JPH0358011B2 - - Google Patents

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JPH0358011B2
JPH0358011B2 JP11603383A JP11603383A JPH0358011B2 JP H0358011 B2 JPH0358011 B2 JP H0358011B2 JP 11603383 A JP11603383 A JP 11603383A JP 11603383 A JP11603383 A JP 11603383A JP H0358011 B2 JPH0358011 B2 JP H0358011B2
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JP
Japan
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engaging part
hanger
horizontal
roofing
board
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JP11603383A
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Hiroshi Handa
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Sanko Metal Industrial Co Ltd
Original Assignee
Sanko Metal Industrial Co Ltd
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Publication of JPH0358011B2 publication Critical patent/JPH0358011B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、正負の荷重に対して極めて強固とな
るし、板鳴現象を解消でき、さらに横葺用建築用
板の長手方向の熱伸縮にも良好に対応でき、葺成
ピツチを正確にでき、且つ葺成を簡易且つ迅速に
できる横葺外囲体に関する。
〔従来の技術及び課題〕
既に出願人は、軒先に平行に葺成する屋根又は
壁等の横葺外囲体を種々開発しており、施工性、
水密性は優れているが、その強度的には必ずしも
安全ではなく、外側係合部が不安定となることも
多く、さらに板鳴現象が屡発生する欠点があつ
た。又、金属タルキと別部材よりなつた吊子を使
用すると、その葺成方向の葺成ピツチが必ずしも
正確にできず、長尺であればある程、その左右側
で誤差が生ずることが多く、順次平行に葺成しに
くい不都合があるし、又、従来より公知の横葺外
囲体として吊子を内側係合部に係止してこれを固
着したものが存在している。この吊子は部分的な
ものであり、これが横葺用建築用板の長手方向に
適宜の間隔(例えば約30cm乃至約1m)のため、
その吊子の頂部片が外側係合部寄りの主板の下面
に当接している箇所以外の箇所では前記吊子の頂
部片の厚さに相当する〓間が生じており、即ち、
その吊子と吊子との間では内側係合部に対し外側
係合部が浮いた状態になつており、強固な取付が
できないばかりか、暴風等の風圧荷重による交番
的荷重でそこから外れて屡飛散する大きな欠点が
あるし、その〓間の存在にて風圧等で常に板鳴現
象が発生し、騒音公害ともなる重大な欠点もあつ
た。又、そのような横葺外囲体を施工中には、作
業員が〓間のある内側係合部と外側係合部との係
合箇所に乗るとそこが変形破損することも多い欠
点があつた。又、従来公知のもので、金属タルキ
と一体になつた爪状吊子では、この基部が金属疲
労等により強度的に特に弱い欠点があつた。又、
このような吊子を設けずに、前記横葺用建築用板
