JPH0374278A - 負荷駆動制御系フェイル検出装置 - Google Patents

負荷駆動制御系フェイル検出装置

Info

Publication number
JPH0374278A
JPH0374278A JP20314689A JP20314689A JPH0374278A JP H0374278 A JPH0374278 A JP H0374278A JP 20314689 A JP20314689 A JP 20314689A JP 20314689 A JP20314689 A JP 20314689A JP H0374278 A JPH0374278 A JP H0374278A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dither
current
load
fail
control system
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP20314689A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2522834B2 (ja
Inventor
Yasuhiro Shiraishi
恭裕 白石
Yasutake Ishikawa
石川 泰毅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP20314689A priority Critical patent/JP2522834B2/ja
Publication of JPH0374278A publication Critical patent/JPH0374278A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2522834B2 publication Critical patent/JP2522834B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)
  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Vehicle Body Suspensions (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、前輪操舵時に前輪と後輪の少なくとも一方を
補助転舵する補助転舵制御システムやアクティブサスペ
ンション制御システム等、アクチュエータ系にソレノイ
ド等による負荷が用いられている各種の制御システムに
適用される負荷駆動制御系フェイル検出装置に関する。
(先行の技術) 負荷駆動制御系フェイル検出装置が適用される後輪転舵
制御システムとしては、例えば、本願出願人が先に特願
昭63−165932号により提案したシステムがある
この後輪転舵制御システムは、旋回操舵時に前輪操舵角
と車速に基づいて最適の車両動特性が得られる目標後輪
転舵角を決め、後輪を前輪に対し油圧アクチュエータに
より同相または逆相に転舵制御し、例えば、前輪操舵車
(2WS車)に比較し、操縦安定性を向上させたり、操
舵応答性を向上させるようにしている。
(発明が解決しようとする課題) このような後輪転舵制御システムは、後輪転舵コントロ
ールユニットのソレノイド駆動回路からハーネスを介し
て駆動電流が電磁バルブに印加され、この電磁バルブに
おいて入力油圧を制御油圧に調圧し、この制御油圧を油
圧アクチュエータに供給して後輪の転舵制御を行なって
いる為、例えば、電磁バルブに印加される駆動電流がハ
ーネス断線により電流値が一気に零となったり、また、
ショートにより一気に最大電流値が印加されるような場
合には、これらのフェイルを検出し、フェイル検出に基
づいてカットバルブを閉作動させ、油圧アクチュエータ
の圧力レベルをバルフリークを利用して徐々に低下させ
、車両挙動の急変を防止するようにしている。
しかしながら、ハーネスの断線やショート等を検出する
従来のフェイル検出装置は、ハーネスに流されるリニア
な駆動電流の電流値を検出抵抗と比較回路とで監視して
フェイル検出を行なう装置である為、下記の問題がある
■ 電流値比較によるフェイル検出である為、フェイル
