JP6796296B1 - 和服 - Google Patents

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Abstract

【課題】着物や浴衣等の和服の原型を留めつつ奇麗に着れる着物や浴衣等の和服を提供すること。【解決手段】おはしょりを構成するために複数設けられた上第1接続部材310と、上第1接続部材より下方に配置され、上第1接続部材と接続する下第1接続部材320と、右前身頃220の右衽部222の表面に設けられた右第2接続部材410と、後ろ身頃240の裏面及び左前身頃230の裏面の少なくともいずれか一方に設けられ、右第2接続部材より上方に配置され、右第2接続部材と接続する左第2接続部材420と、左前身頃の左衽部232の裏面に設けられた左第3接続部材510と、後ろ身頃の表面及び右前身頃の表面の少なくともいずれか一方に設けられ、左第3接続部材より上方に配置され、左第3接続部材と接続する右第3接続部材と、を備える和服。【選択図】図3

Description

本発明は、着物や浴衣等の和服に関する。
従来、着物や浴衣は、日常的に着られており、着物等の和服を着ることは困難なことではなかった。
しかし、一部の人々を除き、洋服が日常的に着られるようになり、着物や浴衣等の和服が日常的に着られなくなった。特に、一人で着物や浴衣等の和服を着るのが困難と思う人が多くなった。
また、一人で着物や浴衣等の和服を着ることができた場合であっても、非常に時間がかかったり、汗をかいたりして、簡単に脱ぎ着することができなかった。
そのため、着物等の着付は、着付師等に着付をしてもらう必要があり、費用もかかることから、着物を着たいと思う人が多くても、より一層着物離れが進んでいった。
そして、着物離れが進むにつれてより一層着物や浴衣を着ることが困難であると感じる人達が多くなった。
特許文献1では、和服の着付けができない人にでも美しく和服を着付けることができ、かつ、着崩れし難い和服が記載されている。
具体的には、留め具で留めた状態で、腰紐を結び、身八つ口位置の上前下前に取り付けられた紐を結ぶというものである。
特許文献2では、着付け作業が容易で着心地が良く外観上の体裁が良好な和服を提供するものである。
具体的には、上身頃と下身頃に分断し、おはしょりは下身頃に設け、上身頃と下身頃の重ね合わせ部分に帯を巻くというものである。
特許文献3では、ゴムベルトと紐で腰を縛り、伊達帯と一体化されたおはしょり280を別途取り付けるというものである。
特開2000−290808号公報 特開2005−232611号公報 特開2006−161203号公報
しかしながら、特許文献1に係る発明は、腰紐を締める位置に配置されている左脇と右脇にある留め具によって留め、腰紐を締めておはしょりをつくるが、留め具の適切な位置は、着用者の体形によって変わってくる。
また、着物等の和服の着用者の体形が変わった場合、留め具を取り付けている位置を変更しなければならないという問題がある。
特許文献2では、上身頃と下身頃とが裁断されており、着物の原型が崩れている。
特許文献3では、伊達帯に取り付けられたおはしょりとなる部を別途取り付ける必要があり、本来の着物原型が崩れている。
本発明の目的は、簡単に脱ぎ着するための着物や浴衣等の和服を提供することである。
本発明の他の目的は、着物や浴衣等の和服の原型を留めつつ奇麗に着れる着物や浴衣等の和服を提供することである。
本発明の第1の局面に係る和服は、衿部を有し右前身頃、左前身頃及び後ろ身頃から構成される和服であって、
前記和服が、
おはしょりを構成するために複数設けられた上第1接続部材と、
前記上第1接続部材より下方に配置され、前記上第1接続部材と接続する下第1接続部材と、
前記右前身頃の右衽部の表面に設けられた右第2接続部材と、
前記後ろ身頃の裏面及び前記左前身頃の裏面の少なくともいずれか一方に設けられ、前記右第2接続部材より上方に配置され、前記右第2接続部材と接続する左第2接続部材と、
前記左前身頃の左衽部の裏面に設けられた左第3接続部材と、
