JPH0326387A - 写真処理廃液処理装置 - Google Patents

写真処理廃液処理装置

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JPH0326387A
JPH0326387A JP16081389A JP16081389A JPH0326387A JP H0326387 A JPH0326387 A JP H0326387A JP 16081389 A JP16081389 A JP 16081389A JP 16081389 A JP16081389 A JP 16081389A JP H0326387 A JPH0326387 A JP H0326387A
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JP
Japan
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air
waste liquid
temperature
cooler
photographic processing
Prior art date
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Pending
Application number
JP16081389A
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English (en)
Inventor
Eiichi Tadokoro
榮一 田所
Masaharu Yamada
正治 山田
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0326387A publication Critical patent/JPH0326387A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は写真の現像処理廃液を濃縮するために用いられ
る写真処理廃液処理装置に関する。
〔従来の技術〕
写真の現像処理によってもたらされた廃液は、公害防止
の点から河川等に廃棄することができないため、専門業
者に処理を依頼しているのが実情である。写真処理廃液
は大部分が水であるので、写真処理廃液を濃縮又は固化
すれば、保管量は極めて少量でもよいことになり、保管
のスペース及びその後の処理も簡単になり、専門業者へ
の委託経費も大幅に削減される。
そのための装置として、写真処理廃液中に含まれている
固形分を水分と分離する写真処理廃液処理装置がある。
写真処理廃液処理装置としては、吸気口と排気口を備え
た本体ケースの中に、廃液を溜める貯液手段と、廃液の
加熱蒸発手段と、蒸発手段に廃液を供給する手段と、上
記を凝縮する熱交換手段及び/又は熱交換手段を通して
加熱蒸発手段に空気を送る手段とを有する装置であった
。(特開昭63−=19655号、特開昭63−107
795号各公報参照) しかしながら、従来の装置は廃液の加熱蒸発の際に、6
0〜90℃に廃液温度を上昇させて蒸発を促進させるこ
とにより、写真処理液の定着液や漂白定着液としてよく
用いられるチオ硫酸アンモニウムや亜硫酸液が高温のた
めに分解し、亜硫酸ガス,硫化水素,アンモニアガス等
の有害ないし極めて悪臭性のガスが発生する。そして、
これらのガスが本体ケースの排気口より装置外に放出さ
れると、装置周囲の雰囲気を汚染してしまうので、この
問題を解決するために、凝結水の濾過装置、排ガス吸着
装置、濃縮液排出機構、消臭剤供給手段、同化剤供給手
段等の2次処理装置を必要とし、装置全体が非常に複雑
な大きな装置となり、運転操作も複雑であった。
更に、蒸発効率を高めるために、大型の蒸発手段を備え
