JPH0378148B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0378148B2 JPH0378148B2 JP10005484A JP10005484A JPH0378148B2 JP H0378148 B2 JPH0378148 B2 JP H0378148B2 JP 10005484 A JP10005484 A JP 10005484A JP 10005484 A JP10005484 A JP 10005484A JP H0378148 B2 JPH0378148 B2 JP H0378148B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- workpiece
- pattern
- embossing
- machine
- sent out
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 238000004049 embossing Methods 0.000 claims description 66
- 238000007639 printing Methods 0.000 claims description 22
- 230000000694 effects Effects 0.000 claims description 16
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 14
- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 13
- 239000011248 coating agent Substances 0.000 claims description 9
- 238000000576 coating method Methods 0.000 claims description 9
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 claims description 6
- 239000002184 metal Substances 0.000 claims description 6
- 239000003973 paint Substances 0.000 claims description 6
- 239000003086 colorant Substances 0.000 claims description 3
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 3
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 3
- 229920003002 synthetic resin Polymers 0.000 description 3
- 239000000057 synthetic resin Substances 0.000 description 3
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 238000007645 offset printing Methods 0.000 description 2
- 230000001737 promoting effect Effects 0.000 description 2
- RYGMFSIKBFXOCR-UHFFFAOYSA-N Copper Chemical compound [Cu] RYGMFSIKBFXOCR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229910052782 aluminium Inorganic materials 0.000 description 1
- XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N aluminium Chemical compound [Al] XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 1
- 229910052802 copper Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000010949 copper Substances 0.000 description 1
- 238000005336 cracking Methods 0.000 description 1
