JPH0357407Y2 - - Google Patents

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JPH0357407Y2
JPH0357407Y2 JP13393486U JP13393486U JPH0357407Y2 JP H0357407 Y2 JPH0357407 Y2 JP H0357407Y2 JP 13393486 U JP13393486 U JP 13393486U JP 13393486 U JP13393486 U JP 13393486U JP H0357407 Y2 JPH0357407 Y2 JP H0357407Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、被搬送物の間歇搬送を行うトランス
フア装置に関し、特に、減速機を用いない直接駆
動トランスフア装置に係わる。
〔従来の技術〕 被加工物を所定ピツチづつ間歇的に搬送しつつ
複数の工程にわたつて加工するトランスフアマシ
ンにおいては、この被加工物を所定ピツチづつ間
歇的に搬送するためのトランスフア装置が設けら
れている。
このトランスフア装置としては、従来は、第7
図に示すように、搬送用モータである直流モータ
51の回転を、ウオームギア52、ウオームホイ
ール53を介して、低速・高トルクの回転に減速
し、さらに、クランクアーム54により、このク
ランクアーム54の先端のローラ55に係合して
いる摺動フツク56を介して、この摺動フツク5
6が固定されているトランサーバー57を、前後
方向(図面にて左右方向)に移動させるものが、
一般的に使用されている。
このトランスフア装置は、クランクアーム54
の回転半径をL、このクランクアーム54の図中
実線の位置から図中反時計回りの回転角度をθと
すると、トランサーバー57の前後方向の移動ス
トロークX、及び、移動速度Vは、次式で表され
る。
X=2Lsin(θ/2) V=Lsin θ なお、クランクアーム54の回転角度θは、前
進時に比べ、後退時に遅くしているので、トラン
サーバー57の前後方向の移動速度Vは、第8図
に示すように、前進時と後退時で時間軸の長さの
異なる正弦波形となる。
このトランスフア装置においては、ウオームギ
ア52、ウオームホイール53からなる減速機を
介在させているため、トランサーバー57の前後
方向の停止位置の精度を確保するために、クラン
クアーム54をストツパにより機械的に強制的に
止めようとすると、ウオームギア52、ウオーム
ホイール53からなる減速機に無理な力がかかつ
て破損する恐れがある。
そのため、クランクアーム54の停止、すなわ
ち、トランサーバー57の前後方向の位置決め
は、直流モータ51をその駆動電流の制御で止め
ることにより、行つている。
このようなクランクアーム方式のタイプのトラ
ンスフア装置としては、例えば、実開昭55−2554
号公報、実開昭59−132748号公報等に開示されて
いるものがある。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかし、従来のトランスフア装置は、ウオーム
ギア52、ウオームホイール53からなる減速機
を用いて低回転・高トルクを得ていること、ある
いは、クランクアーム54を用いて回転運動を直
線運動に変換していること等により、トランスフ
ア装置の構造が複雑で、大形となつて、装置の占
有面積が大きくなり、メンテナンス箇所が増加す
ると云う不具合がある。
また、何らかの原因により、トランサーバー5
7が、他の物に衝突したような場合、その衝撃力
は、ほとんど、ウオームギア52、ウオームホイ
ール53からなる減速機が受けることとなり、ウ
オームギア52、ウオームホイール53が破損す
る恐れがあり、これを防止するために、第7図に
示すように、ウオームギア52と直流モータ51
