JPH0384142A

JPH0384142A - 開閉式屋根

Info

Publication number: JPH0384142A
Application number: JP22021989A
Authority: JP
Inventors: Yasuo Tanaka; 保雄田中; Toru Aoyanagi; 徹青柳
Original assignee: Obayashi Corp
Current assignee: Obayashi Corp
Priority date: 1989-08-29
Filing date: 1989-08-29
Publication date: 1991-04-09
Anticipated expiration: 2011-02-21
Also published as: JPH0816374B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野〉本発明は全天候型競技場等に適用できる開閉式屋根に関
する。

（従来の技術）従来、この種の開閉式屋根を備えた開閉式ドーム屋根等
では、骨組に屋根膜を張って構成した移動屋根をドーム
の中心点から外周囲方向へ放射状に分断し、これらを上
下方向に重なるように構成して梁などで走行自在に支持
していた。あるいは屋根組をアー　チ状に構成し、その
アーチになった基端部を走行台車で支持して水平方向に
移動させることにより開閉するものであった。

（発明が解決しようとする課題〉移動屋根を上下方向へ移動させるものにおいては外周囲
に固定屋根を設け、この固定屋根上に移動屋根が収まる
ものであり、開放感に欠けるという欠点があった。また
、移動屋根を水平方向に移動させるものにおいては、そ
の開き切った状態において移動屋根を収める部分の収納
面積がかなり広くなり、敷地の有効活用という点がらは
不利であった。

本発明は上記事情に鑑みて成されたものであって、その
目的は簡単な機構で開閉できる開口率の大きな開閉式屋
根を提供するにある。

（課題を解決するための手段）上記目的を達成するために本発明の開閉式屋−根は、曲
率半径を異にするアーチ状の移動屋根を曲率半径の小さ
なものから大きなものへ順次に重ね、これら重ね合せた
移動屋根の単位毎にその基端部を制動装置付きの回転軸
で軸支し、さらにウィンチに巻回したワイヤーで牽引す
る等の手段により回転軸を中心軸にして移動屋根を開閉
駆動してなることを特徴とする。

（作　用）重ね合せた移動屋根の基端部は回転軸で軸支してあって
、その回転軸には制動装置がついてるために移動屋根は
回転軸を中心軸にして半円を描くように回動移動するが
、その移動の際に移動屋根が移動する半円弧状の移動軌
跡の頂点から下の方へ移動するとき、すなわち開くとき
にその自重によって落下しないように、制動装置で制動
力を付与しながら移動させる。また、これらの移動屋根
を下から上の方へ移動させるときにはウィンチを駆動し
、その駆動力にて移動屋根を上の方へ引き上げる。

すなわち、回転軸を中心にしてアーチ状の移動屋根が半
円を描くように上下方向へ移動する。

（実　施　例〉以下、本発明の好適な実施例について図面を参照して詳
細に説明する。

第１図は移動屋根が中央から左右に開く形式の開閉式屋
根を示し、左右対称なシンメトリ−構造になっている。

そして建物の中央から左右には立ち上げ角４５度位に固
定屋根１を設け、この固定屋根１と曲率中心点を同じに
して、かつその曲率半径よりも若干大きな半径で形成し
たアーチ状の移動屋根２を曲率中心点近くに設置した回
転軸３で回動自在に支持している。移動屋根２はその曲
率半径を同じくし、建物の頂点において突き合わせにな
っており、それぞれ中央から左右方向へ回動させたとき
に固定屋根１上に重なるようにして左右方向へ開く。

従って、回転軸３はそれぞれ移動屋根２の基端部に別個
に設置している。

これら移動屋根２を固定屋根１上に回転軸３を中心にし
て回動移動させる手段を第２図に示している。先に説明
したようにシンメトリ−な構成になっているので、第２
図には片側だけを示しており、ウィンチ４を固定屋根１
の裏面側基部に設け、このウィンチ４から引き出したワ
イヤーケーブル５は固定屋根１の裏面に設けたシーブ６
と頂点に設けた反転用のシーブ７とで固定屋根１の裏面
からその頂点を通って固定屋根１の表面側に案内され、
その引き出したワイヤーケーブル５の自由端部は移動屋
根２の下側の端縁に係止している。ウィンチ４でワイヤ
ーケーブル５を巻き取るとき移動屋根２はその下側の端
縁に係止しであるワイヤーケーブル５によって上の方へ
引き上げられる。

逆にワイヤーケーブル５をウィンチ４で緩めれば、すな
わちワイヤーケーブル５を巻き出したときその巻き出し
速度に合わせてその移動屋根２が降りる。こうして移動
屋根２を上下方向に回転軸３を中心に回動移動させるこ
とができる。

第３図および第４図は別の実施例に係り、これは固定屋
根１が建物の片側だけに存在し、開放感をさらに上げる
ようにしたものである。

固定屋根１は左側にのみ存在していて、この固定屋根１
と同一曲率半径点をもつアーチ状の移動屋根２ａ、２ｂ
、２ｃは順次に曲率半径を大きくしたアーチになってい
る。基端部を１個の回転軸３で回動自在に軸支し、それ
ぞれが回転軸３を中心にして自由に重なり合うようにな
っている。

これらの移動屋根２ａ、　２ｂ、２Ｃの開閉に伴う動力
機構は第４図のようになっていて、固定屋根１の内側に
ウィンチ４を設置し、これから巻き出したワイヤーケー
ブル５ａの自由端部は固定屋根１から一番遠くにある移
動屋根２Ｃの下側の端部に係止してあり、その中途部は
それぞれの移動屋根２ａ、２ｂに吊持した案内ローラ８
で案内支持している。

