JPH0374226A - 車両のトラクションコントロール装置 - Google Patents

車両のトラクションコントロール装置

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JPH0374226A
JPH0374226A JP1207821A JP20782189A JPH0374226A JP H0374226 A JPH0374226 A JP H0374226A JP 1207821 A JP1207821 A JP 1207821A JP 20782189 A JP20782189 A JP 20782189A JP H0374226 A JPH0374226 A JP H0374226A
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JP
Japan
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pressure
control
slip
counter
traction control
Prior art date
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Pending
Application number
JP1207821A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Iwata
徹 岩田
Akikiyo Murakami
村上 晃清
Minoru Tamura
実 田村
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は車輪の駆動スリップ(ホイールスピン)を防止
する車両のトラクションコントロール装置に関するもの
である。
(従来の技術) トラクションコントロール装置としては従来、特開昭6
1−85248号公報に開示されている如く、スピンし
ている駆動車輪を制動すると同時に、エンジン出力を低
下させて駆動車輪の駆動力を低減し、これらにより駆動
スリップを防止するようにした型式のものがある。
(発明が解決しようとする課題) ところで従来は駆動スリップを単一の設定値と比較して
それ以上なら駆動スリップ発生と判別し、駆動スリップ
発生なら上記駆動車輪の制動とエンジン出力の低下とを
とにかく同時に実行させる槽底であったため、以下の問
題が懸念される。
即ち、駆動車輪の制動によるトラクションコントロール
とエンジン出力低下によるトラクションコントロールと
のそれぞれの分担割合を中低速領域で適正にするべく設
定値を設定した場合、車速の高い領域では変速機のギヤ
比が小さくなることから駆動車輪の回転イナーシャが小
さくなり、従ってトラクションコントロール用に行う駆
動車輪の制動が効き過ぎとなり、減速感を生しさせたり
、左右ブレーキパッドのバラツキにともなう制動力のア
ンバランスで直進性の悪化を生しさせるおそれがある。
本発明は、駆動車輪の制動によるトラクションコントロ
ールとエンジン出力低下によるトラクションコントロー
ルとの和の中で占める駆動車輪の制動によるトラクショ
ンコントロールの分担割合を、小さくすることにより上
述の問題を解消することを目的とする。
(課題を解決するための手段) この目的のため本発明のトラクションコントロール装置
は第1図に概念を示す如く、 駆動車輪の駆動スリップが設定値以上となる駆動スリッ
プ発生時線駆動車輪を制動する自動ブレーキ手段と、前
記駆動スリップが設定値以上となる駆動スリップ発生時
内燃機関の発生する駆動力を減ずる駆動力低下手段とを
具え、これら自動ブレーキ手段及び駆動力低下手段によ
り駆動スリップを防止するようにした車両において、車
速を検出する車速検出手段と、 車速の高い領域で前記駆動力低下手段の設定値を前記自
動ブレーキ手段の設定値より低くする設定値分離手段と
を設けて構成したものである。
(作 用) 自動ブレーキ手段は、駆動車輪の駆動スリップが設定値
以上となる駆動スリップ発生時、駆動車輪を制動し、駆
動力低下手段は、駆動スリップが設定値以上となる駆動
スリップ発生時、内燃機関の発生する駆動力を低下させ
、これらによりトラクションコントロール装置は駆動ス
リップを防止することができる。
ところで、車速検出手段により検出した車速が高い領域
においては、設定値分離手段が駆動力低下手段の設定値
を自動ブレーキ手段の設定値より低くするため、当該車
速領域においては駆動車輪の制動によるトラクションコ
ントロールの分担割合が車輪駆動力の低下によるトラク
ションコントロールの分担割合よりも小さくなる。これ
がため、この車速域においては変速機のギヤ比が小さく
、通常なら駆動車輪の上記制動が効き過ぎとなり、減速
感を生じさせたり、左右制動力のアンバランスで直進性
の悪化を生じさせるが、このような懸念を上記の分担割
合によってなくすことができる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に説明する。
第2図は本発明トラクションコントロール装置の一実施
例を示すシステム図でIL、 IRは夫々左右従動輪(
例えば左右前輪) 、2L、 2Rは夫々左右駆動輪(
例えば左右後輪)を示す。車両は車輪2L。
2Rを図示せざるエンジンにより駆動されることにより
走行し、エンジンはスロットルバルブ4により出力を加
減されるものとする。
スロットルバルブ4はステップモータ5により開閉し、
そのステップ数(スロットルバルブ4の開度)をトラク
ションコントロール中以外基本的には運転者が踏込むア
