JPH0440281A - 写真処理廃液処理装置 - Google Patents

写真処理廃液処理装置

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JPH0440281A
JPH0440281A JP14746090A JP14746090A JPH0440281A JP H0440281 A JPH0440281 A JP H0440281A JP 14746090 A JP14746090 A JP 14746090A JP 14746090 A JP14746090 A JP 14746090A JP H0440281 A JPH0440281 A JP H0440281A
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JP
Japan
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water
waste liquid
tank
evaporation tank
water tank
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JP14746090A
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Inventor
Takashi Nakamura
敬 中村
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0440281A publication Critical patent/JPH0440281A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野] 本発明は写真処理廃液処理装置に関し、更に詳しくは、
廃液中の水分を除去して廃液を濃縮する写真処理廃液処
理装置に関する。
〔従来の技術〕
写真の現像処理によってもたらされた廃液は、公害防止
の点から河川等に廃棄することがてきないため、専門業
者に処理を依願しているのが実情である。写真処理廃液
は大部分が水であるので、写真処理廃液を濃縮又は固化
すれば、保管量は極めて少量でもよいことになり、保管
のスペース及びその後の処理も簡単になり、専門業者へ
の委託経費も大幅に削減される。
そのための装置として、写真処理廃液中に含まれている
固形分を水分と分離する写真処理廃液処理装置がある。
このような写真処理廃液処理装置により、写真処理廃液
から′水分を蒸発させて写真処理廃液中の水分を除去し
、例えば水洗水、安定液として再利用すると、処理装置
内の廃液量は減少する。また、この装置に写真処理廃液
を適宜補充することにより連続処理が可能となる。
写真処理廃液中の水分を蒸発させるには、例えば写真処
理廃液を加熱したり、写真処理廃液を低圧下におき、加
熱温度が高かったり圧力が低いと、写真処理廃液は容易
に沸騰する。また、水蒸気を冷却することにより、蒸発
した水分を凝縮させて水を回収することができる。
廃液の加熱及び水蒸気の冷却を効率良く行う装置として
、冷凍機の放熱部と冷却部を用いる装置がある。すなわ
ち、冷凍機の放熱部により廃液を加熱して廃液中の水分
を蒸発させ、蒸発した水分を冷凍機の冷却部により冷却
し、空気の飽和温度を下げて水分を凝縮することにより
、効率良く廃液中の水分を回収することができる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、冷凍機を用いて廃液中の水分を蒸発させて凝縮
する廃液処理装置は、冷凍機のコンプレッサ、駆動モー
タ、放熱部、冷却部等の構成要素が大型であるので、処
理装置が大型になるという問題がある。また、冷凍機の
