JPH02265919A - 芳香族ポリエステルおよびその製造方法 - Google Patents

芳香族ポリエステルおよびその製造方法

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JPH02265919A
JPH02265919A JP8684989A JP8684989A JPH02265919A JP H02265919 A JPH02265919 A JP H02265919A JP 8684989 A JP8684989 A JP 8684989A JP 8684989 A JP8684989 A JP 8684989A JP H02265919 A JPH02265919 A JP H02265919A
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Osamu Kidai
修 木代
Hiroshi Kamata
浩史 鎌田
Masaru Honma
賢 本間
Rie Kohama
小浜 理恵
Hideko Sakai
日出子 酒井
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Mitsubishi Kasei Corp
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、新規な芳香族ポリエステルおよびその製造方
法に関するものである。さらに詳しくいえば、本発明は
、高弾性率、高強度を有し、かつ耐熱性、特にハンダ耐
性に優れる上、溶融時に液晶性(光学的異方性)を示し
、成形性(流動性)も極めて良好であるなどの特徴を有
することから、例えば精密機器部品、電気・電子部品(
例えば表面実装対応用)、自動車部品などの成形品や、
フィルム、繊維などの材料として好適な芳香族ポリエス
テル、およびこのものを従来の一般的なポリエステル製
造装置で効率よく製造し得る方法に関するものである。
[従来の技術] 近年、精密機器部品、電気・電子部品、自動車部品など
の成形品やフィルム、繊維などの分野においては、素材
として、剛性、耐熱性、耐薬品性などに優れたエンジニ
アリングプラスチックに対する要望が高まっている。こ
のようなエンジニアリングプラスチックとしては、例え
ば、ポリテトラフルオロエチレン、ポリヘキサメチレン
アジパミド(6,6−ナイロン)、ポリカブラミド(6
−ナイロン)、ポリアセタール、ポリフェニレンスルフ
ィド、ポリエチレンテレフタレートなどが知られている
しかしながら、これらのエンジニアリングプラスチック
の中で、ポリテトラフルオロエチレンは剛性、耐熱性、
耐薬品性に優れているが、溶融成形ができないため、用
途の制限を免がれないという欠点を有している。また、
ポリヘキサメチレンアジパミド、ポリカブラミド、ポリ
アセタール、ポリフェニレンスルフィド、ポリエチレン
テレフタレートなどは、いずれも溶融成形が可能である
ものの、該ポリヘキサメチレンアジパミドおよびポリカ
ブラミドは、ガラス転移点や熱変形温度などの耐熱性に
劣り、ポリアセタールは融点や熱変形温度などの耐熱性
および曲げ強度、衝撃強度、耐摩耗性などの機械的性質
に劣るという欠点をそれぞれ有し、特に耐ハンダ性が要
求される成形材料には適しておらず、さらにポリフェニ
レンスルフィドは比較的耐熱性は良好であるものの、極
めて脆いという欠点を有している。
一方、ポリエチレンテレフタレートは曲げ弾性率などの
機械的性質が十分ではないため、高強度が要求される用
途には、炭酸カルシウムやガラス繊維などの補強剤をブ
レンドしたものが用いられている。しか17なから、こ
の様な補強剤をブレンドしたものにおいては、比重が大
きくなるため、プラスチックの特徴である軽量の長所が
減じる上、成形する際に、成形機の摩耗が激しいなどの
問題がある。
このような問題が解決されたポリエステルとして、近年
液晶性ポリエステル、例えばポリエチレンテレフタレー
トとアセトキシ安息香酸とから得られる溶融異方性を示
す共重合ポリエスチル[「ジャーナル・オブ・ポリマー
・サイエンスφケミストリー・エディシジン」第14巻
、第2043ページ(1978年)、特公昭5B−18
016号公報〕号公報性目されるようになってきた。こ
のポリエチレンテレフタレートとアセトキシ安息香酸と
から得られる液晶性共重合ポリエステルは、補強剤をブ
レンドしなくても優れた機械的性質を有し、例えばポリ
エチレンテレフタレートの5倍以上の剛性、4倍以上の