検出可能時期が特定の場合に限られてしまい、例えば、
駆動電流を流している時にショートした場合や駆動電流
を流していない時に断線した場合にはフェイル検出不能
となり、この結果、フェイル検出不能区間でフェイルが
発生した場合にはフェイルセーフ機能が無意味となる。
例えば、第9図に示すように、駆動電流値が零の区間は
、断線フェイルが発生してもフェイル検出不能区間とな
ってしまう。
■ 1つの比較回路では1つのしきい値による駆動電流
監視となる為、フェイル判断が甘くなり、フェイル発生
時点から相当時間遅れてフェイルが検出されることにな
り、この結果、フェイルセフ作動が遅れ、車両の挙動急
変を許してしまう場合も生じる。
また、検出精度を向上させるべく比較回路の数を増加さ
せとしても、比較回路数に応じた段階的な検出であるこ
とで精度向上化に限界があると共にコスト増となってし
まう。
本発明は、上述の問題に着目してなされたもので、ハー
ネスを介して負荷に駆動電流を印加する負荷駆動制御系
のフェイル検出装置において、コスト的に有利でありな
がら、負荷駆動制御系に供給される電源電圧や駆動電流
の電流値にかかわらず、常に高い検出精度で負荷駆動制
御系のフェイル検出を行なうことを課題とする。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決するため本発明の負荷駆動制御系フェイ
ル検出装置では、駆動電流を電源電圧の低下時にはディ
ザ−振幅を大きくしたディザ−行駆動電流とし、このデ
ィザ−行駆動電流のディザ−の有無監視により負荷駆動
制御系のフェイルを検出する手段とした。
即ち、第1図のクレーム対応図に示すように、制御内容
に応じて得られる駆動電流指令信号を出力する駆動電流
指令信号出力回路aと、前記駆動電流指令信号に基づく
駆動電流に所定のディザ−電流を重ね合わせたディザ−
行駆動電流を負荷すに印加する負荷駆動制御回路Cと、
負荷駆動制御系に供給される電源電圧が正常の時には、
負荷すが追従しない振幅及び周波数を有するディザ−電
流に設定し、電源電圧が所定値以下になった時には、デ
ィザ−振幅を大きくするディザ−電流設定手段dと、前
記負荷すに接続されるハーネスからディザ−行駆動電流
を入力し、ディザ−の有無監視により負荷駆動制御系の
フェイルを検出する負荷駆動制御系フェイル検出手段e
と、を備えていることを特徴とする。
(作 用) ハーネスの断線やショート等のフェイル検出時には、負
荷駆動制御系フェイル検出手段eにおいて、負荷すに接
続されるハーネスからディザ−行駆動電流を入力し、デ
ィザ−の有無監視によりフェイルが検出される。そして
、このフェイル検出に用いられるディザ−行駆動電流は
、駆動電流の電流値にかかわらず、ディザ−電流を重ね
合わせて得られる電流である為、駆動電流の電流値が零
の時にでも時期的制限を受けずフェイル検出ができる。
従って、多数の比較回路を用いる場合に比ベコスト的に
有利でありながら、駆動電流の電流値にかかわらず、常
に高い検出精度で負荷駆動制御系のフェイル検出を行な
うことができる。
また、負荷駆動制御系に供給される電源電圧が正常の時
には、ディザ−電流設定手段dにおいて、負荷すが追従
しない振幅及び周波数を有するディザ−電流に設定され
る為、負荷すによる本来の制御に影響を与えることもな
い。
さらに、電源電圧が所定値以下になった時には、ディザ
−電流設定手段dにおいて、ディザ−振幅を大きくした
ディザ−電流に設定される為、電源電圧の低下により駆
動電流が高電流値の時の電流カット作用を受けても十分
なディザ−振幅によりディザ−が消えることが無く、デ
ィザ−付駆動電流のデイザルの有無監視によるフェイル
検出での誤検出が防止され、負荷駆動制御が中止される
ことなくそのまま続行される。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細1こ説明する
第2図は実施例の負荷駆動制御系フェイル検出装置が適
用された後輪転舵制御システムを搭載した4輪操舵車両
の全体構成を示す図である。
まず、構成を説明する。
第2図中、+L、 IRは夫々左右前輪、21.2Rは
左右後輪、3はハンドルである。前輪+1. IRは夫
々ハンドル3によりステアリングギヤ4を介して転舵可
