JPH037978Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は電子機器に用いられるケースにカバー
を取付ける装置に関する。

［従来の技術］ 従来、例えば電源等の電子機器では電子機器を
組込んだケースにカバーを取付ける場合には多数
のねじ等のフアスナー類を使用して固定していた
ため、工具が必要であり、しかも取付け取外しに
工数がかかつた。また、フアスナー、工具等部品
も多くなり部品の管理工数が多かつた。

［考案が解決しようとする問題点］ 本考案は、従来技術では繁雑な工数がかかつた
点に鑑みてなされたもので、ねじ等のフアスナー
類を不要にして取付け、取外しを容易にし得るカ
バー取付装置を提供することを目的とする。

［問題点を解決するための手段］ 本考案は上記の目的を達成するために、開口部
の両側壁に内方へ突出して設けられた複数の爪を
有するケースと、このケース内に挿入され前記爪
上に載置されると共に前記爪の下方に前方より挿
入されて係止される係止部を有する可撓性のカバ
ーと、このカバーの前部に設けられたカバーを上
方へ引上げる引上部とを具備するものであり、カ
バーの可撓性を利用してワンタツチでカバーを取
付け、かつ引上部よりカバーを容易にとりはずす
ことができる。

［実施例］ 以下図面を参照して本考案の実施例を詳細に説
明する。

すなわち、第１図及び第２図に示すように、有
底箱状のケース１の開口部両側壁には内方へ切り
起こして突出させた複数の爪２が設けられる。前
記ケース１内には可撓性よりなる板状のカバー３
が挿入されると共にこのカバー３は前記爪２上に
載置される。このカバー３には前記爪２に対応し
た位置には前記爪２の下方に前方より挿入されて
係止される略Ｌ字形鈎状の係止部４が一体に設け
られる。前記カバー３の前部中央部にはほぼＵ字
状の切欠穴５が形成され、この切欠穴５はカバー
３を引き上げて取外す引上げ部として用いられ
る。

すなわち、第３図ａに示すように、カバー３を
爪２上に載置するようにして矢印方向から挿入し
て、係止部４を爪２に係止してカバー３をケース
１に取付ける。この場合、第３図ｂに示すように
上下方向のストツパとして爪２と係止部４が係止
され、前後方向はカバー３がケース１の前側壁に
当接することによりストツパとなる。

また、カバー４を取外すには引上げ部である切
欠穴５を持つて引上げ矢印Ａと反対方向へ移動し
係止部４を爪２から外してカバー３をケース１か
ら取外す。

したがつて、ねじ等のフアスナー類を使用しな
いでカバーをワンタツチで取付けることができ、
取付け取外しが容易になる。また、ねじ等フアス
ナー類を使用しなくてすむため、部品点数が少な
くてすむため、部品の管理工数が少なくなる。

［考案の効果］ 以上述べたように本考案によれば、ねじ等のフ
アスナー類を不要にして取付け、取外しを容易に
でき、かつ部品数を少なくして部品の管理を容易
にできるカバー取付装置を提供することができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図ａは本考案の一実施例を示す上面図、第
１図ｂは本考案の一実施例を示す側面図、第１図
ｃは第１図ａのＣ部を示す拡大図、第１図ｄは第
１図ｂのＤ部を示す拡大図、第２図は本考案の一
実施例を示す斜視図、第３図ａは本考案に係るカ
バー挿入時の一例を示す断面図、第３図ｂは本考
案のカバー固定状態の一例を示す側面図である。 １……ケース、２……爪、３……カバー、４…
…係止部、５……切欠穴。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 開口部の両側壁に内方へ突出して設けられた複
   数の爪を有するケースと、このケース内に挿入さ
   れ前記爪上に載置されると共に前記爪の下方に前
   方より挿入されて係止される略Ｌ字形鈎状の係止
   部を有する可撓性のカバーと、このカバーの前部
   に設けられたカバーを上方へ引上げる引上部とを
   具備することを特徴とするカバー取付装置。