JPH0368824B2 - - Google Patents

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JPH0368824B2
JPH0368824B2 JP58026924A JP2692483A JPH0368824B2 JP H0368824 B2 JPH0368824 B2 JP H0368824B2 JP 58026924 A JP58026924 A JP 58026924A JP 2692483 A JP2692483 A JP 2692483A JP H0368824 B2 JPH0368824 B2 JP H0368824B2
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JP
Japan
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pmma
sheet
layer
rubber
inner core
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JP58026924A
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JPS59152855A (ja
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Hiroshi Kataoka
Kaoru Toyochi
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は強靭な多層アクリルシート状成形品に
係る。 建築物、特に公共施設、体育館、サンルール等
には多くのアクリルシートが使用されているが、
本発明はこれ等建材分野に良好に使用できる多層
アクリルシート状成形品に係る。又、近年、自動
車燃料の有効的利用を行うため、自動車の軽量化
がすすめられており、そのため素材の合成樹脂化
が行われているが、本発明は自動車等のガラスの
軽量化を行うグレージング材等の用途に供する多
層アクリルシートに係る。 車輌のグレージング材として要求される性能
は、耐衝撃性、曲げ剛性、表面の硬度、耐摩耗
性、耐候性、破壊時の安全性等である。 アクリルシートは、一般に曲げ剛性、硬さ、耐
摩耗性、耐候性、透明性等に優れているが、耐衝
撃性に劣る。アクリルシートの耐衝撃性を改良す
るためゴムを配合したゴム強化アクリルシートが
ある。しかし、ゴム強化アクリルシートは、メチ
ルメタアクリレートホモポリマーのシートに比較
して、耐衝撃強度は優れているが、引張り強さ、
曲げ剛性、硬さ、耐候性、透明性に劣る。メチル
メタアクリレートホモポリマーのシートの優れた
性能をできるだけ保持し、且つゴム強化アクリル
シートの耐衝撃性を有する強靭で安全なシートが
要求されている。特にメチルメタクリレートホモ
ポリマーのシートは、破壊時に鋭角な破片が飛び
散り危険であり、特に車輌のグレージング材に用
いる場合に問題がある。車輌のグレージング材に
は、この他にポリカーボネートが用いられている
が、曲げ剛性、硬さ、耐候性に問題がある。 ところで、一般に成形品の特性はその表層によ
つて大きな影響を受けることから、表層として、
種々の物性に優れる2軸延伸配向シートを積層
し、成形品の特性改良を図ることが知られている
(実開昭55−83343号)。従つて、このような考え
方に立つて、メチルメタクリレートホモポリマー
シートを内核とし、これにゴム強化アクリルシー
トの表層を設け、メチルメタクリレートホモポリ
マーシートの耐衝撃性を改良することが考えられ
る。 しかしながら、このようにすると、得られる積
層シートの表面硬度の低下等、メチルメタクリレ
ートホモポリマーシートが本来有する優れた特性
が失われ、グレージング材としての用途に問題を
生じる。 本発明は、このような問題点に鑑みて成された
もので、ポリメチルメタクリレートが本来有する
優れた特性を失わせることなくその耐衝撃性を向
上させることを目的とするもので、厚さが1mm以
上10mm以下のシート状成形品であり、表層がポリ
メチルメタクリレート(以後PMMAと略称)、内
