JPH0389989A - 写真処理廃液処理装置 - Google Patents

写真処理廃液処理装置

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JPH0389989A
JPH0389989A JP22470089A JP22470089A JPH0389989A JP H0389989 A JPH0389989 A JP H0389989A JP 22470089 A JP22470089 A JP 22470089A JP 22470089 A JP22470089 A JP 22470089A JP H0389989 A JPH0389989 A JP H0389989A
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JP
Japan
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air
waste liquid
heat
heat radiating
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JP22470089A
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English (en)
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Eiichi Tadokoro
田所 栄一
Masaharu Yamada
正治 山田
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は写真の現像処理廃液をa縮するために用いられ
る写真処理廃液処理装置に関する。
〔従来の技術〕
写真の現像処理によってもたらされた廃液は、公害防止
の点から河川等に廃棄することができないため、専門業
者に処理を依頼しているのが実情である。写真処理廃液
は大部分が水であるので、写真処理廃液を濃縮又は固化
すれば、保管量は極めて少量でもよいことになり、保管
のスペース及びその後の処理も簡単になり、専門業者へ
の委託経費も大幅に削減される。
そのための装置として、写真処理廃液中に含まれている
固形分を水分と分離する写真処理廃液処理装置がある。
写真処理廃液処理装置としては、例えば、吸気口と排気
口を備えた本体ケースの中に、廃液を溜める貯液手段と
、廃液を室温辺上の高温で蒸発させる加熱蒸発手段と、
蒸発手段に廃液を供給する手段と、蒸発した廃液中の水
分を凝縮する凝縮手段とを有する構成がある。(特開昭
63−19655号、特開昭63−107795号各公
報参照)〔発明が解決しようとする課題〕 しかしながら、従来の装置は廃液の加熱蒸発の際に、6
0〜90℃に廃液温度を上昇させて蒸発を促進させるこ
とにより、写真処理液の定着液や漂白定着液としてよく
用いられるチオ硫酸アンモニウムや亜硫酸塩が高温のた
めに分解し、亜硫酸ガス、硫化水素、アンモニアガス等
の有害ないし極めて悪臭性のガスが発生する。そして、
これらのガスが本体ケースの排気口より装置外に放出さ
れると、装置周囲の雰囲気を汚染してしまうという問題
がある。
この問題を解決するためには、凝縮した水の濾過装置、
排ガス吸着装置、濃縮液排出機構、消臭剤供給手段、同
化剤供給手段等の2次処理装置を備える必要があり、装
置全体が非常に複雑な大きな装置となり、運転操作も複
雑であった。
更に、従来の装置は高温で廃液中の水分を蒸発するので
、廃液が加熱蒸発手段又は凝縮手段に付着することがあ
る。したがって、廃液の付着による腐食に耐え得るよう
に蒸発手段及び凝縮手段をステンレスにより構成するの
で、装置の重量が重くなる。更に熱伝導率の悪いステン
レスにより蒸発手段及び凝縮手段を構成しながらも、蒸
発効率及び凝縮効率を高めるためには、蒸発手段及び凝
縮手段を大型に構成する必要があり、装置が大型化する
とともに、消費電力も増大する。
また、本体内の温度や湿度が変化して、回収した水分の
pHやCOD等の処理品質や処理能力が変化するという
問題がある。
一方、2次処理装置を必要とせず、小型かつ処理効率の
高い写真処理廃液処理装置として、密閉した本体ケース
内で、写真処理廃液に一部浸漬した蒸発媒体に廃液を付
着又は含浸し、廃液を空気にさらして蒸発させる蒸発部
と、蒸発した水分を凝縮させる空気冷却器とを有する写
真処理廃液処理装置が考えられる。
この場合、空気中の水分を凝縮させる空気冷却器と、そ
の後の空気を加熱する空気加熱器として、冷凍装置の冷
却器及び放熱部を使用して熱経済を図ることができる。
空気冷却器及び空気加熱器として、冷凍装置の冷却器と
放熱部を併用した場合、熱経済の面からは有利であるが
、実際には放熱部における放熱量が冷却器における吸熱
量よりも常に多いために、空気の温度が次第に上昇する
傾向にあり、廃液処理能力が変化して処理品質が一定で
なくなり、また本体ケース内の高温化により、装置内に
廃液による腐食が発生するという問題点がある。空気冷
却器や空気加熱器が腐食すると、これらと空気との熱交
換効率が低下し、効率良く廃液中の水分を回収すること
