JPH0373337B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は籾摺選穀装置における自動切替方法と
装置に係るものである。

（従来技術） 従来公知の、特開昭58−122052号公報には、籾
摺機により籾摺した混合米を揺動選別機に供給し
て選別し、玄米は粒選機に混合米は籾摺機に戻す
ようにしたものにおいて、前記粒選機の排出口に
は色彩センサーを取付け、前記粒選機の近傍には
玄米昇降機を設け、該昇降機の排出樋には切替バ
ルブを介して前記選別機と仕上米貯留タンクを取
り付け、前記切替バルブは前記センサーにより玄
米のみが流出したときは仕上米貯留タンク側に籾
米が混合して流出するときは前記選別機側にそれ
ぞれ切替えるようにしたものについて記載されて
いる。

また、従来公知の、実開昭57−9339号公報に
は、籾摺機により籾摺した混合米を揺動選別機に
供給して選別し、玄米は取出側に混合米は選別機
に戻すようにしたものにおいて、前記選別機の玄
米排出側には色彩センサーを取付けた搬送路を設
け、該搬送路には切替バルブを介して前記選別機
と取出側に接続し、前記切替バルブは前記センサ
ーにより玄米のみが流出したときは取出側に籾米
が混合して流出するときは前記選別機側にそれぞ
れ切替えるようにしたものについて記載されてい
る。

（発明が解決しようとする課題） 前記公知例のものは、いずれも玄米中に籾米が
混合しているとセンサーが感知すると、これ選別
機側に戻す点に課題がある。

即ち、選別機は籾摺機の脱率に応じて傾斜角
度や取出口の大きさ等の調節し、この調節により
良好な選別ができるが、混入割合に関係なくセン
サーが籾混入を検知すると、全て選別機に戻すか
ら、選別機の負荷が大きくなつて良好かつ能率的
な選別は期待できないのである。

（課題を解決するための手段） 本発明は、籾昇降機６の排出樋８より籾貯留タ
ンク９を介して籾摺機１０に籾米を供給し、該籾
摺機１０により籾摺し、籾摺りで生じた混合米は
混合米取出口１４より籾揺動選別機１５に供給し
て籾米と玄米とに選別し、前記選別機１５の玄米
取出口１９よりも玄米を取出すとき色彩センサー
２０により籾米の有無を識別し、該センサー２０
の識別から、玄米昇降機２１の排出樋２３の切替
バルブ２４を、玄米のみが流出しているときは粒
選機２５側に、籾米が混合して流出するときは戻
しタンク２６側に切替え、戻しタンク２６内に供
給するとき色彩センサー３８により籾米の有無を
識別し、該センサー３８の識別から、前記戻しタ
ンク２６の排出口の切替バルブ２７を、籾米が少
量混合しているときは前記選別機１５側に、籾米
が多量に混合しているときは前記籾摺機１０側に
切替えて籾摺選穀する籾摺選穀装置における自動
切替方法、および、籾昇降機６の排出樋８より籾
貯留タンク９を介して籾摺機１０に籾米を供給
し、籾摺機１０により籾摺した混合米は籾摺機１
０の混合米取出口１４より籾揺動選別機１５に供
給して選別するようにしたものにおいて、前記籾
揺動選別機１５の玄米取出口１９には色彩センサ
ー２０を取付け、前記籾揺動選別機１５の近傍に
は玄米昇降機２１を設け、該昇降機２１の排出樋
２３には切替バルブ２４を介して粒選機２５と戻
しタンク２６を取り付け、該切替バルブ２４は前
記センサー２０により玄米のみが流出したときは
粒選機２５側に籾米が混合して流出するときは戻
しタンク２６側にそれぞれ切替えるようにすると
共に、前記戻しタンク２６に色彩センサー３８を
設け、前記戻しタンク２６の排出口には切替バル
ブ２７を介して前記選別機１５と前記籾摺機１０
を接続し、前記切替バルブ２７には籾米が少量混
合しているときは前記選別機１５側に、籾米が多
量に混合しているときは前記籾摺機１０側にそれ
ぞれ切替えるようにした籾摺選穀装置における自
動切替装置としたものである。