強度、25倍以上の衝撃強さを発揮することが報告され
ている。
しかしながら、この液晶性共重合ポリエステルは、耐熱
性については必ずしも満足し得るものではなく、特にハ
ンダ耐性がまったくないため電子部品などに使用できず
、用途の制限を免ぬかれないなどの欠点を有している。
液晶性ポリマーの耐熱性を向上させる方法は非常に多く
検討がされている。
その最初のものとしてカーポランダム社のEconom
yの開発したEkkcelK−200がある。このもの
は、 O。
の単位からなる液晶性ポリマーであるが、耐熱性が高す
ぎ、流動性、成形性、あるいは力学特性が悪化したり、
また、従来の溶融法のポリエステル製造装置で製造でき
ないという問題があった。
そこで、以上の成分に若干の 残基を加えた系が考えられたりしている。
しかしながら、これでもまだ、耐熱性が高すぎ、流動性
が悪く、力学的特性が悪化したり、また、従来の溶融法
のポリエステル製造装置で製造できないという問題があ
った。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、このような事情の下で、高弾性率、高強度を
有し、かつ、耐熱性、特にハンダ耐性優れる上、流動性
に優れていて、成形性も良好であり、エンジニアリング
プラスチックとして好適な芳香族ポリエステルを提供す
ること、およびこのものを、従来の一般的なポリエステ
ル製造装置を用いて、効率よく製造し得る方法を提供す
ることを目的としてなされたものである。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは、前記目的を達成するために鋭意研究を重
ねた結果、驚くべきことに、以上の4成分にさらに、 エステルおよびその製造法を見出だし、本発明に到達し
た。
すなわち、本発明は、 (1) (a) 30〜70モル%の式(1) テ示す
レルfJi位、(b)2〜33モル%の式(2)で示さ
れる単位、(c)2〜33モル%の式(3)で示される
単位、とにより、ハンダ耐性を有する高耐熱性を持ち、
かつ、流動性も良好で、成形性に優れ、また、力学的特
性にも優れ、加えて従来の溶融法のポリエステル製造装
置で製造可能な液晶性のポリ(d)7〜33モル%の式
(4)で示される単位、(e)1〜17モル%の式<5
)で示される単位、からなり、320℃1000sec
″″1における溶融粘度がlOボイズ以上である芳香族
ポリエステル。
(ただし、上記(1) 、 (2) 、 (3) 、 
(4) 、 (5)で示される各単位のモル%は、各単
位のモル数をそれぞれ[1] 、 [2] 、 [3]
 、 [4] 、 [5]で表わすと(本明細書におい
ては以下同様に略記する)  [1]+[2]+[3]
+[4]+C5]に対する値である。) (2)出発原料として、 (r)30〜70モル%の式(6)で示されるp−ヒド
ロキシ安息香酸、 (h)2〜33モル%の式(8)で示されるメチル/%
イドロキノン、 (I)7〜33モル%の式(9)で示されるテレフタル
酸 (j)1〜17モル%の式(10)で示されるイソフタ
ル酸 (g)2〜33モル%の式(7)で示される4、4゛−
ジヒドロキシジフェニル、 を酸無水物の存在下、100〜400℃の温度において
、該酸無水物とこれから形成される酸とを留去させなが
ら反応させることを特徴とする芳香族ポリエステルの製
造方法。
(ただし、上記(8) 、 (7) 、 (8) 、 
(9)、 (1,0)で示される各化合物のモル%は、
各化合物のモル数をそれぞれ[6]、[7]、[8]、
[9]、[10]で表わすとく本明細書においては以下
同様に略記する) 、[6]+[7]+[8]+[9]
+[10]に対する値である。)本発明をさらに詳細に
説明する。
本発明の芳香族ポリエステルは、特定の成分を特定の比
率にすることによって得られた共重合体であり、この芳
香族ポリエステルは、耐熱性、流動性、成形性、力学特
性に優れたバランスを示す。
特定の成分としては、次の5つの構成単位である。
であり、これらの成分の比率は特定される。
0     の成分の 比率は、30〜70モル%である。好ましくは33〜6
7モル%、さらに好ましくは40〜60モル%である。
30モル%未満、あるいは70モル%を越える場合には
、いずれも流動性、力学特性が低下し、液晶性を高める
効果が十分に発揮されない上、通常のポリエステル製造
装置(320℃以下)では製造しにくくなり、好ましく
ない。
前記の通常のポリエステル製造装置では製造しにくくな