能とし、後輪21.2Rは夫々後輪転舵アクチュエータ
5により転舵可能とする。
前記後輪転舵アクチュエータ5は、スプリングセンタ式
油圧アクチュエータとし、室5日に油圧を供給する時、
圧力に比例した舵角だけ後輪2L、 2Rを夫々右に転
舵し、室5しに油圧を供給する時、圧力に比例した舵角
だけ後輪21.2Rを夫々左に転舵するものとする。
前記アクチュエータ室51.5Rへの油圧を制御する電
磁比例式後輪転舵制御バルブ6を設け、このバルブ6は
可変絞り6a、 6b、 6c、 6dをブリッジ接続
した構成で、このブリッジ回路にポンプ7、リザーバ8
及びアクチュエータ室5L、 5Rからの油路9.10
を夫々接続する。
そして、この制御バルブ6は更にソレノイド6シ。
6Rを備え、これらソレノイド6L、 6RはOFF時
、夫々可変絞り6a、 6b及び6c、 6dを全開さ
せて両アクチュエータ室51.5Rを無圧状態にし、ソ
レノイド6L又は6Rのディザ−付駆動電流I、*又は
IR*によるON時、可変絞り6c、 6d又は6a、
 6bを電流値に応じた開度に絞ってアクチュエータ室
5[又は5Bにディザ−付駆動電流工、*又はIR*の
電流値に応じた油圧を供給するものとする。この油圧は
前記したようにその値に応じた角度だけ後輪21.2R
を対応方向へ転舵する。
前記電磁比例式後輪転舵制御バルブ6と後輪転舵アクチ
ュエータ5との間の油路9,10(カットバルブ20の
前後の油路を夫々9−1,9−2及び10L 10−2
と称する)の途中には、ンレノイド開閉弁構造のカット
バルブ20が挿入されている。
このカットバルブ20は常閉型とし、イグニッションO
FF時やフェイル時であり、ソレノイド20aにソレノ
イド駆動電流工、が供給されない時は、油路9−1.9
−2間及び+Oi、10−2間を遮断し、正常に後輪転
舵制御が行なわれている時であり、ソレノイド駆動電流
■、か供給されている時は、油路9−1゜9−2間及び
10−1.10−2間を連通させる。
尚、このカットバルブ20が閉作動するフェイル時とは
、マイコン暴走やセンサ異常や制御バルブ6のソレノイ
ド6L、 6Rが断線やショートした時であり、フェイ
ル時には、カットバルブ20の閉作動と共に警報ランプ
21を点灯させる。
前記制御バルブソレノイド61.6Rにデイザル付駆動
電流■、*又は■1*を印加したり、カットバルブソレ
ノイド20aにソレノイド駆動電流工、を印加したり、
警報ランプ21にON・OFF信号を印加する後輪転舵
コントロールユニット30には、入力情報をもたらすセ
ンサ類として、ハンドルの操舵方向及び操舵角を操舵角
信号Oにより検出するハンドル操舵角センサ40と、ハ
ンドルの中立位置を所定の舵角範囲での中立位置信号O
cにより検出するハンドル中立位置センサ41と、車速
を車速 0 信号Vにより検出する車速センサ42と、イグッション
スイッチ43等が接続されている。
そして、この後輪転舵コントロールユニット30には、
第3図のブロック線図に示すように、A/D変換器30
a、ディジタルマイクロコンピュータ31、D/A変換
器30b、ソレノイド駆動回路30c、ソレノイド駆動
回路30d、表示駆動回路30e、微分回路30f 、
ウォッチ・ドック・タイマー309を備えている。
前記ディジタルマイクロコンピュータ31には、内部回
路として、前輪操舵角演算回路31a、後輪転舵角演算
回路31b、08−■変換回路31c、ディザ−電流信
号設定回路31d、信号加算回路31e、負荷モデル3
1f、比較回路319、フェイルセーフ回路31h、電
源電圧検出回路31iを有している。
次に、作用を説明する。
(イ)フェイル検出作動 第4図はイグニッションスイッチ43をONとしてから
開始される制御バルブソレノイド6L、 6Rのソレノ
イド駆動制御系のフェイル検出作動の流れ1 を示すフローチャートである。
*フェイル検出中止処理 ステップ50〜ステツプ53はフェイル検出中止処理ス
テップである。
ステップ50では、実負荷である制御バルブソレノイド
6L、 6Rと同様の応答を模擬する負荷モデル3++
において、駆動電流信号IL、 IRが入力される。
ステップ51では、ディジタルフィルタによる負荷モデ
ル31fにおいて、入力信号1.、 IRがフィルタリ
ング処理により出力信号IL’ 、 I+=″に変換さ
