JP3197944U - 女袴 - Google Patents

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Abstract

【課題】和装の外見を損なわず、和と洋を混合させた、斬新且つ現代的な袴を提供する。【解決手段】前身頃と後身頃とを有するスカート状の袴本体と袴本体の上縁部に幅方向に延出された結び紐とを備えた袴において、袴本体の前身頃には、縦方向に延びる襞が形成されており、襞は所定幅の平面部A1と平面部の両側からそれぞれ内側に折り込まれた左右の折り曲げ部B1、B2とで断面が略三角状の第一襞部6が形成され、第一襞部の両側には、この第一襞部に対して、断面が逆向きの第二襞部7及び、第三襞部8が設けられ、この第二襞部と第三襞部は、第一襞部に対して片襞材C、Dで連結され、第二襞部及び第三襞部の左右の折り曲げ部は、その端部がそれぞれ縫い合わされるとともに、第一襞部は、平面部と、折り曲げ部と、片襞材とが重ね合わされた状態で縫い合わされていることを特徴とする。【選択図】図3

Description

本考案は既存女袴に類似しない個性的且つ現代的に和と洋を混合させた現代風女袴に関する。
本来、袴は礼装用、活動的容姿に成る事や下の着物の上に袴を履く事で、着物の保護的な役割を保ち、一般的な袴は中が二股に分かれる馬乗り袴と筒状の行灯袴があり、袴地は(仙台平)が代表的で最も格式が高く比較的高価な袴とされ、近年では比較的容易に手入れ等が出来る化学繊維から形成された袴が一般的に価格も安く又、普及している。
既存女袴とは異なる配色配置又は英文字を備える事により他に類似しない斬新且つ現代風古典的容姿の女袴を形成する事を目的とする。
本来袴が持つ機能性や形を独自で和と洋を混合形成し個性を重視する新たな女袴礼装を考案目的とする。
本考案の女袴においては、前身頃、後身頃共、独自に考案する襞を備え付け一般的な袴の襞の役割とは運動機能を容易にするもので有り、本考案の襞においては外見上は襞に見えるが、本来運動機能を重視するものとは異なり、この襞を任意に開閉しないよう襞を直に縫い合わせる事により、襞の美しい形を損なわぬようにし、身頃本体巾 を保持する役目をはたす。
上記記載した襞の開閉機能を制限する事により、歩行困難と思われるが、代わりに身頃両端下部に洋服に用いるスリットを設け運動機能を飛躍的に向上させた。
本来袴の着姿身頃上部内側には、一般的に帯成る物が胴部に巻かれ後身頃腰位置で帯が結ばれているが、本考案の女袴には袴が必要とする帯を装着せず、前身頃上部表面に帯に見立てた板状の物を前身頃上部に付設し、その両端に帯に見立てた紐状の物を縫い付け、後身頃腰位置で蝶結びを作り、更にこの結び目の上部に独自の飾り帯を付設する。
既存袴の柄や、模様等類似しない斬新且つ見栄えさせる為、身頃に英文字を加工等又は刺繍するなど洋風的な容姿を彷彿させ、更に前身頃中央より縦半分を左右対照的な配色をし、後身頃の対角線状にも左右対照的な配色する。
本考案する袴は前身頃、後身頃共他に類似しない袴の襞を付設し前身頃上胴部に既存袴とは異なる帯形状の板が表面に備えておりポリエステル繊維の無地から形成される容姿は古典的な袴の容姿に見えるが、身頃縦中央半身の配色を左右対照に変えるなどし又、英文字加工等を加える事により、斬新且つ見栄えを飛躍的に向上させ現代風ともいえる袴に仕上がり、後身頃も既存袴とは異なり上部に結び帯に見立てる飾り帯や、蝶結びを後身頃の腰位置表面に出す事により、現代的な和風演出に仕上がり和装をかけ離れる事なく落ち着く袴の着姿と成り、さらに身頃両端下部へ、スリットを備える事により歩行時などの運動機能を飛躍的に改善した。
本考案に係る袴の一実施形態を示す正面図である。 本考案に係る袴の一実施形態を示す背面図である。 図1のA−A断面図である。 図2のB−B断面図である。 本考案に係る袴の着姿の側面斜視図である。 本考案に係る袴の後身頃上縁に左右幅方向に延出された紐を後から正面胴部で結んだ状態の着姿の斜視図である。 本考案に係る袴の着姿背面の腰位置に飾り帯装着前の斜視図である。 本考案に係る袴の背面腰位置に装着する飾り帯の斜視図である。 本考案に係る袴の背面腰位置に飾り帯を装着した斜視図である。
本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
本考案の袴1は、前身頃2、後身頃4とを備えてスカート形状とされている。そして、この袴1の上縁には幅方向に延出された結び紐を付設されている。
前記した前身頃は、縦方向に延びる襞が形成されている。この襞部は、図3に示すように、所定幅、例えば10cm程度の幅を有する平面部A1と、この平面部A1の両側から、それぞれ内側に折り込まれた左右の折り曲げ部B1、B2とで断面が略三角状の第一襞部6が形成されている。
前記した第一襞部6の両側には、第一襞部6に対して逆向きの断面が略三角状の第二襞部7と第三襞部8とが設けられている。そして、この第一襞部6と第二襞部7とは、片襞材A2で連結されている。さらに、第一襞部6と第三襞部8とは、片襞材A3で連結さてれいる。
