JPH02180352A - 無段変速機 - Google Patents

無段変速機

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Publication number
JPH02180352A
JPH02180352A JP63331246A JP33124688A JPH02180352A JP H02180352 A JPH02180352 A JP H02180352A JP 63331246 A JP63331246 A JP 63331246A JP 33124688 A JP33124688 A JP 33124688A JP H02180352 A JPH02180352 A JP H02180352A
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JP
Japan
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torque
continuously variable
variable transmission
belt
clutch
Prior art date
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Pending
Application number
JP63331246A
Other languages
English (en)
Inventor
Shiro Sakakibara
史郎 榊原
Masahiro Hasebe
正広 長谷部
Masashi Hattori
雅士 服部
Akihiro Azeyanagi
畔柳 明弘
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin AW Co Ltd
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
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Publication date
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Priority to US07/451,983 priority patent/US5057061A/en
Publication of JPH02180352A publication Critical patent/JPH02180352A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H37/00Combinations of mechanical gearings, not provided for in groups F16H1/00 - F16H35/00
    • F16H37/02Combinations of mechanical gearings, not provided for in groups F16H1/00 - F16H35/00 comprising essentially only toothed or friction gearings
    • F16H37/021Combinations of mechanical gearings, not provided for in groups F16H1/00 - F16H35/00 comprising essentially only toothed or friction gearings toothed gearing combined with continuous variable friction gearing
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/66Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing specially adapted for continuously variable gearings
    • F16H61/662Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing specially adapted for continuously variable gearings with endless flexible members
    • F16H61/66272Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing specially adapted for continuously variable gearings with endless flexible members characterised by means for controlling the torque transmitting capability of the gearing

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は、それぞれ可動シーブ及び固定シーツからなる
ブライマツ及びセカンダリブーりに金属製等のベルト(
チェーン型をも含む)を巻掛けてなるベルト式無段変速
装置(CVT)を備えた無段変速機、特に車輌に搭載し
て好適な無段変速機に係り、詳しくはベルト式無段変速
装置と流体式トルクコンバータを組合せてなる無段変速
機に関する。
(ロ)従来の技術 近時、燃料消費率の向上環の要求により、自動車のトラ
ンスミッションとしてベルト式無段変速装置を組込んだ
自動無段変速機が注目されている。
従来、本出願人は、例えば特開昭57−129953号
公報に示すように、ベルト式無段変速装置、流体トルク
コンバータ及び前後進切換え装置を組合せてなる無段変
速機を案出した。
そして、該無段変速機におけるベルト式無段変速装置は
、プライマリ及びセカンダリの各プーリの可動シーブを
