JPH0380126B2 - - Google Patents

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JPH0380126B2
JPH0380126B2 JP11045184A JP11045184A JPH0380126B2 JP H0380126 B2 JPH0380126 B2 JP H0380126B2 JP 11045184 A JP11045184 A JP 11045184A JP 11045184 A JP11045184 A JP 11045184A JP H0380126 B2 JPH0380126 B2 JP H0380126B2
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amino acids
infusion
acid
leucine
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Masao Endo
Yoshihiko Abe
Keizo Katsumata
Yoichiro Tamura
Sadao Takenobu
Kanji Ebato
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Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
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Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
技術分野 本発明は新規な糖尿病用アミノ酸輸液に関す
る。 背景技術 一般に糖尿病はインスリン不足あるいはインス
リンに対する感受性の低下に基づく代謝異常と定
義されており、糖尿病患者では通常蛋白質、糖、
脂肪などの代謝が異化の方向に傾いている。 従来より、かかる糖尿病患者の管理方針として
はインスリン不足による代謝異常の是正とともに
血管障害を中心とした合併症の予防に重点が置か
れていた。即ち、インスリン不足を解消するため
の摂取熱量の制限と運動療法とが用いられ、必要
に応じて経口血糖降下剤やインスリン注射の併用
が行なわれていた。しかしながら、上記のような
内科的管理方針のみでは充分な管理ができない患
者、例えば消化器癌等で手術を必要とする糖尿病
患者、膵摘出患者、術後患者あるいは術後感染症
や縫合不全等の合併症を併発した患者などにおい
ては経口的栄養摂取が長期に亙り抑制され、低栄
養状態におちいつている場合が多く、異化が著明
に亢進して、糖尿病状態も増悪する傾向にある。
このような糖尿病患者あるいは手術によつて糖尿
病状態におちいつた患者では、手術侵襲による術
後糖代謝の抑制と窒素代謝の異化亢進が認めら
れ、アミノ酸がエネルギー源として利用される。
そこで、上記のような場合には積極的にインスリ
ン投与を併用しながら、充分な栄養管理が必要と
されており、従来より非経口的にアミノ酸等の栄
養源を補給して、栄養管理及び窒素平衡の維持が
行なわれて来た。 しかしながら、前記のような糖尿病あるいは糖
尿病状態にある患者には通常の市販アミノ酸輸液
を投与しても尚、充分な栄養管理及び窒素平衡の
維持が行ない得ず、かかる糖尿病患者等に適した
アミノ酸輸液の開発が望まれていた。 本発明者等は上記のような状況をふまえ、アミ
ノ酸輸液の一連の研究過程において、先にある種
のアミノ酸、特にL−ロイシン及びL−アルギニ
ンを通常の配合比よりも増加させたアミノ酸輸液
(ALAA液)を試作し、これを糖尿病ラツトに投
与して一応の成果を得ることができた〔外科と代
謝・栄養、15巻4号457頁(1981年)〕。しかしな
がら上記試作アミノ酸輸液は尚糖尿病用アミノ酸
輸液として理想的な組成とは云いがたかつた。 発明の目的 本発明者らは糖尿病用アミノ酸輸液として理想
的な組成を有する輸液を得ることを目的として更
