JPH03734A - ポリエステルアミド樹脂およびそれを含有する塗装鋼板用塗料組成物 - Google Patents

ポリエステルアミド樹脂およびそれを含有する塗装鋼板用塗料組成物

Info

Publication number
JPH03734A
JPH03734A JP28712589A JP28712589A JPH03734A JP H03734 A JPH03734 A JP H03734A JP 28712589 A JP28712589 A JP 28712589A JP 28712589 A JP28712589 A JP 28712589A JP H03734 A JPH03734 A JP H03734A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
glycol
acid
parts
polyesteramide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28712589A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoko Furuta
洋子 古田
Akane Narita
成田 あかね
Yoshiyuki Yamamoto
善行 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP28712589A priority Critical patent/JPH03734A/ja
Publication of JPH03734A publication Critical patent/JPH03734A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polyamides (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は、新規なポリエステルアミド樹脂およびそれを
含有する金属への優れた密着性を有し、光沢、硬度、折
り曲げ加工性、耐溶剤性、耐汚染性、耐薬品性に優れた
塗装鋼板用塗料組成物に関する。
[従来の技術] 亜鉛メツキ鋼板、冷延鋼板、アルミニウムメツキ鋼板等
に加工前に塗装を施したプレコート鋼板(以後PCMと
略す)は、塗装工程が簡便であること、均一な美しい塗
膜が得られること、コストダウンができることなどの利
点を有することから、屋根材、外壁材、家庭用電気製品
、事務用品等に、近年、その使用が増えてきている。特
に最近は、より要求性能の厳しい家電製品用の需要の伸
びが大きい。
PCMには高度の加工性が要求されるが、従来、PCM
塗料用樹脂として使用されてきたアルキド樹脂、エポキ
シ樹脂、アクリル樹脂等では加工性が不足しているなめ
、加工性の良好な共重合ポリエステル樹脂が使用される
ようになってきた。
このような共重合ポリエステル樹脂を使用した塗料の例
として次のものが知られている。芳香族ジカルボン酸及
び脂肪族ジカルボン酸とアルキレングリコールより成る
共重合ポリエステル樹脂に、アルキルエーテル化ホルム
アルデヒド樹脂を配合した塗料組成物が特公昭61−3
2351号公報に開示されている。また、多官能成分を
共重合した芳香族共重合ポリエステル樹脂にアルキルエ
ーテル化ホルムアルデヒド樹脂を配合した塗料組成物が
特公昭57−23714号公報に開示されている。
[発明が解決しようとする課題] 前記特公昭61−32351号公報に開示された塗料は
、密着性及び加工性には優れたものであるが、硬度が低
く、耐溶剤性、耐汚染性、耐薬品性も不足している。ま
た前記特公昭57−23714号公報に開示された塗料
は、硬度がある程度高いもので、光沢等も優れたもので
あるが、加工性が低く、耐溶剤性、耐汚染性、耐薬品性
も不十分であり、家電製品等の高級品に使用できる性能
を有する塗料用組成物は得られていない現状にある。特
に高硬度でなおかつ加工性に優れるものは見出されてい
ない。
よって本発明は硬度と加工性のバランスが良く、光沢を
はじめ耐溶剤性、耐汚染性、耐薬品性も良好な塗膜を形
成する塗装鋼板用塗料に適した樹脂と組成物を提供する
目的でなされた。
[課題を解決するための手段] その結果、上記の目的は塗料用溶剤に対する溶解性の優
れる新規なポリエステルアミド樹脂(A>と、アミン樹
脂(B)を含有することを特徴とする塗装鋼板用塗料組