るということは、例えば繊維便覧(原料麺)、第808
ページの図7.11に記載されているような装置を用い
て、該芳香族ポリエステルを製造する場合、重合中に固
化が起り、生成したポリマーを重合槽から抜き出すこと
が困難になることを意味する。また、液晶性を高めると
いうことは、弾性率の向上、強度の向上や成形性の良化
(流動性の向上、すなわち溶液粘度の低下)をもたらす
ことを意味する。
率は、いずれも2〜33モル%である。
この両成分の比率の和([2]+[3])は[1]の比
率によって影響を受ける。すなわち、 [2]+[31::  1loo  −[1,]l/2
となるからである。
[:2]+[3]の最大は、[11−30モル%のとき
で、この場合[2]+[8]−35モル%である。
すなわち、[2]+[8]の値が35モル%を越えると
流動性、力学特性が低下し、液晶性を高める効果が十分
に発揮されない上、通常のポリエステル製造袋gi(3
20℃以下)では製造し難くなり、好ましくない。
【2〕÷[3〕の最少は[1]−70モル%のときで、
この場合[2]+[3]−15モル%である。
すなわち、[2]+[3]の値が15モル%未満である
と、流動性、力学特性が低下し、液晶性を高める効果が
十分に発揮されない上、通常のポリエステル製造装置(
320℃以下)では製造しにくくなり、好ましくない。
一方(2) 、(3)はいずれも最低2モル%は必要と
する。2モル%未満のときは、流動性、力学特性が低下
し、液晶性を高める効果が十分に発揮されない上、通常
のポリエステル製造装置(320℃以下)では製造しに
くくなり好ましくない。
(2) 、(3)は最低2モル%は必要で[1]−30
モル%のとき[2]+[3]−35モル%だから、[2
]および[3]の最大値はいずれも33モル%となる。
(2)と(3)の比率はいずれも2モル%を越えておれ
ばどんな比率であってもよい。ただしく3)が多いほど
、耐熱性は上昇するが、その分流動性が悪化したり、重
合槽から抜き出しにくくなったりする。また(3)が多
いほど弾性率は向上する。
好ましい比率としては 9/l≦[2]/[3]≦2/8である。
さらに好ましくは 8/2≦[2]/[3]≦377である。
ただしこの比率も次の[4]/[5:Iの比率と相関O
Oの成分の比率は、 7〜33モル%である。
また、前記(5) 1−17モル%である。
ただし、[4]+[5]の値は[1]の比率によって影
響を受ける。
すなわち、[4ゴ+[5] :+100− [1]1/
 2となるからである。
[4]+[5]の最大は、[1コ一30モル%のときで
、この場合、[4]+[5]−35モル26である。
すなわち、[4]+[5]の値が35モル%を越えると
流動性、力学特性が低下し、液晶性を高める効果が十分
に発揮されない上、通常のポリエステル製造装置i!(
320℃以下)では製造し難くなり、好ましくない。
[4]+[5]の最少は[l]−70モル%のときで、
この場合、[4]+[5]−15モル%である。
すなわち、 [4]+[5]の値が15モル%未満であ
ると、流動性、力学特性が低下し、液晶性を高める効果
が十分に発揮されない上、通常のポリエステル製造袋W
t(320℃以下)では製造し難くなり、好ましくない
一般に、[4] /[5]の比率は、 3/7≦[4]/[5]≦9.570.5が好ましく、
特に、515≦[4]/[5]≦9/lが好ましい。さ
らに好ましくは、2/1≦〔4]バ5]≦9/lである
[4]/[5] <3/7のときは、液晶性が低下し、
そのため、流動性が悪化したり、弾性率が低下したりし
て好ましくない。
一方、[4]/[5コ> 9.570.5のときは、通
常のポリエステル製造装置(320℃以下)では製造し
に<<<なり、好ましくない。
一方、[4] 、 [5]の比率であるが、[5]は最
低1モル%は必要とする。1モル%未満のときは力学的
性質が低下したり、流動性が著しく低下して通常のポリ
エステル製造装置では製造しにくくなるなど好ましくな
い。
また、[5]は最大17モル%である。
17モル%を越えると、耐熱性が低下してハンダ耐性が
なくなったり、液晶性が低下し、そのため、流動性が悪
化したり、弾性率が低下したりして好ましくない。[5
]の特に好ましい範囲は、1.5〜13モル%で、さら
に好ましくは2〜10モル%である。
[4]の比率は上記のように[5]と大きく相関するが
、単独では7〜33モル%である。7モル%未満では耐
熱性が低下してノ〜ンダ耐性がなくなったり、液晶性が
低下し、そのため、流動性が悪化したり弾性率が低下し