駆動に要する電力及び駆動の際の騒音も大きいという問
題がある。
また、写真処理廃液を加熱、減圧下で沸騰させて水分を
蒸発する構成の装置も、高エネルギーを必要とするとと
もに装置が大型になる。更に、沸騰した液滴及び析出物
等が装置内に付着してトラブル発生の原因となる。
本発明の目的は上記問題点を解消することにあり、小型
に構成でき、省電力で駆動することができ、しかも騒音
のない廃液処理装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段及び作用〕本発明に係る上
記目的は、実質的に気密に構成した蒸発槽内で写真処理
廃液を加熱して廃液中の水分を蒸発させ、蒸発した水分
を凝縮する写真処理廃液処理装置において、蒸発槽の周
囲の少なくとも一部に水槽を設けるとともに、水槽上部
と蒸発槽上部とが連通ずる気密空間を形成し、蒸発槽と
水槽との間にペルチェ素子を設け、該ペルチェ素子の放
熱面が蒸発槽に接し、吸熱面が水槽に接していることを
特徴とする廃液処理装置により達成される。
すなわち、蒸発槽と水槽の間に設けたペルチェ素子の放
熱面が蒸発槽に接し、吸熱面が水槽に接することにより
、蒸発槽内の廃液の加熱及び水槽内の水の冷却を同時に
行うことができる。水槽内の水を冷却することにより、
水槽上部の空気温度は低温に維持されるので、蒸発槽か
ら水槽上部に流入する含湿空気中の水分は水槽内で凝縮
され、水槽内の水に混入する。そして、水槽内の水を適
宜排出することにより、蒸発槽内が減圧されるので、処
理の進行に伴って蒸発効率が向上する。更に、蒸発槽内
の廃液及び水槽内の水を循環することにより、ペルチェ
素子の放熱面及び吸熱面における熱交換が効率良く行わ
れ、廃液の加熱及び含湿空気の冷却を効率良(行うこと
ができる。本廃液処理装置において、廃液は20〜60
°C8好ましくは30〜50°C1更に好ましくは35
〜45°Cに加熱されて水分が蒸発する。
また、廃液の加熱及び水分の凝縮を行うペルチェ素子は
機械的な駆動構成によらず電気的に駆動されるので、小
型であるばかりか省電力で駆動することができしかも騒
音がない。
前記水槽は蒸発槽の全周囲(下方を含む)を囲・繞して
設けられることが好ましいが、周囲の少なくとも一部に
設けられてもよい。
上記廃液処理装置は小型に構成できるので、写真感光材
料の自動現像機と一体に組み込むことも可能である。
本発明における実質的な気密とは、廃液の供給時及び濃
縮廃液の回収時、凝縮した水分の回収時以外には、装置
外部との空気の出入がな(気密に維持される状態をいう
本発明により処理され得る廃液が生じる感光材料の現像
処理に用いる発色現像液は、好ましくは芳香族第一級ア
ミン系発色現像主薬を主成分とするアルカリ性水溶液で
ある。この発色現像主薬としては、アミノフェノール系
化合物も有用であるが、p−フェニレンジアミン系化合
物が好ましく使用され、その代表例としては3−メチル
−4−アミノ−N、N−ジエチルアニリン、3−メチル
−4アミノ−N−エチル−N−β−ヒドロキシエチルア
ニリン、3−メチル−4−アミノ−N−エチル−N−β
−メタンスルホンアミドエチルアニリン、3−メチル−
4−アミノ−N−エチル−Nβ−メトキシエチルアニリ
ン及びこれらの硫酸塩、塩酸塩もしくはp−)ルエンス
ルホン酸塩が挙げられる。これらの化合物は目的に応し
2種以上併用することもできる。
発色現像液は、アルカリ金属の炭酸塩、ホウ酸塩もしく
はリン酸塩のようなpFI緩衝剤、臭化物塩、沃化物塩
、ベンズイミダゾール類、ベンゾチアゾール類もしくは
メルカプト化合物のような現像抑制剤またはカブリ防止
剤などを含むのが一般的である。また必要に応じて、ヒ
ドロキシルアミン、ジエチルヒドロキシルアミン、亜硫
酸塩ヒドラジン類、フェニルセミカルバジド類、トリエ
