JPH03293078A - 写真処理廃液の蒸発濃縮装置 - Google Patents

写真処理廃液の蒸発濃縮装置

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JPH03293078A
JPH03293078A JP9357690A JP9357690A JPH03293078A JP H03293078 A JPH03293078 A JP H03293078A JP 9357690 A JP9357690 A JP 9357690A JP 9357690 A JP9357690 A JP 9357690A JP H03293078 A JPH03293078 A JP H03293078A
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JP
Japan
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waste liquid
photographic processing
water
processing waste
concentration
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JP9357690A
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Masayuki Kurematsu
雅行 榑松
Nobutaka Goshima
伸隆 五嶋
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は写真処理廃液の蒸発濃縮装置の濃縮速度向上技
術に関する。
〔発明の背景〕
一般に、ハロゲン化銀写真感光材料の写真処理は、黒白
感光材料の場合には、現像、定着、水洗等、カラー感光
材料の場合には発色現像、漂白定着(又は漂白、定着)
、水洗、安定化等の機能の1つ又は2つ以上を有する処
理液を用いた行程を組合わせて行われている。
そして、多量の感光材料を処理する写真処理においては
、処理によって消費された成分を補充し方、処理によっ
て処理液中に溶出或は蒸発によって濃化する成分(例え
ば現像液における臭化物イオン、定着液における銀錯塩
のような)を除去して処理液成分を一定に保つことによ
って処理液の性能を一定に維持する手段が採られており
、上記補充のために補充液が処理液に補充され、写真処
理における濃厚化成分の除去のために処理液の一部が廃
棄されている。
近年、補充液は水洗の補充液である水洗水を含めて公害
上や経済的理由から補充の量を大幅に減少させたシステ
ムに変わりつつあるが、写真処理廃液は自動現像機の処
理槽から廃液管によって導かれ、水洗水の廃液や自動現
像機の冷却水等で稀釈されて下水道等に廃棄されていた
しかしながら、近年の公害規制の強化により、水洗水や
冷却水の下水道や河川への廃棄は可能であるが、これら
以外の写真処理液[例えば、現像液、定着液、発色現像
液、漂白定着液(又は漂白液、定着液)、安定液等]の
廃棄は、実質的に不可能となっている。このため、各写
真処理業者は廃液を専門の廃液処理業者に回収料金を払
って回収してもらったり公害処理設備を設置したりして
いる。しかしながら、廃液処理業者に委託する方法は、
廃液を貯留しておくのにかなりのスペースが必要となる
し、またコスト的にも極めて高価であり、さらに公害処
理設備は初期投資(イニシャルコスト)が極めて大きく
、整備するのにかなり広大な場所を必要とする等の欠点
を有している。
さらに、具体的には、写真処理廃液の公害負荷を低減さ
せる公害処理方法としては、活性汚泥法(例えば、特公
昭51−12943号及び簡閲51−7952号等)、
蒸発法(特開昭49−89437号及び同56−339
96号等)、電解酸化法(特開昭48−84462’!
