JP3139368U - きものドレス - Google Patents

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Abstract

【課題】一人で簡単に着装することができ、着装者が行動に不自由を感じることを防止可能であり、和服の良さをも兼ね備えたきものドレスの提供。
【解決手段】左右の前身頃2L、2Rと後身頃4とから袖なしのきものドレス1を構成し、左右両側に腕を挿通可能な開口部14L、14Rを形成し、後身頃4の腰部分に既成のお端折りの基端部と腰紐18の中央部分とを縫い付け、前身頃2Lの衿側部分に第1の付け紐20を縫い付け、前身頃2Lの脇線側部分に第3の付け紐24と第4の付け紐26とを縫い付け、前身頃2Rの衿側部分に第2の付け紐22を縫い付ける。
【選択図】図1

Description

個性や体型に合わせて容易に着装可能であり、着装者が身体を自由に動かすことができ、他のものとコーディネイトしやすく、見た目のバランスを簡単に取ることができるきものドレスに関する。
わが国の女性は伝統的に和服を着装してきた。和服は日本の気候と生活様式に適合した装いであり、長い伝統を誇る。
通常、和服はいわゆる反物を所定のパーツに裁ち分け、各パーツを縫い合わせて作られる。かかる和服は、左右の前身頃、後身頃、左右の袖を有している。
和服を着装する際は、着装者は左右の前身頃を身体の前面側にて重ねあわせ、重ねあわせた前身頃を腰紐で固定し、お端折りを形成するとともに、裾の長さを調整し、その上に帯を結ぶ(例えば、非特許文献1、2を参照)。
なお、和服の見た目のバランス上、袖と釣り合いを取るために帯を締めることが必要である。
「家庭画報特選 新版 きもの・髪型と着付け」、株式会社世界文化社、2006年10月20日、p.150−151 「95きものとヘア」、株式会社講談社、平成6年12月27日、p.160−161
しかし、和服の着装はいわゆる着付けと言う技術を要する。着付けを習得し、一人で美しく和服を着装できるようになるためには相応の経験が必要である。
昨今、生活の洋風化がひろく進行し、洋服が着物の主流をなしている。若い世代の女性にとって、和服を着る機会が減っている。このため、若い女性の中には和服の着装を苦手とする人が多くなっており、一人で美しく和服を着装できない女性の数が増えつつある。
また、最近の若い女性は身体を活発に動かすことを好む。洋服には、着装者が身体を活発に動かすことを前提としているものも多くあり、洋服を着た女性が身体を動かすことについて不自由を感じることは少ない。
洋服を着慣れた女性がたまに和服を着ると、洋服の感覚で身体を動かしがちである。この結果、和服の袖が腕や身体にまとわりつくことが多く、和服を窮屈に感じることが多くなり、最近の女性が和服を敬遠する一因になってしまう。
この結果、日本の気候と生活様式に適合した装いとして、和服を省みる機会が減りつつある。
本考案は、上記問題を解決するものであり、その目的とするところは、一人で簡単に着装することができ、着装者が行動に不自由を感じることを防止可能であり、和服の良さを兼ね備えるきものドレスを提供することである。
本考案は、その課題を解決するために以下のような構成をとる。請求項1の考案に係るきものドレスは、着装時に互いに重ねあわされて着装者の身体の前面側を覆う左右の前身頃と、着装者の身体の背面側を覆う後身頃と、を有するきものドレスであって、左右両側において、肩山の外側端部分から脇腹部分にかけて、腕を挿通可能な開口部がそれぞれ形成されており、既成のお端折りの基端部が、前記後身頃の腰部分に縫い付けられており、左右の前記前身頃のうち、一方の前身頃の衿側部分に、第1の付け紐の一部が縫い付けられており、他方の前身頃の衿側部分に、第2の付け紐の一部が縫い付けられており、前記第1の付け紐が縫い付けられている方の前身頃の脇線側部分には、第3の付け紐の一部と、第4の付け紐の一部と、が縫い付けられている。
