JPH0781368B2 - 屋根構造 - Google Patents

屋根構造

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JPH0781368B2
JPH0781368B2 JP2334125A JP33412590A JPH0781368B2 JP H0781368 B2 JPH0781368 B2 JP H0781368B2 JP 2334125 A JP2334125 A JP 2334125A JP 33412590 A JP33412590 A JP 33412590A JP H0781368 B2 JPH0781368 B2 JP H0781368B2
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元旦 舩木
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、屋根構造に関し、さらに詳しくは、母屋部
材,もしくはその他の下地上に配設した複数本の各屋根
垂木部材を屋根部の主要構造材として用い、これらの各
屋根垂木部材間に野地部材を配設支持させた状態におい
て、当該各野地部材を含む各屋根垂木部材上に、個々の
屋根部材を連接係合させると共に、保持部材により引き
留め保持させて葺き上げる屋根構造において、各屋根部
材の接続部からの雨水などの浸入を効果的に排水させ得
るようにした屋根構造の改良に係るものである。
〔従来の技術〕
従来から、建築構造物の屋根構造にあつては、通常の場
合,例えば、第5図(a),(b)に示されているよう
に、構造物躯体での所定の屋根勾配を与えて組み上げら
れた屋根組み構造体の各母屋部材(1)に対して、その
棟部側から軒先部側にかけ、複数本の屋根垂木部材
(2),こゝでは、下部両側に左右の各フランジ部
(4),(4)を拡開形成させて下方に開口し、かつ上
面部に取り付け面(5)を形成させた主体部(3)から
なる屋根垂木部材(2)を所定の割付け間隔毎に差し掛
けた状態で、その左右の各フランジ部(4),(4)を
利用して取り付けネジ(6),(6)により止着固定さ
せ、かつ相互に隣接する各屋根垂木部材(2)間には、
同様に左右の各フランジ部(4),(4)を利用するこ
とで、当該主体部(3)の高さとほゞ同等の厚さをもつ
野地部材(7)を載置させて配設し、さらに、これらの
各野地部材(7)上を含む各屋根垂木部材(2)上に
は、アスファルトルーフィング,アスファルトフェルト
などの下葺き材(8)を介して所要の各屋根部材(9)
を吊子などの保持部材(10)により保持させ、かつ当該
保持部材(9)を取り付けネジ(6)により止着させな
がら相互に連接係合させて葺き上げ、このようにして所
要の屋根構造を構成させている。
またこゝで、本出願人においても、従来から、本発明者
によって提案された数多くのシステム化されたこの種の
屋根構造を実施しており、これらの中には、母屋部材上
にあって、棟部側から軒先部側にかけて所定間隔毎に差
し掛けた複数の各屋根垂木部材を屋根部の主要構成材と
して用い、各屋根垂木部材間に野地部材を配設支持させ
ると共に、当該各野地部材を含む各屋根垂木部材上に、
個々の屋根部材を連接係合させると共に、これを保持部
材により保持させて葺き上げた屋根構造がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、前記のように構成される屋根構造の場合に
は、例えば、屋根部材の連接係合部自体が冠水されてし
まうような特殊な環境下では、必ずしも屋根組み構造体
の内部側への漏水を阻止し得ないという現実がある。
すなわち,この種の漏水の具体的な状況としては、例え
ば、前記した第5図(a),(b)に示す従来構成の場
合,それぞれの各屋根部材(9)の相互連接係合部,な
らびにその保持部材(10)による保持部からが最も浸水
し易く、浸水した水は、同図からも明らかなように、連
接係合部を保持する保持部材(10)を経て屋根垂木部材
(2)面に伝えられ、当該屋根垂木部材(2)と野地部
材(7)との間の隙間部分から屋根組み構造体の内部
側,ひいては室内側に流下することになるものであっ
た。
こゝで、このような特殊な環境下における漏水防止対策
