JPH0410166Y2 - - Google Patents

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JPH0410166Y2
JPH0410166Y2 JP9160287U JP9160287U JPH0410166Y2 JP H0410166 Y2 JPH0410166 Y2 JP H0410166Y2 JP 9160287 U JP9160287 U JP 9160287U JP 9160287 U JP9160287 U JP 9160287U JP H0410166 Y2 JPH0410166 Y2 JP H0410166Y2
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JP
Japan
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collar
uchikake
bag
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kakeshita
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JP9160287U
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  • Outerwear In General, And Traditional Japanese Garments (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 この考案は、例えば花嫁となる女性が文金高島
田(日本髪)の鬘合わせをする際に、打掛着用時
と同様の雰囲気を造作するために使用される打掛
試着掛用下着物に関する。
(ロ) 従来の技術 一般に、結婚式当日、花嫁は打掛と称する花嫁
衣装を着用する。この打掛の着用にあつては、ま
ず長襦袢(下着)を付け、この長襦袢の上に白無
垢の振袖(掛下)を着用し、この振袖の後身頃上
部、つまり背部に袋帯をし、この振袖の上から打
掛を着用することが行われている。そして、打掛
を羽織つた状態において、長襦袢の半襟、掛下の
平襟(幅広に仕立て、着用するとき折つて2段重
ね状となした襟)が外観し得るように着用される
ようになつている。また、打掛を着用する花嫁
は、通常、文金高島田(日本髪)の鬘を着ける。
この文金高島田の鬘は、種々な飾り形状、寸法の
ものがあり、着用者は予め本人の嗜好により選定
する必要がある。
この鬘の選定に際しては、本来は、上述のよう
に各着物を段重ね状に着用して、結婚式当日と同
様な雰囲気下で鬘合わせを行うことが理想であ
る。しかし、各着物が長尺であり、且つ着付けに
相当な時間がかかるため、現在は普段着(洋服)
のまま鬘合わせを行つている。
(ハ) 考案が解決しようとする問題点 上記のように、花嫁の鬘合わせは、現在、洋服
(普段着)の状態で、単に頭に鬘を試着するだけ
のものである。
このため、洋服を着用した状態では、実際上、
日本髪の雰囲気が醸し出せず、選定者にとつて試
着した鬘が本人に適合する(似合う)か否か判然
とせず、選定に迷う等の不便があり、また、一
応、選定した鬘を着用して、結婚式当日打掛を着
用した場合、本人にとつて全く不似合いな鬘を選
定したことが判明する等の不利があつた。
この考案は、極めて簡便に着用し得、本来の打
掛を着用したと同様の雰囲気下で、鬘合わせを行
えるようにした打掛試着用掛下着物を提供するこ
とを目的とする。
(ニ) 問題点を解決するための手段及び作用 この目的を達成させるために、この考案の打掛
試着用掛下着物は、次のような構成としている。
打掛試着用掛下着物は、身丈がほぼ腰丈までの
長さを有すると共に、袖部を単尺形成した掛下で
あつて、掛下の平襟部を2段重ね状に縫着形成
し、この2段状襟部の下側に襦袢用半襟部を配備
し、この襦袢用半襟部の長さ中央部を上記平襟部
の頚部位置に縫着すると共に、前記掛下の後身頃
上部に、袋帯状空気袋を装脱可能に配備する袋部
を形成して構成されている。
このような構成を有する打掛試着用掛下着物で
は、本来の掛下(振袖)よりも極端に短く、つま
り身丈が腰丈程度の短尺に形成され、且つ袖部も
本来の小振袖よりも極端に短尺に設定し、簡易に
着用し得るようになつている。更に、この掛下の
襟部は、本来の平襟型(広幅に仕立て、着用する
時に折つて着用する襟)に対応するように、当初
より2段重ね状に縫着し、着用時に広幅襟を折る
必要がないように設定されている。また、この平
襟部には、襦袢を着用する必要がないように、襦
袢の半襟のみを配備してある。つまり、半襟の中
央部のみを平襟部の長さ中央(頚部後側位置)で
縫着し、両端部を自由端とすることで半襟、平襟
部をそれぞれ打ち合わせ状に着ることが出来るよ
うに設定されている。また、掛下の背部には袋部
が備えてあり、本来の袋帯を擬性する空気袋を装
脱可能としてある。この袋部に空気袋を挿入する
ことで、掛下の背部が外方へ膨出し、この掛下の
上から打掛を羽織るとき、本来の打掛衣装と全く
同様な雰囲気を醸し出すことが出来る。これによ
り、例えば鬘(文金高島田)合わせの際は、洋服
(普段着)の上から掛下を極めて簡便に着用し得、
この掛下を着るだけで長襦袢を着用した効果があ
り、鬘試着者の上半身は和装雰囲気が醸し出され
る。従つて、この掛下の上から打掛を羽織る時、
結婚式当日と同様な体裁が整い、理想的な和装雰
囲気下で鬘合わせを実行し得る。
(ホ) 実施例 第1図は、この考案に係る掛下の具体的な一実
