JPH0369313B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、ワードプロセツサに係り、特に、あ
らかじめ、けい線、文字が印刷された用紙上の所
定の位置に、文字を印刷することの可能なワード
プロセツサに関するものである。

〔発明の背景〕

従来のワードプロセツサは、例えば特開昭58−
109928号公報に記載のように、編集作成したデイ
スプレイ上の文書に対し、何も記載されていない
用紙に対して、用紙の上、下、左、右端のどの位
置から印刷するかについては考慮されている。

しかしながら、後述する第２図に示すような、
けい線や、固定的な文字を有するものから成る様
式が、あらかじめ印刷された用紙上に、印刷を行
うということについては、その考慮がなされてい
ないものである。すなわち、たとえばけい線の位
置に合うような行間隔の位置とか、その固定的な
文字の位置とかにたいし、容易に印刷することに
ついては考慮されていなかつた。

また、例えば特開昭58−140842号公報に記載の
ように、試し印刷する機能を設けているものもあ
るが、上記のごとく様式が、あかじめ印刷された
用紙上に行うときは、文書の成に用いる陰極線管
デイスプレイ（以下、CRTデイスプレイとい
う。）の上の文字表示位置と、用紙上の文字印刷
位置とは、それらの両者の関係を正しく把握する
ことが困難であるため、何度かの試し印刷と、編
集の繰り返しによつて、用紙の様式に合致させる
必要があるものである。

一方、特開昭59−35230号公報に記載の装置に
おいては、あらかじめ様式が印刷された用紙の所
定の位置に印刷することは可能であるが、複雑高
価な文書像情報蓄積検索読取装置が必要となり、
この点で、簡易な構成で安価装置を提供すること
は、その技術思想に基づく構成のうえで困難なも
のであつた。

〔発明の目的〕

本発明は、あらかじめ様式が印刷された用紙に
対し、その様式に合致した位置に文字を印刷する
ことを容易にし、かつ、生産性よく、安価に製作
しうるようにしたワードプロセツサの提供を、そ
の目的とするものである。

〔発明の概要〕

本発明に係るワードプロセツサの構成は、文字
符号等を入力する入力手段と、その入力された文
字符号等を表示する表示手段と、この表示手段に
表示された文字符号等を印刷する印刷手段と、そ
の全体を制御するようにした制御手段とを備えた
ワードプロセツサにおいて、文字符号および一般
の制御符号よりなる文書情報のほかに、文字符号
等の印刷中断の制御符号をも記憶させる一時記憶
手段を設け、上記制御手段により、前記一時記憶
手段から文字符号等に係るものを上記印刷手段へ
送出して印刷するように構成するとともに、その
印刷中断の制御符号の検出時に一時当該印刷を中
断せしめ、次の文字符号等を印刷する位置を選択
的に決定し、当該決定位置を記憶せしめることが
できるように構成したものである。

さらに補足すると、次のとおりである。

本発明は、文書の印刷を中断する制御符号を用
いるようにし、本制御符号を、文字符号および一
般の制御符号より成る文書情報の中に入力してお
くことにより、印刷中断状態とすることを可能に
して、操作者に、上記の中断に係る制御符号の次
の文字符号を印刷する位置を選択的に指示、決定
しうるようにし、その選択した位置を記憶してお
くように構成したものである。

〔発明の実施例〕

本発明に係るワードプロセツサの実施例を、各
図に基づいて説明する。

第１図は、本発明の一実施例に係るワードプロ
セツサの構成ブロツク図、第２図は、印刷された
文書の様式を示す模式図、第３図は、第２図の文
書がCRTデイスプレイ上に初期段階で表示され
たところを示す模式図、第４図は、第１図のキー
ボードのキー配列を示す模式図、第５図は、第１
図のワイヤドツト形のプリンタの外観斜視図、第
６図は、第３図の文書の一部を編集作成するフロ
ーチヤート、第７図は、その印刷モードでの制御
方法を示すフローチヤートである。