を施した屋根構造の一例として、本発明者においては、
例えば、特開昭60−215963号を含めた各改良発明を提案
している。
この既提案に係る漏水防止機能を有する屋根構造は、屋
根垂木部材上にあって、複数の上葺き屋根部材を連接係
合させ、かつこれを保持部材により引き留め保持して葺
き上げた表面側の上層屋根部と、当該上層屋根部との間
に、その屋根垂木部材の配置空間を含んで形成される排
水空間部を介した上で、各屋根垂木部材間の野地部材上
に下葺き排水板部材を敷き込んだ内部側の下層防水部と
を備えたものであり、こゝでは、いわゆる,二重葺き屋
根構造を構成し、上層屋根部での上葺き屋根板部材の連
接係合部を通して浸入する雨水,融雪水などを、排水空
間部を含む下層排水部の下葺き排水板部材面から軒先外
部に排水させるようにしている。
しかしながら、この本発明者の提案に係る屋根構造の場
合にあっても、限定された屋根構造仕様の面から考察す
るときは、上層屋根部と下層防水部との間に屋根垂木部
材の配置空間を含む排水空間部が必須であることのほ
か、屋根垂木部材への保持部材の取り付け部から内部側
に雨水などの滲み込みがあった場合,隣接する下葺き排
水板部材間に、どうしても隙間を生ずるために、必うし
も防水作用が完全には得られないという課題があった。
また一方で、近年,屋根部材としての素材,ならびにそ
の意匠については、極めて多様化されており、例えば、
従来の場合,鉄骨ビル構造物のパラペットなどに化粧目
的でしか使用されなかった化粧瓦とか天然スレートなど
が、鉄骨ビル構造物の屋根部材として利用される傾向に
ある。
そして、これらの化粧瓦とか天然スレートなどによる屋
根部材については、それ自体が当該屋根部材としての雨
仕舞い機能を有することは勿論であるが、この種の鉄骨
ビル構造物での頂部屋根のような高所でかつ風が強く作
用する条件下では、構造上,充分な雨仕舞いをなし得な
いもので、当該化粧瓦とか天然スレートなどの屋根部材
を使用する場合にあっても、効果的で充分な雨仕舞い機
能を発揮し得る屋根構造の提案が要望されているところ
である。
この発明は、従来の各問題点を改善して要望に応えよう
とするものであって、その目的とするところは、各種素
材の屋根部材を用いる屋根構造における完全な水漏れ防
止機能,特に、屋根垂木部材自体,ならびに屋根垂木部
材と野地部材間における完全な水漏れ防止機能を効果的
に得られるようにした,この種の屋根構造を提供するこ
とである。
〔課題を解決するための手段〕
前記目的を達成させるために、この発明に係る部屋構造
は、母屋部材,もしくはその他の下地上に軒棟方向に配
設した複数本の屋根垂木部材を屋根部の主要構成材とし
て用い、当該各屋根垂木部材間に野地部材を配設すると
共に、これらの各野地部材上を含む各屋根垂木部材上に
屋根部材を葺き上げて構成する屋根構造において、前記
各屋根垂木部材には、長手方向に沿う両側下部に左右の
各フランジ部と、上面中央部に前記屋根部材,もしくは
屋根部材保持用の保持部材を取り付け固定する取り付け
面を有して、少なくとも前記野地部材の厚さよりも高く
設定された主体部とを設け、また、前記左右の各フラン
ジ部には、前記各野地部材を受支する所要高さの立上り
凸部を突出させて、当該各立上り凸部と前記主体部との
間に排水溝を形成させたことを特徴とするものである。
また、この発明は、前記屋根構造において、前記各屋根
垂木部材の下面には、少なくとも左右の各フランジ部で
の各立上り凸部間の間隔にほゞ等しくされた幅の底板部
と、当該各立上り凸部に下方から挿入されるそれぞれの
各立上り部とを設けた垂木面排水板部材を配設したこ
と,前記各屋根垂木部材での主体部上面の取り付け面に
対して、前記屋根部材,もしくは屋根部材保持用の保持
部材を取り付け固定する取り付けボルトを植設したこ
と,前記各屋根垂木部材の相互に隣接する排水溝間に
は、両側の折り下げ片部を当該各排水溝内に挿入させる
と共に、前記各立上り凸部上に載置されて、前記各野地
部材を受支する載置面部を形成してなる下地面排水板部
材を配設したこと,前記相互に隣接する各屋根垂木部材
間には、両側部にあって、各主体部の取り付け面上に延
びる各上面部,当該各主体の部の側面に沿わせた折り下
げ部,および各立上り凸部上に載置されて、前記各野地