れる。
ステップ52では、比較回路319において、負荷モデ
ル3Hの入出力信号差△工がしきい値Ku上かどうかが
判断され、ΔI≧にであり入力か急激に変化する入力過
渡時であると判断された時にはステップ53へ進み、ス
テップ53でフェイル検出中止指令が出力される。
また、△I<Kであり入力変化が小さい時であると判断
された時にはステップ54以降のフェイル 2 検出処理へ進む。
即ち、制御バルブソレノイド6L、 6Rはインダクタ
ンス負荷であり、且つ、この制御バルブソレノイド6L
、 6Rのソレノイド駆動回路30cは固定の電源電圧
Eを用いる定電流回路である為、ソレノイド駆動回路3
0cへの急激な入力に対してはインダクタンスの過渡応
答により電流が規制され、定電流回路が飽和して電源電
圧Eを出力してしまう。
その結果、ソレノイド駆動回路30cへの入力過渡時に
は、ソレノイド駆動回路30cからはディザ−が消えた
駆動電流を出力してしまうことになり、ディザ−付層動
電流IL*、I□*のディザ−の有無監視によるフェイ
ル検出を誤ってしまう。
従って、このようなソレノイド駆動回路30cへの入力
過渡時には、入力過渡時であるかどうかを制御バルブソ
レノイド6L、 6Rと同様の応答を模擬する負荷モデ
ル31fを用いてソレノイド駆動回路30cの前段階で
予測検出し、入力過渡時が予測検出された時にはフェイ
ル検出中止する様にしている為、ソレノイド駆動回路3
0cへの入力過渡時にデイザルの有無監視によるフェイ
ル検出を誤ってしまうことが防止され、高精度のフェイ
ル検出が確保される。
*フェイル検出処理 ステップ54〜ステツプ58はフヱイル検出処理ステッ
プである。
ステップ54では、微分回路30fにおいて、制御バル
ブソレノイド6L、 6Rに印加するディザ−相駆動電
流1.* 、 1.*を、ソレノイド駆動回路30cと
制御バルブソレノイド61.6Rとを接続するハネスか
ら分岐して入力し、微分処理によってディザ−に対応す
るパルス状の信号を得る。
ステップ55では、ウォッチ・ドック・タイマー309
において、微分回路30fから入力されるデイザ一対応
パルス信号に基づいて定時間パルス数がカウントされる
ステップ56では、フェイルセーフ回路3+hにおいて
、ウォッチ・ドック・タイマー309からのパルスカウ
ント数がディザ−周波数に応じた正常なパルスカウント
数であるかどうかが判断され、 3 4 正常カウント数である場合には、ステップ57へ進み後
輪転舵制御を維持する正常指令が出力され、また、カウ
ント数が零である場合には、ステップ58へ進み後述す
るフェイル作動を開始するフェイル指令が出力される。
即ち、ソレノイド駆動回路30cと制御バルブソレノイ
ド6L、 6Rとを接続するハーネスが断線した場合に
は、駆動電流がハーネスを流れなくなり、また、ハーネ
スかショートした場合には、固定の電源電圧Eに対応す
るリニアな定電流が流れる。
つまり、いずれのフェイル態様においてもデイザが消失
してしまうことになる為、制御バルブソレノイド6L、
 6Rに接続されるハーネスからディザ−付駆動電流I
L*、 IR*を入力し、ディザ−の有無監視を行なう
ことによりハーネスの断線やショートのフェイルを検出
できる。
そして、このフェイル検出に用いられるデイザ付駆動電
流IL* 、 Il、l*は、駆動電流の電流値にかか
わらず、ディザ−電流を重ね合わせて得られるた電流で
ある為、第8図に示すように、デイザ 5 付駆動電流It、*、 In率の電流値が零の時にでも
駆動電流IL*、 IR*の微分信号はパルス信号とな
ることでフェイル検出ができ、従来のリニアな駆動電流
を比較してフェイル検出する場合のように、駆動電流が
零である時にハーネスが断線した場合や駆動電流を流し
ている時にハーネスがショートした場合にフェイル検出
不能となることがなく、検出時期の時期的制限を受けず
フェイル検出が可能となる。
従って、多数の比較回路を用いる場合に比ベコスト的に
有利でありながら、駆動電流を流しているか流していな
いかにかかわらず、常に高い検出精度でハーネスの断線
やショートのフェイル検出を行なうことができる。
また、ディザ−電流信号設定回路3+dを内部回路に有
するディジタルマイクロコンピュータ31と、ディジタ