クセルペダル6の踏込量に対応したものにすべく制御回
路7により制御する。
この目的のため、スロットルバルブ4の開度、つまりモ
ータ5のステップ数を検出するスロットルセンサ8から
の信号THを制御回路7にフィードバックし、アクセル
ペダル6の踏込量Accを検出するアクセルセンサ9か
らの信号を制御回路7に入力する。
制御回路7はマイクロコンピュータ10を具えると共に
、その入力側に関連してA/Dコンバータ11及びF/
Vコンバータ12を、又出力側に関連してステップモー
タ5用の駆動回路13及びD/Aコンバータ14を夫々
設ける。A/Dコンバータ11はスロットル開度信号T
ll及びアクセル信号Accをアナログデジタル変換し
てマイクロコンピュータ10に入力すると共に、F/V
コンバータ12により周波数−電圧変換した電圧信号を
デジタル信号に変換してマイクロコンピュータ10に入
力する。
各車輪IL、 IR,2L、 2Rは、ブレーキペダル
20の踏力に応したブレーキマスターシリンダ21から
の液圧陥により作動されるホイールシリンダ22L22
R,23L、 231?を具え、これらホイールシリン
ダの作動により対応車輪が個々に制動されるものとする
。しかして、駆動輪2L、 2Rのブレーキ液圧系には
夫々トラクションコントロール用の液圧制御弁24L、
 24Rを挿置する。これら液圧制御弁は夫々同仕様、
同構造のものとし、スプール25をばね2Gにより図示
の左限位置に弾支し、プランジャ27をばね28により
図示の左限位置に弾支して構成する。
液圧制御弁2411,24Rは夫々、図示の常態でマス
ターシリンダ側の入口ポート29への液圧PHをそのま
まホイールシリンダ側の出口ポート3oより対応するホ
イールシリンダに出力し、スプール25の右行時プラン
ジャ27によりポート29.30間を遮断すると共にホ
イールシリンダへの液圧を上昇させ、スプール25の右
行停止時ホイールシリンダの上昇液圧を保持するものと
する。
スプール25の上記右行及びその停止を室31内の圧力
により制御し、この圧力を夫々電磁弁40 L 。
40Rにより個別に制御する。これら電磁弁も同様のも
のとし、ソレノイド41のOFF時(A)で示すボート
間接続位置となって室3工をドレン回路42に通じると
共にアキュムレータ43から遮断し、ソレノイド4Iの
小電流によるON時(B)で示ずポート間接続位置とな
って室31をドレン回路42及びアキュムレータ43の
双方から遮断し、ソレノイド41の大電流によるON時
(C)で示すポート間接続位置となって室31をドレン
回路42から遮断すると共にアキュムレータ43に通じ
るものとする。
電磁弁40L、 40Rの(A)位置で室3■は無圧状
態となってスプール25を図示位置にし、電磁弁40L
40Rの(C)位置で室31はアキュムレータ43の一
定値Pcを供給されてスプール25を図中右行させ、電
磁弁40L、 40Rの(B)位置で室31は圧力の給
排を中止されてスプール25をその時の右行位置に保持
する。
アキュムレータ43にはモーフ44で駆動されるポンプ
45からの油圧をチエツク弁46を介して蓄圧し、アキ
ュムレータ43の蓄圧値が一定値P。になる時、これを
検出してOFFする圧力スイッチ47からの信号を受け
て制御回路7がモーフ44(ポンプ45)を停止させる
ものとする。この目的のため圧力スイッチ47からの信
号はマイクロコンピフ、−タ10ニ入力し、マイクロコ
ンピュータ10からのモータ制御信号はD/Aコンバー
タ14によりアナログ信号に変換してモーフ44に供給
する。
電磁弁40L、 40Rのソレノイド41もマイクロコ
ンピュータ10により駆動制御し、そのための制御信号
をD/Aコンバータ14によりアナログ信号に変換して
ソレノイド41に供給する。
各車輪IL、 IR,2L、 2Rに夫々関連して車輪
回転センサ5011.50R,5114,51Rを設け
、これらセンサは対応車輪の車輪速VFLI VFRI
 VRLI VRRに対応した周波数のパルス信号を発
し、これらパルス信号をF/Vコンバータ12に供給す
る。F/Vコンバーク12は各パルス信号をその周波数
(車輪回転数)に対応した電圧に変換してA/Dコンバ
ータ11に入力し、A/Dコンバータ11はこれら電圧
をデジタル信号に変換してマイクロコンピュータ10に
人カスる。
又、駆動輪ホイールシリンダ23L、 23Rの液圧、
つまり駆動輪ブレーキ液圧PRll PRllを夫々検
出する圧力センサ60L、 60Rを設け、これらから
の信号をA/Dコンバータ11によりデジタル信号に変
換してマイクロコンピュータ10に入力する。
マイクロコンピュータ10は各種人力情報を元に第3図
乃至第6図の制御プログラムを実行して、スロットルバ
ルブ4の通常の開度制御及びトラクションコントロール
用の開度制御を行うと共に、電磁弁ソレノイド41の位
置制御、つまり駆動車輪のトラクションコントロール用
制動制御を行い、更にポンプモータ44(油圧ポンプ4
5)の駆動制御を行う。第3図乃至第5図は図示せざる
オペレティングシステムによりエンジン始動後一定周期
ΔT(例えばΔT−10m5ec)毎に定時割込み処理
をされるメインルーチンで、第6図はこのメインルーチ
ン内において決定されたステップモータ5の回転速度に
対応する周期で処理されるステップモータ駆動用の○C
I (Output compare 1nterru
pt)割込み処理を示す。
第3図では先ずステップ101.102において、第1
回目の処理に限りマイクロコンピュータ10は内9 0 蔵RAM等のイニシャライズ(初期化)を行う。次ノス
テップ103テは、車輪速V F R+ V F L 