、同49−119458号、特公昭53−43478号
、特開昭49−119457号等)、イオン交換法(特
公昭51−37704号、特開昭53−383号、特公
昭53−43271号等)、逆浸透法(特! 昭50−
22463号等)化学的処理法(e開開49−6425
7号、特公昭57−37396号、特開昭53−121
52号、同4958833号、同53−63763号、
特公昭57−37395号等)等が知られているが、こ
れらは未だ充分ではない。
一方、水質源面からの制約、給排水コストの上昇、自動
現像機設備にむける簡易さと、自動現像機周辺の作業環
境上の点等から、近年、水洗に変わる安定化処理を用い
、自動現像機外に水洗の給排水のための配管を要しない
自動現像機(いわゆる無水洗自動現像11りによる写真
処理が普及しつつある。このような処理では処理液の温
度フントロールするだめの冷却水も省略されたものが望
まれている。このような実質的に水洗水や冷却水を用い
ない写真処理では自動現像機からの写真処理廃液がある
場合と比べて水によって稀釈されないためその公害負荷
が極めて大きく一方において廃液量が少ない特徴がある
従って、この廃液量が少ないことにより、給廃液用の機
外の配管を省略でき、それにより従来の自動現像機の欠
点と考えられる配管を設置するために設置後は移動が困
難であり、足下スペースが狭く、設置時の配管工事に多
大の費用を要し、温水供給圧のエネルギー費を要する等
の欠点が解消され、オフィスマシンとして使用できるま
でコンパクト化、簡易化が達成されるという極めて大き
い利点が発揮される。
しかしながら、この反面、その廃液は極めて高い公害負
荷を有しており、河川はもとより下水道にさえ、その公
害規制に照らしてその廃液は全く不可能とな°ってきて
いる。さらにこのような写真処理(多量の流水を用いて
、水洗を行わない処理)の廃液量は少ないとはいえ、例
えば比較的小規模なカラー処理ラボでも、1日に101
2程度となる。
従って、一般には廃液回収業者によって回収され、二次
及び三次処理され無害化されているが、回収費の高騰に
より廃液引き取り価格は年々高(なるばかりでなく、ミ
ニラボ等では回収効率は悪いため、なかなか回収に来て
もらうことができず、廃液が店に充満する等の問題を生
じている。
方、これらの問題を解決するためlこ写真処理廃液の処
理をミニラボ等でも容易に行えることを目的として、写
真処理廃液を加熱して水分を蒸発乾固ないし固化するこ
とが研究されており、例えは、実開昭60−70841
号等に示されている。発明者等の研究では写真処理廃液
を蒸発処理した場合、亜硫酸ガス、硫化水素、アンモニ
アガス等の有害ないし極めて悪臭性のガスが発生する。
これは写真処理液の定着液や漂白定着液としてよく用い
られるチオ硫酸アンモニウムや亜硫酸塩(アンモニウム
塩、ナトリウム塩又はカリウム塩)が高温のt:め分解
することによって発生することがわかった。更に蒸発処
理時には写真処理廃液中の水分等が蒸気となって気体化
することにより体積が膨張し、蒸発釜中の圧力が増大す
る。このためこの圧力によって蒸発処理装置から前記有
害ないし悪臭性のガスが装置外部へもれ出してしまい、
作業環境上極めて好ましくないことが起こる。
そこで、これらを解決するために実開昭60−7084
1号には蒸発処理装置の排気管部に活性炭等の排ガス処
理部を設ける方法が開示されている。しかし、この方法
は写真処理廃液中の多量の水分による水蒸気により、排
ガス処理部で結露又は凝結し、ガス吸収処理剤を水分が
覆い、ガス吸収能力を瞬時に失わせてしまう重大な欠点
を有しており、未だ笑用には供し得ないものであった。
これらの問題点を解決するために、この出願人等は写真
処理廃液を蒸発処理するに際し、蒸発によって生じる蒸
気を凝縮させる冷却凝縮手段を設け、さらに凝縮によっ
て生じる凝縮水を処理するとともに非凝縮成分について
も処理して外部へ放出する写真処理廃液の処理方法及び
装置について先に提案した。
しかしながら、上記提案によれば、次のような問題点が
あることを見い出した。すなわち、蒸発処理によって生
