JPS6052534B2 - 複合撚線 - Google Patents

複合撚線

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JPS6052534B2
JPS6052534B2 JP18679580A JP18679580A JPS6052534B2 JP S6052534 B2 JPS6052534 B2 JP S6052534B2 JP 18679580 A JP18679580 A JP 18679580A JP 18679580 A JP18679580 A JP 18679580A JP S6052534 B2 JPS6052534 B2 JP S6052534B2
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JP
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stranded wire
aluminum
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wire
composite stranded
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JPS57107507A (en
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謙一 佐藤
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は高圧送電線に用いられる鋼心アルミ撚線など
の複合撚線の改良に関するものである。
従来から架空送電線路に使用する電線として複金撚線
が用いられており、なかでも代表的な撚線として鋼心ア
ルミ撚線(以下ACSRと略称する。)が多く用いられ
、電力輸送に大きな役割を果している。 ところが近年
大容量送電の必要性により、送電電圧は昇圧される傾向
にあるが、これに伴なつてコロナ放電が問題となつてい
る。
例えば、送電電圧が100OKVにもなるとコロナ放
電、特に降雨直後のコロナ騒音が指摘されている。
本発明者は上記のような問題について検討の結果、架
空送電線路として用いた複合撚線における降雨直後のコ
ロナ騒音は撚線表面についた雨滴により生じた突起によ
り雨滴周囲の表面電位傾度が高くなり、その結果コロナ
放電を発生するものであることから、その解決策として
撚線表面の水濡れ性とともに水切れ性を良くするならば
、表面の水玉を消失させることができ、これによつてコ
ロナ放電の発生を阻止できることを見出した。
そして本発明者は上記した撚線表面の水濡れ性、水切
り性を良くするためには、撚線の少なくとも最外層を構
成するアルミニウム素線またはアルミニウム合金素線の
うちの30%以上の素線の外周に該素線の長手方向に連
続して3個以上の溝を形成させればよいことをさきに発
明した。しかしながら、その後さらに検討を続けたとこ
ろ、そのような溝を外周に形成させた撚線を用いた実際
の延線などにおいて、溝加工した部分が釣車に接触する
と、溝の開口部がシヤープエツジとなつているためにこ
すれによつて該シヤープエツジが削られ、極く細かなヒ
ゲ、ソゲができる結果、コロナ特性が劣化するというこ
とがわかつた。本発明はこのようなヒゲ、ソゲの発生に
よるコロナ特性の劣化に着目し、これを防止するべく検
討の結果、撚線の最外層を構成するアルミニウム素線ま
たはアルミニウム合金素線に設ける溝の開口縁を曲率縁
とするならば延線やドラム巻あるいは撚線時のこすれに
よるヒゲ、ソゲをなくして、コロナ特性の劣化を防止し
うることを見出したものである。
以下本発明を複合撚線のなかでも代表的なACSRを例
にとつて説明する。
即ち、本発明はACSR表面の水濡れ性や水切り性を良
くする目的で該表面の加工について種々検討し、(1)
ACSRの少なくとも最外層を構成するアルミニウム
素線またはアルミニウム合金素線のうちその30%以上
の素線の外周に該素線の長手方向に連続して、開口縁が
曲率縁である3個以上の溝を形成させること、および(
2)この連続した溝を有する素線の溝を含む表面に水酸
化皮膜を持たせること、さらには(3)水酸化皮膜の生
成を該素線表面を粗面処理してから施こすこと、などを
実施することによつて釣車通過などこすれを受けた後で
もコロナ特性の劣化が極めて少ないACSRが得られる
ことを特徴とするものである。
そしてアルミニウム素線またはアルミニウム合金素線の
外周に3個以上の溝を該素線の長手方向に連続して形成
する場合において、溝の個数、大きさおよび形状は水滴
の形成に大きく影響するとともに素線あるいはACSR
の引張強さ、振動疲労一強度に大きな変化をおよぼすの
である。
本発明において、ACSRの少なくともその最外層を構
成するアルミニウム素線またはアルミニウム合金素線の
外周に該素線の長手方向に連続して形成せしめる溝の数
を3個以上と規定するのは、コロナ騒音を低減させるた
めにはACSR外表面に形成される半球状の水滴を消失