+ νRL+ VRRを読込み、これらを基にステップ
104で左右駆動輪2L、 2R(7) ス’J ツブ
率St、 SRをSL = (VRL  VFL)/V
FL、 SR= (VRRVFR)/VF11により求
めた後、ステップ105で左右駆動輪2L、 2Rのス
リップ率変化速度5L−5L  5L−1(但しS、−
1は前回の左駆動輪スリップ率)及び5R=SR5R−
1(但し、SR−1は前回の右駆動輪スリップ率)を求
める。
ステップ106では、左右駆動輪スリップ率5LSRの
うち小さい方をセレクトロースリップ率S□。、大きい
方をセレクトハイスリップ率5IIIIXにセットする
。次にステップ107において上記セレクトロースリッ
プ率及びセレクトハイスリップ率のうち小さい方の値S
□、fiをK(例えば0.6−0.9)の比率で重視す
るスリップ率の重み付は平均値SavをS−v””KX
S、tn + (I  K) XSmaxにより求める
と共に、その変化速度SivをS、v=S−vS−v−
+ (但し5IV−1は前回のスリップ率重み付は平均
値)を求める。
ステップ150では、前2輪の平均車輪速(車速)から
第7図(a)に示すテーブルデータを基にトラクション
コントロール上必要なエンジン出力制御用のスリップ率
下方設定値Sl をルックアップし、更に次式によりト
ラクションコントロール上必要なエンジン出力制御用の
スリップ率上方設定4aSzを演算する。
次のステップ151では、上記のスリップ率平均値Sa
vおよびその変化速度Savより、トラクションコント
ロール上好適な第7図(b)の如きスロットル開度制御
域データを基に、スロットル開度THをアクセルペダル
6の踏込量Accに対応した値に向は戻すべき(増大す
べき)非制御域か、スロットルバルブ4を急閉(スロッ
トル開度THを急減)又は緩閉(スロットル開度T)I
を緩滅)して車輪2L。
1 2 2Rの駆動スリップを防止すべき急閉域又は緩閉域かス
ロットル開度THを不変に保つべき保持域かを、決定す
る。この決定結果をステップ152〜154で判別し、
非制御域ではステップ201へ、緩閉域ではステップ3
01へ、急閉域ではステップ351へ又保持域ではステ
ップ401へ夫々制御を進める。
非制御域ではステップ201〜206において、ステッ
プ204でクリアされ、ステップ203または205で
インクリメント(歩進)されるマツプ上げカウンタMA
PUPCが一定のリカバー時間TRを示す度に、つまり
TR時間毎にステップ206でスロットル開度マツプM
APを前回マツプ(MAPO) −1として定めた後、
制御をステップ401へ進める。マツプMAPは第8図
の如く第0枚目から第19枚目迄の20種類を設定し、
上記のマツプ上げはスロットルバルブ開度をアクセルペ
ダル踏込量Aceに対応した値に増大させる指令である
ことを意味する。
緩閉域のためステップ301へ制御が進んだ場合、先ず
このステップで前回どのスロットル制御域だったかをチ
エツクする。前回非制御域だった場合、以下の処理を1
回だけ行う。つまりステップ302で上記のマツプ上げ
カウンタMAPUPCをクリアし、次のステップ303
.304で左又は右の減圧フラグ及び左又は右の急減圧
フラグが共に0か否かを判別する。これらフラグは後述
するように、対応する左右駆動輪2L、 2Rのトラク
シボンコントロール用ブレーキ液圧の所定時間以上急減
圧状態及び所定時間以上急減圧状態でOとなり、少なく
とも一方の駆動輪が急減圧状態だったらステップ305
においてマツプ落ち数MAPDNをlとし、それ以外で
はステップ306においてMAPDN= 2をセットす
る。
ステップ307では前回マツプMAP Oと後述の如く
にメモリしておいた所定時間前のマツプ数PMAPとの
大きい方(スロットル開度の小さい方)をセレクトハイ
マ・ンブMAPMAXとしてセットし、ステ・ンフ。
308でこのセレクトハイマツプMAPMAXをステッ
プ305又は306において定めた数MAPDNだけマ
ツプ落ちさせたもの(MAPMAX + MAPDN)
を今回マツプMAPとし、スロットル開度の緩閉を指令
する。なお、ステップ309.310では上記のMAP
が非制御域3 4 から最初に緩閉域になった時に求めた初期マツプMAP
TNI以下の時は、スロットル開度増大を指令すること
を意味し、緩閉の意図に反することからMAP−MAP
INIとする。
ステップ301で前回が緩閉域又は急閉域であると判断
した場合、制御をそのままステップ401に進め、前回
保持域であった場合、ステップ311で前回マツプMA
P Oを1だけマツプ落ちさせたものを今回マツプ門A
Pとしてスロットルバルブを指令した後に制御をステッ
プ401に進める。
急閉域のため制御がステップ351へ進んだ場合、先ず
ここで前回のスロットル開度制御域をチエツクする。前
回非制御域であった場合、ステップ352〜360で前
記ステップ302〜310と同様の処理を行い、ステッ
プ362でこの処理により求めたマツプに更に2を加え
てスロットル開度の急減を指令した後制御をステップ4
01へ進める。ステップ351で前回から急閉域であっ
たと判別する場合、制御をそのままステップ401へ進
め、前回緩閉域又は保持域であった場合、ステップ36
1で前記ステップ311と同様の処理を行った後制御を
ステップ401へ進める。
保持域のため(非制御域、緩増圧域、急増圧域用の処理
後も同様)ステップ401に制御が進む場合、ステップ
401〜404で第8図に示す設定マツプ数0〜19の
範囲外にあるMAP値を近い方の限界値O又は19にセ
ットする。次のステップ405.406では左右減圧フ
ラグが共に0でなく且つ左右急減圧フラグが共に0でな