第二襞部7の内側に折り込まれた左片襞F1と右片襞F2とは、その端部が例えば糸10によって縫い合わされている。また、第三襞部8の内側に折り込まれた左片襞G1と右片襞G2とは、その端部が糸によって縫い合わされている。
第一襞部6の平面部A1と片襞材A2、A3とは重ね合わされており、この重ね合わされた状態で、平面部と左右の片襞材A2、A3とが糸で縫い合わされている。
上記したように、第一襞6との平面部A1と片襞材A2、A3は、端の方で縫っている。これによって第一襞部、第二襞部、第三襞部とが、幅方向に袴が延びなくなり襞形状が保持されている。
図3は後身頃の襞部の概略断面図で、前身頃の第一襞部を逆向きにした形の襞になり、左右の片襞の端部同志を糸11で縫い合わせ、後身頃上縁部下から身頃丈下方向へ四分の三まで縫い合わせる。
前身頃の上縁部に設けられている、前身頃上縁部板1aおよび結び紐は帯に見立てる為に縦方向の帯巾を合わせ、袴上縁の表面に帯を巻いているかのような外見に仕立て、各部位の配色又は柄や英文字などを加える事により、既存の女袴とは異なる外見に仕上げる(図1参照)。
該袴はボリエステル繊維の無地から形成されており、前身頃上縁部下中央から縦半分を左右対照的な色や柄を備え、その前身頃上縁部板1aに上縁下の配色を対角線上の板部中央から脇腰位置まで備え左右対照色の板となり、更に、板の両端に延出された帯び結び紐も左右対照の配色となる袴も有り、多彩な配色を備えるなどし、あらゆる着物の色や柄に対応する袴を作る。
上記記載の前身頃左右対照の配色を備える袴は、後身頃襞上の中央上縁下から縦半分の配色も前身頃の配色と対角に備え,結び紐3を腰中央部で、蝶結びを作る際、左右対照色となるように結び、この蝶結びの上部に左右対照色の飾り帯15を装着し、後身頃上縁部板1b以外は左右対照色となる。
図5は袴の着姿を側面から見た斜視図で、該袴の前身頃の襞と後身頃の襞を縫い合わせる事により、本来の運動機能の妨げになると思えるが、縫い合わせる事により襞の美しい形を保持し、スリット12を設ける事により、礼装用女袴としての運動機能は飛躍的に向上した。
図6は着衣手順を示す。既存の袴とは異なり、着物の着衣後、胴廻りに帯を巻かず、そのままスカート状の袴胴部から両足を入れて袴を履き,後身頃上縁両端に付設する結び紐13を後ろから前側の胴部前で結んだものである。上記構造とすることで、着物の着衣後、帯を巻く工程を省く事ができ、着付けの時間短縮につながる。
図7は本考案に係る袴の着姿後身頃の斜視図で、袴生地から形成される前身頃上縁部両端の結び紐3を後身頃上縁部板1bの腰位置中央表面で、蝶結びを作り、袴の後身頃上縁腰位置表面に、着物帯が出ている容姿に見立て、無地の蝶結びや、左右の配色を変えた蝶結び、更に結び紐3の裏表の配色を変えるなどし、後身頃の印象を強調させたものである。
飾り帯15は、袴生地で装うスポンジ板で形成されており、前身頃上縁板1aの縦巾に合わせ、八の字を作り、板の接点をボンドなどの接着剤16を固定する。
後身頃上縁の蝶結びの結び目中央上部に、飾り帯び15を載せ、この飾り帯縦中央に、固定紐などで、結び目と飾り帯とを固定させることで着衣が完成と成る。
1 袴
1a 前身頃上縁部板
1b 後身頃上縁部板
A1 第一襞の平面部
B1 第一襞部の内側の左片襞
B2 第一襞部の内側の右片襞
A2 第一襞の左片襞
A3 第一襞の右片襞
C 第二襞の右片襞
D 第三襞の左片襞
F1 第二襞部の内側の左片襞
F2 第二襞部の内側の右片襞
G1 第三襞部の内側の左片襞
G2 第三襞部の内側の右片襞
2 前身頃
3 前身頃上縁部結び紐
4 後身頃
5 後身頃上縁部結び紐
6 第一襞部
7 第二襞部
8 第三襞部
9 第一襞縫い合わせ部
10 糸
11 糸
12 スリット
13 結び紐
14 後身頃襞部
15 飾り帯
16 接着剤
17 固定紐

Claims (2)

  1. 前身頃と後身頃とを有するスカート状の袴本体と該袴本体の上縁部に幅方向に延出された結び紐とを備えた袴において、前記袴本体の前身頃には、縦方向に延びる襞が形成されており、該襞は所定幅の平面部と該平面部の両側からそれぞれ内側に折り込まれた左右の折り曲げ部とで断面が略三角状の第一襞部が形成され、該第一襞部の両側には、この第一襞部に対して、断面が逆向きの第二襞部及び、第三襞部が設けられ、この第二襞部と第三襞部は、第一襞部に対して片襞材で連結され、前記第二襞部及び第三襞部の左右の折り曲げ部は、その端部がそれぞれ縫い合わされるとともに、第一襞部は、平面部と、折り曲げ部と、片襞材とが重ね合わされた状態で縫い合わされていることを特徴とする袴。
  2. 前記第一襞部における、平面部と折り曲げ部と、片襞材との縫い合わせ部は、前面部の端部側で縫い合わされるとともに、この縫い合わせ部は、前記第二襞部及び第三襞部によって覆われていることを特徴とする請求項1記載の袴。
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