JPH0374428A - 芳香族ポリエステルおよびその製造方法 - Google Patents

芳香族ポリエステルおよびその製造方法

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JPH0374428A
JPH0374428A JP20977789A JP20977789A JPH0374428A JP H0374428 A JPH0374428 A JP H0374428A JP 20977789 A JP20977789 A JP 20977789A JP 20977789 A JP20977789 A JP 20977789A JP H0374428 A JPH0374428 A JP H0374428A
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JP20977789A
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Osamu Kidai
修 木代
Hideko Sakai
日出子 酒井
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Mitsubishi Kasei Corp
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Mitsubishi Kasei Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野] 本発明は新規な芳香族ポリエステル及びその製造方法に
関するものである。 詳しくは、溶融時に液晶性(光学的異方性)を示すので
成形性(流動性)に優れており、高弾性率かつ高強度で
あり、高い耐熱性を有し、特にハンダ耐性に優れており
、精密部品、コネクター、ICソケット、封止材等の電
気・電子材料、自動車用部品等の成形品やフィルム・繊
維等として利用されうる芳香族ポリエステル及び該ポリ
エステルを生産性良好に製造する方法に関するものであ
る。 (従来の技術) 近年、精密機器部品、電気・電子部品、自動車部品など
の成形品やフィルム、繊維などの分野においては、素材
として、剛性、耐熱性、耐薬品性などに優れたエンジニ
アリングプラスチックスに対する要望が高まっている。 このような要望に答えるポリエステルとして、近年液晶
性ポリエステル、例えばポリエチレンテレフタレートと
アセトキシ安息香酸とから得られる溶融異方性を示す共
重合ポリエステル(「ジャーナル・オブ・ポリマー・サ
イエンス・ポリマー・ケミストリー・エデイジョン1第
14巻、第2043ページ(1976年)、特公昭56
−18016号公報J号公報性目されるようになってき
た。このポリエチレンテレフタレートとアセトキシ安息
香酸とから得られる液晶性共重合ポリエステルは、補強
材をブレンドしなくても優れた機械的性質を有し、例え
ばポリエチレンテレフタレートの5倍以上の剛性、4倍
以上の強度、25倍以上の衝撃強さを発揮することが報
告されている。 しかしながら、この液晶性共重合ポリエステルは、耐熱
性については必ずしも満足しうるものではなく、特にハ
ンダ耐性が全くないため、電子部品等に使用できず、用
途の制限を免れないなどの欠点を有している。 一方、 で示される構成単位を含有する芳香族ポリエステルとし
ては、従来より多数の例が知られている。 例えばブリティッシュ・ポリマー・ジャーナル 154
180)、マクロモレキュールズ16 (7) 102
7ぐ83)、IUPACMacromol、Symp、
28th800ぐ82)、 USP4,067゜852
、USP4.664,972、特開昭62−15631
3、特開昭62−206017、特開昭62−3962
3、特開昭62−48722等である。 これらはいずれもハンダ耐熱が不足していたり、ハンダ
耐熱を有するポリエステルの場合は、従来法のポリエス
テルの製造装置(例えば、たて型反応機で3209Cで