きものドレスを着装する際には、着装者は、左右の前身頃を身体の前面側にて重ねあわせ、裾の位置を調整し、重ねあわせた前身頃を抑えるようにして腰紐を腰周りに回して締める。そして、後身頃にある既成のお端折りと連続するように、前身頃にお端折りを形成する。腰周りをお端折りが巻回することとなる。なお、左右の前身頃を重ねあわせるに際し、第1の付け紐が縫い付けられている方の前身頃が、第2の付け紐が縫い付けられている方の前身頃の上側にくる。
後身頃の既成のお端折りは、その基端部が後身頃に縫い付けられており、形が崩れない。このため、着装者は後身頃の形の崩れの有無を気にする必要がなくなり、前身頃のお端折りの形成に意識を集中できる。また、前身頃のお端折りは、身体の前面側にあるので着装者の視界に入りやすく、着装者にとって前身頃のお端折りの形成が非常に容易である。
腰周りをお端折りが巻回したら、着装者は、腰紐を腰周りの下側にたくし入れる。
次いで、着装者は、第2の付け紐の先端を、第1の付け紐が縫い付けられている方の前身頃の脇線側から、自分の背中と後身頃の裏側との間の隙間に通し、さらに、第2の付け紐が縫い付けられている方の前身頃の脇線側の開口部から外側に引き出す。それから、第4の付け紐を、この第4の付け紐が縫い付けられている方の前身頃の表側から、自分の身体の前面側に持ってきて、さらに、第2の付け紐が縫い付けられている方の前身頃の脇線側まで持ってくる。そして、第2の付け紐が縫い付けられている方の前身頃の脇線側において、第2の付け紐と第4の付け紐とを結び合わせる。
次いで、第1の付け紐の先端を、第2の付け紐が縫い付けられている方の前身頃の脇線側に持ってきて、さらに、自分の背面側にまわし、第1の付け紐が縫い付けられている方の前身頃の脇線側まで持ってくる。このとき、第1の付け紐は後身頃の表側を通る。そして、第1の付け紐が縫い付けられている方の前身頃の脇線側において、第1の付け紐と第3の付け紐とを結び合わせる。
着装者は、好みによって前身頃のお端折りの上方と後身頃のお端折りの上方に襞を作り、この襞の下に第1の付け紐、第2の付け紐、第3の付け紐、第4の付け紐を隠すことができる。
そして、着装者は衿を整え、全体のしわを伸ばす等してきものドレスの着装を終える。
きものドレスは袖を有していないので、袖と外見上の釣り合いをとるための帯を必要としない。着装者は、きものドレスの着装に介助者を必要とせず、一人で簡単にきものドレスを着装できる。
腰紐、第1の付け紐、第2の付け紐、第3の付け紐、第4の付け紐によって、左右の前身頃と後身頃とが、着装者の胴体の周囲にしっかりと固定される。したがって、着装者の身体の動きによって前がはだけたりする等の着衣の乱れが防止されている。
着装者は腕を開口部から外に出すことができ、腕を自由に動かすことができ、腕に絡みつくものもないので、着装者が身体を動かすことに不自由を感じることが防止される。また、着装者は、きものドレスの下に任意のインナーウェアをつけることができる。このインナーウェアは袖の有無を問わないし、袖の長短をも問わない。
腰紐は、きものドレスに縫い付けられていてもよいし、縫い付けられていなくてもよい。腰紐がきものドレスに縫い付けられていなければ、きものドレスのデザインの自由度が一層大きくなる。
請求項2の考案に係るきものドレスは、請求項1に記載のきものドレスであって、腰紐の一部が、前記後身頃の腰部分に縫い付けられており、前記既成のお端折りが、前記後身頃の腰部分への前記腰紐の縫い付け部分に、上から覆いかぶさっている。
腰紐の一部が後身頃の腰部分に縫い付けられているので、きものドレスの着用時や収納時に腰紐の取り扱いや管理が容易化される。
