JP3214868U - セパレート着物の下衣、およびセパレート着物 - Google Patents

セパレート着物の下衣、およびセパレート着物 Download PDF

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Abstract

【課題】おはしょりを簡易かつ綺麗に形成し、着物の着方に習熟していない者でも、簡単に着姿が美しくなるよう着ることができるセパレート着物を提供する。【解決手段】セパレート着物1は、上衣2と下衣3とに分離され、下衣は、裾から腰上部まで延び、下半身に巻かれる本体布地と、本体布地の胴回りに沿って縫着されたおはしょり部33とを備え、着用者に巻かれた下衣3の内側に下側の一部を収容される上衣2と、おはしょり部33の下端がはみ出るように下衣3の外側に巻かれる着物帯4とを備える。【選択図】図1

Description

本考案は、上衣と下衣とに分離されたセパレート着物に関する。
着物は日本の文化として深く根付いている。しかし、一般に、着物の着付けには時間が掛かり、また熟練した者でなければ美しく着付けを行うことは困難である。そのため、近年では、着物に対して敷居の高さを感じ、着物の着用や購入をためらうことがある。または、着物の所有者が着付けの手間を惜しんで、式典等の特別な日以外に着物を着用しなくなってしまうことも考えられる。
これに対して、着付けを容易に行うことができる着物として、たとえば、特許文献1または2に記載されたセパレート着物が知られている。セパレート着物は、上半身に対応する上衣と下半身に対応する下衣とに分離されている。このようなセパレート着物は、着付けに慣れていない者であっても比較的簡単に着付けを行うことができ、着用を容易にする。
特開2003−055807号公報 実用新案登録第3185385号
ところで、通常の着物の着付けでは、丈の長さ調整のために腰部付近で布地を折り込み、外側から着物帯を巻いて固定することにより、折り込んだ一部が着物帯の下側からはみ出すように「おはしょり」と称される部位を形成する。このおはしょりを形成することは、通常の着物では、歴史的に常識となっており、おはしょりの形成には、紐やゴム等の着付けの小道具を別途必要としている。
その歴史的常識に倣って、特許文献1に記載のセパレート着物は、上衣の下端を着物帯の下側からはみ出させ、「おはしょり」として機能させている。しかし、特許文献1に記載のセパレート着物では、上衣の下端と、下衣との周方向の位置がずれることにより、綺麗におはしょりを形成できないという課題があった。
また、特許文献2に記載のセパレート着物は、上衣および下衣とは別に、「おはしょりベルト」と称される、布地から形成された他のパーツを下衣の外側から巻き、着物帯で固定することで「おはしょり」を形成している。そのため、特許文献2に記載のセパレート着物では、腰の付近に多くの布地を巻く必要があるため、着物の着付けが面倒となっていた。
(1)上記目的を解決するために、本考案に係るセパレート着物の下衣は、上衣と下衣とに分離されたセパレート着物の下衣であって、裾から腰上部まで延び、下半身に巻かれる本体布地と、前記本体布地の胴回りに沿って縫着されたおはしょり部とを備えることを特徴とする。
このような、セパレート着物の下衣によれば、胴回りに沿って設けられたおはしょり部が、下側からはみ出すように外側から着物帯を巻かれることにより、そのまま、従来の着物のおはしょりに相当するため、別途に、布地を折り込んでおはしょりを形成するための紐やゴム等の着付けの小道具を必要とせず、着付けに手間がかからない。
また、おはしょり部は、下衣の本体布地に縫着されているため、セパレート着物の下衣を着用して、着物帯を巻くときに、周方向に位置ずれすることがなく、さらに、おはしょりを形成するために、おはしょりベルトを必要とすることもない。したがって、おはしょりを簡易かつ綺麗に形成することができる。