- 238000009826 distribution Methods 0.000 description 1
- 238000001035 drying Methods 0.000 description 1
- 230000002708 enhancing effect Effects 0.000 description 1
- 238000007646 gravure printing Methods 0.000 description 1
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 1
- 238000007689 inspection Methods 0.000 description 1
- 238000007644 letterpress printing Methods 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 238000000465 moulding Methods 0.000 description 1
- 238000010422 painting Methods 0.000 description 1
- 150000003839 salts Chemical class 0.000 description 1
- 238000007650 screen-printing Methods 0.000 description 1
- 230000002195 synergetic effect Effects 0.000 description 1
- 238000005406 washing Methods 0.000 description 1
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Landscapes
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Coating Apparatus (AREA)
- Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は金属薄板、紙、合成樹脂等のシート状
物からなる被加工材に対し、その化粧面にぼか
し、濃淡を印刷、塗装、エンボス加工を任意位置
に施して、より立体感のある化粧面の被加工材を
製造する凹凸模様の化粧面を形成する装置に関す
るものである。 (従来の技術) 金属薄板、紙、合成樹脂などの被加工材に対し
てエンボス加工することはよく知られたことであ
る。その一例としては、印刷、塗装等した被加工
材に対してエンボス加工を施す装置、例えば特開
昭53−90347号公報がある。そして、この種装置
で加工した金属薄板の化粧面は一回で深い凹凸模
様をエンボス加工で行うことと、エンボス加工前
に既に完成している化粧塗膜に対し無理にエンボ
ス加工を行うため、その屈曲部の塗膜にクラツ
ク、剥落が生ずることが多々あつた。また、従来
のこの種装置では所要なエンボス加工を1回で完
了する工程のため、複数段差の化粧面、クラツク
のない、深いエンボスの化粧面を形成できず、単
なる凹凸面の外観となり、十分に立体感を醸し出
すことができなかつた。 (発明の目的) 本発明は前述したような問題点を解決し、被加
工材に多段エンボス加工と印刷、および立体感助
長用の模様を凹凸模様の屈曲部等に形成すること
により、この屈曲部の化粧塗膜に亀裂が入つた
り、剥落したり、あるいはエンボス加工により模
様が変形したりすることもなく、耐候性、生産
性、立体感に富む凹凸模様の化粧面を有する被加
工材を製造する装置(以下、単にエンボス装置と
いう)を提供することを目的として発明されたも
のである。 (発明の構成) そして、この目的を達成するため本発明に係る
エンボス装置は、金属薄板等のシート状物からな
る被加工材を装着した送出部と、この送出部から
送給される被加工材を貯留し、常時無理なく次工
程に送出するループ部と、前記ループ部から送出
された被加工材の表面に1色、または多色からな
る任意の模様を直接印刷する印刷部と、該印刷部
から送出された被加工材をガイドすると共に、上
記模様に同期して第1次の浅いエンボス加工を行
なうと同時に該エンボス加工により形成された未
完成の凹凸模様の屈曲部、頂面、底面、側壁の少
なくとも全部、あるいは一部分に陰影となる立体
感助長用の濃淡からなる模様を塗料、インク等の
1種で形成するパイロツトエンボス加工機と、こ
のパイロツトエンボス加工機から送出された被加
工材にそのエンボス模様に合致してさらに深い凹
凸模様をエンボス加工するエンボス加工機と、印
