JPH0374437A - 易滑性フィルム - Google Patents

易滑性フィルム

Info

Publication number
JPH0374437A
JPH0374437A JP20785789A JP20785789A JPH0374437A JP H0374437 A JPH0374437 A JP H0374437A JP 20785789 A JP20785789 A JP 20785789A JP 20785789 A JP20785789 A JP 20785789A JP H0374437 A JPH0374437 A JP H0374437A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
styrene
fine particles
poly
inorganic fine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP20785789A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2898018B2 (ja
Inventor
Keisuke Funaki
圭介 舟木
Yuichi Oki
祐一 大木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Idemitsu Kosan Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Kosan Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Idemitsu Kosan Co Ltd filed Critical Idemitsu Kosan Co Ltd
Priority to JP1207857A priority Critical patent/JP2898018B2/ja
Publication of JPH0374437A publication Critical patent/JPH0374437A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2898018B2 publication Critical patent/JP2898018B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕− 本発明は易滑性フィルムに関し、詳しくはシンジオタク
チック構造を有するスチレン系重合体に無機微粒子を配
合したm酸物の延伸フィルムからなり、すべり性ならび
に平滑性を有するフィルムに関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕先般、
本発明者らのグループが開発した主としてシンジオタク
チック構造を有するスチレン系重合体あるいは該重合体
を含む組成物からなる延伸フィルム(特願昭63−49
21号明細書)は、耐熱性、耐薬品性、耐熱水性、電気
絶縁性等にすぐれたフィルムであり、様々な用途が期待
できるものである。
しかし、この延伸フィルムは産業用フィルムとして使用
する場合、すべり性が不足しているため、実用上様々な
問題があることがわかった。また、近年産業用フィルム
のうちでも、特に平滑性の要求される用途が急増してき
ている。
そこで本発明者らは、上述の延伸フィルムの有する特性
を維持しながら、さらに平滑でしかもすべり性のすぐれ
たフィルムを開発すべく鋭意研究を重ねた。
〔課題を解決するための手段〕
その結果、シンジオタクチック構造のスチレン系重合体
に平均粒径0.01〜3μmの無機微粒子を配合した&
ll初物フィルム素材として用いることによって、目的
を達成できることを見出した。
本発明はかかる知見に基いて充放したものである。
すなわち本発明は、主としてシンジオタクチック構造を
有するスチレン系重合体に、平均粒径0.01〜3ym
の無機微粒子を0.001〜1重量%配合してなる&1