核層がゴム強化ポリメチルメタクリレート(以後
ゴム強化PMMAと略称)より成り、内核層は成
形品厚さの1/3以上4/5以下である3層構造の強靭
な多層アクリルシート状成形品である。 まず、両表層をPMMAとし、内核層をゴム強
化PMMAとしているのは、PMMAのグレージン
グ材として適した種々の性質を維持したまま、
PMMAの耐衝撃性を向上させるためのものであ
る。即ち、本発明では、前述の一般的考え方と相
違して、表層はPMMAとし、内核層をゴム強化
PMMAとしたシートとしているもので、耐衝撃
性に優れた層を内核層としても、PMMAシート
の耐衝撃性を大きく向上できることを見出した点
に大きな特徴を有するものである。 ところで、本発明のように、耐衝撃性に優れる
ゴム強化PMMAを内核層とした場合にもPMMA
成形品の耐衝撃性が向上する理由は必ずしも明ら
かではないが、本発明者は次のように推測してい
る。 例えば落錘衝撃試験におけるミサイルがシート
に衝突した場合、通常、シートの破壊は衝突面の
反対面(非衝突面)から生じる。本シートは3層
構造を成し、真ん中に耐衝撃性に優れる比較的軟
質のゴム強化PMMAが存在するので、衝突の衝
撃が衝突面から非衝突面に伝わる途中にこのゴム
強化PMMAが介在し、衝突の衝撃が広い範囲に
分散され、集中的に作用しにくくなつている。従
つて、本シートの場合、ゴム強化PMMAが内核
層であるにも拘わらず、耐衝撃性の大きな向上が
得られるものと考えられる。 一方、内核層が成形品厚さの1/3以上4/5以下で
あることは、上記内核層としてゴム強化PMMA
を配置した場合にも十分耐衝撃性を向上させ、同
時にPMMAの優れた特性を低下させないために
必なものである。 合成樹脂成形品の性能は配向により著しく異
り、2軸配向を与えることにより物理的性質、化
学的性質を著しく向上させることができる。 本発明の3層シートの表層は、好ましくは面積
比で2倍以上に2軸配向されたPMMAであり、
更に好ましくは、表層、内核層共に面積比で2倍
以上に2軸配向されている3層シートである。本
発明のシートをグレージング材に使用する場合、
表面に耐摩耗強度に優れた塗布層を更に設けるこ
とが好ましい。 本発明を図面により説明する。第1図は本発明
の積層成形品の断面を示すもので、表層1が
PMMA、好ましくは2倍以上に2軸配向された
PMMA、内核層2がゴム強化PMMAであり、こ
の内核層2も2軸配向されていてもよい。第2図
は表層1の表面に硬度に優れた耐摩耗性の塗布層
3がある。表層、内核層及び塗布層は互に良く密
着されている。 本発明に述べるシートは、1〜10mm厚さのシー
トであるが、若干の曲面を有するシート状成形
品、例えば、波板、採光ドーム等も含むものとす
る。表層と内核層の厚みは、内核層が成形品厚さ
の1/3以上4/5以下の範囲で自由に選択できる。 本発明に述べるPMMAとは、メチルメタクリ
レートを主成分とする重合体であり、例えば、メ
チルメタクリレート単独重合体、エチルアクリレ
ート、ブチルアクリレート、2−エチルヘキシル
アクリレート等の炭素数1〜8個のアルキル基の
アルキルアクリレートを15重量%以下共重合させ
たメチルメタクリレートの共重合体、メチルメタ
クリレートに無水マレイン酸とスチレンを共重合
させた耐熱PMMA等である。PMMAには、紫外
線吸収剤、及び透明性を著しく悪くしない染料等
を配合することは必要に応じてできる。 本発明では、表層のPMMAはメチルメタクリ
レートの単独重合体が特に好ましく、添加物も微
少の紫外線吸収剤等が含まれる程度のものが好ま
しい。すなわち、PMMAは、共重合体にするこ
とにより、成形性等が良くなるが、しかし、耐候
性、硬さ、剛性等のPMMAが有する優れた特性
が低下する。従つて、メチルメタクリレートの単
独重合体がグレージング材用途には好ましく、本
発明に施てもメチルメタクリレートの単独重合体
が好ましい。又、本発明ではメチルメタクリレー
ト−無水マレイン酸−スチレン系共重合体の耐熱
性PMMAが良好に使用できる。PMMAは2軸配
向されるとガラス転位温度付近から、収縮をはじ
めるため、耐熱性が低下する。耐熱性を保つため
には耐熱性PMMAが好ましい。 本発明に述べるゴム強化PMMAとは、ゴム成
