JPH0358022B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0358022B2
JPH0358022B2 JP13024983A JP13024983A JPH0358022B2 JP H0358022 B2 JPH0358022 B2 JP H0358022B2 JP 13024983 A JP13024983 A JP 13024983A JP 13024983 A JP13024983 A JP 13024983A JP H0358022 B2 JPH0358022 B2 JP H0358022B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hanger
roofing
board
main plate
horizontal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP13024983A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6023547A (ja
Inventor
Hiroshi Handa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanko Metal Industrial Co Ltd
Original Assignee
Sanko Metal Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanko Metal Industrial Co Ltd filed Critical Sanko Metal Industrial Co Ltd
Priority to JP13024983A priority Critical patent/JPS6023547A/ja
Publication of JPS6023547A publication Critical patent/JPS6023547A/ja
Publication of JPH0358022B2 publication Critical patent/JPH0358022B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)
  • Finishing Walls (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、正負の荷重に対して極めて強固とな
るし、板鳴現象を解消でき、さらに横葺用建築用
板の長手方向の熱伸縮にも良好に対応でき、葺成
ピツチを正確にでき、ひいては葺成を簡易且つ迅
速にでき、係合箇所の水密性を良好にできる横葺
外囲体に関する。
〔従来の技術及び課題〕
既に出願人は、軒先に平行に葺成する屋根又は
壁等の横葺外囲体を種々開発しており、施工性、
水密性は優れているが、その強度的には必ずしも
安全ではなく、外側係合部が不安定となることも
多く、さらに板鳴現象が屡発生する欠点があつ
た。
又、金属タルキと別部材からなつた吊子を使用
すると、その葺成方向の葺成ピツチが必ずしも正
確にできず、長尺であればある程、その左右側で
誤差が生ずることが多く、順次平行に葺成しにく
い不都合があるし、又、従来より公知の横葺外囲
体として吊子を内側係合部に係止してこれを固着
したものが存在している。この吊子は部分的なも
のであり、これが横葺用建築用板の長手方向に適
宜の間隔(例えば約30cm乃至約1m)のため、そ
の吊子の頂部片が外側係合部寄りの主板の下面に
当接している箇所以外の箇所では前記吊子の頂部
片の厚さに相当する〓間が生じており、即ち、そ
の吊子と吊子との間では内側係合部に対し外側係
合部が浮いた状態になつており、強固な取付がで
きないばかりか、暴風等の風圧荷重による交番的
荷重でそこから外れて屡飛散する大きな欠点があ
るし、その〓間の存在にて風圧等で常に板鳴現象
が発生し、騒音公害ともなる重大な欠点もあつ
た。又、そのような横葺外囲体を施工中には、作
業員が〓間のある内側係合部と外側係合部との係
合箇所に乗るとそこが変形破損することも多い欠
点があつた。又、従来公知のもので、金属タルキ
と一体になつた爪状吊子では、この基部が金属疲
労等により強度的に特に弱い欠点があつた。又、
