JP7137903B2 - 車両構造 - Google Patents
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Description
同文献に記載された車両構造を、簡略化して図5に示す。同図に示す車両構造Aeにおいては、車両の側部寄り領域に位置して車両前後方向に延びるサイドメンバ3eと、このサイドメンバ3eの車幅方向内側および外側の側壁部3a,3bに溶接部Wa,Wbを介して接合された一対の取付け板部2a,2bを有するトレーリングアーム用のブラケット2eと、車幅方向に延びるクロスメンバ4eとを備えている。ブラケット2eの一対の取付け板部2a,2bのうち、サイドメンバ3eよりも下方側に突出した主領域Sa,Sbには、リヤサスペンションのトレーリングアーム1が支持されている。クロスメンバ4eの車幅方向端部とサイドメンバ3eとの相互間には、取付け板部2aの上部が挟み込まれており、前記端部の下部49は、取付け板部2aの主領域Saの上部に設けられた屈曲部29に溶接部Wcを介して接合されている。
第2に、クロスメンバ4eの車幅方向端部の下部49は、サイドメンバ3eに直接的には接合されておらず、取付け板部2aを介してサイドメンバ3eに間接的に繋がっている。このため、サイドメンバ3eに対するクロスメンバ4eの取付け強度(建て付け剛性)を十分に高くすることも難しいものとなっている。これでは、車体剛性を十分に高めることができず、操安性が一層悪化する。
第1に、トレーリングアーム用のブラケットの取付け板部の主領域は、車幅方向において、サイドメンバの車幅方向内方側の側壁部と略一致した配置であり、特許文献1とは異なり、それらの部位が車幅方向に大きく位置ずれしていない。このため、車両の旋回時や減速時などにおいて、トレーリングアームからブラケットに大きな荷重が入力しても、これに起因してブラケットに不当な変形(ヨレ)を生じ難くし、操安性を良好なものにすることが可能となる。
第2に、クロスメンバの車幅方向端部には、サイドメンバの下面部に当接して接合された第1の接合壁部が設けられているため、このような部位が設けられず、ブラケットを介してサイドメンバに間接的にクロスメンバを接合させていただけの特許文献1と比較すると、クロスメンバの取付け強度(建て付け剛性)を高くすることができる。このことにより、車体剛性を高め、操安性を一層良好にすることが可能となる。
第3に、ブラケットの取付け板部には、クロスメンバの下面部に当接して接合された第2の接合壁部が設けられているため、トレーリングアームからブラケットに入力した荷重をクロスメンバによっても受けさせることができる。したがって、ブラケットの不当な変形などをより適切に防止することが可能である。
なお、理解の容易のため、図5に示した従来技術と同一または類似の要素には、前記従来技術と同一の符号を適宜付している。
図示説明は省略するが、トレーリングアーム1、ブラケット2、およびサイドメンバ3は、車両の車幅方向両側部寄り領域に左右一対ずつ設けられている。以降の説明では、車幅方向片側の車両構造Aのみを説明するが、車幅方向反対側は、車両構造Aと対称である
。
一対の取付け板部2a,2bのうち、車幅方向内側の一方の取付け板部2aが、本発明でいう「サイドメンバの車幅方向内方側の側壁部に上部が接合される取付け板部」に相当し、他方の取付け板部2bは、そのような取付け板部には相当しない。
一対の取付け板部2a,2bの上部は、後述する態様でサイドメンバ3に固定され、かつ取付け板部2a,2bのうち、サイドメンバ3よりも下方側の主領域Sa,Sbには、トレーリングアーム1の支持部20が設けられている。この支持部20は、たとえばトレーリングアーム1の前端部に設けられているゴムブッシュ10をボルト・ナット20a,20bを用いて支持する部位であり、ボルト20aの挿通孔を含む。
サイドメンバ、トレーリングアーム用のブラケット、およびクロスメンバなどの各部の具体的な形状やサイズは、上述した実施形態とは異なったものとすることができる。それらの具体的な材質も限定されない。
Sa 主領域
1 トレーリングアーム
2 トレーリングアーム用のブラケット
2a 取付け板部
20 支持部
22 第2の接合壁部
3 サイドメンバ
3c 下面部(サイドメンバの)
4 クロスメンバ
4c 下面部(クロスメンバの)
41 第1の接合壁部
Claims (1)
- 車両の側部寄り領域に位置して車両前後方向に延びるサイドメンバと、
このサイドメンバの車幅方向内方側の側壁部に上部が接合される取付け板部を有し、かつこの取付け板部のうち、前記サイドメンバよりも下方側の主領域には、リヤサスペンションのトレーリングアームの支持部が設けられているトレーリングアーム用のブラケットと、
前記サイドメンバの車幅方向内側に位置して車幅方向に延び、かつ車幅方向端部が、前記サイドメンバの前記側壁部に接合されたクロスメンバと、
を備えており、
前記クロスメンバの前記車幅方向端部には、前記サイドメンバの下面部に当接して接合された第1の接合壁部、およびこの第1の接合壁部よりも上側において車両前後方向に互いに離間した配置に設けられ、かつ前記サイドメンバの前記側壁部に当接して接合された一対のフランジ部が設けられている、車両構造であって、
前記ブラケットの前記取付け板部の前記主領域は、車幅方向において、前記サイドメンバの前記側壁部と略一致した配置とされており、
前記ブラケットの前記取付け板部に設けられ、かつ前記クロスメンバの下面部に当接して接合された第2の接合壁部と、
前記ブラケットの前記取付け板部の上部に設けられ、かつ車両前後方向に相互に離間した配置の前後一対の上向き突出状の前部および後部と、
をさらに備えており、
前記前部および前記後部は、これらの相互間に前記クロスメンバの車幅方向端部が位置するようにして前記クロスメンバの前記一対のフランジ部に重ねられ、かつ前記一対のフランジ部および前記サイドメンバの前記側壁部に溶接されていることを特徴とする、車両構造。
Priority Applications (1)
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018220088A JP7137903B2 (ja) | 2018-11-26 | 2018-11-26 | 車両構造 |
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JP2020083034A JP2020083034A (ja) | 2020-06-04 |
JP7137903B2 true JP7137903B2 (ja) | 2022-09-15 |
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ID=70909633
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2018220088A Active JP7137903B2 (ja) | 2018-11-26 | 2018-11-26 | 車両構造 |
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JP (1) | JP7137903B2 (ja) |
Citations (3)
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JP2015037444A (ja) | 2010-10-12 | 2015-02-26 | ケイ・アンド・アイ有限会社 | グリーンフォーク |
JP2017190124A (ja) | 2016-04-08 | 2017-10-19 | 三菱自動車工業株式会社 | リヤトレーリングアームの支持構造 |
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2018
- 2018-11-26 JP JP2018220088A patent/JP7137903B2/ja active Active
Patent Citations (3)
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JP2015037444A (ja) | 2010-10-12 | 2015-02-26 | ケイ・アンド・アイ有限会社 | グリーンフォーク |
JP2017190124A (ja) | 2016-04-08 | 2017-10-19 | 三菱自動車工業株式会社 | リヤトレーリングアームの支持構造 |
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