反応させるバルク法)では製造できないような場合があ
った。 例えばブリティッシュ・ポリマー・ジャーナル154(
’so)及びUSP4.067、852によれば、まし
て のポリエステルは更に融点が高い(500°C以上)の
で、従来の製造装置では製造は無理である。 また、マクロモレキュールズ16 (7) 1027 
(’83)の記述では、 から戒るポリエステルは融点が330°C以上と高く、
320’C以下で従来使用されているポリエステルの製
造装置では製造できない。USP4.067、852の
実施例では溶媒を使用の上、335°Cという高温で使
用している。 から成るポリエステルについて詳述されているが、これ
ら4戒分の場合、いかなる組成でも融点は320°C以
上と高く、この場合も320°C以下の重合装置では製
造できない。 が、しかし、この場合融点は大幅に低下する一方ボリマ
ーが非晶性となり、260’Cのハンダ耐性を有しなく
なってしまう。 −O燭8)〇− と いては多数の記載があるが、この場合も従来の通常のポ
リエステルの製造装置で製造できないことは明らかであ
る。 (発明が解決しようとする課題) 本発明は、このような事情のもとで、高弾性率、高強度
を有し、かつ耐熱性、特にハンダ耐性に優れる上、流動
性に優れていて、成形性も良好であり、エンジニアリン
グプラスチックスとして好適な芳香族ポリエステル、及
びこのものを、従来の一般的なポリエステル製造装置を
用いて、効率よく製造しうる方法を提供することを目的
としてなされたものである。 (課題を解決するための手段) 従来の製造装置(例えば320’C以下の温度でのバル
ク法、たて型重合槽)で製造でき、かつハンダ耐熱(2
40°C〜260°C,10sec以上とする)に耐え
、かつ高弾性率、高強度、高流動性の芳香族ポリエステ
ルについて鋭意検討した結果、非常に驚くべきことに、
以下に詳述する成分をもつ芳香族ポリエステルは上記目
的を遠戚することを見出し、本発明に到達した。 以下、本発明の芳香族ポリエステルについて詳述する。 本発明における芳香族ポリエステルは、(a)2〜40
モル%の式(1)で示される2、6−ナフタレンジカル
ボン酸単位 (b)0〜40モル%の式(2)で示されるテレフタル
酸単位 (c) 3〜40モル%の式(3)で示される4、4’−ビフェ
ノール単位 −O−@@−0− (3) (d) 2〜40モル%の式(4)で示される3、3″、5.5
’−テトラメチル、4,4−ビフェノール単位 (e) 20〜80モル%の式(5)で示されるp、オ
キシ安息香酸単位 す から成る芳香族ポリエステルであり、320°C110
0seelでの溶融粘度が10ポイズ以上の芳香族ポリ
エステルである。 (ここで(1)、(2)、 (3)、 (4)、 (5
)で示される上記単位のモル数を各々[11,[21,
[31,[4]、 [5]で表わすと、モル%は[1]
+[2]+[31+[4]+[5](=[A]とする)
に対する値である。) 本発明における芳香ポリエステルの製造方法は、出発原
料として (0 2〜40モル%の式(6)で示される2、6−ナフタレ
ンジカルボン酸 020〜80モル%の式(10)で示されるp−ヒドロ
キシ安息香酸 (g) (i) 0〜40モル%の式(7)で示されるテレフタル酸ル HO−o−o−OH (8) 2〜40モル%の式(9)で示される3、3’、5.5
−テトラメチル+ 4.4’−ビフェノール υ (ここで(6)、 (7)、 (8)、 (9)、 (
10)で示される上記化合物のモル数を各々[6]、 
[7]、 [8]、 [9]、 [101で表わすと・
モル%は[6]+[7]+[8]+[91+[10]に
対する値である。)を使用し、系中で酸無水物を添加し
て100〜400°Cの温度において該酸無水物とこれ
から形成される酸とを留去しつつ反応させることを特徴
とする芳香族ポリエステルの製造方法である。 本発明の芳香族ポリエステル及びその製造方法について