タノールアミン、カテコールスルホン酸類、トリエチレ
ンジアミン(1,4−ジアザビシクロ[2,2,2] 
オクタン)類の如き各種保恒剤、エチレングリコール、
ジエチレングリコールのような有機溶剤、ベンジルアル
コール、ポリエチレングリコール、四級アンモニウム塩
、アミン類のような現像促進剤、色素形成カプラー、競
争カプラー、ナトリウムボロンハイドライドのようなカ
プラセ剤、1−フェニル−3−ビラプリトンのような補
助現像主薬、粘性付与剤、アミノポリカルボン酸、アミ
ノポリホスホン酸、アルキルホスホン酸、ホスホノカル
ボン酸に代表されるような各種キレート剤、例えば、エ
チレンジアミン四酢酸、ニトリロ三酢酸、ジエチレント
リアミン五酢酸、シクロヘキサンジアミン四酢酸、ヒド
ロキシエチルイミノジ酢酸、1−ヒドロキシエチリデン
−1,1−ジホスホン酸、ニトリロ−N、N、N−)リ
メチレンホスホン酸、エチレンジアミン−N、N、N”
Nl −テトラメチレンホスホン酸、エチレングリコ−
ル(0−ヒドロキシフェニル酢酸)及びそれらの塩を代
表例として挙げることができる。
また反転処理を実施する場合は通常黒白現像を行ってか
ら発色現像する。この黒白現像液には、ハイドロキノン
などのジヒドロキシベンゼン類、1−フェニル−3−ピ
ラゾリドンなどの3−ピラゾリドン類またはN−メチル
−P−アミノフェノールなどのアミノフェノール類など
公知の黒白現像主薬を単独であるいは組み合わせて用い
ることができる。
これらの発色現像液及び黒白現像液のpt+は9〜12
であることが一般的である。またこれらの現像液の補充
量は、処理するカラー写真感光材料にもよるが、−iに
感光材料1平方メートル当り31以下であり、補充液中
の臭化物イオン濃度を低減させておくことにより500
−以下にすることもできる。
発色現像後の写真乳剤層は通常漂白処理される。
漂白処理は定着処理と同時に行われてもよいしく漂白定
着処理)、個別に行われてもよい。更に、処理の迅速化
を図るため、漂白処理後に漂白定着処理する処理方法で
もよい。更に二種の連続した漂白定着浴で処理すること
、漂白定着処理の前に定着処理すること、又は漂白定着
処理後に漂白処理することも目的に応し任意に実施でき
る。
漂白剤としては、例えば鉄(■)、コバルト(■)、ク
ロム(■)、銅(It)などの多価金属の化合物、過酸
類、キノン類、ニトロ化合物等が用いられる。代表的漂
白剤としてはフェリシアン化物;重クロム酸塩;鉄(I
II)の有機錯塩、例えばエチレンジアミン四酢酸、ジ
エチレントリアミン五酢酸、シクロヘキサンジアミン四
酢酸、メチルイミノニ酢酸、1,3−ジアミノプロパン
四酢酸、グリコールエーテルジアミン四酢酸、などのア
ミノポリカルボン酸類もしくはクエン酸、酒石酸、リン
ゴ酸などの錯塩などを用いることができる。
これらのアミノポリカルボン酸鉄(I[[)錯塩を用い
た漂白液又は漂白定着液のpHは通常5.5〜8である
が、処理の迅速化のために、更に低いpHで処理するこ
ともできる。
漂白液、漂白定着液及びそれらの前浴には、必要に応し
て漂白促進剤を使用することができる。
有用な漂白促進剤の具体例は、次の明細書に記載されて
いる:米国特許第 3,893,858号、西独特許第
1,290,812号、特開昭53−95,630号、
リサーチ・ディスクロージャー17,129号(197
8年7月)などに記載のメルカプト基またはジスルフィ
ド結合を有する化合物;特開昭50−140.129号
に記載のチアゾリジン誘導体;米国特許第3,706,
561号に記載の千オ尿素誘導体;特開昭58−16,
235号に記載の沃化物塩;西独特許第2,748.4
30号に記載のポリオキシエチレン化合物類;特公昭4
5−8836号記載のポリアミン化合物:臭化物イオン
等が使用できる。なかでもメルカプト基またはジスルフ