まず、第１図の構成において、１は、文字符号
等を入力する入力手段に係るキーボードKB、２
は、全体を制御するようにした制御手段に係る蓄
積プログラム形主制御装置（CONT、以下、主
制御装置という。）、５は、文字符号および一般の
制御信号よりなる文書情報のほかに、文字符号等
の印刷中断の制御符号をも記憶させる一時記憶手
段に係るページメモリ（RM）、９は、上記キー
ボード１から入力された文字符号等を表示する表
示手段に係るCRT、１０は、前記表示手段に係
るCRT９に表示された文字符号等を印刷する印
刷手段に係る、ワイヤドツト形のプリンタ
（PRINT）である。

また、３，４は、第１、第２のフレキシブルデ
イスク（FD）、６はリフレツシユメモリ（RM）、
７はキヤラクタジエネレータである。

すなわち、キーボード１からは、これを操作す
ることによつて、かな、英字、数字などの文字符
号と、本ワードプロセツサの動作を決定する一般
の制御符号などが出力されるものである。

主制御装置２は、内蔵した記憶装置に蓄積され
たプログラムによつて制御機能が決定され、後述
するように、全体を制御するものである。

第１のフレシキブルデイスク３には、システム
プログラムと、かな漢字変換辞書とを収納してい
るものであり、第２のフレキシブルデイスク４
は、過去に作成された文書、あるいは新しく作成
した文書を記憶保存するものである。

ページメモリ５には、キーボード１から入力さ
れた文書、あるいは第２のフレキシブルデイスク
４から読み出された文書が、一時的に記憶される
ものである。

リフレツシユメモリ６には、後述するCRT９
で表示する文書の文字列（一般の、および印刷中
断の制御符号を含む。）が、同様に後述するギヤ
ラクタジエネレータ７の文字形収容番地を意味す
る番地符号の形で記憶され、キヤラクタジエネレ
ータ７には、文字形が記憶されるものである。

表示制御回路８は、リフレツシユメモリ６から
表示すべき文字列を読み出してキヤラクタジエネ
レータ７を用いて文字形に変換し、CRT９の電
子線走査に従つて、文書文字表示を行うものであ
る。

また、ワイヤドツト形のプリンタ１０は、第２
のフレキシブルデイスク４あるいはページメモリ
５に収容された文書の文字符号を、キヤラクタジ
エネレータ７を用いて文字形に変換した信号を受
けて、文書を印刷するものである。

以上の構成において、主制御部２は、内部の記
憶装置の一部としてのプログラムの一部を記憶し
たROMを有しており、電源投入時にROMのプ
ログラムによつて、第１のフレキシブルデイスク
３から自身のRAM領域にプログラムを転送して
移動準備完了となるものである。

第２図は、既述のように、本実施例の目的とす
る印刷された文書２０を示すものである。

ここで、２１は斜線部、２２はけい線を示すも
ので、これら斜線部２１、けい線２２は、用紙上
に、あかじめ印刷されてあつたものである。

そして、第３図は、第２図に示した文書２０が
CRT９の画面上に表示されたものを示すもので
あり、３０は印刷中断マーク、３１は改行マー
ク、３２は空白マークである。

ここで、印刷中断マーク３０は、印刷制御プロ
グラムにより、主制御装置２が印刷中断の制御符
号を検出したとき、つまり、本マークが印刷され
るべきタイミングに達した時、印刷を一時中断す
ることを意味する制御符号を可視化したものであ
り、改行マーク３１は、同上態様で本マークが印
刷されるベきタイミングに達した時、別に定めら
れた所定量の用紙送りをすることを意味する制御
符号を可視化したものであり、また、空白マーク
３２は、この文字位置には何も印刷しないことを
示す一種の文字符号をCRTの画面上でのみ認識
できるように可視化したものである。

しかして、第４図は、既述のように、本実施例
における一構成要素であるキーボード１のキー配
列を示すものであり、４０は印刷中断キー、４１
は印刷再開キー、４２は編集／印刷キー、４３〜
４６は、カーソル制御キーである。

ここで、印刷中断キー４０と印刷再開キー４１
が配置されていることが、本実施例に係るものの
一つの特徴である。

この第４図により、キーボード１を使用して、
CRT９上に文書を表示する手法について、次に
説明する。

オペレータがキーボード１を操作することによ
つて、処理作業コードおよび、かな文字符号、英
文符号、数字符号などが主制御装置２に入力され
る。

かな文字が入力されたとき、主制御装置２は、
入力されたかな文字に対応する漢字まじり文字列
がある場合には、第１のフレキシブルデイスク３
の辞書から、この漢字まじり文字列を探し出す。

