JPH0364543A - 異繊度、異収縮ポリエステル混繊糸の製造方法 - Google Patents

異繊度、異収縮ポリエステル混繊糸の製造方法

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JPH0364543A
JPH0364543A JP20108089A JP20108089A JPH0364543A JP H0364543 A JPH0364543 A JP H0364543A JP 20108089 A JP20108089 A JP 20108089A JP 20108089 A JP20108089 A JP 20108089A JP H0364543 A JPH0364543 A JP H0364543A
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JP
Japan
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shrinkage
yarn
fineness
different
fiber
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JP20108089A
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Inventor
Shigeru Yanagida
柳田 茂
Tokuharu Fukazawa
深沢 徳春
Hiroyuki Fushimi
伏見 博幸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は優れた防透(ブ性、良好なハリ、コシ、ミルキ
ーな光沢、豊かなふくらみ、良好なドレープ性、ソフj
〜感に富み、パステル調の落ちついた色調特に従来技術
では創出し得なかった繊細なドライタッチ風合を有し、
高次通過性の優れた薄地織編物を構成する糸条として好
適である異繊度、異収縮ポリエステル混繊糸の製造方法
に関する。
[従来の技術] 現在、ポリエステル繊維はこの繊維が持つイージーケア
性などから衣料用途に広く用いられている。この衣料用
途の中で、特に薄地衣料の分野においては防透は性、い
わゆる光の透過性の制御が不可欠である。
この目的のため、光遮蔽剤として酸化チタン等の艶消し
剤を含有させたポリエステル綴紐が薄地衣料用として広
く用いられて成功を43さめている。また酸化チタン等
の粒子は、単に繊維中の光遮蔽剤として働くのみではな
く、最終製品であるS編物から合或繊M「特有のヌメリ
感をなくし、サラッとしたドライタッチな風合やミルキ
ーな光沢を付与する効果を持っている。これは繊維中の
艶消し剤が光を乱反射するとともに、織編物を製造する
際に通常行なわれるアルカリ減量処理により、繊維表面
近辺の艶消し剤が脱落し、繊維の表面に微細な凹凸が発
現するためであると考えられている。
ところが、衣料に関する消費者意識の高揚と共に、これ
らの特性を満足しただ【ブの織編物では陳腐なものとな
りつつあり、多様化、高級化に対応できない欠点がクロ
ーズアップされてきた。特にこれらの織編物にはふくら
み、ドレープ性といった風合は付与しえなかった。
一方、ポリエステル異収縮混繊糸を用いた織編物は、ふ
くらみとドレープ性およびラフ1〜感を同時に(−1与
することかできることから重要視されており、これに関
する技術としては、特公昭55−22586号公報、特
公昭58−3064g公報、特開昭58−120816
号公報ムどで開示されている。
これらのポリニスデル異収縮混繊糸はシルギ織編物を目
的としたもので、絹のにうな光沢が不可欠であるため、
酸化チタン等の艶消し剤は全く含まないか、含んでいた
としてもわずかな量を含んだポリエステルが用いられる
のか通常であった。このため当然のごとく透(プを防止
するといった点においては劣っていた。
この問題を解決する方法として、異収縮混繊糸の収縮率