ができない。
本発明の目的は上記問題点を解消することにあり、廃液
から蒸発した水分を効率良く凝縮回収することができ、
小型に構成できる写真処理廃液処理装置を提供すること
にある。
〔課題を解決するための手段及び作用〕本発明の上記目
的は、実質的に密閉した本体ケース内で、写真処理廃液
を蒸発媒体により循環空気にさらして蒸発させ、蒸発し
た水分を空気冷却器により凝縮し、水分除去後の空気を
空気加熱器により加熱する写真処理廃液処理装置におい
て、前記空気冷却器は冷凍装置の冷却器であり、前記空
気加熱器は冷凍装置の2分割した放熱部の第1放熱部で
あり、冷凍装置の第2放熱部を本体ケース外に設け、第
2放熱部に一部又は全部の冷媒を流通させる冷媒流路切
換手段を備えた写真処理廃液処理装置によって遠戚され
る。
すなわち、本体ケース外に設けた第2放熱部に一部又は
全部の冷媒を流通させて、冷凍装置の総数熱量の一部を
本体ケース外部へ放熱して本体ケース内への放熱量を調
整することにより、本体ケース内の空気温度を一定に維
持することができる。
したがって、写真処理廃液処理装置内の空気温度が必要
以上に上昇することはなく、蒸発媒体通過後の空気温度
を設定温度に、維持することができ、廃液から蒸発した
水分を効率良く回収することができる。また、効率良く
水分を回収することができるので、写真処理廃液処理装
置を小型に構成することかできる。
本発明における冷凍装置とは、冷却器、放熱部、圧縮機
、膨張弁を有し、これらに冷媒を循環させる構成である
写真処理廃液処理装置内の蒸発部における空気温度を設
定温度に維持できるので、写真処理廃液は分解を起こす
ことがない。したがって、有害ないし悪臭性のガスが発
生することなく、廃液中の水分を蒸発させて凝縮するこ
とができる。
本発明において、空気中の水分を凝縮するためには、蒸
発媒体通過後の空気温度を下げる必要があるので、空気
冷却器(凝縮器)として冷凍装置の冷却器を用いる。冷
凍装置の2分割された放熱部は、第1放熱部が本体ケー
ス内に設けられ、空気冷却器において水分を除去された
空気を加熱する。また、第2放熱部は本体ケース外に設
けられ、空冷又は水冷によって放熱させる。第1放熱部
と第2放熱部とは並列に接続されていてもよく、また直
列に接続されていてもよい。
本体ケース内の、蒸発媒体通過後で空気冷却器通過前の
空気は、処理開始時に第1放熱部の放熱により10〜4
0℃、好ましくは15〜30℃、更に好ましくは20〜
25℃に加熱される。その後、凝縮部において冷却され
て水分を除去された空気は、第1放熱部の放熱により加
熱されて元の温度に復帰する。
冷凍装置の冷却器によって冷却され、水分を凝縮されて
低温になった循環空気を加熱する場合、冷却器により吸
収された熱量に相当する熱量を供給することによって、
空気は元の温度になる。
一般に冷凍装置は冷却器による吸熱量より放熱部の放熱
量が大きく、放熱量は吸熱量の約1. 2倍程度である
。したがって、循環空気の温度を一定に保つためには、
冷凍装置の放熱部を2分割して、一方の放熱部を本体ケ
ース外に設けて冷凍装置の放熱量の一部を本体ケース外
に放熱する。
本体ケース外に設ける第2放熱部からの放熱量の調整は
、第2放熱部を流通する冷媒量を調整するか、第2放熱
部に対して外気を送風又は吸風するファンを設け、この
ファンの作動を制御することにより第2放熱部と接する
単位時間当たりの外気量を調整し、第1放熱部からの放
熱量を調整する。
例えば、循環空気の実測温度が設定温度より1℃上昇す
れば、直ちに本体ケース外に放熱する量を増加させる。
実測温度が設定温度より1℃下がれば、直ちに本体ケー
ス外に放熱する量を減少させる。すなわち、本体ケース
外に放熱する量を調整することにより、循環空気の温度
を設定温度に維持することができる。
写真処理廃液処理装置内の、蒸発媒体通過後で空気冷却
器通過前の空気は、10〜40℃、好ましくは15〜3
0℃、更に好ましくは20〜25℃の低温度に維持され
ることにより、高温により写真処理廃液中のチオ硫酸ア
ンモニウムや亜硫酸塩が分解することはなく、亜硫酸ガ
ス、硫化水素、アンモニアガス等の有害ないし極めて悪
臭性のガスが発生することなく、廃液中の水分を蒸発、
凝縮させることができる。空気温度を上記範囲内で調整
することにより、廃液中の水分の蒸発が促進される。な
お、蒸発部の空気温度を上記温度の範囲で調整すること
により、廃液中の水分の蒸発を安定して行うことができ
る。
なお、本発明における実質的に密閉した本体ケースとは
、本体ケースに写真処理廃液を供給する場合、凝縮水を
本体ケースから取り出す場合など以外は、本体ケース内
の空気、場合によっては悪臭性の空気が外へ漏失しない
程度に、外界と分離されているものを意味する。
また本発明に係る上記目的は、写真処理廃液を空気にさ
らして蒸発させ、蒸発した水分を凝縮する写真処理廃液
処理装置において、本体ケース内の熱交換手段の、少な
くとも廃液から蒸発した水分を含む空気との接触部(例
えば凝縮部のフィン〉にアルマイト処理を施した写真処
理廃液処理装置によって達成される。
すなわち、アルマイト皮膜が熱交換手段素地の腐食を防
