JPH037828B2 - - Google Patents

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JPH037828B2
JPH037828B2 JP57208147A JP20814782A JPH037828B2 JP H037828 B2 JPH037828 B2 JP H037828B2 JP 57208147 A JP57208147 A JP 57208147A JP 20814782 A JP20814782 A JP 20814782A JP H037828 B2 JPH037828 B2 JP H037828B2
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JP
Japan
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belt
movable flange
flange
pulley
screw
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JP57208147A
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JPS5997358A (ja
Inventor
Shiro Sakakibara
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Aisin AW Co Ltd
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Aisin AW Co Ltd
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Publication date
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Priority to US06/555,265 priority patent/US4541821A/en
Priority to GB08331394A priority patent/GB2132711B/en
Priority to DE19833342745 priority patent/DE3342745A1/de
Publication of JPS5997358A publication Critical patent/JPS5997358A/ja
Publication of JPH037828B2 publication Critical patent/JPH037828B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、自動車等の車両においてVベルトに
より無段変速を行うための車両用Vベルト式無段
変速機に関する。
[従来の技術] 一般に、車両用Vベルト式無段変速機は、入力
プーリおよび出力プーリと、これらの両プーリ間
に巻回され、トルクを伝達する無端状のVベルト
と、Vベルトが各プーリに摩擦係合する位置の実
効径を制御するサーボ機構とを備えていて、サー
ボ機構によりVベルトが各プーリに摩擦係合する
位置の実効径を連続的に変更することにより、無
段変速を行うものである。
ところで、従来のこのような車両用Vベルト式
無段変速機においては、サーボ機構として油圧制
御装置により制御される油圧サーボ機構が用いら
れており、その油圧制御装置が車速、スロツトル
開度およびシフトレバーのシフト位置などの車両
走行条件に応じて電子制御装置により作動制御さ
れることにより、変速比(または減速比)の変更
およびプーリとVベルトとの挟圧力の増減が行わ
れるようになつていた。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、この油圧による制御は、油圧サ
ーボのシリンダの容積および油圧回路の他の部所
で必要とされる最低油圧による制約などのため、
伝達トルクの変化に適確に対応して精密にベルト
の挟圧力を変更することが困難であるばかりでな
く、可動フランジに設けられた大きなピストン面
積を有する油圧サーボによりトルク比を変えてい
るので、シフトの作動応答が遅れるという問題が