油圧アクチュエータにより操作しており、従って該油圧
アクチュエータは、所定負荷トルクに対応するベルト挟
圧力を保持すべく、常にプーリに所定軸力を付与する必
要がある。また、前後進切換え装置は、フォワードクラ
ッチ及びリバースブレーキを油圧アクチュエータにより
適宜操作している。
また、本出願人は、例えば特開昭62−159848号
公報及び特開昭63−158353号公報に示すように
、調圧カム機構により伝達トルクに対応した軸力をプー
リに付与すると共に、ボールネジ装置によりプーリの有
効径を調整してなるベルト式無段変速装置も案出してい
る。
(ハ)発明が解決しようとする課題 ところで、流体トルクコンバータは、車輌発進時にコン
バータ域となって約2倍に増大したトルクを伝達し、こ
れにより車輌発進に際して必要とする大きな負荷トルク
を確保しており、また車輌速度の増加に伴い、該トルク
コンバータはカッフリング域となってエンジン出力軸と
略々同じトルクを伝達する。そして、上述流体トルクコ
ンバータとベルト式無段変速装置を組合せた無段変速機
にあっては、上述トルクコンバータにて増大したトルク
がベルト式無段変速装置の入力軸に作用するため、該入
力トルクに対応して該ベルト式無段変速装置の伝達トル
ク容量も大きくする必要がある。
その結果、油圧アクチュエータのピストン面積を大型化
するか又は作用油圧を高めて、該油圧アクチュエータの
発生軸力を増大させる必要が生じるが、ピストンを大型
化することは装置の大型化を招き、車輌搭載上の問題を
生じ、また作用油圧を高めることは、シール等からの油
漏れが顕著化して信頼性を低下すると共にボンブロスが
増大して伝達効率の低下を招く。
特に、流体トルクコンバータのコンバータ域は、車輌発
進時近傍の僅かな時間のみであり、走行中の大部分はト
ルク増大を伴わないカップリング域にあるにも拘らず、
該僅かな時間である発進時におけるトルク増大に対応し
てベルト式無段変速装置の伝達トルク容量を設定するの
は、装置の強度、信頼性及び伝達効率を勘案しての全体
効率が悪く、就中、常にベルトに大きな挟圧力を作用さ
せることは、ベルトの耐久性に問題を生じる。
また、上述したようにトルクコンバータによるトルク増
大時間は僅かであるので、ライン圧を制御してコンバー
タ域のみ油圧アクチュエータへの作用油圧を高くするか
、又はコンバータ域のみ作用するバイパス伝動経路を設
けることも考えられるが、最大ストール状態から負荷ト
ルクに対応して自動的に増速する流体トルクコンバータ
に対応して、ライン圧又は伝動経路を制御することは極
めて困難であり、装置が複雑になると共に、負荷トルク
のあらゆる態様に合せて適正に制御することは極めて難
しく、不自然な運転感覚になる場合を生じる。また、上
述ライン圧を制御する場合でも、運転の相違によってス
リップが生じないように、応答性よりも安全性をみこし
て高めに油圧を設定することになり、上述ベルト耐久性
及び全体効率を解消することはできない。
そこで、本発明は、流体トルクコンバータを採用して理
想に近い伝達トルク特性を得られるものでありながら、
調圧カム機構を採用して、トルクコンバータのトルク増
大時に自動的に発生軸力をアップして所定ベルト挟圧力
を確保し、もってコンパクト化を図ると共に、伝達効率
及び信頼性の向上を図り、更にベルト耐久性をも向上し
た無段変速機を提供することを目的とするものである。
(ニ)課題を解決するための手段 本発明は、上述事情に鑑みなされたものであって、例え
ば第1図を参照して示すと、それぞれシャフト(2)、
(3)に支持されかつ軸方向に相対移動し得る2個のシ
ーブ(5a)、(5b)。
(6a)、(6b)からなるプライマリプーリ(5)及
びセカンタリプーリ(6)にベルト(7)を巻掛けてな
るベルト式無段変速装置(1)と、前後進切換え装置(
9)と、を備えた無段変速機(A)であって、前記ベル
ト式無段変速装置(1)が、前記プーリ(5)、(8)
の少なくとも一方に伝達トルクに対応した軸力を付与す
る調圧カム機構(10)と、前記両プーリの可動シーブ
(5b)、(6b)を軸方向に移動するボールネジ装置
(11)、(12)と、を備え、かつ前記プライマリプ
ーリの伝動上流部に、流体式トルクコンバータ(13)
を配設してなる、ことを特徴とする。
(ネ)作用 以上構成に基づき、エンジンからのトルクは、流体トル
クコンバータ(13)を介して前後進切換え装置(9)
に伝達され、更にベルト式無段変速装置(1)のプライ
マリプーリ(5)に伝達される。この際、車輌発進時に
あっては、流体トルクコンバータ(13)が最大ストー
ル状態にあって約2倍に増大したトルクがベルト式無段
変速装!(1)に入力され、その後、該トルクコンバー
タのトルク増大作用が漸減されてカップリング域に到る
。これにより、第2図に示すように、ベルト式無段変速
装置(1)は、通常走行状態にあっては理想特性Fに近
い曲線にて変化し、かつ発進時にあっては駆動力が低下
して理想特性Fから離れて変化する(C)が、該発進時
において、流体トルクコンバータ(13)が最大ストー
ル状態から漸減することにより該特性Cが打消され、該
トルクコンバータ(13)に基づき、変速機全体として
特性りに示すように、発進時に最大駆動力を発揮し、そ
して点Eにてトルクコンバータ(13)がカップリング
域となって、それ以降の通常走行時は、ベルト式無段変
速装置(1)に基づき、理想特性Fに近似した特性Bに
て変化する。
また、ベルト式無段変速装置1は、調圧カム機構(10
)により伝達トルクに対応した軸力を発生してベルト(
7)を挟圧し、該挟圧力に基づきベルトスリップを生ず
ることなく動力伝達されるが、車輌発進時において、流
体トルクコンバータ(13)がトルク増大すると、該増
大したトルクに対応して自動的に調圧カム機構(10)
が大きな軸力を発生し、これによりベルトを大きな挟圧
力にて挟持して、スリップを生ずることなく動力伝達さ
れる。そして、該大きなベルト挟圧力の発生は、車輌発
進時の僅かな時間たけであり、トルクコンバータ(13
)のトルクが漸減してカップリング域になると、それに
応じて調圧カム機構(1o)の発生軸力が自動的に減少