止するので、熱交換手段の耐蝕性が向上し、熱交換率が
低下することなく廃液から蒸発した水分を効率良く凝縮
して回収することができる。
また効率良く水分を回収することができるので、写真処
理廃液処理装置を小型に構成することができる。
ここで、写真処理廃液処理装置は外部に対して開放した
構成でも、実質的に密閉した構成でもよいが、好ましく
は後者である。
また、熱交換手段は耐蝕性が向上するので、ステンレス
に比べて耐蝕性は低いが熱伝導率の高いアルミニウム又
はアルミニウム合金により熱交換手段を形成することが
できる。アルミニウム又はアルミニウム合金はステンレ
ス等に比べて軽量であるので、熱交換手段、更には写真
処理廃液処理装置が軽量になる。
また、熱交換手段は、軽量でしかも熱伝導率の高い銅等
の他の金属により形成することもできる。
アルマイト処理を施す熱交換手段の空気との接触部は、
好ましくは、空気冷却器の吸熱フィン及び空気加熱器の
放熱フィンであり、実質的に熱交換作用を行うほぼすべ
ての部分をアルミニウム又はアルミニウム合金により形
威しその全面にアルマイト処理を施すことにより、熱交
換効率が低下せず、効率良く廃液から水分を回収するこ
とができ、しかも耐蝕性が向上する。
熱交換手段を形成するためのアルミニウム合金としては
、展伸材及び鋳物材があり、それぞれに非熱処理型合金
と熱処理型合金がある。
展伸材の非熱処理型合金としては、純アルミニウム、A
l2−Mn系合金、ΔR−3i系合金、AnMg系合金
があり、熱処理型合金としては、AnCu−Mg系合金
、Al2−Mg−3i系合金、AA−Zn−Mg系合金
がある。
鋳物材の非熱処理型合金としては、純アルミニウム、A
j!−3i系合金、A A−Mg系合金があり、熱処理
型合金としては、An!−Cu−MgSi系合金、AA
−Mg−3i系合金がある。
アルマイト処理はアルミニウム又はアルミニウム合金の
陽極酸化による。アルミニウムの陽極酸化は一般に硫酸
やシュウ酸等の二塩基酸の中で行われ、素地の耐蝕性や
耐磨耗性が向上する。特に、AA−Cu系、An−Mg
系、All!−Mg−3i系合金では、強度が大幅に向
上し耐蝕性の低下が少ないので、本発明においては好適
であり、特に鋳物材のAl−Mg系合金が好適である。
本発明に用いることのできるアルミニウム合金としては
、例えば日本金属学会線「改訂4版金属便覧」 (昭和
57年12月20日、丸善■発行)の第934〜939
ページに記載されている。また、JIS5083.50
86等のJIS5000系のものも用いることができる
また、本発明におけるアルマイト処理については、例え
ば金属表面技術協会綿「金属表面技術便覧」 (昭和5
1年11月30日、日刊工業新聞社発行)の第581〜
610ページに記載の方法を適用することができる。
本発明における蒸発媒体としては、回転移動し通気性を
有する布状のエンドレスベルトが好ましく、その材質と
しては不燃性のカーボンやグラスファイバー等の無機繊
維やアラミド繊維等を用いる。また、廃液を多く付着又
は含浸させるためには、メツシュ構造あるいは3次元構
造の織布であることか好ましい。これらは本出隙人の出
願に係る特開昭63−156501号公報、特願昭63
204807号明細書等に開示されている。
本発明において、装置内の空気をファンにより循環する
ことが好ましいが、その際、循環方向は蒸発媒体の蒸発
面に対して並行でも直角方向のいずれでもよく、好まし
くは直角方向である。
本写真処理廃液処理装置により得られた凝縮水は必要に
応じて簡単な処理(例えばpH調整)を行った後、下水
へ流すこともできる。
また、本写真処理廃液処理装置で得られた濃縮された写
真処理廃液は回収して加熱焼却することができる。濃縮
廃液を廃液槽から抜き取る場合には、廃液槽の底に設け
られた栓又は弁をあけることにより、容易に抜き取るこ
とができる。濃縮廃液を抜き取る際には、運搬性、抜取
後の取扱性の向上のために、固化剤を用いて濃縮廃液を
固化することができる。固化剤として用いられるものは
、詳しくは特願平1−96435、同1−96436号
明細書、特開昭61−231548号公報に記載されて
いる。
また、本体ケース内の気圧を76 On+m11gより
低く、好ましくは1〜700mmHgに減圧して廃液か
ら水分を蒸発させ、蒸発した水分を凝縮してもよい。
また、本発明における写真処理廃液とは、現像(カラー
、黒白)、漂白、−漂白定着、定着、水洗、安定等の写
真処理を行った後の廃液であればいかなる廃液であって
もよい。これらの各処理廃液はすべて混合して処理され
てもよく、単独で処理されてもよい。また、水洗処理と
安定処理の廃液を混合し、現像処理、定着処理及び漂白
処理の廃液を混合してそれぞれ処理してもよく、更に他
の組合せで混合して処理してもよい。
本発明により処理され得る廃液が生じる感光材料の現像
処理に用いる発色現像液は、好ましくは芳香族第一級ア
ミン系発色現像主薬を主成分とするアルカリ性水熔液で
ある。この発色現像主薬としては、アミンフェノール系
化合物も有用であるが、p−フ二二しンジアミン系化合
物が好ましく使用され、その代表例としては3−メチル
−4アミノ−NN−ジエチルアニリン、3−メチル−4
