JPH0391548A - 耐熱性磁気テープ - Google Patents

耐熱性磁気テープ

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Publication number
JPH0391548A
JPH0391548A JP1227560A JP22756089A JPH0391548A JP H0391548 A JPH0391548 A JP H0391548A JP 1227560 A JP1227560 A JP 1227560A JP 22756089 A JP22756089 A JP 22756089A JP H0391548 A JPH0391548 A JP H0391548A
Authority
JP
Japan
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film
styrenic polymer
syndiotactic structure
base film
styrenic
Prior art date
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Pending
Application number
JP1227560A
Other languages
English (en)
Inventor
Keisuke Funaki
圭介 舟木
Yuichi Oki
祐一 大木
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Idemitsu Kosan Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Kosan Co Ltd
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Publication date
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Priority to DE69032926T priority patent/DE69032926T2/de
Priority to CA002039161A priority patent/CA2039161A1/en
Priority to EP95109896A priority patent/EP0682340B1/en
Priority to AT95109896T priority patent/ATE176354T1/de
Priority to AT90912858T priority patent/ATE140334T1/de
Priority to US07/651,262 priority patent/US5374462A/en
Priority to PCT/JP1990/001104 priority patent/WO1991003810A1/ja
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は耐熱性磁気テープに関し、詳しくは高温下で使
用した場合にもテープの伸びがなく、良好な再生状態を
発現できる耐熱性のすぐれた磁気テープに関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕従来、
磁気テープの基材フィルムとしてポリエチレンテレフタ
レー) (PET)の延伸フィルムが用いられている。
しかしこのPETフィルムはガラス転移温度が60〜8
0℃で、これを超えると弾性率が急激に低下するととも
に伸びやすくなる。そのため、このPETフィルムを基
材フィルムとして使用した磁気テープは、自動車内等の
高温下では、この基材フィルムの伸びによる再生不良が
生じる。
ところで、本発明者らのグループが先般開発した主とし
てシンジオタクチック構造を有するスチレン系重合体は
、PETに比べ、耐熱性、耐水性や寸法安定性にすぐれ
、しかもオリゴマーの少ない重合体であって、様々な用
途が期待されている。
このスチレン系重合体による延伸フィルムは、ガラス転
移温度が90〜100℃であって、PET延伸フィルム
のそれより高い、しかし、−殻内には、上記スチレン系
重合体のフィルムは、磁気テープとして必要なすべり性
、平滑性1機械的強度のすべてを満足するものではなく
、そのいずれかにおいて、不充分なものである。
そこで、本発明者らはこの主としてシンジオタクチック
構造を有するスチレン系重合体を用いて、高温条件下で
も信頼性の高い磁気テープを開発すべく鋭意研究を重ね
た。
〔課題を解決するための手段〕 その結果、上記スチレン系重合体又はその組成物の延伸
フィルムあるいは該延伸フィルムを含む積層フィルムで
あって、室温での縦方向(MD)及び横方向(TD)の
弾性率及びその比率、90℃での縦方向(MD)の弾性
率、0〜90℃の線膨張係数ならびに表面粗さRaが一
定範囲にある基材フィルムに磁性層を有するものが、上
記目的に適う磁気テープになることを見出した0本発明
はかかる知見に基いて充放したものである。
すなわち本発明は、主としてシンジオタクチック構造を
有するスチレン系重合体又はその組成物の延伸フィルム
あるいは該延伸フィルムを含む積層フィルムであって、
室温での縦方向(MD)及び横方向(TD)の弾性率が
それぞれ30.000kg/cm2以上、その比(MD