ltc物からなる延伸フィルムであって、表面粗さRa
が0.005〜0.03μm。
静止摩擦係数μ3が0.3〜1゜0であることを特徴と
する易滑性フィルムを提供するものである。
本発明に用いられる主としてシンジオタクチック構造を
有するスチレン系重合体とは、立体化学構造が主として
シンジオタクチック構造、即ち炭素−炭素結合から形成
される主鎖に対して側鎖であるフェニル基や置換フェニ
ル基が交互に反対方向に位置する立体構造を有するもの
であり、そのタフティシティ−は同位体炭素による核磁
気共鳴法(目C−NMR法)により定量される 13C
−NMR法により測定されるタフティシティ−は、連続
する複数個の構成単位の存在割合、例えば2個の場合は
ダイアツド、3個の場合はトリアット。
5個の場合はペンタッドによって示すことができるが、
本発明に言う主としてシンジオタクチック構造を有する
スチレン系重合体とは、通常はラセミダイアツドで75
%以上、好ましくは85%以上、若しくはラセミペンタ
ッドで30%以上、好ましくは50%以上のシンジオタ
クテイシテイ−を有するポリスチレン、ポリ(アルキル
スチレン)。
ポリ(ハロゲン化スチレン〉、ポリ(アルコキシスチレ
ン)、ポリ(ビニル安息香酸エステル)、これらの水素
化重合体およびこれらの混合物、あるいはこれらの構造
単位を含む共重合体を指称する。
なお、ここでポリ(アルキルスチレン)としては、ポリ
(メチルスチレン〉、ポリ(エチルスチレン〉。
ポリ(プロピルスチレン)、ポリ(ブチルスチレン)。
ポリ(フェニルスチレン))ポリ(ビニルナフタレン)
、ポリ(ビニルスチレン)、ポリ(アセナフチレン)な
どがあり、ポリ(ハロゲン化スチレン)としては、ポリ
(クロロスチレン)、ポリ(ブロモスチレン)、ポリ(
フルオロスチレン)などがある、また、ポリ(アルコキ
シスチレン)としては、ポリ(メトキシスチレン)、ポ
リ(エトキシスチレン〉などがある、これらのうち特に
好ましいスチレン系重合体としては、ポリスチレン、ポ
リ(p−メチルスチレン)、ポリ〈m−メチルスチレン
)、ポリ〈p−ターシャリ−ブチルスチレン)、ポリ(
p−クロロスチレン)、ポリ(m−クロロスチレン)、
ポリ(p−フルオロスチレン〉、またスチレンとp−メ
チルスチレンとの共重合体をあげることができる(特開
昭62−187708号公報)。
更に、スチレン系共重合体におけるコモノマーとしては
、上述の如きスチレン系重合体のモノマーのほか、エチ
レン、プロピレン、ブテン、ヘキセン、オクテン等のオ
レフィンモノマー、ブタジェン、イソプレン等のジエン
モノマー、環状ジエンモノマーやメタクリル酸メチル、
無水マレイン酸、アクリロニトリル等の極性ビニルモノ
マー等をあげることができる。
またこのスチレン系重合体は、分子量について特に制限
はないが、重量平均分子量がio、oo。
以上3,000.OOO以下のものが好ましく、とりわ
けso、ooo以上1,500.000以下のものが最
適である。ここで重量平均分子量が10.000未満で
あると、延伸が充分にできない、さらに、分子量分布に
ついてもその広狭は制約がなく、様々なものを充当する
ことが可能であるが、重量平均分子量(Mw)/数平均
分子量(Mn)が1.5以上8以下が好ましい、なお、
この主としてシンジオタクチック構造を有するスチレン
系重合体は、従来のアタクチック構造のスチレン系重合
体に比べて耐熱性が格段に優れている。
さらに、これらのスチレン系重合体のうち、300℃、
剪断速度2007秒での溶融粘度がlXl0”〜lXl
0’ポイズのものが特に好適である。
このような主としてシンジオタクチック構造を有するス
チレン系重合体は、例えば不活性炭化水素溶媒中または
溶媒の不存在下に、(A)チタン化合物及び(B)水と
有機アルミニウム化合物、特にトリアルキルアルミニウ
ムとの縮合生成物を触媒として、スチレン系単量体(上
記スチレン系重合体に対応する単量体)を重合すること
により製造することができる(特開昭62−18770
