JPH04100985A - 合成皮革の製造方法 - Google Patents

合成皮革の製造方法

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JPH04100985A
JPH04100985A JP21754890A JP21754890A JPH04100985A JP H04100985 A JPH04100985 A JP H04100985A JP 21754890 A JP21754890 A JP 21754890A JP 21754890 A JP21754890 A JP 21754890A JP H04100985 A JPH04100985 A JP H04100985A
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JP
Japan
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layer
resin composition
synthetic leather
coating layer
cracks
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Pending
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JP21754890A
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English (en)
Inventor
Kenichi Baba
健一 馬場
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Toyo Cloth Co Ltd
Original Assignee
Toyo Cloth Co Ltd
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Publication date
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  • Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、合成皮革の製造方法に関し、表面のシボ模
様が立体的であって、天然皮革様の自然な二色感を備え
た合成皮革を提供する。
(従来の技術) 二色感を備えた合成皮革を得るための方法として、転写
法による合成皮革の製造方法が知られている。すなわち
、シボ模様を備えた転写用離型紙上に合成皮革の表面被
覆層を形成するための第1層および第2層を、両者に色
調の差を付して積層し、これを織物、編物および不織布
等の繊維シートからなる基体層の表面に転写する方法で
あり、得られた合成皮革上では、シボの谷部の第1層が
薄くなるため、谷部に第2層の色調が透けて見掛は上の
二色感が得られる。
また、特開平2−2993号公報には、優れた凹凸模様
を得るための方法として、基体層の表面に機械的変形に
より亀裂を形成する樹脂または樹脂組成物の下地層を付
与し、エンボス加工して表面に凹凸を形成し、該凹凸模
様の凸部に亀裂を生じない樹脂または樹脂組成物の凸部
被覆層を付与した後、機械的変形を与えて上記凹凸模様
の凹部に亀裂を形成させる方法が開示されている。
(発明が解決しようとする課題) 転写法によって二色感を得るための従来方法は、表面被
覆層の第1層が薄くなることを利用するだけであって、
第1層が谷部にもそのまま残留するので、二色感か弱く
、谷部と山部との間に艶または光沢の差がなく、かつ表
面の凹凸形状も転写用離型紙の表面形状以上に凹凸差が
生しるものではなく、立体感に乏しいという問題があっ
た。
また、特開平2−2993号公報に記載された方法は、
基体層の表面に下地層を付与した後にエンボス加工して
凹凸を形成するので、基体層がソフトな編地の場合は微
妙なシボが付き難く、また基体層のすぐ上の下地層に亀
裂が形成され、下地層の凸部は亀裂の生じない凸部被覆
層で被覆されるので、亀裂が凹部のみに限定して形成さ
れ、凸部には全く形成されないため、天然皮革調の自然
さに欠けていた。
この発明は、転写法を使用し、かつ表面被覆層の第1層
を亀裂の生じ易い樹脂組成物で形成することにより、谷
部の第1層に亀裂が形成されて凹凸差および二色感が増
大し、天然皮革調の自然な風合いが生じると共に、基体
層がソフトな編地の場合にも微妙なシボを形成できるよ
うにしたものである。
(課題を解決するための手段) この発明の合成皮革の製造方法は、織物、編物および不
織布等の繊維シートからなる基体層の表面に樹脂組成物
からなるシボ付けされた表面被覆層を転写法によって積
層する合成皮革の製造方法において、上記の表面被覆層