前記後ろ身頃の表面及び前記右前身頃の表面の少なくともいずれか一方に設けられ、前記左第3接続部材より上方に配置され、前記左第3接続部材と接続する右第3接続部材と、を含み、
前記上第1接続部材と前記下第1接続部材とを接続することにより、おはしょりを構成し、
前記右第2接続部材と前記左第2接続部材とを接続し、前記左第3接続部材と前記右第3接続部材とを接続することにより、裾つぼまりにし、かつ、おくみ線及び褄の位置の調節及び位置決めをする和服である。
「おくみ線」とは、衽と前身頃を接いでいる部分の縫目のことであり、「衽付け線」ともいう。
上第1接続部材と下第1接続部材とを接続することにより、容易におはしょりをつくることができ、かつ、おはしょり部分の布を綺麗に二重にすることができ、おはしょりが分厚くなり過ぎず、すっきりさせることができる。
つまり、おはしょり部分の布が不必要に何重にもなるのを防止することができる。
右第2接続部材と左第2接続部材とを接続することにより、右前身頃が左側の上方に引っ張られるため、裾つぼまりにすることができ、着用者は綺麗に着物を着ることができる。
また、左第3接続部材と右第3接続部材とを接続することにより、おくみ線の位置の調節が容易であり、おはしょりのおくみ線と合わせ易くなる。
また、着用者は両手を使うことができるため、衿下部分にしわがいかないように整えることができる。
本発明の第2の局面に係る和服は、第1の局面に係る和服であって、
前記上第1接続部材と前記下第1接続部材とが接続されるために、
前記上第1接続部材が上第1取付部と、前記上第1取付部より下方に配置される上第2取付部とを有し、
前記下第1接続部材が前記上第2取付部と取り付け可能である下第1取付部と、前記下第1取付部より下方に配置され、前記上第1取付部と取り付け可能である下第2取付部と、を有する和服である。
上第2取付部と下第1取付部とを取り付けることにより、簡単におはしょりを構成することができる。
また、身丈が長ければ、上第1取付部と下第2取付部とを取り付けることにより、おはしょりの部分を長くして身丈を短くすることができ、着用者の体形に簡単に合わせることができる。
本発明の第3の局面に係る和服は、第1の局面又は第2の局面に係る和服であって、
前記右第2接続部材が上下方向に延伸し、前記左第2接続部材が横方向に延伸する和服である。
右衽部の表面に設けられている右第2接続部材が上下方向(縦方向)に延伸した縦長であり、後ろ身頃又は左前身頃の裏面に設けられている左第2接続部材が横方向に延伸する横長であることから、互いに接触する可能性が高くなり、着用者は容易に右第2接続部材と左第2接続部材とを接続することができる。
また、右第2接続部材を上下方向(縦方向)に延伸し縦長とすることにより、右第2接続部材が目立ち難くなる。
本発明の第4の局面に係る和服は、第1の局面、第2の局面又は第3の局面に係る和服であって、
前記左第3接続部材が上下方向に延伸し、前記右第3接続部材が横方向に延伸する和服である。
左衽部の裏面に設けられている左第3接続部材が上下方向(縦方向)に延伸した縦長であり、後ろ身頃又は右前身頃の表面に設けられている右第3接続部材が横方向に延伸する横長であることから、互いに接触する可能性が高くなり、着用者は容易に左第3接続部材と右第3接続部材とを接続することができる。
本発明の第5の局面に係る和服は、第1の局面乃至第4の局面のいずれかに係る和服であって、
前記上第1取付部、前記上第2取付部、前記下第1取付部及び前記下第2取付部がスナップボタンである和服である。
スナップボタンであれば、上下方向(縦方向)の位置を正確に配置することができ、またおはしょりの幅も正確な長さにすることができるため、おはしょりを綺麗につくることができる。
着用者が長襦袢を着た概念図。 着用者が着物を着ている途中状態の概念図。 本発明に係る一実施形態の着物の右前身頃及び左前身頃を開いた場合の平面図。 同実施形態における着物の右前身頃を閉じた場合の平面図。 同実施形態における着物の右前身頃及び左前身頃を閉じた場合の平面図。 同実施形態における着物の右前身頃及び左前身頃を閉じた場合の背面図。 同実施形態における着物の右前身頃及び左前身頃を開いた場合の部分平面図。 同実施形態における着物の右前身頃及び左前身頃を開いた場合の部分平面図。 同実施形態における着物の上第1接続部材と下第1接続部材を接続した場合の平面図。 同実施形態における着用者が着物を着た場合の概念図。 本発明に係る一実施形態の着物を着用者が着用する場合のフローチャート。