/TD)が0.8以上。
90℃での縦方向(MD)の弾性率が10.000kg
/c11以上、0〜90℃の線膨張係数が5X10−’
/℃以下9表面粗さRaが0.001〜0.03である
基材フィルムの少なくとも片面に磁性層を設けて成る耐
熱性磁気テープを提供するものである。
本発明では磁気テープの基材フィルムとして、上述した
延伸フィルムからなる単層フィルムあるいは該延伸フィ
ルムを含む積層フィルムが用いられる。また、この基材
フィルムは、室温(0℃〜40℃程度)での縦方向(M
D)及び横方向(TD)の弾性率がそれぞれ30.00
0kg/d以上、好ましくは33.0004Cg/d以
上である。またその比、即ち縦方向(MD)の弾性率と
横方向(TD)の弾性率の比(MD/TD)が0.8以
上、好ましくは0.8〜6である。さらに基材フィルム
は、90℃での縦方向の弾性率が10,000kg/d
以上、好ましくは15,000kg/cm以上であり、
0〜90℃での線膨張係数が5 X 10−5/℃以下
、好ましくは4 X 10−5/℃以下あり、また表面
粗さRaは0.001〜0.03、好ましくは0.00
3〜0.03である。
室温での縦方向(MD)の弾性率が30.000kg/
c1a未満では、テープの走行時にわずかな荷重でも伸
びを生じ、良好な再生状態が得られない場合がある。ま
た、室温での横方向(MD)の弾性率が30°、000
kg/cm2未満では、折れ曲がりやすく、良好な再生
状態が得られない場合がある。
さらに縦方向(MD)の弾性率と横方向(TD)の弾性
率の比MD/TDが0.8未満では、走行中にテープ切
れが起こりやすい。
また温度90℃での縦方向(MD)の弾性率が10.0
00kg/Cj未満では、得られる磁気テープは90℃
程度の高温下ではもはや使用に耐えなくなる。また、0
〜90℃における線膨張係数が5XIO−5/℃より大
きい場合にはやはり、90℃程度の高温下での使用が不
可能となる。一方、磁気テープの表面粗さRaは0.0
01〜0.03をはずれると磁気テープとしての良好な
走行状態が得られない。
このような本発明の磁気テープの基材フィルムを作成す
るにあたっては、各種の方法があるが、具体的には下記
(1)〜(3)の三つの方法を例示することができる。
(1)主としてシンジオタクチック構造を有するスチレ
ン系重合体に、無機微粒子を配合してなる組成物、特に
、平均粒径0.01〜3amの無機微粒子を0.001
〜1重量%配合してなる組成物を加熱溶融、押出、冷却
固化、加熱、延伸、熱処理して延伸フィルムを形成する
。これによって、この延伸フィルムのみからなる両面が
平滑かっ易滑、な粗面の単層フィルムが得られる。
(2)上記(1)で用いた。mtc物と、主としてシン
ジオタクチック構造を有するスチレン系重合体、特に残
留アル逅ニウム分が3000ppm+以下、残留チタン
分が10101)fi以下及び残留スチレン系単量体が
7000ppm以下の高純度のスチレン系重合体、ある
いはこのスチレン系重合体を主成分とする組成物(但し
、無機微粒子を含有しない、)とを加熱溶融、共押出、
冷却固化、加熱、延伸、熱処理して二種類あるいはそれ
以上の延伸フィルムを積層状態で形成する。これによっ
て、片面が超平滑で他面が易滑な粗面の多層(積層)フ
ィルムが得られる。
(3)主としてシンジオタクチック構造を有するスチレ
ン系重合体、特に残留アルミニウム分が3000ppm
以下、残留チタン分が10ppm以下及び残留スチレン
系単量体が7000pp−以下の高純度のスチレン系重
合体あるいはこのスチレン系重合体を主成分とする組成
物(但し、無機微粒子を含有しない、)を、加熱溶融、
押出、冷却固化、加熱。
延伸、熱処理する過程でその少なくとも片面に、表面粗
面化可能な樹脂或いは無機超微粒子を含有する樹脂組成
物からなる層を、貼り合わせ(ラミネート)、!!!布
あるいは蒸着等により形成させることによって、片面が
超平滑でもう一方の面が易滑な粗面の多層フィルムが得
られる。この際上記樹脂組成物からなる層は、必要に応
じて延伸したものを用いてもよい。
ここで、積層に用いる樹脂は、主としてシンジオタクチ
ック構造を有するスチレン系重合体や各種ブレンド樹脂
を用いることができるが、融点あるいは軟化点の高い樹
脂か好ましい、また、他樹脂中に含有させる無機微粒子
の種類、量1粒径は、後述の無機微粒子を用いることが
できる。
また、積層する方法は特に限定はないが、共押出法の他
にこれらの他樹脂、他樹脂組成物を溶解、塗布する方法
を延伸フィルム製造工程に組み込むと生産性が良い。
二二で、テープにおいては、上記粗面を有する層をバッ
クコート層とする場合があり、主として磁性層はこの反
対の超平滑面側に設けられる。
このようにして得られた延伸フィルムは厚さ3〜30a
mのものが好ましく、またこのフィルムは、本発明で要
求される上述した各種の性状を備えたものである。
これらの基材フィルムを用いて、磁気テープを作成する
が、必要に応じて、コロナ処理等により表面接着性を改
良したフィルムも用いてもよく、さらに予め、磁性層を
設ける側に接着層を設けていてもよい。
ところで、上記フィルムの素材として用いられる主とし
てシンジオタクチック構造を有するスチレン系重合体と
は、立体化学構造が主としてシンジオタクチック構造、
即ち炭素−炭素結合から形成される主鎖に対して側鎖で
あるフェニル基や置換フェニル基が交互に反対方向に位