(2)前記腰上部は、左右方向に延在し、着用者の腰骨の上に巻かれて結ばれることにより固定されているウエストベルト部を備えていてもよい。このようにすれば、おはしょりを容易に形成できることに相まって、下衣が所定の位置に固定されて着物の着用を容易にできる。
(3)前記ウエストベルト部は、左ベルト部、右ベルト部、後ベルト部とに左右方向に略均等に分けられており、前記左ベルト部の左端に設けられ紐状の左腰紐部と、前記右ベルト部の右端に設けられ紐状の右腰紐部と、前記左ベルト部と前記右ベルト部との境界付近に設けられ表裏に貫通する腰紐通し穴と、前記左ベルト部の左側に設けられ前記右腰紐部を通される右腰紐通し部と、後側に設けられ前記左腰紐部および前記右腰紐部とを通される後腰紐通し部とを備えていてもよい。
このようにすれば、おはしょりを容易に形成できることに相まって、各紐が紐通し部に通されて、ウエストベルト部が腰骨の上側に容易に巻くことができるようになり、下衣が安定して固定される。また、右腰紐部と左腰紐部とを結ぶことにより、本体布地が着用者の体、特にウエストや腰に沿った状態となり、セパレート着物の下衣の着用状態を綺麗にすることができる。
(4)前記ウエストベルト部は、カーブベルト状に形成されている。このようにすれば、ウエストベルト部が体、特にウエストに沿った状態となり、セパレート着物の下衣の着用状態を綺麗にすることができる。
(5)さらに、前記ウエストベルト部は、周方向に伸縮可能な伸縮部を備える。このようにすれば、伸縮部が伸縮してウエストベルト部が着用者の体、特にウエストに沿った状態となり、セパレート着物の下衣の着用状態を綺麗にすることができる。
(6)前記本体布地は、その右端の前記裾から前記腰上部までの長さ寸法が、左端の前記裾から前記腰上部までの長さ寸法よりも左右方向に傾斜しながら短くなるように形成されていてもよい。このようにすれば、下衣を下半身に巻いた際に、裾の左右の脇を細くみせることができ、いわゆる「裾すぼまり」の状態となり、セパレート着物の下衣の着用状態を綺麗にすることができる。
(7)上記目的を解決するために、本考案に係るセパレート着物は、裾から略腰上まで延び、下半身に巻かれる本体布地と、前記本体布地の胴回りに沿って縫着されたおはしょり部とを備える下衣と、前記下衣の内側に下側の一部を収容される上衣と、前記おはしょり部の下端がはみ出るように前記下衣の外側に巻かれる着物帯とを備えることを特徴とする。
このような、セパレート着物によれば、胴回りに沿って設けられたおはしょり部が、下側からはみ出すように外側から着物帯を巻かれることにより、そのまま、従来の着物のおはしょりに相当するため、別途に布地を折り込んでおはしょりを形成するための紐やゴム等の着付けの小道具を必要とせず、着付けに手間がかからない。
また、おはしょり部は、下衣の本体布地に縫着されているため、セパレート着物の下衣を着用して、着物帯を巻くときに、周方向に位置ずれすることがなく、さらに、おはしょりを形成するために、おはしょりベルトを必要とすることもない。したがって、おはしょりを簡易かつ綺麗に形成することができる。
本考案は、おはしょりを簡易かつ綺麗に形成し、着物の着方に習熟していない者でも、簡単に着姿が美しくなるよう着ることができるセパレート着物を提供する。