さらに詳細に説明する。 本発明の芳香族ポリエステルにおいては、その構成単位
として、前記式(1)で示される2、6−ナフタレンジ
カルボン酸単位、式(3)で示される4、4−ビフェノ
ール単位、式(4)で示される3、3’、 5.5−テ
トラメチル・4,4’−フェノール単位及び式(5)で
示されるオキシ安息香酸単位を含有することが必須の要
件である。 式(1)で示される2、6−ナフタレンジカルボン酸単
位の含有比率は、前記した[AIに対して2〜40モル
%であり、好ましくは3モル%以上、35モル%以下、
さらに好ましくは3モル%以上、30モル%以下、特に
好ましくは3モル%以上15モル%以下である。これは
2モル%以上存在するだけで液晶性を高めるだけでなく
、通常のポリエステル製造装置(3208C以下)で製
造できるという驚くべき特徴を有する。通常のポリエス
テルの製造装置とは、例えば繊維便覧(原料i)p、s
oaの図7.11に記載されているようなものが挙げら
れる。また、製造できるということは、重合槽の中で固
化してしまうことなく流動可能であり、そのため重合槽
から抜き出すことができることを意味する。また、液晶
性を高めることにより、弾性率の向上や、成形性の良化
がもたらされる。該2,6一ナフタレンジカルボン酸単
位の含有比率が2モル%未満、および40モル%をこえ
る領域では、重合中に固化し、抜き出すことができなく
なり、好ましくない。 式(2)で示されるテレフタル酸単位の含有比率は、[
AIに対して0〜40モル%であり、好ましくは2モル
%以上、35モル%以下、さらに好ましくは5モル%以
上、30モル%以下、特に好ましくは7モル%以上、2
5モル%以下である。(2)の成分を含有しなくても液
晶性は発現し、通常の装置で製造可能であるが、更に2
モル%以上存在するだけで液晶性をより高めるだけでな
く通常のポリエステル製造装置(320°C以下)で製
造しやすくなるという驚くべき特徴を有する。ここで、
通常の装置で製造できるということは、前述のとおりで
ある。40モル%をこえる領域では、重合中に固化し、
抜き出すことができなくなり好ましくない。 (2)と(1)の比率([2]/[11)は、0.≦、
[2]/[11,≦、10が好ましい。(2)の化合物
を含有する場合は0.3≦[2]/[11く7が好まし
い。弾性率を高くするという意味では[2]と
【1】は
同量程度又は[21の方を[1]より多回にするのが好
ましい。[21/[11が10を超えると流動開始点が
高くなり、ポリマーを反応槽から抜き出すのが困難とな
るので好ましくない。 式(3)で示される4、4−ビフェノール単位の含有比
率は、[AIに対して3〜40モル%であり、好ましく
は4モル%以上、30モル%以下、さらに好ましくは5
モル%以上、25モル%以下、特に好ましくは10モル
%以上、25モル%以下である。 3モル%以上存在するだけで液晶性を高めるだけでなく
、通常のポリエステル製造装置(320°C以下)で製
造できるという驚くべき特徴を有する。3モル%未満、
および40モル%をこえる領域では重合中に固化し、ポ
リマーを抜き出すことが困難となり、好ましくない。 式(4)で示される3、3°、5,5−テトラメチル−
4,4’−ビフェノール単位の含有比率は、[AIに対
して2〜40モル%、好ましくは2〜20モル%、特に
好ましくは2〜10モル%である。2モル%以上存在す
るだけで液晶性を高めるだけでなく、通常のポリエステ
ル製造装置(320°C以下)で製造できるという驚く
べき特徴を有する。2モル%未満、および40モル%を
こえる領域では重合中に固化し、ポリマーを抜き出すこ
とが困難となり、好ましくない。 [31と【4]の比率はいくらでもよいが耐熱性を保持
する点及び抜出性の点から 好ましくは 以上述べた(1)〜(4)の構成単位については、これ
らの量は となるようにするのが好ましい。この範囲外では重合度
が不充分となる。 より好ましくは であり、特に が好ましい。 式(5)で示されるP、オキシ安息香酸単位の含有比率