ある。特に、急ブレーキ時のダウンシフトの場合
などは、ハイレシオからローレシオまで下がりき
れずに、再発進時ベルトがスリツプしてノイズと
ともに大きなシヨツクが生じてしまう。このた
め、Vベルト式無段変速機を伝達トルクの変動が
激しい自動車等の変速機として用いる場合、プー
リとVベルトとの摩擦面に常に過大な挟圧力が生
じがちとなり、この過大な挟圧力がプーリおよび
Vベルトの耐久性の低下の原因と、動力伝達効率
の低下の原因となつており、更にスムーズな再発
進ができにくいという問題が生じる。
また油圧による制御の場合には、油圧が必要と
なるため、構造が複雑になるという問題もある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたも
のであつて、その目的は、プーリによるVベルト
の挟圧力を伝達トルクに応じて精密に制御するこ
とができようにして、プーリおよびVベルトの耐
久性の向上と、動力伝達効率の向上とが可能であ
り、しかも構造簡単な車両用Vベルト式無段変速
機を提供することである。
また本発明の他の目的は、変速シフトの応答を
速くして変速比の変更を急速にできるようにする
ことにより、急停止時にも確実にダウンシフトを
完了することができるようにして、再発進をスム
ーズにできる車両用Vベルト式無段変速機を提供
することである。
[課題を解決するための手段] 前述の課題を解決するために、本発明は、互い
に平行的に配設された入力軸および出力軸にそれ
ぞれ設けられ、それぞれ固定フランジとこの固定
フランジに対して軸方向に変位可能であるととも
に前記固定フランジと一体的に回転する可動フラ
ンジとからなる入力プーリおよび出力プーリと、
これら入力プーリおよび出力プーリ間を伝動する
Vベルトと、回転運動を軸方向運動に変換して前
記各可動フランジの少なくとも一方の可動フラン
ジに伝えることにより、その少なくとも一方の可
動フランジとの相対回転により軸方向に変位させ
る運動変換手段および該運動変換手段を静止部材
に係止せしめることにより該運動変換手段の回転
を制限せしめ前記可動フランジを軸方向に移動せ
しめる電気的または電磁気的駆動手段からなる前
記少なくとも一方の可動フランジのサーボ機構
と、このサーボ機構を車両走行条件に応じて制御
する電子制御装置と、前記入力軸および前記出力
軸の少なくとも一方に設けられ、前記入・出力プ
ーリのVベルトの挟圧力をVベルトの伝動トルク
に応じて発生する挟圧力発生手段とからなること
を特徴とする。
[作用および発明の効果] このように構成された本発明の車両用Vベルト
式無段変速機によれば、回転運動を軸方向運動に
変換して前記各可動フランジの少なくとも一方の
可動フランジに伝えることにより、その少なくと
も一方の可動フランジとの相対回転により軸方向
に変位させる運動変換手段および該運動変換手段
を静止部材に係止せしめることにより該運動変換
手段の回転を制限せしめ前記可動フランジを軸方
向に移動せしめる電気的または電磁気的駆動手段
からなる前記少なくとも一方の可動フランジのサ
ーボ機構を備えているので、運動変換手段を静止
部材に係止せしめる力を制御することにより、運
動変換手段の回転の制限制御量を所望に応じて変
化させることが可能となる。
したがつて、可動フランジの軸方向の移動量お
よび移動速度、すなわち変速量および変速速度を
所望に応じて変化するように制御することができ
る。この結果、変速シヨツクのない滑らかな変速
を行うことができるとともに、連続的な変速制御
を行うことができる。しかも、変速量および変速
速度を所望に応じて制御することができることに
より、トルクの伝達効率が大幅に向上する。
更に、変速速度を変化させることができること
により、例えば車両が急停止した場合、Vベルト
を最大減速状態まで急激に戻して車両を確実に再
発進させることができるようになる。
また本発明によれば、入力軸および前記出力軸
の少なくとも一方に設けられ、前記入・出力プー
リのVベルトの挟圧力をVベルトの伝動トルクに
応じて発生する挟圧力発生手段を備えているの
で、Vベルトの挟圧力を伝達トルクに応じて精密
に制御することができるようになる。これによ
り、Vベルトの耐久性が向上するとともに、トル
クの伝達効率が更に一層向上するようになる。