じる蒸気は冷却凝縮手段で凝縮されるが、冷却凝縮効率
が悪いと、凝縮されないで装置外部へ放出される蒸気の
比率が高くなり、たとえ活性炭で処理したとしても、悪
臭で有害なガスが装置外部へ放出される比率も高くなる
。さらに冷却凝縮手段によって凝縮された凝縮水も、た
とえ活性炭で処理したとしても、廃棄する時におったり
、公害負荷が高くそのまま下水等に排出できない場合も
ある。
さらに、ミニラボでは店のスペースが極めて限られてお
り、写真処理液を処理することにより発生する悪臭が特
に問題となるばかりでなく、廃液処理装置自体の設置ス
ペースが問題となる。また、装置trn値段やランニン
グコストも重要な問題である従って、写真処理廃液を、
悪臭で有害なガスを発生することなく処理できるコンパ
クトで安価でかつランニングコストが低く濃縮速度の速
い処理装置が要望されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
このように写真処理廃液を自現機のそばで、オンデイマ
ントで直ちに臭気を発生させることなく蒸発濃縮してし
まうことが望ましい。しかしそれには従来の電熱による
加熱を行うと電力消費が大きく得策でなく、それを解決
するために本出願人は特開昭63−151301で提案
したようにヒートポンプを用い、その加熱部および冷却
部を蒸発濃縮のための加熱と発生蒸気や発生ガスの冷却
に用いることにより使用電力が50%以下になりかなり
低くすることに成功した。しかし、ラボでは写真処理廃
液の蒸発濃縮に大きな電力を消費するだけでなく、自現
機の各処理液の温調や乾燥部の加熱或は冷却に消費する
電力も大きい。このように総合的に見て更に、加熱冷却
電力の節減が要望されている。特に30^以上の電力を
喰うようになると引込配線工事費もかなりかかることに
なる。
本発明はこのような観点にたって、写真処理廃液を蒸発
濃縮するに当たって臭気ガスが発生して、該ガスが凝縮
蒸溜水に溶けこんで臭気を発するのを防止すると共に、
熱効率を今までよりも更に高め処理能力を向上させる写
真処理廃液の蒸発濃縮装置を提供することとヒートポン
プを使わないとしても臭気か発生しにくく凝縮水の臭気
を除去でさるようにした該廃液の蒸発濃縮装置を提供す
ることとを課題目的にする。
〔課題を解決するための手段〕
この目的は、次の(a )、(b )、(c )のいず
れか1項の技術手段により達成される。
(a)写真処理廃液を蒸発濃縮せしめ、これによって生
しる蒸気を液化する写真処理廃液の蒸発濃縮装置におし
・て、蒸発濃縮手段が2種類以上の廃液を別々に蒸発濃
縮可能なように蒸発濃縮カラムを2つ以上設けたことを
特徴とする写真処理廃液の蒸発濃縮装置。
(b)前記2つ以上の蒸発濃縮カラムから発生する蒸気
は1つの蒸気液化手段によって液化させることを特徴と
する写真処理廃液の蒸発濃縮装置。
(C)前記蒸発濃縮カラムは減圧され、蒸発濃縮液温は
80℃以下であり、蒸発濃縮熱源にはヒートポンプの加
熱部を前記蒸気の液化には該ヒートポンプの冷却部を用
いたことを特徴とする(a)項または(b)項に記載の
写真処理廃液の蒸発濃縮装置。
〔実施例〕
本出願人は本発明の装置を提供するに当たって第3図に
示すような蒸発濃縮装置を使って次のような実験をした
実験例1 カラーネガフィルムとして市販のコニカ製、富士フィル
ム製、コダック製のASAIOo 、400のフィルム
を下記処理工程仕様および処理液仕様で処理しjこ。
(補充量は100cm2当たりの値である。)併し、定
着槽は2槽カウンターカレント(45秒、2槽)、およ
び安定槽は3槽カウンターカレント(20秒、3槽)で
行った。
使用した処理液組成は下記の通りである。
[発色現像タンク液] 炭酸カリウム             30g炭酸水
素ナトリウム         2.5g亜硫酸カリウ
ム            4g臭化ナトリウム   
        1.3g沃化カリウム       
     1.2mgヒドロキンルアミン硫酸塩   
   2.5g塩化ナトリウム           