に引き続き鋭意研究を重ねた結果、分枝鎖アミノ
酸(L−ロイシン、L−イソロイシン、L−バリ
ン)が糖尿病時の異化期には筋肉等の組織で直接
エネルギー源として利用されること、上記分枝鎖
アミノ酸より分離されたアミノ基はピルビン酸に
移され、L−アラニンに変換されて、肝臓におい
て糖新生の材料となるかあるいは直接エネルギー
源として利用されること、更にL−ロイシンとL
−アルギニンは内因性のインスリン分泌促進作用
を有し、糖尿病時における血糖値を下げる効果が
あること等の総合的治験結果を基礎として、上記
目的に合致し、糖尿病あるいは糖尿病状態の患者
に優れた栄養管理及び窒素平衡の維持を行ない
得、しかもインスリン分泌促進作用を兼ね備えて
おり、治療剤としても優れた効果を奏する新しい
組成のアミノ酸輸液を見い出し、ここに本発明を
完成するに至つた。 発明の構成 即ち本発明は遊離アミノ酸として下記の組成範
囲のアミノ酸を含有し且つ(1)L−ロイシン、L−
イソロイシン、L−バリン及びL−アラニンの和
が全アミノ酸の47〜53W/W%であり、(2)L−ロ
イシンとL−アルギニンの和が全アミノ酸の39〜
43W/W%であり、また(3)L−ロイシン、L−イ
ソロイシン、L−バリン、L−アルギニン及びL
−アラニンの和が全アミノ酸の67〜73W/W%で
あることを特徴とする糖尿病用アミノ酸輸液に係
る。 アミノ酸 組成範囲 (g/全アミノ酸100g) L−ロイシン 18.9023.10 L−イソロイシン 9.00〜11.00 L−バリン 6.30〜7.70 L−アラニン 10.80〜13.20 L−アルギニン 18.00〜22.00 L−システイン 0.90〜1.10 L−チロジン 0.45〜0.55 L−アスパラギン酸 0.90〜1.10 L−グルタミン酸 0.90〜1.10 L−リジン 5.20〜6.40 L−メチオニン 1.90〜2.30 L−フエニルアラニン 3.35〜4.05 L−トレオニン 2.90〜3.50 L−トリプトフアン 1.00〜1.20 L−ヒスチジン 2.50〜3.10 アミノ酢酸 2.95〜3.65 L−プロリン 2.50〜3.10 L−セリン 1.55〜1.85 本発明の糖尿病用アミノ酸輸液は、糖尿病患者
及び/又は糖尿病を合併している消化器疾患患
者、癌患者等であつて、特に手術後その他の原因
で経口的に栄養源を摂取することができないか又
は困難な患者に栄養源を補給して栄養管理及び窒
素平衡の維持を行ない得る。更に詳しくは本発明
のアミノ酸輸液は糖尿病患者、特に糖尿病を合併
している外科的患者の術前・術後及び手術侵襲に
よる外科的糖尿病状態、糖代謝の中心である膵あ
るいは肝臓の手術後における異化過程を短縮し、
手術侵襲の影響を最小限にとどめて、患者の栄養
状態の改善並びに窒素平衡の維持を行ない、且つ
インスリン分泌促進作用を合せ持ち、更に製剤的
にも安定である特徴を有する。 本発明アミノ酸輸液は従来公知のアミノ酸組成
とは全く異なる新しい組成及び組成上の特徴を有
することによつて、殊に糖代謝が障害され、蛋白
異化過程が亢進している糖尿病患者又は手術ある
いは外傷後の糖尿病状態にある患者等に対して、
極めて有効に利用でき、所期の優れた効果を奏し
得るものである。 本発明のアミノ酸輸液を構成する各アミノ酸は
純粋結晶状アミノ酸であるのが好ましく、これら
は通常遊離アミノ酸の形態で用いられるが特に遊
離形態である必要はなく、薬理学的に許容される
塩例えば、ナトリウム塩、カリウム塩等の金属
塩、塩酸塩、硫酸塩等の鉱物塩、酢酸塩、乳酸
塩、リンゴ酸塩等の有機酸塩等の形態で、又は生
体内で加水分解されて遊離アミノ酸に変換される
エステルの形態で用いることもできる。上記の塩
及びエステルの具体例としては例えば、L−リジ
ン塩酸塩、L−リジン酢酸塩、L−リジンリンゴ
酸塩、L−アルギニン塩酸塩、L−ヒスチジン塩
酸塩−水和物、L−メチオニンメチルエステル、
L−メチオニンエチルエステル等を挙げることが
できる。又、上記アミノ酸はその一部又は全部を