し、大部分の時間は該減少した軸力にてベルトが挟持さ
れる。
なお、カッコ内の符号は、理解を容易にするために図面
と対照するものであり、同等構成を限定するものではな
く、また同じ符号であっても、特許請求の範囲に対応し
て上位概念で述べである関係上、以下に示す実施例のも
のとは名称の異なるものもある。
(へ)実施例 以下、図面に沿って本発明を車輌用自動無段変速機に適
用した実施例について説明する。
本無段変速機Aは、3分割からなるトランスミッション
ケース15を有しており、該ケース15に流体トルクコ
ンバータ13の出力軸16及び無段変速装置1のプライ
アリシャフト2が同軸上に回転自在に支持されて第1軸
を構成していると共に、出力ギヤ17を一体に形成した
無段変速装置1のセカンダリシャフト3が回転自在に支
持されて第2軸を構成している。更に、第1軸上には、
前後進切換え装置9を構成するデュアルプラネタリギヤ
機構と、該前後進切換え装置9の操作装置19と、油圧
ポンプ20とがトルクコンバータ13とプライマリフー
リ5との間にて配設されている。
流体トルクコンバータ13は、コンバータハウジング2
1を有しており、該ハウジングにはエンジンクランク軸
22か連結されると共にポンプインペラ23が形成され
ている。また、該ポンプインペラに対向してタービンラ
ンナ25か配設されており、かつポンプインペラ及びタ
ービンランナの間部分に、一方向回転を阻止されたステ
ータ26が配設されている。更に、コンバータハウジン
グ21内にてタービンランナ25に並列してロックアツ
プクラッチ27が配設されており、該クラッチ27は遠
心弐阜擦クラッチ29、スリップクラッチ30、調圧カ
ム機構31及びダンパスプリング32を有している。ス
リップクラッチ30は、遠心式摩擦クラッチ29にダン
パスプリング32を介して連動しているクラッチドラム
33と出力軸16に連結されているクラッチハブ35と
の間に介在しており、更に調圧カム機構31の入力側カ
ム31aはタービンランナ25に連結しかつ出力側カム
31bはクラッチハブ35に連結し、更に皿ばね31c
により所定圧接力が付与されている。これにより調圧カ
ム機構31は、出力軸16に作用する負荷トルクに対応
した軸力を発生し、該軸力なスリップクラッチ30に作
用することにより、該スリップクラッチ30のトルク容
量を負荷トルクの増大に対応して増大する。
また、トルクコンバータ出力軸16の先端部分には前後
進切換え装置を構成するデュアルプラネタリギヤ機構9
のサンギヤ9Sがスプライン結合されていると共に、フ
ランジ36が外径方向に延設されている。また、出力軸
16の先端はベルト式無段変速装置1のプライマリシャ
フト2をブツシュを介して被嵌、整列しており、かつ該
シャフト2に該プラネタリギヤ機構のキャリヤ9Cがス
プライン結合されている。更に、該キャリヤ9Cには第
1ピニオン及び第2ピニオンが支持されると共に、連結
部材37が外径方向に延設されており、該連結部材37
の内径側と前記出力軸16からのフランジ36の外径側
との間には多板クラッチからなるフォワードクラッチC
1が介設されている。また、該プラネタリギヤ機構9の
リングギヤ9Rに固定されている支持部材39の外周側
とケース15との間に多板ブレーキからなるリバースブ
レーキB2が介設されている。
そして、該前後進切換え装置用の操作装置19は、リバ
ースブレーキB2及フォワードクラッチC1の外径側に
配設されたボールネジ装置40を有しており、該ボール
ネジ装置40の雌ネジ部がケース15に軸方向及び回転
方向移動不能に固定されている。また、ケース15には
整流子モー夕、ステップモータ及び超音波モータ等の電
気モータ(図示せず)か設置されており、かつ該電気モ
ータは電磁ブレーキ等の保持手段を有すると共にその出
力ギヤが減速装置(図示せず)を介して前記ボールネジ
装置の雄ネジ部に連結している。
従って、該雄ネジ部は電気モータからの回転を得て軸方
向に移動する。また、該雄ネジ部の内径側にはボールベ
アリングを介してブレーキ操作部材41が連結されてお
り、該操作部材41は軸方向に平行に延びて、雄ネジ部
の一方向の動きによりリバースブレーキB2を操作し得
る。また、一端をケース15に固定された多数の皿ばね
からなる戻し用スプリング42の先端にその外周鍔部が
当接しかつその内周部がボールベアリング45を介して
出力軸16に支持されているクラッチ操作部材43が配
設されており、該操作部材43は雄ネジ部の他方向の動
きにより前記操作部材41に当接して一体に移動し得る
。また、ボールベアリング45には皿ばねからなるクラ
ッチ押圧板46が当接しており、該押圧板46は中央部
を揺動自在に支持されていると共に自然状態にてフォワ
ードクラッチC1を接続状態に押圧する。なお、前記戻
し用スブリンク42はコイルスプリングでもよくかつ該
押圧板46より強い付勢力を有しており、ボールネジ装
置40にトルクが作用していない状D(即ちエンジン始
動前の状態)において、フォワードクラッチC1は戻し
用スプリング42に基づき非係合状態にあると共に、リ
バースブレーキB2も非係合状態にある。
また、ベルト無段変速装置1は、第3図に詳示するよう
に、プライマリプーリ5、セカンダリプーリ6及びこれ
ら両プーリに巻掛けられたベルト7からなり、かつ両ブ
ーりはそれぞれ固定シーブ5a、6a及び可動シーブ5
b、6bからなる。
なお、ベルト7は金属製の多数の駒を有してなり、これ
ら駒がプライマリ及びセカンダリの両プーリ5,6に潤
滑状態にて接触してトルク伝達され、従って駒とプーリ
5,6との摩擦は比較的小さく、その結果駒とプーリと
の接触面の角度がその静止摩擦角より大きく設定される
。即ち、プーリ5,6の軸方向移動により、ベルト7は
半径方向に移動し得る。また、プライマリプーリ5の固
定シーブ5aはローラベアリング46によりケース15
に回転自在に支持されており、更にプライマリシャフト
2の基端部は外径方向に膨出してフランジ部2aが形成
されており、該フランジ部2aと固定シーブ5aの背面
との間には調圧カム機構10が介在している。そして、