置する立体構造を有するものであり、そのタフティシテ
ィ−は同位体炭素による核磁気共鳴法(”C−NMR法
)により定量される。”C−NMR法により測定される
タフティシティ−は、連続する複数個の構成単位の存在
割合、例えば2個の場合はダイアシト。
3個の場合はトリアット、5個の場合はペンタッドによ
って示すことができるが、本発明に言う主としてシンジ
オタクチック構造を有するスチレン系重合体とは、通常
はラセミダイアツドで75%以上、好ましくは85%以
上、若しくはラセミペンタッドで30%以上、好ましく
は50%以上のシンジオタクテイシテイ−を有するポリ
スチレン。
ポリ(アルキルスチレン)、ポリ(ハロゲン化スチレン
)、ポリ(アルコキシスチレン)、ポリ(ビニル安息香
酸エステル)、これらの水素化重合体およびこれらの混
合物、あるいはこれらの構造単位を含む共重合体を指称
する。なお、ここでポリ(アルキルスチレン)としては
、ポリ(メチルスチレン)、ポリ(エチルスチレン)、
ポリ(プロピルスチレン)、ポリ(ブチルスチレン)、
ポリ(フェニルスチレン)、ポリ(ビニルナフタレン)
、ポリ(ビニルスチレン)、ポリ(アセナフチレン)な
どがあり、ポリ(ハロゲン化スチレン)としては、ポリ
(クロロスチレン)、ポリ(ブロモスチレン)、ポリ(
フルオロスチレン)などがある、また、ポリ(アルコキ
シスチレン)としては、ポリ(メトキシスチレン)、ポ
リ(エトキシスチレン)などがある、これらのうち特に
好ましいスチレン系重合体としては、ポリスチレン、ポ
リ(p−メチルスチレン〉、ポリ(m−メチルスチレン
)、ポリ(p−ターシャリ−ブチルスチレン)。
ポリ(p−クロロスチレン〉、ポリ(m−クロロスチレ
ン)、ポリ(p−フルオロスチレン)、またスチレンと
p−メチルスチレンとの共重合体をあげることができる
(特開昭62−187708号公報)。
更に、スチレン系共重合体におけるコモノマーとしては
、上述の如きスチレン系重合体のモノマーのほか、エチ
レン、プロピレン、ブテン、ヘキセン、オクテン等のオ
レフィンモノマー、ブタジェン、イソプレン等のジエン
モノマー、環状ジエンモノマーやメタクリル酸メチル、
無ホマレイ′ン酸、アクリロニトリル等の極性ビニルモ
ノマー等をあげることができる。
またこのスチレン系重合体は、分子量について特に制限
はないが、重量平均分子量が10.000以上3,00
0.Goo以下のものが好ましく、とりわけso、oo
o以上1,500.000以下のものが最適である。
ここで重量平均分子量が10.000未満であると、延
伸が充分にできない、さらに、分子量分布についてもそ
の広狭は制約がなく、様々なものを充当することが可能
であるが、重量平均分子量(Mw)/数平均分子量(M
n)が1.5以上8以下が好ましい、なお、この主とし
てシンジオタクチック構造を有するスチレン系重合体は
、従来のアタクチック構造のスチレン系重合体に比べて
耐熱性が格段に優れている。
また、前述の延伸フィルム(特に平滑面を有するフィル
ム)を構成する主としてシンジオタクチック構造を有す
るスチレン系重合体は、上述した如きものであればよい
が、特に残留アルミニウム分が3000pp−以下、残
留チタン分が10ppm以下及び残留スチレン系単量体
が7000ppm以下のものが好ましい、とりわけ、残
留アルミニウム分が1000pp−以下、残留チタン分
がT pp−以下及び残留スチレン系単量体が5000
ppm以下のものが最適である。
このような高純度のスチレン系重合体を製造するには、
様々な手法があるが、例えば次の如くである。まず、残
留アルミニラ五分及び残留チタン分を上記の範囲内に抑
えるためには、■高活性触媒を用いてスチレン系重合体
を製造する方法(特願昭63−7466号明細書参照)
あるいは■脱灰、洗浄による方法、即ち、特開昭62−
187708号公報等に記載の通常のfVA族の有機金
属化合物とメチルアルミツキサン等のアルキルアルミノ
キサンを触媒成分として、スチレン系単量体を重合させ
た後、得られたシンジオタクチック構造のスチレン系重
合体を、酸、アルカリを適当な溶媒に溶解させた溶液に
まり脱灰し、適当な溶媒で洗浄する方法である。
このようにしてのあるいは■の方法により、残留アル主
ニウム分及び残留チタン分の少ないシンジオタクチック
構造のスチレン系重合体が得られるが、さらに、これを
下記■あるいは■の方法で処理すれば、残留スチレン系
単量体が7000ppm以下のものとなる。
■上記スチレン系重合体を減圧乾燥する方法ここで減圧
乾燥するにあたっては、乾燥温度を該重合体のガラス転
移温度以上とすると効率がよい。
■上記スチレン系重合体を押出機により脱気する方法 上記スチレン系重合体あるいは■の方法で減圧乾燥した
スチレン系重合体を、押出機により脱気し、同時に成形
用材料(ペレット)とする、ここで押出機はベント付き
が好ましく、−軸、二輪いずれの押出機を用いてもよい
このような処理を経て残留アルミニウム分、残留チタン
分及び残留スチレン系単量体の少ない高純度のシンジオ
タクチック構造のスチレン系重合体が得られる。
一方、易滑な粗面を有する延伸フィルムの構成素材は、
主としてシンジオタクチック構造を有するスチレン系重
合体に無機微粒子を含有させた組成物、特に上記スチレ
ン系重合体に平均粒径0.01〜3pmの無機微粒子を
0.001−1重量%含有させたMi底物である。この
組成物は、スチレン系重合体(但し、必ずしも上記の如