更に本発明によれば、前述のような運動変換手
段をおよび前述のような挟圧力発生手段を備えて
いるので、変速およびベルト挟圧力のために従来
のように油圧サーボを用いなくても済むようにな
り、複雑な油路が不要となる。したがつて、構造
がきわめて簡単になる。
また、電気制御装置により変速制御するので、
シフトの応答が速く、変速比の変更が急速にでき
るようになり、急停止時にも確実にダウンシフト
が完了でき再発進がスムーズとなる。しかも、そ
の場合、電気制御装置は、トルク伝達の制御を行
わず変速制御のみを行うので、制御をより一層正
確に行うことができるとともに、要求される種々
の制御に確実に対応することができるようにな
る。
[実施例] 以下、図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。
第1図は、本発明に係る車両用Vベルト式無段
変速機の一実施例を示す断面図である。図中、1
はVベルト式無段変速機の入力軸、2は入力軸と
平行的に配設されたVベルト式無段変速機の出力
軸、3は入力軸1上に設けられた入力プーリ、4
は出力軸2上に設けられた出力プーリ、5は入力
プーリ3および出力プーリ4の間を伝動するVベ
ルト、6は入力プーリ3の実効径を変化させるサ
ーボ機構、7は出力プーリ4の実効径を変化させ
るサーボ機構、8は入力プーリに設けられたカム
機構、90はプーリの回転数を検出するセンサで
ある。
入力軸1は、ベアリング11および12により
Vベルト式無段変速機ケース10に回転自在に支
持されるとともに、段13、外周スプライン14
および先端ねじ15が形成されている。
出力軸2は、本実施例では後記する出力プーリ
の固定フランジのスリーブ部と一体に形成されベ
アリング21および22によりVベルト式無段変
速機ケース10に回転自在に支持されている。
入力プーリ3は、一端(図示右端)はスラスト
ベアリング16を介して前記入力軸の段13に当
接され、他端は外周には外周スプライン31とキ
ー溝32が設けられたスリーブ状部33と、スリ
ーブ状部33一体に形成され外周に入力軸の回転
速度検出のためのスリツト34が周設されたフラ
ンジ部35とからなる固定フランジ3A、該固定
フランジ3Aのスリーブ状部33に軸方向に変位
自在に外嵌され、内周壁に前記固定フランジのキ
ー溝32と対応するキー溝36が形成されるとと
もに外周壁に第1のねじである被動ねじ37が設
けられたスリーブ状ハブ部38と、該ハブ部38
と一体に形成されたフランジ部39とからなる可
動フランジ3B、およびキー溝32および36内
に入れられ固定フランジ3Aと可動フランジ3B
との軸方向の変位を許容するとともに軸まわりの
回転を一体的に行うためのボールキー30からな
る。
出力プーリ4は、外周にキー溝41、スプライ
ン42、およびねじ43が形成され、出力軸22
と一体に形成されたスリーブ状部44と、該スリ
ーブ状部44と一体に形成されたフランジ部45
とからなる固定フランジ4Aと、該固定フランジ
4Aのスリーブ状部44に軸方向への変位自在に
に外嵌され、内周に前記キー溝41と対応するキ
ー溝41Aが設けられ、外周に第1のねじである
被動ねじ56が形成されたスリーブ状ハブ部47
と該ハブ部47とに一体に形成されたフランジ部
48とからなる可動フランジ4B、およびキー溝
41および41A内に入れられ固定フランジ4A
と可動フランジ4Bとの回転を一体的に行うため
のボールキー40からなる。
Vベルト5は、入力プーリ3の固定フランジ3
Aと可動フランジ3BとのなすV字形の作用面お
よび出力プーリ4の固定フランジ4Aと可動フラ
ンジ4BとのなすV字形の作用面に、それぞれ当
接して摩擦面を形成する作用面51,52が形成
されている。
入力プーリのサーボ機構6は、前記入力プーリ
の可動フランジ3Bの被動ねじ37に螺合する第
2のねじである駆動ねじ61が内周に形成された
可動フランジの駆動子であるスリーブ62、該ス
リーブ62とケース10の間に設けられスリーブ
62を制動する湿式多板電磁式のアツプシフトブ
レーキ63、ダウンシフト用プラネタリギアセツ
ト64、湿式多板電磁式のダウンシフトブレーキ
66とからなる。プラネタリギアセツト64は前
記スリーブ62に連結されたリングギア64R、
前記固定フランジのスプライン31と嵌合する内
