JPH03131379A - 写真処理廃液処理装置 - Google Patents

写真処理廃液処理装置

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JPH03131379A
JPH03131379A JP26821189A JP26821189A JPH03131379A JP H03131379 A JPH03131379 A JP H03131379A JP 26821189 A JP26821189 A JP 26821189A JP 26821189 A JP26821189 A JP 26821189A JP H03131379 A JPH03131379 A JP H03131379A
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JP
Japan
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waste liquid
evaporation
temperature
air
water
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Application number
JP26821189A
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English (en)
Inventor
Eiichi Tadokoro
榮一 田所
Masaharu Yamada
正治 山田
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)
  • Photographic Developing Apparatuses (AREA)
  • Heat Treatment Of Water, Waste Water Or Sewage (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は写真の現像処理廃液を濃縮するために用いられ
る写真処理廃液処理装置に関する。
〔従来の技術〕
写真の現像処理によってもたらされた廃液は、公害防止
の点から河川等に廃棄することができないため、専門業
者に処理を依願しているのが実情である。写真処理廃液
は大部分が水であるので、写真処理廃液を濃縮又は固化
すれば、保管量は極めて少量でもよいことになり、保管
のスペース及びその後の処理も簡単になり、専門業者へ
の委託経費も大幅に削減される。
そのための装置として、写真処理廃液中に含まれている
固形分を水分と分離する写真処理廃液処理装置がある。
写真処理廃液処理装置としては、例えば、吸気口と排気
口を備えた本体ケースの中に、廃液を溜める貯液手段と
、廃液を室温以上の高温で蒸発させる加熱蒸発手段と、
蒸発手段に廃液を供給する手段と、蒸発した廃液中の水
分を凝縮する凝縮手段とを有する構成がある。(特開昭
63−19655号、特開昭63−107795号各公
報参照)〔発明が解決しようとする課題〕 しかしながら、従来の装置は廃液の加熱蒸発の際に、6
0〜90゛Cに廃液温度を上昇させて蒸発を促進させる
ので、写真処理液の定着液や漂白定着液としてよく用い
られるチオ硫酸アンモニウムや亜硫酸塩が高温のために
分解し、亜硫酸ガス、硫化水素、アンモニアガス等の有
害ないし極めて悪臭性のガスが発生する。そして、これ
らのガスが本体ケースの排気口より装置外に放出される
と、装置周囲の雰囲気を汚染してしまうという問題があ
る。
また、本体内の温度や湿度が変化して、回収した水分の
p HやCOD等の処理品質や処理能力が変化するとい
う問題がある。
この問題を解決するためには、凝縮した水の濾過装置、
排ガス吸着装置、濃縮液排出機構、消臭剤供給手段、固
化剤供給手段等の2次処理装置を備える必要があり、装
置全体が非常に複雑な大きな装置となり、運転操作も複
雑であった。
本発明の目的は上記問題点を解消することにあり、廃液
から蒸発した水分を効率良く凝縮回収することができ、