このような吊子を設けずに、前記横葺用建築用板
の後部片等を直接ボルト等で固着したものも存在
したが、その横葺用建築用板がこの長手方向に外
気温に対応して熱伸縮した場合、そのボルト等に
よる固着箇所及び外表面に露出する他の一般部等
に熱応力歪が生じ、横葺用建築用板に変形歪を与
えたり、或いはその固着箇所を破損させる等の欠
点があつた。さらに、このように熱応力歪が生ず
るようになると、これが板鳴現象の発生原因とも
なつている。又、吊子の係止部で内側係合部の先
端側までを係止したものでは、例え横葺用建築用
板と吊子とが各々が独立した状態であつても横葺
用建築用板が熱伸縮に対応できない欠点があつ
た。
このようなことから、その内側係合部と外側係
合部との係合箇所の取付をより強固にし、板鳴現
象等を解消でき、葺成ピツチを正確にできる簡単
な構造の横葺外囲体の開発が要望されていた。
そこで発明者は、前記欠点を解消すべく鋭意、
研究を重ねた結果、本発明を、主板の一側縁に、
突出部を設けてこれを折り返して折返し突出条を
膨出形成し、該折返し突出条の内端より上側に、
先端側が角形状で、且つ主板面より上方位置に離
間した内側係合部を設け、その主板の他側縁に前
記内側係合部に係合可能で先端側が主板の上面に
接触するような外側係合部を形成して横葺用建築
用板とし、該横葺用建築用板を下地材に載置して
その折返し突出条を下地材上に一定間隔に設けた
突起部に係止し、前記折返し突出条を吊子の係止
部で係止押圧してその吊子を下地材に固着し、前
記横葺用建築用板の内側係合部に隣接の横葺用建
築用板の外側係合部を係合して、その吊子の頂部
片にて外側係合部寄りの主板の下面を支持するよ
うにした横葺外囲体としたことにより、正負の荷
重に対して極めて強固となるし、板鳴現象を解消
でき、さらに横葺用建築用板の長手方向の熱伸縮
にも良好に対応でき、葺成ピツチを正確にでき、
ひいては葺成を簡易且つ迅速にでき前記の欠点等
を解決し、その目的を達成したものである。
〔実施例〕
以下、図面の実施例に基づき本発明を説明す
る。
第1図乃至第3図、第5図乃至第7図は本発明
の実施例の横葺外囲体を示し、Aは横葺用建築用
板であつて、主板1を断面としてみたこの一側縁
(第2図等における単位横葺用建築用板Aの右側)
に突出部を設けてこれを折り返して折返し突出条
2が膨出形成されている。該折返し突出条2の具
体的実施例では突出部の外端より小円形部を介し
て上側に突出部の分だけ折返されている。この折
返し突出条2の内端より上側に、先端側が角形状
で、且つ主板面より上方位置に離間した内側係合
部3が設けられ、前記主板1の他側縁(第2図等
における単位横葺用建築用板Aの左側)より下側
に、隣接の横葺用建築用板Aの内側係合部3に適
宜係合可能で先端側が主板1の上面に接触するよ
うな外側係合部4が屈曲形成されている。前記主
板1はこの一側より平坦部、緩傾斜部と平坦部と
に屈曲形成されている。その主板1折返し突出条
2内側係合部3外側係合部4とからなる横葺用建
築用板Aは一枚の金属板が適宜屈曲されて一体形
成され、その長手方向の長さは、長尺又は適宜の
長さに成形されている。適宜の長さとしては、例
えば運搬可能で且つ取り扱いやすいものとして約
5m乃至10数mに形成されることが多い。又、前
記横葺用建築用板Aの主板1の下面から折返し突
出条2内側係合部3の外面まで発泡合成樹脂等の
断熱材5が第5図に示す如く必要に応じて貼着さ
れている。前記内側係合部3と外側係合部4との
形状の具体的実施例としての内側係合部3は第5
図、第6図に示すように折返し突出条2の内端よ
りこの上端より立上り部3a(急傾斜部を含む)
が連続して形成され、この上端より内方に頂部3
bが設けられ、該頂部3bの内端より垂下状部3
cが形成され、該垂下状部3cの下端より折返し
突出条2側方向に端縁3dが設けられている。こ
の立上り部3a頂部3b垂下状部3c端縁3dと
で略逆L字状の内側係合部3が形成されている。
又、その立上り部3aと頂部3bとの隅角箇所
にL型凹部3eが第1図乃至第3図に示すように
設けられることもある。これに対応する外側係合
部4は前記主板1の他側に断面略L字状に屈曲形
成されている。即ち、前記主板1の他側端より垂
下状部4a(急傾斜部を含む)が形成され、この
下端より内方に先端縁4bが屈曲形成されてい
る。
このような内側係合部3と外側係合部4とを係