周スプライン83が形成され、可動フランジ側で
ある一方の側面は前記スリーブ62の端面621
とスラストベアリング85を介して当接され他方
の側面は後記するカム機構の作用面86とされた
た他方のカムレース87に連結されているキヤリ
ア64C、該他方のカムレース87にベアリング
65を介して回転自在に支持されたサンギア64
S、およびリングギア64Rとサンギア64Sと
に歯合されるとともにキヤリヤ64Cに回転自在
に支持されたプラネタリギア64Pからなり、前
記サンギア64Sとケース10との間にはダウン
シフトブレーキ66が設けられ、サンギア64S
はダウンシフトブレーキ66で制動される。なお
スリーブ62の駆動ねじ61と可動フランジ3B
の被動ねじとねじの形成方向を逆にすることでア
ツプシフトブレーキ63とダウンシフトブレーキ
66との作用を逆にすることも可能である。
出力プーリのサーボ機構7は、前記可動フラン
ジ4Bの被動ねじ46に螺合する第2のねじであ
る駆動ねじ71が内周に形成された駆動子である
スリーブ72と、該スリーブ72とケース10と
を固定する湿式多板電磁式のアツプシフトブレー
キ73と、スリーブ72と可動フランジ4Bとの
間に両端が連結されて取付けられたダウンシフト
用トーシヨンコイルスプリング74と、出力軸の
スプライン42と嵌合するスプラインが形成さ
れ、可動フランジ4B側である一方の面はスラス
トベアリング75を介してスリーブ72の端面7
21に当接され、他方の面はナツト76で係止さ
れ、前記スリーブ72を軸方向に支持する支持リ
ング77とからなる。
カム機構8は、第2図にも示す如く入力軸1に
設けられた段13と入力軸端のねじ15に螺合さ
れたナツト17により軸方向に固定されるととも
に入力軸のスプライン14とスプライン嵌合した
内周スプライン81が形成された一方のカムレー
ス82と、前記他方のカムレース87と、これら
カムレース間に介在されたテーパードローラー8
8と、該ローラー88のカバーリング89とから
なり、ローラー88はレース82と87の作用面
82Aと86との間に挟まり、入力軸1と固定フ
ランジ3Aとの回転方向の変位に対応して可動フ
ランジ3Bを図示方向に押圧する押圧力を変化さ
せる。カム機構はテーパードローラー88の代り
にボールベアリングを用いる方式のもの、第3図
に示す如く斜面8Aと斜面8Bとが直接当接接す
る型式のものまたはその他の構成のものでもよ
い。
このように、入、出力プーリのサーボ機構6,
7は、変速およびベルト挟圧力のために油圧を用
いなくても済むようになる。
また、変速シフト時各ブレーキ63,66,6
7を所定の係合力で係合することにより、スリー
ブ62とスリーブ38との間およびスリーブ47
とスリーブ72との間に所定の相対回転を発生せ
しめることにより、所定の変速速度で変速シフト
が行われるようになる。
つぎにこのVベルト式無段変速機の作用を説明
する。
(イ) 定速走行時 このときには、ブレーキ63,66および7
3が全て解放される。したがつて、トルクの伝
動は、入力軸1→カム機構の一方のレース82
→テーパードローラー83→他方のレース87
→入力プーリ3→Vベルト5→出力プーリ4→
出力軸2の順でなされる。Vベルト5による伝
達トルクの大きさはVベルト5に加わる挟圧力
に比例し、該挟圧力は可動プーリ3Bおよび該
可動プーリと螺合したスリーブ62を介して他
方のカムレース87に印加され、カム機構の原
理により入力プーリは回転方向に微動し、テー
パードローラー83により軸方向に作用する挟
圧力Fcは、伝達トルクに対し第4図に示す如
く比例して変化し、Vベルト5を挟む可動フラ
ンジ3Bに加わる挟圧力を伝達トルクに対応し
て変化させ、これによりVベルト5の作用面と
可動フランジ3Bおよび固定フランジ3Aの作
用面との面圧が変化して当接面の挟圧力を変化
させる。第4図においてF1は最高減速比のと
きにVベルトがスリツプしない必要挟圧力、
F2は最低減速比のときにVベルトがスリツプ
しない必要挟圧力、F0は従来の油圧サーボを
用いたときの挟圧力、Fsはスプリングによる
挟圧力を示す。第4図のグラフから本発明のカ
ム機構8を用いたVベルト式無段変速機では伝
達トルクが5Kgm以下でも挟圧力と伝達トルク
が正比例、Vベルトのプーリとの不必要な挟圧