るので、装置が大型化するとともに、消費電力も増大す
る。
上記問題点を解消し、2次処理装置を必要とせず、小型
かつ処理効率の高い写真処理廃液処理装置として、密閉
した本体ケース内で、写真処理廃液に一部浸漬した蒸発
媒体に廃液を付着又は含浸し、廃液を空気にさらして蒸
発させる蒸発部と、蒸発した水分を凝縮させる空気冷却
器とを有する写真処理廃液処理装置が考えられる。
この場合、空気中の水分を凝縮させる空気冷却器と、そ
の後の空気を加熱する空気加熱器として、冷凍装置の冷
却器及び放熱部を使用して熱経済を図ることができる。
〔発明が解決しようとする課題〕
凝縮部及び空気加熱部として、冷凍装置の冷却器と放熱
部を併用した場合、熱経済の面からは有利であるが、実
際には放熱部における放熱量が冷却器における吸熱量よ
りも常に多いために、空気の温度が次第に上昇する傾向
にあり、廃液処理能力が変化して処理品質が一定でなく
なり、また本体ケース内の高温化により、装置内に廃液
による腐食が発生するという問題点がある。
本発明の目的は上記問題点を解消し、本体ケース内の蒸
発媒体通過後で空気冷却器通過前の空気温度を一定に保
つことのできる写真処理廃液処理装置を提供することに
ある。
〔課題を解決するための手段及び作用〕本発明の上記目
的は、実質的に密閉した本体ケース内で、写真処理廃液
に一部浸漬した蒸発媒体に廃液を付着又は含浸し、廃液
を汲み上げ空気にさらして蒸発させる蒸発部と、蒸発し
た水分を冷却して凝縮させる空気冷却器と、循環空気の
空気加熱器とを有する写真処理廃液処理装置において、
循環空気の温度を検出する温度検出手段と、蒸発部へ流
れる空気を冷却する電子冷凍機と、温度検出手没により
検出した温度に基づいて、循環空気の温度を15〜30
℃に維持するように電子冷凍機の作動を制御する制御装
置を備えた写真処理廃液処理装置によって達或される。
すなわち、本体ケース内の蒸発部に送られる空気を電子
冷凍機により冷却し、蒸発媒体通過後で空気冷却器通過
前の空気温度を15〜30℃、好ましくは20〜25℃
に維持して循環することにより、写真処理廃液中からチ
オ硫酸アンモニウムや亜硫酸塩が分解し、亜硫酸ガス、
硫化水素、アンモニア等の有害もしくは悪臭ガスが発生
することなく、廃液から効率良く水分を回収することが
できる。
本発明において、空気中の水分を凝縮するためには、蒸
発媒体通過後の空気温度を露点温度以下に下げる必要が
あるので、空気冷却器(凝縮器)として例えば冷凍装置
の冷却器を用いるまた、水分を除去された空気を加熱す
るための空気加熱器としては、例えば冷凍装置の放熱部
を用いる。
本発明は、凝縮部における空気冷却器及び空気加熱器が
、それぞれ冷凍装置の冷却器及び放熱部である場合に有
効である。すなわち、密閉した本体ケース内に冷凍装置
の冷却器と放熱部とを設けると、実際には放熱部による
放熱量は冷却器による吸熱量以上であるので、本体ケー
ス内の空気温度が上昇する傾向にある。そこで、温度が
上昇し過ぎた空気を電子冷凍機により冷却して、循環空
気の温度、特に蒸発媒体通過後で空気冷却器通過前の空
気温度を15〜30℃、好ましくは20〜25℃の範囲
内で一定に維持することにより、本体ケース内の温度上
昇を防止することができ、写真処理廃液による処理装置
の腐食を防止することができる。
本発明における電子冷凍機とは、異種の金属の接触面を
通じて直流電流を流した時、その接触面に熱放出または
熱吸収が起こるいわゆるペルチェ効果を利用した、熱電
変換現象による電子冷却素子を備えた電子冷凍機をいう
すなわち、ペルチェ効果を利用した電子冷凍機の冷却部
を凝縮部として用いることにより、凝縮部の占有領域を
低減することができ、写真処理廃液処理装置を小型に構
或することができる。
また、凝縮時の可動部品が少ないので保守が容易であり