成物によって達成されることを見出した。
すなわち、本発明は、エチレングリコール10〜80モ
ル%、その他のグリコール20〜90モル%からなるグ
リコール成分と、芳香族二塩基酸からなる二塩基酸成分
より形成されるポリエステル単位(a)20〜99重量
%と、ドデカンアミドおよび/またはウンデカンアミド
であるポリアミド単位(b)1〜80重量%からなり、
0−ジクロルベンゼン/フェノールく容量比4/6)の
混合溶媒を用い、濃度1゜0%で測定した還元比粘度(
ηSp/C)が0゜1〜2.OdN/gであるポリエス
テルアミド樹脂およびそのポリエステルアミド樹脂とア
ミノ樹脂を含有する塗装鋼板用塗料組成物である。
以下、本発明の構成を詳述する。
本発明の新規なポリエステルアミド樹脂(A>は、ポリ
エステル単位(a>とポリアミド単位(b)からなる。
ポリエステル単位(a)は、エチレングリコール10〜
80モル%、その他のグリコール20〜90モル%から
なるグリコール成分と、芳香族二塩基酸からなる二塩基
酸成分より合成され、場合によっては少量の三価以上の
ポリカルボン酸及び/あるいは三価以上のポリオールを
共重合することも可能である。
エチレングリコールが全グリコール成分中に占める割合
が10モル%未満である場合、あるいは80モル%を超
える場合は、いずれも塗料用溶剤に対する溶解性が不十
分となる。
エチレングリコールと組合わせて用いるその他のグリコ
ールとしては、プロピレングリコール、1,4−ブタン
ジオール、1,5−ベンタンジオール、1.6−ヘキサ
ンジオール、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリ
コールのごとき脂肪族ジオール、1.4−シクロヘキサ
ンジメタツールのごとき脂環族ジオール、ビスフェノー
ルAのエチレンオキサイドあるいはプロピレンオキサイ
ド付加物のごとき芳香族ジオールを挙げることができ、
これらの中から一種又は二種以上を選んで使用する。こ
れらの中でもネオペンチルグリコール、1.4−シクロ
ヘキサンジメタツール、ビスフェノールAのエチレンオ
キサイドあるいはプロピレンオキサイド付加物などが好
ましい。
芳香族二塩基酸としては、テレフタル酸、イソフタル酸
、オルトフタル酸、2.6−ナフタレンジカルボン酸、
4.4゛−ジフェニルジカルボン酸などを挙げることが
でき、これらの中から一種又は二種以上を選んで使用す
る。低級アルキルエステルになっているものの使用も可
能である。
十分な塗膜硬度および塗膜強度を得るために、芳香族二
塩基酸成分の一つとしてテレフタル酸、2.6−ナフタ
レンジカルボン酸あるいは4゜4゛−ジフェニルジカル
ボン酸を用いることが好ましい。これらの芳香族ジカル
ボン酸と組合わせて好ましく用いられる芳香族ジカルボ
ン酸としてはイソフタル酸を挙げることができる。
これらの中でもテレフタル酸とイソフタル酸を組合わせ
て用いることが好ましい。
本発明のポリエステル単位(a)は、エチレングリコー
ルと、上記したような好ましいグリコールと、好ましい
芳香族二塩基酸を組み合わせて、三元さらに好ましくは
四元以上の共重合体とした非品性共重合ポリエステルで
ある。
3価以上の多塩基酸としてはトリメリット酸、ピロメリ
ット酸などが挙げられる。また三価以上のポリオールと
してはグリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエ
リスリトールなどが挙げられる。これらの多塩基酸やポ
リオールはそれぞれ二塩基酸あるいはグリコールに対し
て0〜10モル%の範囲で用いるのが好ましい。
またポリアミド単位(b)はドデカンアミドおよび/も
しくはウンデカンアミドであり、12−アミノドデカン
酸および/もしくは11−アミノウンデカン酸から形成
されるものである。
本発明のポリエステルアミド樹脂(A>はポリエステル
単位(a)20〜99重量%、好ましくは40〜97重
量%と、ポリアミド単位(b)1〜80重量%、好まし
くは3〜60重量%とからなる。ポリエステル単位(a
)が20重量%未満となると、塗料用樹脂として必要な
溶剤溶解性が失われる。またポリアミド単位(b)が1
重量%未満となると十分な加工性が得られない。
本発明で得られるポリエステルアミド樹脂(A>のポリ
エステル単位(a)は下記一般式%式% Ar:芳香族二塩基酸から両末端カルボキシル基を除い
た残基。
