JPH03131380A - 写真処理廃液処理装置 - Google Patents

写真処理廃液処理装置

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JPH03131380A
JPH03131380A JP26821289A JP26821289A JPH03131380A JP H03131380 A JPH03131380 A JP H03131380A JP 26821289 A JP26821289 A JP 26821289A JP 26821289 A JP26821289 A JP 26821289A JP H03131380 A JPH03131380 A JP H03131380A
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JP
Japan
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waste liquid
wastewater
air
water
evaporation
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Application number
JP26821289A
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English (en)
Inventor
Eiichi Tadokoro
榮一 田所
Masaharu Yamada
正治 山田
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は写真の現像処理廃液を濃縮するために用いられ
る写真処理廃液処理装置に関する。
〔従来の技術〕
写真の現像処理によってもたらされた廃液は、公害防止
の点から河川等に廃棄することができないため、専門業
者に処理を依願しているのが実情である。写真処理廃液
は大部分が水であるので、写真処理廃液を濃縮又は固化
すれば、保管量は極めて少量でもよいことになり、保管
のスペース及びその後の処理も簡単になり、専門業者へ
の委託経費も大幅に削減される。
そのための装置として、写真処理廃液中に含まれている
固形分を水分と分離する写真処理廃液処理装置がある。
写真処理廃液処理装置としては、例えば、吸気口と排気
口を備えた本体ケースの中に、廃液を溜める貯液手段と
、廃液を室温以上の高温で蒸発させる加熱蒸発手段と、
蒸発手段に廃液を供給する手段と、蒸発した廃液中の水
分を凝縮する凝縮手段とを有する構成がある。(特開昭
63−19655号、特開昭63−107795号各公
報参照)この種の装置は、廃液の加熱蒸発の際に、60
〜90°Cに廃液温度を上昇させて蒸発を促進させるの
で、写真処理液の定着液や漂白定着液としてよく用いら
れるチオ硫酸アンモニウムや亜硫酸塩が高温のために分
解し、亜硫酸ガス、硫化水素、アンモニアガス等の有害
ないし極めて悪臭性のガスが発生する。そして、これら
のガスが本体ケースの排気口より装置外に放出されると
、装置周囲の雰囲気を汚染してしまうという問題がある
この問題を解決するためには、凝縮した水の濾過装置、
排ガス吸着装置、濃縮液排出機構、消臭剤供給手段、固
化剤供給手段等の2次処理装置を備える必要があり、装
置全体が非常に複雑な大きな装置となり、運転操作も複
雑であった。
更に、蒸発効率を高めるためには、大型の加熱蒸発手段
を備える必要があり、装置が大型化するとともに、消費
電力も増大する。
上記問題点を解消し、2次処理を必要とせず、小型かつ
処理効率の高い写真処理廃液処理装置として、本体ケー
ス内で、写真処理廃液に一部浸漬した蒸発媒体に廃液を
付着又は含浸し、廃液を汲み上げ空気にさらして蒸発さ
せ、蒸発した水分を凝縮する写真処理廃液処理装置が提
案されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
蒸発媒体としては、例えばメツシュ構造のエンドレスヘ
