JPH0378413A - 低コロナ騒音型低風音電線 - Google Patents

低コロナ騒音型低風音電線

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JPH0378413A
JPH0378413A JP1213255A JP21325589A JPH0378413A JP H0378413 A JPH0378413 A JP H0378413A JP 1213255 A JP1213255 A JP 1213255A JP 21325589 A JP21325589 A JP 21325589A JP H0378413 A JPH0378413 A JP H0378413A
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JP
Japan
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sections
spiral rod
noise
electric wire
rod
Prior art date
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Pending
Application number
JP1213255A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Karashi
唐司 祐二
Kiyoshi Shimojima
下嶋 清志
Takashi Kawakami
尚 川上
Katsuyoshi Kumofuji
勝義 雲藤
Kenji Yamamoto
健次 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、架空送電線が発する風騒音を大巾に低減し得
ると同時に、超高圧送電線より発生するコロナに起因す
るオーデイプルノイズ(以下ANという)を最小限に抑
制し得る風騒音AN防止協調型の新規な風騒音対策型電
線に関するものである。
[従来の技術] 架空送電線は、通常鋼心の外周にアルミ素線を撚合せた
断面円形よりなる鋼心アルミ撚線をもって構成されてい
る。
このような均一な断面構成よりなる送電線に風圧が付加
されると、電線の風下側に定常的な空気の乱流が生じ、
この乱流域における空気の電線外表面よりの剥離現象に
より、特定の周波数帯における空気振動が発生し、その
周波数帯をピークとする風騒音の原因となる。
このため、上記した乱流域の定常化を妨げ、特定周波数
の空気振動の集中を防止する目的で、出願人は早くから
電線の外周にスパイラルロッドを巻回することを提案し
、その効果が広く確認されるところとなって、すでに数
多くの地域においてその実績が積み重ねられてきた。
一方、超高圧架空送電線として使用されている鋼心アル
ミ撚線は、素線の伸線工程や撚線工程において潤滑油が
使用されており、また架線工事においても工具の滑りを
良くするために潤滑油が用いられたりして、架線後の電
線表面にはそれらの潤滑油が油膜となって残留している
このため、降雨時には付着した雨滴が当該油膜の碗水に
より球状の水滴を形成し、落下せずに長時間電線表面に
付着しつづける。超高圧送電線においてこの水滴が形成
されるとその先端部における電位傾度が上昇し、コロナ
放電を惹き起す原因となる。このようなコロナ放電は、
近隣の電波施設への雑音混入の原因となるばかりでなく
、ハム音やランダム音すなわち前記しなANを発生する
ためその騒音が問題視されるようになった。
そして、そのようなANの発生を風騒音防止のために巻
回されている前記スパイラルロッドが助長する働きをす
るおそれのあることも、最近になってわかってきた。
すなわち、第6図は、電線1に180°のズレを持たせ
て従来のスパイラルロッド2−22−を巻回した様子を
示すものであり、同図<a)はその説明正面図、(b)
は同図(a)のC−C断面図である。
このような構成よりなる低風音電線に降雨があると、当
該用の水滴10が図のようにスパイラルロッド2゛の下
側になった位置に大きな粒状となって付着し、この大き
な水滴10がAN発生源となるものである。
第7図(a)および(b)はその具体的様子を説明する
ものであり、(a>はその正面図、(b)は同図(a)
のD−DIIR面図である。
電線1の上面に付着した雨滴10″は電線の素線1 a
 +  1 aの撚溝に沿って図中矢印のように流下す
るが、その流下する途中にスパイラルロッド2−が存在
するため、素線1a、]、aの撚溝に沿って流下してき
た雨滴10−は当該スパイラルロッド2−により堰止め
られ、そのようにして堰止められた雨滴10゛はスパイ
ラルロッド2−に沿って下方に流下し、いわばそれによ