刷部、パイロツトエンボス加工機、エンボス加工
機の回転を同調させる同調機構と、上記加工機の
後に配列したレベラと、レベラから送出された化
粧面にトツプクリヤを塗布する塗布機と、この塗
料を焼き付けする焼き付けオーブンとを直列に配
列する構成を特徴としたものである。 (作用) この構成によると、被加工材の化粧面に対して
印刷部で任意模様を印刷し、また印刷した被加工
材はパイロツトエンボス加工機によつてエンボス
加工機に案内されると共に、前記と同一の模様に
合致して浅くエンボス加工され、かつ、その凹凸
模様の頂面、底面、側壁、屈曲部の少なくとも1
個所に立体感助長用の模様を形成されるものであ
る。次ぎに、このように形成された被加工材は上
記の浅い凹凸模様に合致して上記同一の模様をエ
ンボス加工機によつて、さらに所定位置が所定の
深さにエンボス加工され、この被加工材からレベ
ラによつて凹凸模様を消去することなく残留歪を
とり、平坦にしてトツプクリヤコートを塗布する
塗布機に送給し、次ぎにこのトツプコートを焼き
付けして次工程に送給するようにしたものであ
る。 (実施例) 次ぎに本発明に係るエンボス装置の実施例につ
き図面を用いて説明する。第1図において、1は
送出部、5はループ部、7はピンチローラ、8は
印刷部、17はパイロツトエンボス加工機(以
下、単に前エンボス加工機という)、21はエン
ボス加工機、25はレベラ、30は塗布機、32
は焼き付けオーブンである。さらに説明すると、
送出部1は第2図に示すように金属薄板等のシー
ト状物からなる被加工材2、例えば表面処理鋼
板、プライマー鋼板、アルミニウム板、銅板、
紙、合成樹脂の1種をアンコイラ3に装着し、こ
れをピンチローラ4を介して次工程に送給するた
めのものである。また、ループ部5は例えば第3
図に示すようにローラ6を複数個、上下に移動で
きるように配列して被加工材2を貯留し、被加工
材2を常時、無理なくピンチローラ7を介して次
工程に送出するための逃げ部として機能するもの
である。さらに、印刷部8は洗浄機9と1段、あ
るいは複数段の印刷機10(図では2段)からな
り、被加工材2の化粧面に対し、例えば第4図に
示すような印刷模様Aを1色、または多色で印刷
するものである。その印刷はグラビア印刷、オフ
セツト印刷、スクリーン印刷、凸版印刷、平板印
刷のいずれかの方法によつて印刷するものであ
る。なお、印刷は化粧面の任意面に立体感を強化
するために濃淡、ぼかし等の技術を駆使して行な
うものである。上記印刷機10の1組の一例とし
ては第5図に示すようなグラビアオフセツト印刷
機からなり、圧胴11、オフセツトロール12、
版胴13、フアンテンロール14、シメシロール
15、ドクター16とからなるものである。ま
た、前エンボス加工機17は第6図に示すように
印刷部8で第4図に示すような印刷模様Aが印刷
された被加工材2をガイドすると共に、印刷模様
Aと同一の模様を外周に刻設したエンボスロール
18と弾性ロール19と版胴20と図示しないフ
アンテンロール、ドクター等を介して被加工材2
上に印刷された印刷模様Aにエンボスロール18
の凹凸模様B″,C″を同期させ、かつ、第7図a
に示すように最終エンボス加工深さより浅いエン
ボス加工をすると共に、被加工材2上の凹凸模様
B,Cの頂面、底面、屈曲部の少なくとも一部、
例えば第7図bでは屈曲部に陰影を助長する立体
感助長用の模様2aを塗料、インク等で形成する
ものである。前記エンボス加工機21は第8図に
示すように上下の雄、雌型のエンボスロール2
2,23に対し、印刷模様Aと同一の模様を刻設
し、被加工材2上の未完成の凹凸模様B′,C′を第
9図に示すようにさらに深くエンボス加工するも
のである。なお、印刷機10と前エンボス加工機
17とエンボス加工機21は同一直径のロール
で、しかも同期して回転し、印刷模様にズレが生
じないようにマーキング装置、チエーン、同軸シ
ヤフト、ベルト、電子制御装置などの同調機構2
4でコントロールしたものである。レベラ25は
エンボス加工された被加工材2に存在する残留歪
を矯正するものである。その構成は第10図に示
すように上ローラ群26a,26b,26c,…
26n、下ローラ群27a,27b,…27nの
ようにジグザグ状に配列し、かつ、そのギヤツプ
28をコントロールできるようにしたものであ
る。29は引張り用ピンチローラで、主にエンボ
ス加工機21の回転より速くし、被加工材2を引
張つた状態(テンシヨン下)で前エンボス加工機
17、エンボス加工機21の工程を通過させるよ
うにしたものである。また、塗布機30はエンボ
ス加工された被加工材2の化粧面にトツプクリヤ
コート31を施し、印刷、立体感助長用の模様2