は、[A]に対して20〜80モル%であり、好ましく
は25モル%以上、75モル%以下、さらに好ましくは
30モル%以上、70モル%以下、特に好ましくは40
モル%以上、70モル%以下である。 20モル%以上、80モル%以下存在することにより、
液晶性を高めるだけでなく、通常のポリエステル製造装
置く320°C以下)で製造できるという驚くべき特徴
を有する。 20モル%未満および80モル%を超える領域では、重
合中に固化し、ポリマーを反応槽から抜き出すことが困
難となるので好ましくない。 式(1)、 (2)及び(5)で示される構成単位の含
有量については、好ましくは 0.1≦([1]+[2]) / [5]≦9さらに好
ましくは 0.2≦([1]+[2] ) / [5]こ4特に好
ましくは に([1]+[2] ) / [5]こ4である。 ([1]+ [2] ) / [5]の比率が0.1未
満又は9を超える場合は流動開始点は高くなり、ポリマ
ーを反応槽から抜き出すのが困難となるので好ましくな
い。 尚、本発明では、ここに挙げた成分以外の成分を若干(
約3モル%以下)含有することは、−向に差し支えない
。 本発明の芳香族ポリエステルは、上述の構成単位を含有
することにより、驚くべきことに、生成ポリマーは溶融
相において光学的に異方性(液晶性)を示し、そのため
成形性にすぐれ、かつ高弾性率高強度を有し、さらに耐
熱性の良好な芳香族ポリエステルが得られ、かつ従来の
ポリエステル製造装置(例えば、たて型のポリエチレン
テレフタレート製造装置)を利用しても槽の底からポリ
マーを抜き出すことができるという大きなメリットがあ
ることを見出した。(以下、抜出し性と表現する)それ
は上述の構成成分を組み合わせることにより、流動開始
温度が低くなくためと考えられる。 本発明の芳香族ポリエステルにおいて、式(1)、式(
3)、式(4)及び式(5)の成分を含有することによ
り、耐熱性を向上させて、ハンダ耐性をもたらせ、かつ
流動開始温度をあまり高めず、一般に3206C以下の
温度において流動しうる状態を作り出すこと、及び溶融
粘度をむしろ低下させて、成形性(流動性)を向上させ
る効果をもたらすことは、予想外のことであった。 本発明の芳香族ポリエステルが耐熱性にすぐれているこ
とは、次のことからも明らかである。例えばバイプロン
(110Hz)で測定した40°C,150°Cにおけ
る複素弾性率IEElをそれぞれl E本+ 44、I
EEl。とすると、 18本1.、/IE11.  ≧ 1/3でかつ IE
El l、 > 4.0X10I@dyne/cm”8
本1.≧8.0X101Odyne/cm”という特徴
を有する。組成比を選べば IEll、、/  IEEl、≧ 1/21 E” l
 □、、> 6.0X10”dyne/cm”E” l
 、 > 12.0X10”dyne/cm”である。 又、240°Cにおける複素弾性率を/ E” / 2
4Gとすると、 El 1.、≧2.OX 10”dyne/cm”とい
う非常に高い耐熱性を示すという特徴をも有する。この
ため2408Cでのハンダ耐性をも有する。 更に組成比を選べば、260°Cにおける複素弾性率を
IEEl、とすると El 1.、 > 2.0X101・dyne/am”
という非常に高い耐熱性を示すこともある。このため2
60°Cでのハンダ耐熱をも有する。 このように、本発明の芳香族ポリエステルは、240°
01更に組成比を選べば260°Cで上記のような高い
弾性率を示し、かつ320°Cでは通常のポリエステル
製造装置で溶融法で製造できるという大きな特徴をもっ
ている。 またレオロジー的には溶融粘度が低く、成形性が良好で
ある。 本発明の芳香族ポリエステルは、温度320℃、剪断速
度100sec’の条件で測定した溶融粘度が10ポイ
ズ以上であることが必要であり、10ポイズ未満では十
分な強度が得られない。前記測定条件での好ましい溶融
粘度は100ボイズ以上であり、特に100〜1000
