JPH0377039B2 - - Google Patents

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JPH0377039B2
JPH0377039B2 JP59098844A JP9884484A JPH0377039B2 JP H0377039 B2 JPH0377039 B2 JP H0377039B2 JP 59098844 A JP59098844 A JP 59098844A JP 9884484 A JP9884484 A JP 9884484A JP H0377039 B2 JPH0377039 B2 JP H0377039B2
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JP
Japan
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punch
cylinder
die
workpiece
pressure
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JP59098844A
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Tadayoshi Uehara
Hirohiko Oyamada
Tatsuji Nakagawa
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Aida Engineering Ltd
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Aida Engineering Ltd
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Publication of JPH0377039B2 publication Critical patent/JPH0377039B2/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B15/00Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing
    • B30B15/0076Noise or vibration isolation means
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21DWORKING OR PROCESSING OF SHEET METAL OR METAL TUBES, RODS OR PROFILES WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21D28/00Shaping by press-cutting; Perforating
    • B21D28/02Punching blanks or articles with or without obtaining scrap; Notching
    • B21D28/20Applications of drives for reducing noise or wear

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Presses And Accessory Devices Thereof (AREA)
  • Control Of Presses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、打抜き作業時に生ずる騒音及び振動
を抑制する液圧プレスに関するものである。
(従来の技術) 従来、液圧プレスによる打抜き作業は単位時間
の生産数を多くできない構造的理由から機械プレ
スによる打抜き作業に主流を奪われてきた。近
年、液圧プレス制御技術の進歩により機械プレス
に匹敵する高速型の液圧プレスが開発されてはい
るが、未だに打抜き作業に適した液圧プレスの出
現を見ない。
液圧プレスによる打抜き作業においては、著し
く衝撃的な騒音及び振動を発生する問題点を抱え
ている。その主因は、打抜き作業時の所謂ブレー
クスルー現象に起因することが知られている。し
かしながら、最新の液圧プレスでスライド速度や