ルマイクロコンピュータ31からのディザ−付駆動電流
信号(IL*)、  (1,’j’)に基づいて制御バ
ルブソレノイド6L、 6Rに印加するディザ−付駆動
電流IL*、 IR*を作り出すソレノイド 6 駆動回路30cとを備え、ソレノイド駆動回路30cか
らのディザ−付駆動電流■、* 、 工、*のデイザの
有無によりフェイルを検出するようにしている為、微分
回路30fやウォッチ・ドック・タイマ309等による
単一のディザ−監視回路によりディジタルマイクロコン
ピュータ31とソレノイド駆動回路30cの両方のフェ
イルを検出できる。
即ち、ディジタルマイクロコンピュータ31が正常に作
動していないフェイル時には、ディザ−電流信号設定回
路31dによりディザ−電流信号■。の設定が行なわれ
ないことで、ディザ−監視によりディジタルマイクロコ
ンピュータ31の正常・異常を検出できるし、また、ソ
レノイド駆動回路30cのフェイル時には、ディザ−付
駆動電流1.*、1.*からディザ−が消失することで
、ディザ−監視によりソレノイド駆動回路30cの正常
・異常を検出できる。
以上にように、実施例のフェイル検出装置にあって、ハ
ーネスの断線やショートのフェイル検出に限らず、ディ
ジタルマイクロコンピュータ31やソレノイド駆動回路
30cを含むソレノイド駆動制御系のフェイル検出を単
一のディザ−監視手段により検出することができる。
(ロ)後輪転舵制御及びフェイルセーフ作動第5図は5
m5ecの制御サイクルにより行なわれる後輪転舵制御
作動及びフェイルセーフ作動の流れを示すフローチャー
トである。
ステップ60では、最初の制御起動時かどうかが判断さ
れる。
ステップ61では、ディザ−フラグDをD=0にセット
し、タイマー値Tp、 T−をTP、T、=Oにセット
する等、必要なイニシャライズ処理が行なわれる。
ステップ62では、フェイル指令の出力時かどうかが判
断され、フェイル指令が出力されていない時には、ステ
ップ63以降の後輪転舵制御作動が行なわれ、フェイル
指令か出力されている時には、ステップ83以降のフェ
イルセーフ作動が行なわれる。
*後輪転舵制御作動  7 8 ステップ63では、操舵角信号Oと中立舵角信号O6と
車速信号Vと電源電圧Eとが読み込まれる。
ステップ64では、操舵角信号Oと中立舵角信号0゜と
に基づいて得られる中立舵角推定値O6Uと、操舵角信
号Oとによって前輪操舵角信号OFが下記の式で演算さ
れる。
eF=  O−e。。
ステップ65では、車速信号Vと前輪操舵角信号OFと
に基づいて目標後輪転舵角信号OIlが演算される。
ステップ66では、目標後輪転舵角信号ORが予め与え
られたe Ll−I特性テーブルにより駆動電流信号I
Lまたは■8に変換される。
ステップ67では、電源電圧Eが電圧しきい値Eo以下
かどうか、電源電圧Eの電圧レベルが正常電圧レベル領
域か低電圧レベル領域かが判断され、E > E oの
時にはステップ68へ進み、E≦Eoの時にはステップ
69へ進む。
ステップ68では、ディザ−電流信号設定回路 9 31dにおいて、e R−I変換回路31Cから入力さ
れる駆動電流信号■、またはIRと、第6図に示すディ
ザ−電流信号特性とに基づいて駆動電流信号ILまたは
■8に対応したディザ−電流信号工。(例えば、ディザ
−電流50mAに相当する信号等)が設定される。
ステップ69では、駆動電流信号ILまたは■、にかか
わらず、最大ディザ−電流信号I。IJAX  (例え
ば、ディザ−電流85mAに相当する信号等)が設定さ
れる。
ステップ70では、ディザ−フラグDがD=0かD=1
かが判断され、D=Oの時には、50m5ec毎に−I
oのディザ−電流信号を印加するステップ71〜ステツ
プ75へ進み、また、D=1の時には、50m5ec毎
に+1.のディザ−電流信号を印加するステップ76〜
ステツプ80へ進む。
ステップ71では、タイマー値Tuが1回の制御起動毎
に1づつ加算される。
ステップ72では、タイマー値T、が11以上かどうか
が判断され、T、<Hの場合にはステップ750 へ進み、信号加算回路31eにおいて、下記の式により
ディザ−付駆動電流信号(1,*)、  (IR*)が
演算され、T、=++になったらステップ73でD=0
に書き換えられ、ステップ63でTP=Oに書き換えら
