JPH0372962A - 竪型粉砕装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は石炭粉砕用等に使用される竪型粉砕装置に関す
る。

〔従来の技術〕

第４図は竪型粉砕装置の一例を示す正面断面図である。

この図において、１は基礎上に立設された竪型粉砕装置
のケーシング、２はケーシング１の頂壁に、その軸心が
ケーシングｌの中心と合致するように配設された被粉砕
物供給管である。３は受皿であって、その回転中心がケ
ーシング１の中心と合致するよう、ケーシング１の底部
中央に設置された受台（図示せず）上に回転自在に支承
され、図示省略の駆動源によって回転駆動される。この
受皿３の上面外周部には摩耗防止用のライナー３１が取
り付けられている。

４はタイヤ形の粉砕用ローラであって、ライナー３１の
上面に後述する押圧手段により圧接されながら、受皿３
の回転に伴なって回転するよう、支持軸５の先端に回転
自在に支持されている。その支持軸５の基部は、ケーシ
ング１の側壁の外側に取付けられた支持部材１１に、支
軸９を中心として上下に揺動可能に支持されている。そ
してこの基部にはまた、レバー１０が固着されている。

１２はローラ４をライナー３１の上面に圧接するための
押圧手段であって、この押圧手段１２により、ローラ４
はレバーｌＯを介して支軸９を中心として受皿３の外周
縁部上面に圧接される。この押圧手段１２としては、粉
砕装置の粉砕容量が小さい場合には一般に圧縮ばねが用
いられるが、粉砕容量が大きいとローラ４の受皿３への
圧接力も大きくする必要があるため、通常は油圧装置が
用いられる。なおローラ４とこれに付帯する部材は、ケ
ーシング１の周方向に沿って等間隔毎に複数Ａ１１（通
常２〜４Ｍ１）配設される。

６はケーシング１における受皿３の若干下方の側壁に配
設された熱ガス導入管であって、図示省略の熱空気源ま
たは熱ガス源に接続されている。

この熱ガス導入管６からケーシング内に導入される熱空
気または熱ガスは、受皿３の外周端面とケーシングｌの
側壁内周面との間隙を、上昇気流となって上昇するよう
になっている。７はケーシング１内に図示のように配設
された粗粉分離器、８は微粉出口管をそれぞれ示す。

被粉砕物供給管２を通ってケーシング１内に導入された
被粉砕物は、回転中の摺鉢状受皿３上面の中心部付近に
供給され、回転する受皿３の遠心力によってライナー３
１の外周縁部上面に移動する。

そして押圧手段１２でライナー３１の上面に圧接されて
いるローラ４で圧縮粉砕されたのち、外周縁部上面から
受皿３の外周方向へ投げ出される。

このようにして圧縮粉砕され受皿３の外周方向へ放出さ
れる粉砕物は、熱ガス導入管６から導入された熱空気ま
たは熱ガスの上昇気流に乗り、その熱空気または熱ガス
によって乾燥されながら上昇して、上方の粗粉分離器７
に入る。そしてここで微粉と粗粉に分離され、微粉は微
粉出口管８から空気またはガスとともに外部に排出され
る。また粗粉は下方の受皿３上に落下し、被粉砕物供給
管２から新たに供給される被粉砕物とともに再粉砕され
る。以上の操作の繰返烏しで、被粉砕物は所望の微粉状
に粉砕される。

〔発明が解決しようとする課題〕

ライナー３１とローラ４とは、長時間使用すると第５図
に示されるように互いに摩耗し、ライナー３１の表面と
ローラ４の外表面との隙間３４が大きくなる。そうする
と粉砕装置の性能は著しく低下する。このような場合従
来の装置においては、支軸９を中心として支持軸５を回
転させることにより、ローラ４をライナー３１の表面に
近づけて、隙間３４を減少させていた。

