JPH036169B2 - - Google Patents

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JPH036169B2
JPH036169B2 JP26371887A JP26371887A JPH036169B2 JP H036169 B2 JPH036169 B2 JP H036169B2 JP 26371887 A JP26371887 A JP 26371887A JP 26371887 A JP26371887 A JP 26371887A JP H036169 B2 JPH036169 B2 JP H036169B2
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JP
Japan
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polymer
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double bond
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group
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JP26371887A
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Inventor
Jinichiro Kato
Katsuyuki Nakamura
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National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Original Assignee
Agency of Industrial Science and Technology
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  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、二重結合を含有するポリジアセチレ
ンの二重結合部を反応せしめた緻密な網目状高分
子構造を有するポリジアセチレン重合方法に関す
るものである。 〔従来の技術〕 近年、ジアセチレン化合物によるトポケミカル
反応を用いた単結晶ポリマーの合成は注目されて
おり、この手法を用いて種々の高弾性率を有する
機能性高分子の開発がみられている。 本発明者らも、すでに新規な二重結合を有する
ジアセチレン化合物を合成し、これを用いて高弾
性率高分子成形体を種々開発してきた。 〔発明が解決しようとしている問題点〕 二重結合とジアセチレン基を同一分子内に持つ
化合物は、二重結合とジアセチレン基を独立に反
応させることにより、網目状高分子(ジアセチレ
ン基と二重結合が独立に反応し、網目状の分子構
造を有する高分子)を与える可能性があるが、一
般にその製法は難しく、条件を適切に選ばないと
二重結合とジアセチレン基が単にランダム架橋し
た高分子しか得られない。こうしたランダム架橋
したポリジアセチレンに比べ、緻密な網目状高分
子構造を有するポリジアセチレンは、結晶性が高
く、力学材料、導電性材料、光学素子として有用
となりうる。 〔発明を解決する手段〕 そこで、本発明者らは、ジアセチレン基を用い
て網目状高分子を得る方法を検討する過程におい
て、二重結合含有ジアセチレン化合物のジアセチ
レン基を予め重合し、得られた二重結合含有ポリ
ジアセチレンを一度単離し、次に残つた二重結合
も効率よく反応せしめることにより緻密な網目状
高分子が容易に得られることを見い出した。 さらに、二重結合とジアセチレン基の結合様式
や、各官能基の間に入る有機基R2、R3の種類等
を反応性や合成面から鋭意研究の結果、本発明に
到達した。 すなわち本発明は、 (ここで、R1、R4は炭素数が1〜8の1価の有
機基であつて、R1、R4の少なくとも一方は二重
結合を含有し、Xはエステル基又はアルミド基で
あり、R2、R3は炭素数が1〜6の2価の有機基
である。) なる繰り返し単位を有するポリジアセチレンに
光、熱、又は加圧を付与することにより二重結合
部を反応せしめることを特徴とするポリジアセチ
レンの重合方法である。 本発明における
【式】をつ くる前のモノマーは後述するように R1−X−R2−C≡C C≡C−R3−X−R4
ある。 本発明のモノマーにおいて、R1、R4は炭素数
が1〜8の1価の有機基であり、R1又はR4の少
なくとも一方は二重結合を有する。 二重結合を持つ場合の例としては、H2C=CH
−、
【式】CH3CH=CH−、CH2= CHCH2−、C(CH32=CH−、C(CH32=C
(CH3)−、C2H5CH=CH−、
【式】