の回転軸の間に、衝撃力を緩衝するトルクレリー
サ58が必要となり、装置がさらに大形、高価に
なると云う問題がある。
さらにまた、前記従来のトランスフア装置のよ
うな回転アーム方式では、起動または停止時は、
第8図からも分かるように、速度が緩やかに増
速・減速されるため、起動停止のシヨツクは少な
いが、トランサーバー57の移動速度の速度パタ
ーンが幾何的に決定されているため、搬送速度を
あげるは、速度パターンが相似形のまま全体的に
速度を上げる必要があつて、そのためには、直流
モータ51を、さらに大形にする必要がある。
またさらに、電気信号による直流モータ51の
停止位置制御で、トランサーバー57の前後方向
の位置決めを行つているため、直流モータ51の
停止位置精度の不十分さ、及び、ウオームギア5
2、ウオームホイール53からなる減速機やクラ
ンクアーム等のガタにより、その位置決め精度は
十分なものとは言えなかつた。
従つて、本考案の目的は、搬送モータの回転運
動をトランサーバーの直線運動に変換する回転直
線変換機構の小型化、簡素化、及び、トランサー
バーからの衝撃力の低減を図るとともに、搬送速
度のアツプ、及び、位置決め精度の向上を図るこ
とにある。
〔問題点を解決するための手段〕
そこで、本考案は、メカニカルな制動装置によ
り回動を阻止される低速・高トルク型の搬送モー
タを用い、この搬送モータの回転軸に張ったベル
トにより、搬送モータの回転運動をトランサーバ
ーの直線運動に変換するようにするとともに、こ
のトランサーバーの前進・後退端の位置決めをス
トツパの当接により行うようにしたことを特徴と
する。
具体的には、被搬送物を載置するトランサーバ
ーと、このトランサーバーを水平方向に摺動自在
に支持するとともに上下方向に移動させるトラン
サーバー昇降支持装置と、メカニカルな制動装置
により回動を阻止される低速・高トルク型の搬送
モータと、この搬送モータの回転軸に直結固定さ
れたタイミングプーリと、このタイミングプーリ
に張られたタイミングベルトと、このタイミング
ベルトに取り付けられ水平方向に駆動されるスラ
イダと、このスライダと前記トランサーバーとを
前後方向の位置を固定するとともに上下方向には
摺動可能に係合する係合部材と、前記トランサー
バーと当接してその前進端及び後退端の位置決め
を行うストツパと、このトランサーバーの前進
端、後退端、及び、その近傍の減速開始点を検出
する位置検出スイツチと、この位置検出スイツチ
の信号にもとづいてトランサーバーの前進端また
は後退端からの起動時の加速と前進端後退端手前
での減速と前進端または後退端での停止時の前記
搬送モータの回動を阻止するメカニカルな制動装
置の作動とを制御する搬送モータ制御装置とから
なることを特徴とする。
〔作用〕 かかる本考案の構成によれば、低速・高トルク
型の搬送モータを使い、タイミングベルトによ
り、搬送モータの回転運動を、トランサーバーの
直線運動に変換するようにしているので、回転直
線変換機構が非常に小型簡素になるとともに、ト
ランサーバーからの衝撃力をこの回転直線変換機
構が受け止めずに搬送モータへ直に伝えるように
しているので、この回転直線変換機構が受け止め
るトランサーバーからの衝撃力は非常に小さくな
る。
また、起動・停止時に搬送モータの加速・減速
制御を行い、ストツパとの当接によりトランサー
バーを所定の前進端・後退端の位置へ停止させる
とともに、前進端・後退端での停止中、メカニカ
ルな制動装置で搬送モータの回動を阻止している
ので、トランサーバーは、前進端及び後退端で、
位置精度を正確に保つて停止する。
〔実施例〕
次に、本考案の一実施例に係わる直接駆動トラ
ンスフア装置を、第1図乃至第6図を参照しなが
ら説明する。
第1図は本考案の一実施例に係わる直接駆動ト
ランスフア装置の側面図、第2図は第1図の直接
駆動トランスフア装置のDDモータの部分の視
の部分断面図、第3図は第1図の直接駆動トラン