アミノ−N−エチル−N−β−ヒドロキシエチルアニリ
ン、3−メチル−4−アミノ−N−エチル−N−β−メ
タンスルホンアミドエチルアニリン、3−メチル−4−
アミノ−N−エチル−Nβ−メトキンエチルアニリン及
びこれらの硫酸塩、塩酸塩もしくはp−)ルエンスルホ
ン酸塩が挙げられる。これらの化合物(ま目的に応じ2
種以」二価用することもてきる。
発色現像液は、アルカリ金属の炭酸塩、ホウ酸塩もしく
はリン酸塩のようなpH緩衝剤、臭化物塩、沃化物塩、
ベンズイミダゾール類、ペンツチアゾール類もしくはメ
ルカプト化合物のような現像抑制剤またはカブリ防止剤
などを含むのが一般的である。また必要に応じて、ヒド
ロキシルアミン、ジエチルヒドロキシルアミン、亜硫酸
塩ヒドラジン類、フェニルセミカルバジド類、トリエタ
ノールアミン、カテコールスルホン酸類、トリエチレン
ジアミン(1,4−ジアザビシフD [2,2,2] 
オクタン)類の如き各柾保恒剤、エチレングリコール、
ジエチレングリコールのような有機溶剤、ベンジルアル
コール、ポリエチレングリコール、四級アンモニウム塩
、アミン類のような現像促進剤、色素形成カプラー、競
争カプラー、ナトリウムボロンハイドライドのようなカ
ブラセ剤、1−フェニル−3−ピラゾリドンのような補
助現像主薬、粘性付与剤、アミノポリカルボン酸、アミ
ノポリホスホン酸、アルキルホスホン酸、ホスホノカル
ボン酸に代表されるような各種キレート剤、例えば、エ
チレンジアミン四酢酸、ニトリロ三酢酸、ジエチレント
リアミン五酢酸、シクロヘキサンジアミン四酢酸、ヒド
ロキシエチルイミノジ酢酸、1ヒドロキシエチリデン−
1,1−ジホスホン酸、ニトリロ−N、 N、 N−ト
リメチレンホスホン酸、エチレンジアミン−N、 N、
 N’ 、 N’  −テトラメチレンホスホン酸、エ
チレングリコ−ル(0−ヒドロキンフェニル酢酸)及び
それらの塩を代表例として挙げることができる。
また反転処理を実施する場合は通常黒白現像を行ってか
ら発色現像する。この黒白現像液には、ハイド釘キノン
などのジヒドロキシベンセン類、1−フェニル−3−ピ
ラゾリドンなどの3−ピラゾリドン類またはN−メチル
−p−アミノフェノールなどのアミンフェノール類など
公知の黒白現像主薬を単独であるいは組み合わせて用い
ることができる。
これらの発色現像液及び黒白現像液のp)lは9〜12
であることが一般的である。またこれらの現像液の補充
量は、処理するカラー写真感光材料にもよるが、一般に
感光材料l平方メートル当り32以下であり、補充液中
の臭化物イオン濃度を低減させておくことにより500
−以下にすることもできる。補充量を低減する場合には
処理槽の空気との接触面積を小さくすることによって液
の蒸発、空気酸化を防止することが好ましい。また現像
液中の臭化物イオンの蓄積を抑える手段を用いることに
より補充量を低減することもできる。
発色現像後の写真乳剤層は通常漂白処理される。
漂白処理は定着処理と同時に行われてもよいし(漂白定
着処理)、個別に行われてもよい。更に、処理の迅速化
を図るため、漂白処理後に漂白定着処理する処理方法で
もよい。更に二相の連続した漂白定着浴で処理すること
、漂白定着処理の前に定着処理すること、又は漂白定着
処理後に漂白処理することも目的に応じ任意に実施でき
る。
漂白剤としては、例えば鉄(■)、コバルト(■)、ク
ロム(■)、銅(II)などの多価金属の化合物、過酸
類、キノン類、ニトロ化合物等が用いられる。代表的漂
白剤としてはフェリシアン化物;重クロム酸塩;鉄(I
II)もしくはコバルト(III)の有機錯塩、例えば
エチレンジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸
、シクロヘ−t−tンジアミン四酢酸、メチルイミノニ
酢酸、1,3−ジアミノプロパン四酢酸、グリコールエ
ーテルジアミン四酢酸、などのアミノポリカルボン酸類
もしくはクエン酸、酒石酸、リンゴ酸などの錯塩;過硫
酸塩;臭素酸塩;過マンガン酸塩;ニトロベンゼン類な
どを用いることができる。これらのうちエチレンジアミ
ン四酢酸鉄(III)錯塩を始めとするアミノポリカル
ボン酸鉄(]]III塩及び過硫酸塩は迅速処理と環境
汚染防止の観点から好ましい。
更にアミノポリカルボン酸鉄(I)錯塩は、漂白液にお
いても漂白定着液においても特に有用である。これらの
アミノポリカルボン酸鉄(III)錯塩を用いた漂白液
又は漂白定着液のpHは通常5.5〜8であるが、処理
の迅速化のために、更に低いpHで処理することもてき
る。
漂白液、漂白定着液及びそれらの前浴には、必要に応じ
て漂白促進剤を使用することができる。
有用な漂白促進剤の具体例は、次の明細書に記載されて
いる:米国特許第 3.893.858号、西独特許第
’1.290.812号、特開昭53−95.630号
、リサーチ・ディスクロージャー17.129号(19
78年7月)などに記載のメルカプト基またはジスルフ
ィド結合を有する化合物;特開昭50−140.129
号に記載のチアゾリジン誘導体;米国特許第3.706
.561号に記載のチオ尿素誘導体;特開昭58−16
.235号に記載の沃化物塩;西独特許第2.748.