、ランニングコストを低減することができる。
更に、電子冷凍機は温度調整が容易なので、処理装置内
の空気温度を調整して、廃液中の水分の蒸発、凝縮を効
率良く行うことができる。
電子冷却素子に用いられる異種の金属は、好ましくは半
導体の熱電素子であり、例えばビスマス●テルル系、鉛
自ゲルマニウム●テルル系、シリコン・ゲルマニウム系
、セレン化合物、鉄ケイ化物等がある。
電子冷凍機の原理を第2図を用いて説明する。
第2図に示すように、電子冷凍機はn型半導体21とp
型半導体22の一端に接する第1金属板23と、n型半
導体2lとp型半導体22のそれぞれの他端に接する第
2金属板24.25と、第2金属板24.25に接点2
6.27を有する直流電源6とからなる。これらからな
る直流回路に電流を流すと、第1金属板23は吸熱し、
第2金属板24.25は発熱する。そして、第l金属板
23に設けたフィン28は冷却(吸熱〉部となり、第2
金属板24.2’5に絶縁体29を介して設けたフィン
30は加熱(放熱〉部となる。
冷却及び放熱を促進するためには、フィンの前方にファ
ンを設置する。
写真処理廃液処理装置内の循環空気は、15〜30℃、
好ましくは20〜25℃の低温度に維持されることによ
り、写真処理廃液は高温によりチオ硫酸アンモニウムや
亜硫酸塩が分解することはなく、亜硫酸ガス、硫化水素
、アンモニアガス等の有害ないし極めて悪臭性のガスが
発生することなく、廃液中の水分を蒸発、凝縮させるこ
とができる。特願昭6 3−2 5 2 1 4 3号
明細書に開示されているように、空気温度、特に蒸発媒
体通過前で空気冷却器通過後の空気温度を上記範囲内で
調整することにより、廃液中の水分の蒸発が促進される
本発明における蒸発媒体としては、回転移動し通気性を
有する布状のエンドレスベルトが好ましく、その材質と
しては不燃性のカーボンやグラスファイバー等の無機繊
維やアラミド繊維等を用いる。また、廃液を多く付着又
は含浸させるためには、メッシュ構造あるいは3次元構
造の織布であることが好ましい。これらは本出願人の出
願に係る特開昭63−156501号公報、特願昭63
−204807号明細書等に開示されている。
本発明において、装置内の空気をファンにより循環する
ことが好ましいが、その際、循環方向は蒸発媒体の蒸発
面に対して並行でも直角方向のいずれでもよく、好まし
くは直角方向である。
なお、本発明における実質的に密閉した本体ケースとは
、本体ケースに写真処理廃液を供給する場合、凝縮水を
本体ケースから取り出す場合など以外は、本体ケース内
の空気、場合によっては悪臭性の空気が外へ漏失しない
程度に、外界と分離されているものを意味する。
本写真処理廃液処理装置に得られた凝縮水は必要に応じ
て簡単な処理(例えばpH調整)を行った後、下水へ流
すこともできる。
また、本写真処理廃液処理装置で得られた濃縮された写
真処理廃液は回収して加熱焼却することができる。濃縮
廃液を廃液槽から抜き取る場合には、廃液槽の底に設け
られた栓をあけることにより、容易に抜き取ることがで
きる。濃縮廃液を抜き取る際には、運搬性、抜取後の取
扱性の向上のために、同化剤を用いて濃縮廃液を固化す
ることができる。固化剤として用いられるものは、詳し
くは特願平1−9 6 4 3 5、同1−96436
号9 10 明細書、特開昭61−231548号公報に記載されて
いる。
また、本発明における写真処理廃液とは、現像(カラー
、黒白)、漂白、漂白定着、安定等の写真処理を行った
後の廃液であればいかなる廃液であってもよい。
〔実施例〕
本発明の一実施例を図を用いて説明する。但し本発明は
本実施例のみに限定されるものではない。
第1図は本発明の写真処理廃液処理装置の一実施例の概
略側面図である。
写真処理廃液処理装置1の密閉した本体ケース2の中に