加圧力を制御しているものではあつても、騒音及
び振動を微細に抑制できるものは皆無である。
又、液圧プレスに衝撃緩衝シリンダ装置を付加的
に設けて騒音及び振動の対策を計つたものがある
が、緩衝装置の動作タイミングがあいまいであり
制御機能に欠けたものであつた。
打抜き作業時の騒音および振動が高いと、プレ
ス自体はボルトのゆるみ、部材の損傷を生じ、金
型は異常摩耗を起し、このため、打抜き制度が劣
欠するなど種々の悪影響が発生する。又、作業者
の作業環境を悪くし、生産効率を低下させるが、
特に騒音及び振動のレベルが一定基準を越えると
公害防止を定めた法律による規制を受けることに
なる。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、打抜き作業時に騒音及び振動の発生
を微細に抑制緩和することができる液圧プレスを
提供することである。
(課題を解決するための手段) 本発明において課題を解決するための手段は、
プレスフレームの上部に設けられた第1のシリン
ダ、前記第1のシリンダ内に設けられたピストン
と共に昇降するスライドに連結したパンチ、前記
プレスフレームの下部に設けられた第2のシリン
ダ、前記第2のシリンダ内に設けられたピストン
と共に昇降して前記パンチの下降速度を制御する
ホルダ、前記第2のシリンダの上面に設けられか
つ前記パンチと対となるダイス、前記スライドの
位置を検出するスライド位置検出手段、前記ダイ
スの温度変化及びダイスが受ける圧力並びにダイ
スの歪みを検出するダイス監視手段、前記第1及
び第2のシリンダ内の液圧を検出する液圧検出手
段、プレス加工時に前記パンチの下降位置及び下
降速度並びに前記第1及び第2のシリンダの液圧
に基づいて前記パンチがワークピースの食い込み
点位置まで食い込んだことを検出した時に前記第
2のシリンダからの作動液の排出を急速に閉止し
て前記パンチの下降を一旦停止したのち前記第2
のシリンダの閉止を緩やかに開放して当該パンチ
を加工完了位置まで緩やか等速にて下降させる速
度制御手段とを具備することを特徴とするもので
ある。
(作用) パンチ7はワークピース20に接触して食い込
み始めると、食い込み点位置までほぼ等速で食い
込み下降し、食い込み点位置に到達したときに第
2のシリンダ14の急速閉止により下降を阻止さ
れる。その後、第2のシリンダ14の閉止を緩や
かに解放することによりパンチ7を緩やかな等速
にて打抜き完了位置まで下降させる。
(実施例) 第1図は実施例の油圧プレスの構成図である。
液圧プレスのフレーム1の上部に第1のシリンダ
2を設け、この第1のシリンダ2のピストン3に
スライド5が連結されていて、前記ピストン3に
よりスライド5は上下方向に移動するようになつ
ている。前記スライド5の下面にパンチ7が下向
きに固定されている。
前記フレーム1の下部の、所謂ベツド部10の
上面にはボルスタ11が固定され、このボルスタ
11の上には下型台12及びダイス13が前記パ
ンチ7に適合するように設置されている。前記ベ
ツド部10の下方には前記第1のシリンダと対向
する第2のシリンダ14が設けられ、そのピスト
ン15の上面にはホルダ17が係合している。第
1図ではダイス13上に板状のワークピース20
が載置され、パンチ7がワークピース20に接触
する位置まで下降しており、ワークピース20は
下面をホルダ17により保持され、パンチ7がワ
ークピース20に食い込む直前の状態が図示され
ている。
第1のシリンダ2及び第2のシリンダ14を駆
動する配管系は簡易に図示されているが、第1の
シリンダ2の加圧側2A及び戻し側2B、ならび
に第2のシリンダ14の加圧側14A及び戻し側
14Bと図示しない油圧源とは、それぞれデジタ
ル制御のサーボ制御弁21及び圧力調整弁(図示
せず)を介在して連通しており、これらサーボ制
御弁21の開閉及び圧力調整弁の調整によりピス
トン3並びにピストン15の上下運動が制御され
かつその作動油圧も抑制される。
本発明の油圧プレスの制御は、デジタル制御を
基本としている。第1図に例示したごとくCPU
24を中心としてRAM25、キーボード26、
CRTデイスプレイ27等の周辺装置を電気的に
接続して打抜き作業を実行する構成となつてい
る。
RAM25は初期データ及び検知データを記憶
させるために備えられ、キーボード26はワーク
ピース20及び加工品並びに作業内容に関する初