N−アシル誘導体例えば、N−アセチル−L−ト
リプトフアン、N−アセチル−L−プロリン等の
形態で用いても良く、これ等は得られるアミノ酸
輸液に、必要に応じて還元糖を配合する場合に見
られるメイラード反応による褐変現象を有利に抑
制できる。更に上記アミノ酸は二種のアミノ酸の
塩例えば、L−アルギニン・L−グルタミン酸
塩、L−リジン・L−アスパラギン酸塩等あるい
は同種又は異種のアミノ酸をペプチド結合させた
ジペプチドの形態例えば、L−チロシル−L−チ
ロシン、L−アラニル−L−チロシン、L−アル
ギニル−L−チロシン等としても利用することが
できる。更に又、L−システインはその一部又は
全部をL−シスチン及び/又はL−メチオニン
で、又L−チロシンの一部又は全部をL−フエニ
ルアラニンで代替することも可能である。尚上記
遊離アミノ酸以外の形態で各アミノ酸を用いる場
合、これらの使用量は、遊離アミノ酸に換算した
量が、上記特定の範囲に入るように決定されるも
のとする。 本発明アミノ酸輸液は、上記各種形態のアミノ
酸又はその誘導体を、遊離アミノ酸として前述し
た特定範囲となるように配合した無菌水溶液の形
態に調製され、末梢静脈あるいは中心静脈等の経
静脈内投与に適した注射剤として投与することが
できる。その調製方法は通常のアミノ酸輸液と実
質的に異ならず、常法に従い、例えば代表的には
注射用蒸溜水等に上記アミノ酸又はその誘導体を
混合溶解し、必要に応じて、例えば、亜硫酸ナト
リウム、亜硫酸水素ナトリウム、ピロ亜硫酸ナト
リウム、チオ硫酸ナトリウム等の安定化剤、塩
酸、酢酸、乳酸、リンゴ酸、クエン酸、水酸化ナ
トリウム等のPH調節剤、その他通常のアミノ酸輸
液に配合されることの知られている各種の添加剤
を加え、得られる水溶液を加熱滅菌又は無菌過
等により無菌化することにより、製剤的に安定な
アミノ酸輸液を調製することができる。 斯して調製される本発明アミノ酸輸液は、通常
そのPHを3.0〜8.0好ましくは4.0〜7.5に調製され
用いられる。そのアミノ酸濃度は通常のアミノ酸
輸液と特に異ならず、通常3.0〜12.0W/V%程
度とするのがよい。 また本発明アミノ酸輸液の使用及び調製にあた
つては、配合されたアミノ酸の利用率を倍加し、
これ等アミノ酸の生体内での蛋白への合成を助
け、あるいはエネルギー源としての消費を抑制し
て患者に対して、より理想的な栄養補給を行なう
ために、更に本発明アミノ酸輸液に例えば、グル
コース、フルクトース、キシリトール、ソルビト
ール、マルトース等の糖質を必要に応じて添加配
合することもでき、これ等糖質以外にも通常のア
ミノ酸輸液に添加配合できることが知られている
各種成分例えば、脂質、ビタミン類、電解質、微
量元素等を任意に添加配合して、いわゆる高カロ
リー輸液として投与すれば一層好適である。特
に、脂質についてはインスリン拮抗ホルモン分泌
の促進されている術後や糖尿病患者にあつてはグ
ルコースに併用して熱源として脂質を投与するこ
とはより合目的である。 上記脂質としては例えば、大豆油、綿実油、ゴ
マ油、卵黄レシチン、大豆レシチン等を、ビタミ
ン類としてはビタミンA、ビタミンB、ビタミン
B2、ビタミンB6、ニコチン酸、パントテン酸、
ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビオチ
ン、葉酸等を、電解質としては塩化ナトリウム、
酢酸ナトリウム、塩化カリウム、硫酸マグネシウ
ム、塩化マグネシウム、塩化カルシウム、リン酸
二カリウム、リン酸−ナトリウム等を、及び微量
元素としては鉄、亜鉛、マンガン、銅、ヨウ素、
コバルト等をそれぞれ挙げることができる。 又、本発明アミノ酸輸液は、これを前記の如く
高カロリー輸液として調製し、通常のインスリン
製剤と併用して投与することができ、かかる併用
投与療法は極めて有効である。その実施に当り、
インスリン製剤は予めこれを本発明のアミノ酸輸
液と混合して一剤として投与することもでき、又
インスリン製剤のみをアミノ酸輸液とは別々に、