、写真処理廃液を収容する廃液槽3が本体ケースより取
出し可能に据付けられている。廃液槽3への廃液の補充
は配管31と弁32によって本体ケース2外より行える
。廃液槽3内の廃液のレベルコントロールは別に行える
ようになっている(図示せず)。
蒸発媒体としてのエンドレスベルト4は、グラスファイ
バーより作られたメッシュ構造で、その蒸発面を循環風
に対して直角にして回転移動する。
そして、エンドレスベルト4は下部を廃液槽3内の廃液
に浸漬され、回転により廃液を汲み上げている。
本実施例においては、2つのエンドレスベルト4をそれ
ぞれ独立に設けて駆動しているが、複数のベルトをスペ
ーサを介して重畳して駆動することにより、蒸発効率を
変えずにエンドレスベルト4の設置領域を低減すること
ができる。
エンドレスベルト4により汲み上げられた廃液は蒸発し
、蒸発した水分が空気中に含まれる。
蒸発した水分を充分含んだ循環空気は、冷凍6装置の冷
却器(凝縮器)8によって露点以下に冷却され、凝縮し
た水分は受器9に落下する。水分を除去された循環空気
は次いで冷凍装置の放熱部(空気加熱器〉 11によっ
て加熱される。
放熱部11の次には循環用ファン12があり、蒸発用フ
ァン5と協力して空気を循環させる。
受器9に溜った凝縮水は装置の本体ケース2外に取出さ
れ、廃棄又は再利用される。
11 12 また、冷凍装置の圧縮器71は本体ケース2外に設けら
れる。
冷却されて水分を除去された空気は、放熱部l1により
加熱されるが、密閉した本体ケース2内において、設定
した所定温度より高めに加熱される−傾向にある。した
がって、加熱された空気を電子冷凍機14の冷却器28
により冷却し、蒸発媒体通過後で空気冷却器通過前の空
気温度が15〜30℃、好まし《は20〜25℃になる
ように所定温度に調節した後、冷却した空気を蒸発用フ
ァン5により再び蒸発部へ送り込み、エンドレスベルト
4に付着した廃液の水分を蒸発させる。
電子冷凍機14の冷却器28は所定の温度に空気を冷や
し、空気の相対湿度を下げることによって、廃液から蒸
発する水分の受入量を確実に安定化させる役目をなす。
電子冷凍機14の冷却器28の調節は電子冷凍機の直流
電源6を制御装置38によって制御する。
また、廃液槽3の上方には、蒸発部におけるエンドレス
ベルト通過後で空気冷却器通過前の空気温度を検出する
温度センサ35が設けられ、この温度センサ35は制御
装置38と接続されている。
そして、温度センサ35により空気の温度を検出し、検
出した温度に基づいて制御装置38は電子冷凍機の直流
電源6の電圧を制御して、冷却器28により空気を冷却
し、蒸発部におけるエンドレスベルト通過後で空気冷却
器通過前の空気温度が10〜40℃になるように、維持
する。
温度センサ35は、好ましくは蒸発部の下流・側すなわ
ち空気冷却器8の直前に設けられる。温度センサ35に
より蒸発部におけるエンドレスベルト通過後で空気冷却
器通過前の空気温度を検出し、制御装置38により電子
冷凍機の冷却器28の作動を制御してエンドレスベルト
通過後で空気冷却器通過前の空気の温度を一定に維持す
ることにより、単位時間当たりの蒸発、凝縮能力を一定
にすることができ、また処理能力を調整することもでき
る。
また、冷凍装置の圧縮機71は本体ケース2外に設けら
れている。したがって、本装置のように19 14 密閉本体ケース2の中に外気の吸引がない状態での運転
時に、蒸発に用いる空気の加温、冷却の熱収支にモータ
の余熱が影響することはない。
〔発明の効果〕
本発明の写真処理廃液処理装置によれば、温度検出手段
により蒸発部の温度を検出し、検出した温度に基づいて
電子冷凍機の作動を制御して空気を冷却し、蒸発部の循
環空気温度、特に蒸発媒体通過後で空気冷却器通過前の
