JPH02285127A - 開閉式ドーム屋根 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、競技場等の大規模空間構造物の屋根に関し、
更に詳細には、該屋根の開閉を可能にした開閉式ドーム
屋根に関する。

〈従来の技術〉 現在、開閉式のドーム屋根構造としてはドーム屋根を複
数に分割して両サイド又は一方向に移動させる構造、競
技場の外周の一箇所を扇形のかなめの位置とし、この位
置を支点として、ドーム屋根が両サイドに開閉を行う構
造、または球状ドーム屋根の上部を分割し、下部の固定
屋根部にスライドさせてドーム屋根の開閉を行う構造な
どが知られている。

〈発明が解決しようとする課題〉 しかしながら、従来の構造では移動した屋根を収納する
ための余分なスペースが必要となり、またデザイン上も
必ずしも優れたものとは云えなかった。そこで、ドーム
屋根の分割数を増してコンパクトに収納することも考え
られるが、分割数を増加させると、開閉機構が複雑とな
り、構築物全体の安定性が悪くなるばかりでなく、メン
テナンスにも負担がかかるなどの問題点があった。

また、球型ドームの上部を分割して下部の固定部にスラ
イドさせ開閉を行う構造では分割屋根の移動後の収納ス
ペースには開港はないが１周囲に固定屋根部が大きく残
存してしまい、開放率が小さく限定された開放状態にな
る欠点があった。

本発明は上記問題点を解決すべくなされたものであり、
その目的は、比較的単純な４Ｉｔ造で、高い構造安定性
を有し、経済的にも優れた開閉式ドーム屋根を提供する
ことにある。本発明、の他の目的は、簡素な開閉構造で
操作性、安定性及びデザイン性に優れた開閉式ドーム屋
根を提供せんとする。

く課題を解決するための手段〉 本発明は上記目的に鑑みてなされたものであり、その要
旨は、競技場等の建築構造物におけるドーム屋根におい
て、該ドーム屋根を開閉方向とクロスする方向に分割し
て分割屋根を形成すると共に、該分割屋根の両端部を枢
支し、該枢支箇所を中心に前記分割屋根を回動すること
により該ドーム屋根を重層状態で開閉可能にした開閉式
ドーム屋根にある。

また該分割屋根を球側面に沿って中央部を境として、両
側に３個ずつ分割し、それぞれの外周下部に位置する分
割屋根を固定屋根とすると共に、他の２個ずつの分割屋
根を外周上部と外周中部の回動可能な可動屋根とし、そ
れぞれの前記外周上部、中部及び外周下部の固定屋根を
順に曲率半径を小さくすることにより前記固定屋根の外
側に外周中部及び外周上部の可能屋根を重層状態で開閉
可能な分割屋根とすることもできる。

〈実施例〉 本発明に係る開閉式ドーム屋根を添付図面に基づいて説
明する。

第１図（ａ）、（ｂ）に示すように半球面形状のドーム
屋根１は、その外周部の径方向の両端部２ａ、２ｂ間を
中心軸として球側面に沿って６等分に分割し、左側部か
ら右側部に向って順に分割屋根Ｃ，Ｂ、Ａ、Ａ’　、Ｂ
’　、Ｃ’　を構成している。該分割屋根ＡとＡ’　、
ＢとＢ′及びＣとＣ′はそれぞれ同一形状であって、Ａ
、Ｂ、Ｃの順に曲率半径を小さくして成形し、これによ
り隣接部をそれぞれ重層した状態で半球面全体を被って
いる。また外周部に位置する分割屋根ｃ、ｃ’は。

固定屋根となっており、他の分割屋根Ａ、Ａ’Ｂ、Ｂ’
は前記径方向の両端部２ａ、２ｂに設けた後述する回転
軸を中心に回動可能な可動屋根となっている。

第４図、第５図に前記分割屋根の一端部２ａの拡大図を
示す。中央部より左側に位置する前記分割屋根Ａ、Ｂ、
Ｃの両端部は、それぞれスペーサー５を介して重層し、
躯体３に設けた回転軸４上に回動可能に軸支している。

また、中央部より右側に位置する前記分割屋根Ａ’　、
Ｂ’　、Ｃ’の両端部も同様に、スペーサー（図示せず
）を介して重層し、躯体３に設けた回転軸４′上に回動
可能に軸支している。

また分割屋根Ｂ及びＢ′の外側面には、それぞれ分割屋
根Ａ及びＡ′が移動するためのレール６を敷設し、同様
に屋根Ｃ及びＣ′の外側面にはそれぞれ分割屋根Ｂ及び
Ｂ′が移動するためのレール７を敷設している。

