JPH0122151B2 - - Google Patents

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JPH0122151B2
JPH0122151B2 JP56020861A JP2086181A JPH0122151B2 JP H0122151 B2 JPH0122151 B2 JP H0122151B2 JP 56020861 A JP56020861 A JP 56020861A JP 2086181 A JP2086181 A JP 2086181A JP H0122151 B2 JPH0122151 B2 JP H0122151B2
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JP
Japan
Prior art keywords
molded product
pmma
inner core
core layer
present
Prior art date
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Expired
Application number
JP56020861A
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English (en)
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JPS57135164A (en
Inventor
Hiroshi Kataoka
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication of JPS57135164A publication Critical patent/JPS57135164A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は合成樹脂の新規な積層成形品に係る。
近年、自動車燃料の有効的利用を行うため、自
動車の軽量化がすゝめられており、そのため素材
の合成樹脂化が行われている。
本発明は自動車等のガラスの軽量化を行うグレ
ージング材等の用途に供する積層成形品に係る。
車輛のグレージング材として要求される性能
は、耐衝撃性、曲げ剛性、耐熱性、表面の硬度、
耐摩耗性、耐候性等である。
合成樹脂成形品の性能は配向により著しく異
り、2軸配向を与えることにより物理的性質、化
学的性質を著しく向上させることができる。又2
種以上の合成樹脂を適度に組合せた多層構造にす
ることにより性能を向上させることもできる。
本発明は2種の合成樹脂、すなわちポリメチル
メタアクリレート(以下PMMAと略称する)と、
PMMAと接着性を有する異種の熱可塑性樹脂と
の積層成形品である。本発明は厚みが1mm以上10
mm以下の平板状成形品であり、該成形品の両表層
がPMMA、内核層がPMMAと接着性を有する異
種の熱可塑性樹脂であり、少なくとも表層が3倍
以上に2軸配向されており、両表層と内核層の厚
みの比が1対2から2対1であることを特徴とす
る積層成形品である。
本発明を図面により説明する。第1図は本発明
の積層成形品の断面を示すもので、表層1が3倍
以上に2軸配向されたPMMA、内核層2が
PMMAと接着性を有する異種の熱可塑性樹脂で
あり、この内核層2も2軸配向されていてもよ
い。第2図では表層1の表面に硬度に優れた塗布
層3がある。表層、内核層及び塗布層は互に良く
密着されている。両表層1の合計と内核層2の厚
みの比は1対2から2対1である。
本発明に述べるPMMAとはメチルメタクリレ
ートを主成分とする重合体であり、メチルメタク
リレートの重合体、メチルメタクリレートを主成
分とする共重合体、例えばメチルメタクリレート
とメチルアクリレート共重合体、メチルメタクリ
レートとゴムとの共重合体等である。本発明では
重量平均分子量が100万以上の超高分子量の
PMMAが必要である。重合体のメチルメタクリ
レート含量が高い程、硬さ及び耐候性に優れる。
本発明では、表層のPMMAはメチルメタクリレ
ートの単独重合体が特に好ましく、添加物も微少
の紫外線吸収剤等が含まれる程度のものが好まし
い。すなわち、PMMAは、共重合体にすること
により、成形性等が良くなるが、しかし、耐候
性、硬さ、剛性等のPMMAが有する優れた特性
が低下する。従つて、メチルメタクリレートの単
独重合体がグレージング材用途には好ましく、本
発明に於てもメチルメタクリレートの単独重合体
が好ましい。又、本発明では耐熱性PMMAが良
好に使用できる。PMMAは2軸配向されるとガ
ラス転位温度付近から、収縮をはじめるため、耐
熱性が低下する。耐熱性を保つためには耐熱性
PMMAが好ましい。又、分子量が大きい程2軸
延伸した場合のタフネス向上が著しい。PMMA
単独重合体を150℃で5倍に2軸配向させた場合
の落錘衝撃強度を第3図に示した。(落錘ミサイ
ル、3/4インチR・高さ50cm)、分子量が大きい程
タフネス向上は著しい。重量平均分子量が100万
以上のPMMAを用いることが好ましい。PMMA
には紫外線吸収剤、酸化防止剤等を配合すること
もできる。PMMAは3倍以上に2軸配向するこ
とが必要で、好ましくは3倍以上10倍以下の2軸
配向が適している。
延伸倍率が3倍以上になると、特にその効果が
大きくなる。
本発明におけるPMMAと接着性を有する異種
の熱可塑性樹脂とは、加熱状態でPMMAと圧着
することにより接着し、冷却しても容易に剥離し
ない接着力を有する樹脂であり、スチレン−アク
リロニトリル共重合体、ポリカーボネート、等の
透明な硬質樹脂が挙げられる。これらのうち、ポ
リカーボネートおよびスチレン−アクリロニトリ
ル共重合体(以下ASと略称する)は良好に使用
できる。
こゝで述べるポリカーボネートはビスフエノー
ルAから合成されるポリカーボネートが良好に使
用できる。
本発明では内核層は2軸配向されていても良い
し、無配向でも良い。成形品の使用目的に応じて
自由に配向度を選択できる。
本発明の3層積層成形品の表面に、第2図に示
すように硬度に優れた塗布層3を設けることによ