ィド基を有する化合物が促進効果が大きい観点で好まし
く、特に米国特許第 3,893,858号、西独特許
第1.290,812号、特開昭53−95,630号
に記載の化合物が好ましい。更に、米国特許第4,55
2,834号に記載の化合物も好ましい。これらの漂白
促進剤は感光材料中に添加してもよい。撮影用のカラー
感光材料を漂白定着するときにこれらの漂白促進剤は特
に有効である。
定着剤としてはチオ硫酸塩、チオシアン酸塩、チオエー
テル系化合物、チオ尿素類、多量の沃化物塩等を挙げる
ことができるが、チオ硫酸塩の使用が一般的であり、特
にチオ硫酸アンモニウムが最も広範に使用できる。漂白
定着後の保恒剤としては、亜硫酸塩、重亜硫酸塩、スル
フィン酸類あるいはカルボニル重亜硫酸付加物が好まし
い。
本発明により処理され得る廃液が生じるハロゲン化銀カ
ラー写真感光材料は、脱銀処理後、水洗及び/又は安定
工程を経るのが一般的である。水洗工程での水洗水量は
、感光材料の特性(例えばカプラー等使用素材による)
、用途、更には水洗水温、水洗タンクの数(段数)、向
流、順流等の補充方式、その他種々の条件によって広範
囲に設定し得る。このうち、多段向流方式における水洗
タンク数と水量の関係は、ジャーナル オブ ザソサエ
ティ オプ モーション ピクチャーアンド テレヴィ
ジョン エンジニアズ(Journalof the 
5ociety of Motion Picture
 and Te1evision Engineers
)第64巻、第248−253頁(1955年5月号)
に記載の方法で求めることができる。
前記文献に記載の多段向流方式によれば、水洗水量を大
幅に減少し得るが、タンク内における水の滞留時間の増
加により、バクテリアが繁殖し、生成した浮遊物が感光
材料に付着する等の問題が生じる。前記カラー感光材料
の処理において、このような問題の解決策として、特開
昭62−288 、838号に記載のカルシウムイオン
、マグネシウムイオンを低減させる方法を極めて有効に
用いることができる。また、特開昭57−8.542号
に記載のイソチアゾロン化合物やサイアベンダゾール類
、塩素化イソシアヌール酸ナトリウム等の塩素系殺菌剤
、その他ベンゾトリアゾール等、堀口博著「防菌防黴剤
の化学」、衛生技術会場「微生物の滅菌、殺菌、防黴技
術」、日本防菌防黴学会績「防菌防黴剤事典」に記載の
殺菌剤を用いることもできる。
前記感光材料の処理における水洗水のpHは、4〜9で
あり、好ましくは5〜8である。
更に、前記感光材料は、上記水洗に代り、直接安定液に
よって処理することもできる。このような安定化処理に
おいては、特開昭57−8.543号、同5B−14,
834号、同60−220 、345号に記載の公知の
方法はすべて用いることができる。
又、前記水洗処理に続いて、更に安定化処理する場合も
あり、その例として、撮影用カラー感光材料の最終浴と
して使用される、ホルマリンと界面活性剤を含有する安
定浴を挙げることができる。
この安定浴にも各種キレート剤や防黴剤を加えることも
できる。
〔実施態様〕
以下、添付図面を参照して本発明の一実施態様を説明す
る。ただし本発明は本実施態様のみに限定されない。
第1図は本発明実施態様の写真処理廃液処理装置の概略
断面図である。廃液処理装置は濃縮前の廃液を貯溜する
第1貯溜槽10及び第2貯溜槽12を備え、第1貯溜槽
10には使用済漂白定着液等の含銀廃液が供給パイプ1
4から供給され、第2貯溜槽12には使用済現像液等の
非含銀廃液が供給パイプ16から供給される。第1貯溜
槽10内の含銀廃液はパイプ17及びポンプ18により
汲み上げられ、脱銀装置20に供給される。脱銀装置2
0は直列に配設した3基の脱銀基22からなり、各脱銀
基22内にはスチールウール24が充填され、含銀廃液