本考案の本実施形態に係るセパレート着物を着用した状態の外観図。 図1に示すセパレート着物の上衣を示し、(A)は上衣を着用する途中を前方からみた外観図、(B)は上衣を着用した状態を前方からみた外観図、(C)は上衣を着用した状態を後方からみた外観図である。 図1に示すセパレート着物の下衣を示し、(A)は着用前の下衣を開いた状態で外側からみた外観図、(B)は着用前の下衣を開いた状態で内側からみた外観図である。 図3に示すセパレート着物の下衣のウエストベルト部を拡大して示し、(A)は右腰紐通し部を左ウエスト部に形成する様子を示す概略図、(B)は後腰紐通し部を後ウエスト部に形成する様子を示す概略図、(C)は左腰紐通し部を左ウエスト部に形成する様子を示す概略図、(D)は腰紐通し部を左ウエスト部に形成する様子を示す概略図である。 図3に示す下衣を着用する状態を示す外観図であり、(A)は下衣を着用する途中を前方からみた外観図、(B)は下衣を着用した状態を前方からみた外観図、(C)は下衣を着用した状態を後方からみた外観図である。 図2および図3に示すセパレート着物の上衣および下衣を着用した状態を示し、(A)は前方からみた外観図、(B)は後方からみた外観図である。
[セパレート着物]
図1に示すように、セパレート着物1は、上衣2、下衣3および着物帯4を含む。上衣2は上半身に着用され、下衣3は下半身に着用される。セパレート着物1では、上衣2を着用した後に、下衣3を着用し、上衣の下部は下衣3の内側に収容された状態とされる(図6を参照)。
その状態で、着物帯4を巻かれる。着物帯4は、通常の着付けに使用される一般的なものであり、着物帯4の下側には、後述するおはしょり部33がはみ出している。なお、以下において、上下左右、前後および内外を示す表現は、着用者の視点を前提として説明する。
[セパレート着物の上衣]
図2に示すように、上衣2は、主に、左前上身頃部21、右前上身頃部22、後上身頃部23、左袖部24および右袖部25を備える。左前上身頃部21、右前上身頃部22は、着用者の体の前方側を覆い、後上身頃部23は着用者の体の後方側を覆う。左袖部24および右袖部25は、それぞれ、着用者の左腕および右腕を通される。上衣2は、左袖部24および右袖部25に着用者の左右の腕を通され、後上身頃部23が背中を覆った状態で、右前上身頃部22の外側に左前上身頃部21を重ねるように着用される。
後上身頃部23は、着用時に着用者の背中を覆い、左前上身頃部21は、後上身頃部23の左端と連続して着用者の体の左側の前方側を覆い、右前上身頃部22は、後身頃の右端と連続して着用者の体の右側の前方側を覆う。左袖部24は、左前上身頃部21と後上身頃部23との境界に縫着され、右袖部25は、右前上身頃部22と後上身頃部23との境界に縫着されている。
左前上身頃部21の左端の腹部付近には左腹紐部26が縫着され、右前上身頃部22の右端の腹部付近には右腹紐部27が縫着されている。また、後上身頃部23の左右の略中央の腹部付近には、後背紐通し部28が形成され、後上身頃部23と左前上身頃部21の境界には、左脇紐通し穴29が形成されている。
上衣2の着用時に、右腹紐部27は、左脇紐通し穴29を通された後に、後背紐通し部28を通されて、前方側まで移動する。また、左腹紐部26は、後背紐通し部28を通されて、前方側まで移動する。前方側に移動した右腹紐部27と左腹紐部26とを結んで上衣2を着用者の体に沿わせて着用される。
[セパレート着物の下衣]
図3に示すように、セパレート着物1の下衣3は、概略矩形の本体布地3sから形成され、一般的な着用者の踝(くるぶし)付近に位置する下端部を裾3pとし、当該裾3pから腰骨の上側まで延在し、上端部を腰上部3qとする。したがって、本体布地3sは、裾3pから腰上部3qまで延び、着用者の下半身に巻かれる。
下衣3は、着用者の下半身の大部分を覆う下身頃部31と、着用者の腰上の位置に巻かれるウエストベルト部32と、下衣3の外側であって、下身頃部31とウエストベルト部32の境界付近に形成され、左右方向に延びるおはしょり部33が縫着されている。
下身頃部31は、左側から左右方向に略均等な長さを有する、左前下身頃部311と、後下身頃部312と、右前下身頃部313とに分けられ、着用時に、右前下身頃部313と左前下身頃部311とは重なった状態で着用者の前側に位置し、後下身頃部312は着用者の後ろ側に位置する。