い左右駆動輪2L、 2Rのブレーキ液圧増圧状態をチ
エツクする。増圧状態でなければ(減圧状態なら)ステ
ップ407で対応する所定時間T、前のスロットル制御
マツプをPMAPとしてスロットル緩閉及び急閉制御(
ステップ307゜357)に用い、増圧状態ならステッ
プ408でTMより長い所定時間TM′前のマツプをP
MAPとする。又次のステップ409では現在のマツプ
MAPを前回マツプMAP Oとしてメモリし、次回に
備える。
第3図に示す以上の処理後、制御は第4図のステップ5
02に進み、ここでアクセルペダル踏込み量Accを読
込む。次のステップ503では、前記の通りに求めたマ
ツプ門^Pに対応する開度特性マツツブに基づき、アク
セルペダル踏込量Accに応じたステップモータ5の目
標ステップ数5TEPをマツプ検索して決定する。
又ステップ504では、前記ステップ503によって決
定されたスロットルバルブ4の開度目標ステップ数5T
EPと実際の開度ステップ数THとの偏差Dirを、 Dir  =STEP−T)I により算出する。さらにステップ505.506により
上記の偏差Dirに基づいてステップモータ5のスピー
ドの決定、正転/逆転/保持の決定、更にはOCI割込
み周期のセット、モータ回転方向に関するフラグセット
等を行う。
ステップ550〜554では、左駆動輪ブレーキ液圧P
BLが設定値PH以上か、これ未満で微小設定値PL以
上か、或いはPL未満かを判別して、PIIL≧PM時
低圧フラグを1にセットし、PL≦PBL<PM時低圧
フラグをOにリセットし、P u t < P 1時無
制御フラグを0にリセットする。
その後ステップ600〜693において、左駆動輪を以
下の如く、適正速度でトラクションコントロール用に制
動及び制動解除する。ステップ600では、左前輪速V
FLから第7図(a)のテーブルデータを基にトラクシ
ョンコントロール上必要な駆動輪制動用のスリップ率下
方設定値S、をルックアップし、更に次式によりトラク
ションコントロール上必要な駆動輪制動用のスリップ率
上方設定値S1□を演算する。
次のステップ601では第9図(a)に対応するテーブ
ルデータを基に左部動輪スリップ率SL及びその変化速
度SLから左駆動輪ブレーキ液圧を急増圧すべきか、緩
増圧すべきか、保圧すべきか、緩減圧すべきか、急減圧
すべきかを領域(エリア)判定する。第9図(a)のテ
ーブルデータはトラクションコントロール上好適な左駆
動輪ブレーキ液圧の制御態様で、スリップ率SL及びそ
の変化速7 18 度SL (SKI、 O,S2□はエリア境界値)が高
い程高速で増圧し、スリップ率SL及びその変化速度S
Lが低い程高速で減圧ずべきこととする。なお第9図(
a)は、後述の右駆動輪ブレーキ液圧制御態様でもあり
、従って右駆動軸スリップ率SRおよびその変化速度S
Rも併記した。
上記の領域判定結果をステップ602〜605により判
別し、第5図の対応ステップに分岐させる。
即ち、急増圧エリアならステップ611に、緩増圧エリ
アならステップ631に、保圧エリアならステップ65
5に、緩減圧エリアならステップ661に、又急減圧エ
リアならステップ681に夫々制御を進める。
急増圧エリアのためステップ611が選択されると、先
ずここで当該急増圧に関与しない緩減圧カウンタ、急減
圧カウンタ、緩増圧カウンタ、保圧タウツクおよび昇格
カウンタを夫々クリアする。
次のステップ612で前回のエリアをチエツクし、前回
減圧エリアだった場合ステップ614を通るループを1
回のみ実行し、前回増圧又は保圧エリアだった場合ステ
ップ618を通るループを実行する。
前者のループでは、先ずステップ614.613で減圧
フラグ及び急減圧フラグがOか否か、つまり所定時間以
上急減圧を行ったか否かをチエツクする。
前回急減圧状態だったのであれば、急増圧より急速な初
期増圧を実行して応答遅れをなくす必要があることから
ステップ615で初期増圧力ランクをインクリメントす
る。その後ステップ691で電磁弁40LをC位置にす
る。この電磁弁位置で液圧制御弁24Lはスプール25
の第2図中容行により左駆動輪ブレーキ液圧を上昇させ
、左駆動輪をトラクションコントロール用に制動する。
しかして、減圧フラグ−0又は急減圧フラグ−〇でなけ
れば、上記の初期増圧が不要であるからステップ616
で急増圧カウンタをインクリメントしてステップ691
を実行する。
以後ステップ612はステップ618を選択するように
なり、ここでは減圧フラグを1にセットする。
ステップ619.620では上記の初期増圧カウンタが
4か0かをチエツクするが、ステップ615が実行され
ていればステップ619.620.621の経路を3回
繰返しつつステップ691で増圧を繰返し、次回にステ
ップ619がステツブ622.623、又その後ステッ
プ619がステップ620.623を選択するようにな
る。ステップ623では、急増圧カウンタが5か否かを
チエツクし、ステップ624でこの急増圧力カウンタが
0又は1か否かをチエツクする。ステップ616が実行
されていなければステップ623゜624、627の経
路が2回繰返されてその都度ステップ691の実行によ
り増圧を行うが、ステップ616が実行されていれば上
記の経路が1回のみ選択されてステップ691の実行に
まり増圧を行う。その後はステップ624がステップ6
25を選択するようになり、急増圧カウンタが5になる
迄の3回だけステップ692の実行により、電磁弁40
LをB位置にする。この電磁弁位置で液圧制御弁24L
はスプール25を移動停止させて左駆動輪ブレーキ液圧
をこの時の値に保圧する。以後、急増圧カウンタが1.