かな文字に対応する漢字まじり文字列が複数個
存在する場合には、オペレータは、キーボード１
から、その選択指示を行うものである。

印刷の途中で、ワイヤドツト形のプリンタ１０
の印刷を停止したいときは、オペレータは、停止
したい文字位置で印刷中断キー４０を押す。

しかし、文書作成中は、印刷中断キー４０が押
されても、本ワードプロセツサは、特別な動作は
行わない。

このようにして作成された、かなと漢字、印刷
中断の符号などを含んだ日本語文書の文字制御符
号は、ページメモリ５に記憶される。

しかして、CRT９面への表示範囲内の、記憶
された文書の一部は、CRT９で表示するために、
主制御装置２でキヤラクタジエネレータ７の文字
形（制御符号のマークの形も含まれている。）の
収容番地符号に変換してリフレツシユメモリ６に
転送する。

上述のように入力して、さきに説明した第３図
に示す文書が作成されるものである。

第５図は、既述のワイヤドツト形のプリンタ１
０の外観図であり、５０は用紙挿入口、５１はプ
ラテンノブ、５２はプラテン、５３は印字ヘツ
ド、５４は操作パネルである。

すなわち、さきの第２図に示した、あらかじ
め、様式の印刷された用紙は、用紙挿入口５０よ
り挿入され、プラテンノブ５１を回転することに
よつて、プラテン５２に巻き付けられ所定の位置
にセツトされる。

この状態において、主制御装置２から与えられ
る制御信号により、紙送りモータ（図示せず）に
よるプラテン５２の回転を介して用紙を送り、ヘ
ツド送りモータ（図示せず）によつて印字ヘツド
５３を左右に動かしながら、印字ヘツド５３に内
蔵されたワイヤのインパクトにより文字を記録す
るものである。

以上により、オペレータは、印刷に当つて、キ
ーボード１の第４図に示す編集／印刷キー４２を
押し、主制御装置２の印刷プログラムを起動す
る。

主制御装置２は、ページメモリ５に収容された
文書の文字符号を、キヤラクタジエネレータ７を
用いて文字形に変換してワイヤドツト形のプリン
タ１０に送出するが、ページメモリ５中に印刷中
断符号を検出したとき、一時、印刷を中断し、印
刷位置合せ状態に入る。

すなわち、例えば、さきの第３図で表示された
印刷中断マークと改行マークとで囲まれた文章
を、第２図に示した所定用紙へ印刷するための印
字ヘツド５３の印字位置を合せる処理状態に入
る。

この印字位置合せ状態において、キーボード１
の、第４図に示すカーソル制御キー４３〜４６
は、ワイヤドツト形のプリンタ１０の用紙送り、
およびヘツド送り制御用として機能するものであ
る。

すなわち、オペレータが左右方向へのカーソル
制御キー４３，４４を押すと、主制御装置２は、
ワイヤドツト形のプリンタ１０に対し、ヘツド送
りモータの回転によつて印字ヘツド５３を右また
は左へ移動するように制御信号を送出し、同時に
ページメモリ５に制御信号を記憶させる。

また、上下方向へのカーソル制御キー４５，４
６を押すと、紙送りモータの回転によつて、用紙
を上下に移動するように、制御信号を主制御装置
２が送出すると同時に、前記ページメリ５に制御
信号を記憶させる。

オペレータは、カーソル制御キー４３〜４６の
操作によつて、印字ヘツドが用紙の所定の位置に
達したと判断したら、つまり、その位置を選択的
に決定したら、印刷再開キー４１を押す。

主制御装置２は、印刷位置合せ状態を脱し、印
刷中断の原因となつた印刷中断の制御符号を次の
文字符号から印刷を開始する。

この操作を繰り返すことによつて、オペレータ
は、第２図に示すような、あらかじめ印刷された
用紙上の様式に合致した文書の作成と、印刷とが
可能となるものである。

また、さきの第３図に示す文書は、第２のフレ
キシブルデイスク４に選択的に位置を決定した情
報も記憶できるので、同一様式の用紙への印字位
置制御を繰り返す必要がなく、短時間で文書の編
集、印刷が可能となるものである。