調圧カム機構10は、前記プライマリシャフト2にスプ
ライン結合しかつ前記フランジ部2aにて軸方向移動を
規制されている固定側カム部10aと、固定シーブ5a
にスプライン結合していると共に皿ばねを介して圧接し
ている可動側カム部10bと、両カム部に介在するロー
ラ10cとからなり、伝達トルクに対応した軸力な固定
シーブ5bに付与する。
そして、固定シーブ5aのボス部は可動シーブ5b側に
延びており、その内周面がプライマリシャフト2に嵌合
していると共に、その外周面には複数列のボールスプラ
イン機構(リニアボールベアリング)47を介して可動
シーブ5bのボス部が軸方向のみ移動自在に支持されて
いる。即ち、可動シーブ5bは固定シーブボス部にボー
ルのみを介して摺動摩擦抵抗を受けることなく嵌合して
いる。
また、可動シーブ5bの背部にはボールネジ装置11か
配設されており、該ボールネジ装置11は雄ネジ部11
a及び雌ネジ部11b及びボールからなり、かつボール
かリターン通路にて循環されるサーキュレットタイプか
らなる。更に、該ボールネジ装置は、1条ネジからなり
、かつ雌ネジ部11bには2リ一ド以上の凹溝が形成さ
れ、また雄ネジ部11aは、雌ネジ部より軸方向に長い
構成となっていると共に、ケース15の肩部にて軸方向
及び半径方向を拘束・支持されている調節部材49にそ
の後端部を固定されている。該調節部材49はローラベ
アリング50により固定シーブ5aボス部の奥側円筒部
を従ってプライマリシャフト2を回転自在に支持してい
ると共に、ウオーム(図示せず)に噛合しており、該つ
オームの操作に基づき回転して、雄ネジ部11aを雌ネ
ジ部11bに対して相対回転することに基づき、ベルト
7の初期張力及びベルトの走行中心を調節し得る。また
、その雌ネジ部11bには自動調芯機構51が固定され
ており、更に該自動調芯機構51と前記可動シーブ5b
の背面との間にはスラストボールベアリング52が介在
している。そして、該スラストベアリング52はケージ
に保持された多数のボール52bを有しており、該ボー
ル52bは可動シーブ5bの背面に形成された凹部に直
接当接しており、かつ該可動シーブと反対側はレース5
2aに当接している。レース52aの他側面は球面状凸
面からなり、また該球面状凸面には自動調芯機構51の
球面支持面が密接している。該球面支持面51aは斜め
下方を向きプライマリシャフト2の軸芯に焦点が位置す
る凹面からなり、また自動調芯機構51は該球面支持面
51aに沿って斜めに延びている突出部、該突出部先端
に形成されたギヤ51b及び前記雌ネジ部11bに回転
方向及び軸方向に一体に固定される固定部51cを有し
ている。また、前記調節部材49にて保持されるローラ
ベアリング50のインナーレースにて軸方向移動が阻止
されている支持板53と可動シーブ5bの背面との間に
は所定数の皿ばねからなる弾性付勢部材55が配設され
ており、該付勢部材55はベルト挟圧荷重の一部を担持
し、前記ボールネジ装置11及びベアリング52の支持
荷重を下げる。また、プライマリシャフト2の先端部に
はフランジ部56がネジ結合により固定されており、該
フランジ部には自動調芯機構57が固定されている。該
自動調芯機構57は斜め外方に向く凸面からなりかつシ
ャフト2の軸芯延長線上に焦点が位置する球面支持面5
7aを有している。更に、該自動調芯機構57と前記調
節部材49の背面にはスラストボールベアリング59が
介在しており、ベアリング59はケージに保持された多
数のボール59b及び一方のレース59aを有している
。ボール59bは調節部材49の背面に形成された凹部
に直接当接しており、また該ボールの他側面に当接して
いるレース59aは前記自動調芯機構57の球面支持面
57aに密接する球面状凹面を有している。
一方、セカンダリプーリ6はその固定シーブ6aがセカ
ンダリシャフト3と一体にケース15にローラベアリン
グ46′を介して回転自在に支持されており、該シャフ
ト3の基端部には出力ギヤ17が一体に成形されている
と共に、ローラベアリング63を介してケース15に支
持されており、また可動シーブ6bのボス部が、前述し
たボールスプラインと同様なボールスプライン47′に
て、セカンダリシャフト3にボールのみを介して摺動の
み自在に嵌挿している。更に、該可動シーブ6bの背面
には前述と同様なボールネジ装置12が配設されており
、その雄ネジ部12aは前記調節部材49と同様な調節
部材49′に固定されており、従って該調節部材49′
は、ウオームの回転に基づき、前記プライマリ側の調節
部材49と相俟ってベルト7の初期張力及び走行中心線
を調節し得る。また、その雌ネジ部12bには、前記プ
ライマリ側と同様に、自動調芯機構51′が固定されて
おり、かつ該自動調芯機構51′と可動シーブ6bの背
面にスラストボールベアリング52′が介在している。
更に、シャフト3に固定されている支持板53′と可動
シーブ6bの背面との間には前記プライマリ側と同様な
弾性付勢部材55′が配設されている。また、セカンダ
リシャフト3は、その基端が膨径しており、該シャフト
膨径部3bの端が外径方向に突出して出力ギヤ17が形
成されており、またシャフト3の先端部にはキー60を
介して固定シーブ6aが嵌合されていると共にナツト6
1が螺合して固定シーブ6aを抜止めしている。そして
、ギヤ17の側面3Cにはプライマリ側と同様に、凸面
からなりかつシャフト3の軸芯延長線上に焦点が位置す
る球面支持面を有する自動調芯機構57′が固定されて
おり、かつ該自動調芯機構57′と前記調節部材49′
の背面には、該部材背面に直接当接するボール及び前記
球面支持面に密接する球面状凹面を有するレースを有す
るスラストボールベアリング59′か介在している。
そして、第1図及び第2図に示すように、プライマリシ
ャフト2とセカンダリシャフト3とで3角形を構成する
部位にはベルト操作装置65が配設されている。該操作
装置65はケース15にベアリングにて支持されている
1本のカウンタシャフト66を有しており、該シャフト
66の一端部には幅広の円形ギヤ67が固定され、かつ