a保護するものであり、このトツプクリヤコート
31を焼き付けオーブン32で焼き付けするもの
である。 次ぎに本発明に係るエンボス装置の動作につい
て簡単に説明すると、まず送出部1のアンコイラ
3に装着されたプライマー鋼板からなる被加工材
2はピンチローラ4を介してループ部5に送給さ
れる。なお、この際、被加工材2はピンチローラ
4によつて引張られた場合でもアンコイラ3にブ
レーキ装置(図示せず)が装着されているため、
被加工材2はある許容された張力下でループ部5
へ送給されるものである。そして、被加工材2は
ループ部5からピンチローラ7を経て印刷部8へ
送給される。印刷部8では被加工材2の表面に第
4図に示すような印刷模様Aをインクで印刷し、
このインクを乾燥して前エンボス加工機17に送
給し、被加工材2に対して第4図に示す模様と合
致する凹凸模様B′,C′を第7図a,bに示すよう
に形成すると同時に、その屈曲部に立体感助長用
の模様2aを付着せしめる。なお、この際の凹凸
模様B′,C′は最終凹凸模様B,Cの約8割位の大
きさ、深さ、所謂ΔW=0.8W、h=0.8H位であ
る。また、ΔW、Wは凸模様C′,Cの頂面の幅、
h、Hはエンボス深さである。 次ぎに、被加工材2はエンボス加工機21に送
給され、被加工材2上の凹凸模様B′,C′と合致さ
せて第9図に示すような深さのエンボス加工が施
される。なお、この際の被加工材2に対するエン
ボス加工はテンシヨンが付加された状態でのエン
ボス加工となる。そして、エンボス加工機21か
ら送出された被加工材2はレベラ25によつてエ
ンボス加工時における残留歪を引張り用ピンチロ
ーラ29によつて引張られた状態で矯正し、次工
程(図示せず)に送給されるものである。さら
に、ピンチローラ7と引張り用ピンチローラ29
間の被加工材2に対する力関係をエンボスロール
21の回転を基準とした際に、ピンチローラ7の
回転が遅く、引張り用ピンチローラ29の回転が
速い速度関係に設定して、被加工材2が引張られ
た状態でエンボス加工と凹凸模様B,Cを消去す
ることなしに平坦化すると共に残留歪の除去を行
うようにしたものである。その結果、被加工材2
が上記領域内で山状になつたり、捩じれて移動し
たり、前エンボス加工機17、エンボス加工機2
1の入口でバタついたりしなくなり、エンボス加
工時にズレたりして模様が不鮮明となつたり、2
重に噛み込むことがなくなる。また、レベラ25
では一方向へテンシヨンが付加された状態となる
ため、容易に平坦化できると共に、残留歪も無理
なく逃すことができる。勿論、上記領域内におけ
るテンシヨンはエンボス模様に変化を与えない力
の範囲内である。さらに、被加工材2はレベラ2
5で平坦化された後に、その化粧面にトツプクリ
ヤコート31を塗布機30から全面に塗布し、こ
れを焼き付けオーブン32で焼き付けて次工程、
例えば成形機33に送出するものである。 次ぎに上記装置を用いてエンボス加工したテス
トピースと従来から使用されている装置によつ
てエンボス加工したテストピースとを比較す
る。なお、検査法としては(1)被加工材2の1メー
トル当たりに存在する見掛上のペコツキの数、(2)
ペコツキの分布状態、(3)ペコツキの高低差(設計
上の凹凸状部の底面、頂面と現実の底面、頂面と
の差)、(4)全体の外観についての観察を示す。 【表】 (イ) 凹凸模様の屈曲部における外観、
(ロ) 凹凸模様の変化、(ハ) 立体感。
さらに、耐候性においては従来の被加工材は
1500時間の塩水憤霧試験で塗膜にクラツク、ブリ
スターが生じていたが、本発明に係るエンボス装
置で加工した被加工材は、これらが全く見られな
かつた。以上、説明したのは本発明に係る装置の
一例にすぎず、印刷機10と前エンボス加工機1
7間、エンボス加工機21前に乾燥、加温用のヒ
ータ(第1図において2点鎖線で示す)を配設す
ることもできる。また、凹凸模様B,Cとしては
第11図a,bに示すように形成することもでき
る。 (発明の効果) 本発明に係るエンボス加工装置によれば、印
刷模様とエンボス模様を合致させて加工したた
め、立体感が助長される。エンボス加工を2段
階以上で加工するため深いエンボス加工を行なつ
ても塗膜にクラツクが入つたり、剥落することが
ない。複数段のエンボスロールを使用すること
により急角度の凹凸模様を形成できる。残留歪
が少なく、かつ、レベラで容易に矯正できる。
エンボス加工時に凹凸模様の任意個所に立体感助
長用の模様を印刷、塗膜で形成できるため、3乗
的な相乗効果により立体感が大幅に強化される。
ラインを直線状に配列し、被加工材に対し無理
な力が付加されない機構としたため、スムーズ
に、かつ、高速でエンボス加工できる。等の特徴