【式】が 挙げられる。 二重結合を持たない場合の例としては、CH3
−、CH3CH2−、CH3CH2CH2−、
【式】CH3CH2CH2CH2−、
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】等が挙げられる。また、 これらの1価の有機基Rの1つ以上の水素原子
が、他の結合、例えばエーテル結合、アミノ結
合、エステル結合、アミド結合、イミノ結合、ニ
トロ基、ハロゲン原子等で置換されていてもよ
い。 また、R1、R4の二重結合の有無については少
なくとも一方に二重結合があればよいが、網目状
高分子の網目をより緻密にするために、R1、R4
共に二重結合を含んだ方が好ましい。 Xは、エステル基又はアミド基である。アミド
基の場合、2級、3級のいずれでもよいが、水素
結合による凝集力向上のためには2級アミド基が
好ましい。また、3級アミド基の場合、窒素原子
上に結合する有機基としては、R1又はR4と同じ
構造式を有する有機基であればよい。 本発明のモノマーにおいて、R2、R3は炭素数
が1〜6の2価の有機基であり、その例として
は、 −CH2−、−C2H4−、−C3H6−、
【式】
【式】 【式】
【式】等の脂肪 族基、及び脂環式基、
【式】
【式】
【式】等の芳香族基、が挙 げられ、またこれらのR2、R3の水素原子のいく
つかが、ハロゲン原子、ニトロ基、水酸基、シア
ノ基、カルボキシル基、アミノ基、アミド基、エ
ステル基、カルボニル基、アルコキシ基等で置換
されていてもよい。 これらの、R2、R3のうち好ましいのは、合成
のしやすさと耐熱性の良さから、−CH2−、
【式】 【式】
【式】であり、 特に、合成のしやすさとジアセチレン基の反応性
を高めるためには−CH2−、耐熱性を向上させる
ためには
〔実施例〕
以下に本発明の実施例を挙げるが、本発明が以
下の実施例に限定されるものではない。 実施例 1 の熱固相重合 (1) の合成
【式】0.01モルを0.01 モルのCuCl存在下、30mlのピリジン中、室温
で、酸素ガスを導入しながら4時間反応させ
た。反応後、析出した固体を吸引濾過にて単離
し、熱水から再結晶した。得られたモノマー
は、白色針状晶であつた。以下にそのモノマー
のIRの特性吸収を示す。 IR(KBr) 3238cm-1、3050cm-1、1656cm-1
1624cm-1、1540cm-1、1245cm-1 (2) このモノマーのDTA分析(窒素気流下、
20℃/minの昇温スピードで測定。)を行うと、
126℃と156℃に発熱ピークが認められた。この
モノマーを、40℃で20時間熱処理すると不溶不
融の赤色のポリマーが得られた。このポリマー
とモノマーのIRスペクトルは、基本的には同
一であつた。また、得られたポリマーの固体核
磁気共鳴スペクトルには、97ppmのエン−イン
構造(=(C−C≡C−C=))の三重結合炭素に
基づくピークが認められたことからこのポリマ
ーの構造は、
【式】である(以 下、このポリマーをPIと略する。)ことが判明
した。このPIのDTAの分析では、156℃の発熱
ピークは認められるものの、126℃の発熱ピー
クは、認められなかつた。このことから、モノ
マーのDTA分析において見られた126℃の発熱
ピークは、ジアセチレン基の重合に基づくもの
である。 (3) さらに、PIを窒素中、170℃で3時間加熱し
た。こうして得られたポリマー(茶かつ色針状
結晶)は、IRスペクトルにおいて、1624cm-1
アクリル部の二重結合のピークが消失(他の吸
収ピークは、モノマーやPIのピークと変らな
い)していることから、PIの二重結合部が架
橋して生成したポリマーであることが判明し
た。この架橋したポリマーのDTA分析では、
156℃の発熱ピークも消失していた。このよう
に、この架橋したポリマーは、モノマーを順次
室温から昇温してゆき、156℃の発熱がおさま
つた時点で取り出すことによつても合成でき
る。 以下、そのIRスペクトル、ラマンスペクト
ルのデータを示す。 IR(KBr) 3238cm-1、1656cm-1、1540cm-1
1245cm-1 ラマンスペクトル(cm-1) 2210cm-1(C≡C、
骨格)、1580cm-1(C=C、骨格) 実施例 2 の熱固相重合 (1) の合成
【式】 0.1モル、
【式】 0.05モル、NaOH0.1モルを、水−クロロホル
ム1:1の混合溶媒300ml中に入れ、0℃で90
分間反応させた。反応後、クロロホルム層を濃
縮し、残査をN,N−ジメチルアセトアミドか
ら再結晶させた。 得られた結晶は、白色板状晶であつた。 IR(KBr) 3086cm-1、2978cm-1、1632cm-1
1600cm-1、1536cm-1、932cm-1 (2) 得られた固体を130℃で48時間、アルゴン中
で熱重合を行つたところ、IRスペクトル上で
は、ほぼ変化が認められないが、外見が金属光
沢を有する銅色の不溶不融のポリマーが得られ
た。このポリマーは、固体核磁気共鳴スペクト