れる。
(rc*) =IL  I。
(In率) =IRI。
ステップ76では、タイマー値下、が1回の制御起動毎
に1づつ加算される。
ステップ77では、タイマー値TPが11以上がどうか
が判断され、Tp〈11の場合にはステップ80へ進み
、信号加算回路31eにおいて、下記の式によりディザ
−付駆動電流信号(1,* ) 、  D、* )が演
算され、TP=++になったらステップ63でD=Oに
書き換えられ、ステップ63でT1.I−oに書き換え
られる。
(IL*) −IL+l0 (rn*) =IR+ ID ステップ81では、前記ステップ75またはステップ8
0で得られた信号に基づき、ソレノイド駆動回路30c
において駆動電流にディザ−電流を重ね合わせたディザ
−付駆動電流IL*または工8*が制御バルブソレノイ
ド6Lまたは6日に出力される。
ステップ82では、バルブソレノイド20aに対しカッ
トバルブ20を開(ON信号によるソレノイド駆動電流
工、が出力される。
従って、後輪転舵制御作動で、例えば、第7図に示すよ
うに、前輪操舵角OFに対し後輪を一瞬逆相に転舵制御
し、その後、同相に転舵制御する1次進みの位相反転制
御を行なった場合には、コーナリングフォースの発生を
ヨーの発生方向に積極的に加えることでヨーレイトの立
上がりが向上し、そして、十分なヨーイングが得られた
後に後輪を同相側に転舵してヨーレイトの増加を抑える
ことで、車体横すべり角がつくのが抑えられ、操舵安定
性が増し高い操舵応答性が得られる。
尚、この1次進みの位相反転制御は、車速か高車速にな
るほど位相反転時期が早まり、高速時には同相制御とほ
ぼ同様な制御となる為、特に、低。
1 2 中速域で効果的である。
また、ディザ−の設定にあたっては、50m5ec毎に
変化する一定周波数に設定されるが、デイザ電流の大き
さで決まるディザ−振幅は、第6図に示すように、駆動
電流信号■、または■8の電流レベルが■。以下で小さ
い領域ではディザ−の効きが強い大振幅に設定され、駆
動電流信号■、または工。の電流レベルが■。を超える
と徐々に振幅を小さくしてゆき、ディザ−の効きを弱く
なるようにしている為、駆動電流が小電流時における油
圧応答性の向上と、駆動電流が大電流時における振動や
異音発生の低減の両立を達成することができる。
即ち、制御油圧−駆動電流特性をみた場合、油圧上昇時
と油圧下降時とでは駆動電流にヒステリシスを持ち、こ
のヒステリシスが油圧応答性を悪化させる。そこで、デ
ィザ−振幅を大振幅にする等の手法によりディザ−の効
きを強める必要があるが、駆動電流の全域でディザ−の
効きを強めた場合には、油圧応答性が向上するものの、
大電流域において効きの強いディザ−電流により油圧変
動 3 が激しくなり、振動や異音が発生する。
尚、ディザ−電流は、上記フェイル検出目的や、上記油
圧応答性の向上と振動・異音の低減の両立の目的や、制
御バルブ6のスプールに常時微妙な振動を与えてスティ
ックスリップを抑制する目的等、複数の目的のために駆
動電流に重ね合わせられるが、実施例で設定される振幅
及び周波数のディザ−電流(振幅±0.05A程度で周
波数100H2)は、これらの目的を全て;黄足するも
のであるし、制御バルブ6による本来の後輪転舵制御に
影響を与えることもない。
また、電源電圧Eがしきい値E。以下になった時には、
ステップ69によりディザ−電流信号工。
を工。IJAXとし、ディザ−振幅を大きくしたデイザ
付駆動電流rL* 、 In率が制御バルブソレノイド
6L、 6Rに印加されるようにした為、第10図に示
すように、電源電圧Eの低下によりディザ−付駆動電流
It*、 L*が高電流値の時の電流カット作用を受け
ても十分なディザ−振幅によりディザ−が消えることが
無く、ディザ−付駆動電流工、* 4 In率のディザ−の有無監視によるフェイル検出での誤
検出が防止され、後輪転舵制御が中止されることなくそ
のまま続行される。
即ち、電源電圧Eの低下があってもディザ−振幅をその
ままにした場合を考えると、第11図に示すように、デ
ィザ−付駆動電流IL*、 In率が高電流値の時の電
流カット作用を受けてディザ−が消え、ディザ−付駆動
電流I+、*、 In率のディザ−の有無監視によるフ
ェイル検出で断線等であるとの誤検出がなされ、後輪転