を有するものである。
物からなる被加工材に対し、その化粧面にぼか
し、濃淡を印刷、塗装、エンボス加工を任意位置
に施して、より立体感のある化粧面の被加工材を
製造する凹凸模様の化粧面を形成する装置に関す
るものである。 (従来の技術) 金属薄板、紙、合成樹脂などの被加工材に対し
てエンボス加工することはよく知られたことであ
る。その一例としては、印刷、塗装等した被加工
材に対してエンボス加工を施す装置、例えば特開
昭53−90347号公報がある。そして、この種装置
で加工した金属薄板の化粧面は一回で深い凹凸模
様をエンボス加工で行うことと、エンボス加工前
に既に完成している化粧塗膜に対し無理にエンボ
ス加工を行うため、その屈曲部の塗膜にクラツ
ク、剥落が生ずることが多々あつた。また、従来
のこの種装置では所要なエンボス加工を1回で完
了する工程のため、複数段差の化粧面、クラツク
のない、深いエンボスの化粧面を形成できず、単
なる凹凸面の外観となり、十分に立体感を醸し出
すことができなかつた。 (発明の目的) 本発明は前述したような問題点を解決し、被加
工材に多段エンボス加工と印刷、および立体感助
長用の模様を凹凸模様の屈曲部等に形成すること
により、この屈曲部の化粧塗膜に亀裂が入つた
り、剥落したり、あるいはエンボス加工により模
様が変形したりすることもなく、耐候性、生産
性、立体感に富む凹凸模様の化粧面を有する被加
工材を製造する装置(以下、単にエンボス装置と
いう)を提供することを目的として発明されたも
のである。 (発明の構成) そして、この目的を達成するため本発明に係る
エンボス装置は、金属薄板等のシート状物からな
る被加工材を装着した送出部と、この送出部から
送給される被加工材を貯留し、常時無理なく次工
程に送出するループ部と、前記ループ部から送出
された被加工材の表面に1色、または多色からな
る任意の模様を直接印刷する印刷部と、該印刷部
から送出された被加工材をガイドすると共に、上
記模様に同期して第1次の浅いエンボス加工を行
なうと同時に該エンボス加工により形成された未
完成の凹凸模様の屈曲部、頂面、底面、側壁の少
なくとも全部、あるいは一部分に陰影となる立体
感助長用の濃淡からなる模様を塗料、インク等の
1種で形成するパイロツトエンボス加工機と、こ
のパイロツトエンボス加工機から送出された被加
工材にそのエンボス模様に合致してさらに深い凹
凸模様をエンボス加工するエンボス加工機と、印
刷部、パイロツトエンボス加工機、エンボス加工
機の回転を同調させる同調機構と、上記加工機の
後に配列したレベラと、レベラから送出された化
粧面にトツプクリヤを塗布する塗布機と、この塗
料を焼き付けする焼き付けオーブンとを直列に配
列する構成を特徴としたものである。 (作用) この構成によると、被加工材の化粧面に対して
印刷部で任意模様を印刷し、また印刷した被加工
材はパイロツトエンボス加工機によつてエンボス
加工機に案内されると共に、前記と同一の模様に
合致して浅くエンボス加工され、かつ、その凹凸
模様の頂面、底面、側壁、屈曲部の少なくとも1
個所に立体感助長用の模様を形成されるものであ
る。次ぎに、このように形成された被加工材は上
記の浅い凹凸模様に合致して上記同一の模様をエ
ンボス加工機によつて、さらに所定位置が所定の
深さにエンボス加工され、この被加工材からレベ
ラによつて凹凸模様を消去することなく残留歪を
とり、平坦にしてトツプクリヤコートを塗布する
塗布機に送給し、次ぎにこのトツプコートを焼き
付けして次工程に送給するようにしたものであ
る。 (実施例) 次ぎに本発明に係るエンボス装置の実施例につ
き図面を用いて説明する。第1図において、1は
送出部、5はループ部、7はピンチローラ、8は
印刷部、17はパイロツトエンボス加工機(以
下、単に前エンボス加工機という)、21はエン
ボス加工機、25はレベラ、30は塗布機、32
は焼き付けオーブンである。さらに説明すると、
送出部1は第2図に示すように金属薄板等のシー
ト状物からなる被加工材2、例えば表面処理鋼
板、プライマー鋼板、アルミニウム板、銅板、
紙、合成樹脂の1種をアンコイラ3に装着し、こ
れをピンチローラ4を介して次工程に送給するた
めのものである。また、ループ部5は例えば第3
図に示すようにローラ6を複数個、上下に移動で
きるように配列して被加工材2を貯留し、被加工
材2を常時、無理なくピンチローラ7を介して次
工程に送出するための逃げ部として機能するもの
である。さらに、印刷部8は洗浄機9と1段、あ
るいは複数段の印刷機10(図では2段)からな
り、被加工材2の化粧面に対し、例えば第4図に
示すような印刷模様Aを1色、または多色で印刷