力の発生が低減できることが明確となる。
(ロ) アツプシフト時 このときには、ブレーキ63および73が作
動される。したがつて、スリーブ62および7
2が固定され、可動フランジ3Bのスリーブ部
38および47がスリーブ62および72に対
して相対回転し、可動フランジ3Bは入力プー
リ3の有効径を増大させる方向(図示右方)に
変位し、可動フランジ4Bは出力プーリの有効
径を減少させる方向(図示右方)に変位し、減
速比の低減が行われる。減速比が制御設定値に
なつた時点でブレーキ63および73は解放さ
れる。
このとき出力プーリのサーボ機構のトーシヨ
ンスプリング74は捩られてエネルギーの蓄積
がなされる。
(ハ) ダウンシフト時 このときには、ブレーキ66が作動される。
したがつて、プラネタリギアセツト64のサン
ギア64Sが固定され、リングギア64Rはス
リーブ62を入力軸の回転方向に増速させ可動
フランジ3Bを入力プーリ3の有効径の減少方
向(図示左方)に変位させ、トーシヨンスプリ
ング74はスリーブ72を回転駆動して戻り、
可動フランジ4Bを出力プーリの有効径の増大
方向(図示左方)に変位させる。この入力プー
リ3の可動フランジ3Bの変位はカム機構によ
る可動フランジ3Bの押圧力に逆らつてなされ
る。減速比が制御設定値になつたときブレーキ
66を解放する。
上記の如くアツプシフトおよびダウンシフトを
行う際には駆動子であるスリーブ62および72
とカムレース87および係止リング77との間に
は大きな押圧力が生じる。このため相対回転時の
摩擦による回転抵抗は第5図に示す如くVベルト
の挟圧力による摩擦抵抗の容量Fvに比較し、ス
ラストベアリング85および75がない場合F10
の如く大きくなりVベルトのスリツプが発生す
る。スラストベアリング85および75を挿入す
ることで相対回転時の摩擦力による回転抵抗は
F20の如く低減でき、Vベルトスリツプは防止で
きる。
第6図はVベルト式無段変速機の電子制御装置
100を示す。101は運転席に設けられたシフ
トレバーが設けられたP(パーク)、R(リバー
ス)、N(ニユートラル)、D(ドライブ)、L(ロ
ー)のシフト位置の内どの位置にシフトされてい
るかを検出するシフトレバースイツチ、90は前
記入力プーリの回転速度センサ、102はエンジ
ンのスロツトル開度を検出するスロツトルセン
サ、103は入力プーリの回転速度を電圧変更す
る入力プーリ回転速度処理回路、104はスロツ
トル開度を電圧に変換するスロツトル開度処理回
路、105〜107は入力インターフエース、1
08は中央演算処理装置、109はリードオンメ
モリ、110はランダムアクセスメモリ、111
は出力インターフエース、112はソレノイド出
力ドライバ、73(66)は前記ダウンシフトブ
レーキ、63(78)は前記アツプシフトブレー
キである。
この電子制御回路は100はの作動は、第7図
に示すフローチヤートの如く、スロツトルセンサ
102によるスロツトル開度の読み込み201を
行い、つぎにシフトレバースイツチ101のシフ
ト位置の判別202を行う。シフトレバーがDまた
はL位置に設定されているときは、入力プーリ回
転数Nを読み込み(203)、つぎにシフトレバー位
置DまたはLおよびスロツトル開度対応した変速
点をROM109内に予め記憶させたアツプシフ
ト回転数N、およびダウンシフト回転数N0を読
み込み(204)、NとN1との比較205を行う。N>
N1のときはアツプシフトブレーキ63を一定時
間(たとえば0.1秒)係合(ON)させる出力を生
じて(207)、リターンする。N≦N1のときはN
とN0との比較206を行い、N1≦Nのときは両方
のブレーキの解放状態を維持する出力208を生
じリターンする。N0>Nのときはダウンシフト
ブレーキ73および66を一定時間(たとえば
0.1秒)係合(ON)させる出力を生じて(209)
リターンする。
第8図は、本発明の他の実施例を示す第1図と
同様の断面図である。なお、前述の実施例と同じ
構成要素には同じ符号を付すことにより、その説
明は省略する。
第8図に示すように、本実施例では入力プーリ
の可動フランジ3Bの駆動機構として第1実施例
に示した出力プーリの可動プーリ4Bのサーボ機
構と同一の構成のサーボ機構7Aを用いている。