以下、本発明の実施形態に関して図面を参照しながら説明する。なお、本説明において使用する「右」、「左」は、着用者の右手側を右、左手側を左という。
まず、一般的な着物の着付けの一例について簡単に説明する。図1に示すように、通常、着用者は、肌着11と裾よけ(図示しない)を着た上に長襦袢20を着る。肌着11等は補正した肌着であってもよい。
長襦袢20は、腰紐(図示しない)を腰に巻いて軽く締めることにより固定する。そして、腰紐(図示しない)の上から伊達締め(図示しない)を締める。
具体的には、長襦袢20の右前身頃23の位置を決め、左前身頃24を右前身頃23の上から被せ、左前身頃24の位置を決め右手で抑える。
このとき、衿25の後ろ側の位置(抜いた位置)に注意しながら、右前身頃23及び左前身頃24の位置を決める。
衿25の後ろ側の位置は着用者の好みにもよるが、おおよそ首からこぶし一つ分くらい抜く(あける)のが好ましい。
次に、着用者は、右手で右前身頃23及び左前身頃24を重ねた位置を押さえながら、左手で腰紐(図示しない)を持ち、右前身頃23及び左前身頃24を重ねた位置がずれないように、腰紐(図示しない)の中央部をお腹部分にあて、一周させて腰紐(図示しない)を前で結び軽く締める。
この時、衿25の位置が着用者側に移動していることがあるため、腰紐(図示しない)を結んだ後に、長襦袢20の後ろを下に引っ張り、衿25の位置(抜いた位置)を元の位置に戻す。
次に、伊達締め(図示しない)の中央部をお腹部分にあて、腰紐(図示しない)の上から一周させる。伊達締め(図示しない)は、背中部分で一折することにより、重なり部分が平らになる。
図2に示すように、長襦袢20を着た着用者は、着物30を羽織り、裾の長さを決めて、左前身頃34を右前身頃33の前にし、腰紐(図示しない)を腰に巻いて固定する。
具体的には、着用者に対して左前身頃34の端の位置を決定し、右前身頃33を引っ張って、左前身頃34の内側に入れる。右前身頃33の余った部分が多ければ、左前身頃34の内側で折り返してもよい。
次に、右手で左前身頃34と右前身頃33の重なり部分を押さえつつ、左手で腰紐(図示しない)を持ち、腰紐(図示しない)の中央部をお腹部分にあて、一周させて前で結ぶ。
次に、左身八つ口(図示しない)に左手を入れ、おはしょりがだぶつかないように腰紐(図示しない)の上側の右前身頃33を左手でたくし上げる。これにより、下半身部分が裾つぼまりの綺麗な見た目となる。
次に、左手で右衿37を整え、しわがいかないように右前身頃33の上側を畳み込み、そのまま左手で右前身頃33をつかんでおく。
左身八つ口(図示しない)に入れた左手で畳み込んだ右前身頃33をつかんだ状態で、右手で左前身頃34の左衿38を整えて、おはしょりをつくる。
右手で右前身頃33の上部、左前身頃34の上部の重なり部分を押さえ、おはしょりが崩れないようにし、左身八つ口(図示しない)から入れていた左手を右前身頃33から放して、左手を左身八つ口(図示しない)から抜く。
次に、右衿37と左衿38を整え、左手で伊達締め(図示しない)を持ち、伊達締め(図示しない)の中央部を胸の下あたりにあて、一周させて前で縛る。
伊達締め(図示しない)は、長襦袢20の伊達締め(図示しない)の場合と同様に、背中部分で一折することにより、重なり部分が平らになる。
次に、背中に両手を回し、後ろ身頃(図示しない)のしわを伸ばして、背中にもしわが行かないようにする。あとは、帯を巻くことにより着物を着ることができる。
一般的に着物は帯を巻くのが大変であるが、帯を巻くまでの作業も大変であり、一人で着物を着る場合は特に大変である。
夏等の暖かい日であれば、ここまでの作業だけで着用者は汗まみれになり、日常的に着物を着たいとは思わなくなってしまう。
<実施形態>