ルドが用いられ、下部を廃液中に浸漬して設けられる。
蒸発媒体により廃液が汲み上げられ廃液中の水分が蒸発
して行くと、廃液が濃縮されるとともに、析出した廃液
成分のスラッジが廃液槽底部に溜まる。このスラッジが
蒸発媒体に接すると蒸発媒体が目詰まりして、良好に廃
液を汲み上げることができず蒸発効率が低下する。した
がって、空気中に十分tこ水分が含まれず凝縮効率も低
下する。
本発明の目的は上記問題点を解消することにあり、廃液
から蒸発した水分を効率良く凝縮回収することができる
写真処理廃液処理装置を提供すること番こある。
〔課題を解決するための手段及び作用〕本発明の上記目
的は、回転移動するエンドレスベルト状の蒸発媒体を写
真処理廃液に浸漬して、廃液を汲み上げ空気にさらして
廃液中の水分を蒸発させる写真処理廃液処理装置におい
て、前記蒸発媒体を廃液の液面近傍に一部浸漬して設け
、廃液面レベルを維持する液面維持手段を設けた写真処
理廃液処理装置によって達成される。
すなわち、蒸発媒体は廃液の液面近傍に一部浸漬される
ので、廃液が濃縮された結果廃液槽底部に生ずるスラッ
ジに蒸発媒体が接することはなく、蒸発媒体にスラッジ
が付着することはない。廃液の水深は蒸発媒体の厚みに
比べて十分深く設定され、蒸発媒体は廃液の水面近くに
一部浸漬される。
濃縮された廃液はスラッジが廃液槽底部に溜まって行く
が、このスラッジが水面近くまで溜まらない限り、蒸発
媒体がスラッジと接することはない。
蒸発媒体はその厚みの1/2以上浸漬されればよく、好
ましくは厚みよりIcm多く、更に好ましくは厚みより
0.5cm多く浸漬される。また、蒸発媒体は廃液深さ
の1/3以内、好ましくは115以内、更に好ましくは
1/10以内の液面からの深さに浸漬される。
廃液中の水分の医発により、廃液面レベルは低下する傾
向にあるので、蒸発媒体が常に廃液中に浸漬されるよう
に、廃液面レベルを一定に維持する必要がある。例えば
液面レベル検出センサ及び廃液供給手段を設け、廃液面
レベルが、蒸発媒体がその厚み分浸漬される適正な液面
レヘルを下回らないように、廃液供給手段により廃液槽
内に廃液を適宜供給して、廃液面レヘルを一定に維持す
る。
したがって、スラッジとの接触による蒸発媒体の目詰ま
り、被覆等が防止され、蒸発媒体による廃液汲み上げ効
率及び廃液中の水分の蒸発効率が低下することはなく、
効率良く廃液中の水分を蒸発させることができる。
更に、廃液中の水分の蒸発効率が向上するので、蒸発し
た水分を効率良く凝縮して回収することができ、写真処
理廃液処理装置を小型に構成することができる。
本発明における蒸発媒体としては、回転移動し通気性を
有する布状のエンドレスヘルドが好ましく、その材質と
しては不燃性のカーボンやグラスファイバー等の無機繊
維やアラミド繊維等を用いる。また、廃液を多く付着又
は含浸させるためには、メツシュ構造あるいは3次元構
造の織布であることが好ましい。これらは本出願人の出
願に係る特開昭63−156501号公報、特願昭63
204807号明細書等に開示されている。
本発明において、蒸発媒体に対する送風方向は、蒸発媒
体の蒸発面に対して並行でも直角方向のいずれでもよい
が、好ましくは直角方向である。
蒸発媒体を通過して廃液から蒸発した水分を含んだ空気
を、空気冷却手段により冷却することにより、空気中に
含まれていた水分が凝縮する。
本体ケース内の、蒸発媒体通過後で空気冷却手段通過前
の空気は、10〜40°C1好ましくは14〜26°C
に調整される。その後、空気冷却手段により冷却されて
水分を凝縮除去された空気は、好ましくは空気加熱手段
により加熱されて元の温度に復帰する。
写真処理廃液処理装置内の、蒸発媒体通過後で空気冷却
手段通過前の空気を、10〜40°C1好ましくは14
〜26゛Cの低温度に維持することにより、写真処理廃
液中のチオ硫酸アンモニウムや亜硫酸塩が高温により分
解することはなく、亜硫酸ガス、硫化水素、アンモニア
ガス等の有害ないし極めて悪臭性のガスが発生すること