サーボ機構7Aは駆動子であるスリーブ62、ス
リーブ62とケース10とを固定する湿式多板電
磁式のダウンシフトブレーキ78、一端は可動プ
ーリ3Bに固定され他端はスリーブ62に固定さ
れたアツプシフト用トーシヨンスプリング79と
を有する。
本実施例のVベルト式無段変速機は、定常走行
時はダウンシフトブレーキ78およびアツプシフ
トブレーキ73をともに解放し、ダウンシフト時
はブレーキ78のみを係合し、アツプシフト時は
ブレーキ73のみを係合する。入力プーリ可動フ
ランジ3Bのトーシヨンスプリング79は常に所
定の捩りが付与されており、たとえばアツプシフ
ト時にはさらに捩られ、ダウンシフト時には戻さ
れる。
第9図は、本発明の更に他の実施例を示す第1
図と同様の断面図である。なお、前述の実施例と
同じ構成要素には同じ符号を付すことにより、そ
の説明は省略する。
第9図に示すように、本実施例では第2実施例
におけるカム機構8を入力軸1の入力プーリ3の
図示右がわに配置している。カム機構8Aは入力
軸1に設けられたつば状部18の入力プーリがわ
面19と、入力プーリ固定フランジ3Aのスリー
ブ部33の端面33Aとを作用面とし入力軸1を
可動フランジ3Bと反対の方向に微動させ、入力
軸1にスプライン嵌合されナツト17で軸方向に
係止された係止リング101との間で伝達トルク
に対応した挟圧力をVベルト5に加える。
第10図は、本発明の更に他の実施例を示す第
1図と同様の断面図である。なお、前述の実施例
と同じ構成要素には同じ符号を付すことにより、
その説明は省略する。
第10図に示すように、本実施例ではカム機構
8Bを出力軸2上に設けている。カム機構8B
は、一方のレース87は出力軸2に嵌着された出
力プーリの固定フランジ4Aのスリーブ部44に
スプライン嵌合され、スラストベアリング85を
介してスリーブ72の端面721に当接された一
方のカムレース87と、スリーブ部44上に外嵌
され、スリーブ部44にスプライン嵌合された支
持リング58とスラストベアリング821とを介
してスリーブ部44に螺合されたナツト59によ
り係止された他方のカムレース82と、テーパー
ドローラー88とからなる。本実施例ではカムレ
ース82に一体に形成された回転ドラム2Aが出
力部材となつている。
第11図は、本発明の更に他の実施例を示す第
1図と同様の断面図である。なお、前述の実施例
と同じ構成要素には同じ符号を付すことにより、
その説明は省略する。
第11図に示すように、本実施例では入力プー
リの可動フランジ3Bのサーボ機構7Bは、ダウ
ンシフトブレーキ78と、アツプシフトトーシヨ
ンスプリング79と、カムレース87の外周に形
成した第1のねじである駆動ねじ87Aと、スリ
ーブ62の内周に形成され駆動ねじ87Aに螺合
した第2のねじである被動ねじ61と、スリーブ
62の可動フランジがわ端面622と可動フラン
ジ3Bとの間に介在させたスラストベアリング6
23とで構成されるとともに、スリーブ62とト
ランスミツシヨンケース10との間に設けた前記
ダウンシフトブレーキ78の摩擦係合部70をケ
ース10にスプライン嵌合したブレーキプレート
781、スリーブ62に連結させ、外周にスプラ
イン782が形成されたハブドラム783および
前記ブレーキプレート781間に配されるととも
に前記ハブドラム783にスプライン嵌合された
フリクシヨンプレート784で構成し、スリーブ
62の軸方向への変位を許容させている。また出
力プーリの可動フランジ4Bのサーボ機構7Cも
同様な構成を有し、アツプシフトブレーキ73、
ダウンシフトスプリング74、軸方向に変位自在
であるとともに可動フランジがわ端面722は可
動フランジ4Bにスラストベアリング723を介
して当接したスリーブ72、前記スリーブに形成
された第2のねじである被動ねじ71と螺合した
第1のねじである駆動ねじ771が外周に設けら
れている支持リング77からなる。
本実施例では、ダウンシフトブレーキ78また
はアツプシフトブレーキ73が係合されたとき駆
動子であるスリーブ62または72が軸方向に変
位して可動フランジ3Bまたは4Bを押圧する。
第12図は、本発明の更に他の実施例を示す第
1図と同様の断面図である。なお、前述の実施例
と同じ構成要素には同じ符号を付すことにより、
その説明は省略する。