2の時増圧、3〜5の時保圧とするデユーティ(215
のデユーティ)に対応した速度で左駆動輪ブレーキ液圧
を急増圧することができる。
上記の急増圧作用を第11図乃至第13図につき説明す
る。
第11図(a)に示す如く減圧フラグ−1又は急減圧フ
ラグ−1の状態で瞬時tl に減圧エリアから急増圧エ
リアに切換わったとすると、瞬時t1迄は減圧フラグ−
1に対応して後述する如< 50 m5ecを1周期と
し10 m5ecだけ減圧を行う115デユーテイで緩
減圧が行われている。瞬時tlにステップ614−61
6−691のループが1回選択され、次にステップ61
8−619−620−623−624−627−691
のループが1回選択され、その後ステップ618619
−620−623−624−625−692を含むルー
プが3回選択されることで第11図(a)中点線の如<
275デユーテイで急増圧を行うことができる。
第11図(b)に示す如く減圧フラグ−〇及び急減圧フ
ラグ−0の状態で瞬時tl に減圧エリアから急増圧エ
リアに切換わったとすると、瞬時1.迄は減圧フラグ−
〇及び急減圧フラグ−〇に対応して後述する如くデユー
ティ100%の急減圧を継続し1 2 ている。瞬時1+にステップ614−613−615−
691のループが1回選択され、次いでステップ618
−619−620−621.−691のループが3回選
択され、その後ステップ618−619−622−62
3−624−627−691のループが2回選択される
結果、瞬時1.から4回分(aTX 4 =40 m5
ec)の間色増圧より速い初期増圧を行って応答遅れを
なくし、その後第11図(b)中点線で示す如く2回分
(IJ T X 2 = 20m5ec)の増圧を行う
。以後は前述したと同様の215デユーテイによる急増
圧を実行することができる。
なお定常的には上述した処から明らかなように第12図
(a)に示す如き215デユーテイによる急増圧を行う
緩増圧エリアのため第5図中ステップ631が選択され
ると、先ずここで関係のない緩増圧カウンタ、急減圧カ
ウンタ、保圧カウンタ及び昇格カウンタを夫々クリアす
る。次のステップ632で前回のエリアをチエツクし、
前回減圧エリアだった場合ステップ634を含むループ
を1回のみ実行し、前回増圧又は保圧エリアだった場合
ステップ638を含むループを実行する。前者のループ
ではステップ634.633.635.636でステッ
プ614.613615、616におけると同様の処理
を行うが、ステップ636ではステップ616における
急増圧カウンタに代え緩増圧カウンタをインクリメント
するものとする。又、ステップ638.639.640
.641.642でもステップ618.619.620
,621.622と同様の処理を行う。但し、ステップ
638では急減圧フラグをlにセットする処理を追加す
る。
ステップ643.648では急増圧から緩増圧への切換
時、当該切換えに待ち時間を設定するため前記の急増圧
カウンタが5か、0か、これら以外かをチエツクする。
急増圧カウンタが0.5以外の時、つまり急増圧の途中
であれば、ステップ649で急増圧カウンタをインクリ
メントしつつ、ステップ692で保圧し、急増圧カウン
タが5になった時はステップ644でこのカウンタをリ
セットした後、又急増圧カウンタがOである時はそのま
まステップ645.646.647.650.651に
よる緩増圧制御を行う。この緩増圧制御はステップ62
3.624.625゜626、627による急増圧制御
と同じものであるが、ステップ624に対応するステッ
プ646で緩増圧カウンタがOの時のみ増圧を実行させ
るため、急増圧時より小さな115デユーテイで緩増圧
することができる。
上記緩増圧の作用を第11図乃至第13図につき説明す
る。
第11図(a) 、 (b)の瞬時t1以後、減圧から
増圧への切換えは急増圧時と同様に行われるが、上記の
通りデユーティが小さいため、これら図中実線で示す如
く増圧時間が10 m5ecに短縮され、緩増圧を可能
にする。
なお定常的には上述した処から明らかなように第12図
(b)に示す如き115デユーテイによる緩増圧を行う
又第13図(a)に示す如く瞬時tlに緩増圧エリアか
ら急増圧エリアに切換わった場合は、直ちに急増圧が開
始されるも、同図(b)に示す如く瞬時1+に急増圧エ
リアから緩増圧エリアに切換わった場合は、ステップ6
43.644.648.649.692を含むループに
よる待ち時間、dtだけ緩増圧の開始を遅らせて不要な
制動を防止することができる。
保圧エリアのため第5図中ステップ655が選択される
と、先ずここで初期増圧カウンタ、急増圧カウンタ及び
緩増圧カウンタを夫々クリアし、その後、ステップ65
6〜658で保圧カウンタが0〜9を示す間、つまりl
 txto=too m5ecの時間中ステップ692
で電磁弁40LをB位置に保ち、次の1サイクル時間中
(d tX 1 =10 m5ec中)ステップ691
で電磁弁40LをC位置に保つ。これにより左駆動輪ブ
レーキ液圧を、液漏れ分を補充しながら要求通りこの時
の値に保圧することができる。
緩減圧エリアのため第5図中ステップ661が選択され
ると、先ずここで緩増圧カウンタ、急増圧カウンタ、保
圧カウンタ及び初期増圧カウンタを夫々クリアする。次
のステップ662では減圧フラグが0か否かにより先駆
動輪ブレーキ液圧PBLがP、未満の低い値か否かをチ