430号に記載のポリオキシエチレン化合物類;特公昭
45−8836号0 記載のポリアミン化合物;臭化物イオン等が使用できる
。なかでもメルカプト基またはジスルフィド基を有する
化合物が促進効果が大きい観点で好ましく、特に米国特
許第 3.893.858号、西独特許第1.290.
812号、特開昭53−95.630号に記載の化合物
が好ましい。更に、米国特許第4.552.834号に
記載の化合物も好ましい。これらの漂白促進剤は感光材
料中に添加してもよい。撮影用のカラー感光材料を漂白
定着するときにこれらの漂白促進剤は特に有効である。
定着剤としてはチオ硫酸塩、チオシアン酸塩、チオエー
テル系化合物、チオ尿素類、多量の沃化物塩等を挙げる
ことができるが、チオ硫酸塩の使用が一般的であり、特
にチオ硫酸アンモニウムが最も広範に使用できる。漂白
定着後の保恒剤としては、亜硫酸塩、重亜硫酸塩、スル
フィン酸類あるいはカルボニル重亜硫酸付加物が好まし
い。
ハロゲン化銀カラー写真感光材料は、脱銀処理後、水洗
及び/又は安定工程を経るのが一般的である。水洗工程
での水洗水量は、感光材料の特性(例えばカプラー等使
用素材による)、用途、更には水洗水温、水洗タンクの
数く段数)、向流、順流等の補充方式、その他種々の条
件によって広範囲に設定し得る。このうち、多段向流方
式(=おける水洗タンク数と水量の関係は、ジャーナル
オブ ザ ソサエティ オブ モーション ピクチャー
 アンド テレヴィジョン エンジニアズ(Journ
al of the 5ociety of Moti
on Picture and Te1evision
 Bngineers) 第64巻、第248−253
頁(1955年5月号)に記載の方法で求めることがで
きる。
前記文献に記載の多投向流方式によれば、水洗水量を大
幅に減少し得るが、タンク内における水の滞留時間の増
加により、バクテリアが繁殖し、生成した浮遊物が感光
材料に付着する等の問題が生じる。前記カラー感光材料
の処理において、このような問題の解決策として、特開
昭62−288.838号に記載のカルシウムイオン、
マグネシウムイオンを低減させる方法を極めて有効に用
いることができる。また、特開昭57−8.542号に
記載のインチアゾ[]ン化合物やザイアベンダノ゛−ル
類、塩素化イソンアヌール酸ナトリウム等の塩素系殺菌
剤、その他ベンゾトリアゾール等、堀口博著「防菌防黴
剤の化学」、衛生技術全編「微生物の滅菌、殺菌、防黴
技術」、日本防菌防徽学会編「防菌防黴剤事典」に記載
の殺菌剤を用いることもてきる。
前記感光材料の処理における水洗水のpHは、4〜9で
あり、好ましくは5〜8である。水洗水温、水洗時間も
、感光材料の特性、用途等で種々設定し得るが、一般に
は15〜45℃で20秒〜10分、好ましくは25〜4
0℃で30秒〜5分の範囲が選択される。
更に、前記感光材料は、上記水洗に代り、直接安定液に
よって処理することもてきる。このような安定化処理に
おいては、特開昭57−8.543号、同58−14.
834号、同60−220.345号に記載の公知の方
法はすべて用いることができる。
又、前記水洗処理に続いて、更に安定化処理する場合も
あり、その例として、撮影用カラー感光材料の最終浴と
して使用される、ホルマリンと界面活性剤を含有する安
定浴を挙げることができる。
3 この安定浴にも各種牛レート剤や防黴剤を加えることも
できる。
上記水洗及び/又は安定液の補充に伴うオーバーフロー
液は脱銀工程等地の工程において再利用することもでき
る。
前記各種処理液は10℃〜50℃において使用される。
通常は33℃〜38℃の温度が標準的であるが、より高
温にして処理を促進し処理時間を短縮したり、逆により
低温にして画質の向上や処理液の安定性の改良を達成す
ることができる。また、感光材料の節銀のため西独特許
第2.226.770号又は米国特許第3.674.4
99号に記載のコバルト補力もしくは過酸化水素補力を
用いた処理を行ってもよい。
4 〔実施態様〕 本発明の一実施態様を図を用いて説明する。ただし、本
発明は本実施態様のみに限定されるものではない。
第1図は本発明の実施態様である写真処理廃液処理装置
の概略側面図である。
写真処理廃液処理装置1の密閉した本体ケース2の中に
、写真処理廃液を収容する廃液槽3が本体ケースより取
出し可能に据付けられている。廃液槽3への廃液の補充
は配管31と弁32によって本体ケース2外より行える
。廃液槽3内の廃液のレベルコントロールは別に行える
ようになっている(図示せず)。
蒸発媒体としてのエンドレスベルト4は、グラスファイ
バーより作られたメツシュ構造で、その蒸発面を循環風
に対して直角にして回転移動する。
そして、エンドレスベルト4は下部を廃液槽3内の廃液
に浸漬され、回転により廃液を汲み上げている。
本実施態様においては、2つのエンドレスベルト4をそ
れぞれ独立に設けて駆動しているが、複数のエンドレス
ベルト4をスペーサを介して重畳して駆動することによ
り、蒸発効率を変えずにエンドレスベルト4の設置領域
を低減することができる。
エンドレスベルト4により汲み上げられた廃液は蒸発し
、蒸発した水分が空気中に含まれる。