第６図は、上述に述べた、第３図の文書の一部
を編集作成する場合の詳細を示すフローチヤート
であり、また第７図は、上記の印刷モードでの制
御方法を示すフローチヤートである。

本実施例によれば、印刷された様式の印字用紙
に文書を印刷するとき、様式と印字位置を目視に
よつて合致させ、また確認しながら印刷すること
ができ、その操作は、キーボードからの操作がで
きる。さらに、目視によつて合致させた印字装置
を記憶させておくことができるので、同一様式の
印字用紙では、同一位置から印字させようとする
場合、印字位置合せ操作を繰り返すことなく実現
できるものである。

上記実施例においては、ワイヤドツト形のプリ
ンタに係るものを例示したが、本発明は、他のシ
リアル形のプリンタを広く用いることができる、
汎用的なものである。

また、日本語ワードプロセツサに限定されない
汎用的なものである。

さらに、主制御装置は、フレキシブルデイスク
以外に、ハードデイスク、テープレコーダ、その
他の外部記憶装置を接続しうるものとすることが
でき、リフレツシユメモリ、キヤラクタジエネレ
ータは、上記の主制御装置に包含せしめることが
でき、また、表示制御回路は、同様にCRTに係
る表示手段に包含せしめることができるものであ
る。

上記に加え、上記実施例では、表示手段として
CRTを例示したが、これは、たとえば液晶表示
に係るものを用いることができ、これに応じて、
関連する構成を任意に変改することができるもの
である。

〔発明の効果〕

本発明によれば、あらかじめ、けい線や文字が
印刷され、様式の定つた用紙に対し、所定の位置
に正しく文字を印刷することができ、文書の作成
に当つて、文字印刷位置を正しく様式に合致させ
るための試し打ちなどの試行が不要となり、合致
した様式の記憶も可能となるため、効率の良い文
書の作成が可能となる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例に係るワードプロ
セツサの構成ブロツク図、第２図は、印刷された
文書の様式を示す模式図、第３図は、第２図の文
書がCRTデイスプレイ上に初期段階で表示され
たところを示す模式図、第４図は、第１図のキー
ボードのキー配列を示す模式図、第５図は、第１
図のワイヤドツト形のプリンタの外観斜視図、第
６図は、第３図の文書の一部を編集作成するフロ
ーチヤート、第７図は、その印刷モードでの制御
方法を示すフローチヤートである。 １……キーボード、２……蓄積プログラム形主
制御装置、３，４……第１、第２のフレキシブル
デイスク、５……ページメモリ、６……リフレツ
シユメモリ、７……キヤラクタジエネレータ、８
……表示制御回路、９……CRT、１０……ワイ
ヤドツト形のプリンタ、４０……印刷中断キー、
４１……印刷再開キー、４２……編集／印刷キ
ー、４３〜４６……カーソル制御キー、５０……
用紙挿入口、５１……プラテンノブ、５２……プ
ラテン、５３……印字ヘツド、５４……操作パネ
ル。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 文字符号等を入力する入力手段と、その入力
   された文字符号等を表示する表示手段と、この表
   示手段に表示された文字符号等を印刷する印刷手
   段と、その全体を制御するようにした制御手段と
   を備えたワードプロセツサにおいて、文字符号お
   よび一般の制御符号よりなる文書情報のほかに、
   文字符号等の印刷中断の制御符号をも記憶させる
   一時記憶手段を設け、上記制御手段により、前記
   一時記憶手段から文字符号等に係るものを上記印
   刷手段へ送出して印刷するように構成するととも
   に、その印刷中断の制御符号の検出時に一時当該
   印刷を中断せしめ、次の文字符号等を印刷する位
   置を選択的に決定し、当該決定位置を記憶せしめ
   ることができるように構成したことを特徴とする
   ワードプロセツサ。 ２ 特許請求の範囲第１項記載のものにおいて、
   制御手段は、第１、第２のフレキシブルデイスク
   を接続しうる構成とするとともに、当該制御手段
   と、表示手段に接続された表示制御回路との間
   に、リフレツシユメモリとキヤラクタジエネレー
   タとを備えるようにしたものであるワードプロセ
   ツサ。