分を共重合することにより衝撃強度が向上した
PMMAであり、特公昭55−27576、特公昭58−
1694等に記載の多段逐次重合法等により製造され
る。ゴム成分としては、ブタジエン、置換ブタジ
エン、アルキル基が1〜8個の炭素原子を有する
アルキルアクリレートの重合体、及びそれ等を含
む共重合体が使用される。ゴム強化PMMAを透
明に保つために、ゴム成分とPMMA成分の屈折
率を合せることが必要で、このためゴム成分はブ
チルアクリレート−スチレン共重合体、ブチルア
クリレート−ブタジエン共重合体等の適度な組成
の共重合体とし、PMMA相(メチルメタクリレ
ート重合体、メチルメタクリレート−アルキルア
クリレート共重合体等)と屈折率を合せたゴム成
分を用いることが特に好ましい。ゴム成分には上
記モノマーに、微少の架橋性モノマーを加えて共
重合させることが好ましい。 本発明の3層積層成形品の表面に、第2図に示
すように硬度に優れた塗布層3を設けることによ
り更にグレージング材として適したものにでき
る。 第2図に示した硬度に優れた塗布層3とは、合
成樹脂成形品等の表面のきずをつきにくくするた
め塗布される、いわゆる表面硬化塗料の塗布層で
あり、例えばプラスチツクスエージ、9月号、第
60〜65頁、1978に記載されているもので、ポリオ
ルガノシロキサンあるいはシリコーン樹脂を含有
する硬化塗料、アクリル系硬化型塗料、アミノ系
硬化型塗料、含フツ素系塗料等の塗布層である。 車輌のグレージング材は破壊時の安全を確保す
るため、ガラスを用いる場合には中間に薄いポリ
ビニルブチラールをはさんだ合せガラスが用いら
れている。PMMAをグレージング材に用いた場
合、ガラスに比べ軽量であり、衝撃強度も強い
が、ガラスと同様に破壊時に鋭い破片が飛び散る
欠点を有する。 本発明はPMMAシートの中間に伸びが大きく、
且つPMMAと一体に密着できるゴム強化PMMA
をはさむことにより、破壊時の安全性を向上させ
たものであるが、ゴム強化PMMAはポリビニル
ブチラール程、伸びがなく破片の飛び散り効果は
少い。しかしポリビニルブチラールより剛性が大
きいため、内核層を厚くしてゴム強化PMMA自
身にグレージング材としての性能を分担させるこ
とも可能である。グレージング材としての性能す
なわち、引張り強さ、曲げ強さ、曲げ剛性、硬
さ、透明性等と、破壊時の破片飛び散り防止効果
を検討した結果、内核層のゴム強化PMMAの厚
さは、成形品厚さの1/3以上4/5以下が好ましい範
囲であつた。1/3未満では、激しい衝撃時に破片
が飛び散る危険があり、4/5を越えると、表層の
PMMAの高剛性、硬さが現れにくくなる。 本発明のシートの表層は2倍以上に2軸配向さ
れたPMMAが良好に使用できる。PMMAは2軸
配向することにより、耐衝撃強度が向上する。2
倍以上に2軸配向することによりその効果が現
れ、3倍以上に2軸配向すると著しく効果が現れ
る。10倍を越える2軸配向は成形が困難になる。
本発明では3倍以上10倍以下の2軸配向が好まし
い。本発明に述べる延伸倍率は、面積比あるいは
厚み比で表した倍率である。PMMAの2軸配向
による性能の変化については特願昭57−52283等
に詳しく述べた。すなわち、PMMAは3倍以上
に2軸延伸すると、急速に配向度が増大し、配向
度を示すオリエンテーシヨンリリースストレス
(ORS)が増大する。ORSが20Kg/cm2以上になつ
た2軸配向PMMAシートは特に耐衝撃強度に優
れており、本発明では特に良好に使用できる。 本発明のシートは種々の方法により成形でき
る。例えば、特願昭56−20862、特願昭56−
103171、特願昭57−234239、特願昭57−234240に
示した方法により良好に成形できる。すなわち、
両表層がPMMA、内核層がゴム強化PMMAの3
層構造の厚肉素地を、素地のガラス転位温度以
上、溶融点温度以下に予熱した後、潤滑剤の塗布
された金型で圧縮して2軸配向させる方法、ある
いは押出機で加熱可塑化された3層構造の厚肉素
地を、ダイ内表面が潤滑剤で複覆されたダイ内へ
圧入して、押出圧力によりダイ内で2軸配向させ
る押出成形法等が使用できる。 次に上記圧縮成形法と押出成形法により、2軸