第12図に示すように、本実施例では可動フラ
ンジのサーボ機構9は螺合した一対のスリーブ9
1,92からなる駆動子90およびこれらスリー
ブ91を92を相対回転させるサーボモータから
なる。スリーブ91は一端がカム機構のカムレー
ス87にスラストベアリング85を介して当接さ
れるとともにギア94が設けられ、スリーブ92
は他端がスラストベアリング96を介して可動フ
ランジ3Bに当接されるとともに一端にギア95
が設けられ、サーボモータ93の出力軸にはギア
94と歯合した第1ドライブギア97と該ギア9
7と歯数が異なり、ギア95と歯合した第2ドラ
イブギア98とが設けられている。モータ93の
回転方向により駆動子90の軸方向の長さが増減
し、可動フランジ3Bの押圧力を変化させて入力
プーリ3の実効径を増大させたり減少させたりす
る。このように駆動子の駆動機構としてブレーキ
の代りにサーボモータなどのドライブ機構を用い
ることも可能である。
以上のように、本発明の車両用Vベルト式無段
変速機によれば、回転運動を軸方向運動に変換し
て前記各可動フランジの少なくとも一方の可動フ
ランジに伝えることにより、その少なくとも一方
の可動フランジとの相対回転により軸方向に変位
させる運動変換手段および該運動変換手段を静止
部材に係止せしめることにより該運動変換手段の
回転を制限せしめ前記可動フランジを軸方向に移
動せしめる電気的または電磁気的駆動手段からな
る前記少なくとも一方の可動フランジのサーボ機
構を備えているので、運動変換手段を静止部材に
係止せしめる力を制御することにより、運動変換
手段の回転の制限制御量を所望に応じて変化させ
ることが可能となる。
したがつて、可動フランジの軸方向の移動量お
よび移動速度、すなわち変速量および変速速度を
所望に応じて変化するように制御することができ
る。この結果、変速シヨツクのない滑らかな変速
を行うことができるとともに、連続的な変速制御
を行うことができる。しかも、変速量および変速
速度を所望に応じて制御することができることに
より、トルクの伝達効率が大幅に向上する。
更に、変速速度を変化させることができること
により、例えば車両が急停止した場合、Vベルト
を最大減速状態まで急速に戻して車両を確実に再
発進させることができる。
また本発明によれば、入力軸および前記出力軸
の少なくとも一方に設けられ、前記入・出力プー
リのVベルトの挟圧力をVベルトの伝動トルクに
応じて発生する挟圧力発生手段を備えているの
で、Vベルトの挟圧力を伝達トルクに応じて精密
に制御することができるようになる。これによ
り、Vベルトの耐久性が向上するとともに、トル
クの伝達効率が更に一層向上するようになる。
更に本発明によれば、前述のような運動変換手
段をおよび前述のような挟圧力発生手段を備えて
いるので、変速およびベルト挟圧力のために従来
のように油圧サーボを用いなくても済むようにな
り、複雑な油圧路が不要となる。したがつて、構
造がきわめて簡単になる。
また、電気制御装置により変速制御するので、
シフトの応答が速く、変速比の変更が急速にでき
るようになり、急停車時にも確実にダウンシフト
が完了でき再発進がスムーズとなる。しかも、そ
の場合、電気制御装置は、トルク伝達の制御を行
わず変速制御のみを行うので、制御をより一層正
確に行うことができるとともに、要求される種々
の制御に確実に対応することができるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の車両用Vベルト式無段変速機
の第1実施例を示す断面図、第2図はカム機構の
正面図、第3図はカム機構の作動原理説明のため
のグラフ、第4図はカム機構の他の実施例の正面
図、第5図はVベルトの摩擦抵抗の容量を示すグ
ラフ、第6図は電子制御回路のブロツク図、第7
図はその作動説明のためのフローチヤート、第8
図はvベルト式無段変速機の第2実施例を示す断
面図、第9図はvベルト式無段変速機の第3の実
施例を示す断面図、第10図はvベルト式無段変
速機の第4実施例を示す断面図、第11図はvベ
ルト式無段変速機の第5実施例を示す断面図、第
12図はvベルト式無段変速機の第6実施例を示
す断面図である。 図中1……入力軸、2……出力軸、3……入力
プーリ、4……出力プーリ、5……Vベルト、