（実施例） 本発明の方法を実施する装置の例を図により説
明すると、１は籾供給タンクで、その排出口２に
は開閉シヤツター３を設け、排出口２の下部には
水平移動する籾供給コンベア４を設ける。５は該
籾供給コンベア４を回転させるモーターである。
前記籾供給コンベア４の排出端は籾昇降機６の張
込口７に臨んでいる。籾昇降機６の上部は排出樋
８を介して籾貯留タンク９に接続し、籾貯留タン
ク９の下部には籾摺機１０を設ける。

１１は籾摺機１０の籾殻取出口で、籾殻は吸引
ブロワー１２により吸引されて除去される。１３
は籾摺機１０の未熟粒取出口で、未熟米は系外に
除去される。１４は籾摺機１０の混合米取出口
で、混合米は籾揺動選別機１５に流入する。１６
は籾揺動選別機１５の各段の選別板に混合米を分
配する分配装置である。１７は籾揺動選別機１５
の籾米取出口で、籾米取出口１７から取出された
籾米は籾昇降機６の戻しホツパー１８に戻され
る。籾揺動選別機１５には玄米取出口１９を設け
る。

玄米取出口１９には色彩センサー２０を設け、
玄米取出口１９は玄米昇降機２１の張込口２２に
連結する。２３は昇降機２１の排出樋２３で切替
バルブ２４に連結する。

前記切替バルブ２４は色彩センサー２０と連動
し、玄米取出口１９より玄米だけが排出されたと
きは、粒選機２５の方向に切替バルブ２４を切替
え、玄米取出口１９より籾米が混合して排出され
たときは自動的に戻しタンク２６に流路を切替え
る。

戻しタンク２６の下部には流路切替バルブ２７
を設け、流路切替バルブ２７と前記選別機１５の
分配装置１６及び流路切替バルブ２７と戻しホツ
パー１８とを切替え連結する。流路切替バルブ２
７は戻しタンク２６に設けた色彩選別センサー３
８により、戻しタンク２６内の籾米の多少により
その流路を切替える。

２８は粒選機２５の屑米取出口で、屑米昇降機
２９の張込口３０に連結する。３１は粒選機２５
の良米取出口で、良米昇降機３２の張込口３３に
連結する。３４は良米昇降機３２の排出樋で貯留
タンク３５に連結する。３６は屑米昇降機２９の
排出樋で貯留タンク３７に連結する。

貯留タンク３５にはレベルスイツチ３９を、貯
留タンク３７にはレベルスイツチ４０をそれぞれ
設け、レベルスイツチ３９およびレベルスイツチ
４０は開閉シヤツター３又はモーター５に連結
し、貯留タンク３５，３７が満杯になると、供給
を自動停止する。

（作用） 次に作用を述べる。

籾供給タンク１に籾米を貯留し、開閉シヤツタ
ー３を開放させて排出口２より籾供給コンベア４
に籾米を落下させるとモーター５の回転により張
込口７に供給され、籾昇降機６内を上昇して排出
樋８より籾貯留タンク９に供給される。籾貯留タ
ンク９の貯留量が定量になると、少しずつ籾摺機
１０の籾摺部に供給されて籾摺され、籾殻は籾殻
取出口１１より吸引ブロワー１２で吸引されて機
外に放出され、未熟米は未熟粒取出口１３より取
出され、混合米は混合米取出口１４より分配装置
１６に供給されて籾揺動選別機１５の各段の選別
板に分配されて揺動選別される。

籾揺動選別機１５の籾米取出口１７より排出さ
れた籾米は籾昇降機６の戻しホツパー１８に戻さ
れ、籾昇降機６内を再び上昇し、排出樋８より籾
貯留タンク９を介して籾摺機１０に至り循環籾摺
される。