X:エチレングリコール以外のグリコールから両末端ヒ
ドロキシル基を除いた残 基。
mとnの比は、エチレングリコールと、それ以外のグリ
コールのモル比。
また本発明で得られるポリエステルアミド(A)の他の
一成分であるドデカンアミドおよび/またはウンデカン
アミドであるポリアミド単位(b)は下記一般式(II
)で示される。
+C(CH2) i。NH+     ・・値■)ポリ
エステル単位(a)とポリアミド単位(b)は、ポリエ
ステルアミド樹脂(A>中に、共重合比に応じて統計的
な分布で存在する。
本発明のポリエステルアミド樹脂(A>は、エチレング
リコール10〜80モル%、その他のグリコール20〜
90モル%からなるグリコール、芳香族二塩基酸あるい
はその低級アルキルエステル誘導体、12−アミノドデ
カン酸および/もしくは11−アミノウンデカン酸を溶
融重合することによって製造される。具体的な方法を示
すと、芳香族二塩基酸を、芳香族二塩基酸に対し1.0
5〜2.0倍モルのグリコルおよび12−アミノドデカ
ン酸および/もしくは11−アミノウンデカン酸と共に
、通常のエステル化触媒の存在下において、約150〜
240℃の温度で常圧上加熱反応させるか、あるいは触
媒を使用しないで、約240〜260℃の温度で加圧上
加熱反応させる。出発原料として芳香族二塩基酸の低級
アルキルエステル化合物を用いる場合は、通常のエステ
ル交換触媒の存在下において、約150〜240℃の温
度で常圧上加熱反応させる。いずれの場合も、この時系
内がN2シールされていることがポリマの着色を避ける
ために好ましい。次いで10mmH(]以下、好ましく
はIIWIHg以下の減圧下に220〜290℃で加熱
重縮合する。この際、重合触媒を用いることが好ましい
。ポリエステル単位(a)を形成する成分のみを用いて
エステル化反応あるいはエステル交換反応を行なったの
ち、ポリアミド単位(b)を形成する12−アミノドデ
カン酸および/もしくは11−アミノウンデカン酸を添
加し、200〜240℃でN2シール下、1〜2時間予
備反応を行なったのち、減圧下に重縮合してもよい。ま
たポリアミド単位(b)の原料である12−アミノドデ
カン酸はその単独使用が好ましいが、その一部をラウロ
ラクタムの形で用いることもできる。
エステル化触媒としてはチタン化合物、スズ化合物およ
び鉛化合物などを、またエステル交換触媒としては亜鉛
化合物、マンガン化合物およびコバルト化合物などが挙
げられる。重合触媒としてはアンチモン化合物、チタン
化合物、亜鉛化合物、スズ化合物などが挙げられる。
重合触媒とともに、りん化合物を用いると、さらに重合
反応性やポリマの色調が向上する。
このようにして、還元比粘度0.1〜2.0617g、
好ましくは0.2〜1.5dJ)/gのポリエステルア
ミド樹脂(A>を製造する。
本発明におけるポリエステルアミド樹脂(A)はその分
子鎖中に脂肪族メチレン鎖とともにアミド基を有してお
り、この効果により脂肪族ジカルボン酸を共重合して脂
肪族メチレン鎖をその分子鎖中に導入した共重合ポリエ
ステル樹脂に比べて塗膜の硬度と加工性のバランスが向
上し、さらに耐溶剤性、耐汚染性、耐薬品性が改良され
たものである。
本発明で用いられるアミノ樹脂(B)とは、メラミン、
ベンゾグアナミン、尿素などにホルムアルデヒドあるい
はパラホルムアルデヒドを付加反応させて得られる熱硬
化性樹脂、およびそのメチロール基の一部もしくは全部
をアルキルエーテル化したものである。具体的にはメチ
ロールメラミン、メチロールベンゾグアナミン、メチロ
ール尿素、メトキシ化メチロールメラミン、メトキシ化
メチロールベンゾグアナミン、メトキシ化メチロール尿
素、ブトキシ化メチロールメラミン、ブトキシ化メチロ
ールベンゾグアナミン、ブトキシ化メチロール尿素が挙
げられる。これらの中でもアルキルエーテル化されたも
のが好ましく、特に好ましいのはメトキシ化メチロール
メラミンまたはブトキシ化メチロールメラミンで、それ
ぞれ単独、または併用して使用することができる。
本発明の塗料用組成物はポリエステルアミド樹脂(A)
50〜95重量部、特に好ましくは60〜90重量部と
アミノ樹脂(B)5〜50重量部、特に好ましくは10
〜40重量部を含有するものが好ましい。
本発明の塗料用組成物には必要に応じ、硬化触媒、顔料
、着色剤、レベリング剤、耐候剤等を添加してもよい。