本装置に備える冷凍装置は、冷却器8、第1放熱部11
、第2放熱部72、圧縮機71、膨張弁73を有し、こ
れらに冷媒を循環させる構成である。
蒸発した水分を充分含んだ循環空気は、冷凍装置の冷却
器8 (凝縮器)によって露点以下に冷却され、凝縮し
た水分は受器9に落下する。冷凍装置の放熱部は2分割
され、冷却器8の下流に設けられた第1放熱部(空気加
熱器)11と、写真処理廃液処理装置外に設けられ外気
に熱を放散する第2放熱部(空冷部)72により構成さ
れている。
第1放熱部11の放熱量は冷却器8の吸熱量に近い値に
設定され、過剰の放熱は第2放熱部72により行われる
第1放熱NILの次には循環用ファン12があり、蒸発
用ファン5と協力して空気を循環させる。
受器9に溜った凝縮水は装置の本体ケース2外に取出さ
れ、廃棄又は再利用される。
冷却されて水分を除去され第1放熱部11により加熱さ
れた循環空気は、循環用ファン12と蒸発用ファン5に
よりエンドレスベルト4へ送られ、エンドレスベルト4
を通りエンドレスベルト4に付着した廃液の水分を蒸発
させる。
廃液槽3の上方には、蒸発部の空気の温度を検出する温
度センサ25が設けられ、この温度センサ25はコント
ローラ28と接続されている。温度センサ25は、好ま
しくは蒸発部の下流側で冷却器8の直前に設けられる。
温度センサ25は、エンドレスベルト通過後で冷却器通
過前の空気温度を検出し、コントローラ28は温度セン
サ25付近の温度が15〜30℃になるように冷凍装置
の作動を制御する。温度センサ25により蒸発部の温度
を検出し、コントローラ28により第1放7 熱部11と第2放熱部72への冷媒量を調整して、蒸発
媒体通過後で冷却器通過前の空気の温度を定に維持する
ことにより、単位時間当たりの蒸発、凝縮能力を一定に
することができ、また処理能力を調整することもできる
冷凍装置の圧縮機71及び第2放熱部72は本体ケース
2外に設けられているので、本装置のように密閉本体ケ
ース2の中に外気の吸引がない状態での運転時に、蒸発
に用いる空気の加熱、冷却の熱収支にモーフ及び空冷部
の余熱が影響することはない。
第2図は本発明に用いる冷凍装置の構成図である。
冷凍装置の冷却器8、冷媒を膨張させる膨張弁73及び
第1放熱部11は本体ケース2内に配設されている。ま
た、冷凍装置の第2放熱部72及び冷媒を圧縮する圧縮
機71は本体ケース2外に配設されている。そして、冷
却器8、圧縮機71、第1放熱部11、第2放熱部72
及び膨張弁73は、冷媒流通管75により連結されてい
る。
8 第1放熱部11と第2放熱872とは、圧縮機71及び
膨張弁73に対して並列に設けられており、流路切換弁
(三方コック)74aを開閉することにより、第1放熱
部11又は第2放熱部72に選択的に冷媒を流通させる
ことができる。また、第1放熱部11を通った冷媒及び
第2放熱部72を通った冷媒は連結部74bを通って膨
張弁73に達する。連結部74bは、冷媒が第1放熱部
11及び第2放熱部72へ逆流しない構成である。
流路切換弁74aはコントローラ28に接続されており
、温度センサ25により検出したエンドレスベルト4通
過後の空気温度に基づいて、コントローラ28が流路切
換弁74aの開閉動作を制御する。
第1放熱部11と第2放熱部72の放熱量は等しくても
異なっていてもよいが、第1放熱部11の放熱量は、冷
却器8の吸熱量とほぼ等しく設定される。
通常、流路切換弁74aは、第1放熱部11へほぼすべ
ての冷媒を流通させ、第2放熱部72へ残りの冷媒を流
通させるように開かれている。冷媒は第1放熱部11、
第2放熱部72及び冷却器8を通って循環し、冷却器8
により水分が凝縮された後の空気は第1放熱部11の放
熱により加熱される。
温度センサ25により検出した空気温度が設定温度より
例えば1℃上昇したとき、流路切換弁74aは、第1放
熱部11への冷媒量を減少させ、第2放熱部72への冷
媒量を増加するように開かれる。そして、第1放熱部1
1からの放熱量を減少させ、第2放熱部72からの放熱
量を増加させる。したがって、本体ケース内の空気温度
は下降し始める。
また、温度センサ25により検出した空気温度が設定温
度より例えば1℃下がったとき、流路切換弁74aは、
第1放熱部11への冷媒量を増加させ、第2放熱部72
への冷媒量を減少するように開かれる。そして、第1放
熱部11からの放熱量を増加させ、第2放熱部72から
の放熱量を減少させる。したがって、本体ケース内の空
気温度は」1昇し9含める。
また、第1放熱部11と第2放熱部72は、それぞれ単
独に作動させてもよい。ずなわち、流路切換弁74aは
、すべての冷媒を第1放熱部11へ流通させ、本体ケー
ス内の実測空気温度が設定温度を越えたとき、第1放熱
部11への冷媒流通を遮断し、第2放熱部72へすべて
の冷媒を流通させる。そして、第1放熱部11からの放
熱を遮断し第2放熱部72からすべて放熱する。次いで
、本体ケース内の実測空気温度が設定温度を下回ったと
き、第2放熱部72への冷媒流通を遮断し、第1放熱部
11へすべての冷媒を流通させる。そして、第2放熱部
72からの放熱を遮断し第1放熱部11からすべて放熱
する。
また、第2放熱部72に外気を送風又は吸風するファン