エツクする。ブレーキ液圧PBLが低い場合、つまり減
圧を行うと通常の減圧速度ではこのブレーキ液圧がOk
gf/cm”5 6 になって、前記の不都合を生じてしまうような場合、ス
テップ663で緩減圧周期TSLを長い7にセットし、
ブレーキ液圧PIILがP、以上の高い値である場合、
ステップ664で緩減圧周期TSLを短かい5にセット
することにより、以下の緩減圧の速度制御を行う。
即ち、ステップ665で緩減圧カウンタが上記の如くに
セットした緩減圧周期TSL(7又は5)に達したか否
かをチエツクする。この緩減圧カウンタは、ステップ6
66で無制御フラグが1と判別する限りにおいて、つま
り第4図中ステップ553.554に示した如く左駆動
輪ブレーキ液圧PIILが微小設定値PL以上のため、
そのPIIL<PHでの減圧速度制御が必要な限りにお
いて選択されるステップ673又は674でインクリメ
ントされ、このインクリメントにより設定減圧周装置に
達する時ステップ675でOにリセットされるものとす
る。又、緩減圧カウンタがTsLに達する度にステップ
676で昇格カウンタをインクリメントすると共に、ス
テップ674の実行後ステップ693で電磁弁40Lを
A位置にする。この電磁弁位置で液圧制御弁24Lはス
プール25の第2図中太行により左駆動輪ブレーキ液圧
を減圧し、左駆動輪のスピン抑制後における再加速を可
能ならしめる。
緩減圧カウンタがTSLに達する迄の間は、ステップ6
66で無制御フラグ−1と判別する限りにおいて、ステ
ップ667における低圧フラグ(左駆動輪ブレーキ液圧
)の判別結果に応じた頻度でステップ693の実行によ
りブレーキ液圧を減圧する。
即ち、ステップ667でブレーキ液圧が高い(PBL≧
p、) と判別する時は、ステップ672で昇格カウン
タに関係なく緩減圧カウンタがO〜3である間ステップ
693による減圧を、又緩減圧カウンタが4〜TSL(
TSLは今ステップ664で5にセットされている)で
ある間ステップ692による保圧を実行させ、3/TS
L=315のデユーティに対応した通常の速度でブレー
キ液圧を減圧する。
ステップ667でブレーキ液圧PBLが低い(PBL<
PM)と判別する場合、ステップ668で昇格カウンタ
が3未満と判別する初期においては、ステップ670の
判別結果に基づき、緩減圧カウンタがO〜1である間ス
テップ693による減圧を、又11%圧カウンタが2〜
TSL(TSLは今ステップ663で7にセットされて
いる)である間ステップ692による保圧を実行させ、
1/Tst=1/7のデユーティに対応した極く低速で
ブレーキ液圧PBLを減圧する。
その後ステップ669の判別により昇格カウンタが6に
なる迄の中期においては、ステップ671の判別結果に
基づき、緩減圧カウンタがO〜2である間ステップ69
3による減圧を、又緩減圧カウンクが3〜T3L(3〜
7)である間ステップ692による保圧を実行させ、2
/TSL=2/7のデユーティに対応した若干速い速度
でブレーキ液圧を減圧する。
次に、昇格カウンタが6になった後においては、ステッ
プ672の判別結果に基づき、緩減圧カウンタがO〜3
である間ステップ693による減圧を、又緩減圧カウン
タが4〜Ts+、(4〜7)である間ステップ692に
よる保圧を実行させ、3/TsL−a/7のデユーティ
に対応した一層速い速度、しかし通常の速度よりは遅い
速度でブレーキ液圧を減圧すステップ662.667で
ブレーキ液圧PBLがp、未満の低い値であると判別し
た場合、つまり通常の緩減圧速度(前記した通り315
デユーテイに対応した速度)で減圧すると、ブレーキ液
圧がOkgf/cm2となって次の増圧サイクルがOk
gf/cm2からの増圧を余儀なくされ、前記の不都合
を生ずる場合の上記緩減圧作用を示すと第12図(c)
の如くになる。即ち、昇格カウンタがO〜2の初期にお
いては、TSL=70 m5ecの周期中10 m5e
cだけ減圧がなされ、昇格カウンタが3〜5の中期にお
いてはTSL−70m5ecの周期中20 m5ecだ
け減圧がなされ、昇格カウンタが6以上のその後はTs
t=70msecの周期中30 m5ecだけ減圧がな
される。このように減圧速度を通常より遅くすることに
より、ブレーキ液圧PBLが低くても、当該減圧サイク
ルでこのブレーキ液圧がOkgf/cm2まで低下され
てしまうのを防止することができる。これにより次の増
圧サイクルがOkgf/cm2からのものとなるような
ことはなくなり、これが原因で駆動輪の9 0 制動音が生じたり、車体の上下振動が生ずるのを防止す
ることができる。そして、減圧速度を緩減圧エリアにあ
る間徐々に速くすることで、減圧遅れが生ずるのを防止
することができる。
なお、ステップ666で無制御フラグがOであると判別
した場合、つまり上記の減圧速度制御が不要である程に
ブレーキ液圧PBLが低い場合は、無条件にステップ6
93を実行させ続けることで、ブレーキ液圧を速かに除
去することとする。
急減圧エリアのため第5図中ステップ681が選択され
ると、先ずここで緩増圧カウンタ、象、増圧カウンタ、
保圧カウンタ及び初期増圧力ランクを夫々クリアする。
そして、制御をそのままステップ693に進め、第12
薗(d)の如くデユーティ 100%により要求通り急
減圧を行わせる。
以上の左駆動輪ブレーキ液圧(制動)制御(ステップ5
50〜693)と同様の制御がステップ695゜696