次に、本発明の第1実施形態について説明する。実施形態に係る着物100は、一人でも簡単に着れる着物である。
図3乃至図10に示すように、本発明の第1実施形態に係る着物100は、着物本体200と、
おはしょり270を構成するための第1接続部材である上第1接続部材310及び下第1接続部材320と、
右前身頃220の表面の一部を左前身頃230の裏面側及び後ろ身頃240に接続する第2接続部材である右第2接続部材410及び左第2接続部材420と、
左前身頃230の裏面の一部を右前身頃220及び後ろ身頃240に接続する第3接続部材である左第3接続部材510及び右第3接続部材520と、を含む。
(着物本体200)
着物本体200は、通常の着物と基本的構成態様は同一であり、衿部210と、右前身頃220と、左前身頃230と、右袖部251と、左袖部261と、後ろ身頃240と、を含む。なお、着物本体200は内揚げされていてもよい。
後ろ身頃240と右前身頃220とが接続されることにより右脇線250が構成される。
同様に、後ろ身頃240と左前身頃230とが接続されることにより左脇線260が構成される。
後ろ身頃240のx軸方向略中央部には、反物を縫い合わせた背縫い線241がy軸方向に沿って構成される。
右前身頃220には、反物を縫い合わせた右衽付け線221が構成される。
同様に、左前身頃230には、反物を縫い合わせた左衽付け線231が構成される。
本実施形態において、「右」がx軸負方向側、「左」がx軸正方向側、「前」がz軸正方向側、「後ろ」がz軸負方向側、「上」がy軸正方向側、「下」がy軸負方向側となる。
衿部210は、右前身頃220に取り付けられ、x軸負方向側に配置される右衿部211と、
左前身頃230に取り付けられ、x軸正方向側に配置される左衿部212と、
後ろ身頃240に取り付けられ、z軸負方向側に配置される衣紋部213と、を含む。
右衿部211、左衿部212及び衣紋部213は、一体となって衿部210を構成する。
右前身頃220は、後ろ身頃240に取り付けられ、x軸負方向側及び後ろ身頃240に対してz軸正方向側に配置される。
右前身頃220の上側であるy軸正方向側かつx軸正方向側には、右衿部211が取り付けられている。
また、右前身頃220の上側であるy軸正方向側かつx軸負方向側には、右袖部251が取り付けられている。
右前身頃220は、右袖部251の下側であるy軸負方向側に設けられている右身八つ口223を備える。
右前身頃220は、着物本体200の着用者の右手側の前部分に相当する。
右身八つ口223は、着物本体200の内側と外側が貫通した貫通孔である。
右前身頃220は、端側に右衽部222を有し、右衽部222が縫い合わされて接続されている部分によって右衽付け線221が構成される。
左前身頃230は、後ろ身頃240に取り付けられ、x軸正方向側及び後ろ身頃240に対してz軸正方向側に配置される。
左前身頃230は、着物本体200の着用者の左手側の前部分に相当するところである。左前身頃230は、右前身頃220の上(z軸正方向側)に重ねて着用される。
左前身頃230の上側であるy軸正方向側かつx軸正方向側には、左衿部212が取り付けられている。
また、左前身頃230の上側であるy軸正方向側かつx軸正方向側には、左袖部261が取り付けられている。
左前身頃230は、左袖部261の下側であるy軸負方向側に設けられている左身八つ口233を備える。
左身八つ口233は、着物本体200の内側と外側が貫通した貫通孔である。
左前身頃230は、端側に左衽部232を有し、左衽部232が縫い合わされて接続されている部分によって左衽付け線231が構成される。
後ろ身頃240は、着物本体200の着用者の後ろ側の部分であり、衿部210(衣紋部213)、右前身頃220、左前身頃230、右袖部251及び左袖部261が取り付けられている。
後ろ身頃240のx軸歩行略中央部には、y軸方向に沿って背縫い線241が構成される。
右脇線250は、右前身頃220と後ろ身頃240とを縫い合わせて接続した部分である。
左脇線260は、左前身頃230と後ろ身頃240とを縫い合わせて接続した部分である。