き高純度であることを要せず、特開昭62−18770
8号公報等に記載の方法等によればよい、〉に、無機微
粒子を配合するあるいは重合中に析出させることによっ
て調製される。ここで、無機微粒子とは、IA族、 I
IA族、IVA族、VIA族、■A族。
■族、IB族、IIB族、 IIB族、fVB族元素の
酸化物、水酸化物、硫化物、窒素化物、ハロゲン化物、
炭酸塩、酢酸塩、燐酸塩6亜燐酸塩、有機カルボン酸塩
、珪酸塩、チタン酸塩、硼酸塩及びそれらの含水化合物
、それらを中心とする複合化合物、天然鉱物粒子を示す
具体的には、弗化リチウム、硼砂(硼酸ナトリウム含水
塩)等のIA族元素化合物、炭酸マグネシウム、燐酸マ
グネシウム、酸化マグネシウム(マグネシア)、塩化マ
グネシウム、酢酸マグネシウム、弗化マグネシウム、チ
タン酸マグネシウム、珪酸マグネシウム、珪酸マグネシ
ウム含水塩(タルク)、炭酸カルシウム、燐酸カルシウ
ム。
亜燐酸カルシウム、硫做カルシウム(石膏)、酢酸カル
シウム、テレフタル酸カルシウム、水酸化カルシウム、
珪酸カルシウム、弗化カルシウム。
チタン酸カルシウム、チタン酸ストロンチウム。
炭酸バリウム、燐酸バリウム、硫酸バリウム、亜燐酸バ
リウム等のIIA族元素化合物、二酸化チタン(チタニ
ア)、−酸化チタン、窒化チタン、二酸化ジルコニウム
(ジルコニア)、−酸化ジルコニウム等のIVA族元素
化合物、二酸化モリブデン。
二酸化モリブデン、硫化モリブデン等のVIA族元素化
合物、塩化マンガン、酢酸マンガン等の■A族元素化合
物、塩化コバルト、酢酸コバルト等の■族元素化合物、
沃化第一銅等のIB族元素化合物、酸化亜鉛、酢酸亜鉛
等のIIB族元素化合物、酸化アルミニウム(アルξす
)、水酸化アルミニウム、弗化アルミニウム、アルミノ
シリケート(珪酸アルξす、カオリン、カオリナイト)
等の11B族元素化合物、酸化珪素(シリカ、シリカゲ
ル)9石墨、カーボン、グラフディト、ガラス等のIV
B族元素化合物、カーナル石、カイナイト。
雲母(マイカ、キンウンモ)、バイロース鉱等の天然鉱
物の粒子が挙げられる。
本発明で用いる無機微粒子の平均粒径は、特に制限はな
いが、好ましくは0.01〜3μm1より好ましくは0
.O1〜lpmで、組成物中の含量は0.001〜1重
量%、好ましくは0.001〜0.6重量%である。こ
こで平均粒径が0.01μmより小さいと粒子同士の二
次凝集のため分散が困難となる場合があり、また平均粒
径が3μmより大きいと平滑性が低下する。また、組成
物中の無機微粒子の含量が0.001重量%より少ない
とすべり性の改良の効果が不充分となり、含量が1重量
%より多いと薄物での延伸が困難となる場合がある。
また、前述の無機微粒子は本発明の目的を達成する上で
、効果的な成分であるが、本発明の目的を阻害しない限
り、他の種類あるいは他の粒径の微粒子、無機充填材等
を含むものであってもよい。
本発明で用いる無機微粒子は、最終的な成形品(フィル
ム)に含有されるが、含有させる方法に限定はない0例
えば、スチレン系単量体の重合中の任意の過程で添加あ
るいは析出させる方法、溶融押出する任意の過程で添加
する方法が挙げられる。
この中で特に本発明においては、重合過程の任意の段階
で上記無機微粒子をスラリー状として添加する方法が、
粒子の二次凝集を防げるうえで好ましい。
またこれらの微粒子を効果的に分散させるため、分散剤
、界面活性剤等を用いてもよい。
本発明の基材フィルムを構成する延伸フィルムに使用さ
れる素材には、さらに成形性、力学物性。
表面性等を考慮して、本発明の目的を阻害しない範囲で
、酸化防止剤、帯電防止剤、難燃剤、無機充填材、さら
に他の樹脂などを適宜配合することもできる。
ここで他の樹脂としては、各種のものがあるが、例えば
、アタクチック構造のスチレン系重合体。
アイソタクチック構造のスチレン系重合体、ポリフェニ
レンエーテル等は、前述のシンジオタクチック構造のス
チレン系重合体と相溶になりやすく、延伸用予備成形体
を作成するときの結晶化の制御に有効で、その後の延伸
性が向上し、延伸条件の制御が容易で、且つ力学物性に
優れたフィルムを得ることができる。このうち、アタク
チック構造および/またはアイソタクチック構造のスチ
レン系重合体を含有させる場合、シンジオタクチック構
造のスチレン系重合体と同様のモノマーからなるものが
好ましい、また、これら相溶性樹脂成分の含有割合は7
0〜1重量%、特に好ましくは50〜2重量%とすれば
よい、ここで相溶性樹脂成分の含有割合が70重量%を
超えると、シンジオタクチック構造のスチレン系重合体
の長所である耐熱性等が損なわれるため好ましくない、
また、非相溶性樹脂としては、例えば、ポリエチレン。
ポリプロピレン、ポリブテン、ポリペンテン等のポリオ
レフィン、ポリエチレンテレフタレート。
ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレー
ト等のポリエステル、ナイロン−6やナイロン6.6等
のボリアミド、ポリフェニレンスルフィド等のポリチオ
エーテル、ポリカーボネートボリアリレート、ポリスル
ホン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルスル
ホン、ポリイミド、テフロン等のハロゲン化ビニル系重
合体、ポリメタクリル酸メチル等のアクリル系重合体、
ポリビニルアルコール等、上記相溶性の樹脂以外はすべ