請求項3の考案に係るきものドレスは、請求項1又は請求項2に記載のきものドレスであって、前記第1の付け紐が縫い付けられている方の前身頃の腰部分に、第1の垂れ布の基端部が縫い付けられており、前記既成のお端折りの裏側に位置する前記後身頃の腰部分に、第2の垂れ布の基端部が縫い付けられており、前記お端折りが、前記第2の垂れ布の基端部に、上から覆いかぶさっている。
着装者の腰周りにおいて、第1の垂れ布と第2の垂れ布が外側に垂れ下がる。第1の垂れ布と第2の垂れ布は、前身頃と後身頃よりもさらに表側に位置するので、着装者の身体のラインが第1の垂れ布と第2の垂れ布の下に隠れて目立たなくなる。したがって、着装者は自分の身体の形状が外に現れてしまうことを防ぐことができ、人目を気にしなくてもよくなる。
きものドレスを反物から裁断して縫製する場合、袖の部分を裁断する必要がなくなり、反物の一部が余る。この余った部分を利用して第1の垂れ布と第2の垂れ布とを形成することができる。
また、既存の和服から袖を取り外すことによってきものドレスを作ることができる。この場合、取り外した和服の袖を第1の垂れ布と第2の垂れ布としてきものドレスに装着することができる。
請求項4の考案に係るきものドレスは、請求項3に記載のきものドレスであって、前記第1の垂れ布と前記第2の垂れ布とが、一枚の連続した布によって形成されている。
第1の垂れ布と第2の垂れ布とが一枚の連続した布によって形成されているので、垂れ布が腰周りを巻回し、垂れ布が不用意にまくれあがったりすることが容易に防止される。これにより、着装者は、着衣の乱れを気にすることなくより気軽に身体を動かすことができる。
請求項5の考案に係るきものドレスは、請求項1から請求項4のうちのいずれかの請求項に記載のきものドレスであって、折り重ねることによって衿幅を調整可能な衿を有している。
着装者は、きものドレスを着装する環境に応じて衿幅を調整することができ、環境に合わせて快適にきものドレスを着こなすことができる。また、着装者は、インナーウェア、装身具、持ち物等にあわせて衿幅を調整し、様々な着こなし方を楽しむこともできる。
請求項6の考案に係るきものドレスは、請求項1から請求項5のうちのいずれかの請求項に記載のきものドレスであって、反物を直線裁ちした布が直線縫いされて形成されている。
きものドレスは反物を直線裁ちした布が直線縫いされて形成されているので、従来の和服と同様に、簡単に縫い目を解いて分解することができ、洗い張り、染め替えも容易に行うことができる。これにより、同じきものドレスを数世代にわたって繰り返し着装することが可能になり、限りある資源を有効活用することができる。
上記のようなきものドレスであるので、一人で簡単に着装することができ、着装者が行動に不自由を感じることを防止可能であり、和服の良さをも兼ね備えている。
本考案を実施するための最良の形態を図1から図7を参照しつつ説明する。
図1は、前をはだけた状態のきものドレスの背面図、図2は、左右の前身頃を重ね合わせて腰紐を腰周りに回し締めた状態のきものドレスの部分前面側斜視図、図3は、左右の前身頃を重ね合わせて腰紐を腰周りに回し締めた状態のきものドレスの部分背面側斜視図である。
また、図4は、左右の前身頃を重ね合わせて腰紐を腰周りに回し締めた状態のきものドレスの胴部分における横断面図、図5は、きものドレスの着装を完了した人物の前面図、図6は、きものドレスの着装を完了した人物の背面図である。
さらに、図7は、着装を完了した時点におけるきものドレスの部分縦断面図であり、図7(i)は第1の付け紐が縫い付けられている方の前身頃の腰部分近傍の部分縦断面図、図7(ii)は後身頃の腰部分近傍の部分縦断面図である。
なお、図2及び図3における開口部の開口面積は、説明のために実際の広さよりも広く誇張されている。図4及び図7では、各構成部品の位置関係を強調するために、各構成部品の大きさはデフォルメされている。