空気温度を15〜30℃、好ましくは20〜25℃に維
持するので、本体ケース内が高温化することはない。し
たがって、高温により写真処理廃液中のチオ硫酸アンモ
ニウムや亜硫酸塩が分解して.、亜硫酸ガス、硫化水素
、アンモニ、ア等の有害もしくは悪臭性のガスが発生す
ることはない。更に、ガスを処理するための第2次処理
装置が簡易になるので、写真処理廃液処理装置を小型に
構或することができる。
また、本体ケース内が高温化することがないので、写真
処理廃液が処理装置内を腐食することはなく、処理装置
の耐久性が向上する。
また、蒸発部へ流れる空気を電子冷凍機の冷却部により
冷却することにより、蒸発部における蒸発媒体通過後で
空気冷却器通過前の空気温度調整が容易であり、蒸発媒
体通過後で空気冷却器通過前のの空気温度を一定に維持
することができる。
更に、電子冷凍機は従来の冷凍装置に比較し、圧縮機等
が不要であり小型であるので、写真処理廃液処理装置を
小型に構或することができる。
したがって、コンパクトで取扱いが容易でしかも処理効
率の高い廃液処理装置を提供することができ、廃液処理
装置を自動現像装置と一体化、もしくは自動現像装置に
内蔵することも可能゛になった。
【図面の簡単な説明】
第F図は本発明の写真処理廃液処理装置の一実施例の概
略側面図、 第2図は本発明に係わる電子冷凍機の原理図である。 図中符,号: 1 写真処理廃液処理装置 15 16 2 密閉本体ケース  3 廃液槽 4 エンドレスベルト 5 蒸発用ファン6 電子冷凍
機の直流電・源 7l 圧縮機 8 空気冷却器    9 受器 1一 放熱部     12・循環用ファンl n型半
導体 2 p型半導体   23 金属板 4,25 金属板 6.27・ 接点 8 電子冷凍機の冷却器 9 絶縁体 0−・電子冷凍機の放熱部 1 配管      32 弁 5 温度センサ 8 制御装置 17 手続補正書 1.萼1牛のヌレ六 平威1年特許願第160813号 2.発明の名称 写真処理廃液処理装置 3.補正をする者 酬牛との隔:特許出願人 名称(520)富士写真フイルム株式会社4.代理人 住所〒100 東京都千代田区霞が関3丁目8番1号 虎の門三井ビル14階  電話(581)−9601 
(イセみ5.補正命令の日付:(自発) 6.補正により増加する請求項の数二〇7.補正の対象 明細書の「発明の詳細な説明」の欄 8.補正の内容 「発明の詳細な説明」の欄を次のように補正する。 (1)明細書第11頁3〜6行目の「また、本発明にお
ける写真処理廃液とは、・・・・・・廃液であってもよ
い。」を下記の通りに補正する。 「また、本体ケース内の気圧を760+mnHgより低
く、好ましくは1〜700mmHg、更に好ましくは5
〜400mmHg、更に好ましくは10〜30mml{
Hに減圧して廃液から水分を蒸発させ、蒸発した水分を
凝縮してもよい。 また、本発明における写真処理廃液とは、現像(カラー
、黒白)、漂白、漂白定着、定着、水洗、安定等の写真
処理を行った後の廃液であればいかなる廃液であっても
よい。これらの各処理廃液はすべて混合して処理されて
もよく、単独で処理されてもよい。また、水洗処理と安
定処理の廃液を混合し、現像処理、定着処理及び漂白処
理の廃液を混合してそれぞれ処理してもよく、更に他の
組合せで混合して処理してもよい。 上記廃液は感光材料の写真処理に用いられた種々の処理
液を含み得るものであって、以下これらの処理液につい
て説明する。 感光材料の現像処理に用いる発色現像液は、好ましくは
芳香族第一級アミン系発色現像主薬を主或分とするアル
カリ性水溶液である。この発色現像主薬としては、ア果
ノフェノール系化合物も有用であるが、p−フェニレン
ジア藁ン系化合物が好ましく使用され、その代表例とし
ては3−メチル−4−アミノーN,N−ジェチルアニリ