なく、廃液中の水分を蒸発、凝縮させることができる。
空気温度を上記範囲内で調整することにより、廃液中の
水分の蒸発が促進される。なお、蒸発媒体通過後で空気
冷却手段通過前の空気温度を上記温度の範囲で調整する
ことにより、廃液中の水分の蒸発効率が低下することな
く、安定した蒸発が保証される。
本発明において、本体ケースは外部に対して一部開放し
た構成でもよいが実質的に又は完全に密閉した構成が好
ましく、本体ケースを密閉した構成により、本体ケース
内の高温空気や廃液から発生したガスが処理装置外に漏
出せず、外部環境に悪影響を与えることがない。更に、
本体ケースを実質的に密閉構成にすると、本体ケース内
の空気温度の調整が容易である。更に、本体ケースに断
熱材を設けることにより、本体ケース内の空気が外界の
温度の影響を受けることなく、温度調整が容易である。
なお、実質的に密閉した本体ケースとは、本体ケースに
写真処理廃液を供給する場合、凝縮水を本体ケースから
取り出す場合など以外は、本体ケース内の空気、場合に
よっては悪臭性の空気が外へ漏出しない程度に、外界と
分離されているものを意味する。
本写真処理廃液処理装置により得られた凝縮水は本体外
に直接排出することもできるが、必要に応じて簡単な処
理(例えばpH調整)を行った後、また、本写真処理廃
液処理装置で得られた濃縮された写真処理廃液は回収し
て加熱焼却することができる。濃縮廃液を廃液槽から抜
き取る場合には、廃液槽の底に設けられた栓又は弁をあ
けることにより、容易に抜き取ることができる。濃縮廃
液を抜き取る際には、運搬性、抜取後の取扱性の向上の
ために、固化剤を用いて濃縮廃液を固化することができ
る。固化剤として用いられるものは、詳しくは特願平1
−96435、同1−96436号明細書、特開昭61
231548号公報に記載されている。
また、本体ケース内の気圧を760mmFTgより低く
、例えば1〜700 mm Hg 、好ましくは5〜4
00mmHg、更に好ましくは10〜50mmHHに減
圧して廃液から水分を蒸発させ、蒸発した水分を凝縮し
てもよい。
また、本発明における写真処理廃液とは、現像(カラー
、黒白)、漂白、漂白定着、定着、水洗、安定等の写真
処理を行った後の廃液であればいかなる廃液であっても
よい。これらの各処理廃液はすべて混合して処理されて
もよく、単独で処理されてもよい。また、水洗処理と安
定処理の廃液を混合し、現像処理、定着処理及び漂白処
理の廃液を混合してそれぞれ処理してもよく、更に他の
組合せで混合して処理してもよい。
本発明により処理され得る廃液が生じる感光材料の現像
処理に用いる発色現像液は、好ましくは芳香族第一級ア
ミン系発色現像主薬を主成分とするアルカリ性水溶液で
ある。この発色現像主薬としては、アミノフェノール系
化合物も有用であるが、P−フェニレンジアミン系化合
物が好ましく使用され、その代表例としては3−メチル
−4アミノ−N、N−ジエチルアニリン、3〜メチル−
4=アミノ−N−エチル−N−β−ヒドロキシエチルア
ニリン、3−メチル−4−アミノ−N−エチル−N−β
−メタンスルホンアミドエチルアニリン、3−メチル−
4−アミノ−N−エチル−Nβ〜メトキシエチルアニリ
ン及びこれらの硫酸塩、塩酸塩もしくはp−トルエンス
ルホン酸塩が挙げられる。これらの化合物は目的に応じ
2種以上併用することもできる。
発色現像液は、アルカリ金属の炭酸塩、ホウ酸塩もしく
はリン酸塩のようなpH緩衝剤、臭化物塩、沃化物塩、
ベンズイミダゾール類、ベンゾチアゾール類もしくはメ
ルカプト化合物のような現像抑制剤またはカブリ防止剤
などを含むのが一般的である。また必要に応じて、ヒド
ロキシルアミン、ジエヂルヒFロキジルアミン、亜硫酸
塩ヒドラジン類、フェニルセミカルバジド類、トリエタ
ノールアミン、カテコールスルホン酸類、トリエチレン
ジアミン(1,4−ジアザビシクロ[2,2,21オク
タン)頚の如き各種保恒剤、エチレングリコール、ジエ
チレングリコールのような有ja溶剤、ヘンシルアルコ
ール、ポリエチレングリコール、四級アンモニウム塩、