右袖部251は、着物本体200の着用者の右手を通す部分である。同様に、左袖部261は、着物本体200の着用者の左手を通す部分である。右袖部251及び左袖部261の詳しい説明は省略する。
第1接続部材は、上第1接続部材310と下第1接続部材320とを有し、上第1接続部材310と下第1接続部材320とを接続することにより、おはしょり270が構成される。
本実施形態では、上第1接続部材310は、310a、310b、310c、310dの4箇所設けられているが、数は限定されない。
同様に、上第1接続部材310に対応する下第2取付部材320は、320a、320b、320c、320dの4箇所設けられているが、同様に数は限定されない。
本実施形態では、上第1接続部材310は、下第1接続部材320と接続するための取付部である上第1取付部311及び上第2取付部312を有する。
上第1取付部311は、上第2取付部312より上方(y軸正方向側)に配置される。
下第1接続部材320は、上第1接続部材310と接続するところである。
本実施形態では、下第1接続部材320は、下第1取付部321と下第2取付部322とを有する。
また、本実施形態では、上第1取付部311及び上第2取付部312、並びに、下第1取付部321及び下第2取付部322として、スナップボタンが用いられているが、通常のボタンや面ファスナー等でもよく、限定されない。
本実施形態では、上第1接続部材310a及び下第1接続部材320aは、右前身頃220の裏面側であって、右衽付け線221の右脇線250側に配置されている。
また、上第1接続部材310b及び下第1接続部材320bは、後ろ身頃240の背縫い線241と右脇線250との間に配置されている。
上第1接続部材310c及び下第1接続部材320cは、後ろ身頃240の背縫い線241と左脇線260との間に配置されている。
上第1接続部材310d及び下第1接続部材310dは、左前身頃230の裏面側であって、左衽付け線231の左脇線260側に配置されている。
上第1接続部材310と下第1接続部材320とを接続することにより、おはしょり270が構成される。
本実施形態では、上第1接続部材310及び下第1接続部材320には、スナップボタンが用いられている。そのため、おはしょり270の位置及び幅を正確にそろえることができる。
図9に示すように、本実施形態では、上第1接続部材310の上第2取付部312と、下第1接続部材320の下第1取付部321とを接続することにより、おはしょり270が構成される。
また、上第1接続部材310の上第1取付部311と、下第1接続部材320の下第2取付部322とを接続することにより、構成されるおはしょり270を大きくつくることができ、着用者の身長(身丈)に合わせておはしょり270を構成することができる。
つまり、本実施形態では、2パターンのおはしょりを構成することができ、着用者の身長(身丈)に合わせることができる。
第2接続部材400は、右第2接続部材410と左第2接続部材420とを有し、右第2接続部材410を左第2接続部材420に接続する。
右第2接続部材410は、右前身頃220の表側面の衿下付近に取り付けられている。本実施形態では、第2接続部材400は、面ファスナーである。
本実施形態では、右第2接続部材410は、右第2接続部材A411と、右第2接続部材B412とを有し、上下方向(y軸方向)に延びる略長方形であり、衿下付近の右衽部222に縫合して取り付けられている。
右第2接続部材B412は、右第2接続部材A411より右衽付け線221側に取り付けられている。
左第2接続部材420は、左前身頃230及び後ろ身頃240の裏側面に取り付けられている。
本実施形態では、左第2接続部材420は、左第2接続部材A421と、左第2接続部材B422とを有し、横方向(x軸方向)に延びる略長方形であり、おはしょり270が構成される左前身頃230の裏面付近に取り付けられている。
左第2接続部材420は、右第2接続部材410よりy軸正方向側に配置されており、着用者が着物100を着用したときに、右前身頃220のx軸正方向側の端が若干持ち上げられ、着用者が着物100を着た時に裾つぼまりになるように配置されている。
