JPH0388976A

JPH0388976A - 密閉型圧縮機

Info

Publication number: JPH0388976A
Application number: JP22601189A
Authority: JP
Inventors: Kiyoshi Tanaka; 清田中; Motohiko Osano; 元彦小佐野
Original assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Current assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Priority date: 1989-08-31
Filing date: 1989-08-31
Publication date: 1991-04-15

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（イ）産業上の利用分野本発明は冷蔵庫等に使用される密閉型圧縮機に関する。

（ロ）従来の技術一般に、この種の密閉型圧縮機には種々の騒音対策が施
されている。例えば、実公昭５０−３３７０９号公報等
に開示される如く、２つの器体を合口部で接さしてなる
密閉ケース内に電動圧縮機本体を収納すると共に、前記
密閉ケースの内壁に溶接部以外で該ケース、と当接する
略へ手状の張り出しを有する共振防止板を溶接し、この
防止板の溶接部以外の密閉ケースとの当接部で防止板と
密閉ケースとを擦れ合わせ、振動エネルギーの一部を熱
エネルギー変換するダンピング作用で圧縮機の振動を低
減したものが知られている。

（ハ）発明が解決しようとする課題しかしながら上記の構成によると、特異な形状の共振防
止板を使用するので、この共振防止板専用の金型が必要
となり製造コストが高騰するばかりでなく、共振防止板
を密閉ケース内壁の全体に渡って溶接すことは非常に手
間であり現実的には無理であるため、意とする程の騒音
低減効果は得られないという問題があった。

本発明は斯る点に鑑みなされたものであり、特に別個の
金型を製作することなく、既存の圧縮機’Ａ（’！＝部
品を利用して製造コストを低減しつつ、より大きい騒音
低減効果が得られる密閉型圧縮機を提供することを目的
とする。

（ニ）課題を解決するための手段本発明は、２つの器体を合口部で接合してなる密閉ケー
ス内に電動圧縮機本体を収納している密閉型圧縮機にお
いて、前記密閉ケースの外周に、開口端部から頂部に向
かって複数の切り込みを有する第２の器体を、固着部以
外で密閉ケースに当接するよう固着した物である。

（ホ）作用本発明の密閉型圧縮機は上記の構成により、密閉ケース
を被う第２の器体で２重構造を形威し強度アップによる
振動幅の低減作用、所謂、質量効果にて騒音低減を促進
しつつ、第２の器体の固着部以外の密閉ケースとの当接
部で第２の器体と密閉ケースとを擦れ合わせ、振動エネ
ルギーの一部を熱エネルギー変換するダンピング作用で
圧縮機の振動を低減することができる。ここで、第２の
器体には開口端部から頂部に向かって複数の切り込みを
設けているため、この第２の器体に密閉ケスを構成する
各器体を使用することができ、特に別個の金型を製作す
る必要はなくなり、製造コストを低減できる。のみなら
ず、第２の器体に密閉ケースの器体を利用する場合は、
当初の曲率が同一であること、及び、寸法的には器体の
板厚分で密閉ケースを締めつけることとなることから第
２の器体の密着度を高めることができ、上述したダンピ
ング作用を確実にして騒音低減効果を助長できる。また
、切り込みにより器体に被われていない部分を密閉ケー
スに形成したので、ここから圧縮機の放熱性を高めて圧
縮機の能力を低下させないようにすることができる。