舵制御が中止されることになる。
尚、電源電圧Eの低下時には、ディザ−振幅を大きくす
ることで、上記のように効きの強いデイザ電流となるが
、ディザ−付駆動電流It*、L*の基礎となる電源電
圧Eが低下している為、振動や異音の発生は小さく抑え
られる。
*フェイルセーフ作動 ステップ83では、バルブソレノイド20aに対しカッ
トバルブ20を閉じるOFF信号によるソレノイド駆動
電流■、が出力される。
ステップ84では、警報ランプ21に点灯信号(ON)
が出力される。
ステップ85では、フェイルセーフ指令からの経過時間
ΔTが所定時間ΔT、(例えば+50m5ec)になっ
たか否かをチエツクし、Δ丁≧ΔT0になったらステッ
プ86で制御バルブ6のソレノイド6Lまたは6Rのデ
ィザ−付駆動電流I、*またはIn率をOFFする指令
が出力される。
従って、フェイルセーフ作動では、カットバルブ20で
油圧をカットし、その後、カットバルブ20での油のリ
ークを利用して徐々に後輪を中立位置に戻す作動を行な
うようにしている為、フェイル時の車両挙動急変が防止
される。
以上、実施例を図面に基づいて説明してきたが具体的な
構成及び制御内容等はこの実施例に限られるものではな
い。
例えば、実施例では負荷駆動制御系フェイル検出装置と
して後輪転舵制御システムの例を示したが、前輪操舵時
に前輪と後輪とをアクチュエータにより転舵制御する補
助転舵制御システムやアク 5 6 デイザサスペンション制御システム、トルクスプリット
制御システムやアンチロックブレーキ制御システム等、
駆動電流によって所定の負荷を駆動制御する制御システ
ムであれば適用できるのは勿論である。
また、実施例では、油圧アクチュエータへの制御油圧を
作り出すソレノイドバルブを負荷とする例を示したが、
ソレノイドアクチュエータやモタアクチュエータ等を負
荷とする各種の制御システムにも適用できる。
(発明の効果) 以上説明してきたように、本発明にあっては、ハーネス
を介して負荷に駆動電流を印加する負荷駆動制御系のフ
ェイル検出装置において、駆動電流を電源電圧の低下時
にはディザ−振幅を大きくしたディザ−相駆動電流とし
、このディザ−相駆動電流のディザ−の有無監視により
負荷駆動制御系のフェイルを検出する手段とした為、コ
スト的に有利でありながら、負荷駆動制御系に供給され
る電源電圧や駆動電流の電流値にかかわらず、常 7 に高い検出精度で負荷駆動制御系のフェイル検出を行な
うことが出来るという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の負荷駆動制御系フェイル検出装置のク
レーム対応図、 第2図は実施例の負荷駆動制御系フェイル検出装置を適
用した後輪転舵制御システムを搭載した4輪操舵車両の
全体構成を示す図、 第3図は後輪転舵制御システムの後輪転舵コントロール
ユニットのブロック回路図、 第4図は実施装置でのフェイル検出処理作動の流れを示
すフローチャート、 第5図は後輪転舵制御作動及びフェイルセーフ作動の流
れを示すフローチャート、 第6図は駆動電流信号に対するディザ−電流信号特性図
、 第7図は後輪転舵制御の一例を示すタイムチャート、 第8図は実施例装置での目標後輪転舵角信号とディザ−
付駆動電流信号とディザ−付駆動電流信 8 号の微分信号を示すタイムチャート、 第9図は従来のフェイル検出装置での目標後輪転舵角と
駆動電流値を示すタイムチャート、第10図は実施例装
置での電源電圧低下時においてディザ−振幅を大きくし
た場合のディザ−付駆動電流特性及びディザ−検出パル
スを示すタイムチャート、 第11図は電源電圧低下時においてディザ−振幅を変え
ない場合のディザ−付駆動電流特性及びディザ−検出パ
ルスを示すタイムチャートである。 a・・・駆動電流指令信号出力回路 b・・・負荷 C・・・負荷駆動制御回路 d・・・ディザ−電流設定手段

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)制御内容に応じて得られる駆動電流指令信号を出力
    する駆動電流指令信号出力回路と、 前記駆動電流指令信号に基づく駆動電流に所定のディザ
    ー電流を重ね合わせたディザー付駆動電流を負荷に印加