つまり、右第2接続部材410を左第2接続部材420に接続することにより、右前身頃220のx軸正方向側の端が若干持ち上げられ、着用者が着物100を着た時に裾つぼまりになり、着用者は綺麗に着物100を着ることができる。
左第2接続部材A421は、左脇線260に沿って後ろ身頃240の裏面に縫合して取り付けられている。
左第2接続部材B422は、左脇線260に沿って左前身頃230の裏面に縫合して取り付けられている。
右第2接続部材410は、上下(縦)方向(y軸方向)に延伸しており、左第2接続部材420は、横方向(x軸方向)に延伸しているため、着物100の着用者は、体形に合わせた位置で右第2接続部材410と左第2接続部材420とを接続することができる。
第3接続部材500は、左第3接続部材510と、右第3接続部材520とを有し、左第3接続部材510を右第3接続部材520に接続する。本実施形態では第3接続部材500は面ファスナーである。
左第3接続部材510は、上下方向(y軸方向)に延伸した略長方形の形状であり、衿下付近の左衽部232の裏面に縫合して取り付けられている。
本実施形態では、右第3接続部材520は、右第3接続部材A521と、右第3接続部材B522とを有し、横方向(x軸方向)に延びる略長方形であり、おはしょり270が構成される右前身頃220の表面付近に取り付けられている。
右第3接続部材520は、左第2接続部材420より上方(y軸正方向側)に配置される。
本実施形態では、右第3接続部材520は、右第3接続部材A521と右第3接続部材B522とを有する。
右第3接続部材A521は、右前身頃220の表面の右脇線250に沿って縫合して取り付けられ、左第3接続部材510より上方(y軸正方向側)に配置されている。
右第3接続部材B522は、後ろ身頃240の表面の右脇線250にそって縫合して取り付けられ、右第3接続部材A521の横側(x軸方向)に配置されている。
左第3接続部材510は、上下(縦)方向(y軸方向)に延伸しており、右第3接続部材520は、横方向(x軸方向)に延伸しているため、着物100の着用者は、体形に合わせた位置で左第3接続部材510と右第3接続部材520とを接続することができる。
これにより、左前身頃230のおくみ線(左衽付け線231)の位置や裾の位置を用意に調節することができる。また、着崩れした場合に容易に直すことができる。
また、着用者は、裾線やおくみ線(左衽付け線231)の位置を容易に調節できる。そのため、着用者はおくみ線(左衽付け線231)をおはしょり部分と合わせ易い。
またこのような構成により、着物100の着用者は、着崩れした場合であっても容易に直すことができる。
また、着物本体200はカットされていないため、もとの着物に戻すことが容易である。
図10に示すように、着用者は、着物100を着た後に帯を締めることにより簡単に着物を着ることができる。
帯の結び方は、太鼓結び、角だし結び、文庫結び、貝の口結び、片蝶結び、一文字結び、のし結び、しだれ桜結び、蝶結び、蝶々結び、スイートピー結び、アネモネ結び、マリーゴールド結び、アイリス結び、フリージア結び、なでしこ結び等どのような結び方であってもよい。
また、帯の結び方は振袖に用いられる結び方であってもよい。つまり、帯の結び方は、ふくら雀結び、花結び、立て矢結び、蝶文庫結び、花流水結び等であってもよい。
<着物100を着るフローチャート>
図11のフローチャートを用いて着用者が着物100を着る手順を説明する。
着用者は長襦袢を着る(ステップS11)。長襦袢でなく簡易な着物用の衿が付されたシャツ等であってもよい。
着用者は、上第1接続部材310と下第1接続部材320を身長に合わせた位置で接続し、おはしょり270をつくる(ステップS12)。
具体的には、上第1接続部材310の上第2取付部312と、下第1接続部材320の下第1取付部321とを取り付けることにより、おはしょり270をつくる。
着用者は、身丈が長すぎる場合、上第1接続部材310の上第1取付部311と、下第1接続部材320の下第2取付部322とを取り付けることにより、おはしょり270部分を大きくし、身丈を短くする。