がスチールウール24と接することにより、銀が鉄と置
換され、スチールウール表面に銀が析出するようになっ
ている。含銀廃液は脱銀装置20を通過することにより
銀が除去され、第2貯溜槽12に落下する。第2貯溜槽
12内の非含銀廃液(以下、単に廃液という)はパイプ
25及びポンプ26により汲み上げられ、供給パイプ2
8から濃縮装置30に供給される。
濃縮装置30は供給された廃液を収容するとともに、収
容した廃液を蒸発する蒸発槽32と、蒸発槽32の外方
に所定間隙をもって設けた内箱34aと外箱34bとか
らなる水槽34を有する。
そして、蒸発槽32と水槽34との間には多数のベルチ
ェ素子36が配設され、ベルチェ素子36の放熱面は蒸
発槽32に接し、吸熱面は水槽34の内箱34aに接し
ている。蒸発槽32の上部と内箱34aの上部との間は
、シール部材38により液密にシールされている。
蒸発槽32内には収容された廃液を攪拌する攪拌部材4
0が設けられ、該攪拌部材40はモータ42により回転
駆動される。また、蒸発槽32の底部は排出パイプ44
が設けられ、排出パイプ44に設けた弁46を開くこと
により、蒸発槽32内の濃縮廃液は下方の濃縮廃液−時
貯溜器48に収容される。また、−時貯溜器48内の濃
縮廃液は排出パイプ50に設けた弁52を開くことによ
り、−時貯溜器48の下方に設けた最終貯溜器54に排
出される。最終貯溜器54は着脱可能に装着されている
水槽34内には、あらかじめ所定量の水が収容されてお
り、該水はポンプ56により循環パイプ58を通って循
環されるようになっている。また、水槽34内の水は、
循環パイプ58に設けた弁59を閉じ排出バイブロ0に
設けた弁62を開くことにより、濾過装置64に達する
ようになっている。濾過装置64には活性炭が充填され
ており、水の通過により水中の塵埃、有機物が吸着除去
される。この水は水洗水等に再利用することができる。
第2図は上記濃縮装置の一部切欠斜視図であり要部のみ
示す。
蒸発槽32は鉛直方向に長い直方体形状であり上部は開
口している。蒸発槽32の周囲には水槽34の内壁とな
る蒸発槽32よりわずかに丈の低い直方体形状の内箱3
4aが設けられている。蒸発槽32及び内箱34aは熱
伝導性の高い材料により成形されており、好ましくはア
ルミニウム1、チタン、ニッケル、ステンレス等の耐蝕
性を有する金属が採用される。場合によっては、これら
の金属に更に耐腐食性剤を塗布したものや、テフロン、
ガラス封入プラスチックを使用することも可能である。
蒸発槽32と内箱34aの間には、多数のベルチェ素子
36が設けられている。ベルチェ素子36は蒸発槽32
の周囲の各面に対して密に設けられている。ベルチェ素
子36は放熱面が蒸発槽32に接し、吸熱面が内箱34
aに接している。内箱34aの上端には蒸発槽32との
間隙を水密にシールするシール部材38が設けられてい
る。また、ベルチェ素子36どうじの間には、空気、断
熱材等が充填されている。
内箱34aの周囲には、直方体形状の外箱34bが設け
られており、内箱34aと外箱34bとにより水槽34
を構成し、内箱34aと外箱34bとの間に水が収容さ
れる。外箱34bの上部は天板66により閉塞されてお
り、天板66と蒸発槽32との間には水蒸気が流通可能
な空隙が形成されている。本実施態様においては、蒸発
槽32の上端にメツシュ状の支持部材68が設けられ、
該支持部材68が天板66を支持するようになっている
。そして、水槽34及び天板66により形成される内部
空間は実質的に気密に構成される。
ベルチェ素子36は通電により放熱面から放熱し蒸発槽
32を加熱し、吸熱面から吸熱し内箱34aを冷却する
。したがって、蒸発槽32内の廃液はベルチェ素子36
により加熱され、水槽34内の水はベルチェ素子36に
より冷却される。