て相当し、さらに、上記相溶性の樹脂を含む架橋樹脂が
挙げられる。これらの樹脂は、本発明のシンジオタクチ
ック構造のスチレン系重合体と非相溶であるため、少量
含有する場合、シンジオタクチック構造のスチレン系重
合体中に島のように分散させることができ、延伸後に程
良い光沢を与えたり、表面のすべり性を改良するのに有
効である。これら非相溶性樹脂成分の含有割合は、光沢
を目的とする場合は50〜2重量%、表面性の制御を目
的とする場合、0.001〜5重量%が好ましい、また
、製品として使用する温度が高い場合は、比較的耐熱性
のある非相溶性樹脂を用いることが好ましい。
本発明の磁気テープの基材フィルムを成形するには、前
述した如き方法によればよいが、この際に行う加熱溶融
から熱固定までの操作を具体的に説明すれば、次の通り
である。
まず、上述の如き成形素材を通常は押出成形(あるいは
共押出成形)して、延伸用予備成形体(フィルム、シー
トまたはチェープ)とする、この成形にあっては、上記
成形素材の加熱溶融したものを押出成形機にて所定形状
に成形するのが一般的であるが、成形素材を加熱溶融さ
せずに、軟化した状態で成形してもよい、ここで用いる
押出成形機は、−軸押出成形機、二軸押出成形機のいず
れでもよ゛く、またベント付き、ベント無しのいずれで
もよいが、−軸の直列タンデム型が好ましい、なお、押
出機には適当なメツシュを使用すれば、夾雑物や異物を
除去することができる。特に平滑面を有する延伸フィル
ムを作成する場合にはメッシユは、100メツシュ以上
が好ましく、とりわけ400メツシ工以上が最適である
。ここでこれらのメツシュを用いる際には、メツシュそ
のものの耐圧8強度を考慮して、上記以下の番手を前後
に入れても良い、またメツシュの形状は、平板状1円筒
状等適当に選定して使用することができる。
またここで押出条件は、特に制限はなく、様々な状況に
応じて適宜選定すればよいが、好ましくは温度を成形素
材の融点〜分解温度より50℃高い温度の範囲で選定し
、剪断応力を5X10”dyne/cj以下とする。用
いるダイはT−グイ、円環グイ等をあげることができる
上記押出成形後、得られた延伸用子[tc形体を冷却固
化する。この際の冷媒は、気体、液体、金属ロール等各
種のものを使用することができる。
金属ロール等を用いる場合、エアナイフ、エアチャンバ
ー、タフチロール、静電印荷等の方法によると厚みムラ
や波うち防止に効果的である。
冷却固化の温度は、通常はO℃〜延伸用予備成形体のガ
ラス転移温度より30℃高い温度の範囲、好ましくは2
0℃〜ガラス転移温度の範囲である。
また冷却速度は200〜b 択する。
次に、この冷却、固化した予備成形体を一軸あるいは二
輪に延伸する。二軸延伸の場合は縦方向及び横方向に同
時に延伸してもよいが、任意の順序で逐次延伸してもよ
い。また延伸は一段で行ってもよく、多段で行ってもよ
い。
ここで延伸方法としては、テンターによる方法。
ロール間で延伸する方法、気体圧力を利用してバブリン
グによる方法、圧延による方法など様々であり、これら
を適当に選定あるいは組み合わせて適用すればよい、特
に縦方向(MD)にロール間で延伸後、横方向(TD)
にテンターで延伸し、更に再延伸することが好まし7い
延伸温度は、一般には予備成形体のガラス転移温度と融
点の間で設定すればよい、また延伸速度は、通常は1×
10〜lXl0’%/分、好ましくはlXl0’〜lX
l0’%/分である。
なお、延伸倍率は縦方向(MD)に2.5倍以上、横方
向(TD)に2.0倍以上が好ましく、面積延伸倍率と
しては6倍以上が好ましい。
上述の如き条件で延伸して得られた延伸フィルムに、さ
らに高温時の寸法安定性、耐熱性、フィルム面内の強度
バランスが要求される場合、特に線膨張係数を小さくす
る上では、熱固定を行うことが効果的である。熱固定は
、通常行われている方法で行うことができるが、この延
伸フィルムを緊張状態、弛緩状態あるいは制限収縮状態
の下で、該フィルムのガラス転移温度〜融点、好ましく
は融点より100℃低い温度〜融点直前の温度範囲にて
、0.5〜120秒間保持することによって行えばよい
、なお、この熱固定は、上記範囲内で条件を変えて二回
以上行うことも可能である。また、この熱固定はアルゴ
ンガス、窒素ガスなどの不活性ガス雰囲気下で行っても
良い。
このようにして得られる本発明の基材フィルムは、目的
とする各種物性がが前述した範囲のものとなる。
本発明の磁気テープは、上記基材フィルムに少なくとも
一層の磁性層を形成してなるが、アンダーコート層、バ
ックコート層あるいはトップコート層を形成することも
できる。これらの各層は、基材フィルムを中心に両面あ
るいは片面の全部あるいは一部に形成される。
また、磁性層の素材となる磁性体は、各種のものがあり
、例えばGo 、Co−0,Co−Cr+Co−V、C
o−Ni、Co−P、Co−yFetOs+Go−Ni
−P、Go−Ni−N、Go−Ni−W。
Co−Ni−Pt 、CoN1(Cr)/Cr 、Fe
Fe  O,Fe−Ag1  rFetussFa  
Co+BaO・rFexOs+NL Crowなどを列
挙することができる。
この磁性体を用いて磁性層を基材フィルムに形成するに
は、塗布、蒸着、スパッタリング、メツキ等の各種の方
法によればよく、その操作条件等は常法にしたがって、
適宜選定すればよい。
なお、磁性層の厚みは侍に制限はないが、一般には0.