次に、着用者は着物100を羽織り、右前身頃220の上に左前身頃230を重ね、右前身頃220の右第2接続部材410と、左前身頃230又は後ろ身頃240の左第2接続部材420とを接続する(ステップS13)。
このとき、左前身頃230の端の位置を決めてから、右第2接続部材410と左第2接続部材420とを接続することが好ましい。
なお、着用者は、着物100を羽織ってから上第1接続部材310と下第1接続部材320とを接続してもよい。
着用者は、左第3接続部材510と右第3接続部材520とを接続する(ステップS14)。
着用者は、裾線やおくみ線(衽付け線)231の位置を調節し、衿下を整える(ステップS15)。
その後、着用者は、帯を巻くことにより、容易に着物100を着ることができる。なお、帯を巻く前に衿を整えて伊達締めをしてもよい。
本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の改良、修正、又は変形を加えた態様でも実施できる。
100…着物
200…着物本体
210…衿部
220…右前身頃
230…左前身頃
240…後ろ身頃
251…右袖部
261…左袖部
270…おはしょり
310…上第1接続部材(第1接続部材)
311…上第1取付部
312…上第2取付部
320…下第1接続部材(第1接続部材)
321…下第1取付部
322…下第2取付部
400…第2接続部材
410…右第2接続部材
411…右第2接続部材A
412…右第2接続部材B
420…左第2接続部材
500…第3接続部材
510…左第3接続部材
520…右第3接続部材
521…右第3接続部材A
522…右第3接続部材B
700…枕紐
800…帯揚げ
900…帯締め

Claims (5)

  1. 衿部を有し右前身頃、左前身頃及び後ろ身頃から構成され、上身頃と下身頃とが一体となっている和服であって、
    前記和服が、
    おはしょりを構成するために複数設けられた上第1接続部材と、
    前記上第1接続部材より下方に配置され、前記上第1接続部材と接続する下第1接続部材と、
    前記右前身頃の右衽部の表面に設けられ、上下方向に延伸する右第2接続部材と、
    前記後ろ身頃の裏面及び前記左前身頃の裏面に設けられ、前記右第2接続部材より上方に配置され、横方向に延伸し、前記右第2接続部材と接続する左第2接続部材と、
    前記左前身頃の左衽部の裏面に設けられた左第3接続部材と、
    前記後ろ身頃の表面及び前記右前身頃の表面の少なくともいずれか一方に設けられ、前記左第3接続部材より上方に配置され、前記左第3接続部材と接続する右第3接続部材と、を含み、
    前記上第1接続部材と前記下第1接続部材とを接続することにより、おはしょりを構成し、
    前記右第2接続部材と前記左第2接続部材とを接続し、前記左第3接続部材と前記右第3接続部材とを接続することにより、裾つぼまりにし、かつ、おくみ線及び褄の位置の調節及び位置決めをする和服。
  2. 前記上第1接続部材と前記下第1接続部材とが接続されるために、
    前記上第1接続部材が上第1取付部と、前記上第1取付部より下方に配置される上第2取付部とを有し、
    前記下第1接続部材が前記上第2取付部と取り付け可能である下第1取付部と、前記下第1取付部より下方に配置され、前記上第1取付部と取り付け可能である下第2取付部と、を有する請求項1記載の和服。
  3. 前記右第2接続部材が2カ所設けられている請求項1又は2記載の和服。
  4. 前記左第3接続部材が上下方向に延伸し、前記右第3接続部材が横方向に延伸する請求項1、2又は3に記載の和服。
  5. 前記上第1取付部、前記上第2取付部、前記下第1取付部及び前記下第2取付部がスナップボタンであり、
    前記右第2接続部材、前記左第2接続部材、前記左第3接続部材及び前記右第3接続部材が面ファスナーである請求項に記載の和服。

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