皮下、筋肉内あるいは静脈内投与することもでき
る。インスリン製剤の投与量は患者の病態等に応
じて適宜に決定されるが本発明アミノ酸輸液自体
が優れたインスリン分泌促進作用を有しているた
め、通常用いられる量よりかなり少量とすること
によつても充分な効果が認められる。 尚、本発明アミノ酸輸液の投与量は、通常のア
ミノ酸輸液のそれと同様にすれば良く、一般には
1日成人一人当り約100〜2000ml、好ましくは約
200〜1000mlを目安として、これを投与される患
者の病態、栄養状態、年齢、体重等に応じて適宜
に増減させることができる。 実施例 以下、本発明を一層明らかにするために本発明
アミノ酸輸液の製造例を実施例として挙げ、次い
で試験例を挙げる。 実施例 1 アミノ酸 (g/l) L−ロイシン 18.90 L−イソロイシン 9.00 L−バリン 6.30 L−アラニン 10.80 L−アルギニン 18.00 L−システイン 0.90 L−チロジン 0.45 L−アスパラギン酸 0.90 L−グルタミン酸 0.90 L−リジン酢酸塩 7.34 (L−リジンとして 5.20) L−メチオニン 1.90 L−フエニルアラニン 3.35 L−トレオニン 2.90 L−トリプトフアン 1.00 L−ヒスチジン 2.50 アミノ酢酸 2.95 L−プロリン 2.50 L−セリン 1.55 総遊離アミノ酸量 90.00g/l 上記組成となる量の各アミノ酸純結晶を注射用
蒸留水に添加し、撹拌溶解した後、安定化剤とし
て亜硫酸水素ナトリウム0.3gを加え、PH調節剤
として酢酸を用いPHを約7.0にした。次いで得ら
れたアミノ酸水溶液を無菌過し、輸液容器に充
填し、窒素置換後容器を密閉し、これをオートク
レーブ中105℃下に40分間滅菌処理して本発明の
アミノ酸輸液(総遊離アミノ酸濃度9.0W/V%)
を得た。 実施例 2 アミノ酸 (g/l) L−ロイシン 18.90 L−イソロイシン 9.00 L−バリン 6.30 L−アラニン 10.80 L−アルギニン 18.00 L−システイン 0.90 L−チロジン 0.45 L−アスパラギン酸 0.90 L−グルタミン酸 0.90 L−リジン酢酸塩 7.34 (L−リジンとして 5.20) L−メチオニン 1.90 L−フエニルアラニン 3.35 L−トレオニン 2.90 L−トリプトフアン 1.00 L−ヒスチジン 2.50 アミノ酢酸 2.95 L−プロリン 2.50 L−セリン 1.55 総遊離アミノ酸量 90.00g/l 実施例1においてPH調節剤として酢酸の代りに
リンゴ酸を用いた他は実施例1と同様にして上記
組成の本発明アミノ酸輸液(総遊離アミノ酸濃度
9.0W/V%)を得た。 実施例 3 アミノ酸 (g/l) L−ロイシン 21.00 L−イソロイシン 10.00 L−バリン 7.00 L−アラニン 12.00 L−アルギニン塩酸塩 24.19 (L−アルギニンとして 20.00) L−システイン 1.00 L−チロジン 0.50 L−アスパラギン酸 1.00 L−グルタミン酸 1.00 L−リジン酢酸塩 8.18 (L−リジンとして 5.80) L−メチオニン 2.10 L−フエニルアラニン 3.70 L−トレオニン 3.20 L−トリプトフアン 1.10 L−ヒスチジン塩酸塩−水和物 3.78 (L−ヒスチジンとして 2.80) アミノ酢酸 3.30 L−プロリン 2.80 L−セリン 1.70 総遊離アミノ酸量 100.00g/l 実施例1においてPH調節剤として酢酸の代りに
水酸化ナトリウムを用いた他は実施例1と同様に
して上記組成の本発明アミノ酸輸液(総遊離アミ
ノ酸濃度10.0W/V%)を得た。 実施例 4 アミノ酸 (g/l) L−ロイシン 6.30 L−イソロイシン 3.00 L−バリン 2.10 L−アラニン 3.60 L−アルギニン 6.00 L−システイン 0.30 L−チロジン 0.15 L−アスパラギン酸 0.30 L−グルタミン酸 0.30 L−リジン 1.75 L−メチオニン 0.63 L−フエニルアラニン 1.10 L−トレオニン 0.96 L−トリプトフアン 0.33 L−ヒスチジン 0.84 アミノ酢酸 1.00 L−プロリン 0.84 L−セリン 0.50 総遊離アミノ酸量 30.00g/l 実施例1と同様にして上記組成の本発明アミノ