籾揺動選別機１５の玄米取出口１９よりは玄米
が取出され、玄米は玄米昇降機２１の張込口２２
に流入し、排出樋２３より切替バルブ２４に流入
する。切替バルブ２４は前記玄米取出口１９に取
付けられている色彩センサー２０により自動的に
切替えるもので、玄米取出口１９より流出する玄
米中に籾米が混入しているときは色彩センサー２
０でその旨検知して切替バルブ２４を自動的に切
替えて、戻しタンク２６に流入させる。

戻しタンク２６の排出部にも流路切替バルブ２
７が取付けられており、流路切替バルブ２７は前
記戻しタンク２６に設けた色彩選別センサー３８
により切替えられる。即ち、籾米の量が多いとき
は籾摺機１０に連結されている戻しホツパー１８
にこれを戻し、籾米の量が少ないときは籾揺動選
別機１５に戻すようにこれを切替える。

玄米取出口１９より流出した玄米が籾米を含ん
でいないときは、色彩センサー２０により切替バ
ルブ２４を粒選機２５の方向に切替え、切替バル
ブ２４から粒選機２５に流入させて粒選別をす
る。粒選機２５は米選機であつて縦線米選機、回
転米選機などが用いられる。粒選機２５の屑米取
出口２８より取出された屑米は屑米昇降機２９の
張込口３０に流入し、排出樋３６を介して貯留タ
ンク３７に貯留される。粒選機２５の良米取出口
３１より取出された良米は良米昇降機３２の張込
口３３に流入し、良米昇降機３２を上昇したのち
排出樋３４より貯留タンク３５に貯留される。

しかして、貯留タンク３５の貯留量が定量に達
すると、レベルスイツチ３９でこれを検知してモ
ーター５を自動的に停止するか、又は開閉シヤツ
ター３を自動的に閉鎖する。レベルスイツチ４０
も同じである。

（効果） 本発明は、籾昇降機６の排出樋８より籾貯留タ
ンク９を介して籾摺機１０に籾米を供給し、該籾
摺機１０により籾摺し、籾摺りで生じた混合米は
混合米取出口１４より籾揺動選別機１５に供給し
て籾米と玄米とに選別し、前記選別機１５の玄米
取出口１９より玄米を取出すとき色彩センサー２
０により籾米の有無を識別し、該センサー２０の
識別から、玄米昇降機２１の排出樋２３の切替バ
ルブ２４を、玄米のみが流出しているときは粒選
機２５側に、籾米が混合して流出するときは戻し
タンク２６側に切替え、戻しタンク２６内に供給
するとき色彩センサー３８により籾米の有無を識
別し、該センサー３８の識別から、前記戻しタン
ク２６の排出口の切替バルブ２７を、籾米が少量
混合しているときは前記選別機１５側に、籾米が
多量に混合しているときは前記籾摺機１０側に切
替えて籾摺選穀する籾摺選穀装置における自動切
替方法、および、籾昇降機６の排出樋８より籾貯
留タンク９を介して籾摺機１０に籾米を供給し、
籾摺機１０により籾摺した混合米は籾摺機１０の
混合米取出口１４より籾揺動選別機１５に供給し
て選別するようにしたものにおいて、前記籾揺動
選別機１５の玄米取出口１９には色彩センサー２
０を取付け、前記籾揺動選別機１５の近傍には玄
米昇降機２１を設け、該昇降機２１の排出樋２３
には切替バルブ２４を介して粒選機２５と戻しタ
ンク２６を取り付け、該切替バルブ２４は前記セ
ンサー２０により玄米のみが流出したときは粒選
機２５側に籾米が混合して流出するときは戻しタ
ンク２６側にそれぞれ切替えるようにすると共
に、前記戻しタンク２６に色彩センサー３８を設
け、前記戻しタンク２６の排出口には切替バルブ
２７を介して前記選別機１５と前記籾摺機１０を
接続し、前記切替バルブ２７は籾米が少量混合し
ているときは前記選別機１５側に、籾米が多量に
混合しているときは前記籾摺機１０側にそれぞれ
切替えるようにした籾摺選穀装置における自動切
替装置としたものであるから、 色彩センサー２０により切替バルブ２４を粒
選機２５と戻しタンク２６とに自動的に切替え
るので、籾米の混入していない玄米が得られ、
良好な選別ができる。