0.6g4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(
β−ヒドロキシルエチル)アニリン硫酸塩4.8g 水酸化カリウム           1−2g水を加
えてIQとし、水酸化カリウムまたは50%硫酸を用い
てpH10,06に調整する。
[発色現像補充液] 炭酸カリウム             40g炭酸水
素ナトリウム          3g亜硫酸カリウム
            7g臭化ナトリウム    
       0.5gヒドロキシルアミン硫酸塩  
    3.1g4−アミノ−3−メチル−N−エチル
−N(β−ヒドロキ/エチル)アニリン硫酸塩6.0g 水酸化カリウム            2g水を加え
てIQとし、水酸化カリウムまたは20%硫酸を用いて
pHIo、12に調整する。
[漂白タンク液] 1−3−フロピレンジアミン四酢酸第2鉄アンモニウム
            150g酢酸(90%水溶液
)          50+n+2臭化アンモニウム
          150g水を加えてIQとし、ア
ンモニウム水まI;は氷酢酸を用いてpH4,4に調整
する。
[漂白補充液] 漂白タンク液のpHを、酢酸でpH4,2に調整したも
の。
[定着タンク液および補充〕 チオ硫酸アンモニウム        250g亜硫酸
アンモニウム          20g例示[A’−
7]  (アンモニウム塩)     2g水を加えて
112とし、酢酸とアンモニア水を用いてpH6,8に
調整する。
[安定タンク液および補充液] ホルムアルデヒド(37%溶液)      1m0゜
5−クロロ−2−メチル−4 インチアゾリン−3−オン        0.05g
エマルゲン810            1m12ホ
ルムアルデヒド重亜硫酸付加物ナトリウムg 水を加えlQとし、アンモニウム水および50%硫酸に
てpH7,0に調整した。
また、カラーペーパーを下記の処理工程と処理液で処理
した。
処理工程 温度 時間 補充量  槽数(1)Jl現像
 38°0 30秒 200mQ/1n2J [(2)
漂白定着 33℃25秒 100+ni2/m”  1
槽(3)安定化 33℃30秒 500m12/m23
槽(注1) (注1)3層法はカウンターカレント方式で行う。
処理液組成 [発色現像タンク液] トリエタノールアミン         lOmu亜硫
酸カリウム           0.2g塩化ナトリ
ウム           1.5g炭酸カリウム  
          32.0g3−メチル−4−アミ
ノ−N−エチル−N−(β−メタンスルノアミドエチル
)−アニリン硫酸塩 5.5g蛍光増白剤(ジアミノス
チルベン系)   1.0gジエチルヒドロキシルアミ
ン     5.0gジエチレントリアミンペンタ酢酸
   3.0g臭化カリウム            
 2mg1.2−ジヒドロキシベンゼン−3,5−ジス
ルホン酸−ナトリウム塩             0
.2g水を加えて全量をlaとし、KOHトHt So
 * f pl 10−15とする。
[発色現像補充液] 発色現像タンク液の3−メチル−4−アミノ−N−エチ
ル−N−(β−メタンスルホアミドエチル)−アニリン
硫酸塩の量を7.0g/Qとし、臭化カリウムをゼロと
しpH値を10−60とする。
[漂白定着タンク液および補充液] エチレンジアミンテトラ酢酸@2鉄 アンモニウム2水塩         60gエチレン
ジアミンテトラ酢酸      3gチオ硫酸アンモニ
ウム(70%溶液)   140m12亜硫酸アンモニ
ウム(40%溶液)   27.5m+2炭酸カリウム
または氷酢酸でpH5,8に調製すると共に水を加えて
全量を112とする。
[安定タンクおよび補充液] l−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸g Biclx               O−3gZ
 n S O4・7 H200jg 蛍光増白剤(ジアミノスチルベン系)   1.0gケ