合したときに、その先端縁4bの先端側等で主板
1の上面を弾性限度内におけるスプリングバツク
現象にて押圧するように形成されていることが多
い。このように内側係合部3に、隣接の横葺用建
築用板Aの外側係合部4が係合されると、内側係
合部3と外側係合部4との一部又は全体が長手方
向の全長に亘つて密着されるように構成されてい
る。即ち、内側係合部3の垂下状部3c及び頂部
3bに、外側係合部4の垂下状部4a及び主板1
の外側係合部4寄りの箇所が密着されるように構
成されている。又、図示しないが、内側係合部3
の全体の断面が略逆L形状をなしていれば、これ
らの実施例に限定されず、他の適宜の形状のもの
も内側係合部3としての範疇に包含される。Bは
金属製の吊子であつて、平坦状の取付部6の一側
に上側に断面三角形状又は半円状等の係止部7が
形成され、該係止部7の外端より上方に立上り状
部8が形成され、該立上り状部8の上端より後方
(取付部6側)に頂部片9が一体形成されている。
前記立上り状部8の上端に略水平状の副頂部片
9aが前記頂部片9の前側位置に形成されること
もある。この吊子Bは板片がプレス加工にて一体
形成され、実施例に示す如く補強リブが設けられ
ることが多い。Cは構造物の上面又は側面に設け
た下地材であつて、第1図の実施例では、金属製
のC形鋼等の母屋又は胴縁等の構造材10上にこ
れに直交(略直交も含む)するようにして断面ハ
ツト形の金属製支持材11が屋根等の傾斜方向に
略沿つて設けられ、これが適宜の間隔(例えば約
30cm乃至約1m)で多数併設されている。この隣
接する金属製支持材11,11間の側部突片間に
発泡合成樹脂板又は木毛板、石綿板等の断熱板1
2が載置されている。この第1図の実施例では前
記金属製支持材11と断熱板12とにより下地材
Cが構成されている。又、第6図、第7図の実施
例では、木製の母屋等の構造材10上にこれに直
交(略直交も含む)するようにして垂木等の木製
支持材13が屋根等の傾斜方向に略沿つて設けら
れ、これが適宜の間隔(例えば約30cm乃至約1
m)で多数併設され、この上に野地板又は木ずり
等の下地板14が敷設されている。この第6図、
第7図の実施例では前記木製支持材13と下地板
14とにより下地材Cが構成されている。又、第
5図点線に示す如く断面ハツト形の金属製支持材
11をC形鋼等の金属製支持材11に替えこの上
に断熱板12を敷設せず、C形鋼等の金属製支持
材11,11,…のみにしたり、或いは前記断面
ハツト形の金属製支持材11,11,…のみにし
ても下地材Cとしての範疇に包含される。さら
に、木製の構造材10上に木製支持材13を載
せ、この上に下地板14を敷設せず、その木製支
持材13,13,…のみで構成しても下地材Cと
しての範疇に包含される。このような場合は第5
図に示す如く断熱材5付きの横葺用建築用板Aを
葺成するときが多い。前記金属製支持材11の門
形部の頂部には、その長手方向に一定間隔(前記
横葺用建築用板Aの幅方向の働き幅に相当してい
る)に前記横葺用建築用板Aの折返し突出条2が
係止できる断面三角形状又は半円状等の突起部1
1a,11a,…が第1図乃至第3図、第5図、
第8図、第9図に示す如く設けられている。前記
断面ハツト形の金属製支持材11の下面に、第1
図、第2図、第5図、第8図点線、第9図点線に
示すように断熱材11bが必要に応じて設けられ
ている。15は防湿材で、アスフアルトルーフイ
ング等で、前記下地材Cの上面に敷設される。こ
の防湿材15は第6図、第7図では図示したが、
第1図、第2図等ではこれを省略した。16は長
尺な金属製の帯板で、その長手方向に一定間隔
(前記横葺用建築用板Aの幅方向の働き幅に相当
している)に横葺用建築用板Aの折返し突出条2
が係止できる断面三角形状又は半円状等の突起部
16a,16a,…が第6図、第10図、第11
図に示す如く設けられている。この帯板16は下
地板14等による下地材Cの場合に取付けられ
る。
前記横葺用建築用板Aの折返し突出条2が、下
地材Cの金属製支持材11の突起部11a又はこ
の上の帯板16の突起部16aに係止されてその
金属製支持材11又は帯板16の長手方向に対し
て横葺用建築用板Aの長手方向が直交(略直交も
含む)するようにして下地材C上に載置される。
そして前記横葺用建築用板Aの折返し突出条2が
吊子Bの係止部7にて係止押圧されてその吊子B
の取付部6が下地材Cの金属製支持材11又は木
製支持材13等にドリルビス又はリベツト、ボル
ト・ナツト、釘等の止着具17にて固着されてい
る。このとき、その吊子Bが下地材Cに固着され
るもので、吊子Bは前記横葺用建築用板Aの内側
係合部3のどの箇所にも一切固着されず、押圧さ
れた状態をなす。そして、前記横葺用建築用板A
の内側係合部3に隣接の横葺用建築用板Aの外側
係合部4が係合され、その吊子Bの頂部片9にて
隣接の横葺用建築用板Aの外側係合部4寄りの主
板1の下面が支持するように取付けられ、その吊
子Bの各部は内側係合部3と外側係合部4との係
合箇所間には一切挿入されておらず、その内側係
合部3と外側係合部4との一部又は全体が長手方
向の全長に亘つて密着状態に構成され、これらが
順次繰り返されて屋根又は壁等の横葺外囲体が葺
成施工されている。
又、第1図、第2図等に示すように吊子Bに副
頂部片9aが形成されている場合には、該副頂部
片9aが、前記内側係合部3のL型凹部3eを押
圧するようにして取付られる。この場合にも依然
としてその内側係合部3と外側係合部4との一部
又は全体が長手方向の全長に亘つて密着状態をな
している。又、第6図点線に示す如くその内側係
合部3に、隣接の横葺用建築用板Aの外側係合部
4が係合されると、内側係合部3の垂下状部3c
と、外側係合部4の垂下状部4a及び主板1の外
側係合部4寄りの部分とで略三角形状の間〓部1
8が必要に応じて形成されている。
〔発明の効果〕
本発明においては、主板1の一側端に、突出部
を設けてこれを折り返して折返し突出条2を膨出
形成し、該折返し突出条2の内端より上側に、先
端側が角形状で、且つ主板1面より上方位置に離
間した内側係合部3を設け、その主板1の他側縁
に前記内側係合部3に係合可能で先端部が主板1
の上面に接触するような外側係合部4を形成して
横葺用建築用板Aとし、該横葺用建築用板Aを下
地材Cに載置してその折返し突出条2を下地材C
上に一定間隔に設けた突起部11a,16aに係
止し、前記折返し突出条2を吊子Bの係止部7で
係止押圧してその吊子Bを下地材Cに固着し、前
記横葺用建築用板Aの内側係合部3に隣接の横葺
用建築用板Aの外側係合部4を係合して、その吊
子Bの頂部片9にて外側係合部4寄りの主板1の
下面を支持するようにした横葺外囲体としたこと
により、第1に正負の荷重に対して極めて強固な
取付構造にできるし、第2に板鳴現象を解消で
き、第3に横葺用建築用板Aの長手方向の熱伸縮
にも良好に対応でき、第4に葺成ピツチを正確に
でき、且つ葺成を簡易且つ迅速にでき、第5に係
合箇所の水密性を良好にできる等の効果を奏す
る。
これらの効果を詳述すると、先ず、その折返し
突出条2を吊子Bの係止部7で係止押圧してその
吊子Bを下地材Cに固着し、その吊子Bの頂部片
9にて外側係合部4寄りの主板1の下面を支持す
るようにしたことで、吊子Bの頂部片9はその内
側係合部3と外側係合部4との係合箇所間には挿
入されず、その内側係合部3と外側係合部4との
一部又は全体が長手方向の全長に亘つて密着状態
に係合できるし、又、横葺用建築用板Aの折返し
突出条2が下地材Cの突起部11a,16aに係
止されているため、その横葺用建築用板Aの主板
1箇所に、該主板1を浮き上げようとする強力な
風圧(負)や風圧荷重等の交番的荷重が加わつて
も、その折返し突出条2と突起部11a,16a
との係止状態にてその係合箇所が弛むようなこと
もなくなり、強固なる係合箇所として提供できる
し、又、前記吊子Bの頂部片9にて隣接の横葺用
建築用板Aの外側係合部4寄りの主板1の下面を
支持できるので、前記主板1の外側係合部4寄り
(水下側)が係合箇所で膨出した形状になつてい
ても、その係合箇所全体を吊子Bで支持してこれ
を下地材Cに固定した構造になつている。さらに
先端側が主板1の上面に接触するような外側係合
部4として形成したことで、この反力にて係合箇
所を外れにくくできる。このように、内側係合
部3と外側係合部4との一部又は全体が長手方向
の全長に亘つて密着状態に係合していること、
折返し突出条2を吊子Bにて係止押圧しているこ
と、折返し突出条2と突起部11a,16aと
を係止状態にしたこと、吊子Bの頂部片9にて
外側係合部4寄りの主板1の下面を支持したこ
と、折返し突出条2は板材を二重部材としたこ