蒸発槽32内に廃液が所定量供給され水槽34内に所定
量の水が収容された状態でベルチェ素子36に通電する
と、廃液は加熱されて水分が蒸発する。また、水はベル
チェ素子36により冷却されて温度が10°C程度まで
低下する。蒸発槽32内の廃液は40°C程度まで上昇
して廃液中の水分が蒸発し、含湿空気が水槽34へ流入
する。水槽34の水上に流入した含湿空気は水槽34内
の低温の水に冷却されることにより、水分が凝縮して水
に混入する。蒸発槽32内の廃液は攪拌部材40により
攪拌されるので、ペルチェ素子36からの放熱は廃液中
に均一に放散し、廃液は効率良く加熱される。また、水
槽34内の水はポンプ56により循環されるので、ペル
チェ素子36により均一に吸熱され、効率良く冷却され
る。
水分の凝縮は水槽34の内箱34aの外面、外箱34b
の内面及び水面において生ずる。廃液中から蒸発した水
分が水槽34において凝縮すると、廃液量は減少し水量
は増加する。水が所定量まで増加すると、循環パイプ5
8に設けた弁59が閉じられ排出バイブロ0に設けた弁
62が開かれ、水槽34内の水の一部は濾過装置64に
供給される。水は濾過装置64により有機物等が除去さ
れた後、下水等に放流したり、又は水洗水等に再利用し
てもよい。上記廃液処理装置は小型であるから、写真感
光材料の自動現像機の下部に設置すると、更に水の再利
用が容易になる。
なお、水槽34内の水は循環に必要な量が残されるよう
に設定される。水槽34内は実質的に気密であるから、
廃液及び外気の流入がない状態で水の排出を行うと、蒸
発槽32内は圧力が低下するので、廃液からの水分の蒸
発効率が高まる。
また、蒸発槽32内の廃液は40℃程度までしか上昇し
ないので、廃液中の亜硫酸塩、チオ硫酸塩等が分解して
亜硫酸ガス、千オ硫酸アンモニウム等の有害ガスが発生
することなく水分を蒸発させることができる。
また、ペルチェ素子36は通電制御により作動するので
、水分の蒸発及び凝縮処理に騒音が発生することはない
廃液中の水分の蒸発に従い、蒸発槽32内の廃液は濃縮
されて行く。濃縮廃液が所定量に達すると排出パイプ4
4に設けた弁46が開かれ、濃縮廃液は一時貯溜槽48
に落下する。−時貯溜槽48に濃縮廃液が収容された後
、−時貯溜槽48の排出パイプ50に設けた弁52が開
かれ、濃縮廃液は最終貯溜器54に排出される。
蒸発槽32からの濃縮廃液の排出の際に、蒸発槽32内
は大気圧より低くなっているので、直接大気圧中に排出
すると、蒸発槽32内に大気が急激に流入するが、濃縮
廃液を一時貯溜槽48に一旦収容した後に最終貯溜器5
4に排出することにより、大気の流入による濃縮廃液の
飛散等を防止することができる。
第3図は脱銀装置20の変形例の構成図である。
この脱銀装置20は含銀廃液内にキレート樹脂や各種(
高分子)重金属補集剤を混入して銀をコロイド状に析出
させる構成である。キレート樹脂としては、例えばミヨ
シ油脂■製エポフロックし1 (商品名)が用いられる
。脱銀槽70には、含銀廃液供給パイプ17から含銀廃
液が供給され、またキレート剤収容タンク72内からポ
ンプ74によりキレート剤76が供給される。キレート
剤としては例えばエポフロックが用いられる。エポフロ
ツタは含銀廃液1000d当たり1〜10戚供給される
含銀廃液中にキレート剤が混入され、10〜20分程度
経過すると、含銀廃液中の銀がコロイド状になって析出
して沈澱する。そして、銀の沈澱後、排出パイプ78に
設けたポンプ80によりうわずみ液を濾過装置82に供
給して濾過した後、濾液を前述の第2貯溜槽12に供給
する。その結果、第2貯溜槽12には非含銀廃液が供給
される。
脱銀槽70は1基でも機能するが、含銀廃液が連続的に
供給される場合は、複数の脱銀槽70を並列に設けて一
つの脱銀槽70からオーバーフローした含銀廃液を他の