他端部には非円形ギヤ69が固定されている。該非円形
ギヤ69は、第4図に詳示するように、その歯69aが
螺旋状に形成されており、セカンダリ側ボールネジ装置
12の雌ネジ部12bに固定された同じく螺旋状の非円
形ギヤ51′bと連続して噛合し、1回転以上の回転を
伝達し得る。また、前記幅広の円形ギヤ67はプライマ
リ側ボールネジ装置11の雌ネジ部11bに固定された
歯の薄い円形ギヤ51bと噛合して、雌ネジ部11bの
軸方向移動に拘らず常に噛合関係を維持し得る。更に、
ケース15の外方には前述した前後進切換え装置用と同
様な電気モータ70が配置されており、該電気モータ7
0は電磁ブレーキ71により所定回転位置に保持される
と共に、その出力ギヤが平歯車又はハズバ歯車からなる
減速装置72を介して前記幅広のギヤ67に連動してい
る。
また、前記セカンダリシャフト3に形成された出力ギヤ
17は中間軸73に固定されている大ギヤ75と噛合し
ている。更に、中間軸73には小ギヤ76が形成されて
おり、かつ該ギヤ76は差動歯車装置77に固定されて
いるリングギヤ79と噛合して、減速装置を構成してい
る。また、差動歯車装′l177から左右フロントアク
スル軸80β、80rが延びている。
ついで、本実施例の作用を説明する。
エンジンクランク軸22の回転は、車輌発進時には流体
トルクコンバータ13を介して出力軸16に伝達される
。即ち、エンジンクランク軸22の回転はポンプインペ
ラ23からタービンランナ25に油流を介して伝達され
、そしてステータ26によりトルクが増大される。この
際、車輌が停止されている状態で、最大ストール状態と
なりて約2倍に増大されたトルクが出力軸16に伝達さ
れ、そして、車輌発進に伴い、ポンプインペラ23とタ
ービンランナ25との相対速度比が小さくなるに従って
トルク増大が漸減される。
該増大した出力軸16のトルクは、前後進切換え装置9
を介してベルト式無段変速装置1の調圧カム機構10に
伝達され、該カム機構10はプライマリプーリ5の固定
シーブ5aに該増大トルクに対応した強い軸力な作用す
る。
また、車速が増速しで流体トルクコンバータがカップリ
ング域に到ると、エンジンクランク軸22と略々同じト
ルクが出力軸16に出力され、該出力軸16のトルクは
、同様に調圧カム機構10に伝達され、該カム機構10
は該トルクに対応した比較的小さい軸力を発生する。
そして、流体トルクコンバータ出力軸16が所定速度に
達すると、ロックアツプクラッチ27が係合して、以降
、ロックアツプクラッチ27の機械的結合によりトルク
伝達される。即ち、遠心式摩擦クラッチ29が遠心力に
よりコンバータハウジング21に係合すると、エンジン
クランク軸からのトルクは該クラッチ29、ダンパスプ
リング32及びスリップクラッチ30そしてクラッチハ
ブ35を介して出力軸16に伝達される。この際、キッ
クダウン、急ブレーキ及びシフトアップ等により大きな
負荷が作用したり、またノッキング等により入力側が振
動すると、スリップクラッチ30がスリップして上述負
荷及び振動が吸収され、滑らかな回転が伝達される。ま
た、調圧カム機構31が負荷に対応した軸力をスリップ
クラッチ30に付与し、大きな負荷変動があった場合、
流体トルクコンバータ13に該負荷変動を一旦吸収し、
その後直ちにカム機構31がスリップクラニッチ30の
トルク容量を増大して、機械的結合によりトルク伝達す
る。
そして、前後進切換え装置9は、エンジンが始動してい
ない状態にあっては、戻し用スプリング42が押圧板4
6に打ち勝ってフォワードクラッチC1を解放した状態
にあり、かつリバースブレーキB2も解放した状態にあ
ってニュートラル状態にあり、例え電気系統が故障した
状態でエンジンを始動しても、直ちに車輌が走り出すこ
とはない。そして、電気モータを一方向に回転してボー
ルネジ装置40の雄ネジ部を戻しスプリング42に抗し
て移動すると、クラッチ操作部材43が図中右方向に移
動して、押圧板46を自然状態に近づけて該押圧板46
がフォワードクラッチC1を係合する。この状態にあっ
ては、トルクコンバータ出力軸16の回転はサンギヤ9
Sに伝達されると共に、クラッチC1を介してキャリヤ
9Cに伝達され、デュアルプラネタリギヤ9を一体に回
転して、該−像回転をプライマリシャフト2に伝達する
。また、電気モータを他方向に回転してボールネジ装置
40を他方向に移動すると、ブレーキ操作部材41を介
してリバースブレーキB2が係合する。この状態にあり
では、リングギヤ9Rが固定され、出力軸16からのサ
ンギヤ9Sの回転は、逆回転としてキャリヤ9Cに取出
され、該逆回転がプライマリシャフト2に伝達される。
そして、該プライマリシャフト2のトルクは、ベルト式
無段変速装置1における調圧カム機構10の固定側カム
部10aに伝達され、更にローラ10c及び可動側カム
部10bを介してプライマリプーリ5の可動シーブ5b
に伝達されると共に、伝達トルクに対応した軸力を固定
シーブ5aに付与し、従ワてベルト7を介して関連して
いるベルト式無段変速装置1全体に伝達トルクに対応し
た軸力を付与する。更に、該固定シーブ5aのトルクは
ボールスプライン47を介して可動シーブ5bに伝達さ
れ、そして前記調圧カム機構10に基づく軸力にてベル
ト7を挟持して、該ベルト7を介してセカンダリプーリ
6に伝達される。この際、ベルト7からの軸方向反力が
固定シーブ5a及び可動シーブ5bに作用するが、固定
シーブ5aから軸力は調圧カム機構10を介してシャフ
トのフランジ部2aにて担持され、また可動シーブ5b
からの軸力は、スラストボールベアリング52、自動調
芯機構51、所定状態にあるボールネジ装置11.調節
部材49、スラストボールベアリング59及び自動調芯
機構57を介してシャフト2に固定されているフランジ
部56にて担持され、これにより軸力かプライマリシャ
フト2の引張り応力として作用する閉ループにて受けら
れる。なお、可動シーブ5bに作用する軸力の一部はシ
ーブ背面から直接弾性付勢部材55及び支持板53を介
してシャフト2に受けられ、スラストベアリング52.