の大なる繊維群にのみ艶消し剤を含有させる技術が特開
昭61−275434 @公報に開示されている。この
技術によれば、収縮率の小なる繊維群には艶消し剤を含
有させず、含金属リン化合物とアルカリ土類金属化合物
を含有させることにより微細孔を生じせしめ、さらに収
縮率の大なる繊維群に艶消し剤を含有させることによっ
て、染色性、鮮明度に浸れ、ソフトでふくらみがあって
、防透(ブ性の優れた織編物を提供する繊維を創出する
ことが可能である。ところかかかる繊維による織編物は
、i編物表面において浮き上がった状態にある収縮率の
小なる繊維群に艶消し剤か含有されていないために、ミ
ルキーな光沢がなく全体的な風合としては満足のいくも
のではない3,2 さらにハリ、コシが良好な織編物、ヌメリ感のない製品
とすべての要求特性を満足する混繊糸は今まで市場には
なかった。
[発明が解決しようとする課題] 本発明の目的は、かかる従来技術の問題点を解消し、ハ
リ、コシが良好で防透は性に優れ、ミルキーな光沢、ふ
くらみ、良好なドレープ性、ラフ1〜感に富みパステル
調の落ちついた色調、特に従来技術では創出し得なかっ
た繊細なドライタッチ風合を有し、高次通過性の優れた
薄地織編物を構成する糸条として好適である異繊度、異
収縮ポリエステル混繊糸の製造方法を提供するものであ
る。
[課題を解決するための手段] 本発明の目的は、単糸繊度2.5デニール以上の太繊度
で構成する高収縮繊維群と、単糸繊度2.0デニール以
下の細繊度で構成する低収縮繊維群からなる2種類の繊
維群からなり、洲本収縮率が32%以下で沸収DFLが
5〜28%である異繊度、異収縮混繊糸であって、該混
繊糸を構成するすべての繊維群に艶消し剤を1.3〜1
0重量%含有し、高収縮繊維群を構成するポリエステル
の固有粘度を低収縮繊!4t、群を構成するポリエステ
ルの固有粘度より0.020〜0.065高くすること
を特徴とする異繊度、異収縮ポリエステル混繊糸の製造
方法によって達成することかできる。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明において、糸条を構成する繊維群は単糸繊度2.
5デニール以上の太繊度で構成する高収縮繊維群と、単
糸繊度2.0デニール以下の細繊度で構成する低収縮繊
維群からなる、2種類の繊維群からなっていることを必
要とする。太繊度繊維の存在によって、織編物にハリ、
コシあるいはドライ感等の感触を付与せしめ、細繊度繊
紺の(′I−γ!−よって滑れたソフト感、ふくらみ感
、ドレープ性を付与せしめることができる。
太繊度繊維の単糸繊度は2.5デニール以上であること
か必要であり、より好ましくは3.0へ・8.0デニー
ルである。太繊度繊維の単糸繊度が2.5デニール未満
では、単糸繊維の断面積が小さすぎて単糸繊維にかかる
横方向の力や曲げ、ネジレに対する反発力が期待できな
くなり、ハリ、T1シが減少し、さらには細繊度l1l
i維との繊度差が少なくなりすき゛て得られる布帛の凹
凸がなくなり、ヌメリ感のある布帛になってしまう。
一方、細繊度繊維の単糸i!li度は2.0デニール以
下であることが必要であり、この細繊度繊維の存在によ
ってドレープ性、ソフト感が得られる。これらの構成に
よって里かなふくらみ及び繊細なドライタッチ風合がさ
らに良好になる。
さらに目標としているミルキーな光沢と、従来技術には
ない繊細なドライタッチ風合を有し、な′、A3かつ防
透は性の優れた薄地織編物を得るためには、異繊度、異
収縮混繊糸を構成するすべての繊維R了に艶消し剤を含
有さ−ぜることが必要である。ただし艶消し割合有量は
1.3〜10,0重量%とすることが必要である。艶消
し割合有量か1.3主星%に満たないと、ミルキーな光
沢、繊細なドライタッチ風合および防透は性のいずれの
特性も満足しえない。なお、艶消し剤の含有量が2.0
重量%以−[であると、特にミルキな光沢がよりマイル
ドになって好ましい。他方、艶消し割合有量が10重量
%を超えると、糸強度が低く製織時もくしは製編l侍に