とと、先端部が主板1の上面に接触するような
外側係合部4として形成したこととが相乗的に作
用して極めて強度的に優れた係合箇所を有する横
葺外囲体を提供できる。このため横葺外囲体を施
工中に、作業員がその内側係合部3と外側係合部
4との係合箇所に乗るとそこが変形破損すること
も一切解消できる。このように係合箇所全体が強
固にできると、強い風圧荷重等が加わつても板鳴
現象等を確実に防止できる。従つて、従来のよう
に吊子と吊子との間は内側係合部に対し外側係合
部が浮いた状態になつており、強固な取付ができ
ないばかりか、風荷重等による交番的荷重でそこ
から外れて屡飛散する大きな欠点を悉く解消でき
る。
又、先端側が角形状で、且つ主板1面より上方
位置に離間した内側係合部3に、先端側が主板1
の上面に接触するような外側係合部4を係合した
ことで、その内側係合部3と外側係合部4との係
合箇所はその内部が中空にでき、毛管現象を良好
に防止でき、その係合箇所への雨水の浸入を確実
に防止できる。
又、その横葺用建築用板Aが伸縮度の高い材質
(銅等)であつても、或いはその横葺用建築用板
Aを取付施工する地域が温度差が大きくても、そ
の横葺用建築用板Aが長手方向に外気温に対応し
て熱伸縮しても、本発明においては、吊子Bと横
葺用建築用板Aとは一切固着状態になつておら
ず、押圧されても各々が独立した状態であり、そ
の横葺用建築用板Aが熱伸縮しても吊子B箇所で
自由となつているため、何等熱応力が生ぜず、変
形歪等として発生しない横葺外囲体にできる。特
に、本発明では、内側係合部3の先端側までを吊
子Bの係止部に係止したものではなく、あくまで
もその手前の折返し突出条2を吊子Bにて押圧し
ているために、その折返し突出条2と吊子Bとの
摺動をスムーズにでき、横葺用建築用板Aが熱伸
縮しても吊子B箇所で自由にできるものである。
従つて、外表面に露出する横葺用建築用板Aの主
板1には変形歪等が殆ど発生しないものにでき
る。このようなことは地震等の外力に対しても変
形歪等が殆ど発生しない強固な接続構造にでき
る。このため、従来の熱歪発生による強度の低下
することや、熱歪等によつて生ずる板鳴現象も防
止できる。
又、横葺用建築用板Aを下地材Cに載置してそ
の折返し突出条2を下地材C上に一定間隔に設け
た突起部11a,16aに係止したので、これに
係止して葺成すれば自ずと葺成ピツチを正確にで
きる。特に、横葺用建築用板Aの長さが長尺であ
ればある程、その左右側で誤差が生ずることが多
い欠点を一挙に解消できる。さらに、金属製支持
材11と別部材よりなつた吊子Bを使用しても、
その葺成方向の葺成ピツチの割付が不要にでき、
葺成を簡易且つ迅速にできる。特に、本発明で
は、折返し突出条2の内端より上側に内側係合部
3を設けたことで、その折返し突出条2は横葺用
建築用板Aの一側端に位置することとなり、下地
材C上に一定間隔に設けた突起部11a,16a
に目視にて折返し突出条2を係止しやすくでき、
施工性を一層良好にできる。又、金属タルキと一
体になつた爪状吊子では、その葺成ピツチを確実
にできる反面、この爪状吊子の基部が金属疲労等
により特に強度的に弱い欠点があつたが、本発明
ではこれを解消して吊子Bにて強度性を有し、且
つ葺成ピツチを正確にできるものである。
以上のように、強度性、対熱伸縮の対応性、施
工性、板鳴現象防止、水密性等の画期的な作用効
果を奏するのに、構成は極めて簡単で比較的安価
に施工できる。
なお、横葺用建築用板Aの下面に断熱材5を貼
着すれば、断熱性能の優れた横葺外囲体を構成す
ることができる。又、第6図点線に示す如くその
内側係合部3に、隣接の横葺用建築用板Aの外側
係合部4を係合したときに、内側係合部3と、外
側係合部4の垂下状部4a及び主板1の外側係合
部4寄りの部分とで略三角形状等の間〓部18を
形成するようにすれば、毛管現象を防止して内部
への雨水の浸入を確実に遮断できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の斜視図、第2図は第1図の縦
断側面図、第3図は本発明の別の実施例の縦断側
面図、第4図は吊子の斜視図、第5図、第6図は
本発明の別の実施例の縦断側面図、第7図は本発
明の要部斜視図、第8図、第9図は金属製支持材
の斜視図、第10図、第11図は帯板の斜視図で