小型に構成することのできる写真処理廃液処理装置を提
供することにある。
〔課題を解決するための手段及び作用〕本発明の上記目
的は、写真処理廃液を担持した蒸発媒体に送風して廃液
中の水分を蒸発させ、蒸発した水分を凝縮する写真処理
廃液処理装置において、蒸発媒体の」二流及び下流のそ
れぞれの空気の状態量を検出するセンサと、該センサに
より検出した状態量の差に基づいて、蒸発要因を調整す
る調整手段とを備えた写真処理廃液処理装置によって達
成される。
すなわち、蒸発媒体の上流及び下流の空気の状態量を検
出するセンサを設け、この状態量の差に基づいて蒸発要
因を調整することにより、廃液中の水分の蒸発効率が向
上する。状態量の差が大きいことは、蒸発効率が良いこ
とを意味する。したがって状態量の差が最大になるよう
に蒸発要因を調整することは、廃液中の水分の蒸発効率
を向」ニさせるのに有効である。
また、蒸発部の温度を一定に保って蒸発効率を一定に維
持したり、蒸発効率を容易に調整することができる。
また、空気の状態量の差に基づいて蒸発要因を調整する
ことにより、有害ないし悪臭性のガスが発生しないよう
に蒸発部の温度を調整することができる。
更に、廃液中の水分の蒸発効率が向」二するので、蒸発
した水分を効率良く凝縮して回収することができ、写真
処理廃液処理装置を小型に構成することができる。
本発明における空気の状態量とは、例えば温度、湿度、
水分量であり、これらの少なくとも1つを検出する。状
態量を検出するセンサとしては、例えば温度センサ、湿
度センサ、水分量センサがある。
本発明における蒸発要因とは、例えば送風速度、送風温
度、廃液温度、蒸発媒体温度、蒸発媒体移動速度、本体
ケース内圧力であり、これらの少なくとも1つを調整す
る。
蒸発要因を調整するだめの調整手段としては、送風ファ
ン駆動手段、空気加熱手段、空気冷却手段、廃液加熱手
段、廃液冷却手段、蒸発媒体加熱手段、蒸発媒体冷却手
段、蒸発媒体駆動手段、圧縮手段、吸引手段及びこれら
の作動を制御する電源スイッチ、CPU等の制御手段が
挙げられる。
本発明において、検出された空気の各状態量に基づいて
蒸発要因の調整が行われるが、1種の状態量に基づいて
1種の蒸発要因を調整してもよく、1種の状態量に基づ
いて複数種の蒸発要因を調整してもよく、複数種の状態
量に基づいて1種の蒸発要因を調整してもよく、複数種
の状態量に基づいて複数種の蒸発要因を調整してもよい
蒸発媒体を通過して廃液から蒸発した水分を含んだ空気
を、空気冷却手段により冷却することにより、空気中に
含まれていた水分が凝縮する。
本体ケース内の、蒸発媒体通過後で空気冷却手段通過前
の空気は、10〜40℃、好ましくは14〜26°Cに
調整される。その後、空気冷却手段により冷却されて水
分を凝縮除去された空気は、好ましくは空気加熱手段に
より加熱されて元の温度に復帰する。
写真処理廃液処理装置内の、蒸発媒体通過後で空気冷却
手段通過前の空気を、10〜40°C1好ましくは14
〜26℃の低温度に維持することにより、写真処理廃液
中のチオ硫酸アンモニウムや亜硫酸塩が高温により分解
することはなく、亜硫酸ガス、硫化水素、アンモニアガ
ス等の有害ないし極めて悪臭性のガスが発生することな
く、廃液中の水分を蒸発、凝縮させることができる。空
気温度を上記範囲内で調整することにより、廃液中の水
分の蒸発が促進される。なお、蒸発媒体通過後で空気冷
却手段通過前の空気温度を上記温度の範囲で調整するこ
とにより、廃液中の水分の蒸発効率が低下することなく
、安定した蒸発が保証される。
本発明において、本体ケースは実質的に密閉した構成が
好ましく、本体ケースを密閉した構成により、本体ケー
ス内の高温空気や廃液から発生したガスが処理装置外に
漏出せず、外部環境に悪影響を与えることがない。更に
、本体ケースを実質的に密閉構成にすると、本体ケース
内の空気温度の調整が容易である。更に、本体ケースに
断熱材を設けることにより、本体ケース内の空気が外界
の温度の影響を受けることなく、温度調整が容易である
なお、実質的に密閉した本体ケースとは、本体ケースに