イソンWT(注)          0.5g(注)
ロームアンドハース社製 上記処理により得られた廃液を下記表−1のごと〈単独
または混合して、後で詳述するが第3図に示す廃液処理
装置で濃縮処理を行い、その時の廃液処理速度を測定し
た。
上記測定では減少する廃液量は30分ごとに測定表−■ なお、ヒートポンプのかわりに電熱ヒータの加熱によっ
て同様の実験を行ったが、廃液列理速度は上昇しなかっ
た。
表−1の結果よりカラーフィルムやカラーペーパーの処
理工程においては、発色現像廃液、漂白廃液、漂白定着
廃液、定着廃液、安定化廃液、水洗廃液(溜水によるも
の、無水洗安定化液によるもの、リンス等によるものも
含む)はそれぞれ別々に、好ましくは現像液とそれ以外
で分割にすることが良いことがわかる。
一般にミニラボではネガペーパーを処理しており、之の
場合には好ましくは、ネガとペーパー用の発色現像廃液
を混合し1つにし、残りの処理廃液を混合し1つとする
2種類に分割することが良好であるといえる。
まt;白黒感材用としては、現像廃液、定着廃液、水洗
廃液(溜水、無水安定化液、リンス等によるものを含む
)それぞれ別々にすることが好ましい。
そしてより好ましくは現像廃液とそれ以外で分割するこ
とがよいといえる。
まI;、大ラボ等ではカラーネガ、カラーペーパカラー
リバーサル等の処理ラインを有するので発色現像廃液、
白黒現像廃液を一括してその他を一括とする2種類とす
ることが好ましい。
次に本寅験に用いた写真処理廃液の蒸発濃縮装置につい
て第3図の概要図を用いて詳述する。
減圧に耐える減圧蒸発濃縮カラム(以下単にカラムとい
う)■内に、写真処理廃液を注入貯留し、該カラム1の
上部蒸気凝縮部5には、減圧手段7を接続して、減圧す
る如くした。大気圧より低い減圧下では、そのものの沸
騰点以下で沸騰が起こることは知られており、この装置
では、減圧下で行なうものである。次に該カラムl内に
は、3次元配置とした加熱手段2を設け、この加熱手段
2は、その下部を上記写真処理廃液の貯留部4に浸し、
該写真処理廃液を加熱する如くし、その上部は、該写真
処理廃液の貯留部から突出して空中にあり、この部分に
、該写真処理廃液を、上記貯留部から吸引ポンプ6によ
る液給送手段3をもって、散布する如くし、もって、減
圧下での加熱蒸発に加え、散布滴下過程での加熱蒸発を
繰り返し、効率よく急速に濃縮化を行なうものである。
ここで蒸発した水分は、このカラム1内の115に冷却
手段8Aと凝縮水の案内部及び水受け8Cを設けること
によって、コンパクト化と、力2ム内の減圧安定化のた
めに寄与する如くした。一方、上記の蒸発濃縮を繰り返
して、高濃度に固形化しl;成分はこのカラムlの下部
に連結した容器12で受は取り回収する。この発明にお
いて加熱手段2を液中と空中とlこまたがる3次元配置
とした理由は液中部分はおもに写真処理廃液の予熱に当
たり空中の部分はこれに散布滴下する写真処理廃液との
接触面積を大きくする効果があり、ガス発生の無い低温
蒸発を均一に効率よく行なうのに効果がある。さらにこ
のカラム1内の上部には冷却手段8を設けて、下部より
上がってきた水蒸気を捕らえて冷却凝縮して、水滴とし
て回収する如くした。
これは発生蒸気lこよって、このカラムl内の減圧バラ
ンスが崩れ、減圧装置7(本寅施例ではエジェクターを
使用)で規定の減圧状態を維持するために多大の負荷が
かかるのを軽減する効果がある。
即ち発生蒸気によりカラムl内の圧力が上昇するところ
をすぐさま冷却凝縮して圧力上昇を抑制するのである。
この構成において、加熱手段2の上記液中部分を当該減
圧蒸発に最適な温度とすると、この加熱手段2が1体に
同じ温度で上記空中にある部分も管理され、電熱効果の
相違で、空中にある部分の実質的な表面温度は高くなり
、これに、写真処理廃液が触れると急加熱による不快ガ
スの発生もあるので、散布する写真処理廃液の量を加減
して、上記空中にある加熱手段の部分を、ガス発生温度
以下に抑えるか又は液中、液外で加熱手段を分けて別々
に適温に制御してもよい。