59及びボールネジ装置11に作用する軸力を軽減して
いる。
そして、ベルト7からのトルクはセカンダリプーリ6に
伝達され、更にキー60及びボールスプライン47′を
介してセカンダリシャフト3に伝達される。この際、プ
ライマリ側と同様に、セカンダリ側においても固定シー
ブ6aに作用する軸反力はナツト61により直接シャフ
ト3にて担持され、また可動シーブ6bに作用する軸反
力は、スラストボールベアリング52′、ボールネジ装
置12、調節部材49′及びスラストボールベアリング
59′を介してシャフト3に形成されたギヤ17にて担
持される。また同様に、可動シーブ6bに作用する軸力
の一部は直接弾性付勢部材55′及び支持板53′を介
してシャフト3に直接受けられる。
なおこの際、プライマリ側及びセカンダリ側において、
可動シーブ5b、6bにカタギがまじても、自動調芯機
構51.51’によりスラストボールベアリング52.
52’は自動調芯されて、ボール52b、52’ bは
可動シーブ5b、6bの背面に全周に亘り均一に当るよ
うに自動的に調節される。また、ケース15の肩部にて
支持されている調節部材49.49’に対してプライマ
リ又はセカンタシャフト2.3がカタギを生じても、自
動調芯機構57.57’により自動調芯されて、ボール
は調節部材49.49’の背面に全周に亘り均一に当る
ように自動的に調節される。
また、制御部からの変速指令に基づき、電気モータ70
が回転すると、減速装置j72を介して幅広円形ギヤ6
7が所定方向に回転し、更にカウンタシャフト66を介
して螺旋状非円形ギヤ69が回転する。すると、該円形
ギヤ67はプライマリ側ボールネジ装宣11の雌ネジ部
11bに固定されているギヤ部51bに噛合して該雌ネ
ジ部11bを回転し、調節部材49にて回転が阻止され
ている雄ネジ部11aに対して酸ネジ部11bは軸方向
に移動し、スラストボールベアリング52を介して可動
シーブ5bを移動して、プライマリプーリ5のベルト有
効径を変更する。また、非円形ギヤ69はセカンダリ側
ボールネジ装置12の酸ネジ部12bに固定されている
ギヤ部51′bに噛合して、該酸ネジ部11bが固定状
態にある酸ネジ部11aに対して相対回転して軸方向に
移動し、スラストボールベアリング52′を介して可動
シーブ6bを移動して、セカンダリプーリ6のベルト有
効径を変更する。この際、プライマリ及びセカンダリプ
ーリ5.6の移動量とベルト7の移動量とは線形に対応
しないが、前記非円形ギヤ89.51’ bを介して伝
動することにより、上記再移動量の差は適正に吸収され
る。また、非円形ギヤ69.51’ bは螺旋状からな
り、酸ネジ部12bの軸方向移動に伴って複数回の回転
を連続して噛合し、これによりボールネジ装置か所定リ
ードにて所定ストロークを得ることが可能となっている
なおこの際、例えば電気モータ70を無段変速装置1の
アップシフト方向に回転すると、プライマリ側のボール
ネジ装置11の酸ネジ部11bは伸長すると共に、セカ
ンダリ側のボールネジ装置12の酸ネジ部12bは収縮
する。すると、プライマリ側可動シーブ5bは酸ネジ部
11bと共にプーリ径拡方向(図面軸方向右側)に移動
するが、この際、ボールスプライン47により、両回動
シーブ5bボス部は同等摩擦摺動を伴うことなく軸方向
に移動する。また、セカンダリ側可動シーブ6bは、酸
ネジ部12bの移動に伴い、前記調圧カム機構10に起
因するベルト7からの力に基づきプーリ径縮方向(図面
軸方向右側)に移動するが、この際プライマリ側と同様
に、ボールスプライン47′により、可動シーブ6bの
間に同等摩擦摺動を伴うことなく軸方向に移動する。更
に、プライマリ側ボールネジ装置11及びセカンダリ側
ボールネジ装置12は、回転力を軸力に変換し得ると共
に軸力な回転力に変換し得る可逆伝動装置からなり、か
つ両ボールネジ装置の酸ネジ部11b、12bは、スパ
ーギヤー又はへりカルギヤからなる可逆伝動装置にて連
動されているので、セカンダリプーリ6におけるベルト
7からの軸力は前記可逆伝動装置を介してプライマリプ
ーリ5の軸力に変換・伝達されている。従って、変速に
際してプライマリ側ボールネジ装置11が可動シーブ5
bに作用する軸力は、前述可動シーブ5bの軸方向移動
抵抗が殆どないこと及び可逆伝動に基づき、プライマリ
側プーリ5及びセカンダリプーリ6からのベルト7に対
する挟圧力の差だけで足り、電気モータ70は小さなト
ルク容量のもので足りると共に高速にて変速操作が可能
であり、また調圧カム機構10も、可動シーブ5bの移
動抵抗骨を必要としない、比較的小さな軸力を発生する
もので足りる。なお、電気モータ70をダウンシフト方
向に回転すると、セカンダリ側ボールネジ装置12が伸
長すると共にプライマリ側ボールネジ装置11が収縮し
て、上述と同様に変速操作される。
また、車輌が高速状態即ちベルト式無段変速装置1が増
速状態にあって、急ブレーキをかけて車輌を停止した際