しかしながら、一般にローラ４の外周面の摩耗量はロー
ラ軸方向に均一ではなく、ライナー３１の外周側で大き
いので、隙間３４を効果的に減少させることは困難であ
った。したがって粉砕装置の性能は、ライナー３１およ
びローラ４の摩耗に伴ない著しく劣化していた。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、前記従来のｉＩＮを解決するために、上面外
周部にライナーが取付けられ鉛直軸まわりに回転する受
皿と、上記ライナーの上面に押圧されつつ回転し同ライ
ナーとの間で被粉砕物を粉砕するローラとを有するもの
において、上記ローラと上記ライナーとの間の隙間が上
記受皿の外周側で大きく内周側で小さいことを特徴とす
る竪型粉砕装置を提案するものである。

〔作用〕

一般にローラおよびライナーの摩耗は、両者の間の隙間
が小さい程、また回転周速が大きい程増加する。受皿の
外周側の周速は内周側の周速よりも大きいから、従来は
外周側の摩耗が速かった。

本発明では、両者の隙間が外周側で大きく内周側で小さ
いので、内周側の摩耗が増加し、ローラ軸方向の′摩耗
量分布が均一化される。

〔実施例〕

第１図は本発明の一実施例におけるローラとライナーと
の相対関係を示す図である。

本実施例では、ライナー３１の内周側におけるローラ４
とライナー３１との間の隙間３４ｂが、外周側における
隙間３４ａよりも小さい。したがって、従来摩耗量の少
なかった内周側の摩耗が促進されてローラ軸方向の摩耗
量が均一化され、長時間運転後の粉砕装置の性能低下が
減少して、ローラおよびライナーの交換寿命が延長され
る。

第２図は、ローラとライナーとの間の外周側隙間が摩耗
により変化する状況を、従来の場合と本実施例の場合を
比較して示す図、第３図は粉砕容量の時間的変化を同様
に比較して示す図である。

前記のとおり、ローラとライナーとの隙間が大きい程、
粉砕容量は小さい。したがって、当初の粉砕性能は、従
来のものよりも本実施例の方が低い。しかしながら本実
施例では、外周側の摩耗速度が遅く、全体が均一に近く
摩耗するので、摩耗に伴う性能の低下が緩やかになり、
粉砕容量が許容最低限になるまでの時間すなわち寿命ｔ
Ｉｇは、従来の場合の寿命Ｈｌに比べて、約２倍に延長
されている。

〔発明の効果〕

本発明によれば、ローラ軸方向の摩耗量が均一化される
ので、摩耗時の粉砕装置の性能低下速度が遅くなり、ロ
ーラおよびライナーの交換寿命が大幅に延びる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例におけるローラとライナーと
の相対関係を示す図である。第２図は、ローラとライナ
ーとの間の外周側隙間が摩耗により変化する状況を、従
来の場合と本実施例の場合を比較して示す図、第３図は
粉砕容量の時間的変化を同様に比較して示す図である。 第４図は竪型粉砕装置の一例を示す正面断面図である。 第５図は従来の竪型粉砕装置におけるローラとライナー
の摩耗状態を示す図である。 ｌ・・・ケーシング、　　　２・・・被粉砕物供給管、
３・・・受皿、　　　　　　　４・・・ローラ、５・・
・ローラ支持軸、　　　６・・・熱ガス導入管、７・・
・粗粉分離器、　　　　８・・・微粉出口管、９・・・
支軸、　　　　　　１０・・・レバー１２・・・押圧手
段、　　　　３１・・・ライナー３４、３４ａ、　３４
ｂ−−−隙間。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 上面外周部にライナーが取付けられ鉛直軸まわりに回転
   する受皿と、上記ライナーの上面に押圧されつつ回転し
   同ライナーとの間で被粉砕物を粉砕するローラとを有す
   るものにおいて、上記ローラと上記ライナーとの間の隙
   間が上記受皿の外周側で大きく内周側で小さいことを特
   徴とする竪型粉砕装置。