アミン類のような現像促進剤、色素形成カプラー、競争
カプラー、ナトリウムボロンハイドライドのようなカブ
ラセ剤、1−フェニル−3−ピラゾリドンのような補助
現像主薬、粘性付与剤、アミノポリカルボン酸、アミノ
ポリホスホン酸、アルキルホスホン酸、ホスホノカルボ
ン酸に代表されるような各種キレート剤、例えば、エチ
レンジアミン四酢酸、ニトリロ三酢酸、ジエチレントリ
アミン五酢酸、シクロヘキサンジアミン四酢酸、ヒドロ
キシエチルイミノジ酢酸、1−ヒドロキシエチリデン−
1,1−ジホスホン酸、ニトリロ−N、 N、 N〜ト
リメチレンホスホン酸、エチレンジアミン−N、N、N
’、N” −テトラメチレンホスポン酸、エチレングリ
コ−ル(0−ヒドロキシフェニル酢酸)及びそれらの塩
を代表例として挙げることができる。
また反転処理を実施する場合は通常黒白現像を1 行ってから発色現像する。この黒白現像液には、ハイド
ロキノンなどのジヒドロキシベンゼン類、1−フェニル
−3−ピラゾリドンなどの3−ピラゾリドン類またはN
−メチル−p−アミノフェノールなどのアミノフェノー
ル類など公知の黒白現像主薬を単独であるいは組み合わ
せて用いることができる。
これらの発色現像液及び黒白現像液のpHは9〜12で
あることが一般的である。またこれらの現像液の補充量
は、処理するカラー写真感光材料にもよるが、一般に感
光材料1平方メートル当り3i以下であり、補充液中の
臭化物イオン濃度を低減させておくことにより500m
1以下にすることもできる。補充量を低減する場合には
処理槽の空気との接触面積を小さ(することによって液
の蒸発、空気酸化を防止することが好ましい。また現像
液中の臭化物イオンの蓄積を抑える手段を用いることに
より補充量を低減することもできる。
発色現像後の写真乳剤層は通常漂白処理される。
漂白処理は定着処理と同時に行われてもよいしく漂白定
着処理)、個別に行われてもよい。更に、処理の迅速化
を図るため、漂白処理後に漂白定着処理する処理方法で
もよい。更に二種の連続した漂白定着浴で処理すること
、漂白定着処理の前に定着処理すること、又は漂白定着
処理後に漂白処理することも目的に応じ任意に実施でき
る。
漂白剤としては、例えば鉄(■)、コバルト(■)、ク
ロム(■)、銅(II)などの多価金属の化合物、過酸
類、キノン類、ニトロ化合物等が用いられる。代表的漂
白剤としてはフェリシアン化物;重クロム酸塩;鉄(I
II)もしくはコバルト(III)の有機錯塩、例えば
エチレンジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸
、シクロヘキサンジアミン四酢酸、メチルイミノニ酢酸
、1,3−ジアミノプロパン四酢酸、グリコールエーテ
ルジアミン四酢酸、などのアミノポリカルボンM14も
しくはクエン酸、酒石酸、リンゴ酸などの錯塩;過硫酸
塩;臭素酸塩;過マンガン酸塩;ニトロベンゼン類など
を用いることができる。これらのうちエチレンジアミン
四酢酸鉄(Iff)錯塩を始めとするアミノポリカルボ
ン酸鉄(I[I)錯塩及び過硫酸塩は迅速処理と環境汚
染防止の観点から好ましい。
更にアミノポリカルボン酸鉄(1’ff)錯塩は、漂白
液においても漂白定着液においても特に有用である。こ
れらのアミノポリカルボン酸鉄(III)錯塩を用いた
漂白液又は漂白定着液のpHは通常5.5〜8であるが
、処理の迅速化のために、更に低いpl+で処理するこ
ともできる。
漂白液、漂白定着液及びそれらの前浴には、必要に応じ
て漂白促進剤を使用することができる。
有用な漂白促進剤の具体例は、次の明細書に記載されて
いる:米国特許第 3,893,858号、西独特許筒
1,290,812号、特開昭53−95,630号、
リサーチ・ディスクロージャー17.129号(197
8年7月)などに記載のメルカプト基またはジスルフィ
ド結合を有する化合物;特開昭50−140.129号
に記載のチアゾリジン誘導体;米国特許第3,706,
561号に記載のチオ尿素誘導体;特開昭58−16.