8号公報〉、また、ポリ(ハロゲン化アルキルスチレン
)については、特開平1−146912号公報に開示さ
れ、またこれらの水素化重合体は特願昭62−3358
93号明細書に開示されている。
一方、無機微粒子とは、IA族、  IIA族、 IV
A族、VIA族、■A族、■族、IB族、JIB族、m
B族、fVB族元素の酸化物、水酸化物、硫化物。
窒素化物、ハロゲン化物、炭酸塩、酢酸塩、燐酸塩、亜
燐酸塩、有機カルボン酸塩、珪酸塩、チタン酸塩、硼酸
塩及びそれらの含水化合物、それらを中心とする複合化
合物、天然鉱物粒子を示す。
具体的には、弗化リチウム2硼砂(硼酸ナトリウム含水
塩)等のIA族元素化合物、炭酸マグネシウム、燐酸マ
グネシウム、酸化マグネシウム(マグネシア)、塩化マ
グネシウム、酢酸マグネシウム、弗化マグネシウム、チ
タン酸マグネシウム、珪酸マグネシウム、珪酸マグネシ
ウム含水塩(タルク〉、炭酸カルシウム、燐酸カルシウ
ム。
亜燐酸カルシウム、硫酸カルシウム(石膏)、酢酸カル
シウム、テレフタル酸カルシウム、水酸化カルシウム、
珪酸カルシウム、弗化カルシウム。
チタン酸カルシウム、チタン酸ストロンチウム。
炭酸バリウム、燐酸バリウム、硫酸バリウム、亜燐酸バ
リウム等のIIA族元素化合物、二酸化チタン(チタニ
ア)、−酸化チタン、窒化チタン、二酸化ジルコニウム
(ジルコニア)、−酸化ジルコニウム等のrVA族元素
化合物、二酸化モリブデン。
三酸化モリブデン、硫化モリブデン等のVIA族元素化
合物、塩化マンガン、酢酸マンガン等の■A族元素化合
物、塩化コバルト、酢酸コバルト等の■族元素化合物、
沃化第一銅等のIB族元素化合物、酸化亜鉛、酢酸亜鉛
等のIIB族元素化合物、酸化アルミニウム(アルξす
)、水酸化アルミニウム、弗化アル逅ニウム、アルミノ
シリケート(珪酸アルaす、カオリン、カオリナイト)
等の!IIB族元素化合物、酸化珪素(シリカ、シリカ
ゲル)1石墨、カーボン、グラファイト、ガラス等の■
B族元素化合物、カーナル石、カイナイト。
雲母(マイカ、キンウンモ)、バイロース鉱等の天然鉱
物の粒子が挙げられる。
本発明で用いる無機微粒子の平均粒径は、0.01〜3
μm1好ましくは0.01〜lamで、組成物中の含量
は0.001〜1重量%、好ましくは0.001〜0.
6重量%である。ここで平均粒径が0601μmより小
さいと粒子同士の二次凝集のため分散が困難であり、ま
た平均粒径が3amより大きいと平滑性が無くなる。ま
た、組成物中の無機微粒子の含量が0.001重量%よ
り少ないとすべり性の改良の効果がなく、含量が1重量
%より多いと薄物での延伸が困難となる。
また、前述の無機微粒子は本発明の目的を達成する上で
、不可欠であるが、本発明σ目的を阻害しない限り、他
の種類あるいは他の粒径の微粒子。
無機充填材等を含むものであってもよい。
本発明で用いる無機微粒子は、最終的な成形品(フィル
ム)に含有されるが、含有させる方法に限定はない0例
えば、スチレン系単量体の重合中の任意の過程で添加あ
るいは析出させる方法、溶融押出する任意の過程で添加
する方法が挙げられる。
この中で特に本発明におい・ては、重合過程の任意の段
階で上記無機微粒子をスラリー状として添加する方法が
、粒子の二次凝集を防げるうえで好ましい。
またこれらの微粒子を効果的に分散させるため、分散剤
、界面活性剤等を用いてもよい。
本発明のフィルムの素材に使用される組成物は、基本的
には上記スチレン系重合体に無機微粒子を所定割合で配
合してなるものであるが、さらに成形性、力学物性0表
面性等を考慮して他の樹脂成分を含有させてもよい。
例えば、アタクチック構造のスチレン系重合体。
アイソタクチック構造のスチレン系重合体、ポリフェニ
レンエーテル、スチレン−無水マレイン酸共重合体等は
、前述のシンジオタクチック構造のスチレン系重合体と
相溶になりやすく、延伸用予備成形体を作成するときの
結晶化の制御に有効で、その後の延伸性が向上し、延伸
条件の制御が容易で、且つ力学物性に優れた成形品(フ