部材を受支する載置面部をそれぞれ形成してなる下地面
排水板部材を配設したこと,および前記各下地面排水板
部材上には、所要高さのリブ部を突出させたことをそれ
ぞれに特徴とするものである。
〔作用〕
従つて、この発明による屋根構造においては、軒棟方向
に配設される垂木部材の左右の各フランジ部に立上り凸
部を立ち上げて主体部との間に排水溝を形成させたの
で、当該主体部の外側壁面を伝わる浸水が生じたとして
も、この雨水が屋根裏面側に滞留することなく、各排水
溝を通して速やかに軒先へと排出される。
また、屋根垂木部材の下面に、左右の各フランジ部での
各立上り凸部間の間隔にほゞ等しくされた幅の底板部,
および各立上り凸部に下方から挿入されるそれぞれの各
立上り片部とを設けた垂木面排水板部材を配設すること
によって、取り付け面に対する保持部材の取り付けネジ
部分から浸水する水を、当該垂木面排水板部材の底板部
を通して外部へ排水し得る。
更に、主体部の上面の取り付け面に取り付けボルトを植
設することによって、当該取り付け面に対して保持部材
を固定するためのネジ穴を貫通させずに済み、これによ
って同ネジ穴を通した浸水がなくなる。
また、各屋根垂木部材の相互に隣接する排水溝間に、両
側の折り下げ片部を挿入させ、かつ各立上り凸部上に載
置されて各野地部材を受支する載置面部を形成した下地
面排水板部材を配設することによって、屋根部材,およ
びその保持部材以外の一般部から浸水する水についても
同様に排水できる。
また、相互に隣接する各屋根垂木部材間には、各主体部
の取り付け面上に延びる各上面部,および各主体部の側
面に沿わせた折り下げ部を形成した下地面排水板部材を
配設することによって、こゝでは、各上面部が屋根垂木
部材の高さ位置と同等になるので、その排水可能容量を
一層大きくし得る。
さらに、下地面排水板部材上に、所要高さのリブ部を突
出させることによって、野地部材の支持が一層安定化さ
れ、かつ自身の歪みなども是正されて、緩勾配の屋根で
あってもその排水機能を良好に助長し得るのである。
〔実 施 例〕
以下,この発明に係る屋根構造の各別の実施例につき、
第1図ないし第4図を参照して詳細に説明する。
第1図ないし第4図はこの発明の第1ないし第4の各実
施例による屋根構造の概要構成を示すそれぞれに正面側
から見た断面図であって、前記第5図(a)に対応し、
また、同各図における構成の側面側から見た断面図は、
同第5図(b)に対応する。
第1図に示す第1実施例構成においても、符号(1)は
構造物躯体での所定の屋根勾配を与え得るように組み上
げられた屋根組み構造体の母屋部材であり、こゝでは、
いわゆる,C型鋼材を想定しているが、必ずしもこれに限
定されず、例えば、ALC,RCなどの下地であっても何ら差
し支えはない。また、(11)は当該母屋部材1(1)に
対し、その棟部側から軒先部側にかけて、所定の割付け
間隔毎に差し掛けて止着固定させるところの,この第1
実施例を適用した屋根垂木部材、(21)は当該屋根垂木
部材(11)に組み合わされる垂木面排水板部材であっ
て、これらの屋根垂木部材(11),および垂木面排水板
部材(21)でのそれぞれの詳細については次に述べる。
さらに、(7)は前記屋根垂木部材(11)の高さとほゞ
同等の厚さを有して、前記と同様に各屋根垂木部材(1
1)間に配設される各野地部材であり、こゝでは、極め
て特殊な環境,ならびに雨仕舞い機能の比較的低い屋根
部材の適用を想定しているので、当該野地部材(7)の
素材については、耐水性の高い樹脂系材料を用いること
が望ましい。(8)は各野地部材(7)上を含む屋根垂
木部材(11)上に敷き込まれるアスファルトルーフィン
グ,アスファルトフェルトなどの下葺き材であり、
(9)は吊子などの保持部材(10)により保持されて屋
根垂木部材(11)上に止着固定される所要の各屋根部材
であって、その形式の如何を問わない。
しかして、前記屋根垂木部材(11)としては、長手方向
に沿う両側の下端部にあって、前記母屋部材(1)上に
載置される左右の各フランジ部(13),(13)と、上面
中央部にあって、前記屋根部材(9),もしくは屋根部
材保持用の保持部材(10),こゝでは、保持部材(10)
を取り付け固定する取り付け面(14)を有して、少なく
とも前記野地部材(7)の厚さよりも幾分か高目に設定