り更にグレージング材として適したものにでき
る。
第2図に示した硬度に優れた塗布層3とは、合
成樹脂成形品等の表面のきずをつきにくゝするた
め塗布される、いわゆる表面硬化塗料の塗布層で
あり、例えばプラスチツクスエージ、9月号、第
60〜65頁、1978に記載されているもので、ポリオ
ルガノシロキサンあるいはシリコーン樹脂を含有
する硬化塗料、アクリル系硬化型塗料、アミノ系
硬化型塗料、含フツ素系塗料等の塗布層である。
現在、合成樹脂製の車輛用グレージング材とし
て、ポリメチルメタクリレート及びポリカーボネ
ートのシートが一般に使用されている。しかし、
ポリメチルメタクリレート及びポリカーボネート
は長所、短所をそれぞれ有する。ポリメチルメタ
クリレートは剛性、表面硬さ、耐候性に優れてい
るが、耐衝撃性と耐熱性が低い。ポリカーボネー
トは耐衝撃性、耐燃性に優れているが、剛性、表
面硬さが低い。ポリメチルメタクリレートを2軸
配向させると耐衝撃性が向上するが、耐候性及び
硬さは変らない。ポリカーボネートを2軸配向さ
せても表面硬さは変らない。本発明のグレージン
グ材は表層を2軸配向したポリメチルメタクリレ
ートにすることにより剛性、表面硬さ、耐候性を
出し、内核層をポリカーボネートにすることによ
り耐熱性、耐衝撃性を出している。特に2軸配向
したポリメチルメタクリレートの車輛用グレージ
ング材としての重大な欠点である耐熱性を本発明
の複層シートは補うことができる。第4図に本発
明の複合シートと、ポリメチルメタクリレートの
2軸配向シートの加熱収縮率を示した。第4図は
各温度で24時間加熱して収縮させたものである。
本発明のシートは内核層のポリカーボネートの有
する耐熱性のため収縮率は小さく、グレージング
材として非常に好ましいシートである。
本発明に於ては、更に又、表層を2軸配向した
PMMA、内核層を無配向のASにすることにより
2軸配向PMMAの耐熱性を補うことができる。
すなわちPMMAの2軸配向シートは加熱すると
70℃附近から収縮を起し始め、85℃で約1%、90
℃で約1.5%の収縮をする。内核層を無配向のAS
にすることによりこの収縮を著しく少なくするこ
とができる。耐熱性を必要としない用途には内核
層も2軸配向したASとすることもできる。
本発明の新規なグレージング材は圧延成形等に
より成形できる。ポリメチルメタクリレートのシ
ートを両表面に、ポリカーボネート又はASのシ
ートを内にはさんだ3枚のシートを素材として該
素材を適度な温度に加熱した後、潤滑剤を塗布し
た加熱金型で該素材を圧延して、ポリメチルメタ
クリレート及びポリカーボネート又はASを共に
2軸配向させると共に一体に接着させ、冷却固化
させることにより本発明のグレージング材を得る
ことができる。
メチルメタクリレートの単独重合体で、重量平
均分子量が100万以上の超高分子量体の2軸配向
成形は、圧延成形により成形可能である。しか
し、一般には押出成形では成形できない。分子量
が100万以上の超高分子量体になると、加熱した
時の溶融粘度は非常にゆるやかに低下してゆく。
一方、重量平均分子量10万以下の一般に使用され
ているポリカーボネート(ビスフエノールAから
合成されるポリカーボネート)は軟化温度は高い
が、軟化温度に達すると、急速に溶融粘度が低下
する。従つて、超高分子量PMMAとポリカーボ
ネートの粘度が近ずく温度領域があり、その領域
で圧延成形を行うことにより本発明の積層成形品
が得られる。配向は、PMMAの分子量が大きい
程、低温度で溶融粘度が大きい程、延伸倍率が大
きい程、それぞれ配向度合は大きくなる。本発明
の積層成形品の表層は、重量平均分子量が100万
以上のPMMAであり、圧延法により高粘度状態
で、3倍以上に2軸配向に圧延して成形された強
靭な表層である。本発明に述べる延伸倍率とは、
面積比あるいは厚み比で示した倍率であり、延伸
倍率と圧延倍率は同じ意味とする。延伸あるいは
圧延比が縦横で若干の差異があるものも、2軸配
向シートに含まれるものとする。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の積層成形品の断面図、第2
図は表層に塗布層を有する本発明の積層成形品の
断面図、第3図はPMMAの無配向及び2軸配向
した各シートの肉厚−落錘衝撃強度関係を示すグ
ラフである。第4図は、本発明の複合シートと、
PMMAの2軸配向シートの温度−加熱収縮率の
関係を示すグラフである。 1……表層、2……内核層、3……塗布層。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 厚みが1mm以上10mm以下の平板状成形品であ
    り、該成形品の両表層が重量平均分子量100万以
    上の超高分子量ポリメチルメタクリレート、内核
    層がポリメチルメタクリレートと接着性を有する
    異種の熱可塑性樹脂であり、少くとも表層が3倍
    以上に2軸配向されており、両表層と内核層の厚
    みの比が1対2から2対1であることを特徴とす
    る積層成形品。 2 内核層がスチレン−アクリロニトリル共重合
    体であることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の積層成形品。 3 内核層がポリカーボネートであることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載の積層成形品。 4 表層の表面に硬度に優れた塗布層を設けたこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の積層
    成形品。
JP2086181A 1981-02-17 1981-02-17 Laminated shape Granted JPS57135164A (en)

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JPS57135164A (en) 1982-08-20

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