235号に記載の沃化物塩;西独特許筒2,748.4
30号に記載のポリオキシエチレン化合物類;特公昭4
5−8836号記載のポリアミン化合物;臭化物イオン
等が使用できる。なかでもメルカプト基またはジスルフ
ィド基を有する化合物が促進効果が大きい観点で好まし
く、特に米国特許第 3,893.858号、西独特許
筒1,290,812号、特開昭53−95.630号
に記載の化合物が好ましい。更に、米国特許第4,55
2,834号に記載の化合物も好ましい。これらの漂白
促進剤は感光材料中に添加してもよい。撮影用のカラー
感光材料を漂白定着するときにこれらの漂白促進剤は特
に有効である。
定着剤としてはチオ硫酸塩、チオシアン酸塩、チオエー
テル系化合物、チオ尿素類、多量の沃化物塩等を挙げる
ことができるが、チオ硫酸塩の使用が一般的であり、特
にチオ硫酸アンモニウムが最も広範に使用できる。漂白
定着後の保恒剤としては、亜硫酸塩、重亜硫酸塩、スル
フィン酸類あるいはカルボニル重亜硫酸イ」加物が好ま
しい。
本発明により処理され得る廃液が生じるハロゲン化銀カ
ラー写真感光材料は、脱銀処理後、水洗及び/又は安定
工程を経るのが一般的である。水洗工程での水洗水量は
、感光材料の特性(例えばカプラー等使用素材による)
、用途、更には水洗水温、水洗タンクの数(段数)、向
流、順流等の補充方式、その他種々の条件によって広範
囲に設定し得る。このうち、多段向流方式における水洗
タンク数と水量の関係は、ジャーナル オプ ザソサエ
ティ オブ モーション ピクチャーアンド テレヴィ
ジョン エンジニアズ(Journalof the 
5ociety of Motion Picture
 and Te1evision Engineers
)第64巻、第248−253真(1955年5月号)
に記載の方法で求めることができる。
前記文献に記載の多段向流方式によれば、水洗水量を大
幅に減少し得るが、タンク内における水の滞留時間の増
加により、バクテリアが繁殖し、生成した浮遊物が感光
材料に付着する等の問題が生じる。前記カラー感光材料
の処理において、このような問題の解決策として、特開
昭62−288,838号に記載のカルシウムイオン、
マグネシウムイオンを低減させる方法を極めて有効に用
いることができる。また、特開昭57−8.5.12号
に記載のインチアゾロン化合物やサイアベンダゾール類
、塩素化イソシアヌール酸ナトリウム等の塩素系殺菌剤
、その他ベンゾトリアゾール等、堀口博著「防菌防黴剤
の化学」、衛生技術余線「微生物の滅菌、殺菌、防黴技
術」、日本防菌防黴学会績「防菌防黴剤事典」に記載の
殺菌剤を用いることもできる。
前記感光材料の処理における水洗水のpl+は、4〜9
であり、好ましくは5〜8である。水洗水温、水洗時間
も、感光材料の特性、用途等で種々設定し得るが、一般
には15〜45°Cで20秒〜10分、好ましくは25
〜40’Cで30秒〜5分の範囲が選択される。
更に、前記感光材料は、上記水洗に代り、直接安定液に
よって処理するごともできる。このような安定化処理に
おいては、特開昭57−8,543号、同5B−14、
834号、同60−220,345号に記載の公知の方
法はすべて用いることができる。
又、前記水洗処理に続いて、更に安定化処理する場合も
あり、その例として、撮影用カラー感光材料の最終浴と
して使用される、ホルマリンと界面活性剤を含有する安
定浴を挙げることができる。
この安定浴にも各種キレート剤や防黴剤を加えることも
できる。
上記水洗及び/又は安定液の補充に伴うオーバーフロー
液は脱銀工程等地の工程において再利用することもでき
る。
前記ハロゲン化銀カラー感光材料には処理の簡略化及び
迅速化の目的で発色現像主薬を内蔵しても良い。内蔵す
るためには、発色現像主薬の各種プレカーサーを用いる
のが好ましい。例えば米国特許第3.342,597号
記載のインドアニリン系化合物、同第3.342.59
9号、リサーチ・ディスクロージャー14.E150号
及び同15.159号記載のシッフ塩基型化合物、同1
3,924号記載のアルドール化合物、米国特許第3.