するものである。その印刷はグラビア印刷、オフ
セツト印刷、スクリーン印刷、凸版印刷、平板印
刷のいずれかの方法によつて印刷するものであ
る。なお、印刷は化粧面の任意面に立体感を強化
するために濃淡、ぼかし等の技術を駆使して行な
うものである。上記印刷機10の1組の一例とし
ては第5図に示すようなグラビアオフセツト印刷
機からなり、圧胴11、オフセツトロール12、
版胴13、フアンテンロール14、シメシロール
15、ドクター16とからなるものである。ま
た、前エンボス加工機17は第6図に示すように
印刷部8で第4図に示すような印刷模様Aが印刷
された被加工材2をガイドすると共に、印刷模様
Aと同一の模様を外周に刻設したエンボスロール
18と弾性ロール19と版胴20と図示しないフ
アンテンロール、ドクター等を介して被加工材2
上に印刷された印刷模様Aにエンボスロール18
の凹凸模様B″,C″を同期させ、かつ、第7図a
に示すように最終エンボス加工深さより浅いエン
ボス加工をすると共に、被加工材2上の凹凸模様
B,Cの頂面、底面、屈曲部の少なくとも一部、
例えば第7図bでは屈曲部に陰影を助長する立体
感助長用の模様2aを塗料、インク等で形成する
ものである。前記エンボス加工機21は第8図に
示すように上下の雄、雌型のエンボスロール2
2,23に対し、印刷模様Aと同一の模様を刻設
し、被加工材2上の未完成の凹凸模様B′,C′を第
9図に示すようにさらに深くエンボス加工するも
のである。なお、印刷機10と前エンボス加工機
17とエンボス加工機21は同一直径のロール
で、しかも同期して回転し、印刷模様にズレが生
じないようにマーキング装置、チエーン、同軸シ
ヤフト、ベルト、電子制御装置などの同調機構2
4でコントロールしたものである。レベラ25は
エンボス加工された被加工材2に存在する残留歪
を矯正するものである。その構成は第10図に示
すように上ローラ群26a,26b,26c,…
26n、下ローラ群27a,27b,…27nの
ようにジグザグ状に配列し、かつ、そのギヤツプ
28をコントロールできるようにしたものであ
る。29は引張り用ピンチローラで、主にエンボ
ス加工機21の回転より速くし、被加工材2を引
張つた状態(テンシヨン下)で前エンボス加工機
17、エンボス加工機21の工程を通過させるよ
うにしたものである。また、塗布機30はエンボ
ス加工された被加工材2の化粧面にトツプクリヤ
コート31を施し、印刷、立体感助長用の模様2
a保護するものであり、このトツプクリヤコート
31を焼き付けオーブン32で焼き付けするもの
である。 次ぎに本発明に係るエンボス装置の動作につい
て簡単に説明すると、まず送出部1のアンコイラ
3に装着されたプライマー鋼板からなる被加工材
2はピンチローラ4を介してループ部5に送給さ
れる。なお、この際、被加工材2はピンチローラ
4によつて引張られた場合でもアンコイラ3にブ
レーキ装置(図示せず)が装着されているため、
被加工材2はある許容された張力下でループ部5
へ送給されるものである。そして、被加工材2は
ループ部5からピンチローラ7を経て印刷部8へ
送給される。印刷部8では被加工材2の表面に第
4図に示すような印刷模様Aをインクで印刷し、
このインクを乾燥して前エンボス加工機17に送
給し、被加工材2に対して第4図に示す模様と合
致する凹凸模様B′,C′を第7図a,bに示すよう
に形成すると同時に、その屈曲部に立体感助長用
の模様2aを付着せしめる。なお、この際の凹凸
模様B′,C′は最終凹凸模様B,Cの約8割位の大
きさ、深さ、所謂ΔW=0.8W、h=0.8H位であ
る。また、ΔW、Wは凸模様C′,Cの頂面の幅、
h、Hはエンボス深さである。 次ぎに、被加工材2はエンボス加工機21に送
給され、被加工材2上の凹凸模様B′,C′と合致さ
せて第9図に示すような深さのエンボス加工が施
される。なお、この際の被加工材2に対するエン
ボス加工はテンシヨンが付加された状態でのエン
ボス加工となる。そして、エンボス加工機21か
ら送出された被加工材2はレベラ25によつてエ
ンボス加工時における残留歪を引張り用ピンチロ
ーラ29によつて引張られた状態で矯正し、次工
程(図示せず)に送給されるものである。さら
に、ピンチローラ7と引張り用ピンチローラ29
間の被加工材2に対する力関係をエンボスロール
21の回転を基準とした際に、ピンチローラ7の
回転が遅く、引張り用ピンチローラ29の回転が
速い速度関係に設定して、被加工材2が引張られ
た状態でエンボス加工と凹凸模様B,Cを消去す
ることなしに平坦化すると共に残留歪の除去を行
うようにしたものである。その結果、被加工材2
が上記領域内で山状になつたり、捩じれて移動し