    する負荷駆動制御回路と、 負荷駆動制御系に供給される電源電圧が正常の時には、
    負荷が追従しない振幅及び周波数を有するディザー電流
    に設定し、電源電圧が所定値以下になった時には、ディ
    ザー振幅を大きくするディザー電流設定手段と、 前記負荷に接続されるハーネスからディザー付駆動電流
    を入力し、ディザーの有無監視により負荷駆動制御系の
    フェイルを検出する負荷駆動制御系フェイル検出手段と
    、 を備えていることを特徴とする負荷駆動制御系フェイル
    検出装置。
JP20314689A 1989-08-05 1989-08-05 負荷駆動制御系フェイル検出装置 Expired - Lifetime JP2522834B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20314689A JP2522834B2 (ja) 1989-08-05 1989-08-05 負荷駆動制御系フェイル検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20314689A JP2522834B2 (ja) 1989-08-05 1989-08-05 負荷駆動制御系フェイル検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0374278A true JPH0374278A (ja) 1991-03-28
JP2522834B2 JP2522834B2 (ja) 1996-08-07

Family

ID=16469181

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20314689A Expired - Lifetime JP2522834B2 (ja) 1989-08-05 1989-08-05 負荷駆動制御系フェイル検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2522834B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2522834B2 (ja) 1996-08-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2913852B2 (ja) 操舵角センサフェイル検出装置
JP2987945B2 (ja) 操舵角センサフェイル検出装置
EP0350020B1 (en) Fail-safe rear wheel steering system for vehicle
US5200911A (en) Apparatus for detecting failure occurring in control system for driving load
JP2514248B2 (ja) 車両動特性制御装置
JPH02299979A (ja) 中立舵角推定装置
JP2578975B2 (ja) 車両動特性制御装置
JPS61175183A (ja) 後輪操舵制御装置
JPH02304284A (ja) 電磁バルブ駆動制御装置
JPH0374278A (ja) 負荷駆動制御系フェイル検出装置
JPH0632240A (ja) 検出信号処理方法
JPH02304282A (ja) 負荷駆動制御系フェイル検出装置
JPH02304283A (ja) 負荷駆動制御系フェイル検出装置
JPH02304281A (ja) 負荷駆動制御系フェイル検出装置
JPH0361171A (ja) 負荷駆動制御系フェイル検出装置
JPH0361173A (ja) 中立舵角推定装置
JP2559495B2 (ja) 車両動特性制御装置
JP2552358B2 (ja) 車両動特性制御装置
JPH02303974A (ja) 補助操舵制御システム
JP2502746B2 (ja) 車両動特性制御装置
JPH0285074A (ja) 車両用4輪操舵装置
JP2552359B2 (ja) 車両動特性制御装置
JPS62203874A (ja) フエ−ルセ−フ装置
JP4807039B2 (ja) 4輪アクティブステアシステム
JPH01197176A (ja) 舵角制御装置