更に、戻しタンク２６に流入した混合米は、
戻しタンク２６に設けた色彩選別センサー３８
により籾混入率を検知し、切替バルブ２７を自
動的に切替えるので、籾米の混入割合に応じて
戻し先を変更できる。

したがつて、色彩選別センサー３８が籾混入
率を低いと検知したとき籾揺動選別機１５に戻
し、籾米の量が多いときは籾摺機１０に戻すか
ら、籾揺動選別機１５に負担を掛けるのを防止
して、選別効率を向上させる。

という効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

例図は本発明の工程図である。 符号の説明、１……籾供給タンク、２……排出
口、３……開閉シヤツター、４……籾供給コンベ
ア、５……モーター、６……籾昇降機、７……張
込口、８……排出樋、９……籾貯留タンク、１０
……籾摺機、１１……籾殻取出口、１２……吸引
ブロワー、１３……未熟粒取出口、１４……混合
米取出口、１５……籾揺動選別機、１６……分配
装置、１７……籾米取出口、１８……戻しホツパ
ー、１９……玄米取出口、２０……色彩センサ
ー、２１……玄米昇降機、２２……張込口、２３
……排出樋、２４……切替バルブ、２５……粒選
機、２６……戻しタンク、２７……流路切替バル
ブ、２８……屑米取出口、２９……屑米昇降機、
３０……張込口、３１……良米取出口、３２……
良米昇降機、３３……張込口、３４……排出樋、
３５……貯留タンク、３６……排出樋、３７……
貯留タンク、３８……色彩選別センサー、３９…
…レベルスイツチ、４０……レベルスイツチ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 籾昇降機６の排出樋８より籾貯留タンク９を
   介して籾摺機１０に籾米を供給し、該籾摺機１０
   により籾摺し、籾摺りで生じた混合米は混合米取
   出口１４より籾揺動選別機１５に供給して籾米と
   玄米とに選別し、前記選別機１５の玄米取出口１
   ９より玄米を取出すとき色彩センサー２０により
   籾米の有無を識別し、該センサー２０の識別か
   ら、玄米昇降機２１の排出樋２３の切替バルブ２
   ４を、玄米のみが流出しているときは粒選機２５
   側に、籾米が混合して流出するときは戻しタンク
   ２６側に切替え、戻しタンク２６内に供給すると
   き色彩センサー３８により籾米の有無を識別し、
   該センサー３８の識別から、前記戻しタンク２６
   の排出口の切替バルブ２７を、籾米が少量混合し
   ているときは前記選別機１５側に、籾米が多量に
   混合しているときは前記籾摺機１０側に切替えて
   籾摺選穀する籾摺選穀装置における自動切替方
   法。 ２ 籾昇降機６の排出樋８より籾貯留タンク９を
   介して籾摺機１０に籾米を供給し、籾摺機１０に
   より籾摺した混合米は籾摺機１０の混合米取出口
   １４より籾揺動選別機１５に供給して選別するよ
   うにしたものにおいて、前記籾揺動選別機１５の
   玄米取出口１９には色彩センサー２０を取付け、
   前記籾揺動選別機１５の近傍には玄米昇降機２１
   を設け、該昇降機２１の排出樋２３には切替バル
   ブ２４を介して粒選機２５と戻しタンク２６を取
   り付け、該切替バルブ２４は前記センサー２０に
   より玄米のみが流出したときは粒選機２５側に籾
   米が混合して流出するときは戻しタンク２６側に
   それぞれ切替えるようにすると共に、前記戻しタ
   ンク２６に色彩センサー３８を設け、前記戻しタ
   ンク２６の排出口には切替バルブ２７を介して前
   記選別機１５と前記籾摺機１０を接続し、前記切
   替バルブ２７は籾米が少量混合しているときは前
   記選別機１５側に、籾米が多量に混合していると
   きは前記籾摺機１０側にそれぞれ切替えるように
   した籾摺選穀装置における自動切替装置。