01〜10pmであり、特に塗布の場合は0.5〜10
pm、蒸着やスバッタリ、ングの場合は0.01〜1t
1m、メツキの場合は0.1〜5μmである。
なお、塗布にあたって使用するバインダー用の樹脂とし
ては、例えば塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビ
ニル−酢酸ビニル部分ケン化共重合体、塩化ビニル−塩
化ビニリデン共重合体、塩化ビニル−アクリロニトリル
、ビニルブチラール。
ビニルホルマール等のビニル共重合系、ニトロセルロー
ス、セルロースアセトブチレート等の繊維素系、飽和ポ
リエステル、ポリウレタンポリアミド、エポキシ等の縮
重合系、ブタジェン・アクリロニトリル共重合体等の台
底ゴム系、ポリホスファゼン等の無機高分子系があげら
れ、イソシアネート化合物等の架橋剤を用いてもよい。
このようにして得られた本発明の磁気テープは、磁気ヘ
ッド摩耗防止等のため表面を研磨しても良い。
〔実施例〕
次に本発明を実施例に基いてさらに詳しく説明する。
参考例1 (1)無機微粒子を含むスチレン系重合体成形用材料(
重合体組成物)の作成 アルゴン置換した内容積50011eのガラス製容器に
、硫酸1i45水塩(CuSOa ・5HzO)17.
8g(71aリモル)、トルエン200I11及びトリ
メチルアルミニウム24d(250ミリモル)を入れ、
40℃で8時間反応させた。その後、固体部分を除去し
て得られた溶液から、更に、トルエンを室温下で減圧留
去して接触生成物667gを得た。このものの凝固点降
下法によって測定した分子量は610であった。また、
IH−NMR測定による前述の高磁場成分(即ち、−〇
、1〜−0.5ppm)は43%であった。
一方、精製スチレンモノマー100部に乾式法シリカ〈
デグツサ■製アニロジルTT−600(1次粒子の直径
40mμのもの)〉を0.4部添加し、T、 Kホモミ
キサ−L型(特殊機化工業製)を用いて、円筒容器の中
で混合攪拌してスチレン混合物を得た。なおこの際、ス
テアリン酸カルシウムを0.05重量部加えた。
内容積2fの反応容器に、上述の如く調製したスチレン
混合物11.上述の如く得られた接触生成物をアルミニ
ウム原子として5ξリモル、トリイソブチルアルミニウ
ムを5ξリモル、ペンタメチルシクロペンタジェニルチ
タントリメトキシド0.025ミリモルを用いて90℃
で5時間重合反応を行った0反応終了後、生成物を水酸
化ナトリウムのメタノール溶液で触媒成分を分解後、メ
タノールで繰返し洗浄後、乾燥して重合体308gを得
た。
この重合体の重量平均分子量を、1.2.4−トリクロ
ロベンゼンを溶媒として、135℃でゲルバー壽エーシ
ッンクロマトグラフィーにて測定したところ389.0
00であり、また重量平均分子量/数平均分子量は2.