ィルム)を得ることができる。このうち、アタクチック
構造および/またはアイソタクチック構造のスチレン系
重合体を含有させる場合、シンジオタクチック構造のス
チレン系重合体と同様のモノマーからなるものが好まし
い、また、これら相溶性樹脂成分の含有割合は70〜1
重量%、特に好ましくは50〜2重量%とすればよい。
ここで相溶性樹脂成分の含有割合が70重量%を超える
と、シンジオタクチック構造のスチレン系重合体の長所
である耐熱性等が損なわれるため好ましくない。
また、非相溶性樹脂としては、例えば、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリブテン、ポリペンテン等のポリオ
レフィン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレン
テレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエ
ステル、ナイロン−6やナイロン6.6等のポリアミド
、ポリフェニレンスルフィド等のポリチオエーテル、ポ
リカーボネート、ボリアリレート、ポリスルホン、ポリ
エーテルエーテルケトン、ポリエーテルスルホン。
ポリイ電ド、テフロン等のハロゲン化ビニル系重合体、
ポリメタクリル酸メチル等のアクリル、系重合体、ポリ
ビニルアルコール等、上記相溶性の樹脂以外はすべて相
当し、さらに、上記相溶性の樹脂を含む架橋樹脂が挙げ
られる。これらの樹脂は、本発明のシンジオタクチック
構造のスチレン系重合体と非相溶であるため、少量含有
する場合、シンジオタクチック構造のスチレン系重合体
中に島のように分散させることができ、延伸後に程良い
光沢を与えたり、表面のすべり性を改良するのに有効で
ある。これら非相溶性樹脂成分の含有割合は、光沢を目
的とする場合は50〜2重量%、表面性の制御を目的と
する場合、o、oot〜5重量%が好ましい、また、製
品として使用する温度が高い場合は、比較的耐熱性のあ
る非相溶性樹脂を用いることが好ましい。
更に、本発明の目的を阻害しない範囲で、酸化防止剤、
帯電防止剤9着色剤、耐候剤等の添加剤を加えてもよい
本発明においては、上記のようなm放物を素材として延
伸フィルムを成形する。このフィルムを得る方法は、特
に制限はないが、これらの材料を加熱溶融後、予備成形
体とし、加熱延伸後、熱固定すればよい。
加熱溶融から熱固定までの操作を具体的に説明すれば、
次の通りである。
まず、上述の如き組成物を成形素材として、これを通常
は押出成形して、延伸用予備成形体(フィルム、シート
またはチューブ)とする、この成形にあっては、上記成
形素材の加熱溶融したものを押出成形機にて所定形状に
成形するのが一般的であるが、成形素材を加熱溶融させ
ずに、軟化した状態で成形してもよい、ここで用いる押
出成形機は、−軸押出成形機、二軸押出威形機のいずれ
でもよく、またベント付き、ベント無しのいずれでもよ
いが、−軸のタンデム型が好ましい、なお、押出機には
適当なメツシュを使用しても良い。
またここで押出条件は、特に制限はなく、様々な状況に
応じて適宜選定すればよいが、好ましくは温度を成形素
材の融点〜分解温度より50℃高い温度の範囲で選定し
、剪断応力を5X10’dyne/cj以下とする。用
いるダイはT−ダイ、円環ダイ等をあげることができる
上記押出成形機、得られた延伸用予備成形体を冷却固化
する。この際の冷媒は、気体、液体、金属ロール等各種
のものを使用する゛ことができる。
金属ロール等を用いる場合、エアナイフ、エアチャンバ
ー、タッチロール、静電印荷等の方法によると厚みムラ
や波うち防止に効果的である。
冷却固化の温度は、通常はO℃〜延伸延伸用予備体形体
ラス転移温度より30℃高い温度の範囲、好ましくはガ
ラス転移温度より50℃低い温度〜ガラス転移温度の範
囲である。また冷却速度は200〜b 本発明では、冷却。固化した予備成形体を一軸あるいは
二輪に延伸する。二輪延伸の場合は縦方向及び横方向に
同時に延伸してもよいが、任意の順序で逐次延伸しても
