JPH0368988B2 - - Google Patents

Description

請求の範囲 １ 駆動部分１をそれに対して回転遊びを有して
いる被駆動部分２に回転自在に連結するための連
結装置において、駆動部分１が、少なくとも２個
の弾性的な軸方向の係合片３，４を有しており、
これらの弾性的な軸方向の係合片３，４のそれぞ
れは、自由端部に放射方向の歯５，６を設けられ
ており、また、弾性的な軸方向の係合片３，４の
それぞれは、被駆動部分２に形成された対応する
円弧状のスロツト８，９のそれぞれを貫通するよ
うになつており、更に、円弧状のスロツト８，９
のそれぞれは、弾性的な軸方向の係合片３，４の
自由端部に設けられた放射方向の歯５，６を貫通
させるために拡大領域１１，１３を有しており、
また、連結装置は、弾性的な軸方向の係合片３，
４の自由端部に設けられた放射方向の歯５，６を
貫通させるための開口１５，１６を有している閉
塞部分１４を有しており、これらの開口１５，１
６は、それぞれ、折り曲げ可能な帯状片１７，１
８を有しており、これらの折り曲げ可能な帯状片
１７，１８は、それぞれ、駆動部分１の弾性的な
軸方向の係合片３，４の背後において折り曲げら
れた後、弾性的な軸方向の係合片３，４の背後
に、それぞれの自由端部に設けられた放射方向の
歯５，６の箇所付近において接合するようにされ
ていることを特徴とする回転自在な連結装置。

２ 駆動部分１の弾性的な軸方向の係合片３，４
を有している部分が、合成樹脂製とされている請
求の範囲第１項記載の回転自在な連結装置。

明細書 本発明は、駆動部分を、これに対して回転遊び
を有している被駆動部分に回転自在に連結するた
めの連結装置に関するものである。

このような装置の応用の１例として、特に、自
動車ドアにおける錠シリンダによる鎖錠カム及び
解錠カムの係合片を挙げることが出来るが、この
ような応用に限定されるものでは無い。

公知の連結装置においては、保持リングがこの
目的のために使用されているが、しかしながら、
これらの保持リングは、組み立てが困難であり、
また、部材の十分な案内を保証することは出来な
い。

本発明の目的は、公知の連結装置におけるこれ
らの欠点を除くことにあるものである。

この目的は、本発明によると、駆動部分が、少
なくとも２個の弾性的な軸方向の係合片を有して
おり、これらの係合片のそれぞれは、自由端部に
放射方向の歯を設けられていると共にそれぞれの
係合片は、被駆動部分の中の、係合片の放射方向
の歯を貫通させるために対応して拡大された拡大
領域を有している円弧状のスロツト及び閉塞部材
と関連されており、また、この閉塞部材は、弾性
的な軸方向の係合片の自由端部を貫通させるため
の開口を設けられていると共にこれらの開口は、
それぞれ、折り曲げ可能な帯状片を有しており、
これらの帯状片は、それぞれ、弾性的な軸方向の
係合片の背後において折り曲げられた後、弾性的
な軸方向の係合片の背後に、その自由端部に設け
られた歯の部分付近において接触するようにする
ことによつて、達成される。

以下、本発明を、その実施例を示す添付図面に
基づいて説明をするが、各図面は、それぞれ、次
ぎの図を現しているものである。すなわち 第１図は、本発明による装置を備えた錠シリン
ダの端部を示す分解斜視図； 第２図は、第１図に示された装置を、その組み
立て状態において示す縦断面図； である。

本発明による装置は、本実施例において、錠シ
リンダから成り立つている駆動部分１を、本実施
例においては、鎖錠カム及び解錠カムから成り立
つている被駆動部分２に、回転自在に連結するこ
とを意図しているものである。これらの駆動部分
１と、被駆動部分２との間には、回転遊びが設け
られている。この駆動部分１は、それを構成して
いる錠シリンダの軸心に対して等間隔に相互に直
径方向に向き合つている、２個の軸方向に平行
な、弾性的な軸方向の係合片３及び４を有してい
るが、これらの係合片３，４は、それぞれ、自由
端部に放射方向の歯５，６を設けられており、ま
た、これらの歯５，６は、駆動部分１の軸心から
離れるように外方に向けられている。なお、駆動
部分１の係合片３，４を設けられている部分が、
合成樹脂製とされ、これによつて、係合片３，４
が、それらの形状のために、弾性的に変形が可能
であるようにしても良い。

被駆動部分２は、中空円筒状であり、駆動部分
１と反対側の上において底部７によつて閉塞され
ているが、この底部７は、円弧状のスロツト８，
９をあけられている。係合片３を貫通させるよう
に意図されている一方のスロツト８は、係合片３
の厚さよりも、やや大きいが、しかしながら、歯
５の全幅よりは小さな幅を有する領域１０を有し
ており、また、この領域１０は、漸次幅が拡大し
ている領域１１に移行しているが、この領域１１
の少なくとも一部分は、歯５よりもより広い幅を
有している。他方のスロツト９は、スロツト８の
それぞれの領域１０及び１１と同様に、狭い領域
１２と、拡大された領域１３とを有している。

本装置は、更に、閉塞部材１４を有している
が、この閉塞部材１４は、円板によつて形成され
ており、この円板の中には、２個の開口１５，１
６があけられているが、それぞれの開口１５，１
６には、曲げることが可能である帯状片１７，１
８が設けられている。

駆動部分１は、その他、軸方向の突起１９を有
しているが、この突起１９は、組み立ての間、被
駆動部分２の底部７に接触する。係合片３，４の
端部は、スロツト８，９の広くされた領域１１，
１３を貫通して案内され、また、歯５，６は、係
合片３，４の内方への弾性変形により、これらの
領域１１，１３及び開口１５，１６を貫通して閉
塞部材１４に導かれる。

歯５，６が、閉塞部材１４の外表面の上に突出
するや否や（第２図）、係合片３，４は、それら
の最初の状態に戻り、歯５，６は、閉塞部材１４
の外表面に横たわる。帯状片１７，１８は、今
や、水平に折り曲げられ（第２図）、それによつ
て、係合片３，４は、もはや内方へ曲げられるこ
とが出来ないようになる。この手段によつて、何
らかの偶然による分解は、防止される。被駆動部
分２の駆動部分１に相対的な回転を可能性が、ス
ロツト８，９の全長に渡つて与えられる。