スフア装置のの部分の拡大部分断面図、第4図
は第3図の直接駆動トランスフア装置の−断
面図、第5図は第1図の直接駆動トランスフア装
置のの部分の拡大部分断面図、第6図は第1図
の直接駆動トランスフア装置のトランサーバーの
搬送速度の時間変化を示す−T線図である。
第1図において、符号1は被搬送物2を載置す
るトランサーバーで、上面には被搬送物2を固定
する位置決めブロツク3が取り付けられている。
このトランサーバー1の下面には、係合部材で
ある被牽引用の板状のフツク4が固定され、この
フツク4には、上下方向に係合用の長穴4aが、
穿設されている。
このトランサーバー1は、図示のローラ5、及
び、このローラ5と上下方向の位置が同じで、図
面にてもつと右に位置する図示していないローラ
により、前後方向(図面左右方向)に摺動自在に
支持されるとともに、前記前後方向に直角方向の
動きを規制されて支持されている。
前記ローラ5は、及び、前記図示してないもう
一方のローラは、中間部をトランスフア装置本体
に回動自在に軸支された略L字状のクランクアー
ム6、及びこのクランクアーム6と同形状の図示
してないもう一方のクランクアームの上端部に回
動自在に軸支されている。
このクランクアーム6、及び、図示してないも
う一方のクランクアームの下端部は、連結バー7
で連結され、連結バー7の一端は、前記クランク
アーム6、及び、図示してないもう一方のクラン
クアーム揺動用の昇降シリンダ8に連結されてい
る。
この昇降シリンダ8のシリンダ本体は、図面に
て左右回りに回動可能に、床に軸支されており、
この昇降シリンダ8の作動により、前記連結バー
7が図面にて左右に動かされ、この連結バー7の
左右方向の動きにより前記一組のクランクアーム
が、図面にて左右方向に揺動する。
この一組のクランクアームの揺動により、その
上端に軸支されているローラ5、及び、図示して
ないもう一方のローラに支持されているトランサ
ーバー1が上下方向の位置を変える。
そして、前記ローラ5、図示してないもう一方
のローラ、クランクアーム6、図示してないもう
一方のクランクアーム、連結バー7、及び、昇降
シリンダ8で、トランサーバー昇降支持装置9を
構成している。
第2図にも示す符号10は、トランスフア装置
本体11に固定された低速・高トルク型の搬送モ
ータであるDDモータ(Direct Driveモータ)で
ある。
このDDモータ10は、内部の構造は図示して
ないが、薄肉のリング状ロータが、二つの内・外
ステータの間に配置されている構造を有し、連続
的に磁化されるステータの突極と、前記リング状
ロータの突極との間に働く磁界の作用により、高
トルクを発生する。
このDDモータ10は、特に、ロータ内の磁束
経路が短いため、磁気抵抗が小さく高トルクを発
生する。
なお、このDDモータ10は、整流作用が電子
制御で行われる同期型DCブラシレス・サーボモ
ータの一種である。
このDDモータ10の回転軸10Aには、外周
に軸方向の複数のプーリ歯溝12aが形成された
タイミングプーリ12が固定され、このタイミン
グプーリ12と、トランスフア装置本体11に回
動自在に軸支されているもう一つのアイドラープ
ーリ13に、一面に前記タイミングプーリ12の
複数のプーリ歯溝12aとピツチの等しい第3図
に示すベルト歯溝14aが幅方向に形成されたタ
イミングベルト14が掛けられている。
さらに、第2図に示すように、このDDモータ
10の回転軸10Aの外周には、メカニカルな制
動装置装置であるメカブレーキ15が設けられて
おり、このメカブレーキ15は、常時は図示して
ないスプリングにより、これも図示してない制動
部材が回転軸10Aの外周に押しつけられてい
て、外部からの加圧エアにより、前記図示してな
い制動部材の回転軸10Aの外周への押し付け
が、解除されるようになつている。
第2図の符号16は、前記メカブレーキ15
に、制動解除用の加圧エアを供給するエアホース