よい、また延伸は一段で行ってもよく、多段で行っても
よい。
ここで延伸方法としては、テンターによる方法20一ル
間で延伸する方法、気体圧力を利用してバブリングによ
る方法、圧延による方法など様々であり、これらを適当
に選定あるいは組み合わせて適用すればよい。延伸温度
は、一般には予備成形体のガラス転移温度と融点の間で
設定すればよい。
また延伸速度は、通常は1xio−txio’%/分、
好ましくはlXIO3−lXl0’%/分である。
上述の如き条件で延伸して得られた延伸フィルムに、さ
らに高温時の寸法安定性、耐熱性、フィルム面内の強度
バランスが要求される場合などには、さらに熱固定を行
うことが好ましい、熱固定は、通常行われている方法で
行うことができるが、この延伸フィルムを緊張状態、弛
緩状態あるいは制限収縮状態の下で、該フィルムのガラ
ス転移温度〜融点、好ましくは融点より100℃低い温
度〜融点直前の温度範囲にて、0.5〜120秒間保持
することによって行えばよい、なお、二〇熱固定は、上
記範囲内で条件を変えて二回以上行うことも可能である
。また、この熱固定はアルゴンガス、窒素ガスなどの不
活性ガス雰囲気下で行ってもよい。
このようにして得られる本発明の延伸フィルムは、厚さ
0.5〜500μm1好ましくは1〜200μmであり
、また表面粗さRafJ< 0.005〜0.03μm
、静止摩擦係数μsが0.3〜l。0のものである。
ここで、表面粗さRaが0.005μm未満ではすべり
性か充分でなく、0.03μmを超えると磁気記録媒体
基材として用いた場合、磁気ヘッドの摩耗の原因となる
おそれがある。また静摩耗係数μsが0.3未満ではす
べり性は良好であるが、巻きずれを起こす可能性があり
、1.0を超えるとすべり性不足で実用に供せない。
〔実施例〕
次に本発明を実施例及び比較例によりさらに詳しく説明
する。
参考例1 (1)トリメチルアルミニウムと水との接触生成物の調
製 アルゴンガス換した内容積500dのガラス製容器に、
硫酸銅5水PL(CuS Os ’ 5 Hg0) 1
7.8g(71ミリモル)、トルエン200d及びトリ
メチルアル逅ニウム24d(250ξリモル〉を入れ、
40℃で8時間反応させた。その後、固体部分を除去し
て得られた溶液から、更に、トルエンを室温下で減圧留
去して接触生成物6.7gを得た。
このものの凝固点降下法によって測定した分子量は61
0であった。また、’H−NMR測定による前述の高磁
場成分(即ち、−〇、1〜−0.5 ppm、)は43
%であった。
(2)スチレン系重合体の製造 精製スチレン単量体99.5重量部に乾式法シリカ(デ
グツサ■製、アエロジルTT−600(−次位子の直径
40mμのもの))を0.5重量部添加し、T、 K、
ホモミキサーL型(特殊機化工業型)を用いて、円筒容
器の中で混合攪拌してスチレン混合物を調製した。なお
、この際ステアリン酸カルシウムを0.1重量部添加し
た。
次に、内容積21の反応容器に、上記(1)で得られた
接触生成物をアル果ニウム原子として5aリモル、トリ
イソブチルアル逅ニウムを5ξリモル、ペンタメチルシ
クロペンタジェニルチタントリメトキシド0.025℃
リモル及び上記のスチレン混合物11を加え、90℃で
5時間重合反応を行った。その後、メタノールを注入し
て重合を停止し、乾燥して重合体300gを得た0次い
で、この重合体をソックスレー抽出器を用いてメチルエ
チルケトンで抽出したところ、抽出残(MIP)98.
0%を得た。得られた重合体の重量平均分子量は390
,000、重量平均分子量/数平均分子量は2.6であ
った。また、300℃。
剪断速度200/秒での溶融粘度は2X10’ポイズで
あった。融点及び”C−NMR測定により得られた重合
体はシンジオタクチック構造のポリスチレンであること
を確認した。
この重合体を130℃で1.2.4−トリクロロベンゼ
ンに溶解し、重合体中のシリカの含量を調べた。また、
この溶液をスライドガラス上に滴下し、顕微鏡で観察し