80の作動を制御することにより、第1放熱部11及び
第2放熱部72に冷媒を流通させながら第2放熱部72
からの放熱量を調整することができる。ずなわち、ファ
ン80の作動を制御して、第2放熱部72と接する単位
時間当たりの外気量を調整することにより、第2放熱部
72からの放熱量を調整し、第1放熱部11からの放熱
量を調整することができる。
ファン80の作動は、冷却器8の直前に設けた温度セン
サ25による検出温度に基づいて制御してもよく、また
第1放熱部11からエンドレスベルト4へ空気が達する
までの空気の温度を検出して、この検出温度に基づいて
ファン80の作動を制御してもよい。すなわち、第1放
熱部11からエンドレスベルト4までの空気の循環経路
、好ましくは第1放熱部11の直後に第2の温度センサ
82を設け、第1放熱部通過後の空気温度を検出し、検
出した温度に基づいてファン80の作動を制御して第2
放熱部72からの放熱量を調整する。
例えば、第1放熱部通過後の空気温度が10〜40℃の
範囲内での設定温度より上昇すれば、ファン80を作動
させ、第2放熱部72からの放熱量を増加させ第1放熱
部11からの放熱量を減少させる。また第1放熱部通過
後の空気温度が上記設定温度より下降すれば、ファン8
0の作動を停止2 させ、第2放熱部72からの放熱量を減少させ第1放熱
部11からの放熱量を増加させる。
第1放熱部通過後の空気温度に基づいてファン80の作
動を制御することにより、第1放熱部11からの放熱量
の調整を迅速に行うことができる。
上述の冷凍装置は、第1放熱部1工と第2放熱部72と
が並列に接続された構成であるが、本写真処理廃液処理
装置に備える冷凍装置は、第3図に示すように第■放熱
部11と第2放熱部72とが直列に接続された構成てあ
ってもよい。
第3図は本発明に用いる他の冷凍装置の構成図であり、
圧縮機71と膨張弁73との間の第1放熱部11と第2
放熱部72との連結状態以外の構成は第2図に示す冷凍
装置と同じである。
第1放熱部11からの放熱量は冷却器8からの吸熱量と
ほぼ等しく設定され、残りの放熱は第2放熱部72によ
り行われる。第1放熱部11と第2放熱部72には常に
冷媒が流通しており、ファン80の作動を制御すること
により、第2放熱部72からの放熱量を調整し、第1放
熱部11からの放熱量を調整する。ファン80による第
2放熱部72からの放軌量の調整方法は、上述の第2図
に示す冷凍装置における方法と同じである。
上記のように、冷凍装置の放熱を適宜本体ケス2外に行
うことにより、本体ケース2内のエンドレスベルト通過
後で冷却器通過前の空気温度を10〜40℃、好ましく
は15〜30℃、更に好ましくは20〜25℃の範囲の
一定値に維持することができる。
次に、第4図及び第5図を参照して冷却器8の構成を説
明する。
第4図は冷却器8の概略図であり、膨張弁73により膨
張した冷媒が流通する冷媒流通管75の周囲に薄板状の
多数のフィン76を備えている。
そして、流通管75を流通する低温冷媒の吸熱により、
フィン76の温度は冷媒温度とほぼ等しくなっている。
廃液から蒸発した水分を含んだ空気はフィン76との間
で熱交換され、廃液から蒸発した水分は冷却されてフィ
ン76及び流通管75上に凝縮し、その後受器9に滴下
する。
フィン76は熱交換を迅速に行うため極薄板状が好まし
く、流通管75の周囲に放射状に多数設けられる。また
、フィン76は空気の循環の障害とならないように、空
気の循環方向に沿って設けられる。したがって、空気は
フィン76間の間隙を流れて良好に循環し、熱交換が効
率良く行われる。
第5図はフィン76の拡大断面図である。
流通管75及びフィン76はアルミニウム又はアルミニ
ウム合金により形成され、本実施態様の場合、流通管7
5はアルミニウムにより成形されており外径10mm、
肉厚1mmであり、フィン76はアルミニウムにより一
辺60mmの矩形に成形されており厚みが0.25mm
である。そして、流通管75及びフィン76のアルミニ
ウム素地表面にアルマイト処理が施されている。フィン
76は流通管75と一体成形してもよく、流通管75を
成形した後にフィン76を固着してもよい。そして、流
通管75及びフィン76をアルミニウムにより成形した
後、硫酸やシュウ酸等に浸漬した状態で5 陽極酸化を行い、流通管75及ブフイン76の表面にア
ルマイト皮膜77を形成する。
アルマイト皮膜77の厚みは少なくとも1μあればよく
、アルミニウム素地が腐食して熱伝導率が低下すること
はない。したがって、流通管75及びフィン76の耐蝕
性が向上するので、熱交換効率が低下することはない。
また、実際に空気との間で熱交換を行うフィン76だけ
にアルマイト処理を施しても、フィン76の耐蝕性が向
上するので、熱交換効率が低下することはない。更に、
ステンレスにより成形した流通管及びフィンに比べて熱
交換効率が向上する。
また、第4図に示す管継手78をアルミニウム又はアル
ミニウム合金により成形してアルマイト処理を施し、溶
接部もアルミニウム溶接により行ってアルマイト処理を
施すことが好ましい。
更に、流通管75及びフィン76は、必ずしもアルミニ
ウム又はアルミニウム合金によって成形しなくてもよく