って雨滴が集められる形となり、スパイラルロッド2−
の下部に図に示すような大きな水滴10が形成される。
そのようにしてつぎつぎに雨滴10−の供給が行なわれ
、水滴10は大きく成長した状態でスパイラルロッド2
−の下部に付着し続ける結果となり、この大きな水滴1
0がANを発生させる原因となるのである。
[発明が解決しようとする課題〕 上記のような実情にかんがみ、出願人は、先にスパイラ
ルロッド2″を第6図に示すように1条ずつ単独で巻回
せず、第8図に示すようにスパイラルロッド2−.2”
を2条密着巻することを提案した。(特開昭57−98
907) すなわち、第8図(a)はそのような2条密着巻状態を
示す説明正面図、同図(b)は同図(a)のE−E断面
図である。
上記のようにスパイラルロッド2−92−が2条密着巻
状態にあれば、スパイラルロッド間における毛管現象あ
るいは表面張力の関係から水滴の形成が小粒化し早期に
落下するようになって、ANの発生はかなり低減される
ようになる。しかし、それでも雨の量が多く、雨滴の供
給が激しい場合には、水滴10は小粒化するいとまがな
く、大粒の水滴に成長し単体のスパイラルロッドを巻回
した場合と余り差が生じなくなる。
本発明の目的は、上記したような従来技術の問題点を解
消し、AN特性を大巾に向上させつつ従来の風音防止効
果をも確実に発揮し得る新規な低コロナ騒音型低風音を
線を提供しようとするものである。
[課題を解決するための手段] 本発明は、送電線の外周に大径部と小径部とが交互に段
差をもって形成されているスパイラルロッドを巻回した
ものであり、このようなスパイラルロッドの典型例とし
てアルミ被覆gI4wAの如き複合線を用いたものであ
る。
[作用] 長手方向に径の違う区間を交互に有するスパイラルロッ
ドを巻回すると、その外形の変化する部分において水切
れが著しく改善され水滴は大粒に成長する前に落下し去
り、AN特性を格段に向上させることが可能となる。
[実施例] 以下に、本発明について実施例を参照し説明する。
第1図は、本発明に係る実施例の説明正面図であり、第
2図は第1図のA−A断面図、第3図は同じく第1図の
B−BIr面図である。
図に示すように、本発明においては、電線1に巻回する
スパイラルロッド2として先に示した従来例の如く全長
にわたり径の等しいものではなく、大径部2aと小径部
2bとが交互に段差状に形成されているところに特徴を
有する。すなわち、大径部の外径dxは小径部の外径d
2よりも大きな径を有し、これを電!!1に巻回した場
合には第2図に示すように大径部2aは電線1と接触状
態になるが、小径部2bは第3図に示すように電線1と
の間に小間隙が形成されるようになる。このような小間
隙が形成されていれば、先に第7図(a)において説明
したように雨滴がスパイラルロッド2によって堰止めら
れ、下方に流下して集められる状態となっても大径部に
おいて集められた雨滴は小径部にさしかかることにより
、急激にその付着環境に変化が生じ、いわば水滴の付着
力の平衡が崩れ水滴は細かに分離して落下して行くこと
になる。
また、水滴が小径部2bにより集められたとしてもスパ
イラルロッドの径が小さいため、かつまた、電線1との
間に小間隙があることにより表面張力にアンバランスが
生じ、大粒の水滴に成長することなく落下して行く結果
となる。
このようにして、スパイラルロッドの径に段差部が形成
されることにより水滴の付着力の平衡を崩させ、それに
よって早期に水滴を落下させることができると共に、仮
に水滴が小径部に集められても大粒に成長することがで
きず、それによって結局ANの低減効果は大巾に向上す
るのである。
第4図はスパイラルロッド2の大径部2aおよび小径部
2bの境界近傍の一例を示す説明図である0本実施例に
おいては、大径部2allllの端部に半径Rの曲率を
持たせた場合が示されているが、このように曲率を持た
せることで、水滴の水切れを促進させる効果を期待する
ことができる。しかしこのように必ず曲率を形成せねば
ならぬというものではない。
また、第5図は本発明に係るスパイラルロッドの2様の
構成例を示す断面図であり、同図(a)は単独材料をも
って構成した例を、そして、同図(b)は複合線をもっ
て構成した例をそれぞれ示すものである。第5図(b)
の複合線により構成する場合には、心材2bxとして鋼
線を用い、その外周にアルミ又はアルミ合金よりなる被
覆層2bzを有するアルミ被覆鋼線を用いるのがよく、
鋼線がスパイラルロッドの強度維持の役目を果し、外周
のアルミ又はアルミ合金層はその塑性加工の容易性を利
用することによって、大径部2aおよび小径部2bを比
較的容易に形成できるというメリットを発揮させること
ができる。
しかし、本発明においては、アルミ被覆鋼線に限定する