である。
第1図に戻つて、符号17は、トランスフア装
置本体11のガイドベース18の図中下面に固定
されたリニアガイドで、第3図及び第4図に示す
ように、このリニアガイド17の下側の末広がり
のスカート部17aに、底面より開口部へ向けて
狭くなつている係合溝19aを有するスライダ1
9が、嵌合して摺動自在に支持されている。
このスライダ19に、前記タイミングベルト1
4が固定されており、このスライダ19とタイミ
ングベルト14との固定は、第3図及び第4図に
示すように、押さえ板20の図中上面に形成され
たベルト係合溝20aに、幅方向に形成した前記
タイミングベルト14のベルト歯溝14aとピツ
チの等しい板歯溝20bを、タイミングベルト1
4のベルト歯溝14a係合させ、この押さえ板2
0をボルト21で前記スライダ18に固定するこ
とによつて行つている。
前記DDモータ10で駆動されるこのタイミン
グベルト14により、スライダ19が図面にて左
右方向に摺動させられる。
前記押さえ板20には、第4図示すように、図
中右の側面に延設したステー20Cに係合部材を
構成する牽引用のローラ22が回動自在に軸支さ
れ、この牽引用のローラ22が、前記トランサー
バー1の下面に固定された被牽引用のフツク4の
長穴4aに係合して、この牽引用のローラ22、
及び、被牽引用のフツク4を介して、前記前記ト
ランサーバー1が、前後方向(図面にて左右方
向)に移動させられる。
この押さえ板20の第4図中左の側面には、当
接突起20Dが固定され、この当接突起20Dの
上部にドグ20Eが固定されている。
前記トランスフア装置本体11のガイドベース
18の図中下面には、第5図にも示すように、ト
ランサーバー1の前進端及び後退端の位置決め用
のストツパ23、24が、前記押さえ板20に固
定されている当接突起20Dの移動軌跡の延長線
上の所定の位置に固定され、この前進端及び後退
端の位置決め用のストツパ23、24には、第5
図にも示すように、トランサーバー1の当接時の
衝撃を緩和するために、それぞれに、油圧式のダ
ンパ25、26が設けられ、このダンパ25のピ
ストンロツド25Aが、ストツパ23の表面より
突出している。
もう一方のダンパ26の図示してないピストン
ロツドも、同様に、ストツパ24の表面より突出
している。
前記トランスフア装置本体11のガイドベース
18の図中下面には、さらに、前記トランサーバ
ー1の後退端、後退・前進時の減速開始点、及
び、前進端を検出する位置検出スイツチである第
4図に示すリミツトスイツチ27が、第1図の
A、B、C、D、Eの位置に取り付けられてお
り、第4図に示すように、このリミツトスイツチ
27の検出ロツド27Aに、移動してくるスライ
ダ19の押さえ板20に固定されたドグ20Eが
当たつて、スライダ19、すなわち、前記トラン
サーバー1の後退端、後退・前進時の減速開始
点、及び、前進端を検出して、検出信号を出力す
る。
第1図の符号29は、前記リミツトスイツチ2
7からのトランサーバー1の後退端、後退・前進
時の減速開始点、及び、前進端を示す検出信号に
基づいて、前記DDモータ10の起動、定速回
転、減速、及び、メカブレーキ15による制動を
制御する搬送モータ制御装置である。
次に、本実施例の作用を、第1図及び第6図で
説明する。
トランサーバー1、及び、被搬送物2は、加工
中、第1図の図中実線で示す原位置にあり、この
時、被搬送物2は、図示してないトランスフアマ
シンの治具により固定保持され、前記トランサー
バー1とは離れている。
こように、トランサーバー1が原位置、すなわ
ち、後退端である図中Aの位置にある時は、搬送
モータ制御装置29よりの指令でエア切替バルブ
30は、OFFになつており、メカブレーキ15
は、作動状態で、DDモータ10の回動を阻止し
た状態となつている。
被搬送物2の加工が終了すると、図示してない
トランスフアマシンの制御装置からの指令に基づ