、銅等の熱伝導率の高い金属により成形してもよい。す
なわち、金属素地の表面に6 アルマイト皮膜を形成することにより、耐蝕性の低い金
属で流通管75及びフィン76を成形しても、流通管7
5及びフィン76が腐食することはないので、熱交換率
が低下することはない。
なお、第1放熱部11も冷却器8と同様に冷媒流通管と
フィンを有する構成であり、圧縮機71により圧縮され
て高温になった冷媒が流通管を流通する。そして、これ
らの流通管、フィン、管継手等もアルミニウム、アルミ
ニウム合金、高熱伝導率の金属により成形され、表面に
アルマイト皮膜が形成される。
したがって、第1放熱部11の耐蝕性が向上するので、
腐食による放熱効率の低下がなく、良好な熱交換を維持
することができる。耐蝕性の高い冷却器8及び第1放熱
部11は、機能が一定に維持されるので、エンドレスベ
ルト通過後で冷却器通過前の温度を一定に維持すること
も容易である。
〔発明の効果〕
本発明によれば、写真処理廃液処理装置の空気冷却器(
凝縮部)は冷凍装置の冷却器であり、空気加熱器は冷凍
装置の2分割した放熱部の第1放熱部であり、第2放熱
部を写真処理廃液処理装置外に設け、第2放熱部に一部
又は全部の冷媒を流通させて本体ケース内への放熱量を
調整することにより、写真処理廃液処理装置内の蒸発媒
体通過後で空気冷却器通過前の空気が高温化することは
なく、設定温度を維持することができ、廃液中から蒸発
した水分を効率良く凝縮して回収することができる。
更に、写真処置廃液処理装置内の蒸発部における空気温
度を10〜40℃、好ましくは15〜30℃、更に好ま
しくは20〜25℃の低温に維持できるので、写真処理
廃液中のチオ硫酸アンモニウムや亜硫酸塩が高温により
分解することはなく、亜硫酸ガス、硫化水素、アンモニ
アガス等の有害ないし極めて悪臭性のガスが発生するこ
とがない。
したがって、ガスを処理するための第2次処理装置も簡
易になり、小型化が可能になった。
また、高温により写真処理廃液が装置を腐食することも
なく、装置の保守も容易になる。
更に冷凍製置の放物部の熱利用により装置の運転コスト
を下げることができた。
また、空気冷却器、空気加熱器等の熱交換手段の、廃液
から蒸発した水分を含む空気との接触部にアルマイト処
理を施すことにより、耐蝕性が向上し、腐食により熱交
換手段の熱交換率が低下することなく、廃液から蒸発し
た水分を効率良く凝縮して回収することができる。
廃液から蒸発した水分を効率良く回収することができる
ので、コンパクトで取扱いが容易でしかも処理効率の高
い廃液処理装置を提供することができ、廃液処理装置を
自動現像装置と一体化もしくは自動現像装置に内蔵する
ことも可能になった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明実施態様の写真処理廃液処理装置の概略
側面図、 第2図及び第3図は冷凍装置の構成図、第4図は冷却器
の概略図、 第5図はフィンの拡大断面図である。 図中符号。 9 1 写真処理廃液処理装置 2 本体ケース    3 廃液槽 4 エンドレスベルト 5 蒸発用ファン8 空気冷却
器(凝縮器) 9 受器 11 第■放熱部(空気加熱器) 12 循環用ファン 25 温度センサ 28 コントローラ  31 配管 32 弁       71 圧縮機 72 第2放熱部   73 膨張弁 74a  流路切換弁  74b  連結部75 冷媒
流通管   76 フィン 77 アルマイト皮膜 78 管継手     8o ファン 82 温度センサ 0

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)実質的に密閉した本体ケース内で、写真処理廃液
    を蒸発媒体により循環空気にさらして蒸発させ、蒸発し
    た水分を空気冷却器により凝縮し、水分除去後の空気を
    空気加熱器により加熱する写真処理廃液処理装置におい
    て、前記空気冷却器は冷凍装置の冷却器であり、前記空
    気加熱器は冷凍装置の2分割した放熱部の第1放熱部で
    あり、冷凍装置の第2放熱部を本体ケース外に設け、第
    2放熱部に一部又は全部の冷媒を流通させる冷媒流路切
    換手段を備えた写真処理廃液処理装置
  2. (2)写真処理廃液を空気にさらして蒸発させ、蒸発し
    た水分を凝縮する写真処理廃液処理装置において、本体
    ケース内の熱交換手段の、少なくとも廃液から蒸発した
    水分を含む空気との接触部にアルマイト処理を施した写
    真処理廃液処理装置
JP22470089A 1989-06-26 1989-09-01 写真処理廃液処理装置 Pending JPH0389989A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

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JP1-160811 1989-06-26
JP16081189 1989-06-26

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