酸輸液(総遊離アミノ酸濃度3.0W/V%)を得
た。 実施例 5 アミノ酸 (g/l) L−ロイシン 21.00 L−イソロイシン 10.00 L−バリン 7.00 L−アラニン 12.00 L−アルギニン 20.00 L−システイン 1.00 L−チロジン 0.50 L−アスパラギン酸 1.00 L−グルタミン酸 1.00 L−リジン 5.80 L−メチオニン 2.10 L−フエニルアラニン 3.70 L−トレオニン 3.20 L−トリプトフアン 1.10 L−ヒスチジン 2.80 アミノ酢酸 3.30 L−プロリン 2.80 L−セリン 1.70 総遊離アミノ酸量 100.00g/l 実施例1と同様にして上記組成の本発明アミノ
酸輸液(総遊離アミノ酸濃度10.0W/V%)を得
た。 実施例 6 アミノ酸 (g/l) L−ロイシン 20.00 L−イソロイシン 9.50 L−バリン 7.00 L−アラニン 11.50 L−アルギニン 19.00 L−システイン 1.10 L−チロジン 0.55 L−アスパラギン酸 1.10 L−グルタミン酸 1.10 L−リジン塩酸塩 8.00 (L−リジンとして 6.40) L−メチオニン 2.30 L−フエニルアラニン 4.05 L−トレオニン 3.50 N−アセチル−L−トリプトフアン 1.45 (L−トリプトフアンとして 1.20) L−ヒスチジン 3.10 アミノ酢酸 3.65 L−プロリン 3.10 L−セリン 1.85 総遊離アミノ酸量 100.00g/l 実施例1と同様にして上記組成の本発明アミノ
酸輸液(総遊離アミノ酸濃度10.0W/V%)を得
た。 実施例 7 アミノ酸 (g/l) L−ロイシン 15.40 L−イソロイシン 7.20 L−バリン 5.10 L−アラニン 8.68 L−アルギニン 14.70 L−システイン 0.63 L−チロジン 0.32 L−アスパラギン酸 0.63 L−グルタミン酸 0.63 L−リジン塩酸塩 4.55 (L−リジンとして 3.64) L−メチオニン 1.33 L−フエニルアラニン 2.35 L−トレオニン 2.03 L−トリプトフアン 0.70 L−ヒスチジン 1.75 アミノ酢酸 2.07 L−プロリン 1.75 L−セリン 1.09 総遊離アミノ酸量 70.00g/l 実施例1と同様にして上記組成の本発明アミノ
酸輸液(総遊離アミノ酸浸度7.0W/V%)を得
た。 実施例 8 アミノ酸 (g/l) L−ロイシン 22.70 L−イソロイシン 12.30 L−バリン 8.80 L−アラニン 14.80 L−アルギニン 24.60 L−システイン 1.20 L−チロジン 0.60 L−アスパラギン酸 1.20 L−グルタミン酸 1.20 L−リジン酢酸塩 10.02 (L−リジンとして 7.10) L−メチオニン 2.60 L−フエニルアラニン 4.60 L−トレオニン 3.90 L−トリプトフアン 1.40 L−ヒスチジン 3.40 アミノ酢酸 4.10 L−プロリン 3.40 L−セリン 2.10 総遊離アミノ酸量 120.00g/l 実施例1と同様にして上記組成の本発明アミノ
酸輸液(総遊離アミノ酸濃度12.0W/V%) を得た。 上記各実施例で得た本発明アミノ酸輸液の組成
上の特徴点等を公知の代表的市販アミノ酸輸液と
対比して下記第1表に示す。 但し、表中比較1*1は「プロテアミン12X」(田
辺社製)を、比較2*2は「モリプロンF」(森下社
製)を、比較3*3は「10%ESポリタミン」(日本
製薬社製)を、また比較4*4は「パンアミン」(大
塚製薬社製)をそれぞれ示す。
【表】
【表】 試験例 1 ウイスター系雄ラツト(体重200g)を用い、