、ベルト式無段変速装置1が最低速状態に戻りきれない
場合がある。この場合、前述したように、ボールネジ装
W、11.12は比較的小さなリード角からなり、かつ
可動シーブ5b、6bの摺動摩擦抵抗はなく、更にベル
ト7とプーリ5,6との静止摩擦角はその接触角より小
さいので、ベルト式無段変速装置1の停止状態にあって
も可動シーブの軸方向移動が可能であり、従って車輌停
止後にあっても、電気モータ70の回転を継続して可動
シーブ5b、6bを軸方向に移動し、無段変速装置1を
最低速状態に戻し操作する。
そして、プライマリシャフト3の回転は、出力ギヤ17
から大ギヤ75及び小ギヤ76を介して差動歯車袋′a
77のリングギヤ79に伝達され、そして該差動歯車装
置77にて左右フロントアクスル軸80ρ、80rに伝
達される。
(ト)発明の効果 以上説明したように、本発明によると、ベルト式無段変
速装置(1)の伝動上流部に流体トルクコンバータ(1
3)を配設したので、ベルト式無段変速装置(1)が低
速状態にて駆動力が低下する(C)にも拘らず、流体ト
ルクコンバータ(13)が車輌停止時の最大ストール状
態から漸減する特性にてトルク増大することに基づき、
上述駆動力低下を打消して、車輌発進時に必要とする大
きなトルクを確保することができくD)、かつ通常走行
状態にあつては、流体トルクコンバータ(13)がカッ
プリング域となると共に理想伝達特性Fに近いベルト式
無段変速装置1の伝達特性Bに基づき変速でき、発進時
の大きな駆動力及び良好な加速性能を得ることができる
と共に、通常走行状態での良好のドライバビリティを得
ることができる。
更に、流体トルクコンバータ(13)とベルト式無段変
速装置(1)の組合せにより充分なトルク比幅を確保で
きるので、低高速モード切換え装置等の補助変速手段を
必要とせず、無段変速機(A)の構造を簡単にしてコン
パクトに構成でき、かつベルト式無段変速装置(1)の
変速操作だけで足り、制御装置を単純かつ簡単にするこ
とができる。
また、発進時において、流体トルクコンバータ(13)
からベルト式無段変速装置(1)に大きなトルクが伝達
されるにも拘らず、ベルト式無段変速装置(1)は、調
圧カム機構(10)により伝達トルクに対応した軸力な
付与されるので、ベルトスリップを生じることなく確実
な動力伝達を行うことができ、かつ発進時の僅かな時間
以外の大部分の走行状態においては、流体トルクコンバ
ータ(13)はトルク増大を行わず、調圧カム機構(1
0)は所定伝達トルクに対応した比較的低い軸力を発生
し、ベルトを過度に挟圧することなく、これにより伝達
効率を向上し、かつベルト耐久性を高めて信頼性を向上
し、更に強度を適正に保持してコンパクト化を図ること
ができる。
また、ベルト式無段変速装置(1)のプライマリ及びセ
カンダリプーリ(5)、(6)をボールネジ装置(11
)、(12)にて操作するので、油圧アクチュエータを
必要とせず、高圧ポンプ及びシール等の油圧に起因する
諸問題から解放されると共に、ボールネジ装置を制御部
からの電気信号により直接制御して、応答性をも向上す
ることができる。
また、調圧カム機構(10)をプライマリプーリ(5)
の固定シーブ(5a)とプライマリシャフト(2)との
間に介在すると、流体トルクコンバータ(13)からの
トルクがベルト式無段変速装置(1)に直接かつその伝
動の最上流部にて作用し、素早い応答にて所定軸力をベ
ルト式無段変速装置(1)全体に作用することができ、
また前後進切換え装置9を、トルクコンバータ(13)
とプライマリプーリ(5)との間にて同軸状に配置する
と、無段変速機(A)全体をコンパクトにまとめること
ができる。
更に、前後進切換え装置(9)を、ボールネジ装置(4
0)を有する操作装置(19)にて操作すると、該前後
進切換え装置(9)の操作からも油圧アクチュエータを
排除することができ、前記無段変速装置(1)の操作と
相俟って、制御装置を簡単にすることができると共に応
答性を向上することができ、かつ油圧に伴う油洩れ等の
諸問題から解放することができる。
また、流体トルクコンバータ(13)に、遠心式摩擦ク
ラッチ(29)を有するロックアツプクラッチ(27)
を並設したので、該ロックアツプクラッチをも油圧切換
え制御を必要とせず、前記無段変速装置(1)及び前後
進切換え装置(9)の操作と相俟って、制御装置を簡単
にすることができる。更に、該ロックアツプクラッチ(
27)にスリップクラッチ(30)を介在すると、遠心
式摩擦クラッチ(29)が回転数の増大に伴いトルク容
量が増大するが、大きな負荷変動又は入力側振動が生ず
ると、該スリップクラッチ(30)が滑って吸収し、ス
ティックスリップを生じることを防止すると共にシフト
ショックの発生を防止できる。更に、負荷トルクに対応
した軸力をスリップクラッチ(30)に付与する調整カ
ム機構(31)を介在すると、スリップクラッチ(30