たりして好ましくない。33モル%を越えると、通常の
ポリエステル製造装置(320℃以下)では製造しにく
くなり、好ましくない。特に10〜27モル%が好まし
く、さらに好ましくは12〜25モル%である。
また([2〕÷[3〕)と([4]+[5])の比率は
0.9≦([2]+[3] ) / ([4]+[5]
 )≦1.■の関係を満たすのが好ましい。各単位の含
有割合が前記範囲を逸脱すると重合度が上がらず、好ま
しくない。
なお、本発明では、ここに挙げた成分以外の成分を若干
(約2モル%以下、好ましくは1モル%以下)含有する
ことは、−向に差し支えない。
これらの構成単位を含有することにより、驚くべきこと
に、生成ポリマーは溶融相において光学的に異方性を示
しく液晶性を示し)、そのため成形性に優れ、かつ高弾
性率高強度を有し、さらに耐熱性の良好な芳香族ポリエ
ステルが得られ、かつ従来の装置で製造できることを見
出だした。すなわち、たて型のポリエチレンテレフタレ
ート製造装置を利用しても槽の底からポリマーを抜き出
すことができるという大きなメリットかあ、ることがわ
かった(以下、抜出し性と表現する)。それは(1) 
、(2) 、(3) 、<4)、(5)を組み合わせる
ことにより、流動開始温度が低くなることによると考え
られる。
本発明の芳香族ポリエステルは、物性的には耐熱性に優
れたものである。例えばパイブロン(1,1,0Hz 
)で測定した40℃、1.50℃における複素弾性率I
E” 1をそれぞれlE”140E’l+s。とすると
、 E”  l +so / t E”  !40≧1/3
でかつlE”l+so≧4.0 X 10′。dyne
/ cjIE”+40≧8.OX 10I0dyne/
  cdという特徴を有する。組成比を選べば IE’1150  ≧8.0X10”dyne/  c
jIE”+40≧12.Qx 1010dyne/ c
dである。
また、240℃における複索弾性率をIE1240とす
ると、 lE’1z4o≧2.OX 10”dyne/ cdと
いう非常に高い耐熱性を示すという特徴をHする。この
ため240℃でのハンダ耐性をも何する。
さらに組成比を選べば、260℃における複索弾性率を
lE”1z6oとすると IE’1260≧2.0 X 10”dyne/ cd
という非常に高い耐熱性を示すこともある。このため2
80℃でのハンダ耐熱をも有する。
このように、本発明の芳香族ポリエステルは、240℃
、さらに組成比を選べば260℃で上記のような高い弾
性率を示し、かつ320℃では通常のポリエステル製造
装置で溶融法で製造できるという大きな特徴をもってい
る。
また、レオロジー的には溶融粘度が低く、成形性が良好
である。
本発明の芳香族ポリエステルは、820 ”C1100
0see −’での溶融粘度が1oボイズ以上であるこ
とが必須であり、10ボイズ未満では十分な強K カ得
うt’L ナイ。320”C11000sec−’テ(
1) 好ましい溶融粘度は30ボイズ以上、特に100
〜10000ボイズが成形性の点で好適である。
本発明の芳香族ポリエステルを製造するには、(1)の
オキシ安息香酸単位、(2)のビフェノール単位、(3
)のメチルハイドロキノン単位、(4)のテレフタル酸
単位、(5)イソフタル酸単位に対応する原料を所定比
率で用いて、周知の重合方法、例えば、溶融重合法、溶
液重合法または界面重合法などにしたがって処理すれば
よい。
特に溶融重合法は、重合反応後の後処理が不要であるた
め工業的生産上有利であり、又、溶液重合法及び界面重
合法は、重合反応が比較的低温で実施し得る利点がある
溶融重合法の場合は、前記の原料成分の一部をアシル化
物又はエステルとして使用し、200〜400℃の温度
で重合する方法、あるいは前記原料成分にアシル化剤を
加えて重合する方法が採られる。
また、溶液重合法又は界面重合法では、カルボン酸残基
に対応する原料上ツマ−として、−般に酸ハライド特に
酸クロライドが用いられ、界面重合法では原料のオキシ
残基は塩にしておく要がある。
特に本発明における製造法はコスト、作業性などの面か
ら優れている。
生成ポリエステルの組成は仕込み原料組成と同等なので
、所望のポリエステルの組成となるように仕込み原料組
成を決めることができる。
触媒としてはBuSnOOH,Bt+z SnO,TI
(Olpr)4゜Zn(OAc) 2 、5o(OAc
) 2 、kOAc、Na0Ac等が用いられるが、使
用しなくてもよい。
酸無水物としては、無水酢酸、無水プロピオン酸、無水