てシリカの平均粒径を調べた。その結果、シリカの含量
は0.5重量%であり、その平均粒径は0.08μmで
あった。
実施例1 参考例1で得られたスチレン系重合体パウダーを150
℃で攪拌しながら減圧乾燥した、この乾燥パウダーを3
00℃で加熱溶融後、二軸押出機にて押出し、カットし
てベレットとした。
このベレットを用いて、直列タンデム型−軸押出機の先
端にT−ダイを取付けた装置を用いて、330℃で加熱
溶融し、押出した。この時の剪断応力は3 X 10 
’dyne/cdであった。この溶融押出されたシート
を静電印荷により金属冷却ロールに密着冷却させ、延伸
用原反を作成した。この時金属冷却ロールの温度は70
℃であり、冷却速度は45℃/秒であった0作成した原
反の厚みは、110μmで結晶化度は14%であった。
この原反をテーブルテンターにて、110″C,300
0%/分で縦方向に3倍、120℃、3000%/分で
横方向に3倍逐次延伸した。
その後、このフィルムを255℃で30秒間、制限収縮
下で熱処理した。得られたフィルムの厚みは12μmで
あった。
このフィルムの静摩擦係数をスリップテスターを用いて
、ASTM D−1894Bに従って測定した。またこ
のフィルムの表面粗さRaをJIS−8−0601に従
ってカットオフ値0.08mで測定した。結果を表に示
す。
実施例2〜9 微粒子として、平均粒径0.3μmのシリカ(日本アエ
ロジル■製、アエロジルH−972)。
平均粒径0.9μmのシリカ(水滓化学工業■製。
ジルトンAMT−08)、平均粒径0゜06μmの極微
細炭酸カルシウム、平均粒径0.2μmのチタニア、平
均粒径0.6μmの粉末状Ba504(堺化学■製、#
100)、平均粒径0゜3μmの粉末状カオリン〈エン
ゲルハード・1ネラルズ・アンド・ケ電カルコーポレー
シッン製ASP−072)を用い、参考例1と同様いそ
の含量を調整し、組成物を得た。
この組成物を用いて実施例1と同様の操作を行った。結
果を表に示す、なお、実施例3においては、スチレン系
重合体製造時にモノマーとしてスチレンとp−メチルス
チレン(スチレンに対して2.5モル%)用いた。また
、実施例5においては重合温度を変えた。また、実施例
2〜9のフィルムの厚みは全て12μmとなるように作
成した。
比較例1 平均粒径4μmのシリカ(水滓化学工業■製。
ジルトンAMT−40)を用いたこと以外は、参考例1
及び実施例1と同様の操作を行った。結果を表に示す。
比較例2 無機微粒子を添加しなかったこと以外は、参考例1及び
実施例1と同様の操作を行った。結果を表に示す。
比較例3 無機微粒子の含量を増加させたこと以外は、参考例1及
び実施例4と同様の操作を行った。結果を表に示す。
(以下余白) $I  SPSニシンジオタクチックポリスチレンco
sPsニシンジオタクチック(スチレン−p−メチルス
チレン)共重合体 (p−メチルスチレン含量5モル%) *2 1.2.4−)リクロロベンゼンを溶媒ととして
ゲルバーミニ−シランクロマトグラフィーで測定 $31.2.4−トリクロロベンゼンに溶解後、顕微鏡
にて観察、測定 *4  JIS B−0601に準拠 カットオフ値 0.08− *5  ASTM D−1894Bに準拠、スリップテ
スターにて測定 尚、実施例及び比較例の全てのフィルムの厚みは°12
μmである。
〔発明の効果〕
畝上の如く、本発明の易滑性フィルムは、耐熱性、耐薬
品性、耐水性、電気絶縁性にすぐれるとともに、平滑で
良好なすべり性を有するものである。
したがって、本発明の易滑性フィルムは、電気用フィル
ム、記録媒体基材、一般産業用フィルム。
包装用フィルム等に有効に利用される。
−3【

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)主としてシンジオタクチック構造を有するスチレ
    ン系重合体に、平均粒径0.01〜3μmの無機微粒子
    を0.001〜1重量%配合してなる組成物からなる延
    伸フィルムであって、表面粗さRaが0.005〜0.