された主体部(12)とをそれぞれに設けてあり、また、
前記左右の各フランジ部(13),(13)の中間部には、
前記各野地部材(7)を受支する所要高さの立上り凸部
(15),(15)を突出させて、当該各立上り凸部(1
5),(15)と前記主体部(12)の各側壁面との間にそ
れぞれ排水溝(16),(16)を形成させ、かつまた、各
立上り凸部(15),(15)の外側に取り付け部(17),
(17)を形成させて構成する。
また、前記屋根垂木部材(11)に組み合わされる垂木面
排水板部材(21)としては、当該屋根垂木部材(11)に
おける左右の各フランジ部(13),(13)での各立上り
凸部(15),(15)間の間隔にほゞ等しくされた幅の底
板部(22)と、当該底板部(22)の両側端部に所定の高
さで立ち上げて当該各立上り凸部(15),(15)に下方
から挿入されるそれぞれの各立上り片部(23),(23)
とを設けて構成する。なお、(23a),(23a)はこれら
の各立上り片部(23),(23)の上端折返し部である。
そして、これらの屋根垂木部材(11)と垂木面排水板部
材(21)とは、まず、前記母屋部材(1)上の所要部分
にあって、垂木面排水板部材(21)を敷き込んだ上で、
当該垂木面排水板部材(21)での各立上り片部(23),
(23)に対し、屋根垂木部材(11)での左右の各フラン
ジ部(13),(13)の各立上り凸部(15),(15)を被
嵌して下方に受け入れると共に、この屋根垂木部材(1
1)を同様に母屋部材(1)上に載置させ、かつその各
取り付け部(17),(17)を利用して取り付けネジ(3
1),(31)により固定配設させる。なお、当該取り付
けネジ(31),(31)については、下地側がALC,RCなど
であればアンカーボルトを利用する。
ついで、隣接する各屋根垂木部材(11)での左右の各立
上り凸部(15),(15)上には、野地部材(7)を載置
させて配設し、その後,前記従来の場合と全く同様にし
て、これらの各野地部材(7)上を含む各屋根垂木部材
(11)上への下葺き材(8)の敷込みと、当該下葺き材
(8)を介した上で、所要の各屋根部材(9)の吊子な
どの保持部材(10)を用いた取り付けネジ(32)による
各屋根垂木部材(11)の取り付け面(14)上への止着と
をなし、このようにして所要の屋根構造を葺き上げて構
成させるのである。
従って、この第1実施例構成の場合には、屋根垂木部材
(11)での左右の各フランジ部(13),(13)に各立上
り凸部(15),(15)を立ち上げて、これらの各立上り
凸部(15),(15)と主体部(12)の各側壁面との間に
それぞれ排水溝(16),(16)を形成させたので、当該
屋根垂木部材(11)の左右の各側壁面を伝わる浸水が生
じたとしても、それぞれの各排水溝(16),(16)を通
して外部への排水がなされるために、室内側への水の浸
入を防止できるのである。
一方,屋根垂木部材(11)の下面に敷き込まれる垂木面
排水板部材(21)は、主体部(12)での面部の取り付け
面(14)に対する保持部材(10)の取り付けネジ(32)
部分から浸入する水を、当該垂木面排水板部材(21)の
底板部(22)を通して、同様に外部へ排水し得るのであ
る。
次に、第2図に示す第2実施例構成は、前記第1実施例
構成において、屋根垂木部材(11)の相互に隣接する排
水溝(16),(16)間にほゞ等しい幅寸法で、当該各排
水溝(16),(16)内に上方から挿入される両側の折り
下げ片部(42),(42)を形成させると共に、前記各立
上り凸部(15),(15)上に載置されて、前記各野地部
材(7)を受支する載置面部(43),(43)を形成して
なる下地面排水板部材(41)を配設(同図に点線で表
示)させ、また、必要に応じて、当該下地面排水板部材
(41)上には、適当なピッチ間隔により、所要高さ,例
えば、野地部材(7)の下面を受支し得る程度の高さの
各リブ部(44)を突出させたものである。
従って、この第2実施例構成の場合には、前記第1実施
例構成における作用,効果に加えて、各屋根部材
(9),およびその保持部材(10)以外の一般部から浸
入する水を前記と同様に排水できるのであり、また、こ
ゝでは、各排水溝(16),(16)と各リブ部(44)によ