719.492号記載の金属塩錯体、特開昭53−13
5,628号記載のウレタン系化合物を挙げることがで
きる。
前記ハロゲン化銀カラー感光材料は、必要に応して、発
色現像を促進する目的で、各種の1−フェニル−3−ピ
ラゾリドン類を内蔵しても良い。
典型的な化合物は特開昭56−64 、339号、同5
7−1.14547号、および同58〜115,438
号等に記載されている。
前記各種処理液は10°C〜50°Cにおいて使用され
る。通常は33゛C〜38゛Cの温度が標準的であるが
、より高温にして処理を促進し処理時間を短縮したり、
逆により低温にして画質の向上や処理液の安定性の改良
を達成することができる。また、感光材料の節銀のため
西独特許第2,226,770号又は米国特許第3,6
74,499号に記載のコバルト補力もしくは過酸化水
素補力を用いた処理を行ってもよい。
〔実施態様〕
以下、添付図面を参照して本発明の実施態様を説明する
。ただし、本発明は本実施態様のみに限定されるもので
はない。
第1図は本発明の実施態様である写真処理廃液処理装置
の概略側面図である。
写真処理廃液処理装置lの実質的に密閉した本体ケース
40内には、写真処理廃液を収容する廃液槽41が本体
ケースより取出し可能に据付けられている。廃液槽41
への廃液の補充は配管42とポンプ43によってタンク
44がら行える。タンク44は本体ケース40の下方の
基部ケース55内に設置されている。
蒸発媒体としてのエンドレスヘルド45は、グラスファ
イバーより作られたメ・ンシュ構造で、その蒸発面を循
環風に対して直角にして回転移動する。そして、エンド
レスベルト45は下部を廃液槽41内の廃液に浸漬され
、回転により廃液を汲み上げている。
エンドレスベルト45により汲み上げられた廃液は蒸発
し、蒸発した水分が空気中に含まれる。
本装置は冷凍装置を備え、この冷凍装置は、冷却器46
、第1放熱部47、第2放熱部48、圧縮機49、膨張
弁50を有し、配管60を介してこれらに冷媒を循環さ
せる構成である。
蒸発した水分を充分含んだ循環空気は、冷凍装置の冷却
器(凝縮器)46によって露点以下に冷却され、擬縮し
た水分は受器51に落下する。受器51内の凝縮水は、
配管52及び弁53によりタンク54に回収される。タ
ンク54に溜った凝縮水は廃棄又は再利用される。タン
ク54は本体ケース40の下方の基部ケース55内に設
置されている。
冷凍装置の放熱部は2分割され、冷却器4Gの下流に設
けられた第1放熱部(空気加熱器)47と、基部ケース
55内に設けられ基部ケース55外に熱を放散する第2
放熱部(空冷部)48により構成されている。第1放熱
部47と第2放熱部48とは直列に連結されている。
第1放熱部47の放熱量は冷却器4Gの吸熱量以下に設
定され、過剰の放熱は第2放熱部4Bにより行われる。
第1放熱部47の下流には循環用ファン56が設けられ
、本体ケース40内の空気が循環される。
冷却されて水分を除去された空気は、循環用ファン5G
によって循環される過程で、第1放熱部47により加熱
される。水分除去後の空気は、エンドレスヘルド通過後
で冷却器通過前の温度が10〜40°C1好ましくは1
4〜26゛cになるように温度を調整された後、エンド
レスベル]・45を通り、エンドレスヘルド45に付着
した廃液の水分を蒸発させる。
廃液槽41の」1方には、蒸発部の空気温度を検出する
温度センサ57がエンドレスヘルド45と冷却器46と
の間に設けられ、この温度センサ57はコントローラ5
8と接続されている。温度センサ57はエンドレスヘル
ド45と冷却器46との間で好ましくは冷却器45の直
前に設けられる。
温度センサ57ば、エンドレスヘルド通過後で冷却器通
過前の空気温度を検出し、コントローラ58は、検出温
度に基づいて温度センサ57付近の温度が10〜40°