ウィンチ４からワイヤーケーブル５ａを巻き出したとき
には一番外側にある最上段の移動屋根２Ｃがその自重で
反対方向へ回動移動して行って、これに引かれるように
して順次移動屋根２ｂ、２ａが移動することにより屋根
は閉じるのである。

しかし、反対に屋根を開くときにはウィンチ４でワイヤ
ーケーブル５を巻き取り、ワイヤーケーブル５ａを巻き
取るときの牽引力で移動屋根２ｃが引き上げられ、さら
に移動屋根２Ｃの移動に伴って移動屋根２Ｃの裏面方向
に突出している突起９がそれぞれの移動屋根２ｂ、２Ｈ
に同様に設けである外側の突起１０．１０１に当たって
、その移動方向へ移動屋根２ｂ、２ａを移動させる。

この第４図の例ではウィンチ４が固定屋根１の内側に１
個設けてあって、これから引き出したワイヤーケーブル
５ａで固定屋根１の対称方向に位置する移動屋根２Ｃを
引き上げるものであるが、その閉じるときの運動に関し
ては自重による自然落下を期待するという点で心配であ
れば、別のウィンチを移動屋根２Ｃの内側に設置して左
右対称に一対のウィンチ４およびワイヤーケーブル５ａ
を設けるようにするとよい。

上記いずれの実施例の場合にも移動屋根２の自然落下を
防ぐという点で制動装置１１を必要としている。この制
動装置１１を第５図に示す。

制動装置１１は移動屋根２の回転軸３に大径の歯車１２
およびブレーキディスク１３を備え、この大径の歯車１
２とブレーキディスク１３との間は同軸クラッチ１４で
ブレーキディスク１３が移動屋根２の回転軸３からフリ
ーな状態となるよううに構成し、ブレーキディスク１３
と回転軸３との間に同軸クラッチ１４を設けているので
ある。

そして大径の歯車１２と大型フライホイール１５との間
に径の小さな中間歯車１６を入れ、回転軸３が自由に回
ろうとする力を大型フライホイール１５の回転力に変換
し、フライホイール１５を回転させようとする力を移動
屋根２が自然落下しようとする力と均衡させるようにし
ている。また必要に応じて同軸クラッチ１４を接続した
ときにブレーキディスク１３を挟むディスクパット１７
を油圧で駆動し回転軸３に強制的な制動を加えるように
なっている。

さらに、この制動装置１１のブレーキディスク１３には
同一回転半径方向に間欠的に貫通孔を穿設し、この貫通
孔をロック孔１８としている。

さらに、このロック孔１８の中心軸を通る軸線上にシリ
ンダーロッドが通されるシリンダー１９を配し、移動屋
根２を途中で固定するときにはウィンチ４で移動屋根２
を支持するのではなくシリンダー１９のシリンダーロッ
ドをロック孔１８に通し、これにより移動屋根２をその
移動方向途中位置で固定するようにしている。従ってシ
リンダー１９とウィンチ４の駆動についてはインターロ
ックをとるようにすると良い。

（効　果）以上詳細に説明したように本４発明の開閉式屋根によれ
ば、曲率半径を異にするアーチ状の移動屋根を曲率半径
の小さなものから大きなものへ順次に重ね、これら重ね
合せた移動屋根の単位毎にその基端部を回転軸で軸支し
ているので、曲率半径の大きな移動屋根を曲率半径の小
さな移動屋根の上に重ねるように回転軸を中心にして回
動移動させるだけで開閉を行うことができる。

移動屋根の形状は一定の曲率半径をもつアーチ状にして
その基端部を制動装置付きの回転軸で軸支しているだけ
なので、移動屋根の構成およびそれぞれ相互の重なりに
必要な寸法精度が単純なので施工が容易になると同時に
回転軸自体に制動装置を設けているので、ウィンチ自体
に制動装置を設ける必要がなく単純な通常のウィンチに
巻回したワイヤーでそれぞれの移動屋根を開閉すること
が可能になり、極めて簡単な移動構造を具備した開閉式
屋根になる。さらにまた、必要に応じて固定屋根を建物
の円周方向の半分だけに止どめることもできるし、また
固定屋根を円周方向の左右に設けることもできる等建物
の使用態様に応じて、移動屋根の位置を選ぶことができ
る。またさらに、固定屋根をその円周方向の片側１８０
度の部分にのみ設定することができる点では開口率を非
常に大きく取ることができる利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例に係る開閉式屋根の斜視図、第
２図はその開閉動力機構を説明するための部分断面図、
第３図は別の実施例を示すための斜視図、第４図は第３
図の開閉機構を説明するための断面図、第５図は移動屋
根の自然落下を防止するための制動装置を示す斜視図で
ある。１・・・固定屋根３・・・回転軸５・・・ワイヤーケーフル７・・・反転用のシーブ９・・・突　起１１・・・制動装置１３・・・ブレーキディスク１５・・・フライホイール１７・・・ディスクパッド１９・・・シリンダー２・・・移動屋根４・・・ウィンチ６・・・シーブ８・・・案内ローラ１０・・・外側の突起１２・・・大径の歯車１４・・・同軸ディスク１６・・・中間歯車１８・・・ロック孔

Claims

【特許請求の範囲】

曲率半径を異にするアーチ状の移動屋根を曲率半径の小
さなものから大きなものへ順次に重ね、これら重ね合せ
た移動屋根の単位毎にその基端部を制動装置付きの回転
軸で軸支し、さらにウインチに巻回したワイヤーで牽引
する等の手段により該回転軸を中心軸にして該移動屋根
を開閉駆動してなることを特徴とする開閉式屋根。