写真処理廃液を供給する場合、濃縮液、凝縮水を本体ケ
ースから取り出す場合など以外は、本体ケース内の空気
、場合によっては悪臭性の空気が外へ漏出しない程度に
、外界と分離されているものを意味する。
本発明における蒸発媒体としては、回転移動し通気性を
有する布状のエンドレスベルトが好ましく、その材質と
しては不燃性のカーボンやグラスファイバー等の無機繊
維やアラミド繊維等を用いる。また、廃液を多く付着又
は含浸させるためには、メツシュ構造あるいは3次元構
造の織布であることが好ましい。これらは本出願人の出
願に係る特開昭61−156501号公報、特願昭63
204807号明細書等に開示されている。
本発明において、蒸発媒体に対する送風方向は、蒸発媒
体の蒸発面に対して並行でも直角方向のいずれでもよい
が、好ましくは直角方向である。
本写真処理廃液処理装置により得られた凝縮水は本体外
に直接排出することもできるが、必要に応じて簡単な処
理(例えばPH副調整を行った後、下水へ流すこともで
きる。
また、本写真処理廃液処理装置で得られた濃縮された写
真処理廃液は回収して加熱焼却することができる。濃縮
廃液を廃液槽から抜き取る場合には、廃液槽の底に設け
られた栓又は弁をあけることにより、容易に抜き取るこ
とができる。濃縮廃液を抜き取る際には、運搬性、抜取
後の取扱性の向上のために、固化剤を用いて濃縮廃液を
固化することができる。固化剤として用いられるものは
、詳しくは特願平1−96435、同196436号明
細書、特開昭61−231548号公報に記載されてい
る。
また、本体ケース内の気圧を760mHgより低く、好
ましくは1〜70(1wHgに減圧して廃液から水分を
蒸発させ、蒸発した水分を凝縮してもよい。
また、本発明における写真処理廃液とは、現像(カラー
、黒白)、漂白、漂白定着、定着、水洗、安定等の写真
処理を行った後の廃液であればいかなる廃液であっても
よい。これらの各処理廃液はすべて混合して処理されて
もよく、単独で処理されてもよい。また、水洗処理と安
定処理の廃液を混合し、現像処理、定着処理及び漂白処
理の廃液を混合してそれぞれ処理してもよく、更に他の
組合せで混合して処理してもよい。
本発明により処理され得る廃液が生じる感光材料の現像
処理に用いる発色現像液は、好ましくは芳香族第一級ア
ミン系発色現像主薬を主成分とするアルカリ性水溶液で
ある。この発色現像主薬としては、アミノフェノール系
化合物も有用であるが、p−フェニレンジアミン系化合
物が好ましく使用され、その代表例としては3−メチル
−4アミノ−N、N−ジエチルアニリン、3−メチル−
4アミノ−N−エチル−N−β−ヒドロキシエチルアニ
リン、3−メチル−4−アミノ−N−エチル−N−β−
メタンスルホンアミドエチルアニリン、3−メチル−4
−アミノ−N−エチル−N−β−メトキシエチルアニリ
ン及びこれらの硫酸塩、塩酸塩もしくはP−トルエンス
ルホン酸塩が挙げられる。これらの化合物は目的に応し
2種以」二併用することもできる。
発色現像液は、アルカリ金属の炭酸塩、ホウ酸塩もしく
はリン酸塩のようなpl+緩衝剤、臭化物塩、沃化物塩
、ヘンズイミダヅール類、ベンゾチアシル類もしくはメ
ルカプト化合物のような現像抑制剤またはカブリ防止剤
などを含むのが一般的である。また必要に応じて、ヒド
ロキシルアミン、ジエチルヒドロキシルアミン、亜硫酸
塩ヒドラジン類、フェニルセミカルバジド類、トリエタ
ノールアミン、カテコールスルホン酸類、トリエチレン
ジアミン(14−ジアザビシクロ[2,2,21オクタ
ン)類の如き各種保恒剤、エチレングリコール、ジエチ
レングリコールのような有機溶剤、ヘンシルアルコール
、ポリエチレングリコール、四級アンモニウム塩、アミ
ン類のような現像促進剤、色素形成カプラー、競争カプ
ラー、ナトリウムボロンハイドライドのようなカブラセ
剤、■−フェニルー3−ピラゾリドンのような補助現像
主薬、粘性付与剤、アミノポリカルボン酸、アミノポリ
ホスホン酸、アルキルポスホン酸、ホスホノカルボン酸
に代表されるような各種キレート剤、例えば、エチレン