64であった。また、融点及び’3C−NMR測定によ
り、この重合体はシンジオタクチック構造のポリスチレ
ンであることを確認した。
この重合体を130℃で1.2.4−)リクロロベンゼ
ンに溶解し、濾別し、重合体中のシリカ含量を調べたと
ころ0.5wt%であった。また、この溶液をスライド
ガラス上に滴下し、顕微鏡で観察し、シリカの平均粒径
を調べたところ0.08μmであった。
さらに、このスチレン系重合体を150℃で2時間、減
圧乾燥した。得られたパウダーを、ベント付き二軸押出
機の先端にキャピラリーを持つ装置で300℃にて押出
し、冷却後、カットしペレットとした。このペレットを
熱風により攪拌しながら結晶化させた。このペレットは
、結晶化度35%でスチレンモノマーを700pp−含
んでいた。
(2)W4機微粒子を含まないスチレン系重合体成形用
材料の作成 乾式シリカを含まないスチレンモノマーを用いて、上記
(1)と同様にしてスチレン系重合体を製造した。得ら
れた重合体は、重量平均分子量が417.000重量平
均分子量/数平均分子量が2.54゜/l含量が75p
p−+ Ti含量が2 ppmであった。
このスチレン系重合体を上記(1)と同様にペレットと
した。このペレットの結晶化度は30%であり、スチレ
ンモノマー含量は800ppmであった。
参考例2(スチレン系重合体延伸フィルムの製造)(1
)参考例1 (1)のようにして得られた成形材料を用
い、直列型タンデム押出機の先端にT−ダイを取りつけ
た装置で330℃で溶融押出した。
この時の剪断応力は、1.5 X 10 ’dyne/
cjであった。この溶融押出したシートを静電印荷によ
り70℃の冷却ロールに密着させ、冷却固化させた。
この時の冷却速度は平均60℃/秒で110μmの延伸
用シートを得た。このシートをロール間で、それぞれの
ロールの周速度を変化させ縦方向に、110℃、延伸速
度6000%/分で3倍に延伸した。続いて、横方向に
テンターを用いて120℃、延伸速度6000%/分で
3倍に延伸した。
更に横方向にテンターで固定したまま、縦方向に、13
0℃、2000%/分で1.5倍に再延伸した。このフ
ィルムを、テンターに固定し若干弛緩させ、255℃で
10秒熱処理した。
得られたフィルムは厚さ8μmであった。このフィルム
の縦方向(MD)及び横方向(TD)の室温での弾性率
ならびに縦方向(MD)の90℃での弾性率を測定した
。また、このフィルムの0〜90℃線膨張係数をサーマ
ルメカニカルアナリシスにて測定した。さらに表面粗さ
をJIS  B−0601に準拠し、カットオフ値0.
08+mにて測定した。得られたフィルムの性質を表に
示す。
(2)フィルムの縦方向(MD)の延伸倍率を3.5倍
、横方向(TD)の延伸倍率を2.7倍としたこと以外
は、参考例2(1)と同様にした。得られたフィルムの
性質を表に示す。
(3)参考例1(1)及び参考例1(2)の結晶化させ
たスチレン系重合体ペレットを用いて、押出機の先端に
T−ダイを取りつけた装置で330℃で溶融共押出した
ことの他は、参考例2(1)と同様にした。得られたフ
ィルムの性質を表に示す、なお、この時、参考例1(2
)のスチレン系重合体ペレットを50/150/400
/150150メツシユを入れた主押出機の直列型タン
デム単軸押出機で、また参考例1(1)のスチレン系重
合体ペレットを複押出機で溶融押出した。
(4)参考例1(2)のスチレン系重合体ペレットを用
いて、押出機中に50/150/400/150150
メツシユを入れたことの他は、参考例2(1)と同様に
延伸フィルムを作成した。このフィルムをコロナ処理し
た0次に、特開平1−95113号公報の実施例1で得
られたシンジオタクチック構造のスチレン−ジビニルベ
ンゼン共重合体(ジビニルベンゼン単位9.4モル%、
エチルベンゼン単位5.0モル%1重量平均分子量36
0.000 )の0.5wt%クロロホルム溶液を作り
、この溶液にスチレン−ジビニルベンゼン共重合体に対
して0.5 wt%の乾式法シリカ(テグツサ■製アエ
ロジルTT−600ニー次粒子の粒径40mμのもの)
を添加し、ホモミキサーL型(特殊機化工業製)を用い
て円筒容器で均一に混合し、スラリー溶液とした。この
スラリー溶液を上記フィルムにバーコーターにて塗布し
、250℃で10秒乾燥した。得られたフィルムの性質
を表に示す。
(5)フィルムの縦方向(MD)の延伸倍率を2倍。
横方向(TD)の延伸倍率を2倍とし、再縦延伸しなか
ったことの他は参考例2(1)と同様にした。得られた
フィルムの性質を表に示す。
(6)フィルムの縦方向(MD)の延伸倍率を4倍とし
、横延伸及び再縦延伸しなかったことの他は参考例2(
1)と同様にした。得られたフィルムの性質を表に示す
(7)フィルムの縦方向(MD)の延伸倍率を4倍。
横方向(TD)の延伸倍率を2倍とし、再縦延伸しなか
ったことの他は参考例2(1)と同様にした。得られた
フィルムの性質を表に示す。
(8)熱処理を施さなかったことの他は参考例2(1)
と同様にした。得られたフィルムの性質を表に示す。
(9)参考例1(1)においてシリカとして4μmのシ
リカ(水滓化学工業製ジルトンAMT−40)を用いて
スチレン系重合体を得、以下参考例2(2)と同様にし
た。得られたフィルムの性質を表に示す。
実施例1 参考例2(1)で得られた基材フィルムの片面に、コロ
ナ放電処理を施し、続いてCo801Ei%、Ni2O
重量%からなるターゲットを作成し、このターゲットに
よってRFスパッタ法で、約3000人の厚さのGo−
Ni系の磁性薄膜を形成した。
この時、ターゲットとフィルムの間の距離は60m5.