    03μm、静止摩擦係数μsが0.3〜1.0であるこ
    とを特徴とする易滑性フィルム。
  2. (2)組成物が、スチレン系単量体を重合して主として
    シンジオタクチック構造を有するスチレン系重合体を製
    造する過程の任意の段階で、無機微粒子を添加して得ら
    れたものである請求項1記載の易滑性フィルム。
JP1207857A 1989-08-14 1989-08-14 易滑性フィルム Expired - Fee Related JP2898018B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1207857A JP2898018B2 (ja) 1989-08-14 1989-08-14 易滑性フィルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1207857A JP2898018B2 (ja) 1989-08-14 1989-08-14 易滑性フィルム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0374437A true JPH0374437A (ja) 1991-03-29
JP2898018B2 JP2898018B2 (ja) 1999-05-31

Family

ID=16546684

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1207857A Expired - Fee Related JP2898018B2 (ja) 1989-08-14 1989-08-14 易滑性フィルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2898018B2 (ja)

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0657016A (ja) * 1992-08-10 1994-03-01 Toyobo Co Ltd シンジオタクチックポリスチレンフィルム
JPH0665402A (ja) * 1992-08-24 1994-03-08 Toyobo Co Ltd シンジオタクチックポリスチレン系二軸延伸フィルム
JPH0691750A (ja) * 1992-09-11 1994-04-05 Toyobo Co Ltd シンジオタクチックポリスチレン系二軸延伸フィルム
JPH0699485A (ja) * 1992-09-21 1994-04-12 Toyobo Co Ltd シンジオタクチックポリスチレン系二軸延伸フィルム
JPH06100711A (ja) * 1992-09-21 1994-04-12 Toyobo Co Ltd シンジオタクチックポリスチレン系二軸延伸フィルム
JPH06107813A (ja) * 1992-09-28 1994-04-19 Toyobo Co Ltd シンジオタクチックポリスチレン系二軸延伸フィルム
JPH06107812A (ja) * 1992-09-28 1994-04-19 Toyobo Co Ltd シンジオタクチックポリスチレン系二軸延伸フィルム
JPH06106616A (ja) * 1992-09-28 1994-04-19 Toyobo Co Ltd シンジオタクチックポリスチレン系二軸延伸フィルム
JPH0724911A (ja) * 1993-07-08 1995-01-27 Toyobo Co Ltd シンジオタクチックポリスチレン系フィルム
JPH0732468A (ja) * 1993-07-16 1995-02-03 Toyobo Co Ltd 熱収縮性ポリスチレン系フィルム
WO1996017889A1 (fr) * 1994-12-07 1996-06-13 Idemitsu Petrochemical Co., Ltd. Composition de resine de polystyrene et feuille de polystyrene orientee
JPH08302126A (ja) * 1995-04-28 1996-11-19 Daicel Chem Ind Ltd 汎用ポリスチレン樹脂組成物
JPH08302122A (ja) * 1995-04-28 1996-11-19 Daicel Chem Ind Ltd スチレン重合体組成物
US5707719A (en) * 1995-05-29 1998-01-13 Toyo Boseki Kabushiki Kaisha Oriented film including polystyrene polymer having syndiotactic configuration
KR100306326B1 (ko) * 1994-02-16 2001-12-15 시바타 미노루 신디오택틱폴리스티렌계연신필름
JP2008150623A (ja) * 2008-03-07 2008-07-03 Asahi Kasei Chemicals Corp スチレン系樹脂フイルム
US7953229B2 (en) 2008-12-25 2011-05-31 Kabushiki Kaisha Toshiba Sound processor, sound reproducer, and sound processing method
JPWO2020184569A1 (ja) * 2019-03-12 2020-09-17

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6377095A (ja) * 1986-09-19 1988-04-07 松下電器産業株式会社 音声区間の始端検出装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6377095A (ja) * 1986-09-19 1988-04-07 松下電器産業株式会社 音声区間の始端検出装置

Cited By (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0657016A (ja) * 1992-08-10 1994-03-01 Toyobo Co Ltd シンジオタクチックポリスチレンフィルム
JPH0665402A (ja) * 1992-08-24 1994-03-08 Toyobo Co Ltd シンジオタクチックポリスチレン系二軸延伸フィルム