期データを入力するためのものである。又、
CRTデイスプレイ27ではCPU24からの入出
力データが適時に読み出しできるようになつてい
る。又、圧力センサ32,32a及び位置センサ
33並びに金型内センサ34などの検出信号は
I/Oポート28を介してCPU24に逐次入力
されるようになつている。
CPU24ではワークピース20の打抜き作業
の試し打ち加工データ値を逐次入力して本工程の
目標値とし、本工程の打抜き作業工程において逐
次検知入力される加工データ値が前記目標値に一
致するまでパンチ7の加工出力を教示制御する加
工指令デジタル信号を出力する。この制御手段と
して設けたCPU24から出力される加工指令出
力信号は増幅器29によつて増幅され、サーボ制
御弁21の開度を変えてパンチ7およびホルダ1
7の運動を抑制する。
圧力センサ32は第1のシリンダ2の加圧側2
Aと連結していて、この加圧側2Aに作動する油
圧の大きさをデジタル信号としてCPU24に送
信する。
第1のシリンダ2では常にピストン3の戻し側
2Bに背圧をかけているので、戻し側2B内の油
の排出を制御することによりパンチ7の下降速度
を制御できる。又、加圧側2Aにかかる作動油圧
から戻し側2Bの作動油圧を減じたものがパンチ
7の加工出力となる。
本発明では、第2のシリンダ14の加圧側14
Aおよび戻し側14Bの両側に油圧を作動させる
ようにし、パンチ7がワークピース20を介して
ホルダ17を圧下するような構成となつているの
で、加圧側14Aの油の排出を制御することによ
りパンチ7の下降速度を制御できる。
又、第2のシリンダ14の加圧側14Aに圧力
センサ32aを付設しているので、加圧側14A
に作動する油圧の大きさをデジタル信号として
CPU24に送信する。なお、第1のシリンダ2
に供給される油圧と第2のシリンダ14に供給さ
れる油圧を同一にする場合は、第2のシリンダ1
4A側の圧力センサ32aを省略して第1のシリ
ンダ2の加圧側2Aの圧力センサ32を共通に使
用し、上下移動を制御することも可能である。こ
の場合は、ホルダ17の微細な制御を若干犠牲に
することにはなるが、本発明の目的を達成するこ
とは可能である。
位置センサ33は、ベツド部10の固定ブラケ
ツト36に設けた位置検出体37と、上下運動す
るスライド5の側面に前記位置検出体37と係合
して設置された磁気スケールとから構成され、ベ
ツド部10に対するスライド5の上下移動量に応
じたデジタル信号をCPU24に供給する。なお、
CPU24において位置センサ33からの位置検
出データはCPU24に内蔵されたタイマーによ
り時間的変化として演算され、パンチ7の各位置
における速度データとして随時利用できる。又、
位置検出体37は、ベツド部10の上に設けたブ
ラケツト36に設置され、スライド5との相対位
置を検出するから常にベツド面を基準位置として
スライドの位置が計測でき、第1のシリンダ2と
ベツド部10との間の加圧負荷時のフレーム1の
伸びの影響を受けないで検知できる。
金型内センサ34は、温度センサ及び歪みセン
サ等から構成されて下型台12に設置され、打抜
き作業時にダイス13の温度変化及びダイスが受
ける圧力並びにダイスの歪を検知してその検知量
に応じてデジタル信号をCPU24に供給する。
温度は熱電素子等の温度センサによりワークピー
ス20から伝播される温度を検知する。ダイスが
受ける圧力及び歪みは、歪みセンサによりワーク
ピース20を介して下型台12に加えられる加工
圧力を検知する。
なお、前記金型内センサ34は、ダイス13内
に又は下型台12とダイス13の間に設置しても
よい。
第2図は、本発明の油圧プレスの打抜き作業時
におけるパンチ7の作動状態を示すタイミング線
図である。図の上半分は、縦に打抜き作業時のパ
ンチ7の下降と上昇ストローク位置を示し、横に
パンチ7が下降してワークピース20に接触して
から食い込みを終了し、続いて打抜きを完了する
までの下降時間を示す。図の下半分は、縦に打抜
き作業時にパンチ7が受ける負荷とブレークスル
ーを阻止するため第2のシリンダ14に蓄積され
る内部圧力をいずれも油圧の大きさで示し、横に
パンチ7がワークピース20に接触してから打抜
き完了までの下降時間を示す。
図においてG,H,B,C,J,Kの各点を結
ぶ線は、従来技術による液圧プレスによる打抜き
作業のときのパンチが下降してワークピースに接