ものではなく、第5図(a)の単独材料を用いるもので
あっても、例えばイ号アルミ合金の如く比較的大きな強
度を有ししかも塑性加工の容易性をも併せ有する材料を
用いれば、大径部2aと小径部2bを交互に形成するこ
とは比較的容易である。勿論、材料として上に提示した
以外のものを使用しても差支えないことはいうまでもな
い。
第1図の実施例においては、単体のスパイラルロッド2
を電線1に巻回する例を示した。このように単体であっ
ても十分な効果を発揮し得ることが実験により確められ
てはいるが、より好ましくは複数本を密着巻回すればそ
の効果は加重される。
第9図は、先に第6図に示した従来例および第8図に示
した従来例ならびに本発明に係る実施例のそれぞれにつ
いて人工降雨実験を行ないANの低減状況を測定した結
果を示す線区である。
供試電線の各スパイラルロッドの電線外周における配置
状況は、第9図中にそれぞれ断面図をもって示されてい
る。
第9図より明らかなように、本発明に係るスパイラルロ
ッドを2条密着巻してなる本発明実施例は、1分経過後
にすでにAN低減量が一10dBに達しており、電線素
線間に沿って、流下してきた水滴がスパイラルロッドの
段差部分において早期に滴下し、水切れ性が大巾に改善
されたことを端的に示している。その後の経時的変化に
ついてみても、従来例、特に従来比較的大きな効果のみ
られた2条密着巻の例に比較して、本発明実施例のAN
低減特性は格段に潰れたものがあり、そのことをこの実
験結果は明確に示しているということができる。
[発明の効果] 以上の通り、本発明に係るスパイラルロッドを巻回した
電線によれば、AN特性を一段と向上させることができ
、しかも、従来の風音防止効果はそのまま維持されるも
のであり、UHV送電など今後架空送電線の送電電圧が
飛躍的に極超高圧化されようとしている折柄、本発明の
有する意義は非常に大きなものがある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る実施例の説明正面図、第2図は第
1図のA−A断面図、第3図は同じく第1図のB−B断
面図、第4図は本発明に係るスパイラルロッドの径の変
化部分の具体的構成例を示す説明図、第5図は本発明に
係るスパイラルロッドの2様の実施例を示すものであり
、同図(a)は単独材料を用いた例を、また同図(b)
は複合線を用いた例をそれぞれ示す断面図、第6図は従
来の低風音電線の構成を示す説明図であり、同図(a>
はその説明正面図、同図(b)は同図(a)のC−C断
面図、第7図は従来のスパイラルロッドの水滴形成への
影響状況を示すものであり、同図(a)はその説明正面
図、(b)は同図(a)のD−D断面図、第8図はスパ
イラルロッドを2条密着巻した場合を示すものであり、
同図(a)はその説明正面図、(b)は同図(a)のE
−E断面図、第9図は従来例と本発明実施例を用いて人
工降雨実験を行ないその経過時間とAN低減量の関係を
プロットした線図である。 1:電線、 2.2−:スパイラルロッド、 2a:大径部、 2b:小径部、 2bz  :複合線の心線、 2bz :複合線の被覆層、 10:水滴。 第1図 第5図 第2図 第6図 B−B断面 (al C−C断面 (bl 第7鵠 第4図 (al 水滴 D−D断面 (b;)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)送電線の外周に大径部と小径部とが交互に段差を
    もって形成されているスパイラルロッドを巻回してなる
    低コロナ騒音型低風音電線。
  2. (2)スパイラルロッドが例えば鋼線の外周にアルミ又
    はアルミ合金を被覆したアルミ被覆鋼線の如き複合線に
    より構成されてなる請求項1記載の低コロナ騒音型低風
    音電線。
JP1213255A 1989-08-18 1989-08-18 低コロナ騒音型低風音電線 Pending JPH0378413A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0776013A3 (en) * 1995-11-24 1997-08-27 Furukawa Electric Co Ltd System for a multi-cable power transmission line
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JP2017190621A (ja) * 2016-04-14 2017-10-19 神鋼鋼線工業株式会社 ケーブル制振用被覆材、ケーブル制振用棒材及びケーブルの制振性能付与方法

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