の後部片等を直接ボルト等で固着したものも存在
したが、その横葺用建築用板がこの長手方向に外
気温に対応して熱伸縮した場合、そのボルト等に
よる固着箇所及び外表面に露出する他の一般部等
に熱応力歪が生じ、横葺用建築用板に変形歪を与
えたり、或いはその固着箇所を破損させる等の欠
点があつた。さらに、このように熱応力歪が生ず
るようになると、これが板鳴現象の発生原因とも
なつている。又、吊子の係止部で内側係合部の先
端側までを係止したものでは、例え横葺用建築用
板と吊子とが各々が独立した状態であつても横葺
用建築用板が熱伸縮に対応でかない欠点があつ
た。
このようなことから、その内側係合部と外側係
合部との係合箇所の取付をより強固にし、板鳴現
象等を解消でき、葺成ピツチを正確にできる簡単
な構造の横葺外囲体の開発が要望されていた。
〔課題を解決するための手段〕
そこで発明者は、前記欠点を解消すべく鋭意、
研究を重ねた結果、本発明を、主板の一側縁に突
出条を膨出形成し、該突出条の外端より外側に折
返してこの上側に、先端側が主板面より上方位置
に離間した内側係合部を設け、その主板の他側縁
より下側に前記内側係合部に係合可能な外側係合
部を形成して横葺用建築用板とし、該横葺用建築
用板を下地材に載置してその突出条を下地材上に
一定間隔に設けた突起部に係止し、その内側係合
部の後部を吊子で押圧して該吊子を下地材に固着
し、前記横葺用建築用板の内側係合部に隣接の横
葺用建築用板の外側係合部を係合して、該外側係
合部の先端で主板面に押圧できるようにし、その
吊子の頂部片にて外側係合部寄りの主板の下面を
支持するようにし横葺外囲体としたことにより、
正負の荷重に対し極めて強固となるし、板鳴現象
を解消でき、さらに横葺用建築用板の長手方向の
熱伸縮にも良好に対応でき、葺成ピツチを正確に
でき、且つ葺成を簡易且つ迅速にでき前記の欠点
等を解決し、その目的を達成したものである。
〔実施例〕
以下、図面の実施例に基づき本発明を説明す
る。
第1図乃至第3図、第5図乃至第7図は本発明
の実施例の横葺外囲体を示し、Aは横葺用建築用
板であつて、主板1を断面としてみたこの一側縁
(第2図等における単位横葺用建築用板Aの右側)
寄りに長手方向を向く断面三角形状又は半円状等
の突出条1aが膨出形成され、該突出条1aの外
端より外側に折返して上側に、先端側が主板1面
より上方位置に離間した内側係合部2が設けら
れ、前記主板1の他側縁(第2図等における単位
横葺用建築用板Aの左側)より下側に前記内側係
合部2に適宜係合可能な外側係合部3が屈曲形成
されている。前記主板1はこの一側より平坦部、
緩傾斜部と平坦部とで断面的に屈曲形成されてい
る。その主板1内側係合部2外側係合部3とから
なる横葺用建築用板Aは一枚の金属板が適宜屈曲
されて一体形成され、その長手方向の長さは、長
尺又は適宜の長さに成形されている。適宜の長さ
としては、例えば運搬可能で且つ取り扱いやすい
ものとして約5m乃至10数mに形成されることが
多い、又、前記横葺用建築用板Aの主板1の下面
から内側係合部2まで発泡合成樹脂等の断熱材4
が第5図に示す如く必要に応じて貼着されてい
る。前記内側係合部2と外側係合部3との形状の
具体的実施例としては2種類存在し、第1実施例
の内側係合部2は第1図、第2図、第5図、第7
図に示すように突出条1aの外端より直径が僅か
な円形部を介して外側に折返し傾斜状部2aが形
成され、この上端より上部片の先端側が外側を向
くコ字状部2bが形成され、この折返し傾斜状部
2aコ字状部2bとからなる内側係合部2は全体
として断面略コ字状をなしている。これに対応す
る外側係合部3は前記主板1の他側に略L字状に
屈曲形成されている。即ち、前記主板1の他側端
より垂下状部3a(急傾斜部を含む)が形成され、
この下端より内方に先端状縁3bが屈曲形成され
ている。このような内側係合部2と外側係合部3