配向された本発明のシートを成形する方法、射出
成形法により無配向の本発明シートを成形する方
法について図により説明する。 第3図に圧縮成形による成形法を、第4図及び
第5図に押出成形による成形法、第6図、第7図
に射出成形による成形法を示した。 第3図に施て、PMMAを両表層4、ゴム強化
PMMAを内核5とする厚肉の素材を、PMMAの
ガラス転位温度以上、溶融点温度以下の温度であ
り、内核層樹脂のガラス転位温度以上の温度に加
熱し、該素地を素材とほぼ同一温度に加熱された
金型6に入れる3−1。素材の表面あるいは/及
び金型表面には潤滑剤が塗布されている。この状
態で素地を圧縮して2軸配向させ、そのまま冷却
して、本発明の多層配向成形品7を得る3−2。 圧縮成形法に使用されるPMMAは通常の成形
に使用される重量平均分子量が5万〜20万程度の
PMMA、及びセルキヤスト法で成形された重量
平均分子量が100万以上の超高分子量体のいずれ
も使用できる。しかし、高配向度(高ORS)の
2軸配向シートを成形するには超高分子量
PMMAを用いることが好ましく、本発明でも超
高分子量PMMAが好ましい。 第4図は押出成形により本発明の多層2軸配向
シートを成形する装置を示す。第4図に於て、第
1の押出機11で加熱塑化された内核層用ゴム強
化PMMAはダイ13にシート状に圧入される。
第2の押出機12で加熱可塑化された表層用
PMMAはダイ13に圧入され、ゴム強化PMMA
の表層となり、ダイ13のA部分で3層シート状
の厚肉成形体になる。ダイ13のA部分は冷却さ
れており、ここで3層シート状厚肉成形体は、
PMMA樹脂のガラス転位温度以上、溶融点以下
の温度に冷却される。A部分では樹脂をほぼ均一
に冷却するための長さが必要であり、冷却した
後、若干加熱して温度を均一化することも必要に
応じて行われる。 更にA部分の途中に、厚肉成形体の表面とダイ
表面の界面に潤滑剤を塗布するため、潤滑剤を浸
み出す一連の装置を有する。高圧力の潤滑剤は潤
滑剤導入路14より複数の浸み出し口15へ導び
かれ、樹脂成形体表面へ浸み出し、成形体表面と
ダイ表面の界面に潤滑剤を塗布する。 潤滑剤の浸み出し口15は小さなスリツト状、
あるいは焼結金属等の微細な連通孔を有する物質
でできており、その微細孔より潤滑剤が浸み出
る。ガラス転位温度以上、溶融点温度以下の温度
に冷却され、表面に潤滑剤が均一に塗布された樹
脂成形体は、ダイ内で内核樹脂はほぼ同速度で流
動する、いわゆるプラグフローになる。次にダイ
のB部分で、プラグフローの成形体を圧延して2
軸配向させる。ダイのB部分は樹脂の厚さが小さ
くなる構造を有する。B部分の成形体の流動変化
を4−2に示した。成形体はプラグフローのまま
流動方向、及びその直角方向に同時に2軸方向に
圧縮され、2軸配向される。成形体を配向する力
は押出成形機より押出す力により行われる。2軸
配向された成形体はダイのC部分で更に冷却さ
れ、好ましくはガラス転位温度以下にまで冷却さ
れてダイ13を出る。必要に応じて冷水等で更に
冷却され、ゴムロール16を通り、2軸配向シー
トとなる。ダイ13より出てくるシートを均一化
するためにゴムロール16の回転に抵抗をもたせ
て、シートが出てくるのをおさえることも有効で
ある。 成形された2軸配向シートを引続き更に波形シ
ートにすることも必要に応じて行うこともでき
る。この様な波形シートも本発明シートに含まれ
るものとする。 第5図に更に改良された押出成形法を示す。第
5図に於て、第1の押出機17で加熱可塑化され
たゴム強化PMMAはダイ20に圧入され、第2
の押出機18で加熱可塑化されたPMMAはダイ
20へ圧入されゴム強化PMMAの表層となり3
層体になる。更に第3の押出機19で第3の樹脂
を加熱可塑化してダイ20に圧入し、最表層体と
なり、5層体になる。第3の樹脂で形成される表
層は、第1及び第2の樹脂で形成される樹脂層よ
り成形時の粘度は小さく、各表層の厚さは内核層
厚さの1/10以下であり、表層と内核層は成形後容
易に剥離できる非接着性である。次いで第4図と
同様にダイ内表面を潤滑剤で被覆し、冷却、2軸
延伸、更に冷却してダイ20より出る。5層の2
軸延伸シートから表層21を剥離し、潤滑剤の付
着していない良好な3層の2軸延伸シート22が