さらにまた、第６図、第７図に示すように前記分割屋根
Ａ、Ａ’内側面の凹溝部には、前記レール６上を走行す
るための車輪９を複数配設しており、同様に前記分割屋
根Ｂ、Ｂ’内側面の凹溝部にも、前記レール７上を走行
するための車輪９を複数配設している。なお、該レール
６．７は第８図に示すように前記車輪９との当接面に等
間隔で複数の山形の歯１０を設はチック形状とし、一方
。

車１ｍ９も該１１０とかみ合うピニオン形状をなしてい
る。したがって車輪９がレール６．７上を空転すること
なく走行できる。また、該レール６゜７は断面が工形状
をなし、その両側を前記凹溝部に突設したクランプ１１
によりガイドされているため、前記車輪９はレール６．
７から離脱することはない。

以上の構成よりなる開閉式ドーム屋根の開閉機構につい
て説明する。

まず、第２図に示すようにドーム屋根１の最上部に位置
する分割屋根Ａ及びＡ′が駆動装置（図示せず）に連結
した車輪９によってレール６上を走行し、それぞれ分割
屋根Ｂ及びＢ′の外側部に重層する。次に第３図に示す
ように分割屋根Ａ及びＡ′と重層した分割屋根Ｂ及びＢ
′は車輪９によってレール７上を走行し、それぞれ屋根
部材Ｃ及びＣ′の外側部に重層してドーム屋根１を開放
する。また該ドーム屋根１を閉塞するには前記車輪９の
回転を反転させ、前記移動を逆の順番で行うことにより
、再び上空をドーム屋根１で完全に覆うことができる。

なお、該ドーム屋根の片側に位置する分割屋根Ａ、Ｂ、
Ｃ又はＡ’　、Ｂ’　、Ｃ’のみを開閉させることも可
能である。

本実施例では、該ドーム屋根の中央部を境として左右に
開閉を行う機構としたが、これに限るものではなく、各
分割屋根の曲率半径を変えることにより、すべての分割
屋根を片側に重層させる開閉機構とすることもできる。

また、前記各分割屋根の形状も、ドーム屋根を閉塞した
際に該ドーム屋根全体を被うことができる形状であれば
良い。

さらにまた、前記分割屋根の移動方法として駆動装置に
連結した歯車形状の車輪が、該車輪との当接面に山形の
歯を有するレール上を走行し移動する方法を採ったが、
圧縮空気、油圧、磁気浮上等を利用して走行手段として
も何ら支障はない。

く効果〉 本発明では、各単位分割屋根を開閉方向とクロスした両
端部で重層状態に枢支し、該枢支箇所を中心に前記単位
分割屋根を回動させる単純な開閉機構を採用しているた
め、移動後の各屋根を収容する余分なスペースを必要と
せず、また構造の安定性にも優れ、しかもメンテナンス
が容易であるため、経済性及びデザイン性にも優れるな
ど、多くの効果が期待できる。

また、本発明に係る開閉式ドーム屋根は閉塞状態から完
全開放まで使用目的に応じて任意の開放状態にすること
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第３図は本発明に係るドーム屋根の開閉状態を
示す説明図、第４図は前記ドーム屋根の一端部２ａを示
す拡大概略図、第５図は分割屋根の重層状態を示す概略
側面図、第６図は分割屋根Ａ、Ｈの連結状態を示す概略
側面図、第７図は第６図におけるＩ−１断面図、第８図
はレールと車輪の形状を示す概略斜視図である。 Ａ、Ａ’　、Ｂ、Ｂ’　、Ｃ，Ｃ’　　・・分割屋根、
１・・ドーム屋根、２ａ、２ｂ・・端部、４゜４′　・
・回転軸。 第１図 （ａ） （ｂ）

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）競技場等の建築構造物におけるドーム屋根において
   、該ドーム屋根を開閉方向とクロスする方向に分割して
   分割屋根を形成すると共に、該分割屋根の両端部を枢支
   し、該枢支箇所を中心に前記分割屋根を回動することに
   より該ドーム屋根を重層状態で開閉可能にした開閉式ド
   ーム屋根。 ２）分割屋根を球側面に沿って中央部を境として、両側
   に３個ずつ分割し、それぞれの外周下部に位置する分割
   屋根を固定屋根とすると共に、他の２個ずつの分割屋根
   を外周上部と外周中部の回動可能な可動屋根とし、それ
   ぞれの前記外周上部、中部及び外周下部の固定屋根を順
   に曲率半径を小さくすることにより前記固定屋根の外側
   に外周中部及び外周上部の可能屋根を重層状態で開閉可
   能にした請求項１記載の開閉式ドーム屋根。