ン、3−メチル−4−アくノーN一エチルーN一β−ヒ
ドロキシエチルアニリン、3−メチル−4−アくノN一
エチルーN−β−メタンスルホンアくドエチルアニリン
、3−メチル−4−アミノーN一エチルーN−β−メト
キシエチルアニリン及びこれらの硫酸塩、塩酸塩もしく
はp一トルエンスルホン酸塩が挙げられる。これらの化
合物は目的に応じ2種以上併用することもできる。 発色現像液は、アルカリ金属の炭酸塩、ホウ酸塩もしく
はリン酸塩のようなpu緩衝剤、臭化物塩、沃化物塩、
ベンズイごダゾール類、ペンゾチアゾール類もしくはメ
ルカプト化合物のような現像抑制剤またはカブリ防止剤
などを含むのが一般的である。また必要に応じて、ヒド
ロキシルア旦ン、ジエチルヒドロキシルア果ン、亜硫酸
塩ヒドラジン類、フェニルセごカルバジド類、トリエタ
ノールアミン、カテコールスルホン酸類、トリエチレン
ジアミン(l,4−ジアザビシクロ[2,2,2] オ
クタン)類の如き各種保恒剤、エチレングリコール、ジ
エチレングリコールのような有機溶剤、ベンジルアルコ
ール、ポリエチリングリコール、四級アンモニウム塩、
アくン頻のような現像促進剤、色素形威カブラー、競争
カプラー、ナトリウムポロンハイドライドのようなカブ
ラセ剤、l−フェニル−3−ビラゾリドンのような補助
現像主薬、粘性付与剤、アミノポリカルボン酸、ア藁ノ
ボリホスホン酸、アルキルホスホン酸、ホスホノカルボ
ン酸に代表されるような各種キレート剤、例えば、エチ
レンジアくン四酢酸、ニトリロ三酢酸、ジェチレントリ
アくン五酢酸、シクロヘキサンジアミン四酢酸、ヒドロ
キシエチルイくノジ酢酸、1−ヒド口キシエチリデン−
1.1−ジホスホン酸、ニトリローN, N, N一ト
リメチレンホスホン酸、エチレンジアξンーN, N,
 N’ , N’ −テトラメヂレンホスホン酸、エチ
レンジアミンージ(0−ヒドロキシフエニル酢酸)及び
それらの塩を代表例として挙げることができる。 また反転処理を実施する場合は通常黒白現像を行ってか
ら発色現像する。この黒白現像液には、ハイドロキノン
などのジヒドロキシベンゼン類、1−フェニル−3−ピ
ラゾリドンなどの3−ピラゾリドン類またはN−メチル
ーP−アくノフェノールなどのアミノフェノール類など
公知の黒白現像主薬を単独であるいは組み合わせて用い
ることができる。 これらの発色現像液及び黒白現像液のpHは9〜12で
あることが一般的である。またこれらの現像液の補充量
は、処理するカラー写真感光材料にもよるが、一般に感
光材料1平方メートル当り3l以下であり、補充液中の
臭化物イオン濃度を低減させておくことにより500一
以下にすることもできる。補充量を低減する場合には処
理槽の空気との接触面積を小さくすることによって液の
蒸発、空気酸化を防止することが好ましい。また現像液
中の臭化物イオンの蓄積を抑える手段を用いることによ
り補充量を低減することもできる。 発色現像後の写真乳剤層は通常漂白処理される。 漂白処理は定着処理と同時に行われてもよいし(漂白定
着処理)、個別に行われてもよい。更に、処理の迅速化
を図るため、漂白処理後に漂白定着処理する処理方法で
もよい。更に二槽の連続した漂白定着浴で処理すること
、漂白定着処理の前に定着処理すること、又は漂白定着
処理後に漂白処理することも目的に応じ任意に実施でき
る。 漂白剤としては、例えば鉄(■)、コバルト(■)、ク
ロム(■)、銅(n)などの多価金属の化合物、過酸類
、キノン類、ニトロ化合物等が用いられる。代表的漂白
剤としてはフェリシアン化物;重クロム酸塩;鉄(I[
[)もしくはコバルト(1)の有機錯塩、例えばエチレ
ンジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、シク
ロヘキサンジア旦ン四酢酸、メチルイミノニ酢酸、1.