C1好ましくは14〜26°Cになるように、蒸発量に
影響を及ぼず各手段の作動を制御する。
廃液中の水分の蒸発量に影響を及ばず蒸発要因としては
、循環ファン56による風速、風量、冷却器46の吸熱
及び第1放熱部47の放熱による循環空気の温度、廃液
の温度、エンドレスヘルド45の温度、エンドレスヘル
I・45の回転速度、本体ケース40内の圧力等がある
。コントローラ58は、これらの蒸発要因を調整する各
手段に接続され、検出した温度差に基づいて各手段の作
動を制御する。
また、温度センサ57に代えて、湿度、水分量を検出す
るセンサを設け、エンドレスヘルド通過後で冷却器通過
前の空気の湿度や水分量に基づいて、廃液中の水分の蒸
発に影響を及ぼす各手段の作動を制御して蒸発要因を調
整することもできる。
廃液槽41には、収容した廃液面レベルを検出する液面
レベル検出センサ65が設げられ、液面レベル検出セン
サ65はコントローラ66に接続されている。そしてコ
ントローラ66はポンプ43に接続されており、液面レ
ベル検出センサ65の検出信号によりポンプ43を駆動
して、廃液槽41内に廃液を供給する。
第2図は廃液槽近傍の構成図である。
エンドレスヘルド45は、下端が廃液槽底部から十分に
離間する位置に設けられている。液面レベル検出センサ
65は、例えば廃液面レベルが所定レベルを下回ったと
きに作動するフロートスイ4 ソチであり、廃液面が図中Aで示すレベルを下回ったと
きにONとなり、液面レベルがAで示すレベルに復帰し
たときにOFFとなる。そして、液面レベル検出センサ
65がONの間はコントローラ66によりポンプ43が
駆動されて、タンク44から廃液槽41内に廃液が供給
され、液面レベル検出センサ65のOFFと同時にポン
プ43は駆動が停止される。
Aで示す液面レベルと、エンドレスベルト45の最下端
が位置するBで示すレベルとの差dは、エンドレスベル
ト45の厚みtより5〜10mm大きく、エンドレスベ
ルト45はほぼ厚み分だけ廃液中に浸漬される。本実施
態様において、エンドレスヘルド45は速度2〜3cm
/sで回転移動するので、廃液中への浸漬深さの程度に
より汲み上げ量が変化することはない。したがって、エ
ンドレスヘルド45は厚み分浸漬されるだけで十分に廃
液を汲み上げることができる。
廃液槽41内の廃液は、濃縮の進行に伴い高粘度の濃縮
液又はスラッジが底部に溜まり、水面近傍の廃液は粘度
が低くまたスラッジもない。したがって、エンドレスベ
ルト45がスラッジにより被覆されたり目詰まりを起こ
すことはない。
また、廃液槽41はエンドレスヘルド45の下方が深く
形成されており、スラッジが集中的に最深部に溜まるよ
うになっている。そして、最深部に設けた栓又は弁67
を開けることにより、スラッジ及び濃縮廃液を容易に取
り出すことができる。
廃液中の水分が蒸発した濃縮廃液及びスラッジは、他の
タンクに必要に応じて回収される。
冷凍装置の圧縮4149及び第2放熱部48は基部ケー
ス55内に設けられており、第2放熱部48からの放熱
はファン59により孔61から外部に放散される。した
がって、本装置のように密閉した本体ケース40内に外
気の吸引がない状態での運転時に、蒸発に用いる空気の
加熱、冷却の熱収支に圧縮機49、第2放熱部48、モ
ータ等の余熱が影響することはない。
本体ケース40内の蒸発部における、エンドレスヘルI
・通過後で冷却器通過前の空気温度は10〜40°C1
好ましくは14〜26°Cの低温に維持されるので、写
真処理廃液中のチオ硫酸アンモニウムや亜硫酸塩が高温
により分解することはなく、亜硫酸ガス、硫化水素、ア
ンモニアガス等の有害ないし極めて悪臭性のガスが発生
ずることがない。
したがって、ガスを処理するための第2次処理装置も簡
易になり、小型化が可能になる。また、高温により写真