0ボイズの範囲にあるものが成形性の点で好適である。 本発明の芳香族ポリエステルを製造するには、上述の各
構成成分式(1)〜式(5)に対応する原料式(6)〜
式(10)を所定比率で用いて、周知の重合方法、例え
ば溶融重合法、溶液重合法、界面重合法などにより縮重
合させることによって製造することができる。特に溶融
重合法は、重合反応後の後処理が不要であるため、工業
的生産には有利であり、一方溶液重合法及び界面重合法
は、比較的低温で重合反応を行うことができるという利
点がある。 該溶融重合法の場合は、前記原料成分の一部をアシル化
物又はニスチルとして使用し、200〜400°C程度
の温度で重合する方法、あるいは前記原料成分にアシル
化剤を加えて重合する方法などが、通常用いられる。ま
た、溶液重合法や界面重合法では、原料単量体のカルボ
キシル基は、一般に酸ハライド、特に酸クロリドにして
用いられ、さらに界面重合法では、原料のヒドロキシル
基は塩の形にして用いられる。 特に、本発明の方法によると、該芳香族ポリエステルア
ミドを、製造コストや作業性などの点で極めて有利に効
率よく製造することができる。 本発明における生成ポリエステルの組成は仕込原料組成
と同等なので、所望のポリエステルの組成となるように
仕込原料組成を決めればよい。 触媒としてはBuSnOOH,Bu、SnO,Ti(O
iPr)、。 Zn(OAc%、 5n(OAc)、、 sb、o、、
 Co(OAc)、、 KOAc等が用いられるが、使
用しなくてもよい。 また、酸無水物としては、例えば無水酢酸、無水プロピ
オン酸、無水安息香酸などが挙げられるが、これらの中
で特に無水酢酸が好適である。これらの酸無水物は1種
用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよく
、また、その使用割合については、酸無水物のモル数と
、ヒドロキシ基及びそれらの反応性誘導基の総モル数の
比率が0.8以上で2.0以下、好ましくは1.0以上
で1゜5以下であることが望ましい。すなわち、酸無水
物のモル数を[Anhlで、式(3)、式(4)、式(
5)成分のモル数をそれぞれ[3]、 [4]、 [5
]で表わすと、該ポリエステルにおいては 好ましくは の関係式を満たすことが望ましい。 また、反応温度については、100〜400°Cの範囲
であれば、特に制限はないが、酸無水物を添加してアシ
ル化を主に行う場合は、100〜200°C程度の温度
が好ましく、その後縮合を主に行う場合は昇温し、25
0〜400°Cの範囲の温度で実施するのが有利である
。 本発明においては、該酸無水物及びこれから形成される
酸を系外に留去させながら反応を行うが、この留去を効
率よ〈実施するために、窒素やアルゴンなどの不活性ガ
スをフローしたり、減圧を適用したりすることもできる
。また、さらに重合度を高めたい場合には、固相重合法
を適用することも可能である。 このようにして得られた本発明の芳香族ポリエステルは
、溶融相において光学的に異方性(液晶性)を示すので
、流動性が極めてよく、そのため成形性が良好で、押出
成形、射出成形、圧縮成形などの一般的な溶融成形を行
うことが可能であり、成形品、フィルム、繊維などに容
易に加工することができる。特に高流動性を有すること
から、精密成形品などに適している。 さらに、本発明の芳香族ポリエステルに対し、その成形
時に、例えばガラス繊維、炭素繊維などの繊維類、タル
ク、マイカ、炭酸カルシウムなどのフィラー類、あるい
は核剤、顔料、酸化防止剤、滑剤、その他安定剤、難燃
剤などの各種充てん剤や゛添加剤、さらには他の熱可塑
性樹脂などを添加して、得られる成形品に所望の特性を
付与することもできる。 また、他のポリマーとのブレンドやアロイ化によって、
他のポリマーの長所と本発明の芳香族ポリエステルの長
所とを合わせもつ組成物とすることも可能である。 (発明の効果) 本発明の芳香族ポリエステルは、優れた耐熱性を有しく
即ちハンダ耐性を有する)、かつ溶融相で液晶性を示す