で右駆動輪に対しても実行され、同駆動輪のホイールス
ピンも同様に防止される。なおステ・ンプ695は第4
図中ステップ601に対応するが、同図中ステップ55
0〜554及び600に相当する処理をも含むものとし
、又ステップ696はステップ602〜693の制御内
容に対応するものである。
その後は、ステップ701〜703において油圧ポンプ
45の駆動制御を以下の如くに行う。ステップ701で
は圧力スイッチ47がONか否かを、つまりアキュムレ
ータ43の圧力PCが所定値に達しているか否かをチエ
ツクする。圧力スイッチ47は第10図の如くアキュム
レータ内圧PCがP、以下に低下する時ONL、12以
上に上昇する時OFFするヒステリシス特性を持つ。圧
力スイッチ47のON時ステップ702でモータ44の
ONによりポンプ45を駆動してアキュムレータ内圧P
Cを高め、圧力スイ・フチ4フのOFF時ステップ70
3でモータ44のOFFによりポンプ45を停止してア
キュムレータ内圧PCの上昇を停止する。よって、アキ
ュムレータ43内には常時所定の圧力PCが蓄圧され、
前記トラクションコントロール用のブレーキ液圧上昇制
御を行うことができる。
次ニ、第6図のスロットルバルフ開閉用○CI割り込み
フローチャートの説明を行う。このプログラムは第4図
中ステップ505で決定したステップモータ速度が得ら
れるような周期で繰返し実行され、先ずステップ800
で第4図中ステップ506の実行結果からステップモー
タ5を正転すべきか、逆転すべきか、現在位置に維持す
べきかを判別する。正転すべきならステップ801でス
テップモータ5の1段回正転を、又逆転すべきならステ
ップ802でステップモータ5の1段回逆転をセットし
、保持すべきならステップ801.802をスキップす
る。
そして、ステップ803でモーフ駆動信号をステップモ
ータ5へ出力し、スロットルバルブ4を第4図中ステッ
プ503での演算結果に対応した開度となす。
以下第14図の動作例に基づき本発明の駆動輪制動制御
によるトラクションコントロールを説明する。この動作
例では左右駆動輪が同期して同程度にホイールスピンし
、両部動輪を同時に同様に制動制御したこととして説明
を展開する。
瞬時1.迄はスリップ率5L(S11)がS0未満で且
つその変化速度St、 (S*)がOと321との間に
あって第9図(a)から明らかなように緩減圧エリアに
ある。よって両部動輪のブレーキ液圧は前記作用により
ゆっくり減圧され、これら駆動輪の制動力を漸減ずる。
瞬時t1〜t2間はスリップ率がS11及びSI2間の
値で、その変化速度が0とS2I との間であって第9
図(a)から明らかなように緩増圧エリアにある。よっ
て両部動輪のブレーキ液圧は前記作用によりゆっくり増
圧され、これら駆動輪の制動力を漸増する。瞬時12〜
13間は、スリップ率がSIl+ 312間の値でその
変化速度が321以上か、スリップ率がSI□以上でそ
の変化速度が正であるため、第9図(a)から明らかな
ように急増圧エリアにある。よって両部動輪のブレーキ
液圧は前記作用により急増圧され、これら駆動輪の制動
力を急増する。瞬時t3〜t4間は、スリップ率が31
□以上でその変化速度が0と52□との間の値であって
第9図(a)から明らかなように緩増圧エリアにあり、
両部動輪の制動力を漸増させる。瞬時t4〜t。
間は、スリップ率がSl+および31□間の値であり3
3 34 且つその変化速度が0及びS2□間であって第9図(a
)から明らかなように保圧エリアにある。よって、両駅
動輪のブレーキ液圧は前記作用により瞬時t4の値に保
圧され、これら駆動輪の制動力を保持しておく。
瞬時t5以後も第9図(a)に基づく同様の領域判定に
より、判定結果に応した両駅動輪のブレーキ液圧制御が
なされ、瞬時15〜16間は保圧、瞬時t6〜t7間は
緩増圧、瞬時t7〜tB間は保圧、瞬時t8以後は緩減
圧が夫々実行される。
よって、第9図(a)に対応した駆動輪ブレーキ液圧制
御によりトラクションコントロールが行われ、駆動輪の
駆動スリップを防止することができる。しかし第9図(
a)の制御態様はスリップ率及びその変化速度に応じブ
レーキ液圧の増圧、減圧速度を決定することから、大き
な駆動スリップや急な駆動スリップを生ずる状況のもと
では、スリップの発生に見合うよう駆動輪の制動速度を
速めてトラクションコントロール性能の低下を防止した
り、制動による駆動スリップの収まりが速いことに合わ
せて制動解除速度も速くし、不要な制動を防止すること
ができる。又逆に駆動スリップが小さく、しかもゆっく
り発生するような状況のもとでは、スリップの発生に見
合うよう制動速度を遅くして不要な制動を防止したり、
制動による駆動スリップの収まりが遅いことに合わせて
制動解除速度も遅くてトラクションコントロール性能の
低下を防止することができる。
ところで、前者のトラクションコントロール用エンジン
出力制御を行うべきか否かを判定するためのスリップ重
設定値Sll 32が夫々第7図(a)から明らかなよ
うに50km/h以上の高車速域で、後者のトラクショ
ンコントロール用駆動輪制動制御を行うべきか否かを判
定するためのスリップ重設定値S++、 S+□より小
さいことから、当該高車速域においては駆動車輪の制動
によるトラクションコントロールの分担割合がエンジン
出力の低下によるトラクションコントロールの分担割合
よりも小さくなる。これがため、この車速域においては