JPH0691750A (ja) * 1992-09-11 1994-04-05 Toyobo Co Ltd シンジオタクチックポリスチレン系二軸延伸フィルム
JPH0699485A (ja) * 1992-09-21 1994-04-12 Toyobo Co Ltd シンジオタクチックポリスチレン系二軸延伸フィルム
JPH06100711A (ja) * 1992-09-21 1994-04-12 Toyobo Co Ltd シンジオタクチックポリスチレン系二軸延伸フィルム
JPH06107813A (ja) * 1992-09-28 1994-04-19 Toyobo Co Ltd シンジオタクチックポリスチレン系二軸延伸フィルム
JPH06107812A (ja) * 1992-09-28 1994-04-19 Toyobo Co Ltd シンジオタクチックポリスチレン系二軸延伸フィルム
JPH06106616A (ja) * 1992-09-28 1994-04-19 Toyobo Co Ltd シンジオタクチックポリスチレン系二軸延伸フィルム
JPH0724911A (ja) * 1993-07-08 1995-01-27 Toyobo Co Ltd シンジオタクチックポリスチレン系フィルム
JPH0732468A (ja) * 1993-07-16 1995-02-03 Toyobo Co Ltd 熱収縮性ポリスチレン系フィルム
KR100306326B1 (ko) * 1994-02-16 2001-12-15 시바타 미노루 신디오택틱폴리스티렌계연신필름
WO1996017889A1 (fr) * 1994-12-07 1996-06-13 Idemitsu Petrochemical Co., Ltd. Composition de resine de polystyrene et feuille de polystyrene orientee
KR100370450B1 (ko) * 1994-12-07 2003-04-08 이데미쓰세끼유가가꾸가부시끼가이샤 스티렌계수지조성물및폴리스티렌계연신막
JPH08302122A (ja) * 1995-04-28 1996-11-19 Daicel Chem Ind Ltd スチレン重合体組成物
JPH08302126A (ja) * 1995-04-28 1996-11-19 Daicel Chem Ind Ltd 汎用ポリスチレン樹脂組成物
US5707719A (en) * 1995-05-29 1998-01-13 Toyo Boseki Kabushiki Kaisha Oriented film including polystyrene polymer having syndiotactic configuration
JP2008150623A (ja) * 2008-03-07 2008-07-03 Asahi Kasei Chemicals Corp スチレン系樹脂フイルム
US7953229B2 (en) 2008-12-25 2011-05-31 Kabushiki Kaisha Toshiba Sound processor, sound reproducer, and sound processing method
JPWO2020184569A1 (ja) * 2019-03-12 2020-09-17
WO2020184569A1 (ja) * 2019-03-12 2020-09-17 出光興産株式会社 回路基板及び回路基板の製造方法
CN113557321A (zh) * 2019-03-12 2021-10-26 出光兴产株式会社 电路基板及电路基板的制造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2898018B2 (ja) 1999-05-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0374437A (ja) 易滑性フィルム
EP0494619B1 (en) Laminate and self-adhesive tape
US5476899A (en) Process for produce a readily slidable film
JPH03124750A (ja) 電気絶縁用フィルム及びコンデンサ
JP2826350B2 (ja) スチレン系重合体フィルムの製造方法
JP2779231B2 (ja) スチレン系重合体フィルムの製造方法
WO1996017005A1 (fr) Film de polystyrene etire et procede pour la preparation de ce film
JP2779225B2 (ja) スチレン系重合体フィルムの製造方法
EP0747432B1 (en) Polystyrene resin composition and oriented polystyrene film
JP2863223B2 (ja) 延伸フィルム又はシートの製造方法
JP2866673B2 (ja) 磁気記録媒体
JP2742099B2 (ja) 平滑性フィルム
KR960004313B1 (ko) 사진필름
EP0680999B1 (en) Styrene resin composition
JPH03109454A (ja) 磁気ディスク
JPH04103757A (ja) 包装用フィルム
EP0444206B1 (en) Slippery film and production thereof
JPH03109453A (ja) 易滑性フィルム及びその製造方法
JPH08157614A (ja) ポリスチレン系延伸フィルム及びその製造方法、並びに写真用フィルム,製版用フィルム,ohp用フィルム
JP3515584B2 (ja) 包装用袋
JPH08157666A (ja) ポリスチレン系樹脂組成物及びポリスチレン系延伸フィルム
JP2846490B2 (ja) ひねり包装用フィルム
JPH0391548A (ja) 耐熱性磁気テープ
JPH0386707A (ja) 高密度磁気記録媒体
JPH08157667A (ja) ポリスチレン系樹脂組成物及びポリスチレン系延伸フィルム

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees