JPH0352921A - 高い耐熱性の完全に芳香族のサーモトロピックのポリエステル、その合成方法、ならびにその成形品、フイラメントおよびフイルムの製造への応用 - Google Patents

高い耐熱性の完全に芳香族のサーモトロピックのポリエステル、その合成方法、ならびにその成形品、フイラメントおよびフイルムの製造への応用

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JPH0352921A
JPH0352921A JP2179714A JP17971490A JPH0352921A JP H0352921 A JPH0352921 A JP H0352921A JP 2179714 A JP2179714 A JP 2179714A JP 17971490 A JP17971490 A JP 17971490A JP H0352921 A JPH0352921 A JP H0352921A
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Volker Eckhardt
フオルカー・エツクハルト
Dieter Freitag
デイーター・フライターク
Karsten-Josef Idel
カルステン―ヨゼフ・イーデル
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G63/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain of the macromolecule
    • C08G63/02Polyesters derived from hydroxycarboxylic acids or from polycarboxylic acids and polyhydroxy compounds
    • C08G63/60Polyesters derived from hydroxycarboxylic acids or from polycarboxylic acids and polyhydroxy compounds derived from the reaction of a mixture of hydroxy carboxylic acids, polycarboxylic acids and polyhydroxy compounds
    • C08G63/605Polyesters derived from hydroxycarboxylic acids or from polycarboxylic acids and polyhydroxy compounds derived from the reaction of a mixture of hydroxy carboxylic acids, polycarboxylic acids and polyhydroxy compounds the hydroxy and carboxylic groups being bound to aromatic rings

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、高分子量で、優れた剛直性、きわめて高い熱
変形温度、および優れた戊形性をもっ熱互変性ポリエス
テル、その製造方法ならびにその戊形品、フィラメント
、繊維および7イルムの生産への利用に関連する。
液晶溶融体を形或する物質は、“熱互変性”と呼ばれる
。熱互変性ポリエステルは公知である。
概説した文献としては、たとえば、ドイツ特許3325
787号およびヨーロッパ特許134959号がある。
溶融ポリマーの液晶状態の研究もこれらに記載されてい
る。
特殊な機械的性質をもったあらゆる種類の成形品、7イ
ルム、フィラメントおよび繊維が熱互変性ポリエステル
から熱可塑性を利用しt;成形によって製造される。し
かしながら、そのポリエステルが分解することなく溶融
することが必要条件である。
ポリ(4−ヒドロキシベンゾエート)およびポリ(1.
4−7エニレンテレフタレート)のような、最も単純な
全芳香族ポリエステルは、この必要条件を満足しない。
それらは分解を伴って600℃で溶融する。
ドイツ特許2025971号には、p−ヒドロキシ安息
香酸、イソ7タル酸およびテレフタル酸などの芳香族ジ
カルポン酸、およびヒドロキノン、レゾルシノールまた
は4.4′−ジヒドロキシジアエニルなどのジヒドロキ
シ芳香族化合物に基づく全芳香族ポリエステルが記載さ
れている。本発明者の研究において、実施例に記載した
組戊のうちのいくつか(実施例1、2、3、4、9およ
び11参照)は、200℃より高い熱変形温度をもつこ
とを見出した。しかし、これらの高耐熱性ポリエステル
の戊形温度は、400℃以上の温度であるため、常法に
よる加熱戊形はきわめて困箆であるか、あるいは完全に
不可能である。一方、実施例中に記載されたより低融点
のものは、200℃よりかなり低い熱変形温度をもつと
いう特徴がある. ある範囲の用途、たとえば市販の電気および電子部品の
分野では、プラグ・ソケット、コイル形戊部品などのプ
ラスチックを用いた部品は、その製造工程中にいわゆる
流動ハンダづけといわれる工程を経るので、250℃よ
り高い熱変形温度が要求される(ISO/R75、A法
)。この工程中に、300℃近い温度に短時間さらされ
る。同時に、完戊部品は、組立て工程中にかなりの曲げ
応力にさらされる場合(たとえば、スナップ嵌め結合)
もあるので、この分野に用いられるグラスチックにはか
なりの剛直性が要求される。
ドイツ特許3629211号によると、p−ヒドロキシ
安息香酸、テレフタル酸、イソフタル酸、ヒドロキノン
、4.4’−ジヒドロキシジ7エニル、およびもし適当
ならばその他の置換された綿状のジヒドロキシ化合物に
基づく熱互変性全芳香族ポリエステルが記載されている
。その実施例に記載されているポリエステルは、380
℃よリ低い温度で、場合によっては360℃より低い温
度で成形することができる。しかし、実施例に記載され
たもののうち、電気用に適合した熱変形温度をもつもの
は、本発明者の研究によると、剛直性が不満足であった
(実施例l)。逆に、適当な剛直性をもつものの熱変形
温度は、余りに低すぎる(実施例2)。
したがって、本発明の目的は、今まで知られていなかっ
たような、高い剛直性、優れた熟成形性およびきわめて
高い熱変Wj温度を兼ね備えた熱互変性芳香族ポリエス
テルを提供することにある。
アイゾツドIC法によって測定された衝撃強さは、50
KJ/m”以上、好ましくは80KJ/01以上、であ
ることを要する。
戒形温度は、380℃以下、好ましくは360℃以下、
であることを要する。
ISO/R75のA法によって測定された熟変形温度は
、260’0以上であることを要する。
驚くべきことに、p−ヒドロキシ安息香酸、ヒドロキノ
ン、4.4′−ジヒドロキシジ7エニル、テレ7タル酸
およびイン7タル酸から正確に定められた濃度比で合或
された、熱互変性ポリエステルは、前述の優れた性質を
理想的に兼ね備えていることが見出された。
こうして、本発明は、次式によってあらわされる構造の
くりかえし単位を含む、熱互変性全芳香族ポリエステル
に関する: O こ\で、このポリエステルは、基(I)、(n)および
(I[[)の合計を基準として、それぞれ縮合基(I)
を64〜68モル%、好ましくは66モル%の割合で、
縮合基(II)を15〜l9モル%、好ましくは17モ
ル%の割合で、モして縮合基(IV)を25〜29モル
%、好ましくは27モル%の割合で含み、モして縮合基
[(II)+(I[[)]/[(IV)+(V)]のモ
ル比は、0.95〜1.05:1.0、好ましくはl.
O:1.0、である。
本発明によるポリエステルは、対応する酸およびヒドロ
キシ化合物に由来する構造単位(1)〜(V)を、ラン
ダム、セグメントあるいはブロック状に含んでいる。
戊分(1)に関しては、その長いブロックは、融点と溶
融粘度を大いに増大させることを想起すべきである。
本発明によるポリエステルは、末端基として、−COO
H, −OH,−OCJs−アシルオキシまたは連鎖停
止剤に由来する基を含んでいる。好ましい連鎖停止剤は
、4−ヒドロキシジ7エニル、p−ノニルフェノール、
4− (1.l.3.3−テトラメチルーブチル)一フ
ェノールおよびβ−ナフトールのような単官能性の芳香
族ヒドロキシ化合物、ならびに安息香酸、ジフエニルカ
ルボン酸およびナ7タレンカルボン酸のような芳香族モ
ノカルボン酸である。これらの連鎖停止剤は、単官能性
のヒドロキジ化合物の場合はジヒドロキシ化合物を基準
として、またモノカルボン酸の場合はジカルポン酸を基
準として、0.1−15モル%、好ましくは0.2〜5
モル%、の割合で用いられる。
用いることのできる枝分れ剤は、3官能性またはそれ以
上の官能基をもつ、好ましくは3官能性または4官能性
で、また好ましくは芳香族の七ノマー、例エハフロログ
ルシノール、l,3.5−ベンゼントリカルボン酸、ま
たは3.5−ジヒドロキシ安息香酸であり、ポリーおよ
びヒドロキシカルボン酸の場合はジカルボン酸を基準と
して、またボリオールの場合はジフェノールを基準とし
て、0.1〜2モル%、好ましくは1.0モル%以下、
の割合で用いられる。
本発明によるポリエステルの溶融粘度は、それぞれの場
合、DSC (示差熱分析)によって、結晶から液晶相
への転移温度(通常は330〜345℃)以上で、長さ
/直径比20のノズルを用いせん断速度l03/秒で測
定されるが、一般に0.5〜2000Pa−31好まし
くは5−1000Pa−s1とりわけlO〜500Pa
−S1である。
本発明によるポリエステルは、いろいろな方法によって
、たとえば基1、n、In、IVおよびVから誘導され
たヒドロキシカルボン酸、ジカルポン酸、ジフェノール
およびそれらの反応性誘導体の縮合、エステル交換なら
びにその後の重縮合によって合戊することができる【た
とえば、R.W.レンツ(Renz)著、′液晶ポリマ
ーの最近の進歩(Recent Advances i
n Liquid CrystallinePoly+
aers) #(エルサビア、ニューヨーク、l985
)中の“液晶ポリマーの合戊法”参照]。
好ましい合成法の例は、化合物(1)、(■)8よヒ(
III )に低級アシルエステルとテレフタル酸(IV
)およびイン7タル酸(V)との反応であり、ここにア
シルエステルはその場で合成することもでき、また化合
物(1)、(IV)および(V)のアリールエステルと
ヒドロキノン(n)および4,4′−ジヒドロキシジフ
エニル(III)との反応であり、ここにアリールエス
テルは同様にその場で合成することもできる。
とくに好ましい合或法によると、化合物(I)、(n)
および(III)のその場で合或することもできる酢酸
エステルをテレ7タル酸(IV)およびイソ7タル酸(
v)と反応させる。
その反応は、溶融状態または不活性高沸点溶媒中で実施
される(たとえばドイツ特許公開2,025,971号
参照)。
化合物(1)〜(V)の基は、出発物質中の割合でポリ
エステル中にとりこまれる。
縮合またはエステル交換反応および重縮合反応の双方を
接触的に促進するのが有利である。そのような触媒は公
知であり、たとえばマグネシウム、カルシウムなどのア
ルカリ土類金属の水酸化物、ハロゲン化物、アルコラー
ト、7エノラート、アるいは有機酸(好ましくはカルボ
ン酸)または無機酸の塩、錯塩または複塩;バナジウム
、チタン、マンガン、コバルト、ニッケル、亜鉛、ラン
タン、セリウムまたはジルコニウムなどの亜族、の元素
または、ゲルマニウム、錫、鉛およびアンチモンなどの
他の族の元素の水酸化物、ハロゲン化物、アルコラート
、7エノラートあるいは有機酸または無機酸の塩、錯塩
または複塩:あるいはアルカリ金属またはアルカリ土類
金属自身であり、とりわけ、ナトリウム、水酸化ナトリ
ウム、酢酸リチウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、
酢酸カルシウム、酢酸マグネシウム、酢酸コバルト、酢
酸亜鉛、安息香酸カルシウム、アセチルアセトナトマグ
ネシウム、アセチルアセトナト亜鉛、バナジルC I”
” C s−アルコキシド、チタンテトラブチラート、
チタンテトラプロビレートおよびアノレコキシチタンシ
リケートなどのチタンアルコキシド、ジルコニウムプチ
フート、ジルコニウムグロピレート、チタンテトラ7エ
ノラート、ナトリウム7エノラート、ゲルマニウムジオ
キシド、アンチモントリオキシド、ジアノレキノレーお
よびジアリーノレ錫オキシド、ジブチル錫ジアセテート
ならびにジブチルージメトキシ錫などである。
触媒の量は、用いられる七ノマーの全重量を基準として
、好ましくは0.0001〜1重量%、とりわけ0.0
01〜0.2重量%、である。
本発明によるポリエステルは、その反応を一般に低い温
度から始めて、反応の進行に合わせて連続的に温度を高
めながら、およそ150℃〜345℃の温度で合戊され
る。反応速度が低下するにつれて、その圧力を好ましく
は常圧から約0.1ミリバールまで連続的に減少させつ
\、減圧にする。
好ましくは顆粒状の、得られた生戊物は、もし必要なら
減圧下約200℃〜300℃、好ましくは240℃〜2
80℃の温度で、固相で後縮合される:l〜25時間後
分子量が増大し、得られるポリエステルの性質は著しく
改良される。
したがって本発明は、必要なら触媒、連鎖停止剤、およ
び枝分れ剤の存在下、l50℃〜345℃の温度で、必
要なら減圧下で、基I1■、■、■および■から誘導さ
れ、またその場で合戊することもできるヒドロキシカル
ボン酸、ジカノレポン酸およびジ7エノールまたはそれ
らの反応性誘導体を反応させることを特徴とする、新規
なポリエステルの製造方法にも関する。
本発明によるポリエステルは、充てんされた組成物の全
重量を基準として、70重量%まで、好ましくは1〜6
5重量%、とりわけ30〜50重量%、の補強材および
/または充てん剤を混合することができる。そのような
物質としてあげることのできる代表例は、ガラス繊維、
炭素繊維、雲母、石英、カオリン、珪酸カルシウム、お
よび石墨である。
カーポンブラック、二酸化チタン、硫化カドミウム、ウ
ルトラマリンブルーまたは7タロシアニン染料などの染
料または顔料を、特殊の用途には、lO重量%以下の割
合でさらに添加することもできる。
その溶融粘度が比較的低いので、本発明にょる熱互変性
ポリエステルは、溶融物から射出戊形品、フィラメント
、繊維、テープおよびフイルムに戊形されるのが有利で
あるが、この時せん断力の大きざに依存して分子配向が
もたらされる。その上、このポリエステルは、顕著な構
造粘性、すなわちせん断力が増大すると溶融粘度が著し
く低下する性質を示す。適合する戊形法は、射出戊形、
押し出し戊形、圧縮戊形および溶融紡糸である。
本発明によるポリエステルから、優れた剛直性と弾力性
、きわめて高い熱変形温度および優れた寸法安定性をも
つ或形品が製造される。ものポリエステルは、優れた耐
薬品性と耐炎性を有しているので、次の製品の製造にき
わめて適合している:一 ブラグ・ソケット、コイル形
戊器、プリント配線板、プラグの接触部品、集積回路埋
封材料、計器板用部品などの電気部品、 一 パイブ、容器ライニング、回転子、スライド・ベア
リング、シールなどの化学工業装置の部品、 一 飛行機の内装部品、 医療機器部品やエアコン部品およびバルブ。
従って、本発明は、新規なポリエステルの成形品、フィ
ラメント、繊維およびフイルムを製造するための利用に
も関する。
実施例 曲げ強度は、DIN53452 (150/Rl78)
に従って、曲げ試験片(8 0a+mX l OmmX
 4 mm)について測定した。曲げ弾性率Eは、DI
N53457に従って同じ試験片について測定した。熱
変形温度は、DIN53461 (ISO75)(荷重
: l 8 1 .5 N/mm’)に従って、長方形
の試験片(8 0mmX 1 0mmX 4m+n)に
ついて、HDT−Al1度の測定によって定めた。衝撃
強度anとノツチ衝撃強度akは、DIN53453(
150/R  179)に従って、80m+nXIQH
X4+amの試験片について試験した。
実施例1 かきまぜ器、窒素導入口および蒸留装置を備えたV4A
スチール[ユツフハイム(Juchheim) ]製で
加熱可能な2Qの容器に次の物質を入れる:p−ヒドロ
キシ安息香酸      235.919 (1.70
8モル)ヒドロキノン            48.
44g(0.440モル)4.4′−シヒトロキシシフ
ェニル81.92g(o.440モル)テレフタルW1
ll6.08g(0.699モル)イ7 7 9 /(
Ja            30.log(0.18
1%ル)無水酢酸             383.
439 (3.815モル)酢酸マグネシウム    
      0.264gヒドロキノンスルホン酸カリ
ウム   0.100g。
窒素雰囲気中でこれらの混合物を1 7 0 ’Oまで
加熱し、酢酸の留出が収まると直ちに反応容器の温度を
3時間かけて徐々に320’Oまで上昇させる。次に1
時間かけて圧力を徐々に20ミリバールまで下げるが、
この間に温度はさらに340’0まで上昇させた。次に
容器内を窒素ガスで置換し、15分間経過してから生戊
物を底部のバルプを通して押し出し、冷却後、すりつぶ
して細粉にする。
DSC (示差熱)分析によると、このポリエステルの
融点は、338℃である。350℃で103s−’のせ
ん断速度で測定した溶融粘度は、l6Pa−sであった
。液晶性は、偏光H微鏡による熔融物の観察によって確
認された。
試験片(80X10X4mm+)は、350℃における
射出戊形によって製造し、その工学的特性をしらべた。
本発明によるポリエステルの数々の優れた特性は、表1
にまとめられている結果より明らかである: 一 熱変形温度(HDT−A)は、272゜Cであ。
− 衝撃強さは、94KJ/m”である。
次の比較例1〜3は、従来のものと比較して、本発明に
よるポリエステルはかなりの進歩したものであることを
示す。
実施例lに述べた装置に次の物質を入れた:p−ヒドロ
キシ安息香酸 テレフタル酸 インフタル酸 ヒドロキノン 4.4′−ジヒドロキシジ7エニル 無水酢酸 206.809 (1.50モル) 132.489 (0.80モル) 33.129 (0.20モル) 65.859 (0.60モル) 74.24g(0.40モル) 391.789 (3.84モル) 酢酸マグネシウム 0.26h ヒドロキノンスルホン酸カリウム   0.100g窒
素雰囲気中でこれらの混合物を170℃まで加熱し、酢
酸の留出が収まると直ちに反応容器の温度を3時間かけ
て徐々に320°0まで上昇させる。次に圧力を下げる
が、この間に温度はさらに最高345℃まで上昇した。
150ミリバールの圧力下で反応混合物は固化し、もは
や撹拌は不可能であった。その生戊物は、底部のバルブ
から排出させることによってとり出せなかった。
融点は、反応容器のふたをとり除いて冷却した反応混合
物からとり出した試料についてDSCにより、348℃
であると測定された。生或物をとり出すことが困雌であ
ったために、射出成形試験を実施することができなかっ
た。したがって比較例2に記載した実験室的な合或法に
よる試料を特性測定に使用した。
比較例2(ドイツ特許公開3629211号の施例l 
[実験室的な方法]) かきまぜ器、窒素導入口および蒸留装置を備えたlQの
3つ口フラスコに次の物質を秤量して入れた: p−ヒドロキシ安息香酸      136.49g(
0.99モル)テレフタル酸            
87.449 (0.53モル)イソフタル酸    
       21.869 (0.13モル)ヒドロ
キノン            43.469 (0.
40モル)4.4′−ジヒドロキシジ7エニル  49
.009 (0.26モル)無水酢酸        
     258.579 (2.53モル)酢酸マグ
ネシウム          0.174gヒドロキノ
ンスルホン酸カリウム   0.0669窒素雰囲気中
、油浴によってこれらの混合物を170℃まで加熱した
。酢酸の留出が収まると直ちに、反応容器の温度を1時
間かけて230℃、その後さらに2時間かけて300℃
まで上昇させる。この温度で75分後、真空にする。真
空度を50分かけて0.5ミリバールまで上げ、この間
に温度は360℃に達する。その後油浴をとり除き、固
化した生或物をフラスコを壊してとり出した後、すりつ
ぶして細粉とした。
DSCによると、このポリエステルの融点は、347℃
であった。350℃でせん断速度10”s−’で測定し
た溶融粘度は、25Pa−sであった。液晶性は偏光J
8i微鏡による溶融物の観察によって確認された。
表1にまとめられている工学的特性は、360℃におけ
る射出成形によって製造された試験片(80XIOX4
問)について測定した。
熱変形温度(HDT−A)は、265℃である。
− 衝撃強さは、僅かに25KJ/m”である。
比較例3(ドイツ特許公開3629211号の実施例2
,) 実施例lに記載した装置に次の物質を秤量して入れた: p−ヒドロキシ安息香酸      203.379 
(1.470モル)テレ7タル酸          
  13.999 (0.686モル)イソフタル酸 
          48.8k (0.294モル)
ヒドロキノン            53.97g(
0.490モル)4.4′−ジヒドロキシジフエニル 
 91.2k (0.490モル)無水酢酸     
        385.299 (3.77モル)酢
酸マグネシウム          (L264gヒド
ロキノンスルホン酸カリウム   0.10h実施例1
に記載した温度と時間の経過後、薄いベージュ色のポリ
エステルが得られた。DSCによると、このポリエステ
ルの融点は316℃であった。350℃でせん断速度I
Q’s−”で測定した溶融粘度は、l4Pa−3であっ
た。液晶性は、偏光!I微鏡による溶融物の観察によっ
て確認された。
表1にまとめられている工学的特定は、340℃におけ
る射出戊形によって製造された試験片(80XIOX4
mm)にツイテ測定シタ。
一 熱変形温度CHDT−A)は低くl94である。
一 衝撃強さは、68KJ/m”である。
比較例4と5は、戊形性と熱変形温度に対するテレフタ
ル酸とイソフタル酸含有率の著しい影響を示している。
比較例4 実施例lに記載した装置に次の物質を秤量して入れた: p−ヒドロキシ安息香酸      235.91g(
1.708モル)ヒドロキノン           
  48.449 (0.440モル)4,4′−ジヒ
ドロキシジフエニル  81.929 (0.440モ
ル)テレ7タル酸           124.68
9 (0.750モル)イソ7タル酸        
   21.509 (0.129モル)無水酢酸  
           389.439 (3.815
モル)酢酸マグネシウム          0.26
49ヒドロキノンスルホン酸カリウム   0.100
9窒素雰囲気中でこれらの混合物を170℃まで加熱し
、酢酸の留出が収まると直ちに反応容器の温度を3時間
かけて徐々に320℃まで上昇させる。次に圧力を下げ
るが、この間に温度はさらに最高345℃まで上昇させ
た。300ミリバールの圧力下で反応混合物は固化し、
もはや撹拌は不可能であった。その生成物は、底部のバ
ルプから押し出してとり出すことはできなかった。
融点は、反応容器のふたをとり除いて冷却した反応混合
物からとり出した生成物の試料についてDSCにより、
362℃であると測定された。生成物をとり出すことが
困難であったために、射出或形試験を実施することがで
きなかった。
塩艶亘玉 実施例lに記載した装置に次の物質を秤量して入れた: p−ヒドロキシ安息香酸 ヒドロキノン 4,4′−ジヒドロキシジフェニル テレフタル酸 イソ7タル酸 無水酢酸 酢酸マグネシウム ヒドロキノンスノレホン酸カリウム 235.919 (1.708モル) 48.44g(0.440モル) 81.929 (0.440モル) 103−18g(0.621モル) 42.999 (0.259モル) 389.439 (3.815モル) 0.264g 0.1009 実施例lに記載した温度と時間の経過後、薄いベージュ
色のポリエステルが得られた。DSCによると、このポ
リエステルの融点は、332℃であった。350℃でせ
ん断速度10’s−’で測定した溶融粘度は、l6Pa
−sであった。液晶性は;偏光H雰鏡による溶融物の観
察によって確認された。
表1にまとめられている工学的特定は、340゜Cにお
ける射出戊形によって製造された試験片(80X10X
4m+m)について測定した。
実施例lに比較してより低い含有率のテレフタル酸のた
めに、かなり低い熱変形温度をもつ(HDT−A−22
9℃) 一 衝撃強さは72KJ/m”である。
比較例6は、ハイドロキノン含有率を増大させることに
よって、そのポリエステルの合成と加工性が容易になる
ことを示している。
比較例6 実施例lに記載した装置に次の物質を秤量して入れた: p−ヒドロキシ安息香酸      235.919 
(1.708モル)ヒドロキノン          
  68.37g(0.621モル)4.4′−ジヒド
ロキシジフエニル  48.229 (0.259モル
)テレフタル酸            116.08
9 (0.699モル)イソ7タル酸        
   30.2k (0.181モル)無水酢酸   
          389.439 (3.815モ
ル)酢酸マグネシウム           0.26
49ヒドロキノンスルホン酸カリウム   0.100
g窒素雰囲気中でこれらの混合物を170℃まで加熱し
、酢酸の留出が収まると直ちに反応容器の温度を3時間
かけて徐々に320℃まで上昇させる。次に圧力を下げ
るが、この間に温度はさらに最高345℃まで上昇させ
た。400ミリバールの圧力下で反応混合物は固化し、
もはや撹拌は不可能であった。その生戊物は、底部のバ
ルブから押し出してとり出すことはできなかった。
融点は、反応容器のふたをとり除いて冷却した反応混合
物からとり出した生戊物の試料についてDSCにより、
371℃であると測定された。生或物をとり出すことが
困難であったために、射出戊形試験を実施することがで
きなかった。
実施例2 かきまぜ器、窒素導入口および蒸留装置を備えたV4A
スチール製で加熱可能な400Qの容器に次の物質を入
れた: p−ヒドロキシ安息香酸      84.69kg(
613.15モル)ヒドロキノン          
  17.08kg(155.63モル)4,4′−ジ
ヒドロキシジフェニル 28.89kg(155.15
モル)テレ7タル酸           40.81
k9(245.65モル)イン7タル酸       
    10.74kg(64.65モル)無水酢酸 
            138.55kg(1357
.0モル)酢酸マグネシウム         949
ヒドロキノンスノレホン酸カリウム  369排気と窒
素ガス導入を3回くりかえした後、その容器を170℃
まで加熱した。窒素ガスを50ff/hの速度で通して
。170℃で2時間加熱した後、温度を200℃まで上
昇させ、この温度で30分間保った後、さらに250℃
まで上昇させた。
最後に反応混合物を330℃まで加熱し、そして90分
後さらに340℃まで上昇させた。容器内の圧力を減圧
にし、1時間かけて30ミリバールまで低下させた。次
に容器内に窒素ガスを導入し、30分間経過後、生或物
を底部のバルブから押し出してそして顆粒状にした。
こうして分離した薄いベージュ色のポリエステルの一部
を、250℃で(20時間)固相で後縮合させた。
DSCによって測定した生戊物の融点は、337℃であ
った。350℃で10”s−’で測定した溶融粘度は、
43Pa−sであった. アルブルグ(Arburg) 2 7 0射出戊形機を
用いて350℃で射出戊形によって試験片を製造し、そ
の工学的特性を測定した。次のような特性値が得られた
: 衝撃強さ〔アイゾット(Izod) ICI :  1
08 K J/m”衝撃強さ[アイゾット(Izod)
 IA] :  47 KJ/m”引張り弾性率E  
        : 20.5 GPa引張り強さ  
          :  213 MPA破断時の伸
び          =1.2%曲げ弾性率E 曲げ強さ 外繊維ひずみ HDT A HDT C :   13.I GPa :   174 MPa :3.6% :275℃ :240℃ 本発明によるポリエステルは、高い熱変形温度と戊形性
の容易さ、高い剛直性と強度、ならびに優れたノッチ衝
撃強さを兼ね備えている点で、すべての公知の熱互変性
ポリエステルよりも優れている。
塁一上 −(a!き) l) pHB − p−ヒドロキシ安息香酸 HY  −ヒドロキノン COD−4.4’−ジヒドロキシジフエニルTA  −
テレ7タル酸 IA  −イソフタル酸 DSC測定による融点 成形温度 150/R75 (A法)による熱変形温度アイゾット
(lzod) IC法による衝撃強さ2aのスチール製
オートクレープ中で製造400aのスチール製オートク
レープ中で製造実験室用オートクレープ中で製造 本発明の主なる特徴および態様は以下のとおりである。
l.次式 0 二〜で、このポリエステルは、基(I)、(n)および
(III)の合計を基準として、それぞれ縮合基(!)
を64〜68モル%の割合で、縮合基(n)を15〜1
9モル%の割合で、そして縮合基(IV)を25〜29
モル%の割合で含み、モして縮合基[(I[)+(I[
I)]/[(IV)+(V)]のモル比は、0.95〜
1.05:1.0である、 によってあらわされる構造のくり返えし単位を含む、熱
互変性全芳香族ポリエステル。
2.縮合基(1)を66モル%の割合で含む、態様lに
記載のポリエステル。
3.縮合基(II)を17モル%の割合で含む、態様l
に記載のポリエステル。
4.縮合基(III)を27モル%の割合で含む、態様
lに記載のポリエステル。
5.縮合基r([)+(III)]/[(IV)+(V
)]のモル比がl:1である、態様lに記載のボリエス
テノレ。
6.充てんされた組戊物の全重量を基準として、70重
量%までの補強材および/または充てん剤を含んでいる
、態様lに記載のポリエステル。
7.必要なら連鎖停止剤、枝分れ剤および触媒の存在下
で、150〜345℃の温度で、必要なら減圧下で、場
合によってはその場で合成することもできる、或分(I
)〜(V)を含む反応性の誘導体を反応させることを特
徴とする、態様1〜6に記載のポリエステルの製造方法
8.態様1〜6に記載のポリエステルを、戊形品、7イ
ラメント、繊維およびフィルムに利用すること。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、次式 ▲数式、化学式、表等があります▼( I )、 ▲数式、化学式、表等があります▼(II)、 ▲数式、化学式、表等があります▼(III)、 ▲数式、化学式、表等があります▼(IV)そして ▲数式、化学式、表等があります▼(V)、 こゝで、このポリエステルは、基( I )、(II)およ
    び(III)の合計を基準として、それぞれ縮合基( I )
    を64〜68モル%の割合で、縮合基(II)を15〜1
    9モル%の割合で、そして縮合基(IV)を25〜29モ
    ル%の割合で含み、そして縮合基[(II)+(III)]
    /[(IV)+(V)]のモル比は、0.95〜1.05
    :1.0である、 によつてあらわされる構造のくり返えし単位を含む、熱
    互変性全芳香族ポリエステル。 2、必要なら連鎖停止剤、枝分れ剤および触媒の存在下
    で、150〜345℃の温度で、必要なら減圧下で、場
    合によつてはその場で合成することもできる、成分(
    I )〜(V)を含む反応性の誘導体を反応させることを
    特徴とする、特許請求の範囲第1項に記載のポリエステ
    ルの製造方法。 3、特許請求の範囲第1項記載のポリエステルを、成形
    品、フィラメント、繊維およびフィルムに利用すること
JP2179714A 1989-07-14 1990-07-09 高い耐熱性の完全に芳香族のサーモトロピックのポリエステル、その合成方法、ならびにその成形品、フイラメントおよびフイルムの製造への応用 Pending JPH0352921A (ja)

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