毛羽ムどが充生し易くなる。また製糸工程にお(つる操
業性の面からも、艶消し割合有量が10重量%を超える
と、艶消し剤の2次)疑集のため、紡糸時の炉材の目詰
まりが著しくなるために、長時間安定した紡糸が困難に
なる。なお艶消し剤の含有量が7重里%以下であると、
糸の強度低下がほとんどなくなるのでより好ましい。
このように、本発明の目的とする防透は性は、織編物を
構成する異繊度、異収縮混繊糸の繊維群が特定量の艶消
し剤を含有させることにより達成できる。
本発明において目的としているソフト感を付与させるに
は、異繊度、異収縮混繊糸の清水収縮率(以下BWSと
称する)を32%以下とする必要がある。BWSが32
%を越える場合には、得られた織編物は粗硬感か強すぎ
て商品価値のないものとなる。なおソフl〜感をより高
度なものとするためにBWSは28%以下が好ましい。
本発明において、目標としている豊かなふくらみおよび
繊細なドライタッチ風合を付与させるには異繊度、異収
縮混繊糸の沸収DFI  (以下DFLと称する〉を5
〜28%とする必要かある。DPI−か5%未満の場合
、得られた織編物は十分なふくらみのないペーパーライ
クなものになり、またドライタッチ風合も通常糸と変ら
ないものとなるので、本発明の目的である繊細なドライ
タッチ風合は付与し得ない。ここにおいて、D F L
を9%以」二と一す−るとふくらみかより豊かになるの
で好ましい。他方、DFIが28%を越えると、織編物
の表面で低収縮糸が座屈してしまい、表面外観を物音と
しがたくなり、ふくらみのみならず、織編物の全般的な
風合の低下が顕著になる欠点がある。ここに43いてD
FLが23%以下の場合、繊細なドライタッチ風合がよ
り高度なものとなるので好ましい。なa3、BWSおよ
びDFLの測定法に関しては後述する。
本発明の特徴は、異繊度、異収縮混繊糸すべてに艶消し
剤を含有せしめる点にある。異繊度、異収縮混繊糸の低
収縮繊維群は、織編物の表面に43いて浮き上がった状
態にあり、これは織編物中の通常糸に比べ特異的な状態
にあるといえる。本発明の目的とする繊細なドライタッ
チ風合は、艶消し剤により微細な凹凸を有した繊維を織
編物の表面上でこのような特異的な状態にすることによ
り創出することが可能である。この原因は明らかではな
いが、アルカリ減単処理による艶消し剤の脱落により微
細な凹凸をイjし、このために触ったときの単位繊度あ
たりの接触面積が小さく、また艶消し剤の表面1疑肴エ
ネル0 ギーか小さいために、単糸の表面摩擦特性が大きく変化
している繊維が織編物の表面において浮き上がり、比較
的動きやすい状態にあるために起こるものと考えられる
本発明の異繊度、異収縮混繊糸は、繊維形成性の優れた
ポリエステルからなることが必要で、好ましくはポリエ
チレンテレフタレートが良い。
このポリエステルあるいはポリエチレンテレフタレート
〜は、製造工程において副生成される範囲内でジエチレ
ングリコールなどを主鎖に含んでいてもかまわない。特
に異繊度、異収縮混繊糸の製造方法の中で生産性の点で
最も優れた紡糸混繊方式をとることが可能となるので、
低収縮繊維群をポリエステルとし、高収縮繊維群を第三
成分を共重合した共重合ポリエステルとすることが好ま
しい。ここにおいて安定な製糸が可能であって、なおか
つ既に述べた異繊度、異収縮混繊糸の収縮特性が容易に
得られるため、共重合量は5〜18モル%とすることが
より好ましい。
1 更に、この高収縮繊維群に用いられる共重合ポリエステ
ルを特定の共重合ポリエステルとすることにより、アル
カリ減量速度を単位表面積当たりのアルカリ減量速度比
で、低収縮繊維群よりも高収縮繊維群の方を1,3〜3
.1大きくすると好ましい。高収縮繊維8Yと低収縮g
i紺群との間に、このようなアルカリ減量速度差を有す
る異繊度、異収縮混繊糸は、織編物の仕上げ工程におい
て通常行われるアルカリ減量処理により、繊細なドライ
タッチ風合とドレープ性を同時に最も良好な状態とする
ことが容易になる。
これはドレープ性に影響する因子が、マルチフィラメン
トとしてみた場合の異繊度、異収縮混繊糸のアルカリ減
量率であるのに対して、繊細なドライタッチ風合に影響
するのは、異繊度、異収縮混繊糸の低収縮繊維表面の凹
凸の状態で、これは低収縮繊維のアルカリ減量率の影響
を受け、なおかつ低収縮糸の減量率の最適値は、高収縮
糸のそれよりも大きいためであると推定される。
2 通常、異繊度、異収縮混繊糸の高収縮繊維群に用いられ
る共重合ポリエステルの第三成分としては、シュウ酸、
セバシン酸、フタル酸、イソフタル酸などのジカルボン
酸類、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール
、ネオペンチルグリコール等のグリコール類の他、ビス
フェノールA、ビスフェノールスルホン等や、これらの
うちの2種以上の第三成分を同時に共重合させたものが
挙げられる。
本発明における特定の共重合ポリエステルとしては、こ
れらの共重合ポリエステルのうち、アルカリ減量速度が
、ポリエステルのアルカリ減量速度よりも、単位表面積
当たりのアルカリ減量速度比で、1.3〜3.1大きく
するものを好適に選択できる。特に、ビスフェノールA
1.0モル%以上とイソフタル酸3.0モル%以上とを
ともに、第三成分として共重合した共重合ポリエステル
を高収縮繊維群とする異繊度、異収縮混繊糸は、製糸が
容易で、最終製品である織編物のふくらみがより高度な
ものとなるので好ま3 しい。さらにビスフェノールA1.0〜4.8モル%以
下とイソフタル酸3.0モル%以上をともに第三成分と
して共重合した共重合ポリエステルを高収縮繊維群とす
る異繊度、異収縮混繊糸は、最終製品である織編物の退
色堅牢度が良好となり好ましい。
さらに、高収縮繊維群と低収縮繊維群を構成する共重合
ポリエステルおよびポリエステルの固有粘度の差は0.
020−0.065とし、高収縮繊維が高い固有粘度で
あることが必要である。
高収縮繊維と低収縮繊維の固有粘度差を規定する理由は
、延伸糸として巻上がった混繊糸のクルミを回避するた
めである。
前記固有粘度の差が0.020未満であると、太繊度で
構成する高収縮繊維群の延伸巻上げ工程における瞬間弾
性回復率が、細繊度で構成する低収縮繊維群のそれより
も小さいため、延伸糸として巻上げた混繊糸の高収縮繊
維群にクルミが若起し、製糸性(特に引伸性)および製
織性、製編性が悪化する。また固有粘度の差が0.06
54 以上であると、逆に混繊糸の低収縮繊維群側にクルミを
若起し、同様な1〜ラブルを生じさせるとともに、高収
縮繊維群を構成する共重合ポリマの固有粘度が高くなり
すぎ、重合生産性の低下をまねき、コス]〜アップにつ
ながる。クルミは太繊度の高収縮繊維群と細繊度の低収
縮繊維群との組合わせで発生しやすいので、糸長差で調
整する。つまり、糸長差は後述する方法で測定するが、
糸長差が3mm、’m以下であれば、巻上ったパーンに
糸長差によるクルミは生じない。
ここにおいて、固有粘度は25°Cオルソクロロフェノ
ール中で測定した値である。
本発明に用いられる艶消し剤としては、酸化チタン、酸
化ジルコニウム、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム
、酸化ケイ素、酸化アンチモン、酸化亜鉛、タングステ
ン酸鉛、タングステン酸カルシウム、酸化カルシウム等
、本発明の効果を発現し、ポリエステルに安定して分散
するものであればいずれもかまわないが、分散性の面か
ら、酸化チタン、酸化ケイ素、酸化亜鉛、5 炭酸カルシウムが好ましく、特に酸化チタンが好ましい
添加する艶消し剤の平均粒径は、分散性の観点から、1
μm以下が好ましく、更に好ましくは0.7μm以下で
ある。更に製糸性の観点から艶消し剤の最大粒径は、5
μm以下が好ましく、ざらに好ましくは3μm以下であ
る。
本発明の異繊度、異収縮混繊糸は、熱収縮率の異なる2
種の繊維群からなることが必要である。また単糸の断面
形状に関しては、高収縮繊維は特に限定はないが、低収
縮糸はミルキーな光沢をイ1与する上で三角断面、T型
断面、三葉断面などの異形断面であることが好ましい。
本発明の異繊度、異収縮混繊糸は、例えば特公昭51−
30620号公報や特開昭49−72449号公報など
に示されるような、通常の混繊紡糸と延伸にJ:り得ら
れる。この製糸工程にc15いて、製編織における工程
通過性を向上させるために、流体交絡処理を(−1与す
ることか好ましい。ただし交絡点は織編物表面にc15
cブる低収縮繊維の浮き上6 がりをおさえるために、過度の交絡は風合の低下をもた
らず。好ましい交絡度の範囲は5〜60コ/mである。
交絡度が5=+/mに達しない場合、工程通過性を向上
させる程度が実用のレベルに達しないため好ましくない
。なあ交絡度の測定法は特開昭48−28708号公報
に示された方法に従う。
なお、ここで本発明にお(ブる異繊度、異収縮混繊糸の
糸特性と製織性の測定法に関して述べる。
■沸水収縮率(BWS) 異繊度、異収縮混繊糸を100//Ig/dの荷重下で
試料長(「0)を測定したのち、無荷重の状態で20分
間沸水処理を行なう。処理後100mg/dの荷重下で
試料長(「1〉を測定する。BWSは0式で表される。
■沸収DFL (DFL> 異繊度、異収縮混繊糸を高収縮繊維と低酸7 綿繊維とに分(ブた後、それぞれ100m3/dの荷重
下で試料長(l h o、 L−Q o)を測定したの
ち無荷重の状態で20分間沸水処理を行なう。処理後1
00mJ/dの荷重下で試料長(Lh o、LQ o)
を測定する。■の方法に従ってそれぞれの排水収縮率(
BWSh 、BWSa >を算出する。DPIは■式で
表わされる。
■糸長差 異繊度、異収縮混繊糸を100my/dの荷重下で1m
の長さに切りとる。1mの異繊度、異収縮混繊糸を高収
縮wI雑(11〉と低収縮繊維(1−)とに分割した後
、荷重を取り除き高収縮繊維の長さ(Qll)、低収縮
繊維の長さ(g、)を測定する。
12 、−g Hを糸長差(#〉とする。
■ 製織性 8 異繊度、異収縮混繊糸を200本引きそろえ、走行速度
200 m /分で、ビームに巻きとる。
光電管方式により毛羽検知を行ない。混繊糸全量を走行
させ、毛羽の数をカウントする。
測定糸長107m当たりに換算した毛羽を整経毛羽個数
と定義する。
以下、具体例をあげて本発明を説明する。
実施例1 〈チップ■の製造〉 テレフタル酸/エヂレングリコールスラリを用いてエス
テル化反応を行なった、平均粒径0.5μmで最大粒径
2μmの酸化チタンのエチレングリコール溶液(13,
5a /100m1 >を添加し、通常の重合反応を行
ない、酸化チタンを2.0重量%含/νだ固有粘度の異
なるポリエチレンテレフタレートのチップ(低収縮成分
〉4種を得た。
〈チップ■の製造〉 他方、テレフタル酸/エチレングリコール及びイソフタ
ル酸/エチレングリコールスラリを9 用い、エステル化反応を行なった後、ビスフェノールA
と平均粒径0.5μmで最大粒径2μmの酸化チタンの
エチレングリコール溶液(13,5g/100mQ>を
添加し、通常の重合反応を行ない、酸化チタンを2.0
重量%含んだ固有粘度の異なるイソフタル酸10.5モ
ル%、ビスフェノールA3.5モル%を共重合したポリ
エチレンテレフタレート〜のチップ(高収縮成分〉7種
を得た。
このようにして得られたデツプ■とチップ■を、表1水
準No、 1〜7に示すとおり組合わせ、複合紡糸機に
より紡糸温度290’C,紡糸速度1300 m/分で
混繊未延伸糸を紡糸した。さらにこの未延伸糸を、延伸
速度800 m/分でホットロール(温度90’C)−
熱板の方式により延伸速度600 m/分で延伸し、表
1水準No、 1〜7に示す糸特性をもつ75デニール
36フイラメント(高収縮繊維二三角断面、37.5デ
ニール12フイラメント、低収縮繊維二三角断面、37
.5デニール24フイラメン1〜)の異繊度、異収縮混
繊糸を得た。
なお延伸の際にはエア交絡を施し、20コ/mの0 交絡をイ」すした。延伸倍率は延伸糸の伸度が30〜4
0%の範囲になるように調整した。
得られた糸のパーンクルジは肉眼判定し、全くクルジの
ない良好なものを◎、クルジがやや目立つものをQ、ク
ルジが目立ち不良なものを×とした。
水*N、1および2は糸物性を満足するものの、固有粘
度差(チップ■−チップ■)が小さく、パーンのクルジ
が太繊度側の高収縮繊維に発生(糸長差3.0mm /
 m以上〉し、製糸性も満足すべきものでなかった。
水準No、 7は糸物性は満足するものの、固有粘度差
が高く、パーンのクルジが細繊度側の低収縮繊維群で発
生(糸長差3.omm/m以上〉し、製織性もクルジが
原因で不良であった。
水準No、 3〜6は本発明の実施例である。いずれも
パーンのクルジもなく(糸長差が3.0 mm/m以内
〉、製織性を示す整経毛羽も5回/107m以下であり
高次通過性も優れていた。
ざらに、本発明で得られた異繊度、異収縮混繊糸 織糸を経糸及び緯糸として用い、織密度をそれぞれ10
5本/インチ、85/インチで製織し、平織物とした後
、98°C熱水でリラックス精練、170 ’Cで仕上
げセットし、更に減量率23〜25%のアルカリ減量処
理を行ない織布としたところ、ハリ、コシが良好で、繊
細なドライタッチ風合、ミルキーな光沢防透【プ性も殴
れたものであった。
(以下余白〉 2 23 実施例2 〈デツプ■の製造〉 テレフタル酸/エヂレングリ]−ルスラリを用いてエス
テル化反応を行なった後、平均粒径0.5μmで最大粒
径2μmの酸化チタンのエチレングリコール溶液(13
,5g/100mR)を添加し、通常の重合反応を行な
い、酸化チタン含有量の異なるポリエチレンデレフタレ
ーl〜チップ(低収縮成分〉4種を得た。固有粘度は0
.648であった。
くチップ1vの製造〉 他方テレフタル酸/エヂレングリコール及びイソフタル
酸/エヂレングリ]−ルスラリを用い、エステル化反応
を行なった後、ビスフエノルAと平均粒径0.5μmで
最大粒径2μmの酸化チタンのエチレングリコール溶液
(13,5g/100mR)を添加し、通常の重合反応
を行ない、酸化チタン含有量の異なるイソフタル酸10
.5モル%、ビスフェノールA3.5モル%共重合ポリ
エチレンテレフタレー1〜のチップ(高収縮成分)4 2種を得た。固有粘度は0.678であった。
このようにして得られたデツプ■とデツプIVを、表2
の水準N、8〜1]に示す組合せで、実施例1の方法に
より製糸し、単糸繊度が低収縮繊維群は1.5デニール
、高収縮繊維群は3.1デニールの異繊度、異収縮混繊
糸を得た。該混繊糸を実施例1の方法で製織し織イロと
した。
この織布を用いてハリ、コシ、ふくらみ、ソフト感、繊
細なドライタッチ風合、ミルキーな光沢、ドレープ性を
官能評価により判定した。
なあ、防透【ブ性の判定は、スカ試験機株式会社製SM
カラーコンピューターを田いて、この織イfiの背後に
、白色体及び黒色体を匿いで判定した、それぞれの1値
の差を3ランクに分は防透(ブ性の尺度とした。
表2において、水準N、8および11は本発明の効果を
確認するための比較例である。
比較例である水準N、8では、防透(ブ性か満足できる
もので゛はなく、イラツキも目立つものであった。これ
は低収縮繊維群及び高収縮繊維群5 の酸化チタン量が少なすさ゛るためである。。
比較例である水準N、11は、表2に示した項目にa3
いては良好であるが、織布の引き裂き強力が低く、また
製織時に発生した多数の毛羽のために品位が低下し、商
品価値のないものとなってしまった。また、紡糸時の濾
過層の目詰まりによる炉圧」二胃が大きく、51に’を
間の安定な紡糸が困難であった。
本発明の実施例である水Q”−N−9J5よび10は、
良好な風合が得られた。
(以下余白) 6 27 実施例3 〈チップ■の製造〉 テレフタル酸/エチレングリコール及びイソフタル酸/
エチレングリコールスラリを用い、エステル化反応を行
なった後、ビスフェノールAと平均粒径0.5μmで最