本発明の塗料用組成物は一般には有機溶媒に溶解して使
用されるものである。有機溶媒としては、トルエン、キ
シレン、“ツルペッツ”#100、“ツルペッツ”#1
50、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、
シクロヘキサノン、酢酸エチル、ノルマル酢酸ブチル、
メチルセロソルブアセテート、エチルセロソルブアセテ
ート、イソホロン、ブタノ一ル、オクタツール、ブチル
カルピトール等からその溶解性、蒸発速度、経済性によ
って任意に選ぶことができる。
本発明の塗料用組成物の製造にはボールミル、インペラ
ーディスパーサ−、サンドグラインドミル、ロールミル
、ペイントコンディショナー等の混合機が用いられる。
塗装は、ロール塗りロールコータ−、スプレー塗装、静
電塗装等の方法で行われる。焼付温度及び時間は鋼板の
大きさ、厚さ、塗料の硬化性などにより適宜選択する。
し実施例] 以下、実施例により本発明を説明する。実施例中、単に
部とあるのは重量部を示す。
各測定項目は以下の方法に従った。
(1)ガラス転移温度 DSCで測定した。
(2)還元比粘度(ηsp/C) 樹脂0.25gを0−ジクロルベンゼン/フェノール(
容量比4/6)の混合溶媒25m1に溶解し25℃で測
定した。
(3)光沢 クロスメーターを用いて60°反射率を測定した。
(4)密着性 塗膜上に一辺が1mmの正方形100個からなるゴバン
目状の基板に達する傷をカッターを用いてつけ、セロテ
ープを圧着したのち勢いよくはがし、剥離せずに残った
ゴバン目の数を測定した。
(5)鉛筆硬度 三菱ユニを用いJIS  K5401にもとづき判定し
た。
(6)加工性 折り曲げ試験機を用いて塗装鋼板を180度折り曲げ(
OT  180°)、屈曲部に発生するクラックを10
倍のルーペで観察した。
観察結果は次のようにあられした。
◎:極めて良好(クラックなし) ○:良好 Δ:やや不良 X;不良(全面クラック) (7)耐溶剤性 メチルエチルケトンをしみこませたガーゼで塗膜をこす
り、基盤がつやびけするまでの回数で示した。
(8)耐汚染性 赤、黒、青のマジックインキで塗面に着色し、24時間
後にn−ブタノールをしみこませたガーゼでふきとり、
着色の程度を観察した。結果は次のようにあられした。
◎:極めて良好(インキ跡なし) O二良好 △:やや不良 ×:不良(インキ跡明らかに残る) (9)耐薬品性 ■ 耐アルカリ性テスト 5%濃度の水酸化ナトリウム水溶液に塗膜試験片を20
℃で72時間浸漬後、とり出し塗面状態を観察した。
■ 耐食塩性テスト 5%濃度の塩化ナトリウム水溶液に塗膜試験片を70℃
で72時間浸漬後、とり出し塗面状態を観察した。
■、■とも結果は次のようにあられした。
O: 良女子 Δ:少しつや引け ×;つや引は 実施例1〜4 テレフタル酸750部、イソフタル酸320部、エチレ
ングリコール48部、ネオペンチルグリコール725部
を攪拌機と精留管を備えた反応容器に仕込み、加圧下2
40℃で4時間、エステル化反応を行った。次に十分に
窒素置換を行ったヘリカルリボン型攪拌翼を備えた反応
容器に移し、12−アミノドデカン酸436部を加え、
240℃で1時間、予備反応を行い、酢酸亜鉛0.6部
、三酸化アンチモン0.2部、りん酸0.2部を添加し
たのち、昇温および減圧プログラムに従って約1時間を
かけて275℃、1部mHQ以下の反応条件にもたらし
た。その状態で2時間30分重縮合反応を行い、淡黄色
透明のポリエステルアミド樹脂■を得た。ポリエステル
アミド樹脂■のガラス転移温度は45°C1還元比粘度
は0.70d、Q/gであった。
元素分析により求めたドデカンアミドからなるポリアミ
ド単位の割合は、20重量%であり、1 H−NMRス
、ベクトルから求めたポリエステル単位の組成比は酸成
分がテレフタル酸/イソフタル酸=70/30 (モル
比)、グリコール成分がエチレングリコール/ネオペン
チルグリコール=10/90(モル比)であった。
以下、同様にして組成が表1に示されるポリエステルア
ミド樹脂■〜■を製造した。これらのポリエステルアミ
ド樹脂をシクロへキサノン/セロソルブアセテート/ト
ルエン(重量比30150/20 )混金溶媒に固形分
濃度30%となるように加え、80℃に加熱して、塗料
用溶剤に対する溶解性を調べた。いずれのポリエステル
アミド樹脂も完全に溶解し、溶液は室温に冷却した後も
流動性を係号ていた。