図1に示すきものドレス1は、左右の前身頃2L、2R、後身頃4を有する。前身頃2L、2Rは、それぞれ、おくみ6、衿8を有している。衿8の下端は前身頃2L、2Rの腰部分近傍まで達している。前身頃2L、2R、後身頃4、おくみ6、衿8は、以下に説明する点を除いて、従来あるものと同様の構成を有し、それぞれ反物を直線裁ちした布を直線縫いされて形成されている。
前身頃2Lと後身頃4とは、左側の脇部分の脇線10Lと左側の肩部分の肩山12Lとにおいて互いに縫い合わされている。脇線10Lの上端部分と肩山12Lの外側端部分との間において、前身頃2Lと後身頃4とは縫い合わされておらず、かわりに開口部14Lが開口している。
同様に、前身頃2Rと後身頃4とは、右側の脇部分の脇線10Rと右側の肩部分の肩山12Rとにおいて互いに縫い合わされている。脇線10Rの上端部分と肩山12Rの外側端部分との間において、前身頃2Rと後身頃4とは縫い合わされておらず、かわりに開口部14Rが開口している。
開口部14L、14Rは、それぞれ着装者が腕を挿通可能な開口面積を有している。
後身頃4の中間部分が上下に二箇所つまみ合わされて既成のお端折り16Bを形成している。お端折り16Bのつまみ合わされた基端部17が水平方向に縫い付けられている。お端折り16Bの下側先端は裾側に向かって垂れ下がっている。お端折り16Bの裏側の位置において、細長い腰紐18の中央部分が後身頃4に縫い付けられている。お端折り16Bがこの腰紐18の縫い付け部分19に上側から覆いかぶさっている。
前身頃2Lの衿側部分であって、腰部分近傍の高さの位置には、細長い第1の付け紐20の一端が縫い付けられている。前身頃2Lの脇線10L側部分であって、腰部分近傍の高さの位置には、細長い第3の付け紐24の一端と細長い第4の付け紐26の一端がそれぞれ縫い付けられている。
前身頃2Rの衿側部分であって、腰部分近傍の高さの位置には、細長い第2の付け紐22の一端が縫い付けられている。
前身頃2Lの表側の腰部分には横長の第1の垂れ布32の上端の基端部33が水平方向に縫い付けられ、下側先端が裾側に向かって垂れ下がっている。第1の垂れ布32の横方向の長さは前身頃2Lの衿側端から脇線10Lまでの長さである。また、第1の垂れ布32の基端部33から下側先端までの上下の長さは、少なくとも、着装者の腰部から脚の付け根部分までの長さを有する。
同様に、後身頃4の表側の腰部分には横長の第2の垂れ布34の上端の基端部35が水平方向に縫い付けられ、下側先端が裾側に向かって垂れ下がっている。第2の垂れ布34の横方向の長さは脇線10Lから脇線10Rまでの長さである。また、第2の垂れ布34の基端部35から下側先端までの上下の長さは、少なくとも、着装者の腰部から脚の付け根部分までの長さを有する。
脇線10Lの位置において、第1の垂れ布32と第2の垂れ布34とは縫い合わされて連続しており、全体として、一枚の横長の布を形成している。
次に、作用について説明する。
きものドレス1を着装する際は、まず、着装者は、きものドレス1の開口部14L、14Rに腕を通し、きものドレス1を羽織る。
次いで、着装者は、身体の前面側にて前身頃2Rの上に前身頃2Lを重ね合わせ、裾の位置を調整し、重ねあわせた前身頃2L、2Rを抑えるようにして腰紐18を腰周りに回して締める(図7(i)(ii)を参照)。そして、着装者は、身体の前面側において、前身頃2L、2Rを手でさばいてお端折り16Fを形成する(図2を参照)。このとき、着装者は、脇部分において、お端折り16Fを後身頃4にある既成のお端折り16Bに連続させる。お端折り16Fとお端折り16Bが、着装者の腰周りを連続して巻回することになる。
お端折り16Bは、その基端部17が後身頃4に縫い付けられて既成のものとなっているので、型崩れしない。着装者は後身頃4の形崩れを気にする必要がなくなり、前身頃2L、2Rのお端折り16Fの形成に意識を集中できる。また、前身頃2L、2Rのお端折り16Fは、身体の前方側にあるので着装者の視界に入る。したがって、着装者は、極めて容易にお端折り16Fを形成することができる。