大粒径2μmの酸化チタンのエチレングリコール溶液(
13,5g/ioomc >を添加して通常の重合反応
を行ない、酸化チタンを2.0重量%含んだ4種の共重
合ポリエチレンテレフタレートのチップ(高収縮成分〉
を得た。
このようにして得られたチップV(高収縮成分〉と実施
例1のチップ■(低収縮成分〉を、表3の水準N、12
〜16の組合せで、実施例1の方法により製糸し、単糸
繊度−が低収縮繊維群は1.5デニール、高収縮繊維群
は3.1デニールの異繊度、異収縮混繊糸を得た。該混
繊糸を製織し織布として、実施例2の方法に従かい同様
の評価を行なった。
表3において、水準N、12および水準N、158 は本発明の効果を確認するための比較例である。
比較例である水準N、12は繊細なドライタッチ及びふ
くらみが満足できるものではない。
比較例である水準N、15では繊細なドライタッチ、ふ
くらみ及びソフト感が満足できるものではない。織物表
面において、低収縮繊維に座屈がみられ、風合がかなり
悪化していた。これはDEL、BSWが大きすぎるため
である。
本発明の実施例である水準N、13.14および16は
いずれも良好な風合を有している。特に水準N、13は
良い風合を持った織物であった。
水準N、14はほぼ良好な風合を持った織物であったか
、若干繊細なドライタッチが低下ぎみであった。
(以下余白〉 9 0 実施例4 さらに実施例2水準N、9て用いたチップ■とチップI
Vの組合せで、吐出孔数の異なる紡糸口金を装着した紡
糸機により、単糸繊度を変更した水準N、17〜19の
異繊度、異収縮混戦糸を得、同様の評価を行なった。比
較例である水準N、1Bは低収縮繊維群の単糸繊度が大
きすぎるためドレープ性に劣り、ソフト感に欠けたもの
であった。また比較例である水準N、19は高収縮繊維
群の単糸繊度が小さいため、ハリ、コシが不良で、繊細
なドライタヂツチに欠けるものであった。
本発明の実施例である水準N、17は良好な風合が得ら
れた。
(以下余白〉 1 [発明の効果] 本発明は、細繊度で構成する低収縮繊維群と太繊度で構
成する高収縮繊維群に、全て艶消し剤を含有せしめ、固
有粘度差を特定化することによって優れた防透は性、ミ
ルキーな光沢、費かなふくらみ、良好なドレープ性、ソ
フト感に富みパステル調の落ちついた色調と、独特なハ
リ、コシをもってあり、特に従来技術では創出し得なか
ったしっとりした繊細なドライタッチ風合を有し、高次
通過性の優れた織編物を構成する糸条として好適な異域
度、異収縮ポリエステル混繊糸とするものである。すな
わち、従来技術では酸化チタン等の粒子を添加させた繊
維をアルカリ減量処理することでドライタッチ風合を得
ることはできたものの、サランとしたタッチのものしか
得られず、本発明の異繊度、異収縮混繊糸により得られ
るしつとりした繊細なタッチは、従来技術からは予測で
きない新しい風合なのである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)単糸繊度2.5デニール以上の太繊度で構成する
    高収縮繊維群と、単糸繊度2.0デニール以下の細繊度
    で構成する低収縮繊維群からなる2種類の繊維群からな
    り、沸水収縮率が32%以下で沸収DFLが5〜28%
    である異繊度、異収縮混繊糸であつて、該混繊糸を構成
    するすべての繊維群に艶消し剤を1.3〜10重量%含
    有し、高収縮繊維群を構成するポリエステルの固有粘度
    を低収縮繊維群を構成するポリエステルの固有粘度より
    0.020〜0.065高くすることを特徴とする異繊
    度、異収縮ポリエステル混繊糸の製造方法。
  2. (2)高収縮繊維群は第三成分を5〜18モル%共重合
    した共重合ポリエステルからなることを特徴とする請求
    項(1)記載の異繊度、異収縮ポリエステル混繊糸の製
    造方法。
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