比較例1〜3 実施例1と同様の方法で組成が表1に示されるポリエス
テルアミド樹脂■〜■を製造した。
これらのポリエステルアミド樹脂について実施例1と同
様に塗料用溶剤に対する溶解性を調べた。結果を表1に
示すが、不溶なものや、室温冷却後に固化するものなど
、満足な溶解性が得られなかった。
実施例5〜8 ジメチルテレフタレート427部、ジメチルイソフタレ
ート349部、エチレングリコール246部、ネオペン
チルグリコール337部を酢酸亜鉛0.34部とともに
攪拌機と精留管を備えた反応容器に仕込み、100℃か
ら240℃まで3時間かけてエステル交換反応を行った
次ぎに十分に窒素置換を行ったヘリカルリボン型攪拌翼
を備えた反応容器に移し、12−アミノドデカン酸52
部を加え、240℃で1時間予備反応を行い、三酸化ア
ンチモン0.16部を添加したのち、昇温および減圧プ
ログラムに従って約1時間をかけて275℃、1mmH
(]以下の反応条件にもたらし、その状態で1時間50
分重縮合反応を行った。得られたポリエステルアミド樹
脂(I)は淡黄色透明で、元素分析よりドデカンアミド
からなるポリアミド単位を5重量%含み、I H−NM
Rによる組成分析の結果、ポリエステル単位の酸成分が
テレフタル酸/イソフタル酸=55/45(モル比)、
グリコール成分がエチレングリコール/ネオペンチルグ
リコール=50150 (モル比)であり、ガラス転移
温度55℃、還元比粘度0.60であった。以下、同様
にして組成が表2に示されるポリエステルアミド樹脂(
I)〜(IV)を製造した。
参考例1 ジメチルテレフタレート427部、ジメチルイソフタレ
ート349部、エチレングリコール246部、ネオペン
チルグリコール337部を酢酸亜鉛0.34部とともに
攪拌機と精留管を備えた反応容器に仕込み、100℃か
ら240℃まで3時間かけてエステル交換反応を行なっ
た。次にヘリカルリボン型攪拌翼を備えた反応容器に移
し、三酸化アンチモン0.16部を添加したのち、昇温
および減圧プログラムに従って約1時間をかけて275
℃、1m+nHg以下の反応条件にもたらし、その状態
で2時間10分重縮合反応を行なった。得られた共重合
ポリエステル樹脂(1)は淡黄色透明で、I H−NM
Rによる組成分析の結果、酸成分がテレフタル酸/イソ
フタル酸=55/45(モル比)、グリコール成分がエ
チレングリコール/ネオペンチルグリコール=5015
0(モル比)であり、DSCで測定したガラス転移温度
68℃、還元比粘度0.61であった。以下、同様にし
て組成が表2に示される共重合ポリエステル樹脂(1)
〜(5)を製造した。
また、実施例5〜8と同様にして、組成が表2に示され
るポリエステルアミド樹脂(V)を製造した。
実施例9〜12 ポリエステルアミド樹脂(I>100部を、シクロへキ
サノン/セロソルブアセテート/トルエン(重量比30
150/20 >混合溶媒233部に溶解した。この溶
液100部、酸化チタン35部、メトキシ化メチロール
メラミン(″サイメル”325、三井サイアナミド社製
〉4部および上記混合溶媒11部にガラスピーズを加え
、ペイントコンディショナーを用いて顔料を分散させた
のち、ガラスピーズを除去して塗料組成物とした。ポリ
エステルアミド樹脂(1)を(II)〜(IV)にかえ
以下同様に塗料組成物を得た。得られた各塗料組成物を
70×150X0.6mmの大きさの電気亜鉛メツキ鋼
板クロメート処理品に、膜厚的20μとなるようにバー
コーターで塗布したのち、180℃で20分間焼付けを
行った。得られた塗装鋼板の試験結果を表3に示す。
比較例4〜9 ポリエステルアミド樹脂(V)及び共重合ポリエステル
樹脂(1)〜(5)を用いて、実施例5〜8と同様に塗
料組成物とし、塗膜物性を評価した。結果を表3に示す
。ポリエステルアミド樹脂(V)は上記混合溶媒以外の
溶媒および混合溶媒も検討したが、いずれの場合にも溶
解しなかった。
表3の結果から、ポリエステルアミド樹脂(1)〜(I
V)を用いた実施例9〜12は、ポリアミド単位を含ま
ない共重合ポリエステル樹脂(1)や、脂肪族ジカルボ
ン酸を共重合した共重合ポリエステル樹脂(2)〜(5
)を用いた比較例に比べ、硬度と加工性のバランスが良
く、耐溶剤性、耐汚染性、耐蘂品性に優れることがわか
る。
実施例13〜15 ポリエステルアミド樹脂(IV)を実施例9〜12と同
様の混合溶媒に固形分濃度30%となるように溶かして
