイドメンバ
20 前輪
26 サスペンションタワー
30 ホイールハウス
32 ホイールハウス本体部
32M 中間部
32M1 荷重伝達部(閉断面状部の一部)
40 閉断面状部
42 前後ビード部
50 車体前部構造
51 車両前部
52 ホイールハウス
54 ホイールハウス本体部
54M 中間部
54M1 荷重伝達部(閉断面状部の一部)
56 ホイールハウスロア
58 ホイールハウスアッパ
62 閉断面状部
64 前後ビード部

Claims (4)

  1. 車体前部の側部に配置され、車両前後方向に延びると共に車両幅方向の外側に前輪が配置されたフロントサイドメンバと、
    前記前輪を車両上下方向の上側から覆うと共に該前輪の周方向に沿って湾曲され、少なくとも車両前後方向の中間部に、車両前後方向から見た断面形状が閉断面状とされた閉断面状部を有するホイールハウスと、
    を備えた車体前部構造。
  2. 前記フロントサイドメンバの車両幅方向の外側に配置され、前記前輪を支持するサスペンションの上端部を支持するサスペンションタワーを備え、
    前記閉断面状部の少なくとも一部が、前記サスペンションタワーの車両前後方向の前側に位置している、
    請求項1に記載の車体前部構造。
  3. 前記ホイールハウスが、前記閉断面状部を形成すると共に車両上下方向に分割された一対のホイールハウスロア及びホイールハウスアッパを有し、
    前記ホイールハウスアッパと前記サスペンションタワーとが一体に形成されている、
    請求項2に記載の車体前部構造。
  4. 前記閉断面状部には、車両前後方向に延びる前後ビード部が設けられている、
    請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の車体前部構造。
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