たり、前エンボス加工機17、エンボス加工機2
1の入口でバタついたりしなくなり、エンボス加
工時にズレたりして模様が不鮮明となつたり、2
重に噛み込むことがなくなる。また、レベラ25
では一方向へテンシヨンが付加された状態となる
ため、容易に平坦化できると共に、残留歪も無理
なく逃すことができる。勿論、上記領域内におけ
るテンシヨンはエンボス模様に変化を与えない力
の範囲内である。さらに、被加工材2はレベラ2
5で平坦化された後に、その化粧面にトツプクリ
ヤコート31を塗布機30から全面に塗布し、こ
れを焼き付けオーブン32で焼き付けて次工程、
例えば成形機33に送出するものである。 次ぎに上記装置を用いてエンボス加工したテス
トピースと従来から使用されている装置によつ
てエンボス加工したテストピースとを比較す
る。なお、検査法としては(1)被加工材2の1メー
トル当たりに存在する見掛上のペコツキの数、(2)
ペコツキの分布状態、(3)ペコツキの高低差(設計
上の凹凸状部の底面、頂面と現実の底面、頂面と
の差)、(4)全体の外観についての観察を示す。 【表】 (イ) 凹凸模様の屈曲部における外観、
(ロ) 凹凸模様の変化、(ハ) 立体感。
さらに、耐候性においては従来の被加工材は
1500時間の塩水憤霧試験で塗膜にクラツク、ブリ
スターが生じていたが、本発明に係るエンボス装
置で加工した被加工材は、これらが全く見られな
かつた。以上、説明したのは本発明に係る装置の
一例にすぎず、印刷機10と前エンボス加工機1
7間、エンボス加工機21前に乾燥、加温用のヒ
ータ(第1図において2点鎖線で示す)を配設す
ることもできる。また、凹凸模様B,Cとしては
第11図a,bに示すように形成することもでき
る。 (発明の効果) 本発明に係るエンボス加工装置によれば、印
刷模様とエンボス模様を合致させて加工したた
め、立体感が助長される。エンボス加工を2段
階以上で加工するため深いエンボス加工を行なつ
ても塗膜にクラツクが入つたり、剥落することが
ない。複数段のエンボスロールを使用すること
により急角度の凹凸模様を形成できる。残留歪
が少なく、かつ、レベラで容易に矯正できる。
エンボス加工時に凹凸模様の任意個所に立体感助
長用の模様を印刷、塗膜で形成できるため、3乗
的な相乗効果により立体感が大幅に強化される。
ラインを直線状に配列し、被加工材に対し無理
な力が付加されない機構としたため、スムーズ
に、かつ、高速でエンボス加工できる。等の特徴
を有するものである。
第1図は本発明に係る凹凸模様の化粧面を形成
する装置の一例を示す構成略図、第2図、第3
図、第5図、第6図、第8図、および第10図は
上記装置の各部の具体例を示す説明図、第4図は
印刷模様の一例を示す平面図、第7図a,bはパ
イロツトエンボス加工機によつて形成された凹凸
模様の一部を示す拡大端面図、第9図、第11図
a,bは完成した凹凸模様の一部を拡大して示す
端面図である。 1……送出部、5……ループ部、8……印刷
部、17……パイロツトエンボス加工機、21…
…エンボス加工機、25……レベラ、A……印刷
模様、B,C,B′,C′……凹凸模様、2a……立
体感助長用の模様。
する装置の一例を示す構成略図、第2図、第3
図、第5図、第6図、第8図、および第10図は
上記装置の各部の具体例を示す説明図、第4図は
印刷模様の一例を示す平面図、第7図a,bはパ
イロツトエンボス加工機によつて形成された凹凸
模様の一部を示す拡大端面図、第9図、第11図
a,bは完成した凹凸模様の一部を拡大して示す
端面図である。 1……送出部、5……ループ部、8……印刷
部、17……パイロツトエンボス加工機、21…
…エンボス加工機、25……レベラ、A……印刷
模様、B,C,B′,C′……凹凸模様、2a……立
体感助長用の模様。
Claims (1)
- 1 金属薄板等のシート状物からなる被加工材2
を装着した送出部1と、該送出部1から送給され
る被加工材2を貯留し、常時無理なく次工程に送
出するループ部5と、該ループ部5から送出され
た被加工材2の表面に1色、または多色からなる
任意の模様を直接印刷する印刷部8と、該印刷部
8から送出された被加工材2をガイドすると共
に、上記模様に同調して第1次の浅いエンボス加
工を行なうと同時に該エンボス加工により形成さ
れた未完成の凹凸模様の屈曲部、頂面、底面、側
壁の少なくとも一部分に陰影となる立体感助長用
の模様を塗料、インク等の1種で形成するパイロ
ツトエンボス加工機17と、該パイロツトエンボ
ス加工機17から送出された被加工材2にそのエ
ンボス模様に合致してさらに深い凹凸模様をエン
ボス加工するエンボス加工機21と、該加工機2