とを係合したときに、その先端状縁3bの先端側
等で主板1の上面を弾性限度内におけるスプリン
グバツク現象にて押圧するように形成されてい
る。又、第2実施例の内側係合部2は第3図、第
6図に示すように突出条1aの外端より直径が僅
かな円形部を介して外側に折返し傾斜状部2aが
形成され、この上端より傾斜状部2cが連続して
形成され、この上端より頂部2dが内方に設けら
れ、該頂部2dの内側より垂下状部2eが形成さ
れている。この折返し傾斜状部2a傾斜状部2c
頂部2d垂下状部2eとで構成された内側係合部
2は全体の断面が略逆L字状をなしている。前記
垂下状部2eの下端より必要に応じて折返し傾斜
状部2a側方向に第3図、第6図に示すように端
縁2fが設けられている。又、その傾斜状部2c
と頂部2dとの隅角箇所にL形凹部2gが第3図
に示すように設けられることもある。これに対応
する外側係合部3は前記主板1の他側に断面略L
字状に屈曲形成されている。第1、第2実施例の
内側係合部2に、隣接の横葺用建築用板Aの外側
係合部3が係合されると、内側係合部2のコ字状
部2bの上部片又は頂部2dに主板1の外側係合
部3寄りの箇所が密着されるように構成されてい
る。さらに、第6図点線に示すようにその内側係
合部2に、隣接の横葺用建築用板Aの外側係合部
3が係合されると、内側係合部2のコ字状部2b
の垂直片又は垂下状部2eに、外側係合部3の垂
下状部3aが密着されることもある。又、図示し
ないが、内側係合部2に外側係合部3が係合可能
であれば、これらの実施例に限定されず、他の適
宜の形状のものも内側係合部2としての範疇に包
含される。
Bは金属製の吊子であつて、平坦状又は緩傾斜
状等の取付部5の一側に上側に立上り状部6が形
成され、この上端より後方(取付部5側)に頂部
片7が一体形成されている。前記立上り状部6は
単に傾斜状に形成されたり、或いは略アングル状
に屈曲形成されている(第1図乃至第7図参照)。
又、第3図、第4図に示すように吊子Bの立上
り状部6の上端付近より前側に突出する副頂部片
7aが形成されていることもある。この吊子Bは
板片がプレス加工にて一体形成され、実施例に示
す如く補強リブが設けられることが多い。Cは構
造物の上面又は側面に設けた下地材であつて、第
1図の実施例では、金属製のC形鋼等の母屋又は
胴縁等の構造材8上にこれに直交(略直交も含
む)するようにして断面ハツト形の金属製支持材
9が屋根等の傾斜方向に略沿つて設けられ、これ
が適宜の間隔(例えば約30cm乃至約1m)で多数
併設されている。この隣接する金属製支持材9,
9間の側部突片間に発泡合成樹脂板又は木毛板、
岩綿板等の断熱板10が載置されている。この第
1図の実施例では前記金属製支持材9と断熱板1
0とにより下地材Cが構成されている。又、第6
図、第7図の実施例では、木製の母屋等の構造材
8上にこれに直交(略直交も含む)するようにし
て垂木等の木製支持材11が屋根等の傾斜方向に
略沿つて設けられ、これが適宜の間隔(例えば約
30cm乃至約1m)で多数併設され、この上に野地
板又は木ずり等の下地板12が敷設されている。
この第6図、第7図の実施例では前記木製支持材
11と下地板12とにより下地材Cが構成されて
いる。又、第5図点線に示す如く断面ハツト形の
金属製支持材9をC形鋼等の金属製支持材9に替
えこの上に断熱板10を敷設せず、C形鋼等の金
属製支持材9,9,…のみにしたり、或いは前記
断面ハツト形の金属製支持材9,9,…のみにし
ても下地材Cとしての範疇に包含される。さら
に、木製の構造材8上に木製支持材11を載せ、
この上に下地板12を敷設せず、その木製支持材
11,11,…のみで構成しても下地材Cとして
の範疇に包含される。このような場合は第5図に
示す如く断熱材4付きの横葺用建築用板Aを葺成
するときが多い。前記金属製支持材9の門形部の
頂部には、その長手方向に一定間隔(前記横葺用
