JPS5838891B2 - 低コロナ騒音複合撚線の製造法 - Google Patents

低コロナ騒音複合撚線の製造法

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JPS5838891B2
JPS5838891B2 JP55065615A JP6561580A JPS5838891B2 JP S5838891 B2 JPS5838891 B2 JP S5838891B2 JP 55065615 A JP55065615 A JP 55065615A JP 6561580 A JP6561580 A JP 6561580A JP S5838891 B2 JPS5838891 B2 JP S5838891B2
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JP
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stranded wire
water
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treatment
blasting
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謙一 佐藤
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は高圧送電線に用いられるコロナ騒音を低減させ
た鋼心アルミニウム撚線又は鋼心アルミ合金撚線(以下
、ACS Rと総称す)等の複合撚線の製造法に関する
(背景技術) 従来より、架空送電線にはAC3Rが用いられており、
電力輸送に大きな役割を果して来ている。
近年大容量送電の必要性により、送電電圧は昇圧される
傾向にあるが、送電電圧が、例えば1000KVにもな
ると、コロナ放電、特に降雨直後のコロナ騒音が問題と
なる。
この降雨直後のコロナ騒音は、AC8R表面に付いた雨
滴による突起により、雨滴周囲の表面電位傾度が高くな
り、コロナ放電を発生するものである。
本発明は、その解決策として、AC8R表面の水濡れ性
(親水性)を良くすることにより、AC3R表面上の水
玉を消失させ、コロナ放電の発生を阻止できることを見
出したものである。
(発明の開示) 本発明は、上述の表面の親水性が良い撚線の構造につい
て種々検討の結果成されたもので、撚線表面に詩法な表
面処理を施すことにより、その親水性を良くし、コロナ
騒音を低減させた複合撚線の製造法を提供せんとするも
のである。
本発明は、鋼撚線の外周にアルミニウム又はアルミ合金
線を撚合せて成る複合撚線の表面にブラスト処理又は液
体ホーニング処理を施した後、90℃以上の水中又は水
蒸気中で表面処理皮膜を生成させることを特徴とする低
コロナ騒音複合撚線の製造法である。
図は本発明方法の実施例により製造された複合撚線の例
を示す横断面図である。
図にむいて、鋼撚線1の周りにアル電線2,3が撚合さ
れている。
本発明は、この複合撚線の表面にブラスト処理又は液体
ホーニング処理を施した後、90℃以上の水中又は水蒸
気中で表面処理し、撚線の最外面のアル電線3の表面部
分に表面処理皮膜4を生成させるものである。
本発明に用いるブラスト処理は、通常のサンドブラスト
又はショツトブラスト処理である。
ブラスト処理又は液体ホーニング処理により処理した表
面の粗度は約10〜50uのものが表面処理皮膜生成後
の水濡れ性が良く、しかも工業上も大量生産できるとい
う長所があるので好ましい。
AC8Rの表面をブラスト処理又は液体ホーニング処理
しただけでは、雨滴はAC8R表面において水玉となり
、突起と同様の効果によりコロナ騒音を低減する目標は
達成できないが、ブラスト処理又は液体ホーニング処理
を施した後、90℃以上の水中又は水蒸気中で表面処理
皮膜を生成させたものは、水濡れ性が改良され、AC8
RC10雨滴は表面上で水玉とならず、均一に濡れるた
め、突起を形成せず、コロナ放電を著しく減少させ、従
ってコロナ騒音を低減させることができる。
一般的に言えば、成る物体と水との接触角は、物体が平
面の場合の接触角θと、物体が粗面の場合の接触角θ′
との関係は次式となる。
粗面の場合には、真の表面積が見かけの表面積より犬と
なり、r≧1となるため、0°〈θ〈90゜の場合、θ
′≦θとなり、見かけの接触角が小さくなるため、粗面
に対する水の濡れ性は良くなるのが普通である。
しかし、ブラスト処理又は液体ホーニング処理をしただ
けでは、雨滴は表面で水玉となり、コロナ放電も通常の
AC8Rと大差なく、従ってコロナ騒音の低減にも改良
が認められないことから、表面粗度のみだけでは水濡れ
性が良くならないことが分った。
そしてブラスト処理又は液体ホーニング処理を施した後
、90℃以上の水中又は水蒸気中で表面処理し、表面処
理皮膜を生成させると、表面積が通常のAC8Rに比べ
粗面化して犬となっているため、同一生成処理条件にお
いても皮膜生成量が多く、しかもブラスト処理又は液体
ホーニング処理した後の表面粗度が表面粗さで約10〜
50uであるのに対し、約20〜100uと約2倍にも
拡大し、本発明に釦いては、表面処理皮膜による水濡れ
性の改善と、表面がさらに粗面化することの相乗効果に
より、撚線表面の水濡れ性が非常に優れたものになるこ
とを見出したものである。
又本発明にあ・いて、90℃以上の水中、又は水蒸気中
で表面処理皮膜を生成させるのは、表面の親水性を良く