6,7,7A,7B,7C,9……可動フランジ
のサーボ機構、8,8A,8B……カム機構、6
2,72……スリーブ、75,85……スラスト
ベアリング。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 互いに平行的に配設された入力軸および出力
    軸にそれぞれ設けられ、それぞれ固定フランジと
    この固定フランジに対して軸方向に変位可能であ
    るとともに前記固定フランジと一体的に回転する
    可動フランジとからなる入力プーリおよび出力プ
    ーリと、これら入力プーリおよび出力プーリ間を
    伝動するVベルトと、回転運動を軸方向運動に変
    換して前記各可動フランジの少なくとも一方の可
    動フランジに伝えることにより、その少なくとも
    一方の可動フランジとの相対回転により軸方向に
    変位させる運動変換手段および該運動変換手段を
    静止部材に係止せしめることにより該運動変換手
    段の回転を制限せしめ前記可動フランジを軸方向
    に移動せしめる電気的または電磁気的駆動手段か
    らなる前記少なくとも一方の可動フランジのサー
    ボ機構と、このサーボ機構を車両走行条件に応じ
    て制御する電子制御装置と、前記入力軸および前
    記出力軸の少なくとも一方に設けられ、前記入・
    出力プーリのVベルトの挟圧力をVベルトの伝動
    トルクに応じて発生する挟圧力発生手段とからな
    ることを特徴とする車両用Vベルト式無段変速
    機。 2 前記運動変換手段は、前記各可動フランジま
    たはこれらの各可動フランジにそれぞれ軸方向に
    連動する部材にそれぞれ形成した第1のねじと、
    この第1のねじとの間の相対回転により第1のね
    じをそれぞれ軸方向に変位させる第2のねじとか
    らなることを特徴とする特許請求の範囲第1項記
    載の車両用Vベルト式無段変速機。 3 前記駆動手段は、前記第2のねじを制動する
    電磁ブレーキであることを特徴とする特許請求の
    範囲第2項記載の車両用Vベルト式無段変速機。 4 前記挟圧力発生手段はカム機構であることを
    特徴とする特許請求の範囲第1ないし3項のいず
    れか1記載の車両用Vベルト式無段変速機。
JP20814782A 1982-11-27 1982-11-27 車両用vベルト式無段変速機 Granted JPS5997358A (ja)

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US06/555,265 US4541821A (en) 1982-11-27 1983-11-23 V-belt type stepless transmission
GB08331394A GB2132711B (en) 1982-11-27 1983-11-24 V-belt type stepless transmission
DE19833342745 DE3342745A1 (de) 1982-11-27 1983-11-25 Stufenloses keilriemengetriebe

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JP6233915B2 (ja) * 2013-02-28 2017-11-22 株式会社 神崎高級工機製作所 車両用無段変速制御システム及び作業車両

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JPS5625698A (en) * 1979-07-10 1981-03-12 Tokyo Jido Kiko Kk Apparatus for supplying air to cooling tower and air supply controlling system
JPS5646153A (en) * 1979-09-12 1981-04-27 Bosch Gmbh Robert Control mechanism for stepless power transmission

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