なお、下衣3では、右前下身頃部313は内側、左前下身頃部311は外側となるように重ねられる。また、右前下身頃部313は、その右端の裾3pから腰上部3qまでの長さ寸法が、左端の裾3pから腰上部3qまでの長さ寸法よりも左右方向に傾斜しながら短くなるように裁断されて、ダーツ部314をおはしょり部33の下端付近に位置する付近に形成される(図3(B)を参照)。これにより、下衣3を下半身に巻いた際に、裾3pの左右の脇を細くみせることができ、いわゆる「裾すぼまり」の状態とし、着用状態を綺麗にすることができる。
おはしょり部33は、左右方向に長尺のおはしょり部用布地の上端をウエストベルト部32と下身頃部31の境界付近に縫着する。おはしょり部33は、上端が固定され、下端が自由端となった状態で、左右方向に延在して形成される。したがって、おはしょり部33は、下身頃部31に対して周方向に移動することがない。
ウエストベルト部32は、左側から左右方向に略均等な長さを有する、左ウエスト部321と、後ウエスト部322と、右ウエスト部323とに分けられ、左ウエスト部321と、後ウエスト部322と、右ウエスト部323とは共同してカーブベルト状に形成される。
また、左ウエスト部321と、後ウエスト部322と、右ウエスト部323とは、それぞれ、左前下身頃部311と、後下身頃部312と、右前下身頃部313とに連続する。すなわち、左ウエスト部321は、左前下身頃部311から連続して、左右方向に略同一の長さに形成される。また、後ウエスト部322は、後下身頃部312から連続して左右方向に略同一の長さに形成される。また、右ウエスト部323は、右前下身頃部313から連続して、左右方向に略同一の長さに形成される。
ウエストベルト部32は、左ウエスト部321の左端に取り付けられた左腰紐部324と、右ウエスト部323の右端に取り付けられた右腰紐部325とを備える。さらに、ウエストベルト部32には、左ウエスト部321の左端部付近に形成された右腰紐通し部326と、後ウエスト部322の左右方向の略中央に形成された後腰紐通し部327と、右腰紐通し部326と後腰紐通し部327との間に形成された左腰紐通し部328とを備える。また、ウエストベルト部32には、左ウエスト部321と後ウエスト部322との境界付近に、右腰紐部325を通される腰紐通し穴329を形成されている。
ウエストベルト部32は、本体布地3sの上端を下側に折返して、中空空間を形成するように、上端をウエストベルト部32の下端の位置に縫着して形成される。また、折り返された本体布地3sに形成される中空空間の後ウエスト部322にゴム紐を通し、そのゴム紐の両端を後ウエスト部322に縫着することにより、ウエストベルト部32は、左右方向に伸縮可能に形成されている。また、後ウエスト部322は、伸縮を許容するように、伸縮部322a(複数のリブ)を形成されている。
図4(A)に示すように、右腰紐通し部326は、ウエストベルト部32の左ウエスト部321の左端に形成されており、上下方向に長尺の右腰紐通し部用布地326aの上端と下端とをウエストベルト部32の本体布地3sに縫着されることにより、1段の紐通部を形成する。右腰紐通し部326は、着用時に右腰紐部325を通される。
図4(B)に示すように、後腰紐通し部327は、ウエストベルト部32の後ウエスト部322の中央に形成されており、上下方向に長尺の後腰紐通し部用布地327aの上端と下端と中央とをウエストベルト部32の布地に縫着されることにより、2段の紐通部を形成する。したがって、ベルト部を上段に通すか、下段に通すかで、下衣3の高さ位置、すなわち床面と裾3pの位置を調整することができる。後腰紐通し部327は、着用時に、右腰紐部325および左腰紐部324を通される。