建築用板Aの幅方向の働き幅に相当している)に
前記横葺用建築用板Aの突出条1aが係止できる
断面三角形状又は半円状等の突起部9a,9a,
…が第2図、第8図、第9図等に示す如く設けら
れている。前記断面ハツト形の金属製支持材9の
下面に、第1図、第2図、第5図、第8図点線、
第9図点線に示すように断熱材9bが必要に応じ
て設けられている。13は防湿材で、アスフアル
トルーフイング等で、前記下地材Cの上面に敷設
される。この防湿材13は第6図、第7図では図
示したが、第1図、第2図等ではこれを省略し
た。14は長尺な金属製の帯板で、その長手方向
に一定間隔(前記横葺用建築用板Aの幅方向の働
き幅に相当している)に横葺用建築用板Aの突出
条1aが係止できる断面三角形状又は半円状等の
突起部14a,14a,…が第6図、第10図、
第11図に示す如く設けられている。この帯板1
4は下地板12等による下地材Cの場合に設けら
れる。
前記横葺用建築用板Aの突出条1aが、下地材
Cの金属製支持材9の突起部9a又はこの上の帯
板14の突起部14aに係止されつつその金属製
支持材9又は帯板14の長手方向に対して横葺用
建築用板Aの長手方向が直交(略直交も含む)す
るようにして下地材C上に載置される。そして前
記横葺用建築用板Aの内側係合部2の後部が吊子
Bで押圧されつつその吊子Bの取付部5が下地材
Cの金属製支持材9又は木製支持材11等にドリ
ルビス又はリベツト、ボルト・ナツト、釘等の止
着具15にて固着されている。このとき、その吊
子Bが下地材Cに固着されるもので、吊子Bは前
記横葺用建築用板Aの内側係合部2のどの箇所に
も一切固着されず、押圧された状態である。そし
て、前記横葺用建築用板Aの内側係合部2に隣接
の横葺用建築用板Aの外側係合部3が係合され、
その吊子Bの頂部片7にて隣接の横葺用建築用板
Aの外側係合部3寄りの主板1の下面が支持する
ように取付けられ、その吊子Bの各部は内側係合
部2と外側係合部3との係合箇所間には一切挿入
されておらず、その内側係合部2と外側係合部3
との一部又は全体が全長に亘つて密着状態に構成
され、これらが順次繰り返されて屋根又は壁等の
横葺外囲体が葺成施工されている。
又、第3図、第4図に示すように吊子Bに副頂
部片7aが形成されている場合には、該副頂部片
7aが、前記内側係合部2のL形凹部2gを押圧
するようにして取付られる。この場合にも依然と
してその内側係合部2と外側係合部3との一部又
は全体が全長に亘つて密着状態をなしている。
又、第1図乃至第3図等に示す如くその内側係合
部2に、隣接の横葺用建築用板Aの外側係合部3
が係合されると、内側係合部2のコ字状部2bの
垂直片又は垂下状部2eと、外側係合部3の垂下
状部3a及び主板1の外側係合部3寄りの部分と
で略三角形状の間〓部16が必要に応じて形成さ
れている。
〔発明の効果〕
本発明においては、主板1の一側縁に突出条1
aを膨出形成し、該突出条1aの外端より折返し
て上側に、先端側が主板1面より上方位置に離間
した内側係合部2を設け、その主板1の他側縁よ
り下側に前記内側係合部2に係合可能な外側係合
部3を形成して横葺用建築用板Aとし、該横葺用
建築用板Aを下地材Cに載置してその突出条1a
を下地材C上に一定間隔に設けた突起部9a,1
4aに係止し、その内側係合部2の後部を吊子B
で押圧して該吊子Bを下地材Cに固着し、前記横
葺用建築用板Aの内側係合部2に隣接の横葺用建
築用板Aの外側係合部3に係合し、該外側係合部
3の先端で主板1面に押圧できるようにし、その
吊子Bの頂部片7にて外側係合部3寄りの主板1
の下面を支持するようにした横葺外囲体としたこ
とにより、第1に正負の荷重に対して極めて強固
な取付構造にできるし、第2に板鳴現象を解消で
き、第3に横葺用建築用板Aの長手方向の熱伸縮
にも良好に対応でき、第4に葺成ピツチを正確に
でき、且つ葺成を簡易且つ迅速にできる等の効果
を奏する。