安息香酸などを挙げることができる。
特に無水酢酸が好ましい。使用する酸無水物のモル数を
m]とすると 0.8 ≦m]/ l[6]+2([7]+[1i]月
≦2.0となるのが好ましく、特に 1.0≦[11]/ l[6]+2([7]+[8]>
1≦1.5が好ましく、さらには特にこの系は重合速度
が速いので 1.0≦[11]/ l[6]+2([7]+[8])
l≦1.2とするのが一層好ましい。
反応温度としては100℃〜400 ”Cの温度いずれ
も使用することが可能であるが、酸無水物を添加して、
アシル化を主に行うときは100〜200℃程度、その
後縮合を主に行うときは昇温し、250〜400℃を使
用することが好ましい。
酸や酸無水物の留去のためにN2やArなどの不活性ガ
スをフローしたり、減圧を適用し、たりすることが可能
である。
以上のような製造法をとることにより、従来のポリエス
テル特にポリエチレンテレフタレート製造用のイカリ翼
やヘリカル翼をもった縦型撹拌装置を使用しても、本発
明のポリマーは反応器から取り出すことが可能であると
いう操作上の利点があることがわかった。
また、さらに重合度を高めたい場合は固相重合法を適用
することも可能である。
本発明の芳香族ポリエステルは溶融相において光学的異
方相(液晶性)を示しうるので、流動性が非常に良く、
そのため成形性が良好で押出成形、射出成形、圧縮成形
等の一般的な溶融成形を行うことが可能であり、成形品
、フィルム、繊維などに加工することができる。
特に高流動性であることより精密成形品などに適してい
る。また、成形時に本発明の芳香族ポリエステルに対し
、ガラス繊維、炭素m維などの繊維類や、タルク、マイ
カ、炭酸カルシウム等のフィラー類、または、核剤、顔
料、酸化防止剤、滑剤、その低安定剤や難燃剤などの各
種充填剤、添加剤、あるいは熱可塑性樹脂等を添加して
成形品に所望の特性を付与することも可能である。
特にこれらの充填剤を添加することにより、熱変形温度
の上昇、弾性率の向上等をもたらし、そのため280℃
のハンダ耐性も得ることが可能となる。
また、他のポリマーとのブレンドやアロイ化によって他
のポリマーの特徴と本発明の芳香族ポリエステルの両方
の長所を合せ持つ組成物を得ることも可能である。
[実施例] 次に本発明を実施例によってさらに詳細に説明するが、
本発明はその要旨を越えないかぎり以下の実施例に限定
されるものではない。
なお、実施例中の溶融粘度の測定には、フローテスター
(ハル製作所製)を用い、温度320℃、剪断速度(γ
) 1000sec ’−’  シリンダーノズルの長
さ/直径−20を使用した。
赤外分光光度計はNfcolst社製の20DXBPT
−IRを使用してポリマーをヘキサフルオロイソプロパ
ツールに溶解させるか、またはKBrディスクにてテス
トサンプルとした。
成形は日本製鋼所要0.1oz射出成形機を用いて行い
、320℃にて成形片を作成した。
パイブロンは東洋ボードウィン社製のレオパイブロンを
用い上の成形片を1fOHz下で使用しIこ 。
引張特性は上記成形片をテンシロンを用いて引張試験を
行った。
液晶性の評価はホットステージ付偏光顕微鏡を用いて行
った。
流動開始温度はパイブロンデータから判定した。
ハンダ耐性の評価はJXS  C5034表1のB条件
に準じて240℃または2[40℃の/1−ンダ浴に1
0秒間浸漬することにより行った。
実施例1 撹拌翼、減圧口、N2導入口を備えた反応器に p−ヒドロキシ安息香酸 80.09g(0,44モル
)4.4′−ジヒドロキシジフェニル 17.36g(0,09モル) メチルハイドロキノン  11.57g(0,09モル
)テレフタル酸      24.78g(0,15モ
ル)イソフタル酸      8.20g(0,04モ
ル)を仕込み、減圧下N2置換した後、N2シールをし
、無水酢酸103.l1g(1,01モル)を投入した
撹拌下、重合管を145℃の油浴に浸漬して、1時間反
応させた後、1.5時間かけて320℃まで昇温した。
次いで、45分かけて圧力を常圧から10*iHgまで
減圧し、さらに15分かけて3mm1!gまで減圧して
反応させ、重縮合反応を終了した。
このポリマーは、320℃において自重で流れ、重合管
の底部より抜き出すことが可能であった。
このポリマーi!、320℃、7−1000sec −
”での溶融粘度は、255ボイズであった。また、/(
イブロン測定の結果、40℃における複素弾性率E ”
  l ao= 1.49X I O”dyne/ c