プレート電圧1.9kV、プレート電流160mA、ア
ルゴン圧1. I X 10−”msHgt’アった。
このテープをオーディオテープと同幅に注意深くスリッ
トし、市販のカセットテープを分解してテープのみを入
れかえ、オーディオカセットを作成した。
二のテープのすべり性をASTM D−1984に従い
、摩擦係数により評価したところ0.55で良好であっ
た。さらにこのテープに録音し、カーステレオにセット
後、車内を90℃に保ち、2時間再生をくり返し、音程
の変化をチエツクしたが、はとんど変化なく良好であっ
た。また、このテープを6kg/cjの荷重下、10℃
/分の速度で室温から90″Cに昇降温した後の変位を
サーマルメカニカルアナリシス(TMA)にて測定した
ところ、0.1%未満で良好であった。
実施例2 参考例2(1)で得られた基材フィルムの片面に、コロ
ナ放電処理を施し、その上に磁性塗料を塗布した。なお
、この磁性塗料の組成は、r −FetOs磁性粉末4
5重量部、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(U、C,
C,社製VAGH)17重量部、アクリロニトリル−ブ
タジェン共重合体(日本ゼオン社製N1432J)3.
5重量部、ポリイソシアネート(日本ポリウレタン製コ
ロネートL)1.5重量部、メチルイソブチルケトン5
0重量部、トルエンSO重量部、カーボンブラック4重
量部である。この磁性層の乾燥後の厚みは3μmであっ
た。
このテープを用いて実施例1と同様にした。結果を表に
示す。
実施例3 参考例2(2)で得られたフィルムの片面に、コロナ処
理を施し、その面に真空蒸着法にて厚さ0.1μmのC
o−Cr膜(Cr20wt%)を形成させた。この時の
基板温度は250℃であった。結果を表に示す。
実施例4 参考例2(3)のフィルムの平滑面側にコロナ処理を施
し、その面に磁性塗料を塗布した。
この磁性塗料の組成は、バリウムフェライト磁性粉10
0重量部、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(U、C,
C,社製VAGH)15重量部、ポリウレタン20重量
部、レシチン4重量部、ステアリン酸3重量部、メチル
イソブチルケトン100重量部、メチルエチルケトン1
00重量部、シクロヘキサノンlOO重量部、イソシア
ネート3重量部とした。乾燥後の磁性層の厚みは3μm
であった。この磁気テープを実施例1と同様に調べた。
結果を表に示す。
実施例5 参考例2(4)で得られたフィルムの平滑面側に磁性層
を設けたことの他は、実施例1と同様にした。結果を表
に示す。
比較例1 参考例2(5)で得られたフィルムを用いて実施例1と
同様にした。結果を表に示す。
比較例2 参考例2(6)で得られたフィルムを用いて実施例1と
同様にした。結果を表に示す。
比較例3 参考例2(7)で得られたフィルムを用いて実施例1と
同様にした。結果を表に示す。
比較例4゜ 参考例2(8)で得られたフィルムを用いて実施例1と
同様にした。結果を表に示す。
比較例5 参考例2(9)で得られたフィルムを用いて実施例1と
同様にした。結果を表に示す。
比較例6 ティジンのPETフィルム(テトロンフィルム6μm)
を用いたこと以外は、実施例1と同様にした。結果を表
に示す。
(以下余白) 〔発明の効果〕 畝上の如く、本発明の磁気テープは、耐熱性。
耐水性にすぐれるとともに、高温下での寸法安定性にも
すぐれている。特に90℃もの高温での使用にあたって
も、テープの伸びがなく良好な再生状態を得ることがで
きる。
したがって、本発明の磁気テープは、カーステレオ等の
車搭載用のオーディオ機器やビデオ機器などに使用する
耐熱性磁気テープとして有効な利用が期待される。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)主としてシンジオタクチック構造を有するスチレ
    ン系重合体又はその組成物の延伸フィルムあるいは該延
    伸フィルムを含む積層フィルムであって、室温での縦方
    向(MD)及び横方向(TD)の弾性率がそれぞれ30
    ,000kg/cm^2以上、その比(MD/TD)が
    0.8以上、90℃での縦方向(MD)の弾性率が10
    ,000kg/cm^2以上、0〜90℃の線膨張係数
    が5×10^−^5/℃以下、表面粗さRaが0.00
    1〜0.03である基材フィルムの少なくとも片面に磁
    性層を設けて成る耐熱性磁気テープ。
  2. (2)延伸フィルムが無機微粒子を含有する主としてシ
    ンジオタクチック構造のスチレン系重合体組成物からな
    る請求項1記載の耐熱性磁気テープ。
  3. (3)基材フィルムが、無機微粒子を含有する主として
    シンジオタクチック構造のスチレン系重合体組成物から
    なる層と無機微粒子を含有しない主としてシンジオタク
    チック構造のスチレン系重合体又はその組成物からなる
    層を有する積層体である請求項1又は2に記載の耐熱性
    磁気テープ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0657015A (ja) * 1992-08-10 1994-03-01 Toyobo Co Ltd シンジオタクチックポリスチレン系延伸フィルム
US6767610B2 (en) * 2000-12-15 2004-07-27 Fuji Photo Film Co., Inc. Magnetic tape having specific surface recording density and comprising a support having specific surface roughness
JP2011070714A (ja) * 2009-09-24 2011-04-07 Teijin Dupont Films Japan Ltd 磁気記録媒体用支持体および磁気記録媒体

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