)のトルク容量を負荷トルクに対応でき、該スリップク
ラッチのスリップ発生時、−旦トルクコンバータ(13
)にて負荷変動を吸収し、その後スリップクラッチ(3
0)のトルク容量が自動的に増大して大きな負荷トルク
に対応して動力伝達し、トルクコンバータの流体損失を
減少して伝達効率を向上し得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る無段変速機を示す全体断面図、第
2図はその最大駆動力線図である。そして、第3図はベ
ルト式無段変速装置を示す断面図、第4図はその螺旋状
非円形ギヤを示す正面図である。 1・・・ベルト式無段変速装置   2・・・プライマ
リシャフト   3・・・セカンダリシャフト5・・・
プライマリプーリ   6・・・セカンダリプーリ  
 5a、8a・・・固定シーブ    5b、6b−・
・可動シープ   5a、、5b、。 6 b t・・・ボス部   7・・・(金属)ベルト
9・・・前後進切換え装置(デュアルプラネタリギヤ)
     98・・・サンギヤ   9R・・・リング
ギヤ 、  9C・・・キャリヤ   10・・・調圧
カム機構   11.12・・・ボールネジ装置11 
a、  12a・−雄ネジ部   11b、12b・・
・雌ネジ部   13・・・流体トルクコンバータ  
 16・・・出力軸   23・・・ポンプインペラ 
  25・・・タービンランナ   26・・・ステー
タ   27・・・ロックアツプクラッチ、29・・・
遠心式摩擦クラッチ   30・・・スリップクラッチ
   31・・・調圧カム機構  19・・・前進切換
え装置用操作装置   4o・・・ボールネジ装置  
 41.43・・・連結手段(操作部材)   70・
・・回転駆動装aF(電気モータ)   A・・・無段
変速機   C1・・・フォワードクラッチ   B2
・・・リバースブレーキ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、それぞれシャフトに支持されかつ軸方向に相対移動
    し得る2個のシーブからなるプライマリプーリ及びセカ
    ンダリプーリにベルトを巻掛けてなるベルト式無段変速
    装置と、前後進切換え装置と、を備えた無段変速機であ
    って、 前記ベルト式無段変速装置が、前記プーリ の少なくとも一方に伝達トルクに対応した軸力を付与す
    る調圧カム機構と、前記両プーリの可動シーブを軸方向
    に移動する機械式アクチュエータと、を備え、 かつ前記プライマリプーリの伝動上流部 に、流体式トルクコンバータを配設してな る、 無段変速機。 2、前記調圧カム機構を、前記プライマリプーリの固定
    シーブ背面とプライマリシャフトとの間に介在し、そし
    て前記前後進切換え装置を、前記トルクコンバータとプ
    ライマリプーリの間においてかつ該トルクコンバータ出
    力軸とプライマリシャフトと同軸状に配置してなる、 請求項1記載の無段変速機。 3、前記機械式アクチュエータが、ボールネジ装置から
    なる、 請求項1記載の無段変速機。 4、前記ボールネジ装置が、固定部材に回転方向及び軸
    方向移動不能に連結された雄ネジ部と、該雄ネジ部にボ
    ールを介して螺合して軸方向に移動する雌ネジ部とから
    なり、かつプライマリ及びセカンダリの両プーリの雌ネ
    ジ部をトルク伝達装置にて互に連動すると共に該トルク
    伝達装置に回転駆動装置からのトルクを伝達してなる、 請求項3記載の無段変速機。 5、前記前後進切換え装置が、デュアルプラネタリギヤ
    と、該プラネタリギヤのリングギヤを固定するリバース
    ブレーキと、該プラネタリギヤのサンギヤ及びキャリヤ
    を接離するフォワードクラッチとを備え、 そしてこれらリバースブレーキ及びフォワ ードクラッチを操作する操作装置が、電気モータと、該
    電気モータにて回転されて可動部を軸方向に移動するボ
    ールネジ装置と、該ボールネジに連動して一方向の移動
    により前記リバースブレーキ及びフォワードクラッチの
    いずれか一方を係合すると共に他方を解放しかつ他方向
    の移動により他方を係合すると共に一方を解放する連結
    手段と、を備えてな る、 請求項1記載の無段変速機。 6、前記流体トルクコンバータが、ポンプインペラ、タ
    ービンランナ及びステータからなる流体伝動経路と並列
    に機械的伝動経路となるロックアップ装置を備え、かつ
    該ロックアップクラッチ装置が、遠心式摩擦クラッチと
    、スリップクラッチと、負荷トルクに対応した軸力を該
    スリップクラッチに付与する調圧カム機構とを備えてな
    る、 請求項1記載の無段変速機。
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