させる必要があるが、そのために最外層素線表面に3個
以上の溝を形成せしめるならば、ACSR最外層の大気
中に露出している素線表面には少なくとも1本の溝が外
表面にあられれ、その幾何学的形状により、雨滴を溝内
部にとり込み、ACSR表面の半球状雨滴が少なくなる
とともに、溝を伝わつて水分が流れ、”水切れ性が非常
にすぐれたものになるからである。
またこの最外層の素線に設ける溝を最外層を構成する素
線の数の少なくとも30%以上のものに形成させるのは
、それ以下では上記した効果が十分に期待できないため
である。
また、溝の開口縁を曲率縁とするのはこれによつて前述
したように釣車などでこすられてもヒゲ、ソゲの発生が
なくコロナ特性を劣化させないためであり、この場合の
曲率縁は半径0.1m以上のR部を持たせるようにすれ
ば良く、より好ましくは半径0.2Twt以上である。
曲率縁の半径が0.1顛以下では溝の開口縁を曲率縁と
した効果が殆んどあられれない。次にこのような溝の開
口部の幅を0.1〜2]1g!の範囲とするのは、2T
!nをこえると水切れ性が悪くなつてコロナ騒音低減の
効果がうすれるからであり、また0.1顛以下の場合も
同様である。
さらに溝の深さを溝を形成せしめる素線の太さの2〜2
5%の範囲ど規定するのは、2%以下では溝としての形
状があられれず、また25%以上深くすると振動疲労強
度が低下して実用上の問題が生ずるためである。溝の形
状としては第1図および第2図に素線Sの断面図として
U字状溝1を示したが、このほかに図示省略したが円弧
状またはV字状であつても差支えない。
しかしながら、応力集中が少ないという点からU字状が
より適当である。
第1図はこのような本発明のU字状溝1の開口縁が半径
0.25Tfg!lの曲率縁2を有する場合、第2図の
開口縁は0.2−の曲率縁2″を有する場合を示したも
のである。
また第3図は本発明者がさきに発明した開口縁が尖鋭状
3を呈するU字状の溝1″を形成したアルミニウム素線
Sの横断面図である。
本発明は上記のように撚線において少なくともその最外
層を構成するアルミニウム素線またはアルミニウム合金
素線の数の30%以上の外周に開口縁が曲率縁をなす溝
を3個以上該素線の長手方向に連続して形成せしめたこ
とが第1の特徴である。
そして第2の特徴は、上記の溝を形成したアルミニウム
素線またはアルミニウム合金素線の溝を含む外表面に水
酸化皮膜を生成せしめることである。
そしてこの水酸化皮膜生成は120℃以上の水蒸気処理
または外表面を粗面処理したのち9Cf′C以上の水中
または水蒸気中で行なうものである。
ここで水酸化処理を120℃以上と規定するのは、より
短時間で皮膜を生成させることが可能であり、また高温
での処理のため低温での皮膜に比べ、より結晶性を持つ
た安定な皮膜が得られ、水濡れ性、水切れ性が改良され
てコロナ騒音が低減されるからである。また、外表面を
粗面処理してから90℃以上の水中または水蒸気中で処
理して水酸化皮膜を形成させるというのは、まずサンド
ブラスト、シヨツトブラスト、化成処理などによる粗面
処理によつて表面凹凸を増大させておき、その後水酸化
皮膜を生成させるため、表面積が凹凸のために大となり
、水酸化皮膜作成条件が平滑表面に対して同一条件にお
いても皮膜生成量が多く、しかも粗面処理した後の表面
粗度が皮膜形成後に約2倍にも拡大し、水酸化皮膜によ
る水濡れ性の改善と表面が.さらに粗度になることの相
乗効果によつて水濡れ性が非常にすぐれたものとなると
ともに水切れ性もすぐれ、降雨直後のコロナ騒音が短時
間で低減できるからである。
そしてこの水酸化皮膜は、最外層となるべき溝一を有す
る素線の溝を含む表面に施こすか、または撚線後に撚線
の最外層の溝を有する素線の外表面に施こすか、その何
れを採用しても効果は同じように得られる。
また水酸化皮膜処理、粗面化処理の前工程にお−いて、
有機溶媒などで脱脂することは、均一な特性を持つAC
SRを製造する場合には不可欠である。
本発明において、外周に開口縁が曲率縁をなす溝を3個
以上形成させるアルミニウム素線またはアルミニウム合
金素線を複合撚線における少なくともその最外層を構成
する素線のうちの30%以上とするのは、最外層にその
ような溝を形成させることによつて本発明の目的である
コロナ騒音の低減をはかることができるのであるが、こ
のほか最外層の素線だけでなく、芯線を除いた周囲のア
ルミニウム素線またはアルミニウム合金素線全てに同じ
ように3個以上の溝を形成させることも包合”するもの
であつて、これによつて複合撚線例えばACSRをより
軽くすることができるのである。
本発明では撚線の中心部に用いる線を芯線と記したが、
これには鋼線、アルミニウム線などが単線または複数本
より構成するものすべてを含むものである。以上詳述し
たように、本発明の複合撚線はその少なくとも最外層と
なるべき素線として、その素線の数の30%以上の外周
に素線の長手方向に連続した開口縁が曲率縁をなす溝を
3個以上形成させたもの、またはさらに水酸化皮膜形成