き、まず昇降シリンダ8が作動して、連結バー7
を図中右の方向へ駆動して、クランクアーム6、
及び、図示してないもう一方のクランクアームを
時計回りに回動させ、その先端部のローラ5、及
び、図示してないもう一方のローラで、前記トラ
ンサーバー1を、図中一点鎖線で示す1Aの位置
へ上昇させる。
この上昇中、トランサーバー1は、図示してな
いトランスフアマシンより被搬送物2を、受け取
つて置決めブロツク3の位置に固定する。
トランサーバー1が、図中一点鎖線で示す1A
の位置へ上昇すると、図示してないトランスフア
マシンの制御装置からの前進指令に基づき、前記
搬送モータ制御装置29は、前記エア切替バルブ
30をONさせて、図示してない加圧エア源から
加圧エアを、エアホース16よりメカブレーキ1
5へ供給して、この加圧エアにより、メカブレー
キ15の制動を解除させるとともに、前記DDモ
ータ10を、図中反時計回りに起動させ、駆動電
流を徐々に増加して徐々に加速した後、定速で回
動させ、トランサーバー1を、第6図のV−T線
図のAの時点からCの時点に示すように、零から
徐々に加速して定速の前進速度Vfにて、起動時
のシヨツクを出来るだけ小さくして、第1図中、
一点鎖線で示す1Bの位置へ向けて前進させる。
トランサーバー1が前進して、前進時の第1の
減速開始点Cに到達すると、C点のリミツトスイ
ツチ27の検出信号に基づき、前記搬送モータ制
御装置29は、DDモータ10の駆動電流を徐々
に下げて、第1の減速度でこのDDモータ10の
回動速度をさげ、さらに、前進時の第2の減速開
始点Dに到達すると、D点のリミツトスイツチ2
7の検出信号に基づき、このDDモータ10の駆
動電流の減少率を緩やかにして、第2の減速度で
DDモータ10の回動速度を零まで下げる。
すなわち、トランサーバー1を、第6図のV−
T線図のCの時点からDの時点及びDの時点から
Eの時点に示すように、搬送速度を定速の前進速
度Vfから2段階に零まで減速して停止させる。
このトランサーバー1が、速度がほぼ零で前進
端E、すなわち、図中一点鎖線で示す1Bの位置
に到達すると、このトランサーバー1を引つ張る
スライダ18に固定されている押さえ板20の当
接突起20Dが、トランスフア装置本体11のガ
イドベース18の図中下面に固定されている前進
端用のストツパ23に当接して前進端の位置に停
止する。
この時、前記押さえ板20の当接突起20D
は、前進端用のストツパ23に設けられているダ
ンパ25のピストンロツド25Aに、まず当接し
て、このダンパ25の作用で確実に減速されて、
前記トランサーバー1は、シヨツクがほとんど無
い状態で停止する。
このトランサーバー1の前進端位置での停止
が、この前進端位置、すなわち、E点の リミツ
トスイツチ27で検出されると、搬送モータ制御
装置29は、エア切替バルブ30をOFFさせて、
メカブレーキ15を作動状態にして、DDモータ
10の回動を阻止した状態とする。
トランサーバー1が、図中一点鎖線で示す1B
の位置へ前進して止まると、前記E点のリミツト
スイツチ27からの検出信号に基づき、図示して
ないトランスフアマシンの制御装置は、昇降シリ
ンダ8を前とは反対方向に作動させて、前記クラ
ンクアーム6、及び、図示してないもう一方のク
ランクアームを反時計回りに回動させ、このトラ
ンサーバー1を、下降させる。
この下降中、トランサーバー1は、被搬送物2
を、図示してないトランスフアマシンの治具に渡
して、被搬送物2とトランサーバー1は、離れ
る。
トランサーバー1が、前後位置において図中一
点鎖線で示す1Bの位置で上下位置において図中
実線で示す原位置の位置へ下降すると、前記の図
示してないトランスフアマシンの制御装置からの
後退指令に基づき、前記搬送モータ制御装置29
は、前記DDモータ10を、前進時とは逆に、時
計回りに起動させて、駆動電流を徐々に増加させ
て徐々に加速した後、定速で回動させる。