図4(C)に示すように、左腰紐通し部328は、左ウエスト部321と後ウエスト部322の境界付近に形成されており、上下方向に長尺の左腰紐通し部用布地328aの上端と下端とをウエストベルト部32の本体布地3sに縫着されることにより、1段の紐通部を形成する。腰左紐通し部用布地328は、着用時に左腰紐部324を通される。
図4(D)に示すように、腰紐通し穴329は、左腰紐通し部328の形成された付近に、本体布地3sを布地に内側から外側に貫通する切り込み、すなわち貫通穴を形成することにより、1段の紐通部を形成する。
[下衣の着用手順]
図5および図6に示すように、下衣3を着用する際は、上衣2を着用した状態で上衣2の外側から、下衣3を、下端が踝付近に位置し、ウエストベルト部32が腰骨の上に位置するように下半身に巻く(図6を参照)。下衣3を下半身に巻くとき、ウエストベルト部32が腰上の位置で固定されるように左腰紐部324および右腰紐部325を着用者の腰上に巻いて結ぶ。
着用後のセパレート着物1は、上衣2の左前上身頃部21と下衣3の左前下身頃部311とは対応し、上衣2の後上身頃部23と下衣3の後下身頃部312とは対応し、上衣2の右前上身頃部22と下衣3の右前下身頃部313とは対応し、着物帯4を巻いた状態で、それぞれ、上下で一体的な着物のような外観となる(図1を参照)。
下衣3を着用するときは、まず、図5に示すように右前下身頃部313を着用者の前側に沿わせ、右腰紐部325を、腰紐通し穴329に通し、左周りに、後腰紐通し部327を通した後に、右腰紐通し部326に通して、着用者の前側まで移動する。次に、左腰紐部324を、右回りにして、後腰紐通し部327に通した後に、左腰紐通し部328を通して着用者の前側まで移動する。そして、右腰紐部325と左腰紐部324とを着用者の前側で結ぶ。
後腰紐通し部327は、上下2段の紐通し部を形成しており、左腰紐部324および右腰紐部325は、着用者の体形にあわせて、どちらの紐通し部を通すか選択することができる。例えば、上側の紐通し部を通した場合には、下側の紐通し部を通した場合に比較して、裾3pの位置が低くなる。
また、下衣3において、右腰紐部325と左腰紐部324とが着用者の前方で結ばれた状態で、後ウエスト部322の伸縮部322aが着用者の体に沿うように伸縮し、下衣3を立体的に着用することができる。また、左右方向に延在するように右前下身頃部313に形成されたダーツ部314により、下衣3を下半身に巻いた際に、裾3pの左右の脇を細くみせることができ、いわゆる「裾すぼまり」の状態とし、着用状態を綺麗にすることができる。
次いで、上衣2の下側の部分を内側にした状態で、ウエストベルト部32を巻かれた下衣3の外側から、着物帯4を巻く(図1を参照)。このとき、おはしょり部33の下側が着物帯4の下側からはみ出るように、着物帯4を巻くことにより、おはしょり部33の下側は、通常の着物の着付けで形成されるおはしょりに相当する外観となる。
このように、下衣3では、紐やゴムのような着付け小道具を用いることなく、おはしょりを形成できる。また、おはしょり部33は、下衣3の本体布地3sに縫着されているため、左右方向(着用時の周方向)に移動することなく、本体布地3sとの位置関係を維持する。したがって、おはしょりが左右方向にずれるというようなことがなく、綺麗に着付けをすることができる。
以上のように着用されたセパレート着物1は、おはしょりを簡易かつ綺麗に形成し、着物の着方に習熟していない者でも、簡単に着姿が美しくなるよう着ることができる。
本実施形態において、右腰紐通し部326は、左ウエスト部321の左端に形成されている。しかし、右腰紐通し部326は、これに限定されず、他の場所に形成されていてもよい。例えば、右腰紐通し部326は、左ウエスト部321の中央に形成されていてもよい。