溶液を作った。この溶液、酸化チタン、メトキシ化メチ
ロールメラミンく′°サイメル°’ 325、三井サイ
アナミド社製)および混合溶媒を表3に示す割合で配合
し、ガラスピーズを加えたうえ、ペイントコンディショ
ナーを用いて顔料を分散させたのち、ガラスピーズを除
去して塗料組成物とした。得られた塗料組成物を70x
150x0.6+nmの大きさの電気亜鉛メツキ鋼板ク
ロメート処理品に膜厚20μとなるように塗布したのち
180℃で20分間焼付けを行った。得られた塗装鋼板
の試験結果を表4に示す。
比較例10〜12 共重合ポリエステル樹脂(5)を実施例13〜15と同
様にして塗料化ならびに塗装を行った。塗装鋼板の試験
結果を表4に示す。
表4の結果からポリエステルアミド樹脂(IV)を用い
た実施例13〜15は、ポリアミド単位を含まない共重
合ポリエステル樹脂(5)を用いた比較例に比べ硬度と
加工性のバランスが良く、耐溶剤性、耐汚染性、耐薬品
性に優れることがわかる。
実施例16〜20 実施例5におけるネオペンチルグリコールをビスフェノ
ールAのエチレンオキサイド2.2モル付加物、あるい
は1.4−シクロヘキサンジメタツールに変え、また1
2−アミノドデカン酸を11−アミノウンデカン酸に変
えて、実施例5と同様に表5に示される組成を有する各
種還元比粘度のポリエステルアミド樹脂(VI>〜(X
)を製造した。
参考例2 参考例1におけるネオペンチルグリコールをビスフェノ
ールAのエチレンオキサイド2.2モル付加物、あるい
は1,4−シクロヘキサンジメタツールに変えて参考例
1と同様に表5に示される組成を有する共重合ポリエス
テル樹脂(6〉〜(10)を製造した。
実施例21〜25 ポリエステルアミド樹脂(Vl)を実施例9〜12と同
様の混合溶媒に固形分濃度30%となるように溶かして
溶液を作った。この溶液100部、酸化チタン35部、
メトキシ化メチロールメラミン(“サイメル″303、
三井サイアナミド社製)13部、p−トルエンスルホン
酸溶液(ベンジルアルコールの20重量%溶液)0.5
部、混合溶媒11部を配合し、ガラスピーズを加えたう
え、ペイントコンディショナーを用いて顔料を分散させ
たのち、ガラスピーズを除去して塗料組成物とした。ポ
リエステルアミド樹脂(Vl)をく■)〜(X)にかえ
以下同様に塗料組成物を得た。得られた塗料組成物を7
0X150XO,6部1m!Iの大きさの電気亜鉛メツ
キ鋼板クロメート処理品に膜厚20μとなるように塗布
したのち、265℃で1分間焼付けを行った。得られた
塗装鋼板の試験結果を表6に示す。
比較例13〜17 共重合ポリエステル樹脂(6)〜(10〉を実施例21
〜25と同様にして塗料化ならびに塗装を行った。塗装
鋼板の試験結果を表6に示す。
表6の結果からポリエステルアミド樹脂(Vl)〜(I
X)を用いた実施例21〜25は、ポリアミド単位を含
まない共重合ポリエステル樹脂(6)を用いた比較例1
3や、脂肪族ジカルボン酸を共重合した共重合ポリエス
テル樹脂(7)(8)を用いた比較例14.15に比べ
硬度と加工性のバランスが良く、耐溶剤性、耐汚染性、
耐薬品性に優れることが明らかである。実施例25と比
較例16.17の比較においても同様である。
[発明の効果] 本発明の新規なポリエステルアミド樹脂は、塗料用溶剤
に対する優れた溶解性を有し、上述の製造方法により好
ましい重合度の好ましい共重合体を得ることができる。
更に、本発明の塗装鋼板用塗料組成物は高硬度でありな
がら良好な加工性を有し、耐溶剤性、耐汚染性、耐薬品
性にも優れた塗膜を特徴する特許出願大東し株式会社

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)エチレングリコール10〜80モル%、その他の
    グリコール20〜90モル%からなるグリコール成分と
    、芳香族二塩基酸からなる二塩基酸成分より形成される
    ポリエステル単位(a)20〜99重量%と、ドデカン
    アミドおよび/またはウンデカンアミドであるポリアミ
    ド単位(b)1〜80重量%からなり、o−ジクロルベ
    ンゼン/フェノール(容量比4/6)の混合溶媒を用い
    、濃度1.0%で測定した還元比粘度(ηsp/C)が
    0.1〜2.0dl/gであるポリエステルアミド樹脂
  2. (2)特許請求の範囲第1項記載のポリエステルアミド