さらに上記加熱手段2および冷却手段8Aは公知技術の
いずれでもよいが、この実験ではヒートポンプを使用し
た。そしてこの冷却手段の表面に水蒸気が触れて凝縮し
、水滴となって、この冷却手段8Aを伝わって水回収容
器9に集められる。
加熱手段の表面温度は好ましくは100℃以下で、特に
、20℃〜60℃が最も好ましい。
上記加熱手段2にヒートポンプの放熱部を用い、上記冷
却手段8Aおよび水回収容器9内1=設けた冷却手段8
Bにヒートポンプの吸熱部を使用しである。
そして加熱手段2を構成するヒートポンプの凝縮器をチ
ャージさせるチャージパイプ25および該加熱手段2の
後に配管した膨張弁の役目をするキャピラリーチューブ
26や、冷却手段8Aのアウト側に配設される冷媒用の
コンプレッサー21およびその冷媒を空冷凝縮させる空
冷凝縮器22、およびそのファン24とファンモータ2
3はカラムlの外に置かれている。
また、加熱手段2の凝縮器を通りキャピラリーチューブ
26から、水回収容器9内の冷却手段8Bに接続した上
で更にその延長が冷却手段8Aとしてカラムl内の上部
蒸気凝縮部5の冷媒蒸発器に接続されカラム1外のコン
プレッサー21に還るようにしである。
そして、水回収容器9内の冷水は水循環ポンプ(P−2
) 33によって減圧装置(エジェクター)7につなげ
られ、カラム1上部の蒸気凝縮部5の凝縮液回収口8C
からパイプ34で引かれた水を水回収容器9に入れると
共に同時にカラム1内の減圧を行うようにしである。
また、水回収容器9からオーバー70−した水はパイプ
36によって水槽35に送られる。そしてこれは下水に
排水される。
そして、カラムl内への処理廃液は容器31から適時ポ
ンプ(P−1) 6で送られる。該ポンプ6は切替えて
カラムl内の濃縮液循環ポンプとしても使用される。
このようにしてかなり単純なヒートポンプにより蒸発蒸
気は多くが液化され、わずかが排気口36から排気され
るので、臭気は完全に防止されるようになる。
本発明の実験に使った蒸発濃縮装置は以上のようなもの
であるが、臭気の発生等を考慮せず熱効率や濃縮速度の
みを考えたときは減圧装置を停止しても減圧した場合と
ほぼ同じような熱効率および濃縮速度を得た。
このような実験(結果)に基づいて本出願人は写真処理
廃液の蒸発濃縮装置を発明したので、先ず第1の実施例
を第1図の概要図を用い、説明する。
減圧に耐える2つの減圧蒸発濃縮カラム(以下単にカラ
ムという)IA、IB内に、それぞれ前述のような種類
に分割した写真処理廃液を注入貯留し、該カラムIAの
上部蒸気凝縮部5には、減圧手段7を接続して、減圧す
る如くした。大気圧より低い減圧下では、そのものの沸
騰点以下で沸騰が起こることは知られており、この装置
では、減圧下で行なうものである。次に該カラムl A
、 I B内には、3次元配置とした加熱手段2A、2
Bを設け、この加熱手段2A、2Bは、その下部を上記
写真処理廃液の貯留部4A、4Bに浸し、該写真処理廃
液を加熱する如くし、その上部は、該写真処理廃液の貯
留部から突出して空中にあり、この部分に、該写真処理
廃液を、上記貯留部から吸引ポンプ(P−IA) 6A
および(P−IB) 6Bによる液給送手段3A、3B
をもって、散布する如くし、もって、減圧下での加熱蒸
発に加え、散布滴下過程での加熱蒸発を繰り返し、効率
よく急速に濃縮化を行なうものである。
ここで蒸発した水分は、この方うムIA内の上部に冷却
手段8Aと凝縮水の案内部及び水受け8Cを設けること
によって、コンパクト化と、カラム内の減圧安定化のた
めに寄与する如くした。一方、上記の蒸発濃縮を繰り返
して、高濃度に固形化した成分はこの方ラムl A、 
l Bの下部に連結した図示しない容器で受は取り回収
する。この発明において加熱手段2A、2Bを液中と空
中とにまたがる3次元配置とした理由は液中部分はおも
に写真処理廃液の予熱に当たり空中の部分はこれに散布
滴下する写真処理廃液との接触面積を大きくする効果が
あり、ガス発生の無い低温蒸発を均一に効率よく行なう
のに効果がある。さらにこのカラムIA内の上部には冷
