JPH03103553A

JPH03103553A - 開閉式屋根

Info

Publication number: JPH03103553A
Application number: JP23986489A
Authority: JP
Inventors: Yasuo Tanaka; 保雄田中; Toru Aoyanagi; 徹青柳
Original assignee: Obayashi Corp
Current assignee: Obayashi Corp
Priority date: 1989-09-18
Filing date: 1989-09-18
Publication date: 1991-04-30
Anticipated expiration: 2010-10-18
Also published as: JPH0796815B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】《産業上の利用分野〉本発明は全天候型競技場等に適用できるドーム型式の開
閉式屋根に関する。

（従来の技術）従来、この種のドーム型式の開閉式屋根では、骨組に屋
根膜を張って構成した移動屋根版をドームの中心点から
外周方向へ放射状に分断し、これらを上下方向に重なる
ように構成して梁などで走行自在に支持していた。ある
いは移動屋根版をアーチ状に構成し、そのアーチになっ
た基端部を走行台車で支持して水平方向へ移動させるこ
とにより開閉するものであった。

《発明が解決しようとする課題｝移動屋根版を上下方向へ移動させるものにおいては外周
に固定屋根を設け、この固定屋根側に移動屋根が収まる
ものであり、開放感に欠けるという欠点があった。また
、移動屋根版を水平方向に移動させるものにおいては、
その開き切った状態において移動屋根を収める部分の収
納面積がかなり広くなり、敷地の有効活用という点から
は不利であった。

本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その
目的は簡単な構戊で開口率の高い、かつ開閉時間の短い
開閉式屋根を提供するにある。

《課題を解決するための手段〉上記目的を達成するために本発明の開閉式屋根は、半球
形状の屋根を構成する開閉式屋根において、曲率半径を
異にするアーチ形の移動屋根版を曲率半径の小さい方か
ら大きい方へ順次重なり合うように配設すると共に、こ
れら移動屋根版を、曲率半径の小さい下層側と大きい上
層側とに二分してそれらの基部を別々に回動自在に軸支
し、二分したいずれか一方の移動屋根版には、他方の移
動屋根版側に重複するように周方向へ旋回移動自在とす
るために走行車輪を設けたことを特徴とする。

《作　用〉アーチ形の移動屋根版を、曲率半径の小さい下層側と大
きい上層側とに二分して重ねるように、それぞれの軸支
点を中心に対向的に反対側へ回動運動させることにより
、競技場等の中央天面を開き、更に下層側または上層側
のいずれか一方を他方へ重複させるように旋回させて開
口率を高めるようになっている。

（実　施　例｝以下、本発明の好適な実施例について図面を参照して詳
細に説明する。

本発明は基本的には、半球形状の屋根を構成する開閉式
屋根において、曲率半径を異にするアーチ形の移動屋根
版４，５，６．７を曲率半径の小さい方から大きい方へ
順次重なり合うように配設すると共に、これら移動屋根
版４，５，６．７を、曲率半径の小さい下層側と大きい
上層側とに二分してそれらの基部を別々に回動自在に軸
支し、二分したいずれか一方の移動屋根版には、他方の
移動屋根版側に重複するように周方向へ旋回移動自在と
するために走行車輪８を設けて構成される。

第１図に示すように、中空半球を略四等分することによ
って得られるアーチ形の移動屋根版４，５，６．７が円
形外壁１の上方に配置されており、また円形外壁１の一
つの直径を挟んでその上方に左右回動軸２，３が設けら
れている。そして移動屋根版４，５．６．７の基部は、
円形外壁１の直径近傍で回動軸２，３により回動自在に
軸支されている。

そのとき、これらの移動屋根版４，５，６．７が互いに
衝突することなく自由な回動角を得ることができるよう
に、一番左側から右側へ順次曲率半径を大きくしたアー
チ形に形成されている。

したがって、各移動屋根版４，５，６．７は半径の小さ
い方から大きい方へ順次に積層形に重ねることが可能に
なっている。

そして、左端が半径の一番小さな移動屋根版４であり、
その右隣りに位置する移動屋根版５と一組にしてそれら
の基部を回動軸２で軸支し、これを説明の便宜上、下層
側と称する。

また、右端が半径の一番大きな移動屋根版７であり、そ
の左隣りに位置する移動屋根版６と一組にしてそれらの
基部を回動軸３で軸支し、これを説明の便宜上、上層側
と称する。

移動屋根版４，５，６．７の開閉に際し、上下層は各々
回動軸２，３を中心にして同時に開閉運動できるので、
全ての移動屋根版４，５，６．７を片側の一方に移動さ
せる場合に比べ、開閉のための所要時間を少なくするこ
とができる。

またこの実施例では、移動屋根版４を円形外璧１の左側
部に固定し、他方移動屋根版７の底辺には走行車輪８を
設け、この走行車輪８を円形外壁１の上端に敷設したレ
ール９で走行自在に支承している。