1の後に配列したレベラ25と、該レベラ25の
出口に設けた引張り用ピンチローラ29と、該ロ
ーラ29から送出された被加工材2の化粧面にト
ツプクリヤコート31を塗布する塗布機30と、
該トツプクリヤコート31を焼き付ける焼き付け
オーブン32とを直列に配列したことを特徴とす
る凹凸模様の化粧面を形成する装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10005484A JPS60244366A (ja) | 1984-05-17 | 1984-05-17 | 凹凸模様の化粧面を形成する装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10005484A JPS60244366A (ja) | 1984-05-17 | 1984-05-17 | 凹凸模様の化粧面を形成する装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60244366A JPS60244366A (ja) | 1985-12-04 |
JPH0378148B2 true JPH0378148B2 (ja) | 1991-12-12 |
Family
ID=14263769
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10005484A Granted JPS60244366A (ja) | 1984-05-17 | 1984-05-17 | 凹凸模様の化粧面を形成する装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60244366A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6331734A (ja) * | 1986-07-26 | 1988-02-10 | Dynic Corp | エンボス模様化粧シ−トとその製造方法 |
US7604706B2 (en) | 2001-03-30 | 2009-10-20 | Minolta Co., Ltd. | Method for producing resin-molded substrate and method for producing reversible image display medium |
-
1984
- 1984-05-17 JP JP10005484A patent/JPS60244366A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60244366A (ja) | 1985-12-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100913362B1 (ko) | 글리터 데코시트의 제조방법 | |
JPH07115084B2 (ja) | 金属薄板材成形ロ−ル装置 | |
JPH0378148B2 (ja) | ||
US1804024A (en) | Metal printing roller and printing plate | |
JPH0378149B2 (ja) | ||
JPH0378151B2 (ja) | ||
JPH0378147B2 (ja) | ||
JPH042103B2 (ja) | ||
JPH0378150B2 (ja) | ||
JPH0378152B2 (ja) | ||
JPS60242057A (ja) | 凹凸模様の化粧面を形成する装置 | |
JPH07115082B2 (ja) | 金属薄板材成形ロ−ル装置 | |
JPS607967A (ja) | パネル製造装置 | |
JPS6333124A (ja) | 金属薄板材成形ロ−ル装置 | |
JPS607968A (ja) | パネル製造装置 | |
JPS60184435A (ja) | 化粧面の立体化装置 | |
JPH0316903B2 (ja) | ||
JPS6232049A (ja) | パネル製造装置 | |
JPS60242100A (ja) | エンボス加工装置 | |
JPS6320129A (ja) | 金属薄板材成形ロ−ル装置 | |
JPH0437780B2 (ja) | ||
JPH0475159B2 (ja) | ||
JPH0257345A (ja) | 印刷に依るエンボス模様加工方法 | |
JPH0475158B2 (ja) | ||
JPH0475157B2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |