JPH03672B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は旧券に記録された券情報を読取り、そ
の読取つた券情報を利用して新たな券を発行する
券類発行機に関する。

（従来の技術） 従来、券類発行機として例えば動開昭55−
66078号公報および特開昭55−135981号公報に示
すような定期券発行機が知られている。

上記特開昭55−66078号公報には旧券を挿入す
る旧券挿入口および貨幣を投入する貨幣投入口が
設けられていて、旧券を旧券挿入口に挿入すると
装置内でその旧券情報が読み取られ、その旧券情
報にもとづき新たな定期券を継続して発行できる
ようになつている。

一方、上記特開昭55−135981号公報には読取装
置が読取つた申込用紙（マークカード）の情報を
構成して券を発行する前にその券面パターンを表
示装置に表示して購入前に確認できるようにした
定期券販売機が設けられている。

（発明が解決しようとする課題） ところが、前者の定期券販売機には読取装置が
読取つた旧券の情報を表示する表示部が設けられ
ていないため、印刷装置で券面情報が印刷されて
発券されるまでは印刷内容を確認できず、したが
つて印刷内容に相違箇所が存在している場合でも
発行終了まで印刷内容の相違箇所などを発見でき
ないという問題がある。

また、後者の定期券販売機には表示装置が設け
られているが、上記表示装置に表示されたパター
ンに購入意図と相違する箇所が存在している場合
にはそのマークカードを返却するようになつてい
る。

したがつて、購入意図と異なる場合には正しく
情報が書き直された新しいマークカードを作成し
直す必要があり、修正入力に手間がかかるという
問題を有している。また、この装置に前者、すな
わち特開昭55−66078号公報に示すような旧券読
取機能を加えたとしても、マークカード式の入力
手段では修正箇所以外の情報を入力しなければな
らず入力に手間がかかる。

本発明は上記課題を解決するためになされたも
ので、継続して券を発行する場合、旧券に記録さ
れている情報を表示装置に表示することによつて
券面情報および券面フオーマツトを確認し、修正
すべき点がある場合にはその箇所を指定して修正
を行なつた後、印刷することができる定期券発行
機を提供することを目的とする。

（課題を解決するための手段） 本発明は、上記課題を解決するために、旧券に
記録された券面情報を読取り、その読取つた券面
情報を利用して新たな券を発行する券類発行機に
おいて、上記旧券に記録された券面情報を読取る
読取り情報と、この読取り情報が上記旧券から読
取つて得た券面情報を表示する表示部と、この表
示部に表示された券面情報の中から修正すべき箇
所を指定するための指定手段と、この指定手段で
指定された箇所に該当する修正すべき券面情報を
入力する入力手段と、この入力手段により入力さ
れた券面情報を上記表示部中の上記指定手段によ
つて指定された箇所に修正前の情報にかえて表示
させるための制御手段とを備えて構成される。

（作用） 本発明は上記構成により以下のように作用す
る。旧券に記録された券面情報は読取り装置が読
取る。この読取り装置が読取つた券面情報は表示
部に表示される。この表示部に表示された券面情
報の中に修正すべき箇所がある場合、指定手段に
よつてその修正すべき箇所を指定し、その指定の
後、入力手段によつて上記指定手段によつて指定
された箇所に該当する修正情報を入力する。この
入力が行なわれると制御手段は上記表示部中の上
記指定手段によつて指定された箇所を修正情報に
かえて表示する。

（実施例） 以下、本発明を第１図乃至第３図に示す一実施
例にもとづいて説明する。第１図は定期券発行機
の入力装置を示す斜視図である。図中、入力装置
１は机上に設置された表示装置２と、この表示装
置を制御する制御部３とに大別される。上記表示
装置２はブラウン管に表示するCRT表示部４と、
このCRT表示部４の下部に設けられて係員が操
作する操作部５と、上記表示部４に隣接して設け
られ、旧券（図示しない）を投入する旧券投入口
６と、スタート釦７等から構成されている。ま
た、上記操作部５上には発駅、着駅等を設定する
たとえばブツク式キー８、データ内容を選定する
キーボード９および変更箇所を指定するための指
定手段、たとえばライトペン１０等が配置されて
いる。さらに、上記入力装置１には印刷発券装置
１１が接続されており、上記スタート釦７を押下
することにより券面情報が券紙に印刷されて取出
口１２から放出するように構成されている。

つぎに、第２図は本装置の構成を示すブロツク
図である。

第２図において、１３は旧券に磁気記録された
情報を読み取るエンコードリーダで、このエンコ
ードリーダ１３で読取つた情報および上記操作部
５で指定された変更データは制御部３を介して記
憶部１４に記憶されるとともにCRT表示部４に
表示し、上記スタート釦７を押下することにより
CRT表示部４に表示された内容が制御部３を介
して印刷発券装置１１に送られるように構成され
ている。

第３図は定期券の一例を示す券面フオーマツト
で、この券面には日付ａ，ｂ年令ｃ、通用期間
ｄ、経由ｅ、割引区分ｆ、発駅ｇ、着駅ｈ、運賃
ｉ等が記録されたものである。

つぎに、上記構成にもとづく本発明の作用につ
いて説明する。第１図において、まず旧券投入口
６に旧券、すなわち通用期間満了または満了に近
い定期券を投入することにより定期券の裏面にエ
ンコードされた券面情報が第２図に示すエンコー
ドリーダ１３で読取られ、CRT表示部４に読取
つた券面情報が第３図に示すように写し出され
る。

そこで、図示しない定期購入申込書に記入され
たデータがCRT表示部４に表示されている旧券
のデータ内容、すなわち日付ａ，ｂ年令ｃ、通用
期間ｄ、経由ｅ、割引区分ｆ、発駅ｇ、着駅ｈ、
運賃ｉ等に変更がある場合には操作部５に設けら
れているブツク式キー８、キーボード９からライ
トペン１０等で変更箇所を指定して入力する。ま
た、運賃改正時にはCRT表示部４に表示された
旧券の経路情報、すなわち発駅ｇ、着駅ｈ、およ
び経由ｅにもとづき制御部３で運賃計算を行な
い、CRT表示部４に改正運賃が自動的に表示さ
れるようにする。

つぎに、上記CRT表示部４に表示された最終
的券面情報を確認した後は第１図に示すスタート
釦７を押下することにより上記最終的券面情報が
印刷発券装置１１に送られるようになつているた
め上記印刷発券装置により最終的券面情報が新た
な券紙に印刷されて取出口１２から放出すること
ができる。

（発明の効果） 以上説明したように本発明によれば、継続して
発行する券の券面情報が表示部に表示され、上記
券面情報に修正箇所がある場合には印刷前に表示
された情報の中から指定手段で修正すべき箇所を
指定し、その指定した箇所に修正すべきデータ内
容を入力手段で入力することにより、修正された
正確な券を比較的簡単な操作で発行することがで
きるとともに操作時間の短縮も計り得るなどの優
れた効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す入力装置の斜
視図、第２図は本装置の構成を示すブロツク図、
第３図は表示部に表示された券のフオーマツトの
一例図である。 ３……制御部（制御手段）、４……CRT表示部
（表示部）、９……キーボード（入力手段）、１０
……指定手段、１３……エンコードリーダ（読取
り装置）。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 旧券に記録された券面情報を読取り、その読
   取つた券面情報を利用して新たな券発行する券類
   発行機において、 上記旧券に記録された券面情報を読取る読取手
   段と、この読取手段が上記旧券から読取つて得た
   券面情報を表示する表示手段と、この表示手段に
   表示された券面情報の中から修正すべき情報を指
   定する指定手段と、この指定手段で指定された情
   報に対して修正情報を入力する入力手段と、この
   入力手段により入力された情報を、上記表示手段
   中の上記指定手段により指定された情報にかえて
   表示させる制御手段と、この制御手段により修正
   情報が加えられた券面情報により、券発行する手
   段とを具備したことを特徴とする券類発行機。