処理廃液が装置を腐食することもなく、装置の保守も容
易になる。
更に冷凍装置の放熱部の熱利用により空気を加熱するの
で、装置の運転コストを下げることができる。
なお、廃液槽41内の廃液温度を検出し、廃液温度に基
づいて蒸発部の温度調整を行うことによっても、蒸発及
び凝縮を効率良く行うことができる。
第3図は廃液槽41の変形例の断面図であり、廃液槽4
1は断面円弧状に形成されている。スラッジ及び濃縮廃
液は円弧状の湾曲面に沿って最深部に溜まるので、最深
部に栓又は弁67を設けることにより、スラッジ及び濃
縮廃液を容易に回収することができる。
第4図は廃液槽41の他の変形例の断面図であり、エン
ドレスヘルド45の幅方向の断面図である。廃液槽41
はエンドレスヘルド45の幅方向の一端から他端へ向け
て傾斜した底面を有する。
スラッジ及び濃縮廃液は傾斜面に沿って最深部に溜まる
ので、最深部に栓又は弁67を設けることにより、スラ
ッジ及び濃縮廃液を容易に回収することができる。また
、廃液槽41の最深部を、廃液供給タンク44及び凝縮
水回収タンク54の装填側に位置して設けることにより
、スラッジ及び濃縮廃液の回収操作が容易になる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、蒸発媒体は廃液の液面近傍に一部浸漬
されるので、廃液が濃縮された結果廃液槽底部に生ずる
スラッジに蒸発媒体が接することはなく、蒸発媒体にス
ラッジが付着することはない。廃液の水深は蒸発媒体の
厚みに比べて十分深く設定され、蒸発媒体は廃液の水面
近(に浸漬さ7 れる。濃縮された廃液はスラッジが廃液槽底部に溜まっ
て行くが、このスラッジが水面近くまで溜まらない限り
、蒸発媒体がスラッジと接することはない。
したがって、スラッジとの接触による蒸発媒体の目詰ま
り、被覆等が防止され、蒸発媒体による廃液汲み」二げ
効率及び廃液中の水分の蒸発効率が低下することはなく
、効率良く廃液中の水分を蒸発させることができる。
更に、廃液中の水分の蒸発効率が向上するので、蒸発し
た水分を効率良く凝縮して回収することができ、写真処
理廃液処理装置を小型に構成することができる。
廃液から蒸発した水分を効率良く回収することができる
ので、コンパクトで取扱いが容易でしかも処理効率の高
い廃液処理装置を提供することができ、廃液処理装置を
自動現像装置と一体化もしくは自動現像装置に内蔵する
ことも可能になった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明実施態様の写真処理廃液処理語8 置の概略側面図、 第2図は廃液槽近傍の構成図、 第3図及び第4図は廃液槽の変形例の断面図である。 図中符号: 1−写真処理廃液処理装置 4〇−本体ケース   41−廃液槽 42.52.60−一配管 43−ポンプ 44.54−−・タンク 45−エンドレスベルト 46−冷却器     47−第1放熱部48−第2放
熱部   49−圧縮機 50〜膨張弁     51−受器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 回転移動するエンドレスベルト状の蒸発媒体を写真処理
    廃液に浸漬して、廃液を汲み上げ空気にさらして廃液中
    の水分を蒸発させる写真処理廃液処理装置において、前
    記蒸発媒体を廃液の液面近傍に一部浸漬して設け、廃液
    面レベルを維持する液面維持手段を設けた写真処理廃液
    処理装置
JP26821289A 1989-10-17 1989-10-17 写真処理廃液処理装置 Pending JPH03131380A (ja)

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