として破断伸度が30%未満の樹脂組成物からなる第1
層、および上記第1層と同一の延伸条件では破断しない
樹脂組成物からなる第2層を転写法によって同時に積層
し、次いで上記の積層体に機械的延伸を加えることによ
り上記表面被覆層の第1層の谷部およびその付近に亀裂
を生じさせることを特徴とする。
この発明で使用する基体層は、天然繊維、合成繊維等か
らなる織物、編物および不織布等の繊維シート、またこ
れらの繊維シートにポリウレタンエラストマー、天然ゴ
ム、合成ゴム等の弾性ポリマーを含浸させたもの、また
はこれらのシートの表面に更に上記の弾性ポリマーから
なる多孔質層を積層したもののいずれでもよく、特に上
記の繊維シートに上記多孔質層を積層したものが好まし
い。
この発明で使用する表面被覆層の第1層は、ポリウレタ
ンエラストマー、ポリアミノ酸エラストマー、ポリアミ
ドエラストマーのいずれか一種のエラストマーまたは2
種以上のエラストマーの混合体に無機または有機の充填
剤、および着色剤として顔料を添加した樹脂組成物であ
り、この発明の特徴とする点は、この第1層を構成する
樹脂組成物の破断伸度が30%以下、好ましくは10%
以下であることである。このような樹脂組成物は、エラ
ストマー中に充填剤および着色剤を混合し、均一に分散
することによって製造される。
また、表面被覆層の第2層は、上記第1層を補強し、か
つ第1層との間に二色感を生じさせる塗膜層であり、例
えばポリウレタンエラストマーポリアミノ酸エラストマ
ー、ポリアミドエラストマーのいずれか一種または2種
以上の混合体に着色剤としての顔料を添加した樹脂組成
物である。
この第2層は、上記の第1層に亀裂を生じさせる延伸条
件下において亀裂か生じないことか必要であり、その好
ましい破断伸度は200%以上であり、特に300%以
上が好ましい。かかる樹脂組成物は、エラストマー中に
着色剤を混合し、均一に分散することによって得られる
この発明では、上記の表面被覆層の第1層および第2層
が転写法によって上記基体層の表面に積層される。この
転写に使用される剥離紙は、表面にシボを成形したもの
であり、この剥離紙上に上記の第1層および第2層が、
第1層を剥離紙側にして、あらかじめ積層される。なお
、この積層順が入れ替わると、この発明の目的が達成さ
れない。
しかして、上記第1層の厚みは2〜10μが、また第2
層の厚みは5〜20μがそれぞれ好ましい。また、第1
層および第2層の合計厚みは7〜30μが好ましい。な
お、上記の転写に際しては、上記第2層と基体層との間
に二液型ポリウレタン等の接着剤を介在させて接着して
もよく、また第2層がホットメルト性を有する場合、そ
のホットメルト性を利用して熱接着により積層してもよ
い。
上記の転写によって得られた合成皮革は、幅出し機によ
る延伸、ヤマサ揉み機による機械的ねじれ、または液流
染色機による引っ張り等の種々の方法によって延伸され
、これによって表面被覆層の第1層に亀裂が付与される
(作用) 基体層の表面に表面被覆層の第1層および第2層を転写
法によって積層することにより、転写剥離紙表面の凹凸
に対応するシボ状の凹凸を備えた上記の第1層、第2層
と、この第2層を支持する基体層とからなる合成皮革が
得られる。第1図は、この転写した状態の合成皮革の断
面図を示し、■は基体層、2は表面被覆層の第1層、3
は第2層であり、この第1層2および第2層3に山部4
および谷部5が形成されてシボ模様を現出している。
次いで、この合成皮革に機械的延伸を加えることにより
、第2図に示すように、破断伸度が低い第1層2の特に
厚みの小さい谷部5に亀裂6が発生し、この亀裂6から
第2層が現れ、そのため谷部5が一層深くなって立体感
が増大し、かつ第1層2および第2層3の色調をあらか
じめ相違させておくことにより山部4と谷部5の色調差
が大きくなって二色感が強調される。ただし、第1層2
を構成する樹脂組成物の破断伸度が30%を超えると、
上記の亀裂6が発生し難くなり、所望の効果が得られな
い。なお、上記第1層2の破断伸度を10%以下に設定
した場合は、亀裂6が一層容易に発生し、かつ谷部5か
ら山部4の一部にも亀裂6が延びて天然皮革様の自然な
外観に一層近接する。また、第2層3を構成する樹脂組
成物の破断伸度が低く、200%未満の場合は、上記の
延伸処理によって第2層3の一部、特に谷部5に亀裂が
発生して基体層1が露出することがあるので、好ましく
ない。
(実施例) 実施例1 ポリエステル繊維およびレーヨン繊維が65/35の比
率で混紡された20番手の紡績糸を用いて綾織物を製織
、起毛し、得られた目付量180g/dの起毛布帛にポ
リウレタンエラストマー15重量%およびDMF溶剤8
5重量%からなる組成物を900g/mの付量で塗布し
、湿式凝固法で成膜し、乾燥して基体層Iを得た。
一方、旭ロール株式会社製の離型紙(絞AR128)上