    樹脂(A)と、アミノ樹脂(B)を含有することを特徴
    とする塗装鋼板用塗料組成物。
JP28712589A 1989-02-28 1989-11-01 ポリエステルアミド樹脂およびそれを含有する塗装鋼板用塗料組成物 Pending JPH03734A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28712589A JPH03734A (ja) 1989-02-28 1989-11-01 ポリエステルアミド樹脂およびそれを含有する塗装鋼板用塗料組成物

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4872889 1989-02-28
JP1-48728 1989-02-28
JP28712589A JPH03734A (ja) 1989-02-28 1989-11-01 ポリエステルアミド樹脂およびそれを含有する塗装鋼板用塗料組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH03734A true JPH03734A (ja) 1991-01-07

Family

ID=26389036

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28712589A Pending JPH03734A (ja) 1989-02-28 1989-11-01 ポリエステルアミド樹脂およびそれを含有する塗装鋼板用塗料組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH03734A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020052607A (ko) * 2000-12-26 2002-07-04 이현수 다점자석침
CN109970972A (zh) * 2019-03-21 2019-07-05 山东广垠新材料有限公司 一种透明聚酯酰胺的制法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020052607A (ko) * 2000-12-26 2002-07-04 이현수 다점자석침
CN109970972A (zh) * 2019-03-21 2019-07-05 山东广垠新材料有限公司 一种透明聚酯酰胺的制法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH03166277A (ja) 塗料用樹脂組成物
JP5316426B2 (ja) 塗料用樹脂組成物および塗装金属板
JPH03734A (ja) ポリエステルアミド樹脂およびそれを含有する塗装鋼板用塗料組成物
JP4310667B2 (ja) ポリエステル系樹脂組成物
JPH0258532A (ja) 変性ポリエステル樹脂組成物及びこれを用いた塗料
JP3952218B2 (ja) 塗装金属板
JP3287428B2 (ja) 塗料用樹脂組成物
JPS6132351B2 (ja)
JP2569731B2 (ja) 缶外面塗料用樹脂組成物
JP2621530B2 (ja) 塗装鋼板用塗料組成物
JP2001106970A (ja) 塗料用樹脂組成物
JPH061945A (ja) 塗装鋼板用塗料組成物
JPH0517682A (ja) 水系分散体およびこれを用いた水系塗料用樹脂組成物
KR100644766B1 (ko) 피씨엠 도료용 폴리에스테르 수지 및 그 제조 방법
CN1831208B (zh) 多层涂膜形成方法
JPS625467B2 (ja)
JP3139567B2 (ja) 水系分散体
JPH07331167A (ja) 被覆組成物とこれを塗装した塗装金属板
JP2001139876A (ja) 塗料用樹脂組成物
JPS6317303B2 (ja)
JPH0699659B2 (ja) 塗装鋼板用塗料組成物
JP3601717B2 (ja) ポリエステル樹脂組成物
JP3339629B2 (ja) 水系分散体およびこれを用いた水系塗料用樹脂組成物
JPH03188126A (ja) ポリエステルアミド樹脂およびそれを含有する塗装鋼板用塗料組成物
JPH061841A (ja) ブロック共重合ポリエステルアミド樹脂およびそれを含有する塗装鋼板用塗料組成物