却手段8を設けて、下部より上がってきた水蒸気を捕ら
えて冷却凝縮して、水滴として回収する如くした。これ
は発生蒸気によって、この方うムIA、IB内の減圧バ
ランスが崩れ、減圧装置7(本実施例ではエジェクター
を使用)で規定の減圧状態を維持するために多大の負荷
がかかるのを軽減する効果がある。即ち発生蒸気により
カラムl A、 l B内の圧力が上昇するところをす
ぐさま冷却凝縮して圧力上昇を抑制するのである。
また、前述のような実験で得られたように濃縮速度の速
い写真処理廃液の組合わせで分割したそれぞれの廃液が
各カラムlA、lBに入れられて蒸発濃縮を始めると、
カラムIBからの蒸発蒸気の臭気成分はカラムl上部の
濃縮廃液中にトラップされて行く。これにより、本発明
は、より有効な効果を発揮する。
これはカラムIAとカラムIBは上部の蒸気通路が連結
され、蒸発蒸気の凝縮部5はカラムIAの上部に直接ス
トレートに連通されているが、カラムIBの蒸発蒸気は
カラムIAへの連絡路を通りカラムIAの蒸発蒸気と合
流した上で凝縮部5へ向うことになるからである。
従って蒸発蒸気中の臭気成分は増々なくせるようになる
この構成において、加熱手段2の上記液中部分を当該減
圧蒸発に最適な温度とすると、この加熱手段2が上記空
中にある一体の部分も同じ温度で管理され、電熱効果の
相違で、空中にある部分の突貫的な表面温度は高くなり
、これに、写真処理廃液が触れると急加熱による不快ガ
スの発生もあるので、散布する写真処理廃液の量を加減
して、上記空中にある加熱手段の部分を、ガス発生温度
以下に抑えるか又は液中、液外で加熱手段を分けて別々
に適温に制御してもよい。
さらに上記加熱手段2A、2Bおよび冷却手段8Aは公
知技術のいずれでもよいが、本実施例ではヒートポンプ
を使用した。そしてこの冷却手段の表面に水蒸気が触れ
て凝縮し、水滴となって、この冷却手段8Aを伝わって
水回収容器9に集められる。加熱手段の表面温度は好ま
しくは100℃以下で、特に、20℃〜60℃が最も好
ましい。
上記加熱手段2A、2Bにヒートポンプの放熱部を用い
、上記冷却手段BAHよび水回収容器9内に設けた冷却
手段8Bにヒートポンプの吸熱部を使用しである。
そして加熱手段2を構成するヒートポンプの凝縮器をチ
ャージさせるチャージパイプ25および該加熱手段2の
後に配管した膨張弁の役目をするキャピラリーチューブ
26や、冷却手段8Aのアウト側に配設される冷媒圧縮
用のコンプレッサー21およびその冷媒を空冷凝縮させ
る空冷凝縮器22、およびその7アン24と7アンモー
タ23はカラム1の外に置かれている。
また、加熱手段2の凝縮器を通りキャピラリーチューブ
26から、水回収容器9内の冷J手段8Bに接続した上
で更にその延長が冷却手段8Aとしてカラム1内の上M
S蒸気凝縮部5の冷媒蒸発器に接続されカラムl外のコ
ンプレッサー21に還るようにしである。
そして、水回収容器9内の冷水は水循環ポンプ(P−2
) 33によって減圧装置(エジェクター)7につなげ
られ、カラムl上部の蒸気凝縮部5の凝縮液回収口8C
からパイプ34で引かれた水を水回収容器9に入れると
共に同時にカラムλ内の減圧を行うようにしである。
まI;、水回収容器9からオーバーフローした水はパイ
プ36によって水槽35に送られる。そしてこれは下水
に排水される。
そして、カラムl A、 l B内への処理廃液は前述
のような種類に分割された処理廃液の容器31A、31
Bから適時電磁バルブ32A、32Bで給送される。
このようにしてかなり単純なヒートポンプにより蒸発蒸
気は多くが液化され、わずかが排気口36から排気され
るので、臭気は完全に防止されるようになる。
ここで、臭気の発生等を考慮せず熱効率や濃縮速度のみ
を考えたときは減圧装置を停止しても減圧した場合とほ
ぼ同じような熱効率および濃縮速度を得ている。
次に本発明の第2の実施例を第2図の概要図によって説
明する。
減圧に堪え得る2つのカラムL A、 I Bにハ、ソ
れらの液溜め部4A、4Bとそのヒートポンプの加熱部
2A、2Bと該液溜部4A、4Bからの液浸上げベルト