ジアミン四酢酸、ニトリロ三酢酸、ジエチレントリアミ
ン五酢酸、シクロヘキサンジアミン四酢酸、ヒドロキシ
エチルイミノジ酢酸、1ヒドロキシエヂリデン−1,1
−ジホスホン酸、ニトリロ−N、N、N−トリメチレン
ホスホン酸、エチレンジアミン−N、N、N’、N” 
−テトラメチレンホスホン酸、エチレングリコ−ル(0
−ヒドロキシフェニル酢酸)及びそれらの塩を代表例と
して挙げることができる。
また反転処理を実施する場合は通常黒白現像を行ってか
ら発色現像する。この黒白現像液には、ハイドロキノン
などのジヒドロキシベンゼン類、■−フェニルー3−ビ
ラプリトンなどの3−ピラゾリドン類またはN−メチル
−p−アミノフェノールなどのアミノフェノール類など
公知の黒白現像主薬を単独であるいは組み合わせて用い
ることができる。
これらの発色現像液及び黒白現像液のpl+は9〜1 12であることが一般的である。またこれらの現像液の
補充量は、処理するカラー写真窓光材料にもよるが、一
般に感光材料1平方メー1〜ル当り31以下であり、補
充液中の臭化物イオン濃度を低減させておくことにより
500d以下にすることもできる。補充量を低減する場
合には処理槽の空気との接触面積を小さくすることによ
って液の蒸発、空気酸化を防止することが好ましい。ま
た現像液中の臭化物イオンの蓄積を抑える手段を用いる
ことにより補充量を低減することもできる。
発色現像後の写真乳剤層は通常漂白処理される。
漂白処理は定着処理と同時に行われてもよいしく漂白定
着処理)、個別に行われてもよい。更に、処理の迅速化
を図るため、漂白処理後に漂白定着処理する処理方法で
もよい。更に二槽の連続した漂白定着浴で処理すること
、漂白定着処理の前に定着処理すること、又は漂白定着
処理後に漂白処理することも目的に応じ任意に実施でき
る。
漂白剤としては、例えば鉄(■)、コバルト(m)、ク
ロム(■)、銅(H)などの多価金属2 の化合物、過酸類、キノン類、ニトロ化合物等が用いら
れる。代表的漂白剤としてはフェリシアン化物;重クロ
ム酸塩;鉄(I)もしくはコバルト(I[l)の有機錯
塩、例えばエチレンジアミン四酢酸、ジエチレントリア
ミン五酢酸、シクロヘキサンジアミン四酢酸、メチルイ
ミノニ酢酸、113−ジアミノプロパン四酢酸、グリコ
ールエーテルジアミン四酢酸、などのアミノポリカルボ
ン酸類もしくはクエン酸、酒石酸、リンゴ酸などの錯塩
;過硫酸塩1臭素酸塩;過マンガン酸塩;ニトロヘンゼ
ン類などを用いることができる。これらのうちエチレン
ジアミン四酢酸鉄(IIT)錯塩を始めとするアミノポ
リカルボン酸鉄(In)錯塩及び過硫酸塩は迅速処理と
環境汚染防止の観点から好ましい。
更にアミノポリカルボン酸鉄(III)錯塩は、漂白液
においても漂白定着液においても特に有用である。これ
らのアミノポリカルボン酸鉄(m)If塩を用いた漂白
液又は漂白定着液のpHは通常5.5〜8であるが、処
理の迅速化のために、更に低いpl+で処理することも
できる。
漂白液、漂白定着液及びそれらの前浴には、必要に応し
て漂白促進剤を使用することができる。
有用な漂白促進剤の具体例は、次の明細書に記載されて
いる:米国特許第 3,893,858号、西独特許筒
1,290,812号、特開昭53−95.630号、
リサーチ・ディスクロージャー17,129号(197
8年7月)などに記載のメルカプト基またはジスルフィ
ド結合を有する化合物;特開昭50−140.129号
に記載のチアヅリジン誘導体;米国特許第3,706,
561号に記載のヂオ尿素誘導体;特開昭58−16,
235号に記載の沃化物塩;西独特許筒2,748.4
30号に記載のポリオキシエチレン化合物類;特公昭4
5−8836号記載のポリアミン化合物;臭化物イオン
等が使用できる。なかでもメルカプト基またはジスルフ
ィド基を有する化合物が促進効果が大きい観点で好まし
く、特に米国特許第 3,893,858号、西独特許
筒1,290,812号、特開昭53−95,630号
に記載の化合物が好ましい。更に、米国特許第4,55
2,834号に記載の化合物も好ましい。これらの漂白