変速機のギヤ比が小さく、トラクシジンコント5 6 0−ルを駆動車輪の制動に大きく依存すると、制動の効
き過ぎにより減速感を生したり、左右制動力のアンバラ
ンスで直進性の悪化を生じさせるが、このような懸念を
なくすことができる。
なお上述の例では、スリップ率から駆動スリップを判別
することとしたが、この代わりにスリップ量から駆動ス
リップを判別することにしてもよい。この場合、第7図
(a)のスリップ率設定値SI+Sl+に対応するスリ
ップ量下方設定値Jv++ JVIIは夫々 1 により求まり、第9図(b)の如きものとなる。又この
場合、スリップ率Sz、 Stzに対応するスリップ量
上方設定値dvz、lν、2は夫々例えばJvz=av
++3 1JV+z =aVz+3 により決定することができる。
(発明の効果) かくして本発明トラクションコントロール装置は上述の
如く、高車速域で駆動力低下手段の設定4I ”I+ 
32 (Jv++ aVz)を自動ブレーキ手段の設定
値Sx、 Stz  (JVII 、 l’hz )よ
り低くする槽底としたから、高車速域においては自動ブ
レーキによるトラクションコントロールの分担割合が駆
動力低下手段によるトラクションコントロールの分担割
合よりも小さくなり、これがため、当該高車速域でトラ
クションコントロールを自動ブレーキに大きく依存する
と減速感や直進性の悪化を生ずるが、このような懸念を
なくすことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明トラクションコントロール装置の概念図
、 第2図は本発明装置の一実施例を示すシステム図、 第3図乃至第6図は回倒におけるマイクロコン7 ピユータの制御プログラムを示すフローチャート、第7
図(a)は同側において駆動スリップの判定に用いるス
リップ量下方設定値の特性図、同図(b)は同側におい
て用いるトラクションコントロール用のスロットル開度
制御マツプ図、第8図は同側において用いたアクセルペ
ダル踏込量に対するスロットルバルブ開度のマツプ図、
第9図(a)は同側において用いた駆動輪ブレーキ液圧
制御の領域マツプ図、 同図(b)は駆動スリップの判定に用いるスリップ量下
方設定値の特性図、 第10図は第2図におけるポンプのON、OFF線図、 第11図乃至第13図は夫々第2図の装置における電磁
弁駆動デユーティの波形図、 第14図は第2図の装置によるトラクションコントロー
ルの動作タイムチャートである。 ]、L、 IR・・・従動輪    2L、 2R・・
・駆動輪4・・・スロットルバルブ 5・・・ステップモータ  6・・・アクセルペダル8
・・・スロットルバルブ 9・・・アクセルセンサ10
・・・マイクロコンピュータ 11・・・A/D コンバータ  12・・・F/V 
コンバータ13・・・モータXI 動回路14・・・D
/Aコンバータ20・・・ブレーキペダル 21・・・ブレーキマスターシリンダ 22L、 22R,23L、 23R・・・ホイールシ
リンダ24L、 24R・・・液圧制御弁 40L、 
40R・・・電磁弁43・・・アキュムレータ  45
・・・ポンプ47・・・圧力スイッチ 50L、 50R,51L、 51R・・・車輪回転セ
ンサ60L、 60R・・・圧カセンサ 特開平3−74226 (17) 第7図 (b) ズリ・y7”率LL”l信Sap 第8図 アクセルペダル踏込量ACC

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、駆動車輪の駆動スリップが設定値以上となる駆動ス
    リップ発生時該駆動車輪を制動する自動ブレーキ手段と
    、前記駆動スリップが設定値以上となる駆動スリップ発
    生時内燃機関の発生する駆動力を減ずる駆動力低下手段
    とを具え、これら自動ブレーキ手段及び駆動力低下手段
    により駆動スリップを防止するようにした車両において
    、車速を検出する車速検出手段と、 車速の高い領域で前記駆動力低下手段の設定値を前記自
    動ブレーキ手段の設定値より低くする設定値分離手段と
    を設けてなることを特徴とする車両のトラクションコン
    トロール装置。
JP1207821A 1989-08-14 1989-08-14 車両のトラクションコントロール装置 Pending JPH0374226A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5971089A (en) * 1994-10-27 1999-10-26 Nippondenso Co., Inc. Automotive traction or travel condition control system with engine power and brake control

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02141337A (ja) * 1988-11-22 1990-05-30 Fujitsu Ltd 車輌の推進力制御装置
JPH02262455A (ja) * 1989-03-31 1990-10-25 Mazda Motor Corp 自動車のスリップ制御装置

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