これらの効果を詳述すると、先ず、その内側係
合部2の吊子Bの後部を押圧して該吊子Bを下地
材Cに固着し、その吊子Bの頂部片7にて隣接の
横葺用建築用板Aの外側係合部3寄りの主板1下
面を支持するようにしたことで、吊子Bの頂部片
7はその内側係合部2と外側係合部3との係合箇
所間には挿入されず、その内側係合部2と外側係
合部3との一部又は全体が全長に亘つて密着状態
に係合できるし、又、横葺用建築用板Aの突出条
1aが下地材C上の突起部9a,14aに係止さ
れているため、その横葺用建築用板Aの主板1箇
所に、該主板1を浮き上げようとする強力な風圧
(負)や風圧荷重等の交番的荷重が加わつても、
その突出条1aと突起部9a,14aとの係止状
態にてその係合部が弛むようなこともなくなり、
強固なる係合部として提供できるし、又、前記吊
子Bの頂部片7にて隣接の横葺用建築用板Aの外
側係合部3寄りの主板1の下面を支持できるの
で、前記主板1の外側係合部3寄り(水下側)が
係合箇所で膨出した形状になつていても、その係
合箇所全体を吊子Bで支持してこれを下地材Cに
固着した構造になつており、構造力学的にはその
係合箇所全体を下地材Cに固着したものにでき
る。さらに、突出条1aの外端より折返して上側
に内側係合部2を設けたので、その突出条1aと
突起部9a,14aとの係止したときに力が一番
加わる箇所が折り返した二重板材となつており強
固にできる。このように、内側係合部2と外側
係合部3との一部又は全体が全長に亘つて密着状
態に係合していること、外側係合部2の後部を
吊子Bで押圧していること、突出条1aと突起
部9a,14aとが係止状態としたこと、吊子
Bの頂部片7にて外側係合部3寄りの主板1の下
面を支持したこと、突出条1aの外端より折返
してここを二重部材としつつ上側に内側係合部2
を設けたこととが相乗的に作用して極めて強度的
に優れた横葺外囲体を提供できる。このため横葺
外囲体を施工中に、作業員がその内側係合部2と
外側係合部3との係合箇所に乗るとそこが変形破
損することも一切解消できる。このように係合箇
所全体を強固で、しかもその内側係合部2と外側
係合部3との一部又は全体が全長に亘つて密着状
態に係合できると、強い風圧荷重等が加わつても
板鳴現象等を確実に防止できる。従つて、従来の
ように吊子と吊子との間は内側係合部に対し外側
係合部が浮いた状態になつており、強固な取付が
できないばかりか、風荷重等による交番的荷重で
そこから外れて屡飛散する大きな欠点を悉く解決
できる。
又、その横葺用建築用板Aが伸縮度の高い材質
(銅等)であつても、或いはその横葺用建築用板
Aを取付施工する地域が温度差が大きくても、そ
の横葺用建築用板Aの長手方向の外気温に対応し
て熱伸縮しても、本発明においては、吊子Bと横
葺用建築用板Aとは一切固着状態になつておら
ず、押圧されつつも各々が独立した状態であり、
その横葺用建築用板Aが熱伸縮しても吊子B箇所
で自由となつているため、何等熱応力が生ぜず、
変形歪等として発生しない横葺外囲体にできる。
特に、本発明では、内側係合部2の先端側までを
吊子Bの係止部に係止したものではなく、あくま
でもその内側係合部2の後部である中間等を吊子
Bにて押圧しているために、その内側係合部2と
吊子Bとの摺動をスムーズにでき、横葺用建築用
板Aが熱伸縮しても吊子B箇所で自由にできるも
のである。
従つて、外表面に露出する横葺用建築用板Aの
主板1には変形歪等が殆ど発生しないものにでき
る。このようなことは地震等の外力に対しても変
形歪等が殆ど発生しない強固な接続構造にでき
る。
このため、従来の熱歪発生による強度の低下
や、熱歪等によつて生ずる板鳴現象も防止でき
る。
又、本発明では、先端側が主板1面より上方位
置に離間した内側係合部2に、外側係合部3を係
合し、外側係合部3の先端で主板1面に押圧でき
るようにしたので、その係合箇所内に雨水が浸入