促進剤は感光材料中に添加してもよい。撮影用のカラー
感光材料を漂白定着するときにこれらの漂白促進剤は特
に有効である。
定着剤としては千オ硫酸塩、チオシアン酸塩、チオエー
テル系化合物、チオ尿素類、多量の沃化物塩等を挙げる
ことができるが、千オ硫酸塩の使用が一般的であり、特
にチオ硫酸アンモニウムが最も広範に使用できる。漂白
定着後の保恒剤どしては、亜硫酸塩、重亜硫酸塩、スル
フィン酸類あるいはカルボニル重亜硫酸付加物が好まし
い。
本発明により処理され得る廃液が生じるハロゲン化銀カ
ラー写真感光材料は、脱銀処理後、水洗及び/又は安定
工程を経るのが一般的である。水洗工程での水洗水量は
、感光材料の特性(例えばカプラー等使用素材による)
、用途、更には水洗水温、水洗タンクの数(段数)、向
流、順流等の補充方式、その他種々の条件によって広範
囲に設定し得る。このうち、多段向流方式における水洗
タンク数と水量の関係は、ジャーナル オブ ザソサエ
ティ オブ モーシヨン ピクチャーアンド テレヴィ
ジョン エンジニアズ(Journa15 of  the 5ociety of  Motio
n  Picture and  Te1evjsio
n Engineers)第64巻、第248−253
頁(1955年5月号)に記載の方法で求めることがで
きる。
前記文献に記載の多段向流方式によれば、水洗水量を大
幅に減少し得るが、タンク内における水の滞留時間の増
加により、バクテリアが繁殖し、生成した浮遊物が感光
材料に付着する等の問題が生じる。前記カラー感光材料
の処理において、このような問題の解決策として、特開
昭62−288.838号に記載のカルシウムイオン、
マグネシウムイオンを低減させる方法を極めて有効に用
いることができる。また、特開昭57−8,542号に
記載のイソチアゾロン化合物やサイアベンダゾール類、
塩素化イソシアヌール酸ナトリウム等の塩素系殺菌剤、
その他ベンゾトリアゾール等、堀口博著「防菌防黴剤の
化学」、衛生技術会編「微生物の滅菌、殺菌、防黴技術
」、日本防菌防黴学会績「防菌防黴剤事典」に記載の殺
菌剤を用いることもできる。
前記感光材料の処理における水洗水のpi(は、4〜9
であり、好ましくは5〜8である。水洗水温、7 b 水洗時間も、感光材料の特性、用途等で種々設定し得る
が、一般には15〜45°Cで20秒〜10分、好まし
くは25〜40゛Cで30秒〜5分の範囲が選択される
更に、前記感光材料は、上記水洗に代り、直接安定液に
よって処理することもできる。このような安定化処理に
おいては、特開昭57−8,543号、同5B−14,
834号、同60−220 、345号に記載の公知の
方法はすべて用いることができる。
又、前記水洗処理に続いて、更に安定化処理する場合も
あり、その例として、撮影用カラー感光材料の最終浴と
して使用される、ホルマリンと界面活性剤を含有する安
定浴を挙げることができる。
この安定浴にも各種キレート剤や防黴剤を加えることも
できる。
上記水洗及び/又は安定液の補充に伴うオーバーフロー
液は脱銀工程等信の工程において再利用することもでき
る。
前記ハロゲン化銀カラー感光材料には処理の簡略化及び
迅速化の目的で発色現像主薬を内蔵しても良い。内蔵す
るためには、発色現像主薬の各種プレカーサーを用いる
のが好ましい。例えば米国特許第3,342,597号
記載のインドアニリン系化合物、同第3.342.59
9号、リサーチ・ディスクロージャー14,850号及
び同15,159号記載のシッフ塩基型化合物、同13
,924号記載のアルドール化合物、米国特許第3,7
19,492号記載の金属塩錯体、特開昭53−135
,628号記載のウレタン系化合物を挙げることができ
る。
前記ハロゲン化銀カラー感光材料は、必要に応じて、発
色現像を促進する目的で、各種の1−フェニル−3−ピ
ラゾリドン類を内蔵しても良い。
典型的な化合物は特開昭56−64 、339号、同5
7−14゜4547号、および同5B−115,438
号等に記載されている。
前記各種処理液は10°C〜50°Cにおいて使用され