すなわち、トランサーバー1を、第6図のV−
T線図のE′の時点からBの時点に示すように、零
から徐々に加速して前記前進速度Vfより遅い定
速の後退速度Vbにて、起動時のシヨツクを出来
るだけ小さくして、図中実線で示す原位置、すな
わち、Aの位置へ向けて後退させる。
トランサーバー1が後退して、後退時の減速開
始点Bに到達すると、前記B点のリミツトスイツ
チ27からの検出信号に基づき、搬送モータ制御
装置29は、DDモータ10の駆動電流を徐々に
下げて、所定の減速度でこのDDモータ10の回
動速度を零までさげる。
すなわち、トランスサーバー1を、第6図のV
−T線図のBの時点からAの時点に示すように、
搬送速度を定速の後退速度Vbから零まで徐々に
減速させて停止させる。
このトランサーバー1が、速度がほぼ零で後退
端A、すなわち、第1図の実線で示す原位置に到
達すると、このトランサーバー1を引つ張るスラ
イダ18に固定されている押さえ板20の当接突
起20Dが、トランスフア装置本体11のガイド
ベース18の図中下面に固定されている後退端用
のストツパ24に当接して後退端である原位置に
停止する。
この時、後退端用のストツパ24に設けられて
いるダンパ25の作用で確実に減速されて、前記
トランサーバー1は、シヨツクがほとんど無い状
態で停止する。
このトランサーバー1の後退端での停止が、こ
の後退端位置、すなわち、A点のリミツトスイツ
チ27で検出されると、前記搬送モータ制御速度
29は、エア切替バルブ30をOFFさせて、メ
カブレーキ15を作動状態にして、DDモータ1
0の回動を阻止した状態とする。
本実施例の場合、スライダ19とトランサーバ
ー1とを係合する係合部材を、スライダ19の側
面のローラ22とトランサーバー1の下側のフツ
ク4で構成しているので、その構造は、極めて簡
素で、故障が少ない。
また、本実施例の場合、スライダ19を、リニ
アガイド17で摺動自在に支持しているので、ス
ライダ19に作用する上下方向の力は、リニアガ
イド17で受けるようになり、タイミングベルト
14へは、作用せず、このタイミングベルト1
4、タイミングプーリ12、及び、アイドラープ
ーリ13の耐久性が向上する。
さらに、本実施例の場合、減速機を用いずに低
速・高トルク型の搬送モータであるDDモータ1
0で凖直接的にトランサーバー1を駆動している
ので、減速機構及び回転直線変換機構が極めて簡
素になり、装置占有面積の省スペース化(従来の
方式に較べ約40%)、故障が少なくなることによ
るメンテナンスフリー化、搬送電力の省エネルギ
ー化(従来の方式に較べ約半分)が図れた。
また、可動部分の質量が大幅に減少したため、
トランサーバー1の高速搬送が可能となり、従来
の方式に較べて、搬送速度を従来に比べ約2倍と
することが出来た。
また、減速機がないので、トランサーバー1か
らの衝撃力は直接にDDモータ10に伝わるよう
になり、このDDモータ10で衝撃力が吸収され
るので、従来のように減速機でその衝撃力を支え
て、装置が破損してしまうことがなくなつた。
また、減速機がないので、トランサーバー1を
機械的に停止させることが可能となり、ストツパ
23,24で停止させるようにしたこと、及び、
DDモータ10の減速制御、前進端・後退端での
ダンパー25,26による減速方式の併用とによ
り、停止位置の精度が大幅に向上した。
さらに、DDモータ10の減速制御、前進端・
後退端でのダンパーによる減速の併用により、ト
ランサーバー25,26の起動・停止時のシヨツ
クを招くことなく、スムーズに被搬送物2の搬送
が行えると云う優れた効果を奏する。
〔考案の効果〕
以上、述べたように、かかる本考案によれば、
低速・高トルク型の搬送モータとタイミングプー
リ、及び、タイミングベルトにより、搬送モータ
の回転運動をトランサーバーの直線運動に変換す
るようにしたので、構造が非常に簡素になり、装
置占有面積の省スペース化、装置のメンテナンス