ので流動性にすぐれ、そのため成形性にすぐれるという
特徴を有する。又、力学的特性としては、弾性率が高く
、強度にも非常にすぐれている。また本発明の芳香族ポ
リエステルは、350°C以下の温度、特に3206C
以下で成形できるという特徴を有する。 以上の性状に基づいて、本発明の芳香族ポリエステルは
射出成形体、フィルム、繊維等の用途に利用される。 また、本発明の芳香族ポリエステルは、一般に3206
C以下の温度で溶融状態を示すことから、溶融重合法に
より製造した場合、反応後、加圧することにより、ある
いは自重により、生成ポリマーを反応容器から容易に取
り出すことができる操作上の利点も有する。 (実施例] 次に本発明を実施例について更に詳細に説明するが、本
発明はその要旨を超えない限り以下の実施例に限定され
るものではない。 なお、実施例中の溶融粘度の測定には、フローテスター
(島津製作所製)を用い、温度3200C1剪断速度に
)100seclで測定した。 IRについては、赤外分光光度計はNlcolet社製
の20DXBFT −IRを使用し、ポリマーをヘキサ
フルオロイソプロパノールに溶解させるか、又はKBr
ディスクにてテストサンプルとして測定した。 成形は日本製鋼社製0.1oz射出戒形成形用いて行い
、成形片を作成した。 パイブロンは東洋ボールドウィン社製のレオパイブロン
を用い、上の成形片を110Hz下で使用した。 光学異方性(液晶性)はホットステージ付き偏光顕微鏡
を用いて賎察した。 流動開始温度はパイブロンデータから判定した。 ハンダ耐性の評価はJIS C5034表1のB条件に
準じて240°C又は260℃のハンダ浴に10秒間浸
漬することにより行なった。 実施例1 撹拌翼、減圧口、N2導入口を備えた反応器に2.6−
ナフタレンジカルボン酸   12.37g(0,05
7モル)テレフタル酸           19.0
4g(0,115モル)4.4’−ビフェノール   
      28.79g(0,155モル)3.3’
、5.5’−テトラメチルビフェノール 4.16g(
0,017モル)p−ヒドロキシ安息香酸      
55.39g(0,401モル)を仕込み、減圧下窒素
置換した後、N2シールをし、無水酢酸95.03g 
(0,931モル)を投入した。撹拌下、重合管を14
5°Cの油浴に浸漬して、1時間反応させた後、1.5
時間かけて3206Cまで昇温した。 次いで52分かけて圧力を常圧から30mmHgまで減
圧して反応させて重合反応を終了した。 このポリマーは自重で流れ、反応器の底から抜き出すこ
とが可能であった。こうして得られたポリマーの溶融粘
度(320°C,100seeQは、250ポイズであ
った。 このポリマーを0.1oz射出戒形成形3206Cにて
成形し、その成形片のパイブロンを測定した。 その結果 8本1  、=13.40Pa l E*l rha=5.30Pa E” l、、、=  3.0GPa であった。また、成形片で引張試験を行ったところ、 引張弾性率  83,800kg/em”引張強度  
 1,340kg/cm鵞破断伸度     2.6% であった。 また、同じ成形片を用い、ハンダ耐熱(2600C,1
0秒間)を測定したところ、何らの外観変化も認められ
なかった。 このポリマーのIRチャートを第1図に示す。尚、この
ポリマーの組成比は、式(1)、式(2)、式(3)、
式(4)、式(5)のモル数をそれぞれ[11,[2]
、[3]、 [4]。 [5]とすると、 [11/[2]/[3]/[4]/[5]= 7.7/
15.3/20.7/2.3754であった。 実施例2 撹拌翼、減圧口、N2導入口を備えた反応器に、2.6
−ナフタレンジカルボン酸   12.31g(0,0
57モルテレフタル酸           18゜9
2g(0,113モル4.4′−ビフェノール    
     25.45g(0,137モル3.3’、5
.5’−テトラメチルビフェノール 8.28g(0,
034モルp−ヒドロキシ安息香酸      55.