る。通常は33°C〜38°Cの温度が標準的であるが
、より高温にして処理を促進し処理時間を短縮したり、
逆により低温にして画質の向上や処理液の安定性の改良
を達成することができる。また、感光材料の節銀のため
西独特許第2,226,770号又は米国特許第3,6
74..199号に記載のコバルト補力もしくは過酸化
水素補力を用いた処理を行ってもよい。
〔実施態様〕
以下、添付図面を参照して本発明の実施態様を説明する
。ただし、本発明は本実施態様のみに限定されるもので
はない。
第1図は本発明の実施態様である写真処理廃液処理装置
の概略側面図である。
写真処理廃液処理装置1の実質的に密閉した本体ケース
40内には、写真処理廃液を収容する廃液槽41が本体
ケースより取出し可能に据付けられている。廃液槽41
への廃液の補充は配管42とポンプ43によってタンク
44から行える。タンク44は本体ケース40の下方の
基部ケース55内に設置されている。廃液槽41内の廃
液のレヘルコントロールは、別に行えるようになってい
る(図示せず)。
蒸発媒体としてのエンドレスベルト45は、グラスファ
イバーより作られたメツシュ構造で、その蒸発面を循環
風に対して直角にして回転移動すl ソ る。そして、エンドレスベルト45は下部を廃液槽41
内の廃液に浸漬され、回転により廃液を汲み上げている
エンドレスヘルド45により汲み上げられた廃液は蒸発
し、蒸発した水分が空気中に含まれる。
本装置は冷凍装置を備え、この冷凍装置は、冷却器46
、第1放熱部47、第2放熱部48、圧縮機49、膨張
弁50を有し、配管60を介してこれらに冷媒を循環さ
せる構成である。
蒸発した水分を充分含んだ循環空気は、冷凍装置の冷却
器(凝縮器)46によって露点以下に冷却され、凝縮し
た水分は受器51に落下する。受器51内の凝縮水は、
配管52及び弁53によりタンク54に回収される。タ
ンク54に溜った凝縮水は廃棄又は再利用される。タン
ク54は本体ケース40の下方の基部ケース55内に設
置されている。
冷凍装置の放熱部は2分割され、冷却器46の風下に設
けられた第1放熱部(空気加熱器)47と、基部ケース
55内に設けられ基部ケース552 υ 外に熱を放散する第2放熱部(空冷部)4日により構成
されている。第1放熱部47と第2放熱部48とは直列
に連結されている。
第1放熱部47の放熱量は冷却器46の吸熱量以下に設
定され、過剰の放熱は第2放熱部48により行われる。
第1放熱部47の下流には循環用ファン56が設けられ
、本体ケース40内の空気が循環される。
冷却されて水分を除去された空気は、循環用ファン56
によって循環される過程で、第1放熱部47により加熱
される。水分除去後の空気は、エンドレスベルト通過後
で冷却器通過前の温度が10〜40°C2好ましくは1
4〜26℃になるように温度を調整された後、エンドレ
スベルト45を通り、エンドレスベルト45に付着した
廃液の水分を蒸発させる。
廃液槽41の上方には、蒸発部の空気温度を検出する温
度センサ57a、57bがエンドレスベルト45を介し
て設けられ、この温度センサ57a、57bはコントロ
ーラ58と接続されている。
一方の温度センサ57aはエンドレスヘルド45の上流
側直前に設けられ、他方の温度センサ57bはエンドレ
スヘルド45と冷却器46との間で好ましくは冷却器4
5の直前に設けられる。温度センサ57a、57bは、
エンドレスヘルド通過前後の空気温度を検出し、コント
ローラ58は、検出温度の差が最大になるように、蒸発
量に影響を及ぼす各手段の作動を制御する。しかも、コ
ントローラ5日は、下流側の温度センサ57 b (;
J近の温度が10〜40°C1好ましくは14〜26°
Cになるように、蒸発量に影響を及ぼず各手段の作動を
制御する。
廃液中の水分の蒸発量に影響を及ぼす各手段の制御とは
、循環用ファン56による風速、風景、冷却器46の吸
熱及び第1放熱部47の放熱による循環空気の温度、廃
液の温度、エンドレスヘルド45の温度、エンドレスヘ
ルド45の回転速度、本体ケース40内の圧力等を調整