フリー化、搬送電力の省エネルギー化が図れると
云う優れた効果を奏する。
また、トランサーバーよりの衝撃力が、直接に
搬送モータへ伝わり、逃がされる恰好になるの
で、装置の衝撃に対する抵抗力が大幅に向上する
と云う優れた効果を奏する。
さらに、搬送モータとトランサーバーとの間の
可動部分を大幅に減少させることが出来、また、
搬送モータの速度制御により搬送速度パターンを
任意に制御できるようになるので、トランサーバ
ーの高速移動、すなわち、被搬送物の高速搬送が
可能になると云う優れた効果を奏する。
さらに、減速機を用いずに、低速・高トルク型
の搬送モータとタイミングベルトにより搬送を行
い、ストツパにより機械的にトランサーバーを停
止させ、停止中は、このトランサーバーを駆動す
る搬送モータをメカニカルな制動装置により、そ
の回動を阻止するようにしたので、トランサーバ
ーの停止位置の精度が大幅に向上すると云う優れ
た効果を奏する。
また、搬送モータの速度制御により搬送速度パ
ターンを任意に制御できるようになるので、起
動・停止時に被搬送物にシヨツクを与えることな
く、この被搬送物の高速搬送が可能になると云う
優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係わる直接駆動ト
ランスフア装置の側面図、第2図は第1図の直接
駆動トランスフア装置のDDモータの部分の視
の部分断面図、第3図は第1図の直接駆動トラン
スフア装置のの部分の拡大部分断面図、第4図
は第3図の直接駆動トランスフア装置の−断
面図、第5図は第1図の直接駆動トランスフア装
置のの部分の拡大部分断面図、第6図は第1図
の直接駆動トランスフア装置のトランサーバーの
搬送速度の時間変化を示すV−T線図、第7図は
トランスフア装置の従来例を示す側面図、第8図
は第7図のトランスフア装置のトランサーバーの
搬送速度の時間変化を示すV−T線図である。 1……トランサーバー、2……被搬送物、4…
…フツク(係合部材)、9……トランサーバー昇
降支持装置、10……DDモータ(搬送モータ)、
12……タイミングプーリ、14……タイミング
ベルト、15……メカブレーキ(制動装置)、1
9……スライダ、23,24……ストツパ、27
……リミツトスイツチ(位置検出スイツチ)、2
9……搬送モータ制御装置。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 被搬送物を載置するトランサーバーと、該トラ
    ンサーバーを水平方向に摺動自在に支持するとと
    もに上下方向に移動させるトランサーバー昇降支
    持装置と、メカニカルな制動装置により回動を阻
    止される低速・高トルク型の搬送モータと、該搬
    送モータの回転軸に直結固定されたタイミングプ
    ーリと、該タイミングプーリに張られたタイミン
    グベルトと、該タイミングベルトに取り付けられ
    水平方向に駆動されるスライダと、該スライダと
    前記トランサーバーとをその前後方向の位置を固
    定するとともに上下方向には摺動可能に係合する
    係合部材と、所定の位置に配設され前記トランサ
    ーバーが当接してその前進端及び後退端の位置決
    めを行うストツパと、該トランサーバーの前進
    端、後退端、及び、その近傍の減速開始点を検出
    する位置検出スイツチと、該位置検出スイツチの
    信号に基づいて前記トランサーバーの前進端また
    は後退端からの起動時の加速と前進端後退端手前
    での減速と前進端または後退端での停止時の前記
    搬送モータのメカニカルな制動装置の作動とを制
    御する搬送モータ制御装置とからなることを特徴
    とする直接駆動トランスフア装置。
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