本実施の形態において、左腰紐通し部328は、後ウエスト部322と左ウエスト部321との境界付近の左ウエスト部321に形成されている。しかし、左腰紐通し部328は、これに限定されず、他の場所に形成されていてもよい。例えば、左腰紐通し部328は、左ウエスト部321寄りの後ウエスト部322に形成されていてもよい。
腰紐通し穴329は、後ウエスト部322と左ウエスト部321との境界付近の後ウエスト部322に形成されている。しかし、腰紐通し穴329は、これに限定されず、他の場所に形成されていてもよい。例えば、後ウエスト部322と左ウエスト部321との境界付近の左ウエスト部321に形成されていてもよい。
なお、上記実施形態に示す構成は構成要素の具体例を挙げたものであり、各構成、形
状、又は取り付け態様は本考案の趣旨を逸脱しない限り、実施形態として示すものに限定
されることなく、種々の変形ないし変更が可能である。
本考案は、セパレート着物に適用できる。なお、着物には浴衣のような着衣も含む。
1 セパレート着物
2 上衣
3 下衣
4 着物帯
21 左前上身頃部
22 右前上身頃部
23 後上身頃部
24 左袖部
25 右袖部
26 左腹紐部
27 右腹紐部
28 後背紐通し部
29 左脇紐通し穴
31 下身頃部
32 ウエストベルト部
33 おはしょり部
311 左前下身頃部
312 後下身頃部
313 右前下身頃部
314 ダーツ部
321 左ウエスト部
322 後ウエスト部
323 右ウエスト部
324 左腰紐部
325 右腰紐部
326 右腰紐通し部
327 後腰紐通し部
328 左腰紐通し部
329 腰紐通し穴

Claims (7)

  1. 上衣と下衣とに分離されたセパレート着物の下衣であって、
    裾から腰上部まで延び、下半身に巻かれる本体布地と、
    前記本体布地の胴回りに沿って縫着されたおはしょり部とを備えることを特徴とする、セパレート着物の下衣。
  2. 前記腰上部は、左右方向に延在し、腰骨の上に巻かれて結ばれることにより固定されているウエストベルト部を備える、請求項1に記載のセパレート着物の下衣。
  3. 前記ウエストベルト部は、左ベルト部、右ベルト部、後ベルト部とに左右方向に略均等に分けられており、
    前記左ベルト部の左端に設けられ紐状の左腰紐部と、
    前記右ベルト部の右端に設けられ紐状の右腰紐部と、
    前記左ベルト部と前記右ベルト部との境界付近に設けられ表裏に貫通する腰紐通し穴と、
    前記左ベルト部の左側に設けられ前記右腰紐部を通される右腰紐通し部と、
    前記後ベルト部に設けられ前記左腰紐部および前記右腰紐部とを通される後腰紐通し部とを備える、請求項2に記載のセパレート着物の下衣。
  4. 前記ウエストベルト部は、カーブベルト状に形成されている、請求項2または請求項3に記載のセパレート着物の下衣。
  5. さらに、前記ウエストベルト部は、周方向に伸縮可能な伸縮部を備える、請求項2〜請求項4のいずれか一項に記載のセパレート着物の下衣。
  6. 前記本体布地は、その右端の前記裾から前記腰上部までの長さ寸法が、左端の前記裾から前記腰上部までの長さ寸法よりも左右方向に傾斜しながら短くなるように形成されている、請求項1〜5のいずれか一項に記載のセパレート着物の下衣。
  7. 裾から略部まで延び、下半身に巻かれる本体布地と、
    前記本体布地の胴回りに沿って縫着されたおはしょり部とを備える下衣と、
    前記下衣の内側に下側の一部を収容される上衣と、
    前記おはしょり部の下端がはみ出るように前記下衣の外側巻かれる着物帯とを備えることを特徴とする、セパレート着物。

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