ストレプトゾトシンの65mg/Kgを静注して糖尿病
を発症させ、5日目にペントバルビタール麻酔下
に外頚静脈にシリコンチユーブを挿入し、単開腹
術を加えた。 これらラツトを1群5匹として3群(a〜c
群)に分け、a群には実施例1で得た本発明アミ
ノ酸輸液及びb〜c群には第2表に示す対照アミ
ノ酸輸液の夫々に、それぞれ市販糖質輸液及び電
解質輸液を加えた混合液を、無拘束下に連続注入
し、完全静脈栄養を施行した。注入速度は1時間
あたり11ml/Kg、投与カロリー量は1日あたり
200Cal/Kg、投与アミノ酸量は各群ともに1日
あたり8.68g/Kgとした。
【表】
【表】 (注) 上記の組成はすべて遊離形で表わした。
注入開始後3日間にわたり体重変化、尿糖排泄
量および窒素出納を調べ、3日目に下大静脈より
採血して血糖値および血中インスリン値(IRI)
を測定した。 各測定は通常の方法に従つて行なわれた。即ち
尿糖及び血糖はグルコースオキシダーゼ法(和光
純薬グルコースBテストワコー)により、窒素出
納は電量滴定法(三菱化成社、TN−02)によ
り、またIRIは酵素免疫測定法(持田製薬社、イ
ンスロテイツクモチダ)によつた。なお、ストレ
プトゾトシン投与後5日目のラツト5匹から採血
し同様に測定して術前値とした。 術後1〜3日目の結果を第1図(体重変動)、
第2図(尿糖排泄量)、第3図(窒素出納)、第4
図(血糖値)及び第5図(血中インスリン濃度、
IRI)に夫々平均±標準偏差値にて示す。 第1図〜第3図に示される通り、本発明アミノ
酸輸液投与群(a群)では、体重は術前値に維持
され、尿糖排泄も少なく、窒素出納も良好で投与
3日目には他の群に比し明らかな窒素出納の改善
が認められた。また第4図及び第5図より、本発
明アミノ酸輸液投与群(a群)では血糖値の上昇
は認められず、インスリン分泌の増加が示され
た。以上のことから、本発明アミノ酸輸液の投与
は対照アミノ酸輸液群に比し、糖尿病時の糖、蛋
白代謝の改善に一層優れた効果を発揮することが
明らかである。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第5図は、夫々本発明アミノ酸輸液
投与群(a群)及び対照アミノ酸輸液投与群(b
〜c群)における体重変動(第1図)、尿糖排泄
量(第2図)、窒素出納(第3図)、血糖値(第4
図)及び血中インスリン濃度(第5図)を調べた
グラフである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 遊離アミノ酸として下記組成範囲のアミノ酸
    を含有し且つ (1) L−ロイシン、L−イソロイシン、L−バリ
    ン及びL−アラニンの和が全アミノ酸の47〜
    53W/W%であり、 (2) L−ロイシンとL−アルギニンの和が全アミ
    ノ酸の39〜43W/W%であり、また (3) L−ロイシン、L−イソロイシン、L−バリ
    ン、L−アルギニン及びL−アラニンの和が全
    アミノ酸の67〜73W/W%である ことを特徴とする糖尿病用アミノ酸輸液。 アミノ酸 組成範囲(g/全アミノ酸100g) L−ロイシン 18.90〜23.10 L−イソロイシン 9.00〜11.00 L−バリン 6.30〜7.70 L−アラニン 10.80〜13.20 L−アルギニン 18.00〜22.00 L−システイン 0.90〜1.10 L−チロジン 0.45〜0.55 L−アスパラギン酸 0.90〜1.10 L−グルタミン酸 0.90〜1.10 L−リジン 5.20〜6.40 L−メチオニン 1.90〜2.30 L−フエニルアラニン 3.35〜4.05 L−トレオニン 2.90〜3.50 L−トリプトフアン 1.00〜1.20 L−ヒスチジン 2.50〜3.10 アミノ酢酸 2.95〜3.65 L−プロリン 2.50〜3.10 L−セリン 1.55〜1.85
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