することができる上に、表面粗度を、前述のようにブラ
スト処理又は液体ホーニング処理したもののさらに約2
倍に拡大することができ、水濡れ性の大幅な改善ができ
るためであり、水蒸気処理の場合は同一処理時間では水
中処理の場合に比べ、水濡れ性がさらに良くなる。
水又は水蒸気の温度が90℃未満となると、水濡れ性の
改善が充分行われない。
又水蒸気で処理する場合、圧力を上げて、すなわち温度
を上げて処理すると、短時間の処理で水滴れ性の改善が
得られるので、生産上メリットが大きい上に、高温で処
理した皮膜の方が、低温で処理したものに比べ、より結
晶性を持った安定した皮膜が得られる。
なむ、本発明のように、水蒸気処理前にブラスト処理又
は液体ホーニング処理したものは、処理しないものに比
べ、より低温で生成した表面処理皮膜でも水濡れ性が改
善できるという特長がある。
(実施例) 断面積810ran2の60係導電率の耐熱アルミ合金
線使用AC8R(60TAC8R)を撚線した後、その
表面にサンドブラスト処理を連続的に施し、AC8Rの
表面のアルミ合金線の表面処理が15u程度になるよう
にした。
との撚線を有機溶剤にて脱脂した後、表1に示す各種処
理条件で表面処理皮膜を生成させ、本発明方法によるA
C8Rを作成した。
又比較のため、通常の新60 TACS R(A13)
サンドブラスト処理のみの60 TACS R(Al2
)、サンドブラスト処理後、表1のAl 4 、Al
5に示す処理条件で処理した60TAC8Rを作成した
これらのAC8Rについて、可聴コロナ騒音テストを行
なった結果は表1に示す通りである。
可聴コロナ騒音テストは、降雨直後を想定し、1.6w
rL/時の降雨強度で1分間の注入後、最大表面電位傾
度15.5 KV/cmでのコロナ騒音を比較した。
表1に示す騒音レベル(dB、A特性)は注入後5分間
経過後の測定値を示す。
表1より、本発明方法によるAC3Rは、いずれも比較
例の通常のA CS RA 1.3に比べ、8〜14d
Bも騒音レベルが低く、又比較例のサンドブラスト処理
のみのものA12.水の温度が低いAl 4 、Al
5は騒音レベルが僅かしか低下しないことが分る。
(発明の効果) 以上述べたように、本発明の低コロナ騒音複合撚線の製
造方法は、撚線の表面にブラスト処理又は液体ホーニン
グ処理を施した後、90℃以上の水中又は水蒸気中で表
面処理皮膜を生成させるから、ブラスト処理又は液体ホ
ーニング処理で表面を粗面とし、さらに水中又は水魚気
中処理によりさらに粗面化することと、表面の表面処理
皮膜による水濡れ性の改善との相乗効果により撚線表面
の親水性が非常に優れたものとなるので、降雨時雨部が
撚線表面上で水玉とならず、均一に濡れるため、突起を
形成せず、コロナ放電を著しく減少させ、降雨直後のコ
ロナ騒音が低下するという顕著な効果を有する。
【図面の簡単な説明】
図は本発明方法の実施例により製造された複合撚線の例
を示す横断面図である。 1・・・鋼撚線、2,3・・・アルミニウム又はアルミ
合金線、4・・・表面処理皮膜。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 鋼撚線の外周にアルミニウム又はアルミ合金線を撚
    合せて成る複合撚線の表面にブラスト処理又は液体ホー
    ニング処理を施した後、90℃以上の水中又は水蒸気中
    で表面処理皮膜を生成させることを特徴とする低コロナ
    騒音複合撚線の製造法。 2 ブラスト処理がサンドブラスト処理又はショツトブ
    ラスト処理である特許請求の範囲第1項記載の低コロナ
    騒音複合撚線の製造法。
JP55065615A 1980-05-16 1980-05-16 低コロナ騒音複合撚線の製造法 Expired JPS5838891B2 (ja)

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JP55065615A JPS5838891B2 (ja) 1980-05-16 1980-05-16 低コロナ騒音複合撚線の製造法
BR8103089A BR8103089A (pt) 1980-05-16 1981-05-15 Um cabo composto com ruido audivel baixo
CA000377679A CA1181501A (en) 1980-05-16 1981-05-15 Low-audible noise aluminium conductors
US06/263,919 US4463219A (en) 1980-05-16 1981-05-15 Compound cable
IT48493/81A IT1170982B (it) 1980-05-16 1981-05-18 Perfezionamento nei cavi composti per linee di trasmissione ad alta tensione
US07/225,661 US4966635A (en) 1980-05-16 1988-07-27 Method of making a compound cable

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JPS56162408A JPS56162408A (en) 1981-12-14
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