05g(0,399モルを仕込み、減圧下、窒素置換し
た後、N2シールをし、無水酢酸94.46g (0,
925モル)を投入した。撹拌下、重合管を145°C
の油浴に浸漬して1時間反応させた後、1゜5時間かけ
て320°Cまで昇温した。 次いで45分かけて圧力を常圧から35mmHgまで減
圧して反応させて重合反応を終了した。 このポリマーは自重で流れ、反応器の底から抜き出すこ
とが可能であった。こうして得られたポリマーの溶融粘
度(320°C,100secりは、100ボイズであ
った。このポリマーを0.1oz射出成形機で320°
Cにて成形し、引張試験を行ったところ、 引張弾性率  88,500kg/cm”引張強度  
 1,360kg/cm”破断伸度     2.1% であった。 また、同じ試験片を用い、ハンダ耐熱(240°C21
0秒間〉を測定したところ、何らの外観変化も認められ
なかった。 このポリマーのIRチャートを第2図に示す。このポリ
マーの組成比は [11/[2]/[3]/[41/[5]=7.7/1
5.3/18.5/4.5754であった。 実施例3 撹拌翼、減圧口、N2導入口を備えた反応器に、2.6
−ナフタレンジカルボン酸   11.15g(0,0
52モルテレフタル酸           25.7
0g(0,155モル4.4−ビフェノール     
    31.68g(0,1704−tk3.3′、
5,5’−テトラメチルビフェノール 8.75g(0
,036モルp、ヒドロキシ安息香酸      42
゜73g(0,309モルを仕込み、減圧下、窒素置換
した後、N2シールをし、無水酢酸81.06g (0
,794モル)を投入した。撹拌下、重合管を145°
Cの油浴に浸漬して、1時間反応させた後、1.5時間
かけて320°Cまで昇温した。 次いで1時間かけて圧力を常圧から0.3mmHgまで
減圧し、反応させて重合反応を終了した。このポリマー
は自重で流れ、反応器の底から抜き出すことが可能であ
った。こうして得られたポリマーの溶融粘度(320°
C,100secI)は、1020ポイズであった。こ
のポリマーを0.1oz射出成形機で320°Cにて成
形し、引張試験を行ったところ、 引張弾性率  77.400kg/cm”引張強度  
 1,250kg/cm璽破断伸度     2.1% であった。 また、同じ試験片を用い、ハンダ耐熱(260°C21
0秒間)を測定したところ、何らの外観変化も認められ
なかった。 このポリマーの組成比は [11/[2]/[3]/[41/[5]= 7.1/
21.4/23.515.0/43゜0であった。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図はそれぞれ実施例1.2で得られたポリ
マーのIRスペクトルチャートである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(a)2〜40モル%の式(1)で示される2,
    6−ナフタレンジカルボン酸単位▲数式、化学式、表等
    があります▼(1) (b)0〜40モル%の式(2)で示されるテレフタル
    酸単位 ▲数式、化学式、表等があります▼(2) (c)3〜40モル%の式(3)で示される4,4′−
    ビフェノール単位 ▲数式、化学式、表等があります▼(3) (d)2〜40モル%の式(4)で示される3,3′,
    5,5′−テトラメチル−4,4′−ビフェノール単位 ▲数式、化学式、表等があります▼(4) (e)20〜80モル%の式(5)で示されるp−オキ
    シ安息香酸単位 ▲数式、化学式、表等があります▼(5) から成る芳香族ポリエステルであり、320℃、100
    sec^−^1での溶融粘度が10ポイズ以上の芳香族
    ポリエステル (ここで(1)、(2)、(3)、(4)、(5)で示
    される上記単位のモル数を各々【1】、【2】、【3】
    、【4】、【5】で表わすと、モル%は【1】+【2】
    +【3】+【4】+【5】に対する値である。)
  2. (2)出発原料として (f)2〜40モル%の式(6)で示される2,6−ナ
    フタレンジカルボン酸 ▲数式、化学式、表等があります▼(6) (g)0〜40モル%の式(7)で示されるテレフタル
    酸 ▲数式、化学式、表等があります▼(7) (h)3〜40モル%の式(8)で示される4,4−ビ
    フエノール ▲数式、化学式、表等があります▼(8) (i)2〜40モル%の式(9)で示される3,3′,
    5,5′−テトラメチル−4,4′−ビフエノール ▲数式、化学式、表等があります▼(9) (j)20〜80モル%の式(10)で示されるp−ヒ
    ドロキシ安息香酸 ▲数式、化学式、表等があります▼(10) (ここで(6)、(7)、(8)、(9)、(10)で
    示される上記化合物のモル数を各々【6】、【7】、【
    8】、【9】、【10】で表わすと、モル%は【6】+
    【7】+【8】+【9】+【10】に対する値である。 ) を使用し、系中で酸無水物を添加して 100〜400℃の温度において該酸無水物とこれから
    形成される酸とを留去しつつ反応させることを特徴とす
    る芳香族ポリエステルの製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11269357A (ja) * 1998-03-20 1999-10-05 Dainippon Ink & Chem Inc 耐熱透明フィルム状物
JP2006511643A (ja) * 2002-12-18 2006-04-06 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー 液晶ポリマー組成物

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JP4805581B2 (ja) * 2002-12-18 2011-11-02 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー 液晶ポリマー組成物

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