着装者は、お端折り16Fの形成を終えたら、腰紐18をお端折り16F、16Bの下側にたくし入れる(図2、図3、図7(i)、図7(ii)を参照)。
次いで、着装者は、第2の付け紐22の先端を、脇線10L側までもっていき、さらに、前身頃2Lの裏側から自分の背中と後身頃4の裏側との間の隙間に通し、脇線10R側の開口部14Rから外側に引き出す(図3、図4、図7(ii)を参照)。また、着装者は、第4の付け紐26を、前身頃2Lの表側から自分の身体の前面側にまわし、さらに、脇線10R側まで持ってくる。そして、脇線10R側において、第2の付け紐22と第4の付け紐26とを結び合わせる。
次いで、着装者は、第1の付け紐20の先端を、脇線10R側から自分の背面側にまわし、さらに、脇線10L側まで持ってくる(図2、図4、図7(i)を参照)。このとき、第1の付け紐20は後身頃4の表側を通る。そして、脇線10L側において、第1の付け紐20と第3の付け紐24とを結び合わせる。
着装者は、お端折り16F、16Bの上方に手で襞28を作り、襞28の下に第1の付け紐20、第2の付け紐22、第3の付け紐24、第4の付け紐26をたくし入れる(図5、図6、図7(i)、図7(ii)を参照)。
そして、着装者は衿8を整える。着装者は好みや周囲の環境に応じて衿8を折り重ねて衿幅を調節することができる。
きものドレス1は袖を有していないので、袖と外見上の釣り合いをとるための帯を必要としない。
着装者は、きものドレス1の着装に介助者を必要とせず、一人で簡単にきものドレス1を着装できる。
第1の垂れ布32及び第2の垂れ布34が着装者の腰周りから裾側に向かって垂れ下がり、着装者の身体のラインを下に隠し、目立たなくしてくれる。したがって、着装者は自分の身体の形状が外に現れてしまうことを防ぐことができ、人目を気にしなくてもよくなる。
腰紐18、第1の付け紐20、第2の付け紐22、第3の付け紐24、第4の付け紐26によって、前身頃2L、2R、後身頃4は、着装者の胴体の周りにしっかりと固定される。したがって、着装者の身体の動きによって前がはだけたりする等の着衣の乱れが防止されている。
着装者は、腕を開口部14L、14Rから外に出すことができ、両腕を自由に動かすことができる。腕に絡みつくものがないので、着装者が行動に不自由を感じることが防止される。
着装者は、きものドレス1の下に任意のインナーウェアをつけ装いに様々なアクセントをつけることができる。
きものドレス1は反物を直線裁ちした布が直線縫いされて形成されているので、従来の和服と同様に、簡単に縫い目を解くことができ、洗い張り、染め替えも容易に行うことができる。これにより、きものドレス1を数世代にわたって繰り返し着装することが可能になり、限りある資源を有効活用できる。
また、きものドレス1は、上記した既成のお端折り16B等を除いて、従来の和服と基本的に同様の構成の前身頃2L、2R、後身頃4を有するので、従来の和服と同様に着用者は自分の体格に合わせてきものドレス1を着装できる。
本実施の形態において、第1の垂れ布32と第2の垂れ布34は、それぞれ横長の布であるとした。代わりに、第1の垂れ布32と第2の垂れ布34の各構成を図8及び図9の変形例に示すものとすることが可能である。
すなわち、前身頃2Lの表側の腰部分には、縦長の第1の垂れ布32の上端の基端部が水平方向に縫い付けられ、第1の垂れ布32の下側先端は、裾近くまで垂れ下がる。同様に、後身頃4の表側の腰部分には、縦長の第2の垂れ布34の上端の基端部が水平方向に縫い付けられ、第2の垂れ布34の下側先端は、裾近くまで垂れ下がる。
着装者は、本実施の形態とは異なるデザインのきものドレス1の着こなしを楽しむことができる。
本実施の形態において、きものドレス1は腰紐18、第1の付け紐20、第2の付け紐22、第3の付け紐24、第4の付け紐26を有するとしたが、これらの代わりにベルト等を用いることも可能である。