3−ジアミノプロパン四酢酸、グリコールエーテルジア
ξン四酢酸、などのア旦ノボリカルボン酸頬もしくはク
エン酸、酒石酸、リンゴ酸などの錯塩:過硫酸塩;臭素
酸塩;過マンガン酸塩;ニトロベンゼン類などを用いる
ことができる。これらのうちエチレンジアξン四酢酸鉄
(m)錯塩を始めとするアミノボリカルボン酸鉄(II
I)錯塩及び過硫酸塩は迅速処理と環境汚染防止の観点
から好ましい。 更にア果ノボリカルポン酸鉄(III)錯塩は、漂白液
においても漂白定着液においても特に有用である。これ
らのアごノポリカルボン酸鉄(III)錯塩を用いた漂
白液又は漂白定着液のpHは通常5.5〜8であるが、
処理の迅速化のために、更に低いpnで処理することも
できる。 漂白液、漂白定着液及びそれらの前浴には、必要に応じ
て漂白促進剤を使用することができる。 有用な漂白促進剤の具体例は、次の明細書に記載されて
いる:米国特許第 3.893.858号、西独特許第
1.290,812号、特開昭53−95.630号、
リサーチ・ディスクロージャー17,129号(197
8年7月)などに記載のメルカプト基またはジスルフィ
ド結合を有する化合物;特開昭50−140, 129
号に記載のチアゾリジン誘導体;米国特許第3.706
,561号に記載のチオ尿素誘導体;特開昭58−16
, 235号に記載の沃化物塩;西独特許第2, 74
8, 430号に記載のポリオキシエチレン化合物類;
特公昭45−8836号記載のポリアごン化合物;臭化
物イオン等が使用できる。なかでもメルカブト基または
ジスルフィド基を有する化合物が促進効果が大きい観点
で好ましく、特に米国特許第 3, 893, 858
号、西独特許第1.290.812号、特開昭53−9
5, 630号に記載の化合物が好ましい。更に、米国
特許第4.552,834号に記載の化合物も好ましい
。これらの漂白促進剤は感光材料中に添加してもよい。 撮影用のカラー感光材料を漂白定着するときにこれらの
漂白促進剤は特に有効である。 定着剤としてはチオ硫酸塩、チオシアン酸塩、チオエー
テル系化合物、チオ尿素類、多量の沃化物塩等を挙げる
ことができるが、チオ硫酸塩の使用が一般的であり、特
にチオ硫酸アンモニウムが最も広範に使用できる。漂白
定着後の保恒剤としては、亜硫酸塩、重亜硫酸塩、スル
フィン酸頻あるいはカルボニル重亜硫酸付加物が好まし
い。 ハロゲン化銀カラー写真感光材料は、脱銀処理後、水洗
及び/又は安定工程を経るのが一般的である。水洗工程
での水洗水量は、感光材料の特性(例えばカプラー等使
用素材による)、用途、更には水洗水温、水洗タンクの
数(段数)、向流、順流等の補充方式、その他種々の条
件によって広範囲に設定し得る。このうち、多段向流方
式における水洗タンク数と水量の関係は、ジャーナルオ
ブ ザ ソサエティ オブ モーション ピクチャー 
アンド テレヴイジョン エンジニアズ(Journa
l of the Society of Motio
n Picture andTelevision E
ngineers)第64巻、第248−253頁(1
955年5月号)に記載の方法で求めることができる。 前記文献に記載の多段向流方式によれば、水洗水量を大
幅に減少し得るが、タンク内における水の滞留時間の増
加により、バクテリアが繁殖し、生或した浮遊物が感光
材料に付着する等の問題が生じる。前記カラー感光材料
の処理において、このような問題の解決策として、特開
昭62−288 , 838号に記載のカルシウムイオ
ン、マグネシウムイオンを低減させる方法を極めて有効
に用いることができる。また、特開昭57−8,542
号に記載のイソチアゾロン化合物やサイアベンダゾール
類、塩素化イソシアヌール酸ナトリウム等の塩素系殺菌
剤、その他ペンゾトリアゾール等、堀口博著「防菌防黴
剤の化学」、衛生技術会編「微生物の滅菌、殺菌、防黴