触してから食い込みを終了し、続いて打抜きを完
了して上昇するまでの各ストローク位置を示して
いる。次にE,A,B,C,D,Fは本発明の油
圧プレスによる打抜き作業のときのパンチの同じ
く各ストローク位置を示している。
スライド5が下降しパンチ7がワークピース2
0に接触するとき、従来はG→Hのように急速に
接触しているため高い衝撃音を発生したが、本発
明ではE→Aのように緩やかに接触するので衝撃
音が激減する。これは第1のシリンダ2の戻し側
2Bの背圧を制御することにより行なわれる。
パンチ7がさらに下降を続け、パンチ7がワー
クピース20に食い込みを始め、ワークピースの
材質及び板厚により決まる食い込み点Bまで食い
込むと食い込みを終了する。このB位置からワー
クピース20はパンチ7の下降とは無関係に自ら
「割れ」を開始する。「割れ」はワークピース20
の底まで急速に進行し打抜き作業を完了する。こ
のような「割れ」の発生により従来プレスでは、
パンチ7はフレームに蓄積された弾性エネルギの
放出を受け、下死点Jまで急激に下降し衝撃的な
振動と騒音を発生する。
本発明の油圧プレスは、パンチのワークピース
への「食い込み」から「割れ」に進行する食い込
み点Bを正確に検知し、パンチ7が食い込み点B
に達したとき、フレーム1に蓄積された弾性エネ
ルギを第2のシリンダの背圧エネルギとして蓄積
するようにし、この第2のシリンダによりパンチ
7の下降を抑制し、しかる後この背圧エネルギを
徐々に放出することによりパンチ7を下死点Dま
で緩やかに等速で下降させ、これにより衝撃的な
振動と騒音の発生を抑止しようとするものであ
る。
本発明の油圧プレスは、前記のパンチ7の食い
込み工程において、食い込み時間Lを従来プレス
の食い込み時間Rより長くし、かつ食い込み工程
の下降速度を等速にしているので、騒音振動に対
する効果のみならず剪断面精度に著しい向上が見
られた。
本発明の構成の主要点である第2のシリンダに
おける背圧エネルギの蓄積と放出に関し第2図に
基づき説明する。
フレーム1には接触点Aに対応するO点から打
抜き負荷が蓄積されて伸び始め、食い込み点Bに
対応するP点において最大負荷の伸びの状態を呈
する。B点では前述のごとく「割れ」の発生が始
まるが、「割れ」の進行と共にフレーム1に蓄積
された弾性エネルギの放出を始め、伸びはPから
Vへと急速に復帰を始める。フレーム1の伸びの
復帰と共にパンチ7はBからCへと急下降する。
パンチ7はB点の通過前と通過後では急激な速
度の変化を示す。又、B点通過後、第1のシリン
ダ2の加工側2Aの油圧は急激な低下を示し、逆
に第2のシリンダ14の加圧側14Aの油圧は急
激な上昇を示す。これらの速度及び油圧変化の各
データ圧力センサ32,32a及び位置センサ3
3並びに金型内センサ34により検知され、
CPU24において総合的に論理計算され、食い
込み点Bの位置を微細に検知する。一方、パンチ
7は下降のときワークピース20を介してホルダ
17を圧下する。このホルダ17は第2のシリン
ダ14の加圧側14Aにより支持されているの
で、加圧側14Aからの排油を閉止すればパンチ
7の下降を阻止できる。
本発明の油圧プレスは食い込み点Bを検知し、
パンチ7がB点に到達したとき第2のシリンダ1
4の加圧側14Aのサーボ制御弁21Dを急速閉
止し加圧側14Aにパンチ下降阻止エネルギの蓄
積を始める。前述のごとくフレーム1は食い込み
点Bから蓄積した弾性エネルギの放出を始め、パ
ンチ7は弾性エネルギの放出と共にBからCへと
急下降するので、第2のシリンダ14の加圧側1
4Aに蓄積されたパンチ下降阻止エネルギはB点
に対応するU点で最低圧(一般にゼロ)であつた
ものが急速に蓄積され最大負荷Wに達する。阻止
エネルギの蓄積によりCまで下降していたパンチ
7は、第2のシリンダ14により下降を拘束され
下降の停滞を始める。このとき、第2のシリンダ
14の加圧側14Aのサーボ制御弁21Dを徐々
に開いて蓄積されたパンチ下降阻止エネルギの解
放を行うが、解放は最大負荷Wから最低圧Qに戻
るまで徐々に行なわれる。又、放出を阻止されて
いたフレーム1の伸びの弾性エネルギはVからQ
へと完全放出され、パンチ7はCから下死点Dへ
と緩やかに下降する。この解放時間(M→T)が
長い程、パンチ7の下降速度は緩やかになるが、
本発明の油圧プレスは、食い込み点Bから下死点
Qまでの下降時間Mを従来プレスの下降時間Sの