ある。 A……横葺用建築用板、1……主板、2……折
返し突出条、3……内側係合部、4……外側係合
部、B……吊子、7……係止部、9……頂部片、
C……下地材、11a,16a……突起部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 主板の一側端に、突出部を設けてこれを折り
    返して折返し突出条を膨出形成し、該折返し突出
    条の内端より上側に、先端側が角形状で、且つ主
    板面より上方位置に離間した内側係合部を設け、
    その主板の他側縁に前記内側係合部に係合可能で
    先端側が主板の上面に接触するような外側係合部
    を形成して横葺用建築用板とし、該横葺用建築用
    板を下地材に載置してその折返し突出条を下地材
    上に一定間隔に設けた突起部に係止し、前記折返
    し突出条を吊子の係止部で係止押圧してその吊子
    を下地材に固着し、前記横葺用建築用板の内側係
    合部に隣接の横葺用建築用板の外側係合部を係合
    して、その吊子の頂部片にて外側係合部寄りの主
    板の下面を支持するようにしたことを特徴とした
    横葺外囲体。
JP13024983A 1983-07-19 1983-07-19 横葺外囲体 Granted JPS6023547A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13024983A JPS6023547A (ja) 1983-07-19 1983-07-19 横葺外囲体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13024983A JPS6023547A (ja) 1983-07-19 1983-07-19 横葺外囲体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6023547A JPS6023547A (ja) 1985-02-06
JPH0358022B2 true JPH0358022B2 (ja) 1991-09-04

Family

ID=15029716

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13024983A Granted JPS6023547A (ja) 1983-07-19 1983-07-19 横葺外囲体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6023547A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7812284B2 (en) 2005-07-12 2010-10-12 Lincoln Global, Inc. Barium and lithium ratio for flux cored electrode

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6023547A (ja) 1985-02-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0358022B2 (ja)
JPH0358012B2 (ja)
JPH0358021B2 (ja)
JPH0358020B2 (ja)
JPH0358011B2 (ja)
JPH0358019B2 (ja)
JPH0363620B2 (ja)
JPH0358013B2 (ja)
JPH0358018B2 (ja)
JPH0358015B2 (ja)
JPH0358016B2 (ja)
JPH0358014B2 (ja)
JPS6016644A (ja) 横葺外囲体
JPH035606Y2 (ja)
JPH0358017B2 (ja)
JPS6326502Y2 (ja)
JPS6016645A (ja) 横葺外囲体
JPH0363623B2 (ja)
JPH0363625B2 (ja)
JPS6310040Y2 (ja)
JPS6010054A (ja) 横葺外囲体の取付構造
JPS626050A (ja) 外囲体
JPH0420060B2 (ja)
JPS60173248A (ja) 嵌合外囲体
JPS60250160A (ja) 横葺屋根における妻側修構造