d、150℃におけるそれは E ’  l ”。= 6.75X ]、 0 ”dy
ne/ cds240℃でのそれは I E * l 240−4.37X 10”dyne
/ cシであった。
引張試験の結果、このポリマーの引張弾性率は8810
0kg/cm’ 、引張強度は1430kg/cdであ
った。
このポリマーは、317℃にて流動を開始し、光学異方
性(液晶性)を示した。
また、このポリマーの成形片は、260℃のハンダに1
0秒間浸漬しても外見上、何等の変化もみられず、良好
な耐熱性を示した。
実施例2〜11 各モノマー仕込み量を表−1に示すように変えた以外は
実施例1と同様に重縮合を行ない、芳香族ポリエステル
を得た。その特性を表−1に示す。
比較例1〜5 各七ツマー仕込み量を表−1に示すように変えた以外は
実施例1と同様に重縮合を行ない、芳香族ポリエステル
を得た。その特性を表−1に示す。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明により優れたハンダ耐熱性
をもち、かつ、流動性、成形性にも優れ、また力学特性
値も高い水準を示す液晶性芳香族ポリエステルを得るこ
とができる。
また、本発明の製造方法によれば、このような液晶性芳
香族ポリエステルを、従来の溶融法ポリエステル製造装
置を使用して何ら支障なく製造することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1によって得られた本発明の芳香族ポリ
エステルのIRチャート、第2図は実施例2によって得
られた同IRチャート、第3図は実施例3によって得ら
れた同!Rチャート。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(a)30〜70モル%の式(1)で示される単
    位、 ▲数式、化学式、表等があります▼(1) (b)2〜33モル%の式(2)で示される単位、 ▲数式、化学式、表等があります▼(2) (c)2〜33モル%の式(3)で示される単位、 ▲数式、化学式、表等があります▼(3) (d)7〜33モル%の式(4)で示される単位、 ▲数式、化学式、表等があります▼(4) (e)1〜17モル%の式(5)で示される単位、 ▲数式、化学式、表等があります▼(5) からなり、320℃、1000sec^−^1における
    溶融粘度が10ポイズ以上である芳香族ポリエステル。 (ただし、上記(1)、(2)、(3)、(4)、(5
    )で示される各単位のモル%は、各単位のモル数をそれ
    ぞれ[1]、[2]、[3]、[4]、[5]で表わす
    と、[1]+[2]+[3]+[4]+[5]に対する
    値である。)
  2. (2)出発原料として、 (f)30〜70モル%の式(6)で示されるp−ヒド
    ロキシ安息香酸、 ▲数式、化学式、表等があります▼(6) (g)2〜33モル%の式(7)で示される4,4′−
    ジヒドロキシジフェニル、 ▲数式、化学式、表等があります▼(7) (h)2〜33モル%の式(8)で示されるメチルハイ
    ドロキノン、 ▲数式、化学式、表等があります▼(8) (i)7〜33モル%の式(9)で示されるテレフタル
    酸 ▲数式、化学式、表等があります▼(9) (j)1〜17モル%の式(10)で示されるイソフタ
    ル酸 ▲数式、化学式、表等があります▼(10) を酸無水物の存在下、100〜400℃の温度において
    、該酸無水物とこれから形成される酸とを留去させなが
    ら反応させることを特徴とする芳香族ポリエステルの製
    造方法。 (ただし、上記(6)、(7)、(8)、(9)、(1
    0)で示される各化合物のモル%は、各化合物のモル数
    をそれぞれ[6]、[7]、[8]、[9]、[10]
    で表わすと、[6]+[7]+[8]+[9]+[10
    ]に対する値である。)
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001114876A (ja) * 1999-08-06 2001-04-24 Sumitomo Chem Co Ltd 芳香族ポリエステルおよびその成形体
WO2012137636A1 (ja) * 2011-04-01 2012-10-11 ポリプラスチックス株式会社 全芳香族ポリエステル及びポリエステル樹脂組成物

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