10倍以上にとつたとき、衝撃的な振動および騒音
の発生を皆無に近く激減できた。
なお、パンチ7の停滞点Cの位置は食い込み点
Bの位置に近い(即ち、高さNが高い)方が望ま
しいが、第2のシリンダ14の加圧側14Aの阻
止エネルギの蓄積時間Tを短くすることが必要と
なる。
本発明の油圧プレスは、高さNを破断工程の高
さの約3分の2にとつたが本発明の目的を満足す
る結果を得た。
本発明の油圧プレスは、デジタル制御を基本と
し、打抜き作業工程を前工程の試し打ち工程と本
工程の2つの作業工程に分け、前工程でCPU2
4に試し打ちデータを入力し、次の工程で入力さ
れる作業時の検知データと前記の記憶された試し
打ちデータとを比較しながらパンチ7の加工出力
を教示制御して、結果的に試し打ち時と同じ加工
制御を得るようにしている。
本発明の油圧プレス打抜き作業工程を、第3
図、第4図、第5図、第6図のフローチヤートで
示し、以下にその説明を行なう。
まず、CPU24にスライド5(パンチ7)の
上限位置を設定してからスライド5を上限位置に
復帰する。ダイス13上にワークピース20を供
給する。CPU24に第2のシリンダ14の加圧
側14Aの最高阻止油圧値及び阻止蓄積エネルギ
の放出時間の初期データを入力し、併せて運転モ
ードを「試打」に設定する。サーボ制御弁21A
を小さく開いてパンチ7を微速で下降させ、打抜
き作業の試し打ち工程を開始する。パンチ7がワ
ークピース20に緩やかに接触したときの接触圧
力、ワークピースの高さ(板厚)をCPUにフイ
ードバツクしRAM25に記憶させる(ステツプ
101〜113)。
パンチ7がさらに下降を続けてワークピース2
0に食い込み始め、食い込み点Bに到達するまで
パンチ7の位置と下降時間と主シリンダのサーボ
弁制御量の試し打ちデータを検知し、RAM25
に記憶させる。なお、パンチ7の食い込み工程進
行中に、パンチ7の下降速度の急激な変化及び第
1のシリンダ2の加圧側2A並びに第2のシリン
ダ14の加圧側14Aの油圧の急激な変化を微細
に検知し、これらのデータはCPU24にて総合
的に論理計算され、ワークピース20の食い込み
点Bを検知するために、この食い込み点Bの検知
精度が高くなる。なお、食い込み工程所要時間は
短い方が生産性の点からは望ましいが、所要時間
は打ち抜き加工の精度により設定する(ステツプ
115〜125)。
パンチ7が食い込み点Bを通過するとワークピ
ース20には破断(割れ)が始まる。パンチ7が
食い込み点Bに到達したときサーボ弁21Dを閉
止して第2のシリンダ14の加圧側14Aからの
油の排出を閉止し、パンチ7の急速下降を阻止す
る。第2のシリンダ14の加圧側14Aの阻止油
圧が急上昇して最高油圧に達したら、第2のシリ
ンダ14の加圧側14Aの閉止を徐々に開放す
る。下降を停滞していたパンチ7は再び緩速にて
下降を始め打抜き完了位置に達して停止する。な
お、第2のシリンダの解放時間は短ければ発生騒
音および振動は逆に増大するので、許容できる騒
音振動の大きさから解放時間を設定する(ステツ
プ126〜152)。
次に、本工程の打抜き作業工程に入るが、ま
ず、パンチ7を上限位置に戻す。運転モードを
「作業」に設定する。RAM25に記憶された試
し打ちデータに基づく打抜き実行工程に入る。パ
ンチ7を全速で下降させるがワークピース20に
接触する直前に試し打ちデータと同じように微速
に減速し緩やかに接触する。試し打ちデータと比
較して不良のワークピースのときは排出する(ス
テツプ154〜162)。
かくして、パンチ7は食い込み工程に入るが、
パンチは試し打ちデータにならつて食い込み点B
に到達し食い込み工程を終了する。この間、不良
ワークピースのときは排出してパンチ7が上死点
に復帰する(ステツプ164〜172)。
次いで、パンチ7が食い込み点Bを通過してワ
ークピース20が破断工程に入ると、試し打ちデ
ータにならつて第2のシリンダ14の阻止制御を
行ない、パンチ7を設定どおりの緩速で下降させ
打抜き作業を完了する。この間、不良ワークピー
スのときは排出してパンチ7が上死点に復帰する
(ステツプ174〜194)。
又、必要な生産個数を初期設定しておけば、打
抜き作業を生産個数分繰り返して行う(ステツプ
195〜196)。
さらに又、金型内センサ34からCPU24に
供給される温度データ、圧力歪データによりパン
チ7の位置及び下降速度、第1のシリンダ及び第