ルで、90ppmでエン−イン構造の三重結合炭素
に基づくピークが認められること及び、IRス
ペクトルが、モノマーのスペクトルとほぼ同じ
であることから、このポリマーの構造は、 であると考えられる。 (3) 前記(2)で得られたポリマーをさらに180℃で
24時間熱重合させると、赤褐色板状晶のポリマ
ーとなる。このポリマーのIRスペクトルでは
1600cm-1と932cm-1のクロチル基の二重結合の
吸収が消えていることから、二重結合が架橋し
て生成したポリマーであることが判明した。 IR(KBr) 3086cm-1、2978cm-1、1632cm-1
1536cm-1 実施例 3 の固相重合 モノマー を、−60℃で、256nmの紫外線ランプを用い、窒
素気流下で50時間紫外線照射した。反応後、反応
物をアセトンで洗つた所、赤色ポリマーを5%の
収率で得た。このポリマーは、ラマンスペクトル
で、2210cm-1(C≡C、骨格)、1624cm-1(C=C、
アクリル)、1610cm-1(C=C、骨格)にピークが
認められることから、エン−イン構造を有するポ
リジアセチレン
【式】 であることがわかつた。また、アクリル部が残つ
ていることは、IRスペクトルにおいても1602cm
-1に吸収が認められることからもわかる。 こうして得られたポリマーをさらに160℃で5
時間窒素気流下で熱処理した。熱処理して得られ
たポリマーには、熱処理前に見られたC=Cの伸
縮振動に基づく1602cm-1のピークは認められず、
他のピークは熱処理前とほぼ同じであつた。ま
た、結晶構造には、顕微鏡観察から変化がなかつ
た。 以上の結果から、160℃の熱処理で得られたポ
リマーは、アクリル部の二重結果が架橋して生成
したポリマーであることが判明した。 IR(KBr) 2963cm-1、1732cm-1、1230cm-1
1100cm-1 実施例 4 の熱固相重合
【式】0.02モルと 0.01モルをクロロホルム100ml中、30℃にて20時
間反応させた。反応後、クロロホルムを留去し、
残査をアセトンより再結晶した。 IR(KBr) 2963cm-1、1721cm-1、1610cm-1
1600cm-1、1306cm-1、1216cm-1、1112cm-1 こうして得られた針状晶を180℃で3日間、ア
ルゴン中で熱処理したところ、黒色の不溶不融の
ポリマーが得られた。得られたポリマーのIRス
ペクトルは、モノマーのスペクトルとほぼ同一で
あつた。又、ラマンスペクトルにおいて、 2260cm-1(C≡C骨格)、1600cm-1(C=C)、 1580cm-1(C=C、骨格)にピークが認められ
ることから、このポリマーは、 であることがわかつた。こうして得られたポリマ
ーを、さらに250℃で5日間熱処理した。得られ
たポリマーをアセトンでくり返し洗い、茶かつ色
の針状ポリマーを得た。ポリマーのラマンスペク
トルを測定すると1600cm-1付近にはC=Cのピー
クはなく、IRスペクトルにもモノマーに見られ
た1600cm-1のC=Cに基づく吸収はなく、それ以
外の吸収は250℃で熱処理前のそれとほぼ同一で
あつた。 以上の結果から、250℃の熱処理で得られたポ
リマーは、二重結合が架橋して生成したポリマー
であることが判明した。 IR(KBr) 2963cm-1、1721cm-1、1610cm-1
1306cm-1、1216cm-1、1112cm-1 以上の実施例1〜4の本発明によつて得られた
ポリマーは、実体顕微鏡及び偏光顕微鏡で観察し
た所、ジアセチレン基のみを反応させたポリマー
とくらべ、二重結合が反応した後も結晶構造はあ
まり変化していないものと考えられる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (ここで、R1、R4は炭素数が1〜8の1価の有
    機基であつて、R1、R4の少なくとも一方は二重
    結合を含有し、Xはエステル基又はアミド基であ
    り、R2、R3は炭素数が1〜6の2価の有機基で
    ある。) なる繰り返し単位を有するポリジアセチレンに
    光、熱、又は加圧を付与することにより二重結合
    部を反応せしめることを特徴とするポリジアセチ
    レンの重合方法。
JP26371887A 1987-10-21 1987-10-21 ポリジアセチレンの重合方法 Granted JPH01108210A (ja)

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JPH0625225B2 (ja) * 1989-07-21 1994-04-06 旭化成工業株式会社 ジアセチレン化合物の重合方法
JP4511687B2 (ja) * 2000-05-30 2010-07-28 三井化学株式会社 アセチレン化合物、液晶組成物および液晶素子

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