することである。
コントローラ58は、これらの蒸発要因を調整する各手
段に接続され、検出した温度差に基づいて3 各手段の作動を制御する。
次にコントローラ58による制御について説明する。
第2図ばコントローラ58による蒸発要因制御のブロッ
ク図である。コントローラ58には温度センサ57a、
57bからの検出温度信号が供給され、これらの信号に
基づいてコントローラ58は蒸発要因を調整するための
各手段に作動制御信号を供給する。
すなわち、コントローラ58には、循環用ファン56を
駆動するファン駆動手段62、第1放熱部47の放熱量
を調整する圧縮機49、冷却器46の吸熱量を調整する
膨張弁50、エンドレスベルト45を回転駆動するベル
ト駆動手段63が接続されている。そして、コントロー
ラ58は、方の温度センサ57aによる検出温度Taと
他方の温度センサ57bによる検出温度Tbとに基づい
て、温度差(ΔT=Ta−Tb)を演算し、この差が最
大になるように少なくとも1つの手段の作動を制御する
。実際の制御において、蒸発量、A 凝縮量を多くするためには、循環用ファン56の風速、
風量を増大する方法、第1放熱部47がらの放熱量を増
大する方法、冷却器(吸熱部)46による吸熱量を増大
する方法、エンドレスベルト45の回転速度を遅くする
方法を用いることができる。コントローラ58は、少な
くとも1つの手段の作動を制御することによって、廃液
中の水分の蒸発量を調整することができる。
エンドレスヘルド通過後の空気は、水分蒸発時の蒸発熱
の作用でエンドレスベルト通過前の空気より温度が低い
。したがって、エンドレスヘルド通過前後の空気の温度
差ΔTが大きいことは、エンドレスベルト45が汲み上
げた廃液中の水分が、エンドレスヘルド45を通過する
空気との接触により効率良く蒸発していることを意味す
る。したがって、温度差ΔTが最大になるように蒸発要
因を調整することにより、蒸発効率を向上させることが
できる。
八Tの最大値ΔT maxは、エンドレスベルト通過後
で冷却器通過前の空気温度に対応して決まっており、処
理を繰り返すことにより実験的に求められる。また、温
度差をΔTmaxにするための各手段の作動条件も実験
的に求められる。そして、ΔTmax及び各手段の作動
条件は、ルックアップテーブル等のメモリ64に記憶さ
れている。コン1−ローラ58は、検出した温度に基づ
いてメモリに記憶したΔT maxや作動条件を参照し
て各手段の作動を制御する。
本実施態様はエンドレスヘルド通過前後の空気の温度を
検出して蒸発要因を調整するものであるが、本発明は本
実施態様に限定されるものではない。
エンドレスヘルド通過後の空気の湿度及び水分量は、エ
ンドレスベルト通過前の空気の湿度及び水分量より高い
。したがって、エンドレスベルト通過前後の空気の湿度
や水分量の差が大きいことは、エンドレスベルト45が
汲み上げた廃液中の水分が、エンドレスベルト45を通
過する空気との接触により効率良く蒸発していることを
意味する。したがって、湿度差や水分量差が最大になる
ように蒸発要因を調整することにより、蒸発効率を向上
させることができる。
例えば、温度センサ57a、57bに代えて、湿度を検
出する湿度検出センサや、水分量を検出する水分量検出
センサを設け、エンドレスヘルド通過前後の空気の湿度
や水分量の差が最大になるように、廃液中の水分の蒸発
に影響を及ばず各手段の作動を制御して蒸発要因を調整
することにより、蒸発効率を向上させることができる。
状態量検出センサとしては、温度センサ57a、57b
、湿度センサ、水分量センサのうち、1種を用いてもよ
く、複数種を組み合わせて用いてもよい。
また、蒸発要因を調整する他の手段としては、例えばエ
ンドレスベル1〜45を加熱するヘルド加熱手段、エン
ドレスベルI・45を冷却するベルト冷却手段、廃液槽
41内の廃液を加熱する廃液加熱手段、廃液槽41内の
廃液を冷却する廃液冷却手段、本体ケース40内を加圧
する加圧機、本体ケース40内を減圧する減圧機がある
。これらの手段の作動をコントローラ58により制御し