移動屋根版６は移動屋根版７に重なるように回動運動、
即ち開閉運動を行い、移動屋根版５は同様に移動屋根版
４の方へ開閉運動を行う。

そして、回動軸３で軸支する移動屋根版６，７を円形外
壁１の周方向に沿って旋回移動させながら移動屋根版６
を移動屋根版７の方へ降ろす、即ち開くようになってい
る。

移動屋根版６．７側の回動，移動機構を第２図に示す。

尚、移動屋根版５の回動機構は移動屋根版６のものと同
様である。ウインチ１ｏを移動屋根版７の裏面側基部に
設け、このウインチ１ｏから引き出したワイヤーケーブ
ル１１は移動屋根７の裏面頂点近くに設けたシーブ１２
で反転させ、その自由端部を移動屋根版６の下側の端縁
に係止している。ウインチ１０でワイヤーケーブル１ｌ
を巻き取ると、移動屋根版６はその下側の端縁に係止し
てあるワイヤーケーブル１１によって上の方へ引き上げ
られる。逆にワイヤーケーブル１１をウインチ１０で緩
めれば、すなわちワイヤーケーブル１１を巻き出せば、
その巻き出し速度に合わせて移動屋根版６が降りる。こ
うして移動屋根版６を上下方向に回動軸３を中心に回動
運動させることができる。

移動屋根版５，６をそれぞれ左右方向に開き、この開く
運動と併せて同時に移動屋根版６．７の方は移動屋根版
４，５の方へ旋回移動させ、第３図のような高い開口率
を得る。

なお、ウインチ１０の代りに回動軸２，３をモーターで
直接的に回転駆動してもよい。

上記いずれの場合にも移動屋根版５，６の自然落下を防
ぐという点で安全性を高めるために制動装置１３を使用
している。この制動装置１３を第４図に示す。

制動装置１３は移動屋根版５の回動軸２に大径の歯車１
４およびブレーキディスク１５を設け、この大径の歯車
１４とブレーキディスク１５との間は同軸クラッチ１６
でブレーキディスク１５が移動屋根版５の回転軸２から
フリーな状態となるように構成し、ブレーキディスク１
３と回動軸３との間に同軸クラッチ１６を設けているの
である。

そして大径の歯車１４と大型フライホイール１７との間
に径の小さな中間歯車１８を入れ、回動軸２が自由に回
ろうとする力を大型フライホイール１７の回転力に変換
し、フライホイール１７を回転させようとする力を移動
屋根版５が自然落下しようとする力と均衡させるように
している。また必要に応じて同軸クラッチ１６を接続し
たときにブレーキディスク１５を挟むディスクバット１
つを油圧で駆動し回動軸２に強制的な制動を加えるよう
になっている。

さらに、この制動装置１３のブレーキディスク１５には
同一回転半径方向に間欠的に貫通孔を穿設し、この貫通
孔をロック孔２０としている。

さらに、このロック孔２０の中心軸を通る軸線上にシリ
ンダーロッドが通されるシリンダー２１を配し、移動屋
根版５を途中で固定するときにはウインチ１０で移動屋
根版５を支持するのではなくシリンダー２１のシリンダ
ーロッドをロック孔２０に通し、これにより移動屋根版
５をその移動方向途中位置で固定するようにしている。

従ってシリンダー２１とウインチ１０の駆動については
インターロックをとるようにすると良い。移動屋根版６
とその回動軸３についても同じである。

《効　果〉以上詳細に説明したように本発明の開閉式屋根によれば
、曲率半径を異にするアーチ形の移動屋根版を曲率半径
の小さなものから大きなものへ順次重なり合うように配
設し、これら重ね合される移動屋根版の基部を回動軸で
軸支しているので、曲率半径の大きな移動屋根版を曲率
半径の小さな移動屋根版の上に重ねるように回動軸を中
心にして回動移動させるだけで開閉を行うことができる
。

移動屋根版の形状は一定の曲率半径をもつアーチ状とさ
れ、且つ重ね合せる時の下層と上層との基部が回動点を
分けて別々の回動輪で軸支されているだけなので、移動
屋根版の構成および相互の重なりに必要な寸法精度が単
純であり施工が容易になると同時に、それぞれの回動軸
毎に移動屋根を開閉することが可能になり、極めて簡単
な移動構造を具備した開閉式屋根になる。

さらにまた、必要に応じて移動屋根版を競技場等の円周
方向の両端部に止めることもできるし、また一方の回動
軸側の移動屋根版には走行車輪が備えられて他方の移動
屋根版側に延びるレールにて旋回移動できるので、開閉
運動と旋回運動とを同時に行って移動屋根版を一方側に
のみ設定することができる点では開閉時間を短縮し、か
つ開口率を非常に大きく取ることができる利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例に係る開閉式屋根の斜視図、第
２図はその開閉動力機構を説明するための部分断面図、
第３図は全開の状態を示す斜視図、第４図は移動屋根版
の自然落下を防止するための制動装置を示す斜視図であ
る。１・・・円形外壁３・・・回動軸５・・・移動屋根版７・・・移動屋根版９・・・レール１１・・・ワイヤーケーブル１３・・・制動装置１５・・・ブレーキディスク１７・・・大型フライホイール１８・・・中間歯車２０・・・ロック孔２・・・回動軸４・・・移動屋根版６・・・移動屋根版８・・・走行車輪 ↓０・・・ウインチ１２・・・シーブ１４・・・大径の歯車１６・・・同軸クラッチ１つディスクパッド２１・・・シリンダー

Claims

【特許請求の範囲】

半球形状の屋根を構成する開閉式屋根において、曲率半
径を異にするアーチ形の移動屋根版を曲率半径の小さい
方から大きい方へ順次重なり合うように配設すると共に
、これら移動屋根版を、曲率半径の小さい下層側と大き
い上層側とに二分してそれらの基部を別々に回動自在に
軸支し、二分したいずれか一方の移動屋根版には、他方
の移動屋根版側に重複するように周方向へ旋回移動自在
とするために走行車輪を設けたことを特徴とする開閉式
屋根。