2のシリンダ油圧等の試し打ちデータ値が適時演
算補正されるから一層高精度な製品加工を可能に
している。なお、これら温度データ及び圧力歪デ
ータが異常数値を示したときは、加工プロセス及
びワークピース並びに金型の何れかに異常現象を
発生したときであり、CPU24から異常信号が
発せられ直ちに加工作業を中止し、不良製品の検
知及び予防、機械金型の保全管理を行なう。
なお、本発明の液圧プレスの実施例は、石油系
作動油を使用した油圧プレスについて説明を行な
つたが、他の作動液を使用した液圧プレスでもよ
い。又、石油系作動液に代りもつと体積弾性係数
の高い作動液を使用することにより第2のシリン
ダ14の阻止エネルギの蓄積効率を向上すること
ができる。
第7図にはホルダ17によるパンチ7の下降阻
止手段の他の実施例を示す。当てピン41は下向
きに上型に設置されている。又、受けピン43は
ピストン15に連結された受けバー42上にホル
ダ17と並んで設置され、当てピン41と係合す
るようになつている。
かかる構成であるから食い込み点Bを通過後、
第2のシリンダ14を閉止してパンチ7の下降を
阻止するとき、ワークピース20を介することな
く当てピン41と受けピン43の係合によりスラ
イド5の下降を直接阻止する。従つて、スライド
の下降阻止エネルギの負荷のときワークピース2
0を無視できるのでより精微な抑制を行い得る。
(発明の効果) 本発明は、パンチがワークピースの食い込み点
位置まで食い込んだとき第2のシリンダを急速閉
止してパンチの下降を阻止し、これによつて、ワ
ークピースの割れの発生と共にフレームの伸び等
に蓄積された弾性エネルギの放出をパンチ及びホ
ルダ等を介して第2のシリンダの内部液圧に吸収
蓄積し、しかる後、第2のシリンダの蓄積エネル
ギを緩やかに解放してパンチを打抜き完了位置ま
で緩やかな等速にて下降させるようにしたから、
打抜き加工時にパンチのブレークスルーにより発
生する衝撃的な騒音および振動を抑制することが
できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る油圧プレス実施例を示す
ブロツク図、第2図は本発明に係る油圧プレスの
打抜き作業時におけるパンチの作動状態を示すタ
イミング線図、第3図、第4図、第5図、第6図
は本発明に係る油圧プレスの打抜き加工工程を示
すフローチヤート、第7図は本発明の他の実施例
を示すパンチの加工阻止手段の構成図である。 1……フレーム、2……第1のシリンダ、5…
…スライド、7……パンチ、10……ベツド、1
2……下型台、13……ダイス、14……第2の
シリンダ、17……ホルダ、20……ワークピー
ス、21……サーボ制御弁、24……CPU、3
2,32a……圧力センサ、33……位置セン
サ、34……金型内センサ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 プレスフレームの上部に設けられた第1のシ
    リンダ、前記第1のシリンダ内に設けられたピス
    トンと共に昇降するスライドに連結したパンチ、
    前記プレスフレームの下部に設けられた第2のシ
    リンダ、前記第2のシリンダ内に設けられたピス
    トンと共に昇降して前記パンチの下降速度を制御
    するホルダ、前記第2のシリンダの上面に設けら
    れかつ前記パンチと対となるダイス、前記スライ
    ドの位置を検出するスライド位置検出手段、前記
    ダイスの温度変化及びダイスが受ける圧力並びに
    ダイスの歪みを検出するダイス監視手段、前記第
    1及び第2のシリンダ内の液圧を検出する液圧検
    出手段、プレス加工時に前記パンチの下降位置及
    び下降速度並びに前記第1及び第2のシリンダの
    液圧に基づいて前記パンチがワークピースの食い
    込み点位置まで食い込んだことを検出した時に前
    記第2のシリンダからの作動液の排出を急速に閉
    止して前記パンチの下降を一旦停止したのち前記
    第2のシリンダの閉止を緩やかに解放して当該パ
    ンチを加工完了位置まで緩やかな等速にて下降さ
    せる速度制御手段とを具備することを特徴とする
    振動及び騒音を抑制する液圧プレス。
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