って区分された下地面排水板部材(41)との排水面レベ
ルが、ほゞ同一であることから、例えば、軒先部,谷部
という各部の納め構造に対しても、極めて効率のよい施
工が可能になるという利点を有し、さらには、各リブ部
(44)の存在によって、野地部材(7)の支持を一層安
定化させ得ると共に、併せて、自身の歪みなどについて
も是正できるために、緩勾配での排水機能を助長し得る
のである。
次に、第3図に示す第3実施例構成は、前記第2実施例
構成において、取り付け面(14)への保持部材(10)を
取り付け固定するための取り付けボルトに、いわゆる、
スタッドボルト(33),およびその締め付けナット(3
4)を用いたものであり、この場合には、取り付けネジ
(32)とは異なって、当該取り付け面(14)を貫通する
ネジ穴を螺刻する必要がないので、同ネジ穴を通した浸
水がなく、より一層効果的である。
さらに、第4図に示す第4実施例構成は、前記第3実施
例構成において、下地面排水板部材(41)の両側縁に折
り下げ片部(42),(42)を形成させずに、これに代え
て、屋根垂木部材(11)での主体部(12)の取り付け面
(14)上に延びる上面部(45),当該主体部(12)の側
面に沿わせた折り下げ部(46)をそれぞれに形成させた
ものであり、この場合にあっては、結果的に、両側の上
面部(45)が屋根垂木部材(11)の高さに匹敵されてい
るために、下地面排水板部材(41)による野地部材
(7)の包み込みがなされて、その排水可能容量が極め
て大きくされるもので、また、当該各上面部(45)をそ
れぞれの各取り付け面(14)上に重合させ、かつ同部に
おける保持部材(10)の下面にシートパッキンなどを施
すことによって、より一層効果的な防水機能が得られる
のである。
〔発明の効果〕
以上詳述したように、この発明によれば、母屋部材,も
しくはその他の下地上に軒棟方向に配設した複数本の屋
根垂木部材を屋根部の主要構成材として用い、当該各屋
根垂木部材間に野地部材を配設すると共に、これらの各
野地部材上を含む各屋根垂木部材上に屋根部材を葺き上
げて構成する屋根構造において、各屋根垂木部材には、
長手方向に沿う両側下部に左右の各フランジ部と、上面
中央部に前記屋根部材,もしくは屋根部材保持用の保持
部材を取り付け固定する取り付け面を有して、少なくと
も野地部材の厚さよりも高く設定された主体部とを設
け、また、左右の各フランジ部には、各野地部材を受支
する所要高さの立上り凸部を突出させて、当該各立上り
凸部と主体部との間に排水溝を形成させた構成にしたか
ら、主体部の外側壁面を伝わる浸水が生じたとしても、
それぞれの各排水溝を通して軒先への排水が確実になさ
れ、結果的には、室内側への水の浸入を効果的に防止で
きるのである。
また、屋根垂木部材の下面に、左右の各フランジ部での
各立上り凸部間の間隔にほゞ等しくされた幅の底板部,
および各立上り凸部に下方から挿入されるそれぞれの各
立上り片部とを設けた垂木面排水板部材を配設すること
によっては、取り付け面に対する保持部材の取り付けネ
ジ部分から浸入する水を、当該垂木面排水板部材の底板
部を通して、同様に外部へ円滑かつ良好に排水し得るの
である。
更に、主体部の上面の取り付け面に取り付けボルトを植
設することによっては、当該取り付け面に対して保持部
材を固定するためのネジ穴を螺刻貫通させずに済むため
に、取り付けネジの場合とは異なって、同ネジ穴を通し
た浸水が完全に解消され、防水面からより一層効果的に
向上できるのである。
また、各屋根垂木部材の相互に隣接する排水溝間に、両
側の折り下げ片部を挿入させ、かつ各立上り凸部上に載
置されて各野地部材を受支する載置面部を形成した下地
面排水板部材を配設することによっては、屋根部材,お
よびその保持部材だけでなく、これ以外の一般部から浸
入する水についても同様に良好な排水を行なうことがで
きるのである。
また、相互に隣接する各屋根垂木部材間に対して、各主
体部の取り付け面上に延びる各上面部,および各主体部
の側面に沿わせた折り下げ部を形成した下地面排水板部
材を配設することによっては、この場合,各上面部が屋
根垂木部材の高さ位置と同等になるので、その排水可能
容量を一層大きくでき、これによって全面的な防水機能
を可能にし得るのである。