に表面被覆層の第1層としてポリウレタンエラストマー
10重量%、軽質炭酸カルシウム10重量%および着色
顔料3重量%を含むDMF/MEK混合溶液をクリアラ
ンスナイフコーター法によって50g/rrfの付量で
塗布し、乾燥して厚み10μ、破断伸度10%の第1層
の塗膜を形成した。次いで、この第1層の塗膜上にポリ
ウレタンエラストマー15重量%および着色顔料5重量
%を含むDMF/MEK混合溶液を同様に100 g/
rdの付量で塗布し、乾燥して厚み20μ、破断伸度4
50%の第2層の塗膜を形成した。
しかるのち、上北基体層lの表面に離型紙を、その第2
層3が接するように重ね、温度140°Cの加熱シリン
ダで30秒間圧着し、離型紙上の第1層2および第2層
3を基体層1の上に転写して合成皮革を得た。そして、
この合成皮革に手揉み処理を施したところ、前記第2図
に示すように谷部5に亀裂6が発生し、立体感および二
色感に優れた天然皮茶請の合成皮革が得られた。
実施例2 ナイロン6からなる50デニール、48フイラメントの
マルチフィラメント糸を使用してトリコットを製編し、
その上にポリウレタンエラストマー10重量%およびD
MF溶剤90重量%からなる組成物を750 g/dの
付置で塗布し、湿式凝固法により成膜し、乾燥して基体
層1とした。
一方、旭ロール株式会社製の離型紙(絞AR100)上
に表面被覆層の第1層としてポリウレタンエラストマー
10重量%、軽質炭酸カルシウム10重量%および着色
顔料2重量%を含むDMF/MEK混合溶液をクリアラ
ンスナイフコーター法によって40g/rrfの付置で
塗布し、乾燥して厚み8μ、破断伸度lO%の第1層の
塗膜を形成した。次いで、この第1層の塗膜上にポリウ
レタンエラストマー15重量%および着色顔料5重量%
を含むDMF/MEK混合溶液を同様に80g / r
dの付量で塗布し、乾燥して厚み16μ、破断伸度50
0%の第2層の塗膜を形成した。
しかるのち、離型紙上の第1層2および第2層3を実施
例Iと同様にして基体層1の上に転写して合成皮革を製
造した。そして、この合成皮革を幅出し機に仕掛けて幅
方向に40%延伸したところ、谷部5に亀裂6が発生し
、立体感に優れ、かつゴム弾性が低下した天然皮茶請の
外観および風合いが得られた。
(発明の効果) この発明に係る合成皮革の製造方法は、基体層に表面被
覆層の第1層および第2層を転写によって積層する方法
であって、転写剥離紙上で上記の第1層および第2層に
あらかじめシボ状の凹凸を形成し、かつ上記の第1層と
して破断伸度か30%以下の樹脂組成物を使用し、転写
終了後に延伸して第1層の谷部に亀裂を生じさせる方法
であるから、基体層としてソフトな編地を使用した場合
にも製品の合成皮革に微妙なシボ模様を現出することが
でき、かつ第1層に亀裂が発生することによりシボの谷
部か深くなってシボの立体感か増大し、さらに亀裂から
第2層か露出するので、あらかじめ第1層および第2層
の色調に差を付与しておくことにより、二色感が増幅さ
れると共に、山部と谷部との間に光沢や艷の差か生じ、
また製品を折り曲げることにより亀裂の幅か広かったり
、亀裂か山部に延びたりして製品の外観か天然皮革に一
層近くなる。
【図面の簡単な説明】
図面はこの発明の実施態様を例示するものであり、第1
図は転写後の合成皮革の断面図、第2図は延伸処理後の
合成皮革の断面図である。 1:基体層、2:表面被覆層の第1層、3 表面被覆層
の第2層、4:山部、5 谷部、6・亀裂。 特許出願人  東洋クロス株式会社 代理人 弁理士  吉 1)了 司

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 〔1〕織物、編物および不織布等の繊維シートからなる
    基体層の表面に樹脂組成物からなるシボ付けされた表面
    被覆層を転写法によって積層する合成皮革の製造方法に
    おいて、上記の表面被覆層として破断伸度が30%未満
    の樹脂組成物からなる第1層、および上記第1層と同一
    の延伸条件では破断しない樹脂組成物からなる第2層を
    転写法によって同時に積層し、次いで上記の積層体に機
    械的延伸を加えることにより上記表面被覆層の第1層の
    谷部に亀裂を生じさせることを特徴とする合成皮革の製
    造方法。
JP21754890A 1990-08-18 1990-08-18 合成皮革の製造方法 Pending JPH04100985A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104594066A (zh) * 2015-02-12 2015-05-06 昆山协孚人造皮有限公司 干法裂纹革及其生产方法

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