技術」、日本防菌防黴学会編「防菌防黴剤事典」に記載
の殺菌剤を用いることもできる。 上記感光材料の処理における水洗水のpHは、4〜9で
あり、界ましくは5〜8である。水洗水温、水洗時間も
、感光材料の特性、用途等で種々設定し得るが、一般に
は15〜45゜Cで20秒〜IO分、好ましくは25〜
40゜Cで30秒〜5分の範囲が選択される。 更に、前記感光材料は、上記水洗に代り、直接安定液に
よって処理することもできる。このような安定化処理に
おいては、特開昭57−8, 543号、同58−14
,834号、同60−220,345号に記載の公知の
方法はすべて用いることができる。 又、前記水洗処理に続いて、更に安定化処理する場合も
あり、その例として、撮影用カラー感光材料の最終浴と
して使用される、ホルマリンと界面活性剤を含有する安
定浴を挙げることができる。 この安定浴にも各種牛レート剤や防黴剤を加えることも
できる。 上記水洗及び/又は安定液の補充に伴うオーバーフロー
液は脱銀工程等他の工程において再利用することもでき
る。 上記ハロゲン化銀カラー感光材料には処理の簡略化及び
迅速化の目的で発色現像主薬を内蔵しても良い。内蔵す
るためには、発色現像主薬の各種プレカーサーを用いる
のが好ましい。例えば米国特許第3,342,597号
記載のインドアニリン系化合物、同第3,342.59
9号、リサーチ・ディスクロージャー14,850号及
び同15.159号記載のシッフ塩基型化合物、同13
,924号記載のアルドール化合物、米国特許第3,7
19,492号記載の金属塩錯体、特開昭53−135
,628号記載のウレタン系化合物を挙げることができ
る。 上記ハロゲン化銀カラー感光材料は、必要に応して、発
色現像を促進する目的で、各種のlーフェニル−3−ビ
ラゾリドン類を内蔵しても良い。典型的な化合物は特開
昭56−64.339号、同5714.4547号、お
よび同5B−115, 438号等に記載されている。 上記感光材料に内蔵された化合物は感光材料の処理中に
感光材料から処理液中に溶出するものであり、したがっ
てこのような感光材料を処理した場合に生ずる廃液中に
はこれらの化合物も含まれている。 上記各種処理液は10゜C〜50“Cにおいて使用され
る。通常は33゜C〜38゜Cの温度が標準的であるが
、より高温にして処理を促進し処理時間を短縮したり、
逆により低温にして画質の向上や処理液の安定性の改良
を達戒することができる。また、感光材料の節銀のため
西独特許第2,226,770号又は米国特許第3.6
74,499号に記載のコバルト補力もしくは過酸化水
素補力を用いた処理を行ってもよい。」11 12 (2)明細書第14頁8行目の「10〜40゜C」を「
15〜30’C,好ましくは20〜25゜C」と補正す
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 実質的に密閉した本体ケース内で、写真処理廃液に一部
    浸漬した蒸発媒体に廃液を付着又は含浸し、廃液を汲み
    上げ空気にさらして蒸発させる蒸発部と、蒸発した水分
    を冷却して凝縮させる空気冷却器と、循環空気の空気加
    熱器とを有する写真処理廃液処理装置において、循環空
    気の温度を検出する温度検出手段と、蒸発部へ流れる空
    気を冷却する電子冷凍機と、温度検出手段により検出し
    た温度に基づいて、循環空気の温度を15〜30℃に維
    持するように電子冷凍機の作動を制御する制御装置を備
    えた写真処理廃液処理装置
JP16081389A 1989-06-26 1989-06-26 写真処理廃液処理装置 Pending JPH0326387A (ja)

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