得られる。 第6図及び第7図に、射出成形法により本発明
の成形品を成形する方法を示す。 第6図の6−1,6−2は射出成形金型の樹脂
流動部だけを示したもので、樹脂はランナー2
5,26を経てフイルムゲート24から型キヤビ
テイ23に射出される。 第7図は射出成形で本発明の成形品が成形され
る経過を示す。型キヤビテイ23にPMMA27
を型キヤビテイ23を満すに不充分な量を射出し
7−1、次いで同じゲートからゴム強化PMMA
28を射出して型キヤビテイ23を満すと、表層
がPMMA、内核層がゴム強化PMMAから成る本
発明の成形品が得られる7−2。7−2に示す曲
面を有する本発明のシート状成形品は射出成形で
良好に成形することができる。この曲面つきシー
トは、自動車用のガラス代替として良好に使用で
きる。 本発明シートは、第3図、第4図、第5図、第
6図、第7図に示した様に同時に成形されること
が好ましいが、表層と内核層を別々に成形し、後
で接着することもできる。 本発明シートは、PMMAが本来有する優れた
特性、例えば、曲げ強さ、曲げ弾性率、硬さ、耐
候性等をそのまま保有し、それに破壊時の破片に
よる不安全性を改良しており、車輌等のグレージ
ング材として、又、建築物の安全グレージング材
として非常に好ましいものである。 実施例 第3図で説明した圧縮成形法により本発明の3
層構造シートを成形した。PMMAは次のシート
を使用した。 PMMA:MMAホモポリマー(重量平均分子
量 180万) ゴム強化PMMA:デラグラスSR(旭化成工業
(株)製) MMAホモポリマー/デラグラスSR/MMA
ホモポリマーの順に重ね合せて約20mm厚素材と
し、160℃に加熱された鉄板にはさみ10分間加熱
した。この3層の素材を潤滑剤が塗布され、且つ
160℃に加熱された鏡面金型にはさみ、4mm厚ま
で圧縮して面積比で5倍に均一に2軸配向し、次
いで金型を冷却して本発明のシートを得た。 比較例として、7mm厚のMMAホモポリマーを
3枚重ね合せた素材を、同様に5倍に2軸配向し
たシートを成形した。上記2種の配向シートと、
無配向のゴム強化PMMAシート、無配向PMMA
シートの性能を次表に示した。 本発明の3層2軸配向シートは、PMMA2軸配
向シートにほぼ等しい剛性、硬さを有し、且つ破
壊時に破片が飛び散らず、強靭で安全なシートで
あつた。 PMMA/ゴム強化PMMA/PMMAの3層体
の、ゴム強化PMMAの割合を変化させて同様に
成形し、曲げ弾性率、曲げ強さ、落錘衝撃強さ、
耐破片飛び散り性を第7図に示した。破壊時の破
片飛び散りを防止する効果は、ゴム強化PMMA
が1/3を越えると著るしく効果が現れた。
【表】
【表】 【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の多層シートの断面図、第2
図は表層に塗布層を有する本発明の多層シートの
断面図、第3図、第4図、第5図、第6図は本発
明のシートを成形する装置の一部を、第7図に成
形過程を示す。第8図に本発明シートの物性値を
示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 厚さが1mm以上10mm以下のシート状成形品で
    あり、表層がポリメチルメタクリレート、内核層
    がゴム強化ポリメチルメタクリレートより成り、
    内核層は成形品厚さの1/3以上4/5以下である3層
    構造の強靭な多層アクリルシート状成形品。 2 表層が面積比で2倍以上に2軸配向されてい
    る特許請求の範囲第1項記載の多層アクリルシー
    ト状成形品。 3 表層、内核層共に面積比で2倍以上に2軸配
    向されている特許請求範囲第1項記載の多層アク
    リルシート状成形品。 4 表面に耐摩耗強度に優れた塗布層を有する特
    許請求範囲第1〜3項のいずれか1項に記載の多
    層アクリルシート状成形品。
JP2692483A 1983-02-22 1983-02-22 強靭な多層アクリルシ−ト状成形品 Granted JPS59152855A (ja)

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