脱銀槽70に供給して、並行して脱銀処理を行うことが
好ましい。
実施例 第2図に示す構成の濃縮装置30により、写真処理廃液
576−を濃縮した。蒸発槽32は5US316からな
り、幅さ6cm、奥行き6cm、高さ30cmである。
水槽34を構成する内箱34a及び外箱34bも5US
316からなり、あらかしめ水槽34内には廃液とほぼ
同じ水深になるように水を充填した。ペルチェ素子36
は一辺が3 cmの正方形の放熱面及び吸熱面を有し、
これを蒸発槽32の水深16cmに相当する高さまでの
周面に均一に設けた。蒸発槽32の下面には4個のベル
チエ素子36を設け、他の4つの外周面には8個ずつの
ペルチェ素子36を設け、合計36個のペルチェ素子3
6により廃液の加熱及び水の冷却を行った。ペルチェ素
子36の総駆動電力は360Wであった。
上記装置により廃液の濃縮処理を1時間行い、あらかじ
め充填した水量を水槽34内に残して、排出された総水
量を測定した結果、廃液中から200−の水を得ること
ができた。
〔発明の効果〕
本発明によれば、蒸発槽と水槽の間に設けたペルチェ素
子の放熱面が蒸発槽に接し、吸熱面が水槽に接すること
により、蒸発槽内の廃液の加熱及び水槽内の水の冷却を
同時に行うことができる。
水槽内の水を冷却することにより、水槽上部の空気温度
は低温に維持されるので、蒸発槽から水槽上部に流入す
る含湿空気中の水分は水槽内で凝縮され、水槽内の水に
混入する。そして、水槽内の水を適宜排出することによ
り、蒸発槽内が減圧されるので、処理の進行に伴って蒸
発効率が向上する。更に、蒸発槽内の廃液及び水槽内の
水を循環することにより、ペルチェ素子の放熱面及び吸
熱面における熱交換が効率良く行われ、廃液の加熱及び
含湿空気の冷却を効率良く行うことができる。
また、廃液の加熱及び水分の凝縮を行うペルチェ素子は
機械的な駆動構成によらず電気的に駆動されるので、小
型であるばかりか省電力で駆動することができしかも騒
音がない。
上記廃液処理装置は小型に構成できるので、写真感光材
料の自動現像機と一体に組み込むことも可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は写真処理廃液処理装置の概略断面図、第2図は
濃縮装置の一部切欠斜視図、 第3図は脱銀装置の変形例の構成図である。 図中符号: 1〇−第1貯溜槽   12−第2貯溜槽14−・−含
銀廃液供給バイブ 16−非含銀廃液供給バイブ 20・−・脱銀装置    22−説銀塔スチールウー
ル 30 蒸発槽     34 外箱     34 ペルチェ素子  38 攪拌部材    48 最終貯溜器   58 濾過装置    66 支持部材    70 キレート剤収容タンク 濾過装置 濃縮装置 a−−内箱 ・−水槽 シール部材 一時貯溜器 ・−循環バイブ 天板 脱銀槽 第1図 第2図 手続補正書 平成2年 7月16日

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 実質的に気密に構成した蒸発槽内で写真処理廃液を加熱
    して廃液中の水分を蒸発させ、蒸発した水分を凝縮する
    写真処理廃液処理装置において、蒸発槽の周囲の少なく
    とも一部に水槽を設けるとともに、水槽上部と蒸発槽上
    部とが連通する気密空間を形成し、蒸発槽と水槽との間
    にペルチエ素子を設け、該ペルチエ素子の放熱面が蒸発
    槽に接し、吸熱面が水槽に接していることを特徴とする
    廃液処理装置
JP14746090A 1990-06-07 1990-06-07 写真処理廃液処理装置 Pending JPH0440281A (ja)

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