さらに、下地面排水板部材上に、所要高さのリブ部を突
出させることによって、一方では、野地部材の支持が一
層安定化され、かつ他方では、自身の歪みなどが容易に
是正されて、緩勾配での排水機能を良好に助長し得るな
どの優れた特長を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図はこの発明の第1ないし第4の各実
施例を適用した屋根構造の概要構成を示すそれぞれに正
面側から見た断面図であり、また、第5図(a),
(b)は従来例による屋根構造の概要構成を示す正面
側,側面側から見たそれぞれに断面図である。 (1)……母屋部材、(7)……野地部材、 (8)……下葺き部材、(9)……屋根部材、 (10)……保持部材。 (11)……屋根垂木部材、 (12)……主体部、(13)……フランジ部、 (14)……取り付け面、(15)……立上り凸部、 (16)……排水溝、(17)……取り付け部、 (21)……垂木面排水板部材、 (22)……底板部、(23)……立上り片部、 (31),(32)……取り付けネジ、 (33)……スタッドボルト(取り付けボルト)、(34)
……締め付けナット、 (41)……下地面排水板部材、 (42),(46)……折り下げ片、 (43)……載置面部、(44)……リブ部、 (45)……上面部。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】母屋部材,もしくはその他の下地上に軒棟
    方向に配設した複数本の屋根垂木部材を屋根部の主要構
    成材として用い、当該各屋根垂木部材間に野地部材を配
    設すると共に、これらの各野地部材上を含む各屋根垂木
    部材上に屋根部材を葺き上げて構成する屋根構造におい
    て、 前記各屋根垂木部材には、長手方向に沿う両側下部に左
    右の各フランジ部と、上面中央部に前記屋根部材,もし
    くは屋根部材保持用の保持部材を取り付け固定する取り
    付け面を有して、少なくとも前記野地部材の厚さよりも
    高く設定された主体部とを設け、 また、前記左右の各フランジ部には、前記各野地部材を
    受支する所要高さの立上り凸部を突出させて、当該各立
    上り凸部と前記主体部との間に排水溝を形成させた ことを特徴とする屋根構造。
  2. 【請求項2】前記各屋根垂木部材の下面には、少なくと
    も左右の各フランジ部での各立上り凸部間の間隔にほゞ
    等しくされた幅の底板部と、当該各立上り凸部に下方か
    ら挿入されるそれぞれの各立上り片部とを設けた垂木面
    排水板部材を配設した ことを特徴とする請求項1記載の屋根構造。
  3. 【請求項3】前記各屋根垂木部材での主体部上面の取り
    付け面に対して、前記屋根部材,もしくは屋根部材保持
    用の保持部材を取り付け固定する取り付けボルトを植設
    した ことを特徴とする請求項1,2の何れかに記載の屋根構
    造。
  4. 【請求項4】前記各屋根垂木部材の相互に隣接する排水
    溝間には、両側の折り下げ片部を当該各排水溝内に挿入
    させると共に、前記各立上り凸部上に載置されて、前記
    各野地部材を受支する載置面部を形成してなる下地面排
    水板部材を配設した ことを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載の屋
    根構造。
  5. 【請求項5】前記相互に隣接する各屋根垂木部材間に
    は、両側部にあって、各主体部の取り付け面上に延びる
    各上面部,当該各主体部の側面に沿わせた折り下げ部,
    および各立上り凸部上に載置されて、前記各野地部材を
    受支する載置面部をそれぞれ形成してなる下地面排水板
    部材を配設した ことを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載の屋
    根構造。
  6. 【請求項6】前記各下地面排水板部材上には、所要高さ
    のリブ部を突出させた ことを特徴とする請求項5,6の何れかに記載の屋根構
    造。
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