て蒸 7 発要因を調整することにより、蒸発効率を向上させるこ
とができる。
冷凍装置の圧縮a49及び第2放熱部48ば基部ケース
55内に設けられ°ζおり、第2放熱部48からの放熱
はファン59により孔61から外部に放散される。した
がって、本装置のように密閉した本体ケース40内に外
気の吸引がない状態での運転時に、蒸発に用いる空気の
加熱、冷却の熱収支に圧縮機49、第2放熱部48、モ
ータ等の余熱が影響することはない。
本体ケース40内の蒸発部における、エンドレスヘルド
通過後で冷却器通過前の空気温度は10〜40°C1好
ましくは14〜26°Cの低温に維持されるので、写真
処理廃液中のチオ硫酸アンモニウムや亜硫酸塩が高温に
より分解することばなく、亜硫酸ガス、硫化水素、アン
モニアガス等の有害ないし極めて悪臭性のガスが発生ず
ることがない。
したがって、ガスを処理するための第2次処理装置も簡
易になり、小型化が可能になる。また、高温により写真
処理廃液が装置を腐食するごともなく、装置の保守も容
易になる。
更に冷凍装置の放熱部の熱利用により空気を加熱するの
で、装置の運転コストを下げることができる。
なお、廃液槽41内の廃液温度を検出し、廃液温度に基
づいて蒸発部の温度調整を行うことによっても、蒸発及
び凝縮を効率良く行うことができる。
廃液中の水分が蒸発した濃縮廃液は、他のタンクに必要
に応じて回収される。
〔発明の効果〕
本発明によれば、蒸発媒体の上流及び下流の空気の状態
量を検出し、検出した状態量の差が最大になるように蒸
発要因を調整することにより、蒸発効率を向上させるこ
とができる。
また、蒸発部の空気温度を一定に保って蒸発効率を一定
に維持したり、蒸発効率を容易に調整することができる
また、検出した状態量の差に基づいて蒸発要因を調整す
ることにより、写真処置廃液処理装置内の蒸発部におけ
る空気温度を10〜40°C1好ましくは14〜26°
Cの低温に維持できる。したがって、写真処理廃液中の
チオ硫酸アンモニウムや亜硫酸塩が高温により分解する
ことはなく、亜硫酸ガス、硫化水素、アンモニアガス等
の有害ないし極めて悪臭性のガスが発生ずることがない
。また、ガスを処理するだめの第2次処理装置も簡易番
こなり、小型化が可能になった。
また、高温により写真処理廃液が装置を腐食することも
なく、装置の保守も容易になる。
更に、廃液中の水分の蒸発効率が向上するので、蒸発し
た水分を効率良く凝縮して回収することができ、写真処
理廃液処理装置を小型に構成することができる。
廃液から蒸発した水分を効率良く回収することができる
ので、コンパクトで取扱いが容易でしかも処理効率の高
い廃液処理装置を提供することができ、廃液処理装置を
自動現像装置と一体化もしくは自動現像装置に内蔵する
ことも可能になった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明実施態様の写真処理廃液処理装置の概略
側面図、 第2図はコントローラによる制御のブロック図である。 図中符号: 1−写真処理廃液処理装置 40−本体ケース   41−廃液槽 42、 52. 60−−配管 43−ポンプ 44.5/I  クンク 45−エントレスヘル1へ 46−冷却器     47=−第1放熱部48−第2
放熱部   49−圧縮機 50 膨張弁     51−受器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 写真処理廃液を担持した蒸発媒体に送風して廃液中の水
    分を蒸発させ、蒸発した水分を凝縮する写真処理廃液処
    理装置において、蒸発媒体の上流及び下流の空気の状態
    量を検出するセンサと、該センサにより検出した状態量
    の差に基づいて、蒸発要因を調整する調整手段とを備え
    た写真処理廃液処理装置
JP26821189A 1989-10-17 1989-10-17 写真処理廃液処理装置 Pending JPH03131379A (ja)

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