前をはだけた状態のきものドレスの背面図である。 左右の前身頃を重ね合わせて腰紐を腰周りに回し締めた状態のきものドレスの部分前面側斜視図である。 左右の前身頃を重ね合わせて腰紐を腰周りに回し締めた状態のきものドレスの部分背面側斜視図である。 左右の前身頃を重ね合わせて腰紐を腰周りに回し締めた状態のきものドレスの胴部分における横断面図である。 きものドレスの着装を完了した人物の前面図である。 きものドレスの着装を完了した人物の背面図である。 着装を完了した時点におけるきものドレスの部分縦断面図であり、(i)は第1の付け紐が縫い付けられている方の前身頃の腰部分近傍の部分縦断面図、(ii)は後身頃の腰部分近傍の部分縦断面図である。 変形例に係るきものドレスの着装を完了した人物の正面図である。 変形例に係るきものドレスの着装を完了した人物の背面図である。
符号の説明
1 きものドレス
2L、2R 前身頃
4 後身頃
6 おくみ
8 衿
10L、10R 脇線
12L、12R 肩山
14L、14R 開口部
16B、16F お端折り
17 後身頃の既存のお端折りの基端部
18 腰紐
19 腰紐の縫い付け部分
20 第1の付け紐
22 第2の付け紐
24 第3の付け紐
26 第4の付け紐
28 襞
32 第1の垂れ布
33 第1の垂れ布の基端部
34 第2の垂れ布
35 第2の垂れ布の基端部

Claims (6)

  1. 着装時に互いに重ねあわされて着装者の身体の前面側を覆う左右の前身頃と、着装者の身体の背面側を覆う後身頃と、を有するきものドレスであって、
    左右両側において、肩山の外側端部分から脇腹部分にかけて、腕を挿通可能な開口部がそれぞれ形成されており、
    既成のお端折りの基端部が、前記後身頃の腰部分に縫い付けられており、
    左右の前記前身頃のうち、一方の前身頃の衿側部分に、第1の付け紐の一部が縫い付けられており、他方の前身頃の衿側部分に、第2の付け紐の一部が縫い付けられており、
    前記第1の付け紐が縫い付けられている方の前身頃の脇線側部分には、第3の付け紐の一部と、第4の付け紐の一部と、が縫い付けられていることを特徴とするきものドレス。
  2. 腰紐の一部が、前記後身頃の腰部分に縫い付けられており、
    前記既成のお端折りが、前記後身頃の腰部分への前記腰紐の縫い付け部分に、上から覆いかぶさっていることを特徴とする請求項1に記載のきものドレス。
  3. 前記第1の付け紐が縫い付けられている方の前身頃の腰部分に、第1の垂れ布の基端部が縫い付けられており、
    前記既成のお端折りの裏側に位置する前記後身頃の腰部分に、第2の垂れ布の基端部が縫い付けられており、
    前記お端折りが、前記第2の垂れ布の基端部に、上から覆いかぶさっていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のきものドレス。
  4. 前記第1の垂れ布と前記第2の垂れ布とが、一枚の連続した布によって形成されていることを特徴とする請求項3に記載のきものドレス。
  5. 折り重ねることによって衿幅を調整可能な衿を有することを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれかの請求項に記載のきものドレス。
  6. 反物を直線裁ちした布が直線縫いされて形成されていることを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれかの請求項に記載のきものドレス。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP5236106B1 (ja) * 2012-08-20 2013-07-17 栄子 竹内 着物をドレスのように着付ける方法

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