51A、51Bとが独立して設けられ、それら2つのカ
ラムの上部は連通し、更に該カラムl A、 l Bの
隣には蒸気凝縮部5および蒸留水の溜部8Cが設けられ
ている。そして該蒸気凝縮部5内にはヒ−トポンプの冷
却部8Aが設けられ、その上方にはカラム2Bの上方に
連通ずる蒸気の高温ダクト41が設けられている。そし
て該ダクト41内にはヒートポンプの加熱部2Cおよび
ファン42が設けられ、前記冷却部8Aより上方の蒸気
を前記ダクト41を通ってファン42でカラムIBの上
方に循環させるようにしてあり、更にその循環中に空気
とともに加熱部2Cが作用して高温化するようにしであ
る。
これにより汲上げベルl−51A、51Bによって汲上
げられながら循環する該ベルト上の各廃液は早急に前記
ダクト41内の加熱蒸気および加熱空気によって蒸発さ
せられ蒸発凝縮効率を向上させて行くことになる。
このようにすると両方ラムI A、 I Bから発生す
る臭気成分は、どちらかのカラムL A、 ] Bの液
溜め部にトラップされ易くなり、蒸発蒸気の臭気成分は
益々少なくなる。
熱源、冷熱源としてはヒートポンプを使用しており、コ
ンプレッサー21で圧縮された高熱加熱冷媒は加熱パイ
プ2A、2B、2Cを直列に連結し、膨張弁の役をする
キャピラリチューブ26を通す気化されて冷却部8Aを
取り前述のコンプレッサーに戻るようにしである。
尚、第2図には減圧手段は省略しであるがこれは第1の
実施例と同様に設けておく方が臭気の蒸発等を防止する
ためには更に好ましいといえる。
しかし、臭気等をあまり考慮しない場合には減圧手段を
特に必要としない。
本実施例では蒸発濃縮カラム、廃液容器等は2つにした
が2つ以上の複数にしても勿論有効な効果を示す。
〔発明の効果〕
蒸発濃縮カラムや写真処理廃液容器を2つまたはそれ以
上の複数もうけて、現像液を成分とする廃液と定着液を
成分とする廃液の2種類以上に分割して処理する本発明
の写真処理廃液の蒸発濃縮装置により、臭気ガスの発生
が押えられ凝縮水が臭くなるのが防止されると共に、濃
縮速度が30〜65%向上するようになった。即ち、電
熱ヒータからヒートポンプにすることにより熱効率を5
0%以上向上させた上、更に、濃縮速度を上記のような
画期的なものにすることができ、全体として熱効率を極
度(こ向上させることができた。
【図面の簡単な説明】 !1図は本発明の第1の実施例の概要図、第2図は本発
明の第2の実施例の概要図、第3図は本発明の寅験l二
用いた蒸発濃縮装置の概要図。 I A、 l B・・・蒸発濃縮カラム2 A、 2 
B、 2 G・・・加熱部  3A、3B・・・液給送
手段4A、4B・・・廃液貯溜部  5・・・蒸気凝縮
部6A、6B・・・吸引ポンプ(P−IA)、(P−I
B)8A・・・冷却部     21・・・コンプレッ
サー31A、31B・・・写真処理廃液貯槽32^、3
2B・・・電磁バルブ 4J・・・高温ダクト51A、
51B・・・汲上げベルト 第3図

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)写真処理廃液を蒸発濃縮せしめ、これによって生
    じる蒸気を液化する写真処理廃液の蒸発濃縮装置におい
    て、蒸発濃縮手段が2種類以上の廃液を別々に蒸発濃縮
    可能なように蒸発濃縮カラムを2つ以上設けたことを特
    徴とする写真処理廃液の蒸発濃縮装置。
  2. (2)前記2つ以上の蒸発濃縮カラムから発生する蒸気
    は1つの蒸気液化手段によって液化させることを特徴と
    する写真処理廃液の蒸発濃縮装置。
  3. (3)前記蒸発濃縮カラムは減圧され、蒸発濃縮液温は
    80℃以下であり、蒸発濃縮熱源にはヒートポンプの加
    熱部を前記蒸気の液化には該ヒートポンプの冷却部を用
    いたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
    写真処理廃液の蒸発濃縮装置。
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