施例を示す正面図、第2図は背面図である。
掛下1は、白無垢の古浜縮緬、綸子縮緬等によ
り縫製された前身頃11,11と後身頃12とか
ら成り、身丈が腰丈程度の短尺に形成され、袖部
13も同様に小振袖よりも極端に短い短尺に形成
し、簡易に着用し得るように設定されている。こ
の掛下1の襟部14は、平襟(幅広に仕立て、着
用するとき折つて着用する襟)を模して、当初よ
り2段重ね状となし、2段重ねの襟、つまり上下
2段の襟14a,14bのうち、下側の襟14b
を前方へ突出させた状態で縫着固定し、豪華な平
襟型を模すように設定されている。また、この襟
部14には長襦袢用の半襟15が配備されてい
る。長襦袢用の半襟15は、長さ中央部を前記襟
部14の下側、つまり下側の襟14bの内側で、
襟部14の長さ中央(着用者の頚部が位置する部
分)に縫着し、両端部を自由端に設定してある。
これにより、長襦袢の着用を省略でき、且つ半襟
15及び襟部14をそれぞれ交叉状に打ち合わせ
可能とされている。更に、第2図で示すように掛
下1の背部(後身頃12の中央上部)には、両側
辺部を開口した袋部16が縫着してある。この袋
部16は、本来の打掛を着用する際に、掛下(振
袖)に締める袋帯を代用するもので、この袋部1
6に対し、袋帯状空気袋17を装脱可能に配備す
るようになつている。この空気袋17を袋部16
に挿入固定することで、掛下1の背部が外方へ膨
出し、後述する打掛2を掛下1の上に羽織る時、
本来の打掛衣装の豪華さが醸し出されるようにな
つている。
掛下1の上に着用する打掛2は、本来は身丈よ
り30cmぐらい長いもので、歩くときは裾を持ち上
げ、前をかいどつて着る豪華な縮緬衣装である
が、実施例の打掛2は第4図で示すように掛下1
と同様に身丈が腰丈程度の短尺に形成し、袖部2
1も短尺に形成して、着用の便宜性を図つてい
る。従つて、実施例の打掛2は、本来の打掛と同
様に縮緬地に豪華な文様を刺繍、箔おきを加え、
また錦などを用い絵羽づけされた豪華なものであ
るが、着用者の上半身のみに羽織る短さに設定し
てある。これにより、上記掛下1と打掛2とが簡
易に試着できる許かりでなく、コンパクトに持運
びできる。
このような構成を有する打掛試着用掛下着物で
は、掛下1を羽織り、長襦袢用半襟15を交叉状
に打ち合わせし、次ぎに掛下1の襟部14,14
a,14bを同様に交叉状に打合わせする。この
状態で、掛下1の背部の袋部16に帯揚げ状の括
り紐18を挿通し(第2図参照)、この帯揚げ状
括り紐18の挿通両端部を前に回して括り着け、
半襟15と襟部14の形を固定する。その後、第
3図で示すように袋部16に対し空気袋(ビニー
ル袋)17を挿入固定し、袋部16を膨出させ
る。そして、実施例の短尺の打掛2を羽織る(第
4図参照)。これにより、洋服の上からでも簡易
に着用でき、しかも試着者の上半身は、本来の打
掛衣装を着用したと同様の雰囲気を醸しだすこと
が出来る。従つて、文金高島田の鬘合わせを行う
場合、極めて簡易に本来の打掛姿を造作すること
が出来、理想的な状態で鬘合わせを実行すること
が出来る。
尚、この考案の掛下は、鬘合わせを行う場合に
のみ使用されるものではなく、例えば本来の打掛
を試着し、打掛を選定する場合においても、簡便
に着用し得、打掛の下に着用する和服を簡易に構
成させる便宜があることは、云うまでもない。
(ヘ) 考案の効果 この考案では、以上のように、身丈が腰丈程度
の短尺な掛下を形成し、この掛下に2段重ねの襟
部を備え、この襟部に長襦袢用半襟を配備すると
共に、掛下の背部に袋帯状空気袋を装脱可能に配
備する袋部を備えることとしたから、長襦袢が不
要で、洋服の上からでも簡易に掛下を着用し得
る。
しかも、この掛下の上から実施例の打掛、或い
は本来の長尺な打掛を羽織ることで、結婚式当日
と同様な打掛着物の雰囲気が醸し出せ、文金高島
田の鬘合わせも理想的な状態で試着し得、鬘の映
り具合(似合う状態)を明瞭に確認し得る等、考
案目的を達成した優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例掛下を示す正面図、第2図
は、実施例掛下を示す背面図、第3図は、掛下の
袋部に空気袋を配備した状態を示す斜視図、第4
図は、実施例掛下に打掛を羽織つた状態を示す斜
視図である。 1……掛下、2……打掛、14……襟部、15
……長襦袢用半襟、16……袋部、17……空気
袋。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 身丈がほぼ腰丈までの長さを有すると共に、袖
    部を単尺形成した掛下であつて、この掛下の平襟
    部を2段重ね状に縫着形成し、この2段状襟部の
    下側に襦袢用半襟部を配備し、この襦袢用半襟部
    の長さ中央部を上記襟部の頚部位置に縫着すると
    共に、前記掛下の後身頃上部に、袋帯状空気袋を
    装脱可能に配備する袋部を形成して成る打掛試着
    用掛下着物。
JP9160287U 1987-06-15 1987-06-15 Expired JPH0410166Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP9160287U JPH0410166Y2 (ja) 1987-06-15 1987-06-15

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JPS63199115U JPS63199115U (ja) 1988-12-21
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