あるいは粗面処理後に水酸化皮膜形成させたものを用い
ることによつて複合撚線の水濡れ性とともに水切れ性を
改良することができ、降雨直後のコロナ騒音を短時間で
低減させることができるのである。
さらに、このような溝加工素線を使うことにより、超高
圧送電線用として使用する時にはコロナ特性から太い電
線が必要だが、送電容量からアルミ断面積をそれほど必
要としない場合においては最適なACSRとすることが
できるのである。またこのような溝を設けることにより
釣車通過による損傷が殆んどなく、従つて水濡れ性の劣
化の度合も非常に小さいというすぐれた効果を有するの
である。以下実施例により本発明を詳細に説明する。実
施例第1図に示すような横断面形状がU字状の溝1を4
個有し、その溝1の開口部の幅Wが1WR1深さDが1
醋、開口縁の曲率縁2の半径が0.25コのものおよび
第2図に示すような横断面形状がU字状の溝1″を8個
有し、その溝の開口部の幅W″が0.6Wf&、深さD
O.7Tnl開口縁の曲率縁2″の半径0.20mのも
の2種類の夫々外径が4.8顛φのアルミニウム素線を
用意した。
比較のために上記2種類の溝の開口縁2,2″が曲率縁
ではなくてシヤープエツジ(尖鋭状)なるアルミニウム
素線を準備し、これらの素線を用いて810iACSR
と同一構成のACSRを製造した。
これらのACSRを有機溶媒で脱脂したのち、第1表に
示す種々の表面処理を施こした。
次いでこれらのACSRと600wnφのウレタン張り
釣車を用いて20%U.T.S.の応力を負荷しながら
比回の釣車通過試験を実施したのち、可聴コロナ騒音テ
ストに供した。
この騒音テストは外径100『、長さ300−の円筒形
コロナゲージの中心部にACSRを架線し、30m/H
rの降雨強度で5分間注水したのち、注水停止後1分1
.紛、2分の平均のコロナ騒音レベルで比較した。
(電位傾度=14K/Cffl)なお粗面化処理はサン
ドブラストによつた。使用した砂は7号である。また比
較例として溝の開口縁が曲率縁ではなくてシヤープエツ
ジ状(尖鋭状)のものおよび従来の810w!IACS
Rを同時に評価した。測定結果は第1表の通りである。
上表から本発明によるACSRは従来用いられているA
CSRおよび溝を有していてもその開口縁が尖鋭状のも
のに比べてコロナ騒音レベルの低下が大きく釣車試験に
よるこすれによつてもコロナ特性の劣化が極めて小さい
ことが認められた。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本発明で用いる開口縁が曲率縁を
有する溝を長手方向に形成したアルミニウム素線の横断
面図、第3図は開口縁が尖鋭状の溝を長手方向に形成し
た比較例としてのアルミニウム素線の横断面図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 芯線上にアルミニウム素線またはアルミニウム合金
    素線を撚り合わせた構造の複合撚線において少なくとも
    その最外層を構成するアルミニウム素線またはアルミニ
    ウム合金素線の数の30%以上の外周に開口縁が曲率縁
    である溝を3個以上該素線の長手方向に連続して形成さ
    せたことを特徴とする複合撚線。 2 素線の外周に開口縁が曲率縁である溝を3個以上そ
    の長手方向に連続して形成させたアルミニウム素線また
    はアルミニウム合金素線の溝を含む表面に水酸化皮膜を
    設けたことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の複
    合撚線。 3 素線の外周に開口縁が曲率縁である溝を3個以上そ
    の長手方向に連続して形成させたアルミニウム素線また
    はアルミニウム合金素線の溝を含む表面に粗面処理後水
    酸化皮膜を設けたことを特徴とする特許請求の範囲第1
    項記載の複合撚線。 4 開口縁が半径0.1mm以上の曲率縁であることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項乃至第3項のいずれか
    に記載の複合撚線。 5 溝の開口部の幅が0.1〜2mmであることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項乃至第3項のいずれかに記
    載の複合撚線。 6 溝の深さが素線の太さの2〜25%であることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項乃至第3項のいずれかに
    記載の複合撚線。
JP18679580A 1980-12-25 1980-12-25 複合撚線 Expired JPS6052534B2 (ja)

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JPS57107507A JPS57107507A (en) 1982-07-05
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