しにくく、雨仕舞が良好にでき、しかも強固なる
係合ができる利点がある。
又、横葺用建築用板Aを下地材Cに載置してそ
の突出条1aを下地材C上に一定間隔に設けた突
起部9a,14aに係止したので、これに係止し
つつ葺成すれば自ずと葺成ピツチを正確にでき
る。
特に、横葺用建築用板Aの長さが長尺であれば
ある程、その左右側で誤差が生ずることが多い欠
点を一挙に解消できる。さらに、金属製支持材9
と別部材よりなつた吊子Bを使用しても、その葺
成方向の葺成ピツチの割付が不要にでき、葺成を
簡易且つ迅速にできる。特に、本発明では、突出
条1aの外端より折返して上側に内側係合部2を
設けたことで、その突出条1aは横葺用建築用板
Aの一側端に位置することとなり、下地材C上に
一定間隔に設けた突起部9a,14aに目視にて
突出条1aを係止しやすくでき、より施工性を良
好にできる。又、金属タルキと一体になつた爪状
吊子では、その葺成ピツチを確実にできる反面、
この爪状吊子の基部が金属疲労等により特に強度
的に弱い欠点があつたが、本発明ではこれを解消
して吊子Bにて強度性を有し、且つ葺成ピツチを
正確にできるものである。
以上のように、強度性、対熱伸縮の対応性、施
工性、板鳴現象防止等の画期的な作用効果を奏す
るのに、構成は極めて簡単で比較的安価に施工で
きる。
なお、横葺用建築用板Aの下面に断熱材4を貼
着すれば、断熱性能の優れた横葺外囲体を構成す
ることができる。又、第1図乃至第3図等に示す
如くその内側係合部2に、隣接の横葺用建築用板
Aの外側係合部3が係合したときに、内側係合部
2と、外側係合部3の垂下状部3a及び主板1の
外側係合部3寄りの部分とで略三角形状の間〓部
16を形成するようにすれば、毛管現象を防止し
て内部への雨水の浸入を確実に遮断できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の斜視図、第2図は第1図の縦
断側面図、第3図は本発明の別の実施例の縦断側
面図、第4図は吊子の斜視図、第5図、第6図は
本発明の別の実施例の縦断側面図、第7図は本発
明の要部斜視図、第8図、第9図は金属製支持材
の斜視図、第10図、第11図は帯板の斜視図で
ある。 A……横葺用建築用板、1……主板、1a……
突出条、2……内側係合部、3……外側係合部、
B……吊子、7……頂部片、C……下地材、9
a,14a……突起部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 主板の一側縁に突出条を膨出形成し、該突出
    条の外端より外側に折返してこの上側に、先端側
    が主板面より上方位置に離間した内側係合部を設
    け、その主板の他側縁より下側に前記内側係合部
    に係合可能な外側係合部を形成して横葺用建築用
    板とし、該横葺用建築用板を下地材に載置してそ
    の突出条を下地材上に一定間隔に設けた突起部に
    係止し、その内側係合部の後部を吊子で押圧して
    該吊子を下地材に固着し、前記横葺用建築用板の
    内側係合部に隣接の横葺用建築用板の外側係合部
    を係合して、該外側係合部の先端で主板面に押圧
    できるようにし、その吊子の頂部片にて外側係合
    部寄りの主板の下面を支持するようにしたことを
    特徴とした横葺外囲体。
JP11603383A 1983-06-29 1983-06-29 横葺外囲体 Granted JPS6010050A (ja)

Priority Applications (1)

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JP11603383A JPS6010050A (ja) 1983-06-29 1983-06-29 横葺外囲体

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