（へ）実施例以下、本発明の実施例を図面に基ずいて説明する。

２は２つの器体１ａ、ｌｂを合口部ＩＣで接合してなる
密閉ケース１内に電動圧縮機本体３を収納すると共に該
ケースに冷媒ガスの吸入管４、吐出管５、チャージ管６
等の配管を接続している密閉型圧縮機である。７及び８
は各々その開口端部から頂部に向かって複数の切り込み
９，１０を有し、前記密閉ケース１を構成する各器体１
ａ、１ｂの各々の外周にスポット溶接（第１図中○印Ｐ
で示す）により固着された第２の土器体及び第２の下器
体である。これら第２の器体７，８は、特に図示しない
が密閉ケース１の固着部であるスポット溶接部以外の部
分でも該ケース１と当接しており、この当接部で第２の
器体７，８と密閉ケース１とを擦れ合わせ、振動エネル
ギーの一部を熱エネルギー変換するダンピング作用で圧
縮機の振動を低減している。また、第２の器体７，８は
密閉ケース１を構成する２つの器体１ａ、ｌｂと同じも
のを利用しており、切削加工によりその開口端部から頂
部に向かって複数の切り込み９，１０を、設Ｃすること
により形成される。そして、これら第２の器体７，８は
前記切り込み９，１０による弾性を利用して各々器体１
ａ、ｌｂの外周面に圧入された後、各々の頂部側から順
次多数のスポット溶接を施して行くことにより、上述の
如く密閉ケース１に固着されている。

このように構成された密閉型圧縮機において、密閉ケー
ス１はこれを上下で被う第２の土器体７及び第２の下器
体８で簡易２重ケースを形成することができ、密閉ケー
ス１の強度アップによる振動幅の低減作用、所謂、質量
効果にて騒音低減を促進できるだけでなく、第２の上下
器体７，８はスポット溶接部以外の部分で密閉ケース１
と当接しているため、この当接部で密閉ケース１と第２
の器体７，８とが擦れあって振動エネルギーの一部が摩
擦による熱エネルギーに変換する所謂ダンピング作用に
より、振動を抑制することができ、騒音を低減できる。

また、第２の上下器体７，８には開口端部から頂部に向
かって複数の切り込み９．１０を設けているため、この
第２の器体７゜８に密閉ケース１を構成する各器体１ａ
、ｌｂを使用することができ、特に別個の金型を製作す
る必要はなくなり、製造コストを低減できる。のみなら
ず、第２の器体７，８に密閉ケース１の器体ｌａ、ｌｂ
を利用しているので、当初の曲率が同一であること、及
び、寸法的には器体７，８の板厚分で密閉ケースｌを締
めつけることとなることから第２の器体７，８の密着度
を高めることができ上述したダンピング作用を確実にし
て騒音低減効果を助長できる。また、切り込み９．１０
により器体７，８に被われていない部分を密閉ケース１
の外周面に残すことがでるため、この部分から圧縮機の
放熱性を高めて圧縮機の能力が低下するのを防止できる
。

ここで、上述した本発明の効果は第４図に示す１／３オ
クターブ騒音試験による実験結果にて実証された。図中
、破線は第２の器体を固着しない従来のものを、実線は
本発明のものを示し、Ａ特性を含む５０〜２０ＫＴ（ｚ
の全周波数域に渡って騒音が低減されていることが確認
された。

尚、本実施例では第２の器体７，８を上下両方固着した
ものについて説明したが、どちらか一方でも相応の効果
があることは言うまでもなく、何等本発明を逸脱するも
のではない。

（ト）発明の効果以上のように本発明によれば、特に別個の金型を製作す
ることなく、既存の圧縮機製作部品を利用して、量効果
による騒音低減効果と振動エネルギーを熱エネルギーに
変換するダンピング作用とにより圧縮機の振動を低減で
き、製造コストを低減しつつ、より大きい騒音低減効果
が得られる密閉型圧縮機を提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す密閉型圧縮機の正面図、
第２図及び第３図は密閉ケースを構成する器体に第２の
器体を装着する手順を示す説明図第４図は騒音試験結果
を示す特性図である。１・・・密閉ケース、ｌａ、ｌｂ−＊・器体、３・・・
圧縮機本体、７・・・第２の土器体、８・・・第２の下
器体、９．１０・・・切り込み。出顆人　　三洋電機株式会社

Claims

【特許請求の範囲】

（１）２つの器体を合口部で接合してなる密閉ケース内
に電動圧縮機本体を収納している密閉型圧縮機において
、前記密閉ケースの外周に、開口端部から頂部に向かっ
て複数の切り込みを有する第２の器